オリックス(★2対5☆)ソフトバンク =リーグ戦3回戦(2024.03.31)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
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ORIX
0000100102410
勝利投手:津森 宥紀(1勝0敗0S)
(セーブ:オスナ(0勝0敗2S))
敗戦投手:小木田 敦也(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】ウォーカー(1号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1-1で迎えた7回表、栗原とウォーカーの連続適時打が飛び出し、勝ち越しに成功する。続く8回には、今宮が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが5回1失点の好投。敗れたオリックスは、3番手・小木田が誤算だった。

◆ソフトバンクが痛恨の"ダブルプレー"を食らった。0-0の4回だ。1死から4番山川が四球で出塁。1死一塁となり、5番近藤が右中間への大飛球を放った。一塁走者の山川は打球を見ることなく、近藤のインパクトの瞬間から全力疾走。しかしオリックスの中堅手、渡部が近藤の飛球をキャッチした。山川は一塁に帰塁しなければいけないが、すでに三塁に到達していた。手遅れ状態で一塁に送球され、併殺の形になった。試合は4回終了時点で両軍無得点の投手戦が続いている。

◆巨人からトレードで加入したソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)が、特大の移籍後初アーチを放った。0-0の5回1死の第2打席。オリックス田嶋が投じた真ん中144キロ直球を振り抜き、中堅バックスクリーンへ運んだ。先制ソロに「センター返しのイメージで打席に入った。イメージ通りのバッティングができた。カンペキデスネ(日本語で)」と振り返った。昨季は助っ人野手陣が軒並み不振に終わった。ガルビス、デスパイネら4選手で128打数14安打、打率1割9厘、1本塁打、5打点。新助っ人のウォーカーが1発を放ち、開幕3戦目で早くも昨季の助っ人本塁打数に並んだ。

◆オリックスが競り負け、2年ぶりに開幕3連戦に負け越した。5回に田嶋がウォーカーに先制ソロを被弾したが、直後に宗の犠飛で同点。だが7回に小木田が栗原の適時打などで2点を勝ち越され、8回と9回も追加点を許した。中嶋聡監督(55)は4安打とつながりを欠いた打線について「そのままだと思います」と短く振り返った。

◆ソフトバンクがリーグ3連覇中のオリックスに開幕カードで勝ち越した。1-1の7回1死一塁で栗原陵矢内野手(27)が右中間に決勝の適時二塁打。前日3月30日に併殺打を食らった小木田にプロ初黒星をつけて雪辱した。昨年8月に右手を骨折した男にとっては完全復活を懸けるシーズン。目標の100打点に向けても2打点で好スタートを切った。同じ轍(てつ)は踏まない。栗原がやり返した。完封負けした開幕2戦目、2点を追う7回無死一塁で併殺打に仕留められた小木田からV打。状況は同点の7回1死一塁とほぼ一緒だった。リベンジの意識については「いやいや」と答えたが、今度は右中間に打球を弾ませた。一走の近藤が息を切らして生還。栗原が今季2勝目を生みだした。「つなぐ意識で。ランナー一塁ですし、つなぐ意識でいました」。小木田の初球、150キロ直球をコンパクトなスイングではじいた。「しっかり。いつも通り」。9回1死三塁では中犠飛を放ち、3点差に広げた。昨季は左膝靱帯(じんたい)断裂から復帰したが、8月30日に右手有鈎(ゆうこう)骨の部分切除術を受けた。完全復活を目指す24年は「100打点」を目標に掲げ、マルチ打点で開幕カードから好発進した。3試合連続で6番に座った。前には3番柳田-4番山川-5番近藤という12球団トップクラスのクリーンアップ。栗原は「ランナーがいる状態が多いので、自分がなんとかもっとできる」と責任感十分に打席に入っている。「ほとんどランナーいるじゃないですか。ほんとに。(勝敗は)自分次第じゃないですかね」。27歳。近未来、チームの顔になる男はプレッシャーを抱えて戦い続ける。勝利打点にもおごらず「良かったです」と淡々と振り返った。敵地京セラドーム大阪に乗り込み、3連戦を2勝1敗で勝ち越した。開幕カードは4年連続で勝ち越し。4連覇を狙う王者オリックス相手に十分な船出といえる。小久保監督は「去年の王者ですから、すんなりは勝たせてくれません。ただ、同点にされなかったってところは大きかったです」と胸をなでおろした。休日を挟んで4月2日からは本拠地開幕カード、ロッテとの3連戦を迎える。次なる目標は小久保ホークスのペイペイドーム初勝利だ。栗原は「ホームランを打つ打者がいっぱいいますし、自分の役割はなんとかつないぐ。いい状態でウォーカーに渡すことかなと思います。それは意識したい」と引き締めてバスに乗り込んだ。【只松憲】

◆ソフトバンクがリーグ3連覇中のオリックスに開幕カードで勝ち越した。1-1の7回1死一塁で栗原陵矢内野手(27)が右中間に決勝の適時二塁打。4-2の9回には山川穂高内野手(32)の6年ぶり三塁打が飛び出し、さらに加点した。小久保裕紀監督(52)との一問一答は以下の通り。-先発スチュワートは5回75球、1失点で降板小久保監督 よくても5回で切ろうっていう話はしていたので。早めに開幕させたいピッチャーがいたのでね。-2番手津森が1回3人斬り。直後に勝ち越した小久保監督 栗原が初球の甘いボールをしっかり振っていってくれた。あとはその後のイニング(8回)も、今宮のあれ(右翼線二塁打)で(ホームに)かえってこれるのは周東ぐらい。普段は見ることのできない山川の三塁打もあった。あれ三塁打やろ? もうたぶんないでしょうね(笑い)-新戦力では開幕戦の山川に続き、ウォーカーにも1号小久保監督 彼らにはそこを期待しているんでね。開幕シリーズで出たので、彼らもいいスタートが切れたんじゃないですか。-開幕カード勝ち越し小久保監督 始まったばかり。これからです。

◆ソフトバンクは2番手の津森宥紀投手(26)が1勝目を手にした。同点の6回に今季初登板。1回打者3人を10球で片付け、直後の勝ち越しを呼び込んだ。昨年10月のロッテとのCS第3戦では延長10回に同点3ランを浴び、その後にサヨナラ負け。涙にくれた男が初仕事を完璧にこなした。チーム最多の56試合に登板した昨年に続き「試合数もホールド数もチームトップ」を目標に掲げる右腕が好発進した。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(8回に今季初打点となる右中間への適時二塁打)「追い上げてる場面やったんで、後ろにつなげようと思って打ちました」

◆ソフトバンクがリーグ3連覇中のオリックスに開幕カードで勝ち越した。小久保裕紀監督(52)にとっては亡き母にささぐ1勝だった。3月31日は17年に70歳で死去した母利子さんの命日。今回の大阪遠征の前には仏壇に手を合わせて必勝を誓っていた。小学1年の夏、野球をやめたいと泣きを入れたところ「男なら1度決めたことは最後までやり通せ」と怒鳴りつけられた。自分と野球をつなぎ合わせてくれた感謝は今でも忘れていない。試合前に「もちろん勝って報告できれば」と思いを込めて臨んだ一戦だった。

◆オリックスはソフトバンクに競り負け、2年ぶりに開幕3連戦を負け越した。京セラドーム大阪での開幕シリーズに限れば14年ぶりの勝ち越しを逃した。打線がつながりを欠き、2得点も散発4安打。「そのままだと思います」。中嶋監督は攻撃陣について短く淡々と振り返った。その中でも西川が移籍後初のマルチ安打。1回に左前打、7回も逆らわずに左翼線へ二塁打と気を吐いた。ただ8回は2点差に迫り、なお2死二、三塁の同点機で三ゴロ。「チャンスで1本出ていたら。今日は3番でかえすのが仕事なので」と悔しがった。3日連続の満員で観客数は計10万8160人にのぼった。本拠地開幕3連戦としては、05年の実数発表以降最多。15年の10万5991人を上回った。ファンの後押しを背に勝ちたかった。「これを引きずってもしょうがない」と中嶋監督。西武、ロッテと続く敵地6連戦で巻き返す。

◆オリックス・ドラフト5位右腕の高島泰都投手(24=王子)がプロ初登板で不運な失点となった。2点を追う9回に登場。先頭の山川の打球は右前への飛球で、杉本が処理を誤り三塁打に。いきなり迎えたピンチで1死から栗原に犠飛で5点目を許した。「いい緊張感を持って入れた。だんだんと信頼を勝ち取って、勝ちパターンに食い込めるように」と前を向いた。

◆両軍のオーダーが発表された。オリックスはカード勝ち越しへ、田嶋大樹投手(27)が先発する。1番の太田、2番の渡部が今季初スタメン。これで開幕出場選手登録名簿に入った捕手以外の野手全員がこの3連戦で先発することになった。

◆七回に3番手で登板した小木田敦也投手(25)が1回2失点で勝ち越しを許した。1死で近藤の打球は横っ飛びで捕球を試みた一塁手・頓宮のミットをはじき、二塁内野安打。続く栗原の右中間二塁打で勝ち越し点を献上すると、ウォーカーの一塁へのボテボテのゴロはイレギュラーして右前へ。適時打となってリードを2点に広げられた。先発の田嶋大樹投手(27)は5回2安打1失点の好投でゲームメーク。失点はウォーカーのソロのみだった。

◆オリックスは京セラドームで行われたソフトバンク戦で3万5922人の観客数を記録したと発表した。開幕3連戦の入場者数の合計は10万8160人となった。本拠地開幕3連戦の入場者数では2015年(4月3ー5日の日本ハム戦)の10万5991人を上回り、実数発表となった2005年以降最多となった。

◆オリックスはソフトバンクに敗れ、2年ぶりとなる開幕カード負け越しとなった。先発の田嶋は5回1失点と好投したが、救援陣の小木田、山田が失点し、リードされる展開に。打線は五回の宗が一時同点の犠飛、八回に杉本に適時打が飛び出したが、反撃は及ばす。本拠地開幕3連戦の合計で過去最多となる3万5922人のファンが駆けつけた開幕カードは負け越しに終わった。

◆ソフトバンクは1―1の七回に栗原の適時二塁打などで2点を奪い、八回に今宮の二塁打、九回は栗原の犠飛で加点した。2番手の津森が今季初勝利で、オスナは2セーブ目。オリックスは七回に小木田がつかまり、3年目で初黒星。

◆ソフトバンクとの3連戦を日替わり打線で臨んだが、オリックスは2年ぶりに開幕カード負け越しとなった。「打線のつながりを欠いた」と問われた中嶋監督は「そのままだと思います」と静かに嘆いた。控え捕手の若月、福永を除く1軍野手14人を3連戦で先発起用。この日は太田、渡部の若手コンビを1、2番で使ったが快音はなく、チームは4安打2得点で敗れた。リーグ3連覇を成し遂げた昨季の打順は135通り。〝お家芸〟はかみ合わなかった。開幕3連戦の入場者は10万8160人。2015年の10万5991人を上回り、実数発表となった05年以降で最多となった。指揮官は「それ(切り替える)しかないじゃないですか。これを引きずってもしようがない」と、2日からの西武3連戦(ベルーナ)を見据えた。(織原祥平)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
210 0.667
(↑0.167)
-
(↓1)
1408
(+5)
5
(+2)
2
(+1)
2
(+1)
0.215
(↑0.009
1.730
(↓0.14)
1
(-)
西武
210 0.667
(↓0.333)
0
(-)
14012
(+3)
6
(+4)
1
(-)
3
(+1)
0.283
(↓0.032)
1.880
(↓0.88)
1
(1↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1407
(+3)
6
(+2)
1
(-)
1
(-)
0.226
(↑0.019)
2.080
(↑0.04)
4
(2↓)
ORIX
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1405
(+2)
8
(+5)
1
(-)
2
(+1)
0.163
(↓0.006)
2.670
(↓1.17)
4
(2↓)
ロッテ
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1406
(+2)
7
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.234
(↑0.067)
2.330
(↓0.33)
4
(2↑)
楽天
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
1406
(+4)
12
(+3)
0
(-)
1
(+1)
0.206
(↑0.018)
3.410
(↑1.09)