オリックス(☆2対0★)ソフトバンク =リーグ戦2回戦(2024.03.30)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0000000000600
ORIX
00002000X2301
勝利投手:エスピノーザ(1勝0敗0S)
(セーブ:平野 佳寿(0勝0敗1S))
敗戦投手:モイネロ(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】セデーニョ(1号・5回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆オリックスは両軍無得点で迎えた5回裏、セデーニョの2ランが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・エスピノーザが6回2安打無失点の好投。その後は3人の継投でリードを守り、エスピノーザは来日初勝利を挙げた。敗れたソフトバンクは、先発・モイネロが力投を見せるも、打線の拙攻が響いた。

◆ソフトバンク有原航平投手(31)が出場選手登録を抹消された。29日オリックスとの開幕戦では6回2/3を投げ7安打1失点の好投。勝利投手となり、チームを開幕戦8連勝に導いた。次回登板は、再登録期間最短の中10日で4月9日の日本ハム戦(熊本)に先発する見込み。倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)は「登板間隔を開ける」と明かした。

◆オリックスの新外国人右腕アンドレス・マチャド投手(30=ナショナルズ)が、来日初登板で球団外国人の最速記録を更新した。2点リードの8回から登板し、先頭打者甲斐の初球にいきなり160キロをマーク。21年バルガスの159キロを上回った。1死から牧原の3球目には162キロまで最速を更新。150キロを超えるチェンジアップなどを駆使してこの回を無失点に抑え、衝撃の初登板を終えた。

◆ソフトバンクはオリックスに完封負けし、21年から続いた開幕カード連勝記録が「10」で止まった。併殺打は3本。相手先発のエスピノーザから6回まで4四球を選びながら、好機であと1本が出ず、攻めあぐねた。最終回は柳田悠岐外野手(35)、近藤健介外野手(30)の安打で1死一、二塁としたが、栗原陵矢内野手(27)が左飛、アダム・ウォーカー外野手(32)は空振り三振に倒れた。来日8年目で公式戦初先発のリバン・モイネロ投手(28)は8回3安打2失点の好投。4回まではパーフェクト投球も、5回1死一塁からセデーニョに手痛い先制2ランを献上。打線の援護もなく、1発に泣いた。

◆来日8年目のソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が、初先発で8回3安打2失点と力投した。150キロの直球にカーブ、チェンジアップを織り交ぜるスタイルはセットアッパー時代から同じ。「全部の球種をしっかりトレーニングしてきた。負けにはなりましたけど、8回を投げられたので個人的にはすごくいい内容だったね」。テンポよく投げて4回まで完全投球。オープン戦で試した打たせる意識よりも追い込めば三振を狙う本来のスタイルで、わずか90球の省エネ投球につなげた。5回にセデーニョに決勝2ランを浴び、チームは24年初黒星となった。その中で光を照らした左腕に対し、小久保監督は「今年初めての先発チャレンジ。最初の登板であんなピッチングをしてくれたらもう。来週以降も収穫ですね」と合格点を与えた。柳田、山川、近藤ら打線は12球団トップクラスである一方で、課題は先発陣だった。昨季は12球団で唯一規定投球回に誰も到達しなかった。そんなチーム事情もあってモイネロは先発に転向。"新戦力"が今季初登板で十分すぎる役割を果たした。倉野1軍投手コーチも「本当に初先発とは思えない素晴らしい投球。期待以上。よくやってくれた」と深くうなずいた。次戦は中6日で4月6日の敵地楽天戦。打線の援護なく21年からの開幕カード連勝は「10」でストップしたが、モイネロがV奪回のカギを握る先発陣に希望を与えた。【只松憲】

◆2人のベネズエラ出身右腕が、オリックスに今季初勝利を運んできた。まずは先発アンダーソン・エスピノーザ投手(26=パドレス3A)が6回無失点で初勝利。「最高の気分。少し緊張しながら序盤を迎えて、少しずつ良くなった」。陽気な性格で、入団会見ではノーヒットノーランを目標に掲げたラーメン党だ。1回は力んで2四球と乱れたが、山川を併殺に打ち取って落ち着いた。最速156キロと威力あるツーシームに、中盤からスライダーを多く交ぜて強打のソフトバンク打線を封じた。そんなエスピノーザと「兄弟のような本当にいい関係」と話すのが、剛腕アンドレス・マチャド投手(30=ナショナルズ)だ。8回に登板し、衝撃の来日デビューを飾った。先頭甲斐の初球にいきなり160キロ。球団外国人最速の21年バルガスの159キロを上回った。1死後の牧原大には162キロまで更新。150キロ超のチェンジアップなど、アウト3つを三振で奪った。エスピノーザとは同じマンションで生活。マチャドは「ドミノも一緒にやったり、ゲームをやったり」と話す。昨季までメジャーで3年連続40試合登板した仕事人右腕。右肩痛で出遅れている宇田川の穴を、セットアッパーとして埋めそうな雰囲気だ。「まず本拠地1勝できて良かった」と中嶋監督。決勝弾のセデーニョを含め、ベネズエラ出身トリオがお立ち台に3人並ぶ白星で、開幕戦黒星の嫌なムードを振り払った。【大池和幸】オリックス平野佳(今季初登板で2安打を許すも、40歳初セーブ)「だいぶ緊張しました。最初はやっぱり不安。ここから1試合でも多く投げていきたい」

◆ベネズエラ出身で、来日2年目のオリックス・セデーニョが決勝2ランを放った。5回、モイネロの直球を右中間席へ。「外の真っすぐ1本を張っていた」。ファンがやっていた亀田史郎氏のサイコー(3150)ポーズをまねたという新パフォーマンスも披露。エスピノーザとはお互いの活躍で勝とうと話していたという。昨年の経験が生きていると言い、今年は「20本以上」と意気込んだ。

◆日本野球機構(NPB)から31日の予告先発投手が30日、発表された。オリックス・田嶋大樹投手(27)がソフトバンク戦(京セラ)に先発する。今季初登板に向け、京セラドームでこの日はキャッチボールなどで調整し、「自分らしくいきたい。勝つか負けるかなんで、しっかりチームに貢献できるようなピッチングができたら」と意気込んだ。田嶋は昨季、ソフトバンク戦4試合の登板で3勝1敗、防御率3・60。山川やウオーカーが加わった打線について「ずっと強力なんで。しっかり強弱つけて、ピッチングできたら」と語った。

◆オリックスのレアンドロ・セデーニョ内野手(25)が五回に先制2ランを放った。「打ったのは真っすぐです。(相手投手に)すごくいいピッチングをされていましたし、とにかく振り負けないように、しっかりと弾き返すことだけ考えていました。なんとかスタンドまで届いてくれてよかったです!」四回まで完全投球をされていたモイネロから頓宮が突破口を開いた。左前で出塁すると、1死後にセデーニョが外角の直球に反応し、右中間席にたたき込んだ。今季チーム1号となる2ランで来日デビュー戦の先発・エスピノーザを援護した。

◆オリックスの新外国人、アンドレス・マチャド投手(30)が球団最速を更新する162キロを計測した。八回に登板すると、牧原大への3球目で計測。バックスクリーンに表示された「162キロ」に球場はどよめいた。マチャドは23日の阪神とのオープン戦(京セラ)で2021年のバルガス(159キロ)を抜き、球団の外国人最速となる160キロをマークしたばかりだった。球団最速は山下と山崎が持つ160キロだった。

◆オリックスが完封で今季初勝利した。五回にセデーニョの2ランで先制。新外国人のエスピノーザ(前パドレス3A)が6回0封。その後は小木田、マチャド、平野佳とつないで勝利をつかみ取った。

◆ソフトバンクの山川は移籍後初本塁打を放った前夜29日から一転、2併殺打と苦戦した。来日初登板だったエスピノーザの速球に手を焼き「いいところに投げられた。すごくいい投手だった」と悔しがった。チームとしても相手先発が降板する六回までに4四球を選びながら、2安打にとどまった。0―2の九回は1死一、二塁の好機を生かせず、零敗。ブレーキとなった4番は「振ってはいった。次にやり返したい」と気持ちを切り替えた。

◆打って、投げて、外国人カルテットが今季初白星をもたらした。試合中はポーカーフェースのオリックス・中嶋聡監督(55)も、勝利が決まると相好を崩して歓喜に酔いしれた。「本拠地で1勝できてよかった」まずは開幕戦2戦目の先発マウンドを託された新外国人のエスピノーザが流れを作った。一回に2四球でピンチを招くも、4番・山川を二ゴロ併殺に料理。二回以降は本来のリズムで打者を打ち取り、終わってみれば6回2安打無失点。2度の右肘手術を乗り越えた苦労人は「イニングを重ねるごとに少しずつ良くなってきた」と充実の汗を拭った。エスピノーザの力投に呼応するかのように、在籍2年目を迎えるセデーニョも奮起した。四回まで完全投球と封じられた先発・モイネロから五回に決勝2ラン。さらに、八回に初登板した新加入のマチャドが球団最速を更新する162キロを計測し、1回0封3奪三振で勝ちパターンの一角を担えば、来日2年目のゴンザレスにもその裏に今季初安打が飛び出し、好循環が続いた。今年から入団した同郷のエスピノーザとマチャドは、特に固い絆で結ばれている。4歳年上のマチャドは「兄弟のような関係。異国の地で一緒に戦っているし、ずっと会話しているよ」と語る。同じマンションに住んでおり、その仲は部屋でドミノなどのゲームを楽しみながら多くの時間を過ごすほど。弟分のエスピノーザも〝ベネズエラ魂〟での共闘を誓った。「僕ら4人はベネズエラ出身なので、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」チームを球団史上2度目のリーグ4連覇に導くのは中米から海を渡ってやってきた〝四本の矢〟だ。(織原祥平)五回に決勝2ランを放ったオリックス・セデーニョ 「外の真っすぐ一本を張っていた。しっかり強くたたくことだけを意識して、その通りにできた」

◆オリックス抑えの平野佳寿投手(40)はピンチを招きながらも無失点で試合を締めて今季初セーブを挙げた。「だいぶ緊張した。うまくいったのでよかった」。2本の安打で一、二塁とされたが最後はウォーカーを空振り三振に仕留めた。8日に40歳を迎えた守護神は「まだまだそこ(抑え)を狙っていく選手もいっぱいいるので負けないように」と気合。NPB通算250セーブまであと「7」。今後も九回のマウンドでどっしりと構える。

◆救援から先発に転向して初先発のソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が8回2失点、90球で完投した。ただ、四回にセデーニョに浴びた2ランが決勝点となり、悔しい完投負けだ。「セデーニョにはカウントが悪くなった。歩かせたくないと思って投げたけれど...」。オープン戦では打たせて取ることを意識したが「三振を取れるときは取る」という救援時のスタイルに戻したのが好結果になった。倉野投手チーフコーチも「期待以上。ローテを任せられる」と及第点を与えていた。

◆監督として初黒星となったソフトバンク・小久保裕紀監督(52)は、抑え込まれた初対決のエスピノーザに関して「制球が乱れているなと思っていたら、ストライクがくる。初見であれだけボールが動いていたら、なかなか打ちにくい」と相手をホメた。2併殺の山川が象徴的だったが、打線も6安打完封負け。4打数無安打2併殺に終わった山川に対しては「野球にゲッツーはつきもの。怖がったら野球はできない」とサバサバしていた。

◆開幕戦で七回途中1失点の好投で勝利投手となったソフトバンク・有原航平投手(31)が出場選手登録を抹消された。倉野投手チーフコーチは「故障ではありません。当初の予定通り。間隔を空けるだけです」と説明。4月は4週中3週が5試合だけのゆとり日程で、無理をしないローテで戦うため。最短で4月9日の日本ハム戦の先発が可能だ。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
1419
(+8)
2
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.315
(↑0.086)
1.000
(↓1)
2
(2↑)
ORIX
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1413
(+2)
3
(-)
1
(+1)
1
(-)
0.169
(↓0.05)
1.500
(↑1.5)
2
(2↑)
ロッテ
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1414
(+3)
4
(-)
0
(-)
0
(-)
0.167
(↓0.021)
2.000
(↑2)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1413
(-)
3
(+2)
1
(-)
1
(+1)
0.206
(↓0.006)
1.590
(↓0.59)
2
(1↓)
日本ハム
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1414
(-)
4
(+3)
1
(-)
1
(-)
0.207
(↓0.083)
2.120
(↓1.12)
6
(2↓)
楽天
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1412
(+2)
9
(+8)
0
(-)
0
(-)
0.188
(↑0.059)
4.500
(↓3.5)