ロッテ(☆1対0★)オリックス =リーグ戦1回戦(2024.04.05)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:小島 和哉(1勝1敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは0-0で迎えた4回裏、岡の適時二塁打が飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・小島が9回4安打無失点の快投。自身3年ぶりとなる完封で今季1勝目を挙げた。敗れたオリックスは先発・宮城が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆前日4日のソフトバンク戦で途中交代した藤岡裕大内野手(30)が、試合前練習に姿を見せた。外野でのジョギングやティー打撃を行い、ファウルゾーンで軽めのノックも受けた。コンディションについて「思ったより悪くない」と状況を語った。藤岡は4日の同戦で初回に1号ソロを打ちながらも、5回の守備から交代。藤岡について、試合後の吉井理人監督(58)は「体調面を考えて。今の時点ではなんとも言えないです」と話すにとどめていた。

◆オリックス中川圭太内野手(27)が1軍昇格し、「3番中堅」で即スタメン起用となった。体調不良によって開幕から2カード連続となる6試合を欠場していたが、この日1軍合流した。打線はチーム打率1割5分9厘と低調で、起爆剤としての期待がかかる。

◆ロッテ小島和哉投手(27)が今季の12球団で初の完封投手。小島の完封勝ちは21年9月19日日本ハム戦(札幌ドーム)、同10月3日楽天戦(楽天生命パーク)に次いで3年ぶり3度目。本拠地では初完封。スコア1-0も初めてとなった。ロッテの1-0完封投手は18年8月17日楽天戦の二木以来。球団の左腕で1-0は96年4月17日オリックス戦のヒルマン以来28年ぶり。ロッテの完封投手は22年8月16日オリックス戦の美馬以来2年ぶり。昨季は12球団で唯一、ロッテだけ完封投手がいなかった。

◆ロッテ今季12打席目で初安打の岡大海外野手(32)が、決勝点を呼び込んだ。4回2死一塁の第2打席で左腕宮城のフォークを捉え、先制の適時二塁打を放った。「(先発の)小島も頑張ってくれてますし、まずは先制点を取ることができて良かった」とかみしめた。その1点を守り抜き、開幕から3カード目で初の白星発進に貢献。3日ソフトバンク戦以来のスタメン起用に応えた。

◆オリックスが今季2度目の完封負けを食らった。体調不良から体調が戻った中川が今季初出場で3番スタメン。その中川が1回に二塁打を放ったが先制できなかった。その後はロッテ左腕小島の前に沈黙。散発4安打に終わり、7回1失点と好投の宮城大弥を見殺しにしてしまった。打線は全体的に低調で、開幕から7試合で計8得点しか奪えていない。中嶋聡監督(55)は「何も言うことないでしょ。点を取っていないですから」と厳しい顔で振り返った。

◆これが開幕投手の力だ。ロッテ小島和哉投手(27)が今季両リーグ一番乗りとなる完封勝利を挙げた。直球を軸にストライク先行で、オリックス打線を4安打シャットアウト。今季最短試合には4分及ばなかったが、2時間14分で料理した。負ければ1年ぶり単独最下位だったピンチを救った。開幕から3カード目で初の初戦白星をもたらし、チームの勝率5割復帰は目前だ。3年ぶりの感覚だった。小島はベンチからマウンドに向かうと、スタンドの手拍子を浴びた。その気分を「あまり例えが見つからない。2回目なので背中がゾクゾクってしました」と言った。完封は3年ぶり3度目だが、いずれも敵地。9回のZOZOマリンのマウンドに上がるのは「2回目」で、1失点完投した21年9月の楽天戦以来。やはり、ホームの声援は特別だった。オリックス西川に右前打を許し初めて先頭を出したが、後続をピシャリ。声援はもっと大きくなった。「1-0で勝てたのが何よりもうれしいです」と、投手冥利(みょうり)に尽きた。昨季は12球団でロッテだけ完封した投手がいなかった。今季は一転、12球団一番乗り。しかも、しびれるスコアで果たした。唯一の得点圏は冷静かつ強気に封じた。初回2死二塁で4番森。カウント2-2から佐藤のサインに3度、首を振る。内角へ真っすぐを突っ込み、左足を引かせた。フルカウントからのスライダーは甘かったが、直前の1球が効いた。打ち損じの左飛で切り抜けた。真っすぐを軸に-。試合直前のブルペンに理由があった。真っすぐが走り「いい球を使っていこう」と佐藤と確認。当初のプランを変更した。右にも強打者が並ぶ。「本当にいい打者ばかり。相手の特徴よりも、まずは自分のいい球をしっかり投げる」。胸元へのクロスファイアをちゅうちょしなかった。昨季はリーグワーストタイの被本塁打14。うち12本は右に打たれた。こちらも試合直前、ソトに助言をもらった。「引っ張っても、逆方向にも長打を打てる。ネフタリ先生に。これ(助言の中身)言って打たれたら、ちょっと。これ以上は聞かないでください」と冗談ぽく質問も封じた。5回3失点で涙をのんだ1週間後。「明日は種市がしっかり投げてくれると思います」。勝利のバトンを託した。【古川真弥】

◆リーグ4連覇を狙うオリックスが苦しんでいる。原因は記録的な貧打だ。今季2度目の完封負けで、ロッテ小島に3年ぶりシャットアウトを献上。ここまで計8点しか奪えておらず、開幕7試合で10得点以下は球団では2度目。過去には61年(5得点)だけだ。チーム打率は1割5分5厘まで下がった。もちろん12球団ワースト。打線全体が機能不全に陥っている。見せ場なく、アウトが積み重なっていく。昨季王者オリックスが早くも2度目の完封負け。中嶋聡監督(55)は嘆き節で振り返った。「何も言うことないでしょ。点を取っていないですから」。開幕7試合の得点は順に1、2、2、1、0、2、0。いずれも2得点以下でわずか8点。2勝5敗スタートの理由は明白だ。開幕7戦で10得点以下だったのは、球団では61年以来2度目だ。試合前から期待感はあった。発熱で開幕から欠場が続いた中川が1軍合流し、即3番スタメン。さっそく1回に二塁打を放った。だが森が左飛で続かない。その後も全体が沈黙。惜しい当たりが正面を突く不運もあったが、打てない時はそんなもの。散発4安打で三塁を踏めず、好投の宮城を見殺しにした。「本当に珍しいよね。全員が全員なんで」と水本ヘッドも嘆いた。打線全体が機能不全だ。昨季首位打者の頓宮と侍ジャパンに初選出の紅林がともに打率1割未満。FA加入組の森と西川は1割台にとどまっている。21年本塁打王のラオウ杉本も1割台。本塁打は開幕2戦目のセデーニョによるソロ1本だけ。ビッグイニングはおろか、コツコツと点を奪えそうな雰囲気もない。試合後の中川は、まだ鼻声だった。「(安打が)1本出たのは良かったけど、やっぱり負けたのが悔しい。(体調は)まだ100までは行ってないけど、全然ダメではない。チームのために打つことだけ考えてやりたい」。万全ではない中、早期復帰を志願して大阪から千葉に移動。寒空のもとで懸命にプレーし、起爆剤になろうと必死だ。「監督とみんなで話し合いながら、打線を何とかしたい。全員でピッチャーを助けないと。みんなで頑張っていきますわ」と水本ヘッドは続けた。まったく打てなかった61年は開幕7連敗だったが、幸いにも今季は2勝できている。取り返す時間は十分残されている。【大池和幸】

◆初の開幕投手を務めた宮城大弥投手(22)は連敗スタートとなった。7回1失点も援護がなかった。4回2死一塁から岡に先制の左中間二塁打。厳しい低めフォークをうまく拾われた。「悪くない球としても、結果的に打たれている。2死での長打なので、一番もったいない。確かにゲームはつくれたかもしれないけど、あの1点がなければとか、そういうものに尽きます」と反省した。

◆ロッテのスタメンが発表された。今季初昇格した池田来翔内野手(24)が「7番・二塁」で出場。前日4日のソフトバンク戦で途中交代していた藤岡裕大内野手(30)はベンチ外となった。藤岡は試合前練習ではキャッチボールやジョグ、打撃ゲージには入らなかったがトス打撃などを行っていた。また、オリックスの先発左腕・宮城対策として荻野や茶谷ら8人の右打者が先発に名を連ねた。

◆ロッテ・種市篤暉投手(25)が6日のオリックス戦(ゾゾマリン)で先発する。キャッチボールなどで調整を行い「先発としてしっかり長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるような投球をできるように頑張ります」と意気込んだ。今季初先発した3月31日の日本ハム戦では6回2安打無失点、8奪三振の好投でチームの今季初勝利に導き、1勝目を挙げた。オープン戦からいまだ失点ゼロを継続中で、好調を維持している右腕。自身2連勝に向けて昨年のリーグ覇者と初対戦する。

◆ロッテ・小島和哉投手(27)が今季両リーグ最速で完封勝利をあげた。計107球でオリックス打線を4安打に封じた。試合を終えると左拳を上げて喜んだ。テンポよく投げた。一回から先頭の太田、西川を2者連続三振スタート。幸先の良い立ち上がりを見せると、低めに集める投球で手玉に取った。後半になっても直球の球速は落ちることなく九回は先頭の西川に右前打されたが、中川を中飛、森を二直、セデーニョを左飛に抑えた。今季は3月30日の日本ハムとの開幕戦にて2年連続で開幕投手を務めた。だが5回3失点で負け投手になった。「立ち上がりもうまく入れたので投げてる感じもよく、球自体は悪くなかったと思います。先に失点してしまったので悔しい」と下を向いた。完封勝利は2021年10月3日の楽天戦以来3年ぶりで3度目。昨季はチームで唯一、規定投球回(143回)達成し、10勝した左腕がエースの働きをみせた。

◆ロッテの小島が3年ぶりの完封で今季初勝利を挙げた。4安打で三塁を踏ませず、1点のリードを守り切った。打線は四回に岡の適時二塁打で均衡を破った。バットをうまく振り抜いた。岡が四回2死一塁から左中間へ先制の適時二塁打。二塁に到達すると両手をたたいて喜んだ。「普段から練習を手伝ってくれている裏方さんのためにも何とか一本と思って打席に入りました」昨季3勝を献上したオリックスの左腕・宮城を相手に、先発メンバーは右打者が8人並ぶオーダーで挑んだ。すると四回は2死から茶谷が右前打で出塁し、2試合ぶりに先発した岡がカウント1-2からの6球目、内角低めのフォークボールを捉えた。これが今季初安打。12打席目でようやく「H」ランプを灯した。プロ10年目の昨季は109試合に出場し、いずれも自己最多の7本塁打、33打点、90安打をマークし、打率・282と結果を残した。守備でも好プレーを多く見せて存在感を示す1年に。7月で33歳。「年齢を重ね、落ち着きたくなる人もいると思うが、僕はガツガツいきたい」と貪欲な姿勢をみせる。このオフは長打力アップを目指して体重増加やスイングスピードの向上を図ってきた。開幕前には「しっかりと自分のできることを全うしていきたい」と意気込んだ。新たなスタイルもみせてチームを引っ張る。

◆ロッテの小島が3年ぶりの完封で今季初勝利を挙げた。4安打で三塁を踏ませず、1点のリードを守り切った。打線は四回に岡の適時二塁打で均衡を破った。?ロッテ・小島が12球団一番乗りとなる完封勝利。ロッテ(前身を含む)の投手が12球団最速で完封勝利を挙げたのは、1997年の小宮山悟(4月5日の日本ハム戦=○6-0)、2001年の黒木知宏(3月30日のオリックス戦=○4-0)、05年の渡辺俊介(3月27日の楽天戦=○26-0)に次いで19年ぶり4人目。?スコア1-0の完封勝利は、昨年10月4日の巨人・山崎伊織(対DeNA、東京ドーム)以来。ロッテの投手では18年8月17日の二木康太(対楽天、楽天生命パーク)以来6年ぶり。左投手では96年4月17日のヒルマン(対オリックス、鹿児島)以来28年ぶりで、本拠地・ZOZOマリンでマークしたのは、94年6月17日の園川一美(対ダイエー)以来30年ぶり。?小島の完封は21年9月19日の日本ハム戦(○4-0、札幌ドーム)、同10月3日の楽天戦(○2-0、楽天生命パーク)に次いで3年ぶり3度目。

◆エースの覚悟だ!! ロッテ・小島和哉投手(27)が5日、オリックス1回戦(ZOZOマリン)で9回4安打無失点の好投をみせ、12球団一番乗りとなる完封勝利を飾った。自身の完封勝利は2021年10月3日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、3年ぶり3度目。今季は2年連続で開幕投手を務めた左腕が107球で試合を終わらせ、チームを1-0での勝利に導いた。身震いするような大歓声に背中を押された。ロッテ・小島は総立ちになって見守る鴎党の前で27個目のアウトを奪うと、左手を強く握った。「九回に行くときの手拍子の声援は背中がゾクゾクってしました。すごい声援だった。気持ちが高ぶって抑えられた」昨季、ロッテは唯一、完封した投手が1人もいなかったが、今季は12球団一番乗りのシャットアウト。リーグ3連覇中のオリックス打線を寄せ付けなかった。八回でも最速タイの148キロを計測した直球を軸に、二回以降は二塁すら踏ませず。1点リードの九回は先頭の西川に右前打されるも、最後は宗を左飛に抑え、107球でリードを守り抜き「1―0の完封はめちゃくちゃうれしい」と笑みを浮かべた。昨季はチームでただ一人、規定投球回(143回)を達成し、10勝を記録。ファンからは「エース」と呼ばれることが増えた。だが「自分のことをエースだと思ったことは1回もない」と満足していない。理想のエース像は、同じ早大出身左腕であるソフトバンク・和田のような、長年勝ち続けられる投手。憧れの先輩に近づくため、努力を重ねる日々だ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
13626
(+6)
11
(+1)
5
(-)
6
(-)
0.238
(↑0.018)
1.520
(↑0.09)
2
(1↑)
日本ハム
420 0.667
(↑0.067)
0.5
(-)
13716
(+3)
14
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.261
(↑0.017)
1.930
(↑0.12)
3
(2↓)
西武
430 0.571
(↓0.096)
1
(↓1)
13620
(+2)
12
(+3)
3
(+1)
5
(+1)
0.242
(↓0.019)
1.340
(↓0.05)
4
(1↑)
ロッテ
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
13612
(+1)
19
(-)
2
(-)
1
(-)
0.218
(↑0.007
2.390
(↑0.39)
5
(1↓)
楽天
240 0.333
(↓0.067)
2.5
(↓1)
13713
(+1)
24
(+6)
2
(-)
1
(-)
0.179
(↓0.009)
3.600
(↓0.47)
6
(1↓)
ORIX
250 0.286
(↓0.047)
3
(↓1)
1368
(-)
15
(+1)
1
(-)
2
(-)
0.155
(↓0.004)
2.250
(↑0.17)