西武(☆2対1★)オリックス =リーグ戦1回戦(2024.04.02)・ベルーナドーム=
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ORIX
0000001001800
西武
02000000X2900
勝利投手:平良 海馬(1勝0敗0S)
(セーブ:アブレイユ(0勝0敗2S))
敗戦投手:カスティーヨ(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は2回裏、古賀の内野ゴロの間に1点を先制する。なおも続く好機では、源田が犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・平良が6回途中無失点。その後は4人の継投でリードを守り、平良は今季初勝利を挙げた。敗れたオリックスは、打線が終盤の好機を生かしきれなかった。

◆お笑いコンビ、オードリーの春日俊彰(45)が、ホーム開幕戦で始球式を行った。ゆっくりした足取りでマウンドに向かうと、渾身(こんしん)の力でノーバウンド投球を見せた。「当初の目標だった『古賀選手のキャッチャーミットを焦がす』というところまでいけなかったんで、それはちょっと来シーズンの課題」と笑わせながらも、自己採点は「言っていることと矛盾しますが、120点です」と強気だった。その理由は「出番1分くらい前まで、(オリックスの)福田選手がバッターボックスに立つとは思っていなかった。誰もいない想定でバッターボックスに向かっていたので、もしも当てたら大乱闘に始まる。そういうのは避けないといけないと。福田選手の方にいかなかったので、120点です」と明かした。気になる球速が、98キロをマークしたことについて「恥ずかしいね」とおどけた笑みを見せた。生粋の西武ファンの45歳。チームの関連イベントに登場した試合では過去7戦5勝という高い勝率を誇り、ファンの間では「勝利の男神」として知られている。この日は始球式の前に行われたホーム開幕戦セレモニーから登場し、お得意のマイクパフォーマンスで会場を沸かせて「松井監督が宙に舞っている姿を見たいよな~」と呼びかけた。セレモニーでは他に、和太鼓グループ「彩-sai-」が和太鼓パフォーマンスを披露。炎が吹き荒れる派手な演出で開幕戦を彩った。

◆クレイジーケンバンドの横山剣(63)が、ホーム開幕戦に先立ち国歌独唱を行った。力強く君が代を歌い上げ、温かい拍手を受けた。横山剣のコメントは以下の通り。横山 「いやぁ、とても興奮しました。こんな大役を仰せつかりまして、お声がけいただき本当に感謝でございます。そして栗山(巧)選手がクレイジーケンバンドの「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」を登場曲に使ってくれて、歌詞の「やるしかないんだから」が、今シーズンのライオンズのチームスローガンと一緒で、、、本当にそれを知ったときは興奮しました。ベルーナドームで歌わせていただいて本当に幸せな時間でございました。ライオンズ、イイネ!イイネ!イイ~~ネ!!やる獅かない!」

◆オリックスが今季初の連敗を喫した。8安打に加えて6四球を選びながらも、得点は7回の西川の適時打による1点のみ。11残塁と拙攻が目立った。移籍後初先発のカスティーヨは6回途中まで8安打されながらも2失点。救援陣も追加点は許さなかった。中嶋聡監督(55)は打線について「つながりかける雰囲気は完全に出てきているので、いろいろとあるんですが、あんまり悲観せんといきたいと思います」と話した。

◆西武の新守護神アルバート・アブレイユ投手(28)が、早くも2セーブ目を挙げた。1点リードの9回に登場。緊迫した場面でも動じず投げきり、オリックス上位打線を3者凡退に切った。平良とともにお立ち台に上がり、「本当に良い仕事ができた」とかみしめた。8回起用された甲斐野とともに、松井監督は「これが勝ちパターンになるかな」と手応えを口にした。

◆西武平良海馬投手(24)が粘って今季初登板初勝利を挙げた。リーグ3連覇中のオリックス打線に対して5回2/3を5安打無失点。3者凡退の回がなく、1試合で自己最多の5四球を与えたことに「次回は修正が必要かなと思います」と反省した。生命線の高めの直球がボールになり、スプリットが抜けた。縦に小さく沈む新球ジャイロスライダーは3回、4番森に中前打とされた。「初見でしっかり打たれちゃったので、やっぱり森さんはすごくいい打者だなと思いました」と相手をたたえつつも、しぶとく後続を断った。5回終了時点で既に球数は99球。初戦であることを考えれば交代でもいい場面だったが「いきたいです」と6回も続投。一、二塁と走者をため、この回を投げきることはできなかったが、120球の粘投だった。直球は初回に157キロを計測した。「前の試合から上がってこなかったので、球速が出たのは1ついいことかなと思います」。本拠地開幕を白星で飾り、今季ベルーナドーム最初のヒーローになった。【鎌田良美】

◆オリックス西川龍馬外野手が移籍後初打点となる適時打を放った。7回無死一、二塁で本田の外角球を逆らわずに左前打。「チェンジアップは頭の中にあった。うまく打てた」。打線全体に関しては「まだ始まって4試合目なんで、硬さがとれてくれば、いい感じにつながると思う」と話した。

◆オリックスが今季初の連敗を喫し、2年ぶりに借金2を背負った。平良ら西武投手陣から8安打に6四球も11残塁の拙攻。西川の適時打の1点に終わった。中嶋監督は「つながりかける雰囲気は完全に出てきているので、あんまり悲観せんといきたい」と話した。その指揮官は4戦目にして早くも動いた。開幕3連戦で捕手起用した森を右翼へ配置。昨年日本シリーズ以来で、今季はオープン戦も外野起用はなし。昨季終了後、指揮官は「森友哉の外野は本当に応急処置みたいなもん」と話していた。そんなカードを切ったこの試合後は「調子の上がって欲しい選手をどう使うかというのも戦略」と頭の中の一端は明かしたが、詳細は伏せた。その森は右翼について「常に頭の中でイメージはしてます」ときっぱり。6回からは捕手としてマスクをかぶった。3連覇した昨季はシーズン序盤の借金1が最多。2年前は5月に借金7まで膨らみながら連覇した。「シーズンは長いし、まだ3敗なんで。慌てる必要はない」と森。チーム打率1割8分5厘は12球団ワーストで、阪神と2球団だけ1割台。打線の復調が待たれる。【大池和幸】

◆オリックス・山下舜平大投手(21)が試合前、今季初先発予定の3日の西武戦に向け、キャッチボールやショートダッシュなどで調整した。「準備してきたことを全力で出すだけ。自分の投球をするのが一番ですけど、自分の攻め方で勝負して、勝てるように投げたい」と気合を入れた。昨季はプロ初登板で開幕投手を務め、9勝(3敗)で新人王に輝いた。さらなる飛躍を期す4年目の今季は「去年よりはもちろん気合も入ってますし。いいプレーができれば」と語った。昨季は4試合の登板で3勝負けなしで防御率0・69と好相性だった西武を相手に好投を目指す。また、この日は「オリ姫が選ぶバファローズの推しメン(略してオリメン)」の一部結果(10位から7位まで)が発表され、山下は10位に見事ランクイン。「見て下さる人が多いのはありがたい。自分も全力でプレーする活力というか、力になるので。今年もそれ(去年)以上に(結果を)出せたら」と素直に喜んだ。

◆西武のドラフト1位・武内夏暉投手(22)=国学院大=が3日のオリックス戦に先発してプロデビューする。3球団競合左腕は「ここまでやってきたことを発揮するだけ。目の前の打者に集中したい」と意気込んだ。オープン戦は2試合で計9回を投げ7安打3失点(自責点2)、防御率2・00。リーグ3連覇中の相手打線に対し「1番から9番まで抜け目ないので気を抜けない」と警戒した。

◆お笑いコンビ、オードリーの春日俊彰が試合前の始球式に登場。背番号78のライオンズのユニホーム姿でマウンドに向かい、セットポジションからノーバンド投球を披露した。埼玉・所沢市出身の生粋の西武ファン。これまで西武のイベントに登場すると、チームは7戦5勝という高い勝率を誇っており、ファンからは「勝利の男神」として知られている。

◆オリックスは反撃のチャンスがボーンヘッドで水の泡と消えた。0―2の六回だった。安打と四球で2死一、二塁で代打・杉本。西武ベンチは先発の平良を下げて、2番手・水上にスイッチした。長打が出れば一打同点の好機だったが、二走・セデーニョが二塁への帰塁が遅れてまさかの牽制死。オリックスファンのため息とともに、チャンスがなくなってしまった。

◆国内フリーエージェント(FA)権を行使して広島から加入したオリックス・西川龍馬外野手(29)が移籍後初タイムリーを放った。0―2の六回に杉本、福田が連打で一、二塁の好機を作り、西川が打席へ。3番手・本田の外角のチェンジアップに反応し、三遊間を破った。しかし、続く頓宮、4番・森が凡退。悔しさのあまり、2人ともバットを地面にたたきつけた。セデーニョも空振り三振に倒れ、同点に追いつくことができなかった。

◆オリックスはチャンスであと一本が出ず、惜敗した。先発のカスティーヨは8安打を浴びながらも粘って六回途中2失点。しかし、打線は七回に西川の移籍後初タイムリーで1点差としたが、クリーンアップの頓宮、森、セデーニョが凡退し、反撃が及ばなかった。連敗を喫したチームは今季、先制された試合で3戦3敗。昨季は9勝3敗と大きく勝ち越した敵地・ベルーナドームで悔しい敗戦となった。

◆西武は今季初登板の平良が5回2/3で5四球と苦しみながらも要所を締めて無失点で勝ち星。救援陣も踏ん張り、二回無死満塁から内野ゴロと犠飛で奪った2点先行を生かした。オリックスはカスティーヨの粘りに打線が応えられなかった。

◆先発転向2年目の西武・平良海馬投手(24)が本拠地開幕戦のオリックス戦(ベルーナ)で今季初登板。制球に苦しみながらも六回途中まで120球を投げ、白星を手にした。「(昨年に比べ)いい意味で落ち着いている。(ここまで)先発がいいピッチングをしているので負けないようにしたい」そう意気込んで上がったマウンドだったが苦しい立ち上がりとなった。一回先頭・福田に対し、いきなり3球連続ボール。カウント3-1からの真っすぐも高めに外れ四球を与えた。1死で迎えた頓宮に対しても3球連続でストライクが入らず、そこから追い込んで二ゴロに仕留めると、最後は森を投飛に打ち取りなんとか無失点で切り抜けた。その後も毎回走者を出しながら二回に味方打線から2点の援護をもらうと、徐々に調子を取り戻し、六回途中無失点でマウンドを譲った。昨季はかねて希望していた先発に転向し、チームトップの11勝(7敗)、防御率2・40をマーク。昨年12月は今井とともに渡米し、現地で最新のトレーニングを経験した。今年1月は高橋らとともに沖縄・宮古島で自主トレに臨み、連日のウエートトレーニングの成果で体重は6キロ増の99キロになった。3月29日の楽天との開幕戦では今井が7回無失点、11奪三振の快投で初勝利し「球も速いし、三振数も追いつきたい」と刺激を受けた。目標に「最多奪三振」を掲げる平良が今季も全力で腕を振る。(石井孝尚)

◆国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクに移籍した山川の人的補償として加入した西武・甲斐野央投手(27)が、本拠地初登板で1回を無失点に抑えた。大歓声の中、2-1の八回に4番手で登場。2死から四球を与えたが、最後は杉本を遊直に仕留め「(声援が)すごいプレッシャーでしたが、すごい楽しかった」と振り返った。八回の男としてこれで3試合で無失点と期待に応えている。

◆苦しみながらも初勝利を手にした。先発転向2年目の西武・平良海馬投手(24)がオリックスとの本拠地開幕戦に先発し、六回途中まで無失点と好投した。「フォアボールを5個出してしまって、かなり苦しかったが、何とかゼロ点で抑えられてよかった」一回の先頭打者、福田に四球を与えるなど、与四球5は自己ワースト。何度もピンチを招き、120球を費やした。持ち味の省エネ投球は影を潜め、奪三振は3にとどまった。それでも「一ついいことは球速が出たこと」と、この日最速157キロを計測した球威は衰えず三塁も踏ませない。散発の5安打にとどめた。昨季、昨季先発に転向して11勝を挙げ、リーグ3位の153奪三振をマーク。今季は初の最多奪三振を狙う。「(この日は3つで)だいぶ遠ざかりましたね」と苦笑いしたが、先発としての役割を果たした。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
13910
(+2)
5
(-)
2
(-)
4
(+2)
0.221
(↑0.006)
1.290
(↑0.44)
1
(-)
西武
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
13914
(+2)
7
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.285
(↑0.002
1.670
(↑0.21)
3
(1↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
13910
(+4)
14
(+2)
2
(+2)
1
(-)
0.209
(↑0.003)
2.840
(↑0.57)
3
(2↓)
日本ハム
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
1399
(+2)
10
(+4)
1
(-)
1
(-)
0.233
(↑0.007)
2.310
(↓0.23)
5
(1↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1396
(+1)
10
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.185
(↑0.022
2.570
(↑0.1)
5
(1↓)
ロッテ
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1396
(-)
9
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.200
(↓0.034)
2.310
(↑0.02)