日本ハム(★2対4☆)楽天 =リーグ戦1回戦(2024.04.02)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
0000201014712
日本ハム
0000011002910
勝利投手:ポンセ(1勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(0勝0敗1S))
敗戦投手:山﨑 福也(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】村林 一輝(1号・5回表2ラン),石原 彪(1号・9回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は5回表、村林の2ランで先制に成功する。その後は7回に辰己の適時打、9回には石原のプロ初本塁打となるソロが飛び出し、得点を重ねた。投げては、先発・ポンセが5回無失点で移籍後初勝利。最後を締めた則本は、プロ初セーブを挙げた。敗れた日本ハムは、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

◆日本ハムはオリックスからFA移籍の山崎福也が今季初登板。FA移籍した投手が初登板で勝利したのは20年美馬(楽天→ロッテ)まで過去11人いるが、山崎も続けるか。山崎の楽天戦は通算26試合で4勝8敗、防御率4・16。まだ対戦のない古巣を除くと、パ・リーグ相手では最も勝利数が少ないカード。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が本拠地開幕戦も「ハイタッチ・メンバー表交換」で球場を沸かせた。試合開始直前にホームベース付近で審判団にメンバー表を手渡すと、楽天今江監督と笑顔でハイタッチ。続けて両監督が審判団とも次々とハイタッチしていくと、場内から歓声が起き、温かなムードに包まれた。3月29日の開幕ロッテ戦、同31日の同戦(ともにZOZOマリン)でもロッテ吉井監督、審判団と笑顔でハイタッチしていた新庄監督。オープン戦から続ける「ハイタッチ・メンバー表交換」について、開幕前日に「戦う前にハイタッチをして全体が1つになっている感じは、見ていて気持ちいいというDMが多かった」と話し、主に各カード初戦で継続していくことを明かしていた。

◆日本ハムの本拠開幕戦でエスコンフィールドに"幸運を呼ぶ"とされる白鯨が舞い降りた。開幕セレモニーが始まると左翼後方から登場。ペンライトで海のように青く彩られたスタジアム内を、優雅に泳いだ。今季の日本ハムのスローガンは「大航海」。ロッテとの3連戦は2勝1敗で4年ぶり開幕カード勝ち越しと幸先いいスタートを切った"新庄丸"。8年ぶりの優勝に導いてくれそうな、どでかい鯨が宙を舞う中、バンド「ALI」が登場し、北海道などを舞台にしたアニメ「ゴールデンカムイ」のテーマソングを奏で、盛り上げた。一気にスタンドのボルテージが上がると、アナウンスに合わせ、選手紹介。チームカラーの青いシートの上を選手たちが勇ましく駆け出し、二塁付近に整列した。新庄剛志監督(52)の登場時は、球場外で花火がド派手に鳴らされた。指揮官は大きめのサングラスをつけ、ゆっくりと列に加わった。音楽のフィニッシュに合わせ、右手人さし指、中指、親指でL字をつくってポーズ。最後は、その手を天に突き上げた。君が代演奏の際、指揮官はサングラスを外し、右手を左胸に当て、じっと聞き入っていた。

◆スケートボードの女子パーク、東京五輪銀メダリストの開心那(15)が、始球式を務めた。投球は一塁側に外れたが、ノーバウンドで捕手のミットに収まった。夏季五輪日本人最年少メダリストとなった21年にも日本ハム戦で始球式を行っており、自身2度目の大役。「もともと、ボール系の運動は得意じゃないんです。すごく緊張したけど、バウンドせずに投げられてよかったです」と振り返った。北海道・倶知安町出身。2019年に日本ハムが実施した次世代アスリート育成型クラウドファンディングの対象選手になり、支援を受けた縁もある。「野球そんな詳しくないので選手とか分からないんですけど、やっぱり北海道のファイターズさんには頑張ってもらいたいです」とエールを送り、自身の目標について「来月またパリ五輪に向けての大会があと2戦あるので、いい結果を出してパリ五輪に出られるように頑張りたいと思ってます」と話していた。

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」が、新たなダンスをお披露目した。4回表終了後に登場すると、小気味いい音楽に合わせ、まずは両腕を組み、体をくねらせた。続いて両手の親指を"いいね"のように立てて突き出し、踊りは続いた。時にはその親指で自らの顔を差し"私を見てね~"と言わんばかりの振り付けも。お笑い芸人FUJIWARA原西のギャグ「俺やで!」に似ているが、顔を差す角度が、ちょっと違う。22年は「きつねダンス」で大ブレークし、23年は「ジンギスカンダンス」が人気を博した。24年は、不思議な"くねくねダンス"が、注目を浴びそうだ。

◆楽天の新助っ人コディ・ポンセ投手(29)が、古巣戦で新天地デビューした。昨季まで2シーズン在籍した日本ハム戦で初先発。150キロ台の直球を軸に、球速差約30キロのカーブも生かしながら力投した。チーム練習中には、音楽を聴きながらはだしでマウンドに上がり、芝生の上で瞑想(めいそう)するなど独特のルーティンで調整。その効果もあってか、試合序盤は得点圏に走者を背負いながらも粘った。初回、先頭スティーブンソンに左翼線二塁打を浴びると、続く松本剛へ死球。いきなり無死一、二塁とピンチを招くも、3番万波を153キロ直球で見逃し三振、4番マルティネスをカーブで遊ゴロ併殺に仕留めた。3回にも連打で無死一、二塁とされたが、スティーブンソンをチェンジアップ、松本剛を152キロ直球、万波をカーブで3者連続空振り三振を奪って、ピンチを脱した。

◆楽天村林一輝内野手(26)が、今季チーム1号となる先制2ランを決めた。「9番遊撃」で出場。0-0の5回2死二塁、カウント2-2からの9球目、日本ハム山崎の123キロチェンジアップをすくい上げるように左翼ブルペンへ放り込んだ。チームにとって今季4試合目で待望の1発。通算3本塁打だった伏兵が、先発ポンセの力投に応えるように均衡を破った。村林は「阿部さんと(石原)彪がつないでくれていて、ポンセもいいピッチングをしていましたからね。なんとか点を取りたかったので、いい結果につながってよかったです」とキリッとした表情で話した。

◆日本ハムで「さちとらバッテリー」が560日ぶりに復活した。オリックスからFA移籍後初先発となった山崎福也投手(31)が、古巣でも女房役だった伏見と22年9月20日以来の先発バッテリーを組んだ。走者がいなければ、あうんの呼吸でサイン交換を済ませ、投球動作に入る。1球前のリプレーを流していたテレビ中継が、映像の切り替えも間に合わないほどのテンポの良さ。そして、大量に左手に付けたロジンの白煙をマウンド周辺に漂わせ、序盤からアウトを重ねた。「寅威さん」と信頼する伏見のミットを目がけて、投げ続けた。昨季は初めて敵同士となり、公式戦で対戦。11打数6安打(1本塁打)、打率5割4分5厘と打ち込まれて「全部打たれたから、もう無理でした」とお手上げ。一方で、伏見は「福也のことは全部知っていますからね。性格も投げる球も精度も知っているし」とニヤリ。それだけ熟知してくれている女房役と試合をつくった。伏見を追うように日本ハムへやってきた左腕は、5回に村林に移籍後初被弾となる先制1号2ランを浴びたが、実力の高さは十分示した新天地デビュー戦。今後への期待も高まる投球だった。【木下大輔】

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」の代名詞でもある「きつねダンス」が、珍しく、この日はお披露目されなかった。4回表終了後には、両腕を組み、体をくねらせ"コンブ"のような動きをする新ダンスが披露されたが、22年に大ブレークした人気パフォーマンスは、行われなかった。ちなみに今季の新ダンスのコンセプトなどは、まだ公表されていない。

◆古巣相手に新天地デビューした楽天の新助っ人コディ・ポンセ投手(29)が、5回3安打無失点でチームを2連勝に導いた。最速155キロの直球を軸に力投。3回無死一、二塁からはスティーブンソン、松本剛、万波を3者連続空振り三振に斬り、ピンチを脱した。「エスコンフィールドに戻ってくることができてとてもうれしい。古巣のファイターズと投げ合えたことにも、とてもエキサイトしているよ」と笑顔で話した。

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◆"炎のストッパー"への1歩を踏み出した。今季からクローザーに転向した楽天則本昂大投手(33)が、プロ初セーブを挙げた。4-2の9回に5番手で登板。代打加藤豪に対し初球154キロで入ると、2球目のスライダーで二ゴロ、続く松本剛、万波はいずれもカーブで右飛に仕留めた。「(4投手が)9回まで持ってきてくれたんで、それをしっかりと3人で締められたのはよかった」。わずか4球で仕事を終えた。通算114勝を誇る大エースだったが、パドレスに移籍した松井の穴を埋める形で、今江監督から配置転換を打診された。先発へのこだわりもあったが「僕で務まるか分からないですけど、監督の気持ちに応えたい」と守護神転向を決意。「どんどんどんどん勝ちを締めくくっていきたい」とチームの守り神になるつもりだ。抑えの理想像がある。威力のある直球を武器に、広島で活躍した同じ背番号14の故津田恒実氏だ。大学時代からグラブには故人の座右の銘「弱気は最大の敵」の刺しゅうを入れている。「結構、昔から本当に好きな言葉なんで入れてるって感じです。引退するまでは変えるつもりはないです」と言い切るほど大切にする言葉だ。プロ初セーブを報告したい人を問われると、迷わずにルーキー時代の指揮官である故星野仙一氏の名前を挙げた。「12年目ですけど、ルーキーみたいな感覚でやってるんで『今こうやって立場変わったけど頑張ってます』っていうふうには伝えたいなと思います」。チームの勝利のために絶対的守護神として君臨する。【山田愛斗】

◆日本ハム山崎福也投手(31)の新天地初登板は、好投報われず初黒星となった。5回に村林に先制2ランを浴び、7回は自らの失策も絡んで1失点。7回途中3失点(自責2)と試合はつくったが、打線の援護がなかった。本拠地開幕戦の独特の雰囲気の中で立った舞台。「あのようなマウンドで投げられてうれしい気持ちもありましたし、幸せだなっていう感じもありました」とかみしめた。オリックス時代からコンビを組む伏見との「さちとらバッテリー」は560日ぶりの復活。「やっぱり投げやすい先輩でもありますし、本当に安心感のある先輩。やっぱりいいなっていう感じは思いました」。序盤から2人でテンポよくアウトを重ねた。次回登板で、次こそ白星を目指す。「僕自身すごくいいリズムと、いい感覚も出ていたので、そういうところは継続して。寅威さんと色々話し合って、ああいう1発だったり、自分自身のエラーもないようにしっかりと練習していきたい」と見据えた。

◆本拠開幕戦勝利を逃した日本ハムの新庄剛志監督(52)だったが、試合展開には前向きだった。7回には1点差に詰め寄り「何とかね、勝ちを見せたかったんですけど、でもゲーム的には粘って逆転の展開に持っていけたんで」。当然、粘っただけでよしとはしていない。その上で「勝ちがつかないと意味がないんですけど。これをまた、ロッテの3つ目のように逆転してね。ここの球場だと、サヨナラっていう場面が増えてくるんで、それで喜ばせたいなと思います」と、連戦になる3日楽天戦でのリベンジを誓った。好調な下位打線に比べ、なかなか結果が出ていなかった中軸にも、タイムリーが出た。4番マルティネスは6回1死一、二塁で左前適時打。今季初安打が適時打となり、3番万波も7回2死一、二塁で左翼線へ適時二塁打を放った。新庄監督は「グワチョ(マルティネス)もねタイムリーが出て、万波君も出て。(6回2死満塁での)レイエスの(左飛)ね、いい当たりでしたね~。ああいうスイングができて、増えてきたら、また角度さえね、よければ」と、新助っ人も今後上向いて来ると、予想した。5番野村が11打数無安打と苦しんでいるが、勝負はこれから。「いやいや、まだ始まったばっかりじゃないですか。1本なんか、内野安打か、ポテンヒットが出たら乗ってきますよ」と期待した。移籍後初登板だった先発山崎は6回6安打3失点(自責2)と上々の内容。指揮官は「何とか(山崎)サチヤくんにね、勝ちをつけたかったですけどね。(本塁打は)あれ、悪いボールじゃなかったでしょ。ちょうど手が伸びたところでね、ヘッドが返る場所でうまく打たれまたけどね。あれは全然、別に反省する必要ないと思います」。開幕4戦で2勝2敗。楽天との2戦目をしっかり取って、再び貯金生活に戻る。

◆/チェンジアップに泳ぎながら──\村林一輝の先制弾4連続ファウルからの9球目を捉えた?#プロ野球(2024/4/2)??日本ハム×楽天??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #RakutenEagles"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/EkiCTPjFaA

◆/みんなを笑顔にする一発\8年目・石原彪がプロ初ホームラン?今江敏晃監督からも手荒い祝福?#プロ野球(2024/4/2)??日本ハム×楽天??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #RakutenEagles"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/9fC1bhwi9e

◆3年目で初の本拠開幕戦白星を目指した日本ハム新庄剛志監督(52)だったが、惜しくも手にすることができなかった。先発山崎福也投手(31)は6回1/3 3失点と上々の投球で「(山崎)福也君にね、勝ちを付けたかったですけどね。(本塁打は)悪いボールじゃなかった。うまく打たれましたけど、別に反省する必要はないと思う」。11打数無安打の野村については「始まったばかり。1本内野安打か、ポテンヒットが出たら、乗ってきますよ」と期待した。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が今季初打点を挙げた。2点を追う7回2死一、二塁の第4打席に、左翼線への適時二塁打。二塁に到達すると大きく飛び上がり喜びを表現した。だが「あの打席に関してはよかったなと思いますけど、最初の2打席打てなかったことの悔しさの方があります」。特に初回は無死一、二塁で見逃し三振。続くマルティネスも併殺に倒れて先制機を逃しただけに「責任を感じる1試合になった」と表情は晴れなかった。

◆高卒8年目の楽天石原彪捕手(25)が、北の大地でプロ初本塁打を放ち、2連勝に導いた。1点リードの9回2死走者なし、1ボールから日本ハム・マーフィーの156キロ直球を強振した。「ライナーだったので、どうかなと思っていたんですけど、入ってよかった」。打球はぐんぐん伸び、左中間スタンドに吸い込まれた。石原の1発に今江監督はベンチで驚いたような表情を浮かべた。「びっくり箱開けたみたいな感じですね」と表現。プロ初セーブを挙げた則本も「ホームランを打ってくれたのがほんとにでかかった。あの1点があるのとないのとでは全然違う。ほんとに背中を押してくれた」とたたえた。1軍通算29試合目で待望の本塁打が飛び出した。石原は、記念球を贈りたい相手を問われると「おかんですね」と即答。「おかんは女手ひとつで育ててくれた。野球で恩返しできたらいいと思ってるので、仙台に帰ったら贈ろうと思ってます」と親孝行を誓った。【山田愛斗】

◆日本ハムの大卒3年目、北山亘基投手(24)が3日の楽天戦に先発する。昨季は14試合で自己最多の6勝(5敗)を挙げ、防御率3・41をマーク。1年目は開幕投手を務め「あのときから成長して、マウンドに先発として立てる。少しは成長できた」と実感を込める。昨年、楽天に対しては5試合で1勝2敗、防御率3・79と負け越しており「みんないい打者。無駄な走者を出さないようにしたい」と表情を引き締めた。

◆東京五輪スケートボード女子パークで銀メダルを獲得し、日本史上最年少(12歳343日)の五輪メダリストとなった北海道出身の開心那(ひらき・ここな)が始球式に登場。ノーバウンド投球を披露し「投げる前はすごく緊張したけどバウンドせずに投げられてよかった。100点です」と笑顔で語った。試合前にはペンライトを用いた光と音が織り成す約25分間の大迫力の演出でホーム開幕セレモニーを盛り上げた。

◆国内フリーエージェント(FA)権を行使し、オリックスから日本ハムに新加入した山崎福也投手(31)が楽天との本拠地開幕戦で新天地デビュー。昨季自己最多の11勝(5敗)をマークした熟練の投球術はこの日も変わらなかった。チームが開幕カードを勝ち越して迎える今季初登板を前に「移籍してきて初の登板で楽しみもあるので五分五分という感じ。チームも勝っていますし、いい雰囲気の流れに乗っていきたいです」と意気込んでいた左腕。一回は茂木を二ゴロに抑え、小深田に右翼線二塁打こそ打たれたが、続く小郷を見逃し三振、浅村を捕邪飛に斬った。二、三回は打たせて取る投球でいずれも三者凡退。四回は2死三塁のピンチを背負ったが143キロの直球で島内を右飛に仕留めた。今年で32歳を迎えるが自身の成長に手応えをにじませる。「投げる球に対して強さや正確さを磨く」と投球フォームで股関節を中心とした下半身の使い方を見直し、「あまり見た感じではわからない。でもバージョンアップ、レベルアップしている」と実感を込める。ただ、五回に先制を許した。2死二塁で9番・村林に1号2ランを被弾。123キロのチェンジアップを左翼本塁打エリアの開放型ブルペンに運ばれた。先制点こそ奪われたが安定したゲームメーク能力を本拠地で発揮した。(加藤次郎)

◆楽天の村林が0―0の五回、チームの今季初本塁打となる2ランを放った。2死二塁で、ファウルで粘った末の9球目のチェンジアップを拾って左越えに運び「何とか点を取りたかったので、いい結果につながって良かった」と引き締まった表情で話した。高校出8年目の昨季、途中からしぶとい打撃で台頭して遊撃の定位置を奪取。自己最多98試合に出場したが「まだ何をしたわけでもない。ショートは村林だと思ってもらえるようにしたい」と今季に懸ける思いは強い。状態が上がらず、打率9分1厘と苦しんだオープン戦から一転、開幕から攻守で存在感を示している。

◆国内フリーエージェント(FA)権を行使し、オリックスから日本ハムに新加入した山崎福也投手(31)が本拠地開幕戦で新天地デビュー。七回途中6安打3失点でリードを許した状態でマウンドを降り、移籍後初勝利はお預けとなった。「最低限の仕事ができたかなと思いますが、最後の1点が余計でした」五回、ひと振りで先制を許した。2死二塁で9番・村林に1号2ランを被弾。123㌔のチェンジアップを左翼本塁打エリアの開放型ブルペンに運ばれた。七回無死一、三塁で辰己に右前適時打を打たれた場面で降板。先発として最低限の仕事をし「良い緊張感を持ちながら、低めに球を集められたことはよかったと思います」と語った。本拠地ファンが見守る中での登板を終え「ホームで迎える初めてのエスコンフィールドは応援がすごかったです。試合前のセレモニーも、あんな雰囲気の中で投げたことがなかったので感動しました」と振り返った。

◆楽天は五回に村林の今季初本塁打の2ランで先制し、七回は辰己の適時打、九回は石原のプロ1号で加点した。則本がプロ12年目で初セーブを挙げ、ポンセは古巣相手に勝ち星。日本ハムは10残塁と拙攻で、山崎を援護できなかった。

◆日本ハムは10残塁と好機であと一本が出ず、本拠地開幕戦を飾れなかった。オリックスから新加入の山崎福也投手(31)が移籍後初登板先発で6回?を投げ、6安打3失点で黒星。七回無死一、三塁で辰己に右前適時打を浴びた直後に降板し「七回の失点が僕の中では痛かったです」と唇をかんだ。新庄監督は「別に反省する必要はない」と先発としての役割を果たした左腕を責めることはなかった。

◆天国のおじいちゃんにささげるプロ初セーブ! 楽天が2日、日本ハム1回戦(エスコン)に4-2で勝利し、2連勝。通算114勝を誇り、今季から抑えに転向したプロ12年目の則本昂大投手(33)が2点リードの九回に登板し、三者凡退に斬って1セーブ目を挙げた。今年2月に祖父が逝去し、悲しみを乗り越えてつかんだ。マウンドに駆け寄る楽天ナインと、則本は勝利のハイタッチを交わした。初セーブを挙げ、右腕は記念球を大事そうにしまった。「すごくうれしいです。これから、どんどん打者を圧倒して九回を支配したい」4-2の九回に新守護神として登場。代打・加藤豪への初球はこの日の最速154キロを計測し、次のスライダーで二ゴロに仕留めた。松本剛、万波は1球で右飛に。好打者を計4球で退けた。登板直前の攻撃では捕手・石原がプロ1号で援護。「本当に僕の背中を押してくれた」と感謝した。試合後、古巣から移籍後初勝利を挙げたポンセは「素晴らしい投球だったが、俺の方が1キロ速かった」とニヤリ。助っ投らしい〝祝福〟に、思わず苦笑いした。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
13910
(+2)
5
(-)
2
(-)
4
(+2)
0.221
(↑0.006)
1.290
(↑0.44)
1
(-)
西武
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
13914
(+2)
7
(+1)
1
(-)
3
(-)
0.285
(↑0.002)
1.670
(↑0.21)
3
(1↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
13910
(+4)
14
(+2)
2
(+2)
1
(-)
0.209
(↑0.003
2.840
(↑0.57)
3
(2↓)
日本ハム
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
1399
(+2)
10
(+4)
1
(-)
1
(-)
0.233
(↑0.007
2.310
(↓0.23)
5
(1↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1396
(+1)
10
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.185
(↑0.022)
2.570
(↑0.1)
5
(1↓)
ロッテ
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1396
(-)
9
(+2)
0
(-)
0
(-)
0.200
(↓0.034)
2.310
(↑0.02)