広島(★0対1☆)中日 =リーグ戦1回戦(2024.04.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
0000000101700
広島
0000000000510
勝利投手:柳 裕也(1勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(0勝0敗2S))
敗戦投手:九里 亜蓮(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は両軍無得点で迎えた8回表、細川の安打に相手失策が絡み、試合の均衡を破る。投げては、先発・柳が7回5安打無失点の力投。その後は勝野、マルティネスの完封リレーで逃げ切り、柳は今季1勝目を挙げた。敗れた広島は先発・九里が好投を見せるも、打線がつながりを欠いた。

◆広島野間峻祥外野手(31)が5日、中日1回戦の試合前練習に姿を見せなかった。前日4日ヤクルト戦(マツダスタジアム)の8回1死三塁から小園の一ゴロで本塁に滑り込んだ際に首を痛めた。新井監督は「むち打ちみたいになっているから無理するなと(伝えた)。たいしたことない」と大事を取って休ませることを決めた。野間は前日まで出場全4試合で安打を放ち、この日の中日先発柳に対しても昨季13打数4安打、打率3割8厘をマークしていた。

◆広島田村俊介外野手(20)が、右翼ゴロを記録した。3回2死から中日柳の右前への当たりにチャージ。一塁へのレーザービームで打者走者をアウトにした。田村は愛工大名電時代は投手としても最速145キロを計測し、投手としてもプロから注目された。一時は二刀流の可能性も騒がれた強肩を発揮した。2試合ぶりに先発出場した2回の第一打席では中日柳から右越え二塁打で今季初長打を記録していた。注目株の20歳が序盤から攻守で存在感を示した。

◆広島がリクエストの権利を2回2死で使い切った。3連勝中の広島は1回2死一塁から矢野が二盗を試みるも、アウト判定に。新井貴浩監督(47)がリプレー検証を要求するも、判定は変わらなかった。2回は1死から坂倉の二ゴロを中日村松がこぼしたこともあり、際どいプレーとなったがアウトとなった。坂倉のアピールにベンチを飛び出した新井監督が再びリクエストを要求。審判団の判定は今回も覆らず、攻撃を7イニング残す状況で広島側からのリクエスト権が消滅した。

◆広島が新井貴浩監督(47)のボブルヘッド人形を来場者先着2万人に配布した。「よっしゃ! 応援企画」として実施。ボブルヘッド人形は、最先端の撮影技術を駆使して全身・頭部を3Dスキャンし、リアルなデータを使って再現された。新井監督も「すばらしい出来栄えだと思います。そっくりすぎて、自分もびっくりしました」と絶賛していた。4月16日DeNA戦でも実施される。

◆中日先発の柳裕也投手(29)が投打で高パフォーマンスを発揮した。3回の打席では右前に弾き返した痛烈な打球を前進守備の田村に処理され、まさかのライトゴロに苦笑い。投げては5回無死一塁で菊地の投ゴロを腹部で受け止め、二塁へ送球。併殺を完成させた。プレー直後は腹部をおさえ、少し苦しそうな表情を見せたが、大塚投手コーチがマウンドにかけよると、笑顔で対応。続く九里を一ゴロに仕留めて、5回まで無失点投球を続けた。昨季は打線の援護に恵まれず、広島戦8戦2勝3敗も防御率は1・36。「去年は去年。今年は今年でしっかり頑張りたい」と話していた選手会長がハッスルプレーを見せた。

◆中日柳裕也投手(29)が九里亜蓮とのキラー対決を気迫で制した。7回5安打無失点で今季初勝利。「早い段階でひとつ勝ててほっとしている」と笑みを浮かべた。広島九里との投手戦。選手会長の攻守に渡る熱いプレーが待望の1点を呼び込んだ。8回、先頭中田が左翼線へ二塁打。細川が右前打で続く。中田の代走田中は三塁を回ったところで一度は止まったが、右翼田村がファンブルした瞬間、ホームに突進、生還(記録は安打と失策)した。ザ・柳ショーだった。3回の打席では右前にはじき返した痛烈な打球を前進守備の田村に処理され、まさかのライトゴロ。試合後は「記憶から消します。野球やってて一番速く一塁まで走ったと思います」と笑わせた。5回無死一塁は菊地の投ゴロを腹部で受け止めた。痛みをこらえて二塁へ送球し、併殺を完成。「体のど真ん中で取りました。グローブ間に合わないと思ったので、体で止めにいきました」。文字通り体を張ったプレーで先取点を与えなかった。昨季は打線の援護に恵まれず、広島戦8戦2勝3敗も防御率は1・36。堂々たるキラーだが、九里も中日には7戦4勝、防御率1・50。負けられない投手戦を闘志で制した。「1点勝負になると思ったのでとにかく投げ負けないように、という気持ちでした」。チームを勝率5割に戻す熱投ショーを熱い言葉で締めくくった。【安藤宏樹】▽中日立浪監督(先発柳が九里との投げ合いを制して勝率5割復帰)「先に点を与えなかった。結果的に(柳に)勝ちもついてよかった。明日はもう少し点が取れるようにしたい」

◆広島田村俊介外野手(20)が"ライトゴロ"を奪うも、決勝点となる適時失策を記録した。3回2死から柳の右前への当たりに、一塁へレーザービーム。"ライトゴロ"を成立させた。だが、8回無死二塁では細川の右前打をつかみ切れずに二塁走者の生還を許した。「明日からまた練習したいなと思います」。打撃では今季初長打となる二塁打に遊撃内野安打。今季初マルチ安打と復調気配を見せるが、守備のミスを反省していた。

◆広島6回まで無安打無失点投球の九里亜蓮投手だったが、適時失策による1失点で敗戦投手となった。2回に死球で走者を出すも、併殺で3人で切った。7回の先頭三好に初安打となる中前打を許し、8回は先頭中田の二塁打から細川に右前打。田村がつかみ切れずに生還を許した。「粘り強くいけたら良かったですけど、反省するところは反省してしっかり投げられるように準備したい」。自責ゼロで今季初黒星を喫した。

◆中日中田翔の激走が勝利を呼び込んだ。0-0の8回無死、先頭で左翼線に打球を運ぶ二塁打とし、絶好機を演出。代走田中が続く細川の右前打と敵失で決勝のホームを踏んだ。「柳をなんとか勝たせたい一心でした。(激走は)ハム・ストリングがピクピクして怖かったけど、その後、細川も彼らしいバッティングをしてくれた」。4番の仕事でチームを勝率5割に押し上げた。

◆広島が投手戦となった接戦を落とした。先発九里は6回まで無安打無失点投球。7回に初安打を許し、8回は先頭中田の二塁打に続き、細川に右前打を浴びた。右翼田村がつかみきれずに二塁走者の生還を許した。打線は先発柳ら中日投手陣の前に5安打。盗塁失敗やバントミスなども響いた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-九里投手は素晴らしい投球新井監督 開幕戦もナイスピッチングだったけど、それ以上にナイスピッチングだったので、何とか勝ちを付けてあげたかった。腕の振りも良かったし、真っすぐも走っていたと思います。ナイスピッチングだった。-打線は柳投手に得点を奪えず新井監督 ヒットは5本かな。結構いい反応をしてたなと。好投手なので点を取るのは難しいけど、昨年の対戦より各打者いい反応をしていたなと。そう思いました。-好守備がたくさんあった中でひとつのミスが失点に新井監督 攻めていった結果なので、そこはまた練習していってもらいたい。-際どい判定もあり、序盤にリクエスト権が消滅新井監督 向こうもいいピッチャーだったからチャンスは少ないと思っていたので、際どいのはどんどんリクエストして行こうと思っていました。-2軍では右肘の張りを訴えていた森下投手が6回2失点新井監督 彼の場合はしっかり投げられるか投げられないか。結果とはではなく。しっかりと投げられたという報告を聞いているので、また明日の状態を確認してから考えていきたいと思います。

◆広島の新助っ人、トーマス?ハッチ投手(29)=前パイレーツ=が試合前練習に参加し、デビュー登板となる6日の中日戦に向けてブルペンでの投球練習などで調整した。「今晩、家族が日本に来る。明日の登板に間に合うということで、非常にわくわくしている」米国で暮らす妻と娘、さらには妻の家族が来日するという。春季キャンプ、オープン戦でアピールを続け、当初は4月4日のヤクルト戦(マツダ)に先発予定だったが、同3日の雨天中止となり、デビューがずれ込んだ。メジャー通算39試合に登板し4勝を挙げている制球力が売りの右腕は「逆にポジティブにとらえている。もしも(登板が)飛ばされていなかったら(家族が)見れないからね。本当にラッキーだよ」と笑い飛ばした。

◆広島・野間峻祥外野手(31)が首の張りを訴えて試合前練習には参加せず、欠場することになった。新井貴浩監督(47)は「昨日の試合で(首を)痛めたみたい。むち打ちのような症状だが、大したことはない。無理をする必要はない、と言った」と説明した。野間は4日のヤクルト戦(マツダ)でフル出場したが、八回の攻撃で三塁走者として本塁へ滑り込んだ際に痛めたとみられる。今季はここまで4試合に出場し打率・375と好調だった。

◆広島の野間が首痛のためベンチ入りメンバーを外れた。4日のヤクルト戦での走塁で痛めたという。新井監督は「ちょっとむち打ちみたいになっている。無理することはない」と説明した。(マツダ)

◆中日が投手戦を制した。柳裕也投手がテンポよく7回を無失点とし今季初勝利を挙げた。八回に細川の右前打に失策が絡んで1点を挙げ、勝野、マルティネスとつないで逃げ切った。広島は連勝が3でストップ。力投の九里を援護できなかった。

◆中日は4、5番の2人で待望の1点を奪い取った。八回、先頭の中田が初球の低め変化球を捉えて左翼線二塁打に。続く細川が巧みに右前に運び、失策も絡んで均衡を破った。中田は「すごくいい勝ち方ができた」と爽やかに振り返った。昨年の柳は黒星が先行。打線の援護に恵まれなかったことが原因だっただけに、中田は「柳が完璧な投球をしてくれていた。何とか勝たせてあげたいという一心」とチームを代弁した。

◆広島は今季初の零封負けで連勝が3で止まった。先発・九里が8回1失点と試合をつくったが、打線は5安打を放つも無得点に終わった。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。ーー九里は8回4安打1失点で自責は付かなかった。素晴らしい投球「(DeNAとの)開幕戦もナイスピッチングだったけど、それ以上にナイスピッチングだったので、なんとか勝ちを付けてあげたかった。腕の振りも良かったし、真っすぐも走っていたと思います」ーー中日・柳に対し7回5安打無得点「好投手なので、なかなか点を取るのは難しいけど、昨年の対戦より各打者いい反応していたと思いました」ーー田村は三回の守備で右翼ゴロを記録したが、八回には右前打を弾き決勝点献上。次に生かしてほしい「もちろん。攻めていった結果なので、そこはまた練習していってもらいたい」ーー二回までにリクエスト権が消滅。一回の矢野の盗塁死、二回の坂倉の二ゴロのアウト判定を巡り権利を行使「向こうも良いピッチャーだったからチャンスは少ないと思っていたので、際どいのはどんどんリクエストしていこうと思っていました」ーー右肘の張りで開幕ローテ入りを回避した森下がウエスタン・阪神戦(由宇)で復帰し6回2失点「彼の場合はしっかり投げられるか、投げられないかなので、結果ではない。しっかりと投げられたという報告を聞いているので、また明日の状態を確認してから(1軍昇格を)考えていきたいと思う」

◆今季本拠地初登板の九里は8回4安打1失点と先発の役目を果たしたが、打線の援護なく初黒星を喫した。六回まで無安打投球。八回の唯一の失点は味方の失策が絡み自責は0ながら、開幕戦に続いて白星につながらなかった。「先に点を与えてチームも負けてしまった。しっかりチームが勝てる投球をしたい」と唇をかんだ。

◆新井監督は二回までにリクエスト権を使い切る積極策も、相手エースの柳攻略に結びつかなかった。「いい投手なのでチャンスは少ない。際どいのはどんどんリクエストしていこうと思っていた」。一回1死一塁での矢野の盗塁死、二回1死での坂倉の二ゴロの判定をめぐり権利を行使したが覆らず。今季初の零封負けで連勝は3で止まった。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
520 0.714
(↑0.047)
-
(-)
13623
(+2)
20
(+1)
3
(-)
4
(+1)
0.279
(↓0.006)
2.470
(↑0.25)
2
(-)
広島
330 0.500
(↓0.1)
1.5
(↓1)
13717
(-)
16
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.225
(↓0.009)
2.600
(↑0.54)
2
(3↑)
中日
331 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
13617
(+1)
20
(-)
4
(-)
1
(-)
0.228
(↑0.001
2.590
(↑0.41)
4
(2↑)
阪神
340 0.429
(↑0.096)
2
(-)
13622
(+7)
25
(+6)
7
(+2)
2
(-)
0.225
(↑0.019)
2.760
(↓0.34)
4
(1↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2
(↓1)
13617
(+1)
16
(+2)
4
(-)
1
(-)
0.246
(↓0.006)
2.290
(↑0.04)
6
(2↓)
ヤクルト
231 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
13723
(+6)
22
(+7)
2
(+1)
5
(+1)
0.266
(↓0.009)
3.210
(↓0.67)