巨人(★1対2☆)DeNA =リーグ戦1回戦(2024.04.05)・東京ドーム=
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DeNA
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巨人
0100000001600
勝利投手:東 克樹(1勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(0勝0敗3S))
敗戦投手:戸郷 翔征(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが投手戦を制した。DeNAは1点を追う6回表、度会の適時打で試合を振り出しに戻す。続く7回には関根が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・東が7回1失点の力投で今季初勝利。敗れた巨人は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆今季のDeNA牧秀悟は苦手の巨人戦で安打を量産できるか。同選手は昨季まで通算打率2割9分9厘。中日、ヤクルト、阪神戦で対戦打率3割以上をマークしているが巨人戦は通算73試合出場して267打数63安打の打率2割3分6厘。このカードではルーキーだった21年に2割7分5厘を残すも、22年は2割3分5厘、23年は1割9分8厘と、打率が年々低下中。セ・リーグ内で対戦打率が2割を切ったのは昨年の巨人戦がプロ入り3年で初めてだった。

◆男子ゴルフで昨季日本男子ツアー賞金王の中島啓太が始球式を行った。ともに自主トレした菅野が捕手役を務めた。菅野からプレゼントされた特注グラブをはめ、ワンバウンドの投球。幼少期から巨人ファンで「本当に夢みたいな経験だった。(菅野は)競技は違うが、アスリートとしてすごく尊敬している方。これからも目標として頑張りたい」と話した。

◆元メジャーリーガーで、ドジャース大谷翔平の"元相棒"カート・スズキ氏(40)が巨人阿部慎之助監督と交流した。アスレチックス時代に2度来日し、巨人と親善試合で対戦した縁があり再会。22年限りで引退後、米国で少年野球の指導をしており、今回は筒香がオーナーを務める「和歌山橋本Atta boys」と親善試合を行うため日本を訪れた。エンゼルス時代の21、22年には大谷とバッテリーを組む日系人として話題になった同氏は「2年間毎日一緒にやらせてもらって感謝しかありません。自分はラッキーだった。ドジャースとの素晴らしい契約はいいことですし、これからもメジャーリーグを盛り上げていってほしい」とエールを送った。

◆巨人がDeNAに1点差で競り負け、2カード連続で3連戦初戦を落とした。得点圏からの1本が遠かった。2回に大城卓の適時打で幸先よく先制するも、追加点が奪えない。4回1死一、二塁でオコエが遊ゴロ併殺。5回無死二塁からは吉川、戸郷、萩尾が3者連続で凡退し、9回1死一、二塁では坂本が三ゴロ併殺に倒れた。阿部監督は「いい形はつくったので、あと1本出るか出ないかだけだと思います」と言った。先発戸郷は7回7安打2失点で粘った。6回1死三塁から渡会に適時打され、昨季から45イニングぶりの失点を喫すると、同点の7回1死三塁で、関根にカウント2-2から、真ん中に入った148キロ直球を中前へ運ばれ、勝ち越しを許した。「粘りたいところで粘れなかったというのが、今日の負けにつながった。チームとして痛い負けだった」と反省した。○...大城卓がチーム唯一の打点をマークした。2回2死二塁で初球をとらえ右前へ先制適時打を放ち先発戸郷を援護。5回には得点に結び付かなかったものの、二塁打で突破口を開いた。守備では7回に二盗を許したDeNA牧が、結果的に勝ち越しの走者となり「しっかり次回以降、ああいうところで刺せるように頑張りたい」と攻守で貢献していく。

◆DeNAは昨季の最多勝左腕・東克樹投手(28)が今季初白星を挙げた。2回2死二塁、甘く入った直球を巨人大城卓に捉えられ先制適時打を浴びるも、以降は持ち味の制球力を生かして粘り強く投げた。7回5安打1失点とエースの貫禄を見せ「(捕手の山本)祐大を信じて投げることに集中しました。祐大のおかげだと思います」とお立ち台でお決まりのフレーズを今季初披露した。

◆/タイムリーはプロ初!\大型ルーキー度会隆輝が同点打低めに合わせ前進守備を破る???#プロ野球(2024/4/5)??巨人×DeNA??Live on #DAZN #DAZNプロ野球"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/r6BE3dfEEc

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21)が、プロ入り後初の東京ドームで躍動した。1回先頭、巨人戸郷のフォークを捉えて13打席ぶりの安打となる中前打を放った。1点を追う6回1死三塁では初球フォークを右前適時打。中学時代にはジャイアンツカップ優勝、社会人時代には都市対抗野球優勝の歓喜を味わった地で非凡な打撃センスを見せつけ、チームを開幕から3カード連続のカード頭勝利に導いた。度会が暴れ回った。1点を追う6回1死三塁、巨人戸郷の初球フォークを果敢に捉えた。「変化球は元々打つのは得意な方。どの球が来てもしっかり対応できるように」と右前への同点適時打。その後の逆転勝利へと導いた。東京ドームには歓喜の記憶が染み付いている。ENEOS時代には優勝に貢献し、ヒーローインタビューでは「サイコーでぇす!」と感情を爆発させながら連発。中3では佐倉シニアの一員としてジャイアンツカップ優勝に貢献し「懐かしい感じもしましたし、やっぱりいい球場だなと思いました」と駆け回った。名門・佐倉シニアでは元ロッテの西川らと同学年で主軸の3番を張った。同じセカンドで切磋琢磨(せっさたくま)した岩舘央歩内野手(現千葉経済大4年)は常に度会の背中を追いかけた。「隆輝は飛び抜けてましたね。誰よりも目立つ存在」と当時からセンスは抜群だった。7年の時がたち、岩舘は同大学野球部の部長としてチームをまとめる。舞台は違えど、元気いっぱいにグラウンドで躍動する度会の姿に懐かしみながら勇気をもらう。「ああ隆輝だなあと。常に楽しんでて、前向きな発言ばっかり。『それできたらプロ野球選手になれるよ!』とか、うまく乗せられてました。僕も負けるわけにはいかない」と今も昔も背中を押される。縁はつながる。偶然にも、岩舘の父・善広氏は巨人阿部新監督の安田学園時代の同級生で、現在も運転手兼マネジャーを務める。度会は阿部監督と直接の面識はないが、同じ千葉県出身でもあり、遠からずの縁があった。「プロ野球選手で第1歩を東京ドームで踏めて感慨深い。やっとこの舞台に来られたんだなと。もっともっとこの球場でやるのが楽しみです」と度会。巨人のスローガン「新風」に負けじとDeNAにも新たな風を吹き込み続ける。【小早川宗一郎】度会の都市対抗 ENEOS時代に21~23年の都市対抗野球に出場。2年目の22年は5試合で21打数9安打(打率4割2分9厘)、4本塁打、11打点をマーク。チームを9年ぶりの優勝に導き、史上3人目、野手では初めて橋戸賞、若獅子賞を同時受賞した。首位DeNAが5勝2敗とし、セ・リーグで貯金があるのはDeNAだけになった。DeNAの貯金独占は横浜時代の00年4月4日以来24年ぶり。この時は横浜が開幕4連勝で貯金4、2位の中日、巨人、広島が勝率5割、5位のヤクルト、阪神が借金2だった。○...度会は試合前、プロ入り後初観戦に訪れた北砂リトル時代の恩師・久保喜一郎監督と久しぶりに対面した。「変化球、打てるよ」と激励され、言葉通り2安打とも巨人戸郷のフォークを捉えた。スタンドとグラウンドとの"遠隔ツーショット"も撮影し、久保監督は「感慨深いです。チームも勝ってずっと度会が言ってた『勝利に貢献する』という姿を見られて良かったです」としみじみ言った。○...今季チームが掲げる走塁改革が実を結んだ。同点の7回、先頭の牧が右前打を放つと、宮崎の打席でカウント2-2からヘッドスライディングで二盗を決めた。昨季2盗塁の主砲の果敢な走塁から宮崎の遊ゴロで1死三塁とし、関根の適時打で1点をもぎ取った。三浦監督は「やってきたことはもちろん、牧が良い判断をして体もよく動いていいプレーをしてくれてました」とたたえた。

◆巨人がDeNAに1点差で競り負け、2カード連続で3連戦初戦を落とした。得点圏からの1本が遠かった。2回に大城卓三捕手の適時打で幸先よく先制するも、追加点が奪えない。4回1死一、二塁でオコエが遊ゴロ併殺。5回無死二塁からは吉川、戸郷、萩尾が3者連続で凡退し、9回1死一、二塁では坂本が三ゴロ併殺に倒れた。○...大城卓がチーム唯一の打点をマークした。2回2死二塁で初球をとらえ右前へ先制適時打を放ち先発戸郷を援護。5回には得点に結び付かなかったものの、二塁打で突破口を開いた。守備では7回に二盗を許したDeNA牧が、結果的に勝ち越しの走者となり「しっかり次回以降、ああいうところで刺せるように頑張りたい」と攻守で貢献していく。

◆DeNAは昨季の最多勝左腕・東克樹投手(28)が今季初白星を挙げた。○...今季チームが掲げる走塁改革が実を結んだ。同点の7回、先頭の牧秀悟内野手が右前打を放つと、宮崎の打席でカウント2-2からヘッドスライディングで二盗を決めた。昨季2盗塁の主砲の果敢な走塁から宮崎の遊ゴロで1死三塁とし、関根の適時打で1点をもぎ取った。三浦監督は「やってきたことはもちろん、牧が良い判断をして体もよく動いていいプレーをしてくれてました」とたたえた。

◆試合前の巨人ベンチに、元メジャーリーガーが現れた。松井秀喜、大谷翔平ともチームメートだった日系3世の捕手、カート・スズキ氏(40)だ。2022年にエンゼルスで現役を引退し、現在は愛息が所属する少年野球チームでコーチを務めるスズキ氏。今回は米ロサンゼルスから来日し、和歌山で筒香嘉智がオーナーを務める「和歌山橋本Atta boys(アラボーイズ)」と親善試合を行ったという。その国際交流の一環として、この日の東京ドームでの一戦を訪問した。子どもたちと巨人の練習を見学したスズキ氏は「日本が大好きなのですごく楽しんでいます。明日帰るのは残念。もっといたい」と明るく話した。アスレチックスで正捕手だった2008年、12年に東京ドームで開幕戦を行った際、巨人と親善試合も行った。その際に出場していた巨人・阿部監督と昔話に花を咲かせ、エンゼルス時代の春季キャンプでボールを受けたケラーとも再会を果たした。21、22年にエンゼルスで共闘し、今季はドジャースに移籍した大谷について聞かれると、熱いエールを送った。「今まで一緒にプレーした中でも最高の選手であって、メジャー史上の最高の選手であるかもしれません。2年間、毎日一緒にやらせてもらえたことはすごく感謝してますし、自分は本当にラッキーだと追います。ドジャースと素晴らしい契約をされて、本当にいいことだと思う。これからも活躍してメジャーリーグを盛り上げてほしいと思います」スズキ氏はハワイ州マウイ島生まれ。祖父母が名古屋出身で鈴木清という日本名を持つ。捕手としてメジャー計16年間で6球団を渡り歩き、通算1635試合、打率・255、143本塁打、730打点をマークした。

◆DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が「1番・右翼」で先発出場し、1点を追う六回1死三塁でプロ初の適時打となる同点の右前打を放った。戸郷が投じた初球のフォークボールを捉え、前進守備を敷いた一、二塁間を破った。一回には13打席ぶりの安打となる中前打を放ち、波に乗った。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)は7回7安打2失点(8奪三振)も今季初黒星を喫した。3月29日の阪神との開幕戦(東京ドーム)で6回無失点で勝ち投手となった戸郷は、この日も五回まで二塁すら踏ませない好投を続けた。二回に1点の援護を受けたエースは、六回先頭の林に左翼線への二塁打を許すと、その後1死三塁でD1位・度会(ENEOS)に初球のフォークボールを右前適時打とされ、同点を許した。これで昨年から続いていた連続イニング無失点が「45」で止まった。七回は先頭の4番・牧を右前打で出塁させると、次打者・宮崎の打席でカウント2-2からフォークボールを投じた際に牧に二盗を決められた。宮崎を遊ゴロに仕留めたが、続く関根に中前に運ばれ、勝ち越しを許した。右腕は「前半はいい投球ができていたと思います。ただ、最後粘りきれなかった所がすごく悔しい」とコメントした。

◆DeNAの東は尻上がりに調子を上げ、7回5安打1失点にまとめて今季初勝利。0―1の六回に度会の右前打で追い付き、七回に関根の中前打で勝ち越した。ドラフト1位ルーキーのバットから快音が響いた。DeNAの先頭打者を担う度会(ENEOS)が、一回の第1打席で戸郷から中前打を放った。13打席ぶりに「Hランプ」を灯し、拳を握りしめた。新人ではセ・リーグ初となる開幕戦からの2試合連続本塁打を放ち、鮮烈なデビューを飾った。その後は相手の厳しいマークもあり、思うような結果を残せずにいた。5打数無安打だった前夜は、二ゴロに倒れた5打席目に一塁ベースへ頭から滑り込み、その背中から悔しさがにじんだ。三浦監督は「打てば研究されるし、対策を練られる」とした上で「マークされるのは力を発揮しているということ」とみる。度会は直球に振り負けない。この日の1打席目は立て続けにフォークボールで攻められ、3球で追い込まれた。ミートポイントを体に近づけ、4球目の直球はファウルで逃げ、5球目のフォークに対応して二遊間を破った。プロとして初めてプレーした東京ドームは、社会人時代に躍動した舞台。2022年の都市対抗大会ではENEOSを頂点に導き、最優秀選手に贈られる橋戸賞など3冠に輝いた。折に触れ、「継続することが大事」と繰り返す。確かな対応力を持つホープは、1点を追う六回1死三塁で初球のフォークを捉え、プロ初の適時打となる同点の右前打。塁上で誇らしげに拳を掲げた。

◆巨人は接戦を落とし、3勝4敗となった。二回に先制したが、エースの戸郷翔征投手(24)が六回、七回と1失点して逆転を許した。阿部慎之助監督(45)は「(攻撃で)いい形は作ったので、あと1本出るか出ないかだけ」と悔しがった。二回に岡本和の二塁打、大城卓の右前適時打で1点を先制したが、2点目が遠かった。四回は2死一、二塁でオコエが遊ゴロ併殺。1点を追った九回も2死一、二塁としたが、坂本が三ゴロ併殺に倒れ、ゲームセット。戸郷は7回2失点で今季初黒星となったが、指揮官は「なんとか粘って2失点のナイスピッチングだった。次は打線に援護してもらって勝てるようにね。最後(2失点して)がっかりきたところで(3点目を与えず)しっかり抑えてきたので次につながる」とねぎらった。

◆巨人は接戦を落とし、3勝4敗となった。相手先発のDeNA・東は昨季、12連勝を含む16勝(3敗)で最多勝、最高勝率(・842)の2冠に輝いた球界屈指の好投手。岡本和も昨季は対戦成績が打率・150と左腕に苦しんでいたが、今季は二回の初対戦で高めに浮いた直球を捉え、この日のチーム初安打を放った。先制の適時打を放った大城卓は二塁ベース上で両手を挙げて一塁ベンチに向かってガッツポーズ。本塁突入に成功した4番へ、「よく走ってくれました。和真ありがとう」と感謝した。試合前には元メジャーリーガーと対面した。松井秀喜、大谷翔平ともチームメートだった日系3世の捕手、カート・鈴木氏が練習中にグラウンドに姿を見せた。同氏は現在、愛息が所属する少年野球チームでコーチを務めており、チームで米ロサンゼルスから来日していた。主砲はあいさつを交わし、笑顔で記念撮影した。チームは4日の中日戦で連敗を3で止め、今季の成績を3勝3敗として本拠地へ戻ってきた。再び上昇気流に乗るべく、主砲のバットが打線に勢いをつけたが、エースの戸郷翔征投手(24)が六回、七回と1失点して逆転を許した。

◆巨人の丸佳浩のバントの打球を素早く処理して二塁をアウトにしたDeNAの山本祐大(撮影・今野顕)

◆DeNAの東は尻上がりに調子を上げ、7回5安打1失点にまとめて今季初勝利。0―1の六回に度会の右前打で追い付き、七回に関根の中前打で勝ち越した。DeNA・東が今季初勝利。対巨人で白星を挙げたのは、昨年9月26日(8回5安打無失点、横浜)以来、通算13勝目(6敗)。DeNA(前身を含む)の投手が巨人戦で13勝したのは、土肥義弘、佐々木主浩、川村丈夫、三浦大輔と並ぶ歴代13位(最多は平松政次の51勝)。左投手では野村弘樹の25勝、鈴木隆の19勝、権藤正利の14勝に次ぐ土肥と並ぶ4位。

◆1点の奪い合いに敗れ、巨人は今季3勝4敗となった。阿部慎之助監督(45)は、1点リードを守り切れずに7回2失点で今季初黒星を喫した戸郷をねぎらった。「何とか粘って、ナイスピッチングだった。次は打線に援護してもらって勝てるようにね。(2失点して)ガッカリきたところで(3点目を)抑えたので次につながる」開幕投手を務めた戸郷は二回に1点の援護を受け、五回まで二塁も踏ませなかったが、六回と七回にそれぞれ1失点。バッテリーが意表を突かれ、相手の主砲、牧に許した二盗が痛かった。同点の七回無死一塁、宮崎にカウント2―2とした場面で一走・牧がスタート。決め球のフォークボールがバウンドして捕手・大城卓の送球が遅れた。続く関根の中前適時打で決勝点を許しただけに、指揮官は「油断もあっただろうしね」と渋い表情で振り返った。打線は四回にオコエ、九回には坂本が、ともに1死一、二塁で内野ゴロ併殺に倒れた。監督は「いい形はつくったので、あと1本が出るか出ないかだけ」と気持ちを切り替えた。(谷川直之)

◆今季初勝利を挙げたDeNA・東克樹投手(28)が、約束のフレーズで喜びに浸った。バッテリーを組んだ山本の名前をヒーローインタビューで用い「粘り強く投げられた。祐大のおかげ」と感謝した。戸郷との投げ合い。序盤こそ制球がばらつき、二回に先制点を許したが、尻上がりに調子を上げた。「戸郷投手はいい投手。点を取られないように必死に投げた」。味方が1点を勝ち越した直後の七回は三者凡退に締め、7回5安打1失点で役目を果たした。メジャーに移籍した今永に代わる大黒柱として期待される。背番号11は「そうなるために、どうしていくかを常に考えながら投げている。カード頭を任される以上、長いイニングを投げて試合をつくっていきたい」と口元を引き締めた。(鈴木智紘)

◆DeNAの4番打者・牧が、足で勝利に貢献した。同点の七回先頭で右前打を放ち、プロ4年目で通算8個目となる二盗に成功。宮崎の遊ゴロで三進し、関根の中前打で勝ち越しのホームを踏んだ。相手の意表を突き、ヘッドスライディングで盗塁を決めた牧は「チャンスがあれば行けといわれていた」。三浦監督は「牧の好判断。体がよく動いている」と称賛した。(東京ドーム)

◆前夜に3試合連続の3安打を記録したDeNA・関根が、決勝の中前適時打をマークした。同点の七回先頭で右前打を放った牧が二盗を決め、宮崎の遊ゴロの間に三進。絶好機で打席を迎えた関根は、戸郷の浮いた直球を捉えた。打率は・611(18打数11安打)。「牧が盗塁し、ザキ(宮崎)さんの進塁打でつくったチャンスだったので、何とかバットに当てようと必死だった」と汗を拭った。(東京ドーム)

◆DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が5日、巨人1回戦(東京ドーム)でプロ初の適時打を含む2安打1打点を記録し、勝利に貢献した。一回に13打席ぶりの安打を放って勢いづくと、六回には昨季から続いた巨人・戸郷翔征投手(24)の無失点イニングを45回で止める適時打。チームは2-1の逆転勝ちを収めて首位をキープし、セ・リーグの貯金を独占した。壁を打ち破ったのは、やはり度会だった。戸郷が得意とするフォークボールにバットが反応する。中学時代から脚光を浴びてきた東京ドームでプロ初の適時打を放ち、高々と拳を突き上げた。「変化球を打つのは得意。しっかり対応できるようにフル集中で待っていました」1点を追う六回1死三塁。低めに沈む初球を捉え、前進守備を敷いた一、二塁間を破った。昨季から続いた戸郷の無失点イニングを45回で止め、逆転劇の火付け役となった。一回にもフォークを捉えて中前打。これが13打席ぶりの安打だった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
13623
(+2)
20
(+1)
3
(-)
4
(+1)
0.279
(↓0.006)
2.470
(↑0.25)
2
(-)
広島
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
13717
(-)
16
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.225
(↓0.009)
2.600
(↑0.54)
2
(3↑)
中日
331 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
13617
(+1)
20
(-)
4
(-)
1
(-)
0.228
(↑0.001)
2.590
(↑0.41)
4
(2↑)
阪神
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
13622
(+7)
25
(+6)
7
(+2)
2
(-)
0.225
(↑0.019)
2.760
(↓0.34)
4
(1↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
13617
(+1)
16
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.246
(↓0.006)
2.290
(↑0.04)
6
(2↓)
ヤクルト
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
13723
(+6)
22
(+7)
2
(+1)
5
(+1)
0.266
(↓0.009)
3.210
(↓0.67)