1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 12 | 0 | 0 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:ジャクソン(1勝0敗0S) (セーブ:山﨑 康晃(0勝0敗1S)) 敗戦投手:村上 頌樹(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆DeNAは初回、山本の走者一掃となる適時三塁打などで4点を先制する。4-1となって迎えた3回表には、1死満塁から石上の野選出塁の間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・ジャクソンが6回1失点の好投で来日初勝利。敗れた阪神は、攻守に精彩を欠いた。
◆阪神伊藤将司投手(27)が、3日のDeNA戦(京セラドーム)で今季初先発する。「初めてのゲームなので緊張すると思う」としたが、状態については「いい感じ」と手応えありだ。3月26日の練習試合オリックス戦では京セラドーム大阪のマウンドで4回無失点の好投。「この前投げたので大丈夫」と力強い。昨季はDeNA戦に3試合に先発し、1完封を含む2勝で防御率1・64。今季もハマキラーぶりを見せつける。
◆阪神は村上頌樹投手(25)が今季初先発。昨季MVPの右腕がホーム開幕戦を託された。相手は右投手のジャクソンだが、調子を上げているシェルドン・ノイジー外野手(29)が「6番左翼」に入った。開幕カードで当たりがなかった佐藤輝明内野手(25)の1発にも期待がかかる。捕手は坂本誠志郎(30)。
◆阪神のホーム開幕戦で、演歌歌手の天童よしみ(69)が君が代を独唱した。黒の衣装で登場し、ドーム内に伸びやかな歌声を響かせた。大阪出身。昨年のNHK紅白歌合戦では阪神とのコラボ企画で、通天閣の前で「道頓堀人情」を歌った。「昨年日本一に輝いた素晴らしい阪神タイガースの開幕戦で、責任のある任務を果たせたという感じがしました。球場というのは気持ちいいものです」と声をはずませた。タイガースへの思いを聞かれると「特別ですね。(85年に)日本一に輝いたときに私は道頓堀人情という曲を歌いました。また38年ぶりに日本一に輝いて。そして昨年の紅白では通天閣をバックに歌わせていただいて、本当にうれしいなと喜んで歌っていました」と笑顔。今年の連覇を願っていた。
◆無敵の京セラドーム大阪で、阪神が初回に4点の先制を許した。先発は今季初マウンドとなった昨季のリーグMVP右腕、村上頌樹投手(25)。先頭のDeNA度会に四球を与えると、1死一塁から3番佐野に右前打を浴びて1死一、三塁のピンチを招いた。続く4番牧は三塁ゴロに打ち取ったが、三塁手の佐藤輝がはじき、適時失策で先制点を献上した。村上は昨年、ポストシーズンを含めて初回は無失点を続けていた。しかし、さらに宮崎に右前打を許すと、2死満塁から山本に走者一掃の適時三塁打を許し、この回一気に4点を失った。阪神はレギュラーシーズンの京セラドーム大阪で22年8月25日DeNA戦から9連勝中。無敵のホームでここから巻き返せるか。
◆24年パリ・オリンピック(五輪)女子マラソン日本代表に内定している前田穂南(27=天満屋)がホーム開幕戦の始球式を務めた。左打者側にそれながらも捕手坂本へワンバウンド投球。「すごく緊張感があった」と振り返り、自身のレースと比較しても「今日の方が緊張しました」と笑った。兵庫・尼崎市出身で、虎党一家で育った。1月の大阪国際女子マラソンで日本新記録(2時間18分59秒)を樹立。レース前には日本記録の目標を「アレ」と表現。この日使用したグラブにも「A.R.E.」と刺しゅうを入れていた。「岡田監督のおかげで、アレという言葉を使わせてもらって。自分が走った大阪国際で。重さというか、重圧なく自分らしく走れたというのが1番大きかった。アレという言葉を使わせてもらって、その言葉で目標が達成できたので。すごく感謝しています」と感謝を口にした。
◆阪神のホーム開幕戦で、球団初のセ・リーグ連覇を目指すシーズンを盛り上げるセレモニーが行われた。国歌独唱は昨年のNHK紅白歌合戦にも出場した演歌歌手の天童よしみ(69)。シックな装いで登場すると、迫力のある美声を響かせた。始球式はパリ・オリンピック(五輪)女子マラソン日本代表に内定している前田穂南(27=天満屋)が務めた。阪神ファンの前田は背番号「717」のユニホーム姿で登場。投じたボールは右に大きくそれたものの、ダイナミックな投球と笑顔でホーム開幕戦を盛り上げた。セレモニーでは、シーズンの試合前演出のBGMを担当したヒップホップグループ「梅田サイファー」から「KennyDoes」と「peko」のライブも実施。「六甲おろし」が球場に響いた。
◆阪神村上頌樹投手(25)が今季初先発でまさかの3回KOを食らった。初回から四球と安打で1死一、三塁。佐藤輝が三ゴロをはじいてしまい、適時失策で先制点を献上した。その後も2死満塁とし、7番山本の右中間への走者一掃三塁打でさらに3失点を失った。昨季はポストシーズンを含めて先発登板した全試合で初回無失点を続けていたが、いきなりの大量失点となった。3回表にも3安打で1死満塁のピンチを招き、一ゴロ野選で1失点。直後の3回裏に代打を出され、3回7安打5失点(自責点1)で降板となった。1試合5失点は自己ワーストタイの数字。昨季のセ・リーグMVP右腕が、まさかの船出となった。
◆阪神が初回にまさかの4失点。昨季リーグMVP右腕の村上頌樹(25)が打たれ、佐藤輝明内野手(25)の適時失策も絡む最悪のスタートだった。だが、これを「吉兆」ととらえるファンもいた。昨年の開幕2戦目。同じ京セラドーム大阪でのDeNA戦で、初回に4失点。それでもすぐに3点返すなど接戦に持ち込み、延長12回サヨナラ勝ち。開幕4連勝まで白星がつながった。この日もその裏すぐに1点を返して反撃。ネットでは村上の4失点に驚く一方で「去年の再現頼む」「吉兆と言えなくもない」「まだまだここから」と前向きな反応もあった。
◆阪神木浪聖也内野手(29)が今季10打席目の初安打を、アーチで飾った。7回、伊勢の甘い直球を力強くたたき、右翼席にもっていった。過去3年はシーズンでも1本ずつ打っただけ。6年目で11本目。初回に1点奪って以来いいところがなかった京セラドーム大阪の虎党が、レアな1発に大きく沸いた。
◆DeNA打線が昨季のMVP右腕をのみ込んだ。リードしたのはドラフト1位度会隆輝外野手(21)。セ界初の新人での開幕から2試合連続アーチを描いた開幕カードの勢いそのままに、初のビジター開催でも存在感を示した。1回先頭。阪神村上の落ちるボールを2球、しっかり見極めた。最後は低めの直球にも手を出さず四球をもぎ取った。1死から佐野が安打でつないで敵失の間に本塁生還。昨季全登板で1回の失点がなかった右腕から、先制点を挙げた。さらに2死満塁から、山本が9球目を右中間へ3点適時三塁打と続いた。「好投手なので何とか食らいついていった結果、良い形で追加点を奪うことができてよかった」と一挙4得点と攻め立てた。度会は2回にも詰まりながらの内野安打で出塁。オースティンと佐野が倒れて無得点に終わったが、3回には敵野選でさらに1点を追加した。三浦監督は試合前、「良い投手なので、そうそう大量得点は難しいかもしれないですけど、1点1点積み重ねていけるように」と話していた。リードオフマンの活躍を機に打線がつながり序盤で5得点。昨季のMVP右腕を3回でマウンドから引きずり降ろした。【小早川宗一郎】
◆阪神の、京セラドーム大阪での不敗神話が崩れた。この試合まではレギュラーシーズン9連勝中だった同球場。しかし初回から、まさかの展開でリードを許した。今季初登板となった先発村上頌樹投手(25)は初回から失策も絡み3安打を浴びて4失点。昨季、ポストシーズンも含めた先発24試合で初回失点は1度もなかった。3回にも追加点を許し、3回7安打5失点(自責点1)で降板。昨季のセ・リーグMVPが、まさかの結果となった。打っては初回に1番近本が三塁打で出塁し、2番中野の中前適時打で生還。わずか6球での得点に成功した。7回2死では木浪聖也内野手(29)がDeNA2番手伊勢の初球148キロ直球を捉え、右越えのソロ本塁打。今季初安打をホームランで決めた。8回には3番手ウェンデルケンを攻め立てさらに1得点。しかし、反撃も及ばなかった。チームは巨人との開幕カードで2連敗を喫しながら、第3戦で初勝利。勢いに乗りたいホーム開幕戦だったが、虎党の期待に応えることはできなかった。
◆DeNA松尾汐恩捕手(19)がプロ2打席目でプロ初安打を放った。2点リードの9回1死、ウェンデルケンの代打で登場。同い年の阪神門別の3球目141キロツーシームを思い切りよく振り抜いた。打球は強烈なライナーで左翼フェンスを直撃する二塁打。記念ボールはDeNAベンチに送られた。松尾は3月31日の広島戦(横浜)に代打でプロ初出場も、一邪飛に倒れていた。しかしプロ2打席目で早くもHランプをともし、地元関西でインパクトを残した。
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◆阪神ファンのフラストレーションもたまっていた。ホーム開幕戦は初回に4点先行されるなど、負けの展開だった。終盤に追い上げ、3点差で迎えた9回1死からノイジーが中前打を放ったところで、左中間の外野席からグラウンドにメガホンが落ち、試合が中断した。DeNA桑原が拾いに走り、球場内がざわついた。故意かはどうかは不明だが、阪神の追い上げムード、緊迫の好ゲームに水を差すシーンだった。
◆阪神の、京セラドーム大阪での不敗神話が崩れた。この試合まではレギュラーシーズン9連勝中だった同球場。しかし初回から、まさかの展開でリードを許した。今季初登板となった先発村上頌樹投手(25)は初回から佐藤輝明内野手(25)の適時失策も絡み3安打を浴びて4失点。昨季、ポストシーズンも含めた先発24試合で初回失点は1度もなかった。3回にも追加点を許し、3回7安打5失点(自責点1)で降板。昨季のセ・リーグMVPが、まさかの結果となった。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-初対戦のピッチャーであの展開は厳しかったいや、そらのう。まさか初回4点と思ってないからのう。-村上は四球からだった先頭にあんなフォアボールを出したからなあ。あんまりよくなかったって、ブルペンから良くなかったっていうてたけどなあ。-珍しい姿珍しいって初めてやろ。先頭バッターにフォアボールなんてなあ。-ボール判定は厳しかったかいや、そらわからん。こっちからは。高いのを取ったりしていたけどなあ。それはわからん。ベンチからはわからん。-あそこまでだったが、立ち直る気配がなかったそうやなあ、2回スッといって、あのままゼロでいっとったら、もうちょい投げさすつもりやったけどな。あそこでまたヒット続いたから、もう代えたけど。-後を継いだリリーフ3人が2回ずつしっかり投げきったそうやん、そら2回ずつ投げんと、そんなんお前。-ああやってゲームを保つもの大事いやいやそら、負けてる時はな、おーん。そらもうちょっと早よな、1点ずつでもそらお前な、追加点取れとったらよかったけどな。-門別は前回に続いてしっかり落ち着いて投げたまあそうよ、おーん。もっと真っすぐ投げ言うたんやけどな。真っすぐ投げへんわ。-リリーフ個人はこうやって投げながらいやいや、島本もな、ちょっと良うなってきたというかな、悪かったけど。まあなんとか3人で、今日は切り抜けたいうやつやろ。-初回は佐藤輝のエラーなかったらうん。ゲッツーやろ。そういうことやんか。-あれで村上もまあまあ、そらそうなるわな、おーん。完全にな打ち取っとったからな、おーん。あそこだけ低い球行ったからまた、ゴロの球な、おーん。
◆2年目のDeNA松尾汐恩捕手(19)がプロ2打席目でプロ初安打を放った。2点リードの9回1死、ウェンデルケンの代打で登場。同学年の阪神門別の141キロツーシームを思い切りよく振り抜いた。あとわずかで初安打初本塁打という左翼フェンス直撃の二塁打。家族も見守る中、地元関西で初安打を決め「こういった場所で打てて良かった。まずは1つ恩を返せたかな」と笑顔だった。
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◆阪神佐藤輝明内野手(25)が大量失点につながる初回の失策を反省した。1死一、三塁で牧の三塁へのゴロをファンブル。その間に三塁走者が生還し、1点を献上した。「ちょっと難しかったですけど、なんとかしたかった。あの場面はゲッツーだったので、取れればよかったですけど...」と振り返った。チームはこの回4失点。このミスを次はバットで取り返す。
◆DeNA打線が昨季のMVP右腕をのみ込んだ。きっかけを作り出したのはゴールデンルーキー度会。セ界初の新人での開幕から2試合連続アーチを描いた開幕カードのド派手な活躍とは対照的に、初のビジター開催では渋く輝いた。1回先頭、阪神村上のボールに落ちる球を2球、どっしり見極めた。最後は引っかけた直球を見逃して四球。制球力に定評のある右腕から出塁を勝ち取った。1死から佐野が右前打でつないで打球判断良く三塁へ進塁。敵失の間に本塁生還した。昨季は全登板で1回の失点がなかった村上から先制点を挙げた。さらに2死満塁からは7番山本が粘って9球目で右中間への3点適時三塁打。地元が京セラドーム大阪のある大阪市大正区出身の扇の要は「中軸にいい打者がたくさんいる。6、7番が大事になってくる。いい形で追加点を奪うことができて良かった」と躍動した。3回には相手野選でさらに1点を追加し、3回5得点でMVP右腕をマウンドから引きずり降ろした。三浦監督は1回先頭、四球を選んで流れを作った度会に「いい形で打席の中でボールを選んでくれた。打つだけじゃなくて出塁も、しっかりと役割を果たしてくれている」と称賛。2四球と1安打で3出塁とリードオフマンとしていぶし銀の活躍だった。走者一掃の一打で勝利をたぐり寄せた山本には「あそこで1点で終わるのとはえらい違い。よく打ってくれました」と感謝した。度会から始まる上位打線と、山本らが控える下位打線ががっちりかみ合って、3連戦のカード頭で白星発進。昨季王者を相手に堂々たる戦いぶりを示した。MVP右腕でも関係ない。抜群の破壊力を持つ個人個人が、己の役割を果たしてつながる24年のDeNA打線。セ界のエースたちを次々となぎ倒していく。【小早川宗一郎】
◆阪神木浪聖也内野手(29)の「レア弾」が最後の意地につながった。7回。伊勢の甘い直球を力強くたたいてジャストミート。逆転を信じる虎党が待つ右翼席に白球を届けた。初球の直球を狙い打ちした。「初球しかないと思っていた。しっかり準備して入れました」。開幕から3試合ノーヒット。これが今季10打席目で初安打だった。過去3年はシーズン1本ずつ打っただけ。プロ6年目で11本目だ。手応え十分だったが、試合後は表情を崩さなかった。押せ押せの9回。1死一、二塁から再び打席が回ってきたが、左飛に倒れ、追い上げムードがしぼんだ。「最後の打席が悔しい。ああいう場面はこれからも来る。もっと精度を上げないといけない」。ただ、3月31日巨人戦で森下が放った決勝3ランのように、やはり本塁打には特別な効果がある。京セラドーム大阪の虎党は沸き、雰囲気もがらりと変わった。終盤の追い上げは次につながる。「何とか1本打つことができてよかった。どういう形であれ、ヒットが出た。これからは本塁打は(頭から)消していきたい。ホームランバッターではないので」ときっぱり。昨年、恐怖の8番打者としてV打線を支えた男は、地に足をつけて仕事をまっとうする。【柏原誠】
◆阪神1番、2番の「チカナカコンビ」がすぐさま反撃を開始した。初回に4点を先制されたその裏、1番近本が三塁打を放つと、2番中野がDeNA先発ジャクソンの142キロを打ち返し中前適時打。すぐさま1点を返した。今季初適時打の中野は「早めに返す返さないで全然違う。チームの流れ的にも1点早めに返せて良かった」と次戦につながる一打にうなずいた。
◆阪神近本光司外野手(29)が今季初のマルチ安打と気を吐いた。4点を先制された直後の初回に三塁打で出塁し、その後本塁に生還。8回には二塁打でチャンスメークすると、1死三塁から森下の三ゴロで3点目のホームを踏んだ。「状況に応じて役割を果たせたのがよかった」と分析。「役割としては塁に出ること。三塁打は結果です」と淡々と試合を振り返った。
◆若虎の快投が、敗戦の中で光り輝いた。阪神門別啓人投手(19)が今季初の回またぎ登板で、2回1安打無失点と存在感を示した。「初回は納得するピッチングができた。2イニング目は打たれたけど、その後は要求通りに納得のいく球を投げられました」まずは3点ビハインドの8回に登板し、ピシャリと3人斬り。ドラフト1位度会はこの日最速の148キロ直球で空振り三振に仕留めた。9回は代打松尾に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びるなど、2死二塁のピンチを招いた。続く5番宮崎はやや敬遠気味に四球で歩かせたが、それもまた学びになった。「本当は宮崎さんと勝負に行きたかったけど、ああいう状況なので。自分の中で気持ちを抑えて、次で勝負できた。そういうところも勉強しないといけないので、そこは良かったです」内に秘める闘志を抑え、6番関根を初球142キロ直球で二飛。冷静さを保ち、無失点で切り抜けた。それでも悔やんだのは同学年に許した安打だ。同じく19歳の松尾とは昨年7月のフレッシュ球宴でも対戦。門別はウエスタン・リーグの先発として登板し、左前打を浴びていた。9カ月ぶりに1軍で実現した再戦。マウンド上ではクールな左腕だが「またどこかで対戦したら、次は絶対に三振で抑えたいと思います」とリベンジへ熱を込めた。この日の投球では随所に変化球も織り交ぜた。岡田監督は「もっと真っすぐ投げえ言うたんやけどな」と指令を明かした。試合後に伝え聞いた門別は「自分は聞いていなかったんですけど、真っすぐでいこうと思っていた」ときっぱり。次回のマウンドでは注文通りの力勝負を披露するつもりだ。今季は中継ぎとして開幕1軍入り。30日の巨人戦(東京ドーム)での今季初登板も1回無失点に抑えており、無失点投球を継続中だ。関西の虎党にお披露目となったホーム開幕戦。潜在能力の高さを早速、見せつけた。【波部俊之介】
◆阪神 島田が今季初安打をマークした。3回に村上の代打で登場し、右前にはじき返した。5人出た代打の先陣を切り、安打を放った。開幕直前に1軍合流。キャンプから2軍で地道にレベルアップに努めてきた。「必死にやった結果。継続あるのみです。僕は状態というより、出たら全部結果を残しにいかないとダメなので、必死にやるだけです」と引き締めた。
◆阪神島本浩也投手が復調の兆しを示した。3番手で6回から登板し、2イニングを無失点。7回に2死から連打されたが得点は許さなかった。不調のまま開幕。開幕巨人戦は1回2安打だったが、今回は内容も結果も向上。「抑えられてよかった。しっかり後ろの投手にゼロで渡すことを考えていました。(実戦で)投げて状態を上げていけるようにしたい」と振り返った。
◆阪神2番手の漆原大晟投手(27)が試合を立て直した。4回からマウンドに上がり、今季初となるイニングまたぎを遂行。2イニング無失点で仕事を果たした。4回には無死二、三塁のピンチをつくるも、ゼロで切り抜けた。「野手の方にも助けてもらった。先頭を出さないように。立場的には回またぎも考えられるので」。今後も場面を問わずフル回転するつもりだ。
◆阪神坂本誠志郎捕手が今季初安打を放った。5回1死からDeNAジャクソンの真っすぐをとらえて中前へ。「今年はヒット打てないのかと思っていた」。そう笑ったが先発村上が味方失策もあって1回4失点したことには渋い表情。「ミスが出てもカバーできるバッテリーになりたいと思っているし、また頑張りたい」と話していた。
◆阪神前川右京外野手が意地を見せた。右投手にもかかわらずスタメンをノイジーに譲った。出番は9回1死一塁。代打で山崎から痛烈な右前打を放ち、逆転サヨナラへの希望をつないだ。「ちゃんとつなぐことができてよかった。打てると打てないでは全然違う。ずっと打てるわけではないので、その中で準備だけはしっかりやっていきたい」と前向きに話した。
◆阪神の、京セラドーム大阪での不敗神話が崩れた。この試合まではレギュラーシーズン9連勝中だった同球場。しかし初回から、まさかの展開でリードを許した。今季初登板となった先発村上頌樹投手(25)は初回から佐藤輝明内野手(25)の適時失策も絡み3安打を浴びて4失点。昨季、ポストシーズンも含めた先発24試合で初回失点は1度もなかった。3回にも追加点を許し、3回7安打5失点(自責点1)で降板。昨季のセ・リーグMVPが、まさかの結果となった。黄金に輝くチャンピオンユニホームで臨んだ本拠地開幕戦。プレーボール直後、いきなり落とし穴が待っていた。「いやそらのう。まさか初回4点と思ってないからのう」。百戦錬磨の岡田監督も、予想だにしない展開にため息だ。先発した昨季のリーグMVP村上に、先頭打者から異変が起きた。持ち味の制球力が影をひそめ、1番度会に四球。指揮官も「初めてやろ。先頭バッターにフォアボールなんてなあ」と首をかしげてしまう姿。右腕が今春の実戦23イニング目で初の与四球を出すと、流れはDeNAに傾いた。迎えた1死一、三塁のピンチ。低めに決まったフォークで、4番牧を三塁へのゴロに仕留めたかに思われた。しかし、今度は佐藤輝が打球をはじいてボールは転々。まさかの適時失策で先制点を献上すると、さらに2死満塁から7番山本に走者一掃の適時三塁打を浴び、一気に4点を失った。村上はポストシーズンを含め、昨季は先発全24試合で初回は無失点。ただ、この日は不調の予感もあったようだ。「あんまり良くなかったって、ブルペンから良くなかったって言うてたけどなあ」。指揮官は試合後、舞台裏を明かした。投手が苦しい時こそ、もり立てるのが味方野手陣だが、この日は助けることができず。痛い失策を喫した佐藤輝には苦言も呈した。「うん。ゲッツーやろ。そういうことやんか。完全に打ち取っとったからな。あそこだけ低い球行ったからまた、ゴロの球な、おーん」。苦い表情からもその感情が読み取れた。22年8月25日DeNA戦から9連勝中だった京セラドーム大阪。本拠地開幕戦でいきなり連勝がストップし、まだ4試合ながら単独最下位となった。胸元で金色に輝く日本一王者の威厳を見せるためにも、ホーム開幕カードで連敗するわけにはいかない。【磯綾乃】
◆ホンマかいな...。阪神がまさかの初回4失点を喫し、京セラドーム大阪での連勝を9で止めた。昨季のセ・リーグMVP右腕、村上頌樹投手(25)がDeNA打線に打ち込まれ、今季初先発で3回7安打5失点(自責1)。昨季先発で1度も失点しなかった初回にいきなり4点を奪われた。先制点は三塁手・佐藤輝明内野手(25)の適時失策で与え、岡田彰布監督(66)も渋い表情だ。チームはまだ4試合終了時点とはいえ単独最下位。1日も早く王者の戦い方を取り戻したい。村上がまさかの3回5失点で降板した。5失点は自身ワーストタイ。昨季は圧倒的な安定感を誇ったが、初回はことごとく甘く入り、失策も絡んで止められなかった。3回にも3安打で1点を追加され、その裏に代打を送られた。「先頭からいきなり(四球を)出してリズムも悪くしてしまった。直球の質があまり良くなかったのかな。力んでいたので、もう少し落ち着いて投げればよかった」と反省の言葉が並んだ。
◆阪神佐藤輝明内野手が先制点を献上した初回の失策を悔やんだ。「難しかったけど、なんとかしたかった。あの場面はゲッツーだったので、取れれば良かったです」。今季初失策が痛恨の適時失策となった。この日は第1打席で四球を選ぶも3打数無安打。「バットで取り返したいか」の問いに「そうですね、はい」と答えた。
◆DeNA新外国人のアンドレ・ジャクソン投手が6回4安打1失点の好投で来日初登板初勝利を挙げた。最速158キロの直球とナックルカーブをちりばめて昨季王者打線を押し込んだ。元アメリカ空軍の両親がサウジアラビアに派遣されたときのお土産でもらったネックレスを胸に光らせる右腕は「サイコー、サイコーベイスターズ!」と初勝利の味をかみしめた。
◆3月31日の巨人戦(東京ドーム)で決勝の1号3ランを放った阪神・森下翔太外野手(23)が試合前練習で周囲をヒヤリとさせた。外野でノックを受けている際、フェンスに激突。足を気にする様子があり、トレーナーが駆けつけた。ベンチに引き揚げるときには「大丈夫です」と話していた。その後は打撃練習を行った。
◆阪神がホーム開幕戦に向けて、練習を開始した。午後1時過ぎには代打の切り札として期待される原口文仁内野手(32)、小野寺暖外野手(26)らがグラウンドに姿を見せた。京セラドームのロビーにはスポンサー、マスコミなどから贈られた花が並んだ。
◆両チームのスターティングメンバーが発表され、阪神は村上頌樹投手(25)が先発する。昨季は10勝(6敗)、防御率1・75で最優秀防御率のタイトル、セ・リーグ初の新人王と最優秀選手(MVP)の同時受賞を果たした。2年連続の飛躍を誓う右腕にとって、これが今季の初登板。昨季未勝利に終わったDeNA戦から最高のスタートを切る。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=との対決にも注目だ。
◆阪神のホーム開幕戦。虎ナインは2023年の日本一球団として、このカードを「チャンピオンユニホーム」を着用して戦う。タイガースの球団マークや選手名の刺繍がゴールドであしらわれた特別仕様。昨年の王者として、黄金のユニホームを身にまとってグラウンドで躍動する。
◆阪神がホーム開幕戦を迎え、試合前にセレモニーが行われた。王者として迎える今季、ゴールドを基調としたユニホームに変わった「Tigers Girls」がパフォーマンスを披露。場内が暗転した後、デジタルフラッグで誘導されながら、選手たちはグラウンドに出た。国歌斉唱は演歌歌手の天童よしみが務めた。
◆DeNA・浜口遥大投手(29)が3日の阪神戦に先発する。今季初登板に向けてキャッチボールなどで調整し「不安半分、楽しみ半分」と淡々と語った。昨季まで同僚だったカブスの今永が、1日(日本時間2日)のメジャー初登板で6回無失点と好投し、勝利投手となった。ともに先発枠を担ってきた浜口は「素晴らしいピッチング。ベイスターズも頑張っていると届けられれば」と気を引き締めた。
◆先発した阪神・村上頌樹投手(25)が一回からDeNA打線につかまった。一回先頭で迎えたのはDeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=。試合開始直後から注目の対決となったが四球で出塁を許してしまう。続くオースティンは中飛も、佐野に右前打でつながれて、1死一、三塁。ピンチで4番の牧を迎えた。昨年は24度の先発すべてで初回無失点だった右腕だが、牧の痛烈な打球を三塁・佐藤輝がファンブル。適時失策でいきなり先制点を献上した。さらに宮崎にも右前打を許して1死満塁とピンチは続く。それでも関根を一飛で2死としたが、山本には粘られながらも8球目、152キロを右中間に運ばれて走者一掃の3点三塁打。序盤に0-4と大きくリードを広げられた。
◆4点を先行された直後に虎の1、2番がすぐさま反撃開始だ。まずは1番・近本がジャクソンのチェンジアップを捉えて右中間を破る三塁打。リードオフマンが快音を響かせると、続く中野が再びチェンジアップを拾って技ありの中前打。リーグ屈指の1、2番コンビが連打で1点をかえした。
◆先発した阪神・村上頌樹投手(25)は3回7安打5失点(自責1)で降板した。一回に四球と安打で1死一、三塁のピンチを背負うと、牧の打球を三塁・佐藤輝がファンブルして先制点を献上した。さらに2死満塁から山本に走者一掃の三塁打を浴びてこの回4失点。三回は1死満塁から石上のボテボテの一ゴロを大山が懸命にホームへ送球も、リクエストで判定が覆り、さらに1点を追加された。昨季、セ・リーグの最優秀選手に選ばれた右腕だったが今季初登板は不本意な結果に終わった。
◆DeNAの正捕手を目指す山本祐大捕手(25)が、阪神の出はなをくじいた。昨季セ・リーグの最優秀選手に選ばれた村上の立ち上がりを攻め立てる一打を放ち、表情をほころばせた。「好投手なので何とか食らいついた結果、良い形で追加点を奪うことができてよかった」一回に1点を先制してなお2死満塁。3球で追い込まれながらファウルで粘った末の9球目、152キロの外角直球を捉えた。右中間を深々と破る走者一掃の3点三塁打。昨季の防御率が1・75だった右腕を相手に早々に主導権を握り、DeNAベンチは歓喜に沸いた。山本は4点を先行した直後の守りで二盗を阻止し、三回の第2打席では中前打と攻守で気を吐いた。6年目の昨季は自己最多の71試合に出場し、東とともに最優秀バッテリー賞に輝いた。実績のある伊藤、打力が売りの松尾らとポジションを争い、「正捕手としてやっていきたい」と闘志を燃やす。オフはシーズンを戦い抜くために体づくりに励み、ユニホームの太もも周りのサイズは昨季より3センチ大きくなった。3月には日本代表にキャリアで初めて選出され、飛躍の一途をたどる。「僕が変わらないとチームも変わらない」と自覚をにじませる25歳が、堂々とマスクをかぶる。(鈴木智紘)
◆日本一軍団としての威厳を示す「チャンピオンユニホーム」に袖を通し、まっさらなマウンドへ。しかし、阪神・村上は得意とする一回に出ばなをくじかれ、3回7安打5失点(自責1)でKO。交代を告げられると腕を組み、呆然(ぼうぜん)とグラウンドを見つめていた。「(去年よりも)さらに打線の勢いがすごいと思った。のまれないように、自分の投球ができるように。勢い良くガンガンガンガンくるかもしれないけど、自分のペースで投げられるようにやりたい」相手打線の迫力は頭に入れながらも、押されてしまった。注目対決となった1番に入るD1位・度会(ENEOS)との勝負は四球。そこから佐野の右前打で1死一、三塁とされると、牧の三塁へのゴロを佐藤輝が前に大きくはじき、先制点を刻まれた。昨季はポストシーズンも含めて先発した全24試合で一回に失点はしておらず、一回にホームを踏まれるのは新人だった2021年8月28日の広島戦(マツダ)以来だ。その後も宮崎の右前打で満塁とされると、山本には右中間を破る走者一掃の三塁打。MVPに駆け上がった昨季ワーストの4失点に、今季初登板の一回でいきなり並ぶという、まさかの展開だった。三回には3安打で満塁のピンチを背負うと、D4位・石上(東洋大)の一ゴロを大山が本塁送球するもセーフ(記録は野選)となって5点目。7安打も5失点も、自己ワーストタイだ。村上にとってハマ打線は難敵だ。昨季は先発として4度対戦するも勝てず。セ球団では唯一の未勝利で、〝セ5球団星〟もお預けとなった。試合前には華々しいホーム開幕セレモニーが行われたが、ムンムンだった熱気もあっけなくしぼんだ。ただ、村上が任されるのは先発ローテの軸。このまま沈んでいるわけにはいかない。(須藤佳裕)
◆阪神が誇る1、2番がチームを奮い立たせた。日本一チームとして迎えたホーム開幕戦。近本が作ったチャンスで、中野がDeNAに傾いた流れを引き戻す一打を放った。「打ったのはたぶんチェンジアップ。先制された後でしたし、なるべく早く得点を返したかったので、打ててよかった。ここから逆転できるように頑張ります」昨季MVPの村上が初回から4点を失い、大量ビハインドからのスタートとなった一回。まずは近本が重い流れを振り払う。追い込まれながらも来日初登板となった先発・ジャクソン(前パイレーツ)の変化球をはじき返した。右中間への打球にD1位・度会(ENEOS)が飛びつくも、わずかに届かず白球は転々。近本は快足を飛ばして一気に三塁を陥れた。昨季両リーグトップとなる12本の三塁打を放った近本が、今季初の三塁打でいきなりチャンスを演出した。1番が打てば、2番も続く。中野も2球目の低めのチェンジアップに食らいつき、二遊間を抜く中前適時打。わずか6球で、新選手会長が今季初打点を挙げて反撃の1点を挙げた。巨人との開幕カード3戦目(東京ドーム)で今季初勝利を飾り、1勝2敗でホームに帰ってきた。舞台は京セラドーム。昨年はレギュラーシーズンでチーム打率・314を記録し、8戦全勝と無類の強さを誇った球場だ。さらにホーム開幕の今カード3連戦は、昨季の日本一を記念した金色のチャンピオンユニホームに袖を通して戦う。この日を待ちわびてスタンドを埋めたファンに、チカナカコンビがその気概を示した。DeNAは昨季、虎が最も苦手としたチームだった。13勝12敗と勝ち越したものの、ほぼ五分の成績。特に8月29日(甲子園)から5連敗でシーズンを終了していた。今季も手ごわい相手になりそうだ。(中屋友那)
◆阪神・木浪聖也内野手(29)が1-5で迎えた七回2死で右翼席へ1号ソロを放った。2番手・伊勢の148キロ直球を捉えた。打球は逆転を信じる虎党が待つ右翼席へ。木浪はここまで開幕から無安打が続き、10打席目で待望の今季初安打。恐怖の8番が虎に帰ってきた。
◆阪神・門別啓人投手(19)が八回のマウンドへ上がった。先頭のD4位・石上(東洋大)は遊飛、桑原を三ゴロに仕留めると、注目のD1位・度会(ENEOS)と対戦。初球124キロスライダーで見逃しを奪うと、続いて143キロ直球で空振りと追い込む。再びスライダーでファウルをとると、最後は4球目、148キロ直球で空振り三振。セ界を沸かせる注目ルーキーを期待の左腕が斬った。
◆阪神は一回の失点が響きDeNAに敗れた。先発した村上頌樹投手(25)が誤算だった。一回に四球と安打で1死一、三塁のピンチを背負うと、牧の打球を三塁・佐藤輝がファンブルして先制点を献上。さらに2死満塁から山本に走者一掃の三塁打を浴びてこの回4失点。三回にも1点を失い、昨季セ・リーグの最優秀選手に選ばれた右腕が3回7安打5失点(自責1)で降板した。打線は一回に近本が三塁打を放ち、中野の中前適時打で1点を返す。しかし、その後は先発・ジャクソンに反撃を封じられた。七回に木浪が右翼へソロ本塁打を放って1点を返し、八回にも森下の三ゴロの間に三塁走者が生還したが、追いつくには至らず。 昨季8戦8勝、2022年8月からレギュラーシーズン9連勝中だった京セラドームで、ホーム開幕星を飾ることはできなかった。
◆一回、DeNA・牧秀悟の打球をエラーする阪神・佐藤輝明=京セラドーム大阪(撮影・水島啓輔)
◆阪神はホーム開幕戦でDeNAに敗れ、開幕1勝3敗となった。ジャクソンに6回無失点の好投を許し、森下、大山、佐藤輝は無安打。特に下半身に張りがある4番・大山は3度の得点圏で凡退した。先発した村上は3回5失点でKOされた。(観衆=36189人)一回表阪神の先発は昨季MVPの村上。1番に座るD1位・度会(ENEOS)に四球を与える。1死後、佐野には右前に運ばれ一、三塁のピンチを招く。続く、牧のゴロを三塁手・佐藤輝がファンブル。三走が生還し、先制を許した。さらに宮崎にも安打を許し、満塁。関根は一飛に仕留めたが、山本に右中間を破られる3点三塁打。4点リードとされた。神0-4D一回裏阪神が反撃開始。先頭の近本が右中間突破の三塁打。続く中野が中前に適時打。神1-4D二回裏阪神は先頭の佐藤輝が四球で出塁するも、6番で先発したノイジーが二ゴロ併殺打とチグハグな攻撃。坂本も右飛に倒れ、3人で終わった。神1-4D三回表DeNAは先頭の牧が左前打。続く宮崎は右飛だったが、関根、山本が連打で1死満塁。石上の一ゴロで大山は本塁憤死を狙ったが、リクエスト判定の末、セーフに覆り、追加点を献上した。神1-5D三回裏阪神は先頭の木浪が空振り三振。村上の打席で代打・島田が登場。島田は起用に応えて右前打を放った。近本は遊飛。中野は三飛。ジャクソンをなかなか攻略できない。神1-5D四回表阪神は2番手・漆原。いきなり先頭・度会に四球を与える。続くオースティンに右中間突破の二塁打を許し、無死二、三塁。続く佐野の遊ゴロは中野が本塁へ華麗に送り、本塁憤死。1死一、二塁で牧は左飛。宮崎は遊ゴロに抑えた。神1-5D四回裏阪神は3番・森下から始まる好打順も三者凡退。神1-5D五回表阪神は漆原が続投。先頭・関根に遊撃内野安打を許すも後続を絶った。神1-5D五回裏阪神の先頭・ノイジーは中飛。続く坂本が中前にはじき返し、今季初安打。木浪は四球で1死一、二塁としたが、代打・糸原は二ゴロ。2死二、三塁で近本は空振り三振。下位打線が作ったチャンスを生かせなかった。神1-5D六回裏阪神は先頭の中野が四球。森下は遊飛に倒れたが、続く大山の打席でジャクソンが暴投。1死二塁と好機を広げたが、4番・大山はボール球を振って空振り三振。佐藤輝も空振り三振。神1-5D七回表DeNAは2死後、宮崎のゴロを三塁手・佐藤輝が捕れず、出塁(記録は安打)。関根は三塁線を破る左前打で一、二塁。山本は左飛だった。神1-5D七回裏DeNAは2番手・伊勢が登板。2死後、木浪が今季1号となるソロを右翼席にほうり込んだ。神2-5D八回表阪神は門別が登板。石上を遊飛、代打・桑原を三ゴロ。注目された度会との対決は空振り三振と完勝した。神2ー5D八回裏DeNAのマウンドはウェンデルケンに阪神打線が襲いかかる。先頭・近本が右越え二塁打。チャンステーマが流れる中、中野は二ゴロ。1死三塁で森下は三ゴロ。その間に近本が生還し、2点差まで縮めた。神3-5D九回裏マウンド上は山崎。先頭・佐藤輝は左飛で打率は・067に。ノイジーは中前打を放ち、代打・前川が右前打と続く。一発が出ればサヨナラ勝ちの場面でスタンドは最高潮に達する。制球が定まらない山崎。木浪は高めの球を打ち上げて左飛に倒れた。2死一、二塁で代打・原口。帝京魂対決も三ゴロ。神3ー5D
◆DeNAは一回、山本の適時三塁打などで4点を先行し、三回に1点を加えた。来日初登板のジャクソンが6回4安打1失点で白星。山崎が初セーブ。阪神は村上が3回7安打5失点と崩れた。反撃したが、打線はつながりを欠いた。
◆DeNAは2日、阪神に5-3で快勝。三回、石上泰輝の内野ゴロで本塁生還を狙いアウト判定の牧秀悟はセーフを主張。その後リクエストでセーフに覆った=京セラドーム大阪(撮影・渡辺大樹)
◆2022年8月25日のDeNA戦からの阪神の京セラ連勝が「9」でストップした。村上頌樹投手(25)が一回、佐藤輝明内野手(25)の適時失策もあり、4点を献上。5点目を奪われた三回終了後、65球7安打5失点(自責1)で降板した。攻撃は一回の中野拓夢内野手(27)の適時打と七回の木浪聖也内野手(29)の1号本塁打、八回の森下翔太外野手(23)の内野ゴロによる3得点。九回2死一、二塁では代打原口文仁内野手(32)が三ゴロに倒れた。門別啓人投手(19)は八回からの2回を1安打無失点だった。指揮官復帰後、初の京セラ敗戦でホーム開幕戦を落とした岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=1勝3敗、観衆=3万6189人)。ーー初対戦のジャクソンとの対戦で展開は厳しかった「いや、そらのう。まさか初回4点と思ってないからのう」ーー村上は四球からだった「先頭にあんなフォアボールを出したからなあ。あんまり良くなかったって、ブルペンから良くなかったって言うてたけどなあ」ーー珍しい姿「珍しいって初めてやろ。先頭バッターにフォアボールなんてなあ」ーーボール判定は厳しかったか「いや、そらわからん。こっちからは。高いのを取ったりしていたけどなあ。それはわからん。ベンチからはわからん」ーー立ち直る気配がなかった「二回スッと行って、あのままゼロで行っとったら、もうちょい投げさすつもりやったけどな。またヒット続いたから、もう代えたけど」ーーリリーフ3人がしっかり投げきった「そうやん、そら2回ずつ投げんと、そんなんお前」ーーゲームを保つもの大事「もうちょっと早よな、1点ずつでも、追加点取れとったらよかったけどな」ーー門別は落ち着いて投げた「まあそうよ、おーん。もっと真っすぐ投げ言うたんやけどな。真っすぐ投げへんわ。島本もちょっと良うなって来たというかな、悪かったけど。まあなんとか3人で、今日は切り抜けたいうやつやろ」ーー佐藤輝のエラーがなかったら(一回1死一、三塁での適時失策)「うん。ゲッツーやろ。そういうことやんか」ーーあれで村上も「そらそうなるわな、おーん。完全にな打ち取っとったからな。あそこだけ低い球行ったからまた、ゴロの球な、おーん」ーー右投手でもノイジーがスタメン。こういうパターンも「なんで、ノイジー先発しちゃアカンの? 右ってだけで。なんで? 誰先発しても構へん、なんでよ。右ピッチャーなら左行かなアカンの?」
◆阪神はDeNAに敗れ、最下位に転落した。先発した村上頌樹投手(25)は3回7安打5失点(自責1)で降板。七回に木浪聖也内野手(29)が今季1号となるソロを放ったが反撃も及ばなかった。森下、大山、佐藤輝のクリーンアップはそろって無安打。佐藤輝は一回に適時失策を犯すなど、攻守に精細を欠いた。主な選手のコメントは次の通り。一回に適時失策を犯した佐藤輝明 「ちょっと難しかったですけど、なんとかしたかったですね」佐藤輝明の失策を問われた馬場敏史内野守備走塁コーチ 「本人に聞いて」一回に右中間三塁打でチャンスメークした近本光司 「役割としてはしっかりと塁にでること。結果的に三塁打でしたけど、それはあくまでも結果なんで」七回に1号ソロの木浪聖也 「「ホームランっていうのは消していきたいと思います。ホームランバッターじゃないので」一回に中前適時打を放った中野拓夢 「あのままあっさり終わるのと終わらないのでは相手に与える印象とか、明日に向けてのチームの勢いは全然違うと思うので、負けはしましたけど粘り強くいいゲームができたと思います」3回5失点の村上頌樹 「先頭からいきなり出したんで、リズムも悪かったですし、その後失点もしてしまったので、流れ良くなかったなと思います」八回から登板し、2回無失点の門別啓人 「宮崎さんのとこだけ、ほんとになんか、ほんとに注意してって感じで。あとはまっすぐ押していける自信があったんで。うん、しっかり平常心で投げれたかなと」九回に代打登場し、右前打の前川右京 「打てると打てないでは全然違う。打てるのがずっと続くわけではないですが、準備だけはしっかりやりたいと思います」
◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が攻撃陣に見られる「必死さの欠如」に言及した。去年、あれだけ四球を選んで、相手投手を苦しめた阪神打線が一体、どうなってしまったのか。ボール球を振る選手が多すぎる。象徴的なシーンは六回の大山の三振。すべてボール球を振っていた。九回の木浪の左飛もボール球に手を出したもの。見逃してカウント3-1にしていれば、試合はどう展開していたか分からない。去年、四球を選べた理由に打席での集中力、言い換えれば「必死さ」があり、際どい球の見極め、選球眼につながった。あれほど伝わって来た「必死さ」が感じられないのだ。四球を選んで相手を困らせた打線が、ボール球を振って相手を楽にさせている。本人たちに尋ねたら「必死です」と答えるのだろう。大山などは体調面の不安があるのかもしれない。目の前のプレーでしか判断でない立場としては「あの必死さはどこへ行った」と思ってしまう。レギュラー定着を目指してプレーしていた時を思い出してほしい。どんな時も、ハングリーさ、必死さがこちらに伝わるのが大山だった。佐藤輝にもそれは言える。一回1死一、三塁で牧の打球を大きく弾いた失策。さらには、山本の三塁打の際のベース上のタッチプレーで返球をそらした場面。雑な守りの動きが、打撃にも影響している感じがした。勝てない事より、チーム全体に甘さを感じてしまうのだ。先発の村上はオープン戦の不調がそのままシーズンでも出てしまった。自信なさげな表情ばかりが目に付く。まだ始まったばかり。早く去年の姿を取り戻してもらいたい。
◆ホーム開幕戦でスタンドを埋めた虎党に、自慢の快速球で自己紹介した。プロ通算4試合目で初めてのホームのマウンド。門別が回をまたいで無失点の好投を披露した。「初回は自分の納得いくピッチングができた。2イニング目、1本打たれましたけど、その後は納得いく球を投げてゼロに抑えられてよかった」4点ビハインドの八回、4番手としてマウンドへ。簡単に2死とし、注目のD1位・度会(ENEOS)には「あれはベストだった」と、外角いっぱいの148キロ直球で空振り三振を奪った。九回は2死一、二塁をしのいで2試合連続無失点とした。「先発だったら勝負する部分も、中継ぎだったらいろいろ考えていかないといけない」未来の虎のエースを目指し、ゼロを積み重ねる。(中屋友那)
◆阪神・木浪が1―5の七回2死で2番手・伊勢の初球をたたいて右翼へ1号ソロ本塁打を放った。昨季は本塁打1本だったが、今季は4戦目での初安打が本塁打。「初球しかないと思っていましたし、しっかり準備していけた」と振り返った。2点差の九回は1死一、二塁で左飛に倒れ、逆転につなげられず。「ああいう場面がこれからもくると思う。もっと精度を上げられるように練習からやっていきたい」と反省も忘れなかった。
◆こんなんじゃアカン!! 阪神はDeNAに3―5で敗れ、今季のホーム開幕戦を落とした。岡田彰布監督(66)は一回の4失点につながった佐藤輝明内野手(25)の失策にオカンムリだ。春季キャンプから守備練習を重ねてきたが、拙守でリズムを乱して一昨年から9連勝中だった京セラドームで敗れ、借金2で最下位転落...。この3連戦限定で着用する黄金ユニホームにふさわしいプレーを、虎党に見せてくれ!!熱気ムンムンだった京セラでのホーム開幕戦。試合前のセレモニーで上がったファンの大歓声は、初回にため息と悲鳴に変わる。それを一身に浴びたのは、痛恨のタイムリーエラーを犯した佐藤輝だ。岡田監督は淡々としていたが、言葉の端々に怒気をにじませた。「ゲッツーやろ。そういうことやんか」0-0の一回1死一、三塁。立ち上がりから制球に苦しむ村上が低めのフォークで牧にゴロを打たせた。鋭い打球だったが、三塁正面。阪神ベンチも、ファンも併殺でピンチをしのいだと思った直後、背番号8の体に当たった白球が大きく跳ねる。その間に三走のD1位・度会(ENEOS)の生還を許してしまった。佐藤輝は「ちょっと難しかったですけど、何とかしたかったです。あの場面は(捕球できれば)ゲッツーだったので、捕れればよかった」と、責任を受け止めて唇をかんだ。自身の今季初失策が負の連鎖を招き、その後満塁とされて伏兵・山本の3点打で4点のビハインドを背負った。リズムを乱した昨季のMVP右腕はその後も立ち直れず、三回にも失点して降板。指揮官は「そらそうなるわな。完全にな、打ち取っとったからな。あそこだけ低い球いったから。ゴロの球な」と、失策のダメージの大きさを口にした。
◆DeNA・松尾汐恩捕手(19)が、プロ初安打となる左翼フェンス直撃の二塁打を放った。大阪桐蔭高からドラフト1位で入団した大器は九回に代打で登場。同じ高卒2年目の門別の速球を捉え「うれしかったけど、もっとパワーがあれば...」と本塁打を逃したことを悔やんだ。オープン戦で打率・350(20打数7安打)を記録し、開幕1軍入りをつかみ取った。相川ディフェンスチーフ兼バッテリーコーチは守備の技術面には向上の余地があるとしつつ「彼の打力を評価した。スタッフ全員に認められた」と期待を寄せる。京都府出身。球場には家族や友人が応援に駆け付けていた。試合前には家族から激励の連絡を受けたといい「こうした場所で打ててよかった。恩をまず一つ返せたかな」と笑みを浮かべた。(鈴木智紘)■松尾 汐恩(まつお・しおん) 2004(平成16)年7月6日生まれ、19歳。京都府出身。大阪桐蔭高2年春から4季連続で甲子園出場。2年夏から正捕手を務め、3年春には甲子園優勝。高校通算38本塁打(甲子園大会通算5本塁打)。23年ドラフト1位でDeNA入団。昨季は1軍出場なし。今季は2試合に出場し、打率・500(2打数1安打)、0本塁打、0打点。右投げ右打ち。独身。年俸1100万円。背番号5。
◆阪神・中野が4点を先行された直後の一回無死三塁の好機でジャクソンの142キロチェンジアップを中前にはじき返した。「チームの流れ的にも1点早めにかえすことができてよかった」。反撃及ばず敗戦したが、終盤で粘りを見せた打線に選手会長は「相手に与える印象とか、明日に向けてのチームの勢いは全然違う。負けはしましたけど粘り強くいいゲームができた」と前を向いた。
◆これまで安定感を示し続けてきた立ち上がりで、勝利への階段を踏み外した。どうした、村上...。今季初登板は不運にも見舞われ、3回7安打5失点(自責1)KO。新シーズンは〝神話崩壊〟から始まる、悔しい幕開けとなった。「やっぱり緊張感もありました。その中で四球をいきなり出した。そこが良くなかったと思います」入場券は前売り完売。球場には3万6189人が詰めかけ、虎党からの期待に満ちた視線を一身に浴びた。力みも生まれ、セ・リーグ最優秀防御率に輝いた昨季はポストシーズンも含めて先発した全24試合で一回のマウンドは無失点だった男も、その〝第一歩〟が難所となった。最も悔いたのは、1番のD1位・度会(ENEOS)への余計な四球。そこから招いた1死一、三塁で牧を三ゴロに打ち取ったが、佐藤輝が大きくはじいて先制点を献上した。2021年8月28日の広島戦(マツダ)以来の一回の失点。さらに2死満塁では山本に走者一掃の三塁打を浴び、今季初登板の一回でいきなり昨季のワーストとなる4失点に並んだ。どよめきとため息が充満すると、三回には3安打で満塁を背負い、D4位・石上(東洋大)の一ゴロを大山が本塁送球するも、リプレー検証で判定が覆ってセーフ(記録は野選)に。さらなる不運で5点目を与え、この回をもって交代となった。7安打も5失点も、自己ワーストタイだった。
◆六回から3番手でマウンドに上がった阪神・島本が2回無失点。七回は連打で一、二塁のピンチを背負ったが、この日2安打だった山本を左飛で仕留めた。「ゼロで抑えられてよかった。しっかり後ろのピッチャーにゼロで渡すことを考えて投げました」。開幕前は状態が不安視されていた左腕だが、役割を果たし「(感覚は)ちょっとずつよくはなってきている」と前向きだった。
◆DeNAは2日、阪神1回戦(京セラ)に5-3で勝利し、昨年6月26日以来、281日ぶりとなる単独首位に立った。山本祐大捕手(25)が一回の3点三塁打を含む2安打を放ち、最優秀選手(MVP)に輝いた昨季は一回の失点がなかった村上頌樹投手(25)の攻略に一役買った。昨季の開幕カードで3連敗を喫した因縁の地で、大阪市出身の扇の要が攻守に躍動した。あの村上を打ち砕いた。攻略の立役者となったのは、大阪市出身の山本だ。父親が近所で焼き鳥店を営む京セラドーム大阪で攻守に躍動し、表情をほころばせた。「小さい頃からここに来て野球を見ていた。この立場でやれていることに幸せを感じています」1番・度会の四球で始まった一回の攻撃。敵失に乗じて先制し、山本は2死満塁で打席を迎えた。3球で追い込まれながらファウルで粘った末の9球目、152キロの外角直球を捉え、右中間を破った。「甘い球を投げてくれと思っていた」。根気で放った走者一掃の3点三塁打。防御率1・75を記録した昨季は一回の失点がなかった難敵の出はなをくじいた。昨季10勝を挙げた村上はDeNA戦に4度先発し、0勝1敗。セ・リーグ相手に唯一、勝利投手となれなかった。それでも山本は「去年さんざんやられていた」と振り返る。くしくも昨季の開幕カードで3連敗を喫した舞台での阪神戦だったが、力強い一振りで負のイメージを払拭した。直後の守りでは1点を返されたが、中野の二盗を阻止し、さらなる反撃の芽を摘んだ。6年目の昨季は自己最多の71試合に出場し、東とともに最優秀バッテリー賞に輝いた。今季は「正捕手としてやっていきたい」と口にすることをはばからない。
◆阪神・近本は4点を先制された直後の一回、初対戦のジャクソンのチェンジアップを捉えて右中間を破る三塁打。中野の適時打で生還した。八回も先頭で右翼フェンス直撃の二塁打を放ったが、五回2死二、三塁のチャンスではジャクソンのカーブに空振り三振。「一番(何とかできた場面)はそこかなとは思いますね。結果的にストライク(のボール)だったので、そこをどういうふうにバットに当てるか」と悔しがった。
◆本日、我らが阪神タイガースは、昨季の日本一を勝ち誇るようなピカピカに輝くユニホームを着用。虎版イソップ童話【金のユニホーム、銀のユニホーム】ある日、岡田さんは森の中の泉に金のユニホームを落としてしまいました。困っていると、泉の中から野球の神様が現れ「お前の落としたユニホームはこの金のユニホームか?それとも普通のユニホームか?」と尋ねました。即座に岡田さんは「その金のユニホームです。お~ん」と正直に答えました。すると神様は「ほほ~正直者だ!それでは阪神打線に大量得点を与えよう」...て、なるかー(怒)昨年アレで盛り上がって日本一になったもんだから、ユニホームだけでなく気持ちまで成金になったかー!!クリーンアップを担う森下、大山、佐藤輝の、謙虚さを感じさせない振り回しての11打数無安打が、そー見えるー!! おまけに一回、昨年MVPの村上とはいえ、今季初登板で緊張しているだろうに、1死一、三塁からゲッツーの当たりを佐藤輝がタイムリーエラーって...「ほんましっかりせーや!!」。野球の神様はブクブクと泉の中に消えていってしまったとさ。
◆最後の最後は盛り上がった。山崎康vs原口。帝京魂!の激突。京セラドームの虎党は一瞬、夢を見た。が、1学年先輩の原口が三ゴロでジ・エンド。終わってみれば「追い上げたけどねぇ」という、ため息だらけのホーム開幕戦だった。時をさかのぼって、昼下がりの京セラドーム。関係者入り口を通り抜けると、プ~ンといい香りが漂ってきた。阪神のホーム開幕戦を祝って、テレビ各局、新聞各社からのスタンド花がズラリ。その中に「祝ホーム開幕 サンケイスポーツ」を発見。一応、お伝えしておきます。トラ番キャップ・新里公章はホーム開幕に敬意を表して、スーツにネクタイ。ビシッと決めていた。「巨人との開幕カードも、必勝を期して3試合ともスーツでした。正装は今日までの予定です。明日からは普段のスタイルで取材する予定です」実にりりしい。けれど、どっちでもいい、と心の中で思いながら聞いていた。昔から、トラ番が開幕戦だけ〝取って付けたように〟スーツ姿になるのが不思議で仕方がなかった。スーツを着て阪神が勝ってくれるのなら、毎日だって着る。虎ソナが、トラ番キャップをしていた時代。スーツで決めようが、カジュアルにしようが、どうやっても勝てなかった。君は開幕戦11連敗を見たか?!自虐的な自慢だ。結論は「服装は無関係」-。開幕4戦目でも、開幕ムードを漂わせる京セラに、「ボクにとって開幕戦です」と心弾ませているトラ番がいた。須藤佳裕だ。開幕カードは関西に残留して取材。1軍の公式戦を見るのは、今季初めてだった。
◆DeNAは一回、山本の適時三塁打などで4点を先行し、三回に1点を加えた。来日初登板のジャクソンが6回4安打1失点で白星を飾った。以下、データBOX。?DeNAが開幕4試合で3勝以上したのは、横浜時代の2011年(3勝1敗、同年の最終順位は6位)以来13年ぶりで、DeNAとなった12年以降で開幕4試合で3勝は最多勝利。?新外国人投手のジャクソンが今季初勝利。DeNA(前身を含む)の外国人投手の来日初登板勝利は昨年5月3日のバウアー(対広島、先発)以来7人目。開幕4試合目までに記録したのは、01年のバワーズ(先発、4月3日の中日戦=3試合目)、17年のクライン(先発、4月1日のヤクルト戦=2試合目)に次いで7年ぶり3人目。?19歳8カ月の松尾が代打でプロ初安打となる二塁打。DeNAの選手が10代でプロ初安打をマークしたのは、20年10月27日の森敬斗(18歳8カ月、代打で二塁打)以来4年ぶり。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
DeNA |
3 | 1 | 0 | 0.750 (↑0.083) | - (↓0.5) |
139 | 16 (+5) | 12 (+3) | 2 (-) | 1 (-) |
0.298 (↑0.004) | 2.250 (↓0.25) |
2 (1↓) |
ヤクルト |
2 | 1 | 1 | 0.667 (↓0.333) | 0.5 (↑0.5) |
139 | 14 (+1) | 9 (+2) | 1 (-) | 4 (+1) |
0.277 (↓0.013) | 2.130 (↓0.03) |
3 (1↑) |
広島 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 1 (↑0.5) |
139 | 11 (+2) | 12 (+1) | 1 (-) | 2 (+1) |
0.224 (↓0.006) | 3.180 (↑0.78) |
3 (1↓) |
巨人 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 1 (↓0.5) |
139 | 12 (+3) | 9 (+4) | 3 (-) | 1 (-) |
0.248 (↑0.003) | 2.190 (↓0.52) |
5 (1↑) |
中日 |
1 | 2 | 1 | 0.333 (↑0.333) | 1.5 (↑0.5) |
139 | 11 (+4) | 16 (+3) | 3 (+1) | 1 (+1) |
0.252 (↓0.005) | 3.460 (↓0.89) |
6 (2↓) |
阪神 |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↓0.083) | 2 (↓0.5) |
139 | 8 (+3) | 14 (+5) | 3 (+1) | 1 (+1) |
0.194 (↑0.017) | 2.380 (↑0.5) |
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