1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 3 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:種市 篤暉(1勝0敗0S) (セーブ:益田 直也(0勝0敗1S)) 敗戦投手:加藤 貴之(0勝1敗0S) |
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◆ロッテは4回裏、無死一三塁の好機からソトの適時二塁打が飛び出し、2点を先制する。そのまま迎えた6回にはソトが犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、先発・種市が6回無失点8奪三振の好投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、打線が3安打無得点と振るわなかった。
◆日本ハムは加藤貴之が先発。加藤貴のシーズン初先発の試合は、通算8試合で1勝3敗、防御率4・91となかなか勝てていない。唯一の勝利は21年(3月27日楽天戦)で、ここ2年はともに黒星スタートとなっている。今日相手のロッテには昨季5試合で1完封を含む3勝1敗、防御率1・78と好相性だったが、得意のカードで今年は白星発進できるか。
◆就任3年目で初の開幕戦勝利を挙げ、通算287試合目で初めて貯金1となった日本ハム新庄剛志監督(52)が、試合前練習で珍しくキャッチボールを披露した。「ヨッシャー」と喜んだ前夜の勝利から一夜明け、いつものように全体を見渡せる外野で試合前練習を見つめていた新庄監督。気温20度を超える春の陽気にも誘われたのか、グラブをはめ、現役時代に数々のビッグプレーを見せてきたセンター付近で、梶原ブルペン捕手を相手に楽しそうにキャッチボールを行った。
◆日本ハム新庄剛志監督(52)が通算288試合目で初めて2試合連続で同一スタメンを組んだ。この日のスタメンは29日の開幕戦と全く同じ。1番中堅 松本剛2番左翼 スティーブンソン3番右翼 万波4番一塁 マルティネス5番三塁 野村6番DH レイエス7番遊撃 水野8番二塁 奈良間9番捕手 田宮先発投手 加藤貴昨季はスタメンの並びは同じながら守備位置が違う同一打順を2試合連続で組んだ時が1度あったが、選手も打順も守備位置も変わらない同一スタメンが2試合続いたケースは過去2年なかった。開幕戦を4-1で完勝した勢いそのままに、12年以来の開幕2戦2勝を目指す。
◆ロッテ先発の種市篤暉投手(25)が6回2安打8奪三振無失点で今季初白星を挙げた。4回には先頭から2者連続四球を出したが「差し込めているという感覚はあった。ゾーンで投げてくれとキャッチャー、コーチからも言われたので、思い切ってゾーンの中で投げていきました」と無失点で切り抜けた。「ローテを完走するのは最低条件。それ以上にタイトル、何でもいいので何か1つ日本一になれるように」と掲げた。
◆ロッテが今季初勝利した。先発の種市篤暉投手は6回2安打8奪三振無失点で今季初白星を挙げた。吉井理人監督(58)は「我々が期待してる種市からいくと、全然だった。開幕2戦目のプレッシャーの中、たぶん体がちゃんと動いてなかったと思うんですけど、しっかり投げてくれて良かった」と話した。打線は1番荻野貴司外野手(38)、2番藤岡裕大内野手(30)が出塁し、3番ネフタリ・ソト内野手(35)が打点を挙げる理想の形となった。ソトは4回には無死一、三塁から先制の2点適時二塁打、6回には無死二、三塁から犠飛を放ち全打点を挙げた。指揮官は「ああいうところで長打を打ってくれると少ないヒット数で点が入るので、これからも期待したい」としつつ「山口、安田、若い長距離を打つだろうと思われている選手が打ってくれれば助かります」と奮起を促した。
◆日本ハム新庄剛志監督(52)が早くもチームに活を入れた。開幕2戦目のロッテ戦(ZOZOマリン)は打線がつながらず、今季初の完封負け。3点を追う9回は二塁からタッチアップで三塁を狙った万波が走塁死となり、ゲームセットとなった。指揮官は負けたことよりも状況判断や細かなプレーの精度に対して厳しく言及。目指す開幕ダッシュを実現させるため、早急に課題をつぶしていく。新庄監督は前夜の明るさから一転、試合後は厳しい表情で自ら切り出した。新庄監督 もっと野球を覚えないといけない。指摘したのは3点を追う9回1死二塁で起きたプレーだ。二塁走者の万波が中飛でタッチアップを試みた。ロッテ野手陣も無駄のない中継プレーで三塁へボールを転送。それでも万波の足が速く三塁ベースに到達したかに見えた。勢い余った万波の右足がベースから離れ、タッチアウト。新庄監督はリクエストを要求したが判定は変わらず、試合が終わった。新庄監督の冒頭の言葉は、次のように続いた。「3点差で無理して行く場面でもない」。状況としては同点、勝ち越しを狙うために走者をためたい場面。リスクを背負って、次の塁へ進もうとする選択はしなくていいシーンだっただけに「直させます」と誓った。快勝した29日の開幕戦でも気になる場面があった。「昨日の五十幡君にしても、4点差あってホームに投げなくていいのに投げた」。4点リードの9回1死一、三塁の守備。左翼を守っていた五十幡が飛球を捕球後にバックホーム。三塁走者の生還を阻止しようとしたが間に合わず、その間に一塁走者には二塁へのタッチアップ許していた。新庄監督 (状況判断の大事さは昨季までの)2年間、言ってきたつもりですけど、それができないと、こういう結果につながる。1つ1つ正確な判断を積み重ねた先に勝利が近づく。「エラーとかミスはね、練習してうまくなりますけど、ああいう判断ミスっていうのは練習できないですから」。この日の4回無死二塁の守備。遊ゴロを捕球した水野が三塁へ送球もセーフ(記録は野選)となったシーンは「もちろんサード(に投げる)」と状況判断は良かったが、タッチしづらい送球がミスで「練習させます」。まだ開幕2戦目。それでも、最低でもAクラスを目指す長いシーズンを見据え、あえて厳しく指摘し、手綱を締めた。【木下大輔】
◆日本ハム万波中正外野手(23)が打撃の状態に手応えを深めた。9回に左中間を破る二塁打を放って開幕から2試合連続安打。「感じとしては悪くない」と状態は上向きだ。その直後の走塁死は「見たまんまです。最後、ベースに止まれなくて」と反省も、31日に対戦するロッテ佐々木について「誰がピッチャーとか、そんなこと言ってらんないんで。ちゃんと打って勝ちたい」と意気込んだ。
◆新応援歌がムードを変えた。今季DeNAから加入したロッテのネフタリ・ソト内野手(35)が「3番一塁」で先発出場。チーム全打点を挙げ、今季初勝利に貢献し「今日の結果に満足しています」と晴れやかに笑った。両チーム無得点の緊張感の中、不気味な声援が球場を包んだ。4回、先頭の荻野が左翼への二塁打で出塁。初めて得点圏に走者が進み、続く藤岡も相手の野選で無死一、三塁の好機が訪れた。球場のボルテージも最高潮!...かと思いきや、そんなことはなかった。「バーモ(バモス) ネフタリ、バーモ ネフタリ...」。スタンドから、ゆっくりと、地をはうような低音の合唱が聞こえてきた。その声は、あおるようにスピードアップし、スタンドが揺れるほどファンが一斉にジャンプを始めた。それを耳にしたソトのテンションは、静かに上がっていた。カウント2-2から、左中間へ2点適時二塁打。均衡を破る先制打に、ここでやっと、ZOZOマリンは最高潮になった。新応援歌は開幕前からX(旧ツイッター)で「威圧感がすごい、魔曲すぎる」などと話題になっていた。試合後には「ネフタリ教」がトレンド入りした。リズミカルなDeNA時代とは違う、中毒性のある独特な応援歌。ソトは「とてもいい感じです。ずっと頭に残るような感じですね」と不敵な笑みを浮かべ、続けた。「ファンの皆さん、ほんとに素晴らしい応援ですし、試合中も大声援の中、プレーできてるのは本当に幸せ。このままずっと応援していただけるように勝って喜んでいただけるようなプレーをしたい」。大応援団の"魔曲"声が、大きな力になる。【星夏穂】
◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が30日の日本ハム戦で今季初先発する。この日の試合前練習ではダッシュや入念に投球フォームを確認するようにキャッチボールを行うなどして最終調整した。「久しぶりの公式戦なのでしっかり自分のピッチングができるように頑張ります」オープン戦は3試合に登板し、0勝1敗、防御率3・00。前回24日の中日戦(バンテリンドーム)では5回60球で2安打無失点。最速は162キロを計測して、順調な仕上がり具合をみせた。昨季は15試合に登板し、7勝4敗、防御率1・78。左脇腹の肉離れや体調不良による離脱があり、年間を通して先発ローテーションを回ることができなかった。5年目の今季は「1年間けがなくチームの力になれるように頑張りたい。去年より1イニングでも多く、球数も多く投げられるようにしたい」。いよいよ〝令和の怪物〟の2024シーズンが始まる。
◆ロッテの新外国人、ネフタリ・ソト内野手(35)が「3番・一塁」で先発出場し、四回無死一、三塁で先制となる2点二塁打を放った。これが移籍後初安打&初打点となった。四回は先頭の荻野がチーム初安打となる左二塁打を放つと、続く藤岡が遊撃手のフィルダースチョイスで出塁。好機で外に打席が回るとカウント2-2から内角直球を上手く捉えて中越えの二塁打とした。二塁ベースに到達すると、ベンチに向かって右こぶしを突き上げて喜んだ。昨季まではDeNAで6年間プレーし、2023年は109試合に出場し、打率・234、14本塁打、50打点だった。2018年に41本塁打、19年には43本塁打で2年連続セ・リーグの本塁打王に輝いた長打力が魅力。2019年には今季から本拠地となるZOZOマリンスタジアムで3打席連続本塁打を放ったこともある。「この球場は好き。毎日、自分のベストを出すだけ」と意気込んでいた新助っ人が力を発揮した。
◆ロッテ・種市篤暉投手(25)が6回2安打無失点の好投をみせた。今季初先発で102球を投げ「最低限6回を投げることができて良かったです。2024年シーズン最初の登板としてもいいスタートがきれたと思う。次の登板もしっかり準備したい」と納得の様子だった。奪三振ショーだった。一回は松本剛、スティーブンソン、万波と三者連続で空振り三振に仕留める完璧なスタート。四回は2つの四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、野村、レイエスと連続三振に抑え、最後は水野を投ゴロに仕留めた。決め球には代名詞のフォークボール、スライダーを投げ分けて的を絞らせず、六回以外は毎回の8三振を奪った。種市は開幕投手を務めた小島、31日の開幕3戦目に登板する佐々木とともに〝3本柱〟の一人として期待される。昨季は初の2桁勝利を達成した。さらなる飛躍へ「去年の成績を全て越えられるようにしたい」と気合十分。頼もしい右腕が好スタートを切った。
◆ロッテが無失点リレー。先発の種市が6回を単打2本に抑え、8奪三振で今季初勝利を挙げた。打線は四回に先制の2点二塁打を放ったソトが六回は犠飛。日本ハムは四回の連続四球による好機を生かせず、加藤貴を援護できなかった。
◆今季初登板となった日本ハムの先発、加藤貴之投手(31)は6回4安打3失点。リードを許した状態でマウンドを降り、1敗目を喫した。三回まで緩急を付けた「打たせて取る投球」で完全投球だったが四回にワンチャンスをものにされた。無死一、三塁でソトに真ん中付近の直球を捉えられ、中越え2点二塁打。六回は再びソトに左犠飛を打ち上げられ、失点を重ね「先制点を取られ、流れを引き寄せられないまま降板してしまい、チームに申し訳ないです」と肩を落とした。ただ新庄監督は左腕の投球について「悪くないですよ」と評価。その上で「ソトに投げた球。低めに投げないといけないですね」と注文をつけた。
◆ソトがロッテの全3打点をマークした。四回無死一、三塁から加藤貴の内角速球を中越えに2点二塁打。DeNAから移籍後初安打で先制点をもたらすと、六回は犠飛で加点し「結果に満足している。チームが勝つことが大事」と喜んだ。長打力が課題のチームで、期待がかかる元本塁打王は「自分の成績よりも、このチームで優勝したい」と熱い思いを語った。
◆チーム最年長のロッテ・荻野貴司外野手(38)が「1番・右翼」で今季初先発すると、4打数2安打2得点と存在感をみせ、チームの今季初勝利に貢献した。「チームの1番目に(打席に)立つので、チームを勢い付けられるような打席にしたいといつも思っている」日本ハム先発加藤の前に三回まで無安打に抑えられていた中で、四回先頭で打席に立つと左二塁打を記録。流れをもたらすと後続もつながり、3番・ソトの中越え二塁打の間に先制のホームを踏んだ。六回にも先頭で中前打を放ち、ソトの犠飛の間にホームに生還。役割を存分に果たした。昨季は左右の太もも裏の肉離れや発熱による離脱があり、50試合の出場で打率・240、1本塁打、19打点にとどまった。プロ15年目の今季に向けては「とにかく1年間けがをしないように、チームに貢献したい」と意気込んだ。
◆日本ハムは散発3安打で零封負けを喫した。先発の加藤貴は三回まで完全投球も、四回にソトの2点二塁打で先制を許すなど6回3失点。「流れを引き寄せられないまま降板してしまい、チームに申し訳ない」と肩を落とした。3点を追う九回1死二塁では、マルティネスの中飛で二走・万波が三塁へタッチアップ。タイミングはセーフだったが、ベースから右足つま先が離れてタッチアウト。リクエストも判定は覆らずこれでゲームセット。そもそも点差を考えれば、無理をする必要はなかった。攻守で判断ミスがあり、新庄監督は「もっと野球を覚えないといけない」と思案顔。「明日、明日」と言葉を残し、足早に球場を後にした。
◆〝日本一の投手〟になる!! ロッテ・種市篤暉投手(25)が6回2安打無失点の好投。チームの今季初勝利を手繰り寄せると、表情を緩めた。「素直にうれしい。連敗はできない中でプレッシャーもあった。ゼロで抑えることができてよかった」志願して六回のマウンドに上がり、気迫の102球だった。四回は2四球で無死一、二塁としたが野村、レイエスと連続三振に抑え、水野を投ゴロに仕留めた。六回以外は毎回の8奪三振。今季から武器であるフォークボールに改良を加えて握りを深くし、シンカー気味に落ちる軌道にした新球を決め球に打者を翻弄した。努力を怠らない。常に気になったことはノートに書き留めるのが日課。昨年3月のWBCでは予備登録メンバーとして強化試合に参加し、大谷(ドジャース)やダルビッシュ(パドレス)らにノートを片手に質問攻めにした。今でも「確かめながら。困ったら見返す」と教わった技術や変化球の握りを試している。昨季は自身初の2桁勝利を挙げたが、最終盤に右肘の炎症で離脱もあった。「先発ローテを完走するのは最低条件。それ以上にタイトルを一つ、何か日本一になれるように頑張っていきたい。奪三振(のタイトル)を取れれば一番」。頂点に立つべく、挑戦が始まった。(森祥太郎)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
141 | 9 (+8) | 2 (+2) | 1 (+1) | 2 (+1) |
0.315 (↑0.086) | 1.000 (↓1) |
2 (2↑) |
ORIX |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
141 | 3 (+2) | 3 (-) | 1 (+1) | 1 (-) |
0.169 (↓0.05) | 1.500 (↑1.5) |
2 (2↑) |
ロッテ |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
141 | 4 (+3) | 4 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.167 (↓0.021) | 2.000 (↑2) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
141 | 3 (-) | 3 (+2) | 1 (-) | 1 (+1) |
0.206 (↓0.006) | 1.590 (↓0.59) |
2 (1↓) |
日本ハム |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
141 | 4 (-) | 4 (+3) | 1 (-) | 1 (-) |
0.207 (↓0.083) | 2.120 (↓1.12) |
6 (2↓) |
楽天 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
141 | 2 (+2) | 9 (+8) | 0 (-) | 0 (-) |
0.188 (↑0.059) | 4.500 (↓3.5) |
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