ヤクルト(1対1)中日 =リーグ戦2回戦(2024.03.30)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆中日は0-0で迎えた3回表、田中の適時打が飛び出し、先制に成功する。対するヤクルトは1点ビハインドの8回、オスナの適時打で試合を振り出しに戻した。その後は両軍の救援陣が得点を許さず、4時間43分に及ぶ熱戦は規定により引き分けに終わった。なお、この試合で中日・涌井が通算2000奪三振を達成した。

◆中日涌井秀章投手(37)がプロ野球史上24人目となる通算2000奪三振を記録した。残り2奪三振として今季初先発を迎え、4回1死からオスナを変化球で、続く村上を148キロ直球でともに空振り三振。通算490試合目、37歳9カ月で達成した。2000奪三振は昨年4月16日に楽天岸孝之投手(39)がソフトバンク戦で記録して以来で、現役では岸と涌井の2人のみとなっている。中日在籍時の達成者は、68年の小野正一、06年の山本昌に次いで3人目となった。涌井は横浜(神奈川)から04年ドラフト1巡目で西武に入団。13年オフにFAでロッテ移籍し、19年オフに金銭トレードで楽天へ。22年オフに阿部寿樹とのトレードで中日に加入した。最多勝利4度(07、09、15、20年)、沢村賞(09年)ゴールデングラブ賞4度(09、10、15、16年)。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。16年にモデルの押切もえと結婚。185センチ、85キロ。右投げ右打ち。通算2000奪三振=涌井(中日) 30日のヤクルト2回戦(神宮)の4回、村上を空振り三振に仕留めて達成。プロ野球24人目。初奪三振は西武時代の05年3月29日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)で小田から。

◆/ベテランに新たな勲章\涌井秀章が通算2000奪三振達成つば九郎から祝福の花束?プロ野球 (2024/3/30)??ヤクルト×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #dragons"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」 月々2,300円 (年間プラン・月々払い)初月無料!4/17まで pic.twitter.com/HNTeIv48hK

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)の打球は1メートル足らず、スタンドに届かなかった。延長12回2死走者なし。カウント2-2から中日マルティネスのスプリットを捉えると、中堅後方バックスクリーンの手前左横フェンスを直撃した。二塁に達すると、悔しそうな顔をした。後が続かなかったため、サヨナラならず。引き分けに終わった。ただ、球界屈指の難敵から、もう少しでサヨナラホームランの当たりだった。「芯に当たったので、僕もちょっと手応えあったんですけど、角度がライナーだったので」と、言葉にも悔しさをにじませた。最後の最後まで戦い抜いた。4球続けてスプリットを投じられ、見逃し、ボール、ボール、空振りでカウント2-2。5球目で初めて真っすぐがきてファウル。勝負の6球目。自ら打席を外した。「クイック投球、あるなと思ったんで。悔いが残らないように」。自分の間合いに引き寄せた直後。高く入った外のスプリットを打った。やや泳ぎ気味のようにも見えたが、粘り腰で捉えた。山田が前日、走塁中に下半身を負傷。途中で交代し、この日、出場選手登録を抹消された。村上にかかる比重は当然、増える。だが、気負うことなく言った。「もうチーム一丸となって。そこは、いてもいなくても変わらずできることだと思います。より一層、力を団結して相手に挑んでいけたらなと思います」。

◆ヤクルトは主砲と抑えを欠く中、総力戦で引き分けた。前日に下半身を負傷し交代した山田哲人内野手が抹消。打線は0行進が続いたが、8回に足を絡め追い付いた。再調整の田口麗斗投手が抜けたリリーフ陣がつなぎ、12回を戦い抜いた。高津監督は「早めに仕掛けたが点に結び付かなかった。(先発の)吉村とリリーフがよく粘った」とねぎらった。山田の復帰時期は「少し時間がかかるのかな」。代役の抑えは「流動的」とした。▽ヤクルト木沢(延長12回を3者凡退締め。田口の離脱に)「万全の状態で早く戻ってきて欲しい。みんなで競争して穴をカバーしていきたい」

◆延長12回引き分けに終わったヤクルト高津臣吾監督(55)が試合後、この日、出場選手登録を抹消された山田哲人内野手(31)、田口麗斗投手(28)について説明した。山田は前日の中日との開幕戦で下半身を負傷し、途中で交代していた。復帰のメドについて聞かれ「何度も繰り返しているので、そんなすぐに良くなるとも思わないですし、少し時間がかかるのかなと思います」と話した。田口は前日の9回に登板したが、2安打1四球1失点と内容は良くなかった。もともと、今春のキャンプ中に下半身のコンディション不良で離脱しながら開幕に間に合わせいた。「もう1回、ファームの方で練習して、またこちらに帰ってきて欲しい」と再調整とした。代役の抑えについては「流動的。7回だから誰、8回だから、9回だからっていうのはもう決めないでおこうと思います」と話した。ただ「すごく難しいし、あまりいいことじゃないと思いますね。最後に投げる人が決まってないっていうことは」と、不安要素であることを認めた。

◆中日涌井秀章投手(37)がプロ野球24人目の通算2000奪三振を記録した。残り2つで今季初先発を迎え、4回1死からオスナを変化球、続く村上を148キロ直球でともに空振り三振。通算490試合目、37歳9カ月で達成した。村上のバットが空を切った瞬間、グラブを軽くたたき、小さく天を仰いだ。主軸相手に虎の子1点リードを死守し、珍しくマウンド上で感情をのぞかせた。そのまま7回途中まで90球を投げて5安打無失点。勝ち投手の権利を持って降板したが、追い付かれて今季初白星は消えた。引き分けに終わった試合後は無言で帰りのバスに乗った。それでも立浪監督はプロ20年目、中日投手陣で最年長のベテランを絶賛だった。「抜群に良かった。次も期待ができる投球をしてくれた」。2000奪三振は昨年4月16日に楽天岸孝之投手(39)がソフトバンク戦で記録して以来で、現役では岸と涌井の2人のみ。中日在籍時の達成者は、68年の小野正一、06年の山本昌に次いで3人目だ。22年オフにトレードで加入した涌井がつける背番号20は、杉下茂、権藤博、星野仙一らがつけた中日のエースナンバー。20番の継承者では初めての記録達成で、球団史にも名前を刻んだ。【伊東大介】通算2000奪三振=涌井(中日) 30日のヤクルト2回戦(神宮)の4回、村上を空振り三振に仕留めて達成。プロ野球24人目。初奪三振は西武時代の05年3月29日の日本ハム2回戦(札幌ドーム)で小田から。

◆ヤクルトは1―0の七回先頭、中日・三好の放った打球が一塁へ転がり、投手吉村のベースカバーが遅れ一塁内野安打となった。これに対し、ヤクルト側がバットに2度当たった「2度打ち」ではないかと抗議。高津監督が審判団に詰め寄り、協議を行ったが判定は変わらず。責任審判の秋村は場内にマイクで「ヤクルト・高津監督からバットに2度当たったのではないかと指摘を受けましたが、確認が取れないためインプレーとして再開します」と説明した。木下が送り1死二塁のピンチとなったが、吉村はロドリゲス、涌井を連続三振に仕留め無失点で切り抜けた。

◆ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)が先発し、7回6安打1失点、自己最多10奪三振の力投を見せた。直球の大半は150キロを超え、最速153キロをマーク。鋭く落ちるフォークも武器に二、六回は3者三振に仕留めるなど、開幕2戦目を託された昨年のドラフト1位右腕が実力を発揮した。

◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(23)が0―1の八回に代走で出場。二盗を決めてプロ初盗塁をマークした。代打の青木が1死から左前打で出塁。代走を告げられた赤羽は、続く1球目にスタートを切り、最後は二塁へ頭から滑り込んだ。2死一、二塁となりオスナの中前打で同点のホームを踏んだ。長野・松本市出身で、日本ウェルネス信州筑北高、独立リーグのBC信濃を経て、2021年に育成ドラフト2位で入団し、22年に支配下契約を勝ち取った男が存在感を放った。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が「3番・一塁」で出場。1点を追う八回2死一、二塁で迎えた第4打席に中前へ値千金の同点打を放ち「追い込まれていたので、とにかく走者をかえすことだけを考えてコンパクトに打った」と拳を握った。0―1の八回。代打青木が左前打を放ち、代走の赤羽がプロ初盗塁となる二盗に成功。塩見は中飛も西川が四球を選び一、二塁の好機をつくると、中日4番手・松山に対しカウント2―2からの7球目、直球を完璧にはじき返した。

◆ヤクルトは八回に追いつき、執念の引き分けとした。試合前、山田哲人内野手(31)が下半身のコンディション不良で出場選手登録を抹消された。高津臣吾監督(55)は長期離脱の可能性を示唆した。「何度も繰り返しているので、そんなすぐに良くなるとも思わないですし、少し時間がかかるのかなと思います」山田は前日29日の開幕戦(対中日、神宮)の二回先頭で中越え二塁打を放ち、続くサンタナの中飛で快足を飛ばして三進したが、直後に両手を膝につき立ち止まった。三回の守備に就きゴロをさばいたが、その裏、2死一、三塁の好機で代打に武岡が送られていた。主将が長期離脱となれば、チームとしても厳しい状況になる。高津監督は「ちょっと人数が足りなくなってきたのかなと」と苦しい胸の内を明かした。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が同点の延長十二回2死走者なしから、あとわずかでサヨナラ本塁打となる大飛球を放つもフェンス直撃の二塁打となり、後続が倒れ引き分けに終わった。昨季48試合に登板し被本塁打1。中日の絶対的守護神・マルティネスに対してカウント2―2からの6球目、外角低めの難しいフォークをすくい上げ中堅フェンス左寄りまで運んだ。あとわずかでフェンスオーバーだったが、スタンドには届かず村上は「相手もいい投手。芯に当たったので僕もちょっと手応えあったんですけど、ちょっと角度が、ライナーだったので。まあ、次また打てるように」と振り返った。主将の山田がいきなり下半身のコンディション不良で離脱する中、主砲は「もうチーム一丸となって、より一層力を団結して相手に挑んでいけたら」と前を向いた。

◆ヤクルトは八回に追いつき、執念の引き分けとした。試合前、田口麗斗投手(28)が出場選手登録を抹消された。高津臣吾監督(55)は〝代役〟のクローザーを現時点では決めない方針を明かした。「これはもう流動的です。本当に。七回だから誰、八回だから、九回だからっていうのはもう決めないでおこうと思いますね。ただ、すごく難しいし、あまりいいことじゃないと思いますね。最後に投げる人が決まってないっていうことは」救援陣は安定感があり、この日も先発の吉村の後を継いで7投手が5イニングを無失点。今後は状態を見極めながら、全員でカバーしていくしかない。田口は今後、2軍で再調整する予定。高津監督は「もう一回ファームの方で練習して、ゲーム投で投げて、またこちら(1軍)に帰ってきてほしい」と求めた。

◆ヤクルトの昨年のドラフト1位右腕、吉村貢司郎投手(26)が先発し、自己最長の7回を投げ6安打1失点。同最多の10三振を奪う力投を見せた。最速153キロをマークするなど、終盤にも直球は150キロを超えた。「テンポよく投げられたと思う。フォークもよかったし、真っすぐの強さもよかった」とオフから重点的に磨いてきた直球の出力にも手応えを口にした。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が0―1の八回2死一、二塁の好機で、広島・松山の直球を中前へはじき返した。値千金の同点打に「追い込まれていたので、とにかく走者をかえすことだけを考えてコンパクトに打った」と拳を握った。チーム唯一の得点を刻み、3安打を放った助っ人に高津監督は「中堅方向を中心によく考えた打撃だった」と目を細めた。

◆ヤクルトは30日、中日と1-1で引き分け。4時間43分の激闘だった。引き揚げる高津臣吾監督=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆執念でつかんだドローだった。午後2時に始まった一戦が終わったとき、神宮の空は暗くなっていた。ヤクルトは延長十二回を戦い、今季両リーグ初の引き分け。高津臣吾監督(55)は4時間43分の激闘を終え、ナインをねぎらった。「まさに総力戦ですね。よく頑張ったというところだと思います」最後は緊急時に備え、投手の丸山翔だけがブルペンで待機していた。計25人が出場した一戦。前半、中盤としびれる投手戦が展開された。先発の吉村は7回1失点と好投。後を任された救援陣も抜群の安定感で、7投手が5イニングを無失点でつないだ。ただ「負けなかった」と「勝てなかった」は紙一重でもある。攻撃面では好機を生かしきれなかった。中日先発・涌井に苦戦しながらも、途中降板した七回から毎回得点圏に走者を進めたが...。得点したのは代打・青木の左前打、代走・赤羽の二盗、オスナの中前適時打で同点とした八回のみ。回の先頭で出塁できず、アウトカウントが増えてからの攻撃となったという側面もあるが、殊勲の一打が欲しかった。「策というか、手というか。打てるときに早め、早めに勝負はしかけていったけど、なかなか点に結びつかない。得点圏で(打者が)積極的になっていけない」と高津監督。昨季も課題だった〝あと一本〟。V奪回を目指す今季は、何とか得点に結び付けたい。(赤尾裕希)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
200 1.000
(-)
-
(-)
14110
(+6)
4
(+1)
2
(+1)
1
(+1)
0.348
(↑0.035)
2.000
(↑1)
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
0
(-)
1419
(+5)
0
(-)
3
(+2)
0
(-)
0.277
(↓0.017)
0.000
(-)
3
(2↓)
ヤクルト
101 1.000
(-)
0.5
(↑0.5)
1418
(+1)
5
(+1)
0
(-)
3
(+2)
0.303
(↓0.041)
2.140
(↑1.86)
4
(-)
中日
011 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
1415
(+1)
8
(+1)
1
(-)
0
(-)
0.263
(↓0.061)
1.350
(↑0.9)
4
(-)
阪神
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1410
(-)
9
(+5)
0
(-)
0
(-)
0.159
(↑0.034)
4.500
(-)
4
(-)
広島
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1414
(+1)
10
(+6)
0
(-)
0
(-)
0.212
(↓0.066)
5.630
(↓1.13)