中日(☆4対3★)巨人 =リーグ戦1回戦(2024.04.02)・バンテリンドーム=
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巨人
0003000000031100
中日
00000120001X4901
勝利投手:清水 達也(1勝0敗0S)
敗戦投手:中川 皓太(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(1号・11回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日が劇的なサヨナラ勝利。中日は2点ビハインドで迎えた7回裏、村松の犠飛と田中の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長11回には、細川のソロが飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・清水が今季1勝目。敗れた巨人は、5番手・中川が痛恨の一発を浴びた。

◆中日は「マスコットデー~ドアラ30周年イベント~」を5月26日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で開催することを発表した。【イベント】当日の観戦チケットでの入場者に「割烹(かっぽう)着ドアラクリアカード」をプレゼント試合終了後に「ドアラ&つば九郎30周年スペシャル筆談トークショー」を開催。106ビジョンでの観戦可能。【企画チケット】5月24日、25日の2日間限定で、「ドアラ&つば九郎30周年記念グッズ付きチケット」を発売5月26日の試合終了後の「ドアラ&つば九郎30周年スペシャル筆談トークショー!」をグラウンドから観覧できる「グラウンド観覧付きチケット」を発売

◆中日の本拠地開幕戦で、愛知県出身のモデルでタレントの雪平莉左(29)が始球式に登板した。22年のプロボクシング井上尚弥の世界戦でリングガールを務めて脚光を浴び、本紙競馬面でもコラム「雪平莉左 勝利の女神」を執筆している。生まれた年にちなんで背番号1994のユニホームを着用し、マウンド前から投球。球速42キロのワンバウンドだったが、ストライクゾーンを通って木下のミットに収まった。登板後の雪平は「(始球式は)3度目だけど、これまでで一番いいフォームで投げられたけど、開幕戦の空気感もあって、もうちょっと力は出せる悔しさはあった。75点です」と感想を口にした。最下位からの巻き返しをにらむ中日に対しては、「中田さんがいらっしゃったので、(打席に)立つと何か1発やってくれるんじゃないかとという期待感がある」とエールを送った。他球場では、阪神-DeNAが行われた京セラドームでは天童よしみが国歌独唱、女子マラソンの前田穂南が始球式を、広島-ヤクルトが行われたマツダスタジアムでは劇団四季の加藤迪が国歌独唱、松井一實広島市長が始球式を、日本ハム-楽天が行われたエスコンフィールドでは東京五輪女子スケートボード銀メダリストの開心那が始球式を、西武-オリックスが行われたベルーナドームではクレイジーケンバンドの横山剣が国歌独唱、オードリー春日俊彰が始球式を、ソフトバンクーロッテが行われたぺいぺいドームでは女優吉瀬美智子とトム・ホーバスバスケットボール男子日本代表ヘッドコーチが始球式を務めた。

◆本拠地開幕戦を前に、開会セレモニーが行われた。今年は最下位から巻き返すという思いを込め、野武士の荒々しさをイメージ。まず、ライトがまぶしく点滅する中、ドアラ、チアドラゴンズらがノボリを持って登場した。コーチ陣、ベンチ入り選手の整列が終わると、センターのゲートから試合に先発する選手たちが登場。MCのコールに合わせ、スモークとライトをバックに中田翔内野手(34)らが登場し、最後に立浪和義監督(54)が姿を見せた。はなやかな演出のもと、ダイヤモンドに向かった。始球式はタレント雪平莉左が務めた。他球場では、阪神-DeNAが行われた京セラドームでは天童よしみが国歌独唱、女子マラソンの前田穂南が始球式を、広島-ヤクルトが行われたマツダスタジアムでは劇団四季の加藤迪が国歌独唱、松井一實広島市長が始球式を、日本ハム-楽天が行われたエスコンフィールドでは東京五輪女子スケートボード銀メダリストの開心那が始球式を、西武-オリックスが行われたベルーナドームではクレイジーケンバンドの横山剣が国歌独唱、オードリー春日俊彰が始球式を、ソフトバンクーロッテが行われたぺいぺいドームでは女優吉瀬美智子とトム・ホーバスバスケットボール男子日本代表ヘッドコーチが始球式を務めた。

◆2年目の巨人萩尾匡也外野手(23)がプロ初打点を挙げた。「1番右翼」で今季初スタメン出場。4回2死一、二塁から中日小笠原の外角直球を左中間へ運び、適時二塁打とした。「(山崎)伊織さんも打ってくれたので、なんとかつなごうと必死でした。結果的にヒットになってくれて良かったです」とデビューから20打席目での初適時打を振り返った。6回の守備でフェンス激突した際に右ひざを負傷して交代も、「大丈夫です」と繰り返し引き揚げた。

◆中日が劇的アーチで今季初勝利を挙げた。3-3で迎えた延長11回裏。先頭の細川成也外野手(25)が、巨人中川から左翼スタンドへ今季1号のサヨナラアーチ。19打席目での初安打が、自身プロ初のサヨナラ打になった。お立ち台で「完璧でした」の一声を、初勝利を待ちわびた本拠地のファンに届けた。

◆巨人が犠打失敗が響き、連敗を喫した。4回無死一、二塁で大城卓、延長10回1死一塁で佐々木がいずれも犠打を試みるもスリーバント失敗。延長11回も先頭坂本が中前打で出塁するも大城卓が犠打を決めきれず、結果的には空振り三振に倒れた。阿部監督は「あれがすべて。最後は野球の神様が怒ったな」と淡々と振り返った。4回に3点を先制するも先発山崎伊がリードを守れず。8回から船迫、バルドナード、西舘は無失点でつないだが、中川が延長11回に中日細川にサヨナラ弾を浴びて自身2連敗となった。指揮官は「(山崎)伊織はあそこまではいってほしかった。ピッチャーは責められない」とかばった。この日は相手の先発左腕小笠原に対し、浅野を3番でスタメン起用した。3打数無安打で途中交代となったが「チャンスはあるかなと思ったけどね。何でもいいから1本出てほしい」と次戦以降に期待した。▽巨人中川(2試合連続敗戦投手となり)「結果が全て。チームには2試合、自分のせいで負けがついている。そこは素直に受け止めて次の登板では抑えられるようにするだけです」19歳4カ月の浅野が3番で先発出場。10代でクリーンアップに座った巨人の選手は、94年松井以来30年ぶり。松井は高卒1年目の93年に25試合、94年は20歳までの50試合で、いずれも3番で出場した。2リーグ制後では他に56、57年坂崎、60年王がおり、浅野が球団4人目。この日の浅野は3打数0安打だったが、坂崎、松井もクリーンアップデビュー戦は無安打で、王は2打数1安打だった。

◆中日細川成也外野手(25)が野球人生初のサヨナラアーチで、チームに今季初勝利を呼び込んだ。延長11回。先頭で打席に立ち、巨人中川の2球目スライダーを強振。打球は最深部の左中間スタンドに届いた。ヤクルトとの開幕3連戦(神宮)を2敗1分けで終え、白星がないまま帰ってきた本拠地。待っていてくれた3万6281人のファンに劇的勝利を贈った。「ずっとヒットが出ていなかったので、苦しかった」。現役ドラフトで移籍してきた昨季はチーム最多24本塁打を放ち、覚醒。今季も新加入の主砲・中田と中軸を組み、背番号も55になった。だが開幕カードでは3試合無安打。今季通算19打席目での初安打になったサヨナラ打をかみしめた。ヤクルト戦から名古屋に戻ると、チーム最年長の中島から「大丈夫か」と電話で励まされた。この日の試合前練習中、立浪監督が外野まで足を運んでくれた。中田からも助言と激励をもらった。「いろんな人に声をかけてもらい、助かった」と結果で恩返しだ。最後は指揮官と、スタンドのファンにあいさつ。「明日からも打ちまくれるように頑張ります」。若き大砲が、チームとともに開幕を迎えた。【伊東大介】

◆中日小笠原慎之介投手が3失点で粘り、リリーフ陣もゼロでつないだ。先発した左腕は4回に巨人打線につかまり、丸、山崎伊らの適時打で巨人に先手を取られた。「反省します」と失点を悔やむも、7回まで投げて救援陣にあとを託した。立浪監督も「最高のゲームをお見せできた。去年と今年は違うんですよ」と声を弾ませた劇的勝利は、投手陣の奮闘も大きかった。

◆2年目コンビがスタメンに名を連ねた。巨人・浅野翔吾外野手(19)が「3番・中堅」、萩尾匡也外野手(23)が「1番・右翼」で先発出場する。

◆試合前に巨人ナインが中日・中田翔内野手(34)と旧交を温めた。両軍がグラウンド練習を交代するタイミングで、昨季まで巨人に在籍した中田が巨人ベンチへ。阿部監督にお辞儀して握手を交わし、1学年上の坂本と話し込んだり、後輩の岡本和に体当たりしておどけたり、一人ひとりと楽しそうに交流した。中田のほか、同じく昨オフに巨人を退団した中島、かつて巨人に在籍した宇佐見や山本も古巣の仲間と談笑していた。

◆巨人・メンデス投手(29)が3日の中日戦に先発する。昨季の対戦成績は2試合に先発し、1勝0敗、防御率0・00。バンテリンドーム初登板となる来日2年目の助っ人左腕は「投手に有利な球場と聞いている。いい結果になるように、勝つことにこだわって投げたい」と気合を入れた。

◆慶大出身の2年目、巨人・萩尾匡也外野手(23)がプロ初打点を挙げた。「1番・右翼」で出場した右打者は、2-0とした四回2死一、二塁で中前適時二塁打をマーク。オープン戦から〝プロ初本塁打〟を放つなど猛アピールし、自身初の開幕1軍をつかんだ若武者が、スタメンに抜擢(ばってき)に一振りで応えた。

◆好投が続く先発陣の流れに乗った。投手陣の柱として期待されるプロ4年目の巨人・山崎伊織投手(25)が今季初先発し、上々の滑り出しを切った。「(開幕投手の)戸郷から先発がすごくいいピッチングをしているので、続けるように頑張ります」圧巻の立ち上がりだ。初回から152キロの直球とスライダー、94キロのスローカーブなどの多彩な球種を操り打者を翻弄。三好、田中幹、高橋周をわずか10球で3者凡退に片づけた。ここまでは開幕投手を務めた戸郷からグリフィン、高橋礼と先発陣が好投。守備からリズムをつくり攻撃にいい流れを呼び込む好循環が生まれている。昨季、自身初の2桁10勝をマークした右腕も「この3試合は先制点を与えていない。しっかりと後ろにつないでいくことが大事だと思うので、いい緊張感で先制点を与えないことを意識してやっていこうと思う」とカード頭を任されている自覚十分だった。0-0の三回には1死から村松に左翼線への三塁を許し、先制のピンチを背負ったが、最速155キロの直球で後続を切り、宣言通りに簡単に先取点を与えなかった。1-0と先取点を挙げた四回2死一、二塁では、左前適時打をマーク。背番号19が自らのバットで追加点を挙げる〝ジエンゴ〟で試合を優位に進めた。(樋口航)

◆19歳4カ月の巨人・浅野翔吾外野手がプロ初となる3番で先発出場。2リーグ制(1950年)以降、巨人の10代選手がクリーンアップ(3-5番)で先発出場したのは、56-57年の坂崎一彦(初出場=56年3月25日の中日戦、5番、18歳2カ月、2打数0安打)、60年の王貞治(同=4月26日の大洋戦、3番、19歳11カ月、2打数1安打)、93-94年の松井秀喜(同=93年9月12日の阪神戦、3番、19歳3カ月、4打数0安打1打点)に次いで30年ぶり4人目。

◆中日がサヨナラ勝ちで今季初勝利。1―3の七回に田中の適時打などで追い付き、延長十一回に先頭の細川が決勝ソロ本塁打を放った。小笠原が7回3失点と粘り、救援陣も無失点でつないだ。巨人は5番手の中川が2試合連続で黒星。

◆巨人は延長戦の末にサヨナラ負け。ドラフト3位・佐々木(日立製作所)、大城卓の終盤でのバントミスが響き、阿部慎之助監督(45)は「あれが全て。最後、野球の神様が怒ったな。本人が一番悔しいだろうから、明日の本人の行動を俺は観察する」と冷静に話した。また、ベテランの梶谷がベンチ外だったことについて指揮官は「古傷が痛んだ」と説明。明日以降の出場可否については「あした見てから」と話すにとどめた。

◆負傷交代した2年目の巨人・萩尾匡也外野手(23)が軽傷をアピールした。この日は「1番・右翼」で出場し、四回にプロ初打点となる中前適時二塁打をマーク。その後の六回の守備でフェンス激突時に右膝を負傷して交代。状態が心配される中、試合後はチームのバスに向かう際にはやや右足を引きずるように歩きながらも「大丈夫です。(3日は)問題ないと思います」と話した。

◆巨人は延長十一回の末、今季初のサヨナラ負けを喫し、2連敗となった。直前の攻撃では無死一塁で大城卓三捕手(31)が、この日2度目の送りバント失敗。阿部慎之助監督(45)は努めて落ち着いた口調で振り返った。「あれが全て。最後は野球の神様が怒ったな。本人(大城卓)が一番悔しいだろうから、明日の本人の行動を俺は観察する」昨季はリーグ最多タイの21犠打を決めた大城卓だったが、四回無死一、二塁でもスリーバント失敗。ここでは後続の打者がカバーして3点を先取したものの、延長十一回は初球をバントの構えから見逃し、バスターを試みた2球目はファウル。3球目は高めの釣り球にバットが空を切った。選手会長を務める正捕手は「自分の実力不足」と悔しそうに繰り返した。阿部監督は「(中日の)小笠原君が左だし、チャンスがあるかなと思って」と、19歳の浅野を10代では1994年の松井秀喜以来のクリーンアップとなる3番に置いたが、3打数無安打と不発だった。チームは2勝2敗で勝率5割。挟殺プレーのミスなど記録に残らない〝隙〟もあり、指揮官はサヨナラ被弾を許した中川ら投手陣を「責められない」と唇をかんだ。(谷川直之)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
-
(↓0.5)
13916
(+5)
12
(+3)
2
(-)
1
(-)
0.298
(↑0.004)
2.250
(↓0.25)
2
(1↓)
ヤクルト
211 0.667
(↓0.333)
0.5
(↑0.5)
13914
(+1)
9
(+2)
1
(-)
4
(+1)
0.277
(↓0.013)
2.130
(↓0.03)
3
(1↑)
広島
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑0.5)
13911
(+2)
12
(+1)
1
(-)
2
(+1)
0.224
(↓0.006)
3.180
(↑0.78)
3
(1↓)
巨人
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓0.5)
13912
(+3)
9
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.248
(↑0.003
2.190
(↓0.52)
5
(1↑)
中日
121 0.333
(↑0.333)
1.5
(↑0.5)
13911
(+4)
16
(+3)
3
(+1)
1
(+1)
0.252
(↓0.005)
3.460
(↓0.89)
6
(2↓)
阪神
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓0.5)
1398
(+3)
14
(+5)
3
(+1)
1
(+1)
0.194
(↑0.017)
2.380
(↑0.5)