◆マツダスタジアムで午後６時から開催予定だった広島ーヤクルト２回戦は降雨により午後１時３０分に中止が発表された。振替日は未定。広島は開幕２連敗から２連勝で３位タイに浮上していた。

◆広島の大瀬良は室内練習場でキャッチボールなどを行い、４日のスライド登板へ備えた。昨年１０月の右肘手術から開幕に合わせてきたエースは、今季初登板の順延にも「いろいろなことを確かめられる時間が増えたとポジティブに考えて、いい状態でマウンドに上がれたら」と語った。登板したヤクルト戦は３年連続で負け越している。「切れ目のない打線で一発もある選手がそろっている。ランナーをためないように一人一人と勝負していきたい」と闘志を燃やした。

◆先発予定だったヤクルト・高橋奎二投手（２６）は４日の同戦にスライド登板する。「晴れ男」を自認する左腕だが「無理でしたね」と苦笑い。それでも「気持ちを切らずに練習したので、いい準備ができた」と自信をのぞかせ、高津監督は「これも成長していく一つの手段。本当の勝てる投手、エース、柱と呼ばれる存在にしていかなきゃいけない」と期待した。４日に先発予定だった石川は次回、２軍戦で登板する。

◆ピンチはチャンス！！　ヤクルトは広島戦が中止となり、室内練習場で練習を行った。正二塁手の山田哲人内野手（３１）が下半身のコンディション不良で離脱中。高津臣吾監督（５５）は「こちらはちょっと大変」と頭を悩ませつつも、若手に猛アピールを求めた。「（若手にとっては）チャンスですね。本当にアピールできる時期だと思う。哲人の穴はなかなか埋まらないけど、少しでも埋めてくれる存在が出てくれば、戦力の底上げ、レギュラーと控えとの差を埋めるというところで非常に大きなポイントになってくる」戦力に厚みを持たせることはＶ奪回に向けて重要になる。リーグ５位に終わった昨季も山田、塩見が複数回離脱。代わってレギュラーを脅かす存在がなかなか現れなかった。もちろん山田の離脱は痛いが、若手にとってはチャンス。指揮官は「いろいろな人を使ってチャンスを与えながら、試しながら」と明かし、宮本、北村拓、赤羽、武岡ら〝代役〟候補に結果を求めた。この日はベテランや主力に関しては練習の参加についてヒアリングを行い、青木と村上は積極的休養を取った。なるべく戦力を欠けさせずにシーズンを戦うことは、ペナント奪還の絶対条件。選手個々の体調管理も徹底しながら、新星の誕生を促す。（赤尾裕希）