楽天(★2対8☆)西武 =リーグ戦2回戦(2024.03.30)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
10310001281511
楽天
0200000002800
勝利投手:隅田 知一郎(1勝0敗0S)
敗戦投手:荘司 康誠(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】古賀 悠斗(1号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆西武は初回、コルデロの適時二塁打が飛び出し、先制に成功する。その後逆転を許すも、3回表にはアギラーの適時二塁打などで3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・隅田が6回途中2失点と試合をつくり今季初勝利。敗れた楽天は、先発・荘司が精彩を欠いた。

◆開幕2戦目の先発を託された楽天荘司康誠投手(23)が、4回82球、7安打5失点と苦しんだ。「自分の思うような球を投げられなくて、イニングを追うごとに良くしていきたかったんですけど、どんどん悪くなって、なかなかチームに流れを持って来られなかった」と唇をかんだ。初回、いきなりの連打で先制点を献上。1点を勝ち越した直後の3回には、1死一塁からの3連打で勝ち越され、4回には古賀にソロ本塁打を浴びた。「やっぱり相手も、自分の中で何か足りないと簡単にこうなってしまうなというのはすごく感じた」と振り返った。荘司は9日のオープン戦日本ハム戦(静岡)で右膝の違和感により1回で緊急降板。23日巨人戦(東京ドーム)で復帰していた。オープン戦では4試合に登板し、計12回2/3を2失点(自責0)と好投。今江監督は「荘司はオープン戦からずっと良くて、良すぎるまま入った。やはりシーズンに入るとそんなに甘くない。今日、彼は身に染みて感じたと思う」と話した。

◆パ・リーグ唯一の開幕2連敗で、楽天今江敏晃監督の初勝利は持ち越しとなった。先発荘司が4回7安打5失点。救援陣も打ち込まれた。打線も8安打2得点にとどまり、指揮官は「今、流れが悪いので、しっかりいい流れを持ってこられるようにしたい。ひとつ大きなプレーがあると流れは変わる」と前を向いた。

◆西武古賀悠斗捕手(24)が、今季チーム第1号となる本塁打を含むプロ初の3安打固め打ちをみせ勝利に貢献した。ヒーローインタビューでは「よく打ったなと。自分を褒めたいと思います」とほおをゆるめた。まずは2点リードの4回1死の第2打席。相手右腕荘司の146キロ直球を振り抜き、ライナー性の低い打球で左翼スタンドに突き刺す1発。「もう、思い切りピッチャーに向かっていって、来た球を打ったという感じですね」。6回先頭の打席で左前打、7回2死一塁の場面では右前打と、存在感を示した。2月、宮崎・南郷での春季キャンプでは連日居残りして夕方までバットを振り込んだ。靴擦れで右足小指部分が化膿(かのう)するアクシデントもあり、練習を離れたこともあったが、29日の開幕戦で今季初安打を放つなど振り込んできた成果は出ている。松井稼頭央監督(48)は「それはもう本人の努力。ナイスバッティングやね。それ以上、それ以外ないでしょう」と評した。チームは開幕戦に続く勝利で18年以来6年ぶりの開幕2連勝とした。スタンドのファンへ向け古賀は「多くのファンの方が仙台まで駆けつけてくれたのでこの2勝があると思います。これからも自分たちは、精いっぱい1個1個頑張っていくので、ぜひ球場に足を運んでいただいて一緒に戦いましょう」と声を張った。【山崎純一】

◆楽天ドラフト5位の松田啄磨投手(22)が、無失点デビューを飾った。5回から2番手でプロ初登板。2イニング連続で満塁のピンチを背負ったが、2回3安打2奪三振で0封と踏ん張った。「出来が良くなかったので、とにかく0に抑えられたのが一番良かったかなと思います」と力を込めた。5回、先頭コルデロを、この日最速の145キロ直球で見逃し三振に斬る快調な滑り出しを見せた。だが、その後は2死満塁のピンチを招き、最後は若林をカットボールで三ゴロに抑えた。6回にも2四球が絡んで2死満塁となったが、4番アギラーをスプリットで空振り三振。「緊張よりも、とにかく抑えようと思って投げていたので、もう必死でした」と振り返った。オープン戦では5試合で計10回を2失点、1セーブ、防御率1・80と安定した成績を残した。新人で唯一の開幕1軍を勝ち取った右腕は「今日は負けてしまったんですけど、これから1つでも勝ちに貢献できるようなピッチングをしたいなと思います」と今後の活躍を誓った。

◆西武の新外国人、左打者のフランチー・コルデロ外野手(29)と、右打者のヘスス・アギラー内野手(33)がそろって来日初安打初打点をマークした。1回無死一塁から2番コルデロが右翼線へ先制の適時二塁打。2回に逆転を許したが、3回に打線がつながった。1死一塁からコルデロが右前打を放ち、一、三塁とチャンスを拡大。3番外崎の中前適時打で同点に追いつくと、1死一、二塁から4番アギラーが左翼への2点適時二塁打を放って勝ち越しに成功した。2安打1打点のコルデロは「チームに貢献するというのが一番重要な部分だと思ってるので、今日はそこができたというのが大きかった」。8回2死二塁の場面でも右前適時打を放ち、この日2安打3打点のアギラーは「特別な気持ちになれました。まず第一に、チームが勝てたというところが一番大きかったと思う。自分はそのために来日して、チームに貢献しようと思っていたので、それができたということが今日は一番大きかった」と喜んだ。

◆西武隅田知一郎投手(24)が、5回2/3を投げ6安打2失点で今季初勝利を挙げた。1点リードの2回。7番辰己にライトへの三塁打を放ちピンチを招くと、続く8番太田に右前へ同点適時打を許した。2死三塁となり2番阿部には左前適時打を打たれ勝ち越しを許すなど、序盤は苦しい投球が続いた。3回に野手陣の攻撃がつながり3点の援護を受け、2点リードに変わってからは、安定した投球を取り戻した。3回先頭の4番浅村を中飛、5番島内を二ゴロ、6番フランコを空振り三振に抑えて3者凡退。4回も下位打線を3者凡退に封じ、5回は得点圏に走者を背負ったが得点を与えなかった。6回2死一、二塁の場面で降板となったが、この日2失点にとどめ試合をつくった。「野手の皆さんに助けてもらって、調子が悪い中でも何とか投げられた。試合を通じて課題も多く出たので、しっかりと次につなげる準備をしたい」と次戦を見据えた。【山崎純一】

◆「2番・左翼」で先発したフランチー・コルデロ外野手(29)が一回に先制二塁打を放った。無死一塁で迎えた打席で楽天・庄司のスプリットを捉えて右翼線に運び、一走の金子が一気に生還。来日初打点をマークし「(2球目に)空振りした球種がフォークボールで、次はしっかり対応しようと思っていたところに同じ球種がきたから、対応できた。タイムリーヒットになってよかった」と喜びのコメントを寄せた。

◆先発した西武・隅田知一郎投手(24)は五回途中6安打2失点(6三振、3四球)で初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。立ち上がりは苦しんだが徐々に本来の力を発揮し、三回以降はわずか1安打に封じた。昨季9勝の左腕は「調子の悪い中でも試合を作ることはできました。試合を通じて課題も多く出ましたので、しっかりと次につなげる準備をしたいです」と振り返った。

◆西武が15安打を放って大勝し、6年ぶりの開幕2連勝とした。1―2の三回に外崎、アギラーの連続適時打で3点を奪って逆転。中盤以降にじわじわと突き放した。隅田が5回2/3を2失点で勝利投手。楽天は荘司が4回5失点と崩れた。

◆開幕2連敗の楽天は、先発の荘司が不安定な投球で4回5失点と試合をつくれず「回を追うごとに良くしていきたかったが、どんどん悪くなった」とうつむいた。一回に9球で先制され、逆転してもらった直後の三回は先頭の源田の安打からピンチを招き、外崎とアギラーの連続タイムリーでひっくり返された。先発陣の柱と期待される中、「流れを持ってくることが全くできなかった。本当に申し訳ない」と悔しさをにじませた。

◆楽天のドラフト5位・松田啄磨投手(22)=大産大=が2-5の五回から2番手でプロ初登板し、2回3安打無失点、2奪三振。2イニングとも満塁のピンチを招いたが踏ん張った。「緊張よりも、とにかく抑えるのに必死でした。今日はよかったところを探すのが難しい」と50球を振り返り、「すごく温かい声援をもらえた」とファンに感謝した。

◆西武は課題の打線が15安打で8得点。新戦力のコルデロの2番起用がはまった。一回無死一塁で来日初安打となる先制の右翼線二塁打。1―2の三回1死一塁では右前に運び、この回3得点の逆転を呼び「2番という打順は特に違和感なく打てた」と喜んだ。松井監督は開幕戦の7番からオープン戦でもなかった2番に変更した狙いは明かさず、低めの変化球を引っ張っての2安打を「対応していってくれている」と褒めた。

◆西武の新助っ人コンビ、フランチー・コルデロ外野手(29)、ヘスス・アギラー内野手(33)がそろって来日初安打&初打点をマーク。計4安打4打点の活躍で、2018年以来となるチームの開幕2連勝に貢献した。コルデロは先制二塁打を含む2安打1打点。2番起用に応え「キャンプからしっかりやってきたことができている」とうなずいた。4番・アギラーも三回に貴重な勝ち越し2点二塁打を含む3打点をマークし「チームに貢献できたことが1番」と声を弾ませた。さらに3年目の古賀も1号ソロを含む3安打1打点と、レオ打線は計15安打で8得点。ソフトバンクにFA移籍した山川の抜けた不安を吹き飛ばす大勝に、松井監督は「打線が見事でしたね」と目を細めた。(石井孝尚)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
200 1.000
(-)
-
(-)
1419
(+8)
2
(+2)
1
(+1)
2
(+1)
0.315
(↑0.086
1.000
(↓1)
2
(2↑)
ORIX
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1413
(+2)
3
(-)
1
(+1)
1
(-)
0.169
(↓0.05)
1.500
(↑1.5)
2
(2↑)
ロッテ
110 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1414
(+3)
4
(-)
0
(-)
0
(-)
0.167
(↓0.021)
2.000
(↑2)
2
(1↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1413
(-)
3
(+2)
1
(-)
1
(+1)
0.206
(↓0.006)
1.590
(↓0.59)
2
(1↓)
日本ハム
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1414
(-)
4
(+3)
1
(-)
1
(-)
0.207
(↓0.083)
2.120
(↓1.12)
6
(2↓)
楽天
020 0.000
(-)
2
(↓1)
1412
(+2)
9
(+8)
0
(-)
0
(-)
0.188
(↑0.059
4.500
(↓3.5)