1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 9 | 1 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 12 | 0 | 0 |
勝利投手:北浦 竜次(1勝0敗0S) (セーブ:田中 正義(0勝0敗1S)) 敗戦投手:益田 直也(0勝1敗1S) |
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◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは1点ビハインドで迎えた9回表、田宮が適時三塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。なおも続く好機で水野の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・北浦が今季初勝利。敗れたロッテは、5番手・益田が踏ん張りきれなかった。
◆ロッテ佐々木朗希が今季初登板。昨季の佐々木は15試合に先発して7勝4敗、防御率1・78を残したが、ビジターで2勝3敗、防御率3・00に対し、ZOZOマリンでは5勝1敗、防御率0・73。同球場での黒星は故障明けの復帰登板となった9月10日オリックス戦だけ。ZOZOマリンの登板は8試合のうち5試合で2桁奪三振を記録し、奪三振率は13・59をマーク。打たれた長打は3本しかなく、本塁打を1発も許さなかった。昨季圧倒的な成績を挙げた本拠地でシーズン1勝目を狙う。
◆約22億円をだまし取られた経験を持つ日本ハム新庄剛志監督(52)が試合前、ドジャース大谷翔平投手(29)に「大丈夫!」とエールを送った。大谷の元通訳・水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博で多額の借金を抱え、大谷の銀行口座から胴元に450万ドル(約6億7500万円)が送金された問題が発覚した際は「俺も、俺も」と自身の過去を思い返したという。「お金はほら、西宮の方で、大谷君の何倍? 22億だから」と苦笑いで告白。現役引退直後に通帳の残高を確認すると、約22億円あるはずが、約2000万円しかなく、実は資金管理を任せていた人物から横領されていたことが分かった。「俺は(大谷の)お兄ちゃん? 」と笑いながら当時を振り返った新庄監督は「22億あると思って2000万だったら、どうします? さあ、野球終わった。22億でモトクロス場をつくって、いろいろ遊ぼうと思って、フタをあけたら...俺、4回くらい(残高を)見たもん。そういう時って、笑いが出てくるんですよ。(過去に巨額詐欺に遭った)矢沢永吉さんも言っていた」と明かした。その経験を踏まえて大谷には「人間だいたい3日で忘れるから。大丈夫、大丈夫。大谷君の金額は、年俸からしたらね。俺は22億だから2000万円しか(残らなかったから)ね」と金銭面に関しては心配せず。一方で、心情面では「やられた方は、そういう(お金の)問題じゃないんですよ。お金なんか、どうでもいいんですよ。(新庄監督は)信用していた、親みたいにかわいがってもらっていた人に何十年もだまされ続けたことの痛みが、どれだけ苦しいか。人間不信になりかける。そこだけ」。新庄監督は元来のポジティブシンキングで乗り越えた。「俺はポジティブだから、あの件がなかったら、こっち(プロ野球界)に戻っていない。トライアウトも受けてない。この(監督という)経験をさせてもらえてない。お金があったら、向こう(現役引退後に拠点としていたバリ)でヴィラをいっぱいつくって"BIGBOSSホテル"みたいなのをつくってた(笑い)。それで暮らしていたと思う」。何が、どう人生にいい影響を及ぼすかは分からない。「めちゃめちゃいい経験。感謝とまではいかないけど。腹が立つけど、心の傷を負っただけで憎しみはあまりないかな」と話した。
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◆ロッテ佐々木朗希投手(22)が5回を投げ6安打7奪三振1失点と試合をつくった。勝ち投手の権利を得て降板したが、9回に守護神益田が逆転され、今季初勝利を目前で逃した。3回、連打を浴び四球と暴投で1死満塁のピンチを作るも三振、遊飛で切り抜けた。3、4回に援護を受け2-0で迎えた5回、無死一、三塁から日本ハムのスティーブンソンに遊ゴロ併殺打の間に失点した。「最低限の仕事はできたと思いますが、まだまだ良くなる改善点があるので次の登板に生かしたいです」とコメントした。佐々木が開幕カードに先発したのは22年の開幕2戦目の楽天戦以来。同試合では6回3失点で勝ち負けはつかなかった。
◆ロッテは逆転負けを喫し、開幕カードを1勝2敗で負け越した。2-1で迎えた9回1死一塁。益田直也投手(34)から日本ハム田宮が右中間へ放った打球を捕球しようと中堅・和田康士朗外野手(25)と右翼・山口航輝外野手(23)が交錯し、落球。記録は三塁打となり、同点に。益田は直後に水野から右前打を浴び勝ち越しを許した。吉井理人監督(58)は「ああいうのはしょうがないです。お見合いして落とされるより、突っ込んでいって落とす方が全然いい」と話した。流れが変わった場面があった。直前の8回の攻撃。1死一、三塁で佐藤都志也捕手(26)のセーフティースクイズが決まらず捕邪飛となり、追加点の好機を逃した。指揮官は「自分のせいで、8回のセーフティースクイズのところも左(左腕の北浦)対左(左打者の佐藤)で一塁側にバントするのって結構難しいんですけど、佐藤ならできると思って出した。ああいうところで難しいかなと思いながらやってて失敗したので、ああいうので流れ変わっちゃった」と悔やんだ。「今日は選手達はよく頑張ってくれたんですけど、私の作戦失敗で負けました。また頑張ります」と選手をねぎらった。
◆メジャースカウトの熱視線を浴びながら、ロッテ佐々木朗希投手(22)が今季初マウンドに立った。160キロを超える剛速球は影を潜めたものの、丁寧な投球を披露。5回6安打1失点で勝利投手の権利を持って降板した。チームが逆転負けして今季初勝利はお預けになったが、4回にはこの日最速の159キロ直球とフォークを投げ分け2者連続三振を奪うなど内容は上々。「フォークは最低限、良い感じには投げられている」とうなずいた。将来的なメジャー挑戦への希望を球団に伝えている佐々木の投球を見るため、ドジャースなどメジャー8球団のスカウトが集結。米ワシントン・ポスト紙の記者も、この試合の取材に訪れていた。「ピンチを背負ってもメンタルが強く、よく投げていた。昨年は山本投手が注目されたが、今後は朗希が注目されるだろう。これからが楽しみ」と目を細めた。吉井監督は「あれ以上投げると110(球)は越えてくるので、まだ早いかなと思って代えました」と説明しつつ「頑張ったと思います」と、5回95球で終えた今季初登板を評価した。だが、佐々木は納得せずに「投手としての仕事はイニング投げて抑えること。徐々に調子上げて、シーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたい」と力を込めた。次回登板は中6日で、7日のオリックス戦(ZOZOマリン)の予定。ロッテのために1年間、走りきる。【星夏穂】佐々木のメジャーへの思い 入団当初から、メジャー挑戦について球団とじっくり対話を重ねてきた。1月26日に12球団大トリで契約更改を行い、翌27日に会見を実施。マイナー契約となる25歳以下でも行きたいかと質問され「球団との兼ね合いもあるので、そこは将来的にはって気持ちはあります。まずは目の前のシーズンをプレーすることが大事」と話していた。
◆日本ハム田中正義投手が登板2戦目で今季初セーブを挙げた。1点リードの9回1死一塁、ロッテ・ポランコの痛烈なライナーを二塁奈良間がジャンピングキャッチ。一走も戻れず、併殺で無失点でしのいだ。抜けていれば同点のピンチだった。「風や運に助けられた。今後も日頃の行いに気を付けて、運を味方につけられるように頑張りたい」と話した後、「いや、しっかり球で抑えられるように精度を上げていかないといけないですね」と訂正。好守の奈良間に感謝していた。
◆日本ハム・アンドリュー・スティーブンソン外野手がスーパープレーで球場を沸かせた。6回2死で左中間へのライナーをダイビングキャッチ。抜ければピンチになっていただけに「あの場面で次の点数はやれない。あそこは捕るしかないと思った」と笑顔。3回にはロッテ佐々木からセーフティーバントで待望の来日初安打(記録は内野安打)もマーク。「最初の1本が出て本当に良かった。サードが後ろに下がっていたので、それを見てやりました」とニコニコだった。
◆今季初出場の日本ハム細川凌平内野手がロッテ佐々木から2安打した。3回1死でスライダーを中前へ。5回無死一塁では直球を右前へ運んだ。前日の試合後、新庄監督から先発起用を告げられた。「何とかヒットを打ちたいと思って昨日バットと一緒に寝たので、その結果かなと思います。抱き締めて寝ました」と笑顔。逆転直後の9回に代打を送られたことには「悔しいは悔しい。ああいうところで出してもらえるようになりたい」と向上心を忘れなかった。
◆ロッテ・山口航輝外野手(23)が「4番・右翼」で出場し、三回1死一、三塁から先制の適時打を放った。先発の佐々木を援護する待望の一打となった。三回は先頭の藤岡が四球で出塁すると、1死からポランコが安打でつなぎ、好機で打席に立つと初球のチェンジアップを振り抜いて遊撃への内野安打を記録して1点を挙げた。試合前時点で打率・143(7打数1安打)。ここ2試合は結果が出ていなかったが、今季の飛躍が期待される大砲候補が初打点を記録した。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が今季初先発し、5回6安打1失点に抑えた。最速は159キロだった。ギアを一段階上げた。三回に2安打と四球で1死満塁のピンチ。内野陣と小野投手コーチがマウンドに集まって、一息つくと切り替えた。万波を157キロの直球で空振り三振、マルティネスをこの日最速タイの159キロの直球で遊飛に抑えた。五回に2連打で無死一、三塁とし、スティーブンソンの併殺打の間に1点許したが、力のある直球を軸に試合を作った。昨季は15試合に登板し、7勝4敗、防御率1・78。左脇腹の肉離れや体調不良による離脱があり、年間を通して先発ローテーションを回ることができなかった。5年目の今季は「1年間けがなくチームの力になれるように頑張りたい。去年より1イニングでも多く、球数も多く投げられるようにしたい」。誓いを胸に新たなシーズンが幕を開けた。
◆日本ハム・新庄剛志監督(52)が31日、元通訳の水谷一平氏(39)が関与したとされる違法賭博問題で揺れる米大リーグ、ドジャース・大谷翔平投手(29)に言及。「人間はだいたい3日で忘れるから。もう消えちゃってるでしょ。大丈夫。大丈夫」とエールを送った。新庄監督自身も過去に資金管理を委託していた知人に流用されたことがある。約22億円あるはずだったが口座には約2000万円しか残っていなかったといい「俺、4回くらい(通帳を)見たもん。笑いが出てきた。お金なんかどうでもいいんですよ。信用していた親みたいにかわいがってもらっていた人に何十年もだまされ続けたことの痛みが、ものすごく苦しい」と回顧した。ただそこは持ち前のプラス思考で「めちゃめちゃいい経験。感謝とまではいかないけど。俺も(だまされた)。俺は(大谷の)お兄ちゃん?」と〝新庄節〟。「腹が立つけど心の傷を負っただけで憎しみはあまりないかな。俺はポジティブだから、あの件がなかったら、こっち(のプロ野球界)に戻ってきていない」と語った。
◆日本ハムが逆転で4年ぶりの開幕カード勝ち越しを決めた。1―2の九回1死一塁から田宮の適時三塁打で追い付き、水野が右前打で続いて勝ち越した。ロッテは佐々木が5回を6安打1失点。抑えの益田で逃げ切れなかった。
◆ロッテは佐々木朗希投手(22)が5回1失点の粘投をみせるも守備の乱れなどもあり、九回に逆転されて負けを喫した。2-1で迎えた九回は守護神の益田がマウンドに上がったが、1死一塁から田宮の捉えた右中間への打球を中堅手・和田、右翼手・山口のお互いのグラブに当たり落球。記録は三塁打となり、同点に追いつかれると水野に勝ち越しの適時打を浴びた。守備のミスについて吉井理人監督(58)は「あれはしようがないです。お見合いして落とされるより、突っ込んでいって落とすほうが全然いい」とかばった。指揮官が悔やんだのは別の場面だった。八回の攻撃で、日本ハムの左腕、北浦を攻め立てて1死一、三塁の好機を作った後に佐藤にセーフティースクイズのサインを出すも初球で捕邪飛に終わったシーン。チャンスを作るも無得点に終わり「今日(の負けは)は自分のせい。八回のセーフティスクイズのところは左(投手)対左(打者)で一塁側にバントするのは結構難しいのですが、佐藤なら出来ると思ってやらせた。ああいうところで難しいかなと思っていて、失敗したのであれで流れが変わってしまった」と悔やんだ。これで開幕カードは1勝2敗。4月2日からは敵地でソフトバンク3連戦に臨む。吉井監督は「選手たちはよく頑張ってくれたんですけど、作戦失敗で負けました。明日からまた頑張ります」と前を向いた。
◆プロ5年目のシーズンが幕を開けた。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が今季初先発し、5回6安打1失点、7奪三振。勝利投手の権利を持って降板したが、救援が九回に逆転を許して初勝利はならなかった。「最低限の仕事はできた。変化球はよかったが、真っすぐはもう少し勢いがほしかった」最速は159キロ。自己最速の165キロにはほど遠い。それでも三回1死満塁ではギアを上げ、万波を157キロの直球で空振り三振、マルティネスをこの日最速タイの159キロで遊飛に抑えた。力のある直球もあったが「まだまだ足りない。平均的にもう少し(直球の質が)上がってきてほしい」と納得はしていない。今年1月には初めて公の場で将来的な「メジャー挑戦」の夢を明かした。幼少期から胸に秘めていた思い。実現するためには誰もが納得する結果が必要となる。昨季は7勝4敗、防御率1・78だったが、左脇腹の肉離れや体調不良などで離脱した。「年間を通した先発ローテーション入り」の目標をクリアするためにも、このオフは故障をしない体づくりから着手してきた。バックネット裏にはドジャースやヤンキース、メッツなど米大リーグ8球団の関係者が陣取り、熱視線を向けた。「徐々に調子を上げて、シーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたい」。次回登板は再び日曜日、7日のオリックス戦(ZOZOマリン)の予定。〝サンデー朗希〟の戦いが始まった。(森祥太郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | - (↓1) |
140 | 8 (+5) | 5 (+2) | 2 (+1) | 2 (+1) |
0.215 (↑0.009) | 1.730 (↓0.14) |
1 (-) |
西武 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
140 | 12 (+3) | 6 (+4) | 1 (-) | 3 (+1) |
0.283 (↓0.032) | 1.880 (↓0.88) |
1 (1↑) |
日本ハム |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↑0.167) | 0 (↓1) |
140 | 7 (+3) | 6 (+2) | 1 (-) | 1 (-) |
0.226 (↑0.019) | 2.080 (↑0.04) |
4 (2↓) |
ORIX |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (-) |
140 | 5 (+2) | 8 (+5) | 1 (-) | 2 (+1) |
0.163 (↓0.006) | 2.670 (↓1.17) |
4 (2↓) |
ロッテ |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↓0.167) | 1 (-) |
140 | 6 (+2) | 7 (+3) | 0 (-) | 0 (-) |
0.234 (↑0.067) | 2.330 (↓0.33) |
4 (2↑) |
楽天 |
1 | 2 | 0 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑1) |
140 | 6 (+4) | 12 (+3) | 0 (-) | 1 (+1) |
0.206 (↑0.018) | 3.410 (↑1.09) |
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