巨人(1対1)楽天 =オープン戦2回戦(2024.03.23)・東京ドーム=
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楽天
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巨人
0000100001500
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
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◆巨人は、先発・グリフィンが3イニングをパーフェクトに抑える好投。不安定なピッチングが続いていた助っ人が、結果を残した。一方の楽天は、先発・荘司が4回途中無失点。最速154キロをマークするなど、力強い投球を見せた。

◆巨人フォスター・グリフィン投手(28)が3回を完全投球を見せた。2回無死から楽天浅村を内角144キロ直球で空振り三振に仕留めるなど4奪三振。直球、カットボールを軸に1人の走者も許さなかった。9日オリックス戦は3回6失点、16日日本ハム戦は2回5失点と2試合連続で炎上していた。結果次第では開幕2戦目の30日阪神戦を回避し、再調整の可能性もあった中、修正に成功。オープン戦最後の登板で好投した。「自分でも今日の試合の出来がどういう意味を持つか、自分の立場は分かってた。結果が出て安心した。大きく何か変えたわけじゃなく、小さいことが大きな結果の違いにつながった」と開幕ローテ入りの追試登板で"合格"し、安堵(あんど)の表情だった。

◆右膝の違和感で登板を回避していた楽天荘司康誠投手(23)が、2週間ぶりの実戦復帰で元気な姿を見せた。巨人戦に先発し、4回途中61球を投じ、2安打無失点6奪三振。最速は154キロをマークした。「実戦が1週飛んで、出力を上げていこうというところで投げられなかった。今日はシーズン仕様というか、全力を出せるかなというところも自分の中ではチェックして、いい手応えだった」とうなずいた。立ち上がりから全開だった。初回、1番佐々木をスプリットで空振り三振に仕留めると、続く門脇はカーブ、梶谷はこの日最速の154キロで空を切らせた。直球は常時150キロ台で「久しぶりのゲームで出力を出せる感じもあったので、良い兆候かなと。真っすぐで今日は空振りを取れたりとかもあったので良かった」と振り返った。2回は4番岡本をスプリットで封じて4者連続三振。坂本を遊ゴロ、大城には153キロを中越え二塁打とされたが、後続を断った。3回は先頭萩尾に左前打を浴び、2死三塁のピンチを招いたが、先制打は許さず。4回2死としたところで、お役御免となった。荘司は9日日本ハム戦(静岡)で右膝の違和感を訴え、1回に緊急降板。11日に都内の病院を受診し、右大腿(だいたい)骨滑車部骨挫傷と診断され、大事には至らなかったが、登板予定の16日ヤクルト戦(神宮)を回避していた。登板翌日の状態に問題がなければ、開幕2戦目となる30日西武戦(楽天モバイルパーク)で先発する見込みだ。「コンディション的に問題なければやれる自信はある」と話した上で「しっかり僕としては開幕に合わせてというところです」と力を込めた。

◆巨人大勢投手(24)が今季オープン戦初登板で1回を2安打1失点だった。出番は1点リードの9回に5番手。セーブシチュエーションでマウンドに立った。先頭小郷には156キロを3連発で空振り三振。続く伊藤裕は高め157キロ直球で連続空振り三振に斬った。テンポよく2死までこぎつけたが、あと1人から粘られた。鈴木大に二塁打、浅村に四球で一、二塁とし、島内に同点の右前適時打を浴びた。続く一、三塁のピンチは黒川を遊飛に抑え、逆転は許さなかった。キャンプ序盤の2月8日に右ふくらはぎ痛で離脱。別メニュー調整を続ける中で開幕1軍を見据えながら、リハビリに励んできた。イースタン・リーグで2試合に登板し、ともに3者凡退の投球。オープン戦最終盤の22日から1軍に合流していた。

◆右膝の違和感で登板を回避していた楽天荘司康誠投手(23)が、完全復活を印象づけた。1回、巨人先頭の佐々木をスプリット、続く門脇はカーブで空振り三振に封じ、梶谷にはこの日最速の外角高め154キロで空を切らせた。2回は4番岡本和もスプリットで仕留め、4者連続空振り三振の好発進。「すごく久しぶりの実戦にしてはいいものが出せた」。4回途中61球を投じ、2安打無失点6奪三振と結果を残した。まさかの緊急降板だった。9日日本ハム戦(静岡)で右膝の不調を訴え、予定の5回を投げられずに1回でマウンドを降りた。軽傷だったが、登板予定の16日ヤクルト戦(神宮)を回避。2週間ぶりの実戦となったが「今日はシーズン仕様というか、全力を出せるかなというところも自分の中でチェックして、いい手応えだった」とうなずいた。開幕投手の早川隆久が、前日の巨人戦で5回途中2安打1失点9奪三振と好投した。その姿に「すげえな」と刺激を受けたという。早川に続き開幕2戦目となる30日西武戦(楽天モバイルパーク)での先発が濃厚。「コンディション的に問題なければやれる自信はある」。右のエース候補が、仙台のマウンドでも圧倒的な投球を披露する。【山田愛斗】

◆巨人フォスター・グリフィン投手は3回完全投球で開幕ローテの追試に合格。「今日の出来がどういう意味を持つか、自分の立場は分かってた。結果が出て安心した。大きく何か変えたわけじゃなく、(リリースポイントの修正など)小さいことが大きな結果の違いにつながった」

◆右ふくらはぎ痛で別調整していた巨人大勢投手(24)が今季1軍初登板で最速157キロをマークした。1点リードの9回から登板。先頭小郷は156キロ直球、続く伊藤裕は157キロ直球で連続空振り三振を奪った。しかし2死から急転。二塁打と四球で一、二塁とされ、島内に右前適時打を浴び同点。1回2安打1失点だった。それでも阿部監督は「今日は投げられたことが一番よかったこと。内容はどうでもいい」と1軍に戻ってきたことが一番の収穫だった。リードは守り切れなかったが、157キロを4球マークするほどの球威を披露。大勢は「真っすぐとスライダーはよかった。あとはフォークの精度。今日いい失敗できたのでしっかり明日につなげたい」。24日楽天戦も登板予定で、連投テストをクリアすれば開幕1軍が見えてくる。2月8日の離脱から44日。オープン戦最終盤で守護神候補が帰ってきた。巨人杉内投手チーフコーチ(大勢について)「球速も出ているし、いいボールを投げている。今日くらいのボール投げられれば、問題ない。1軍にいないといけない投手。逆転されなかったことが大事」

◆楽天今江敏晃監督(40)が、右のエース候補の復活に安堵(あんど)した。右膝の違和感から2週間ぶりに実戦復帰した荘司康誠投手(23)が、4回途中61球を投じ、2安打無失点6奪三振と好投。「思っている以上に初回からぶっ飛ばしていたので、ちょっと心配したんですけど、本当にいいボールを投げ、いい形で投げていたので、ひと安心しました」と胸をなで下ろした。初回から全開だった。荘司は先頭佐々木、門脇、梶谷、岡本和の主軸を4者連続空振り三振に封じ、直球は常時150キロ台で最速154キロをマーク。切れのある変化球を交えながら相手を封じる姿に指揮官は「1イニングしか投げませんよぐらいの勢いで投げていたんで、『大丈夫かな』って逆の意味で心配はしてましたけど、やっぱり彼の存在は大きいなっていうのが、すごく今日(23日)でなおさら感じましたね」と振り返った。荘司は開幕2戦目となる30日西武戦(楽天モバイル)での先発が有力視されている。

◆巨人丸佳浩外野手(34)がオープン戦1号の逆転2ランを放った。1点を先制された直後の1回1死二塁から楽天内の149キロ直球を芯でつかまえた。打った瞬間に確信し、打球を右中間席に運んだ。先頭佐々木が投前の内野安打で出塁。リクエストで判定が覆り、生まれたチャンスを見事に生かした。【本塁打詳細】飛距離=123メートル打球速度=174キロ角度=24度

◆巨人は2年目のフォスター・グリフィン投手(28)が先発する。オープン戦で失点が続いたため、阿部監督はこの日の結果次第で開幕ローテーションから外す可能性も示唆しており〝最終テスト〟となる。3番には梶谷が入り、D4位・泉口(NTT西日本)が「7番・DH」で先発し、2年目の萩尾が8番で起用された。

◆先発した巨人のフォスター・グリフィン投手(28)が3回完全投球を見せた。前回16日の日本ハム戦(エスコン)では2回5失点。直近のオープン戦2試合で失点が続いたため、阿部監督は「次、あまりによくなかったら、(開幕ローテを)再編しようと思う」とこの日の結果次第で開幕ローテーションから外す可能性も示唆していた。開幕前最後の〝テスト登板〟となったこの日は、最速150キロの直球で押し込み毎回の4奪三振。土俵際に立たされていた来日2年目の助っ人だが、一人の走者を許さない圧巻の投球で開幕ローテーションに前進した。

◆楽天・荘司康誠投手(23)が先発し、3回?を2安打無失点、6奪三振。開幕2戦目の西武戦での登板に当確ランプをともした。「久しぶりの実戦にしてはいいものが出せた。直球で空振りを取れたのは良い兆候です」一回の先頭打者から4者連続奪三振。直球の最速は154キロを計測し、左打者に投じたカットボールの制球力が際立った。60球を予定しており、61球となった四回途中で降板したが、違和感を抱えていた右膝の不安を払拭。開幕投手を務める早川が22日に五回途中までに9三振を奪った力投を目の当たりにし「刺激がありまくりで、すげえなと思って見ていた」と闘志につなげた。9日の日本ハム戦以来14日ぶりの実戦登板。同日の試合前に右膝に違和感を覚え1回2失点(自責点0)で降板し、16日のヤクルト戦を回避していた。今江監督は「本当にいい球を投げていたので一安心。開幕に向けていい形で入っていける」と安堵の表情を浮かべた。(広岡浩二)

◆島内が九回、右前に同点適時打。大勢の初球、フォークボールを仕留め「どんな球が来ても1球目を振ると決めていた」と明かした。オープン戦は14試合に出場し、打率・313。「打撃の状態は去年よりいい」と納得の表情を浮かべた。今江監督は「引き分けたが、勝ちに等しい」と目尻を下げた。

◆右ふくらはぎ痛で出遅れていた守護神候補筆頭の巨人・大勢投手(24)がオープン戦初登板。1-0の九回に登板し、1回2安打1失点で同点を許したが、阿部慎之助監督(44)、杉内俊哉投手チーフコーチ(43)は150キロ台後半を連発した投球を好意的に捉えた。大勢は最速157キロの直球を主体に先頭から2者連続で空振り三振を奪った。続く鈴木大に左翼線二塁打を許し、四球を挟んで島内の右前適時打を浴びた。阿部監督は「あれぐらい投げられればいいかなと思う。今日投げられたということが一番良かった。内容に関してはどうでもいいです」と春季キャンプで離脱した右腕は開幕前の復帰を目指していただけに、目標通り間に合ったことを喜んだ。杉内コーチは大勢の守護神としての起用について「最終的には監督の判断なので」と前置きしたうえで「今日くらいのボール投げておけば問題ないと思う。僕は任せたい」と評価した。また、「今日25球投げてるから、体のコンディション見ながらになるけど、できれば投げてほしいかなと思っている」と、オープン戦ラストとなる24日の同カードで連投する可能性も示唆した。

◆グリフィンが開幕ローテーション入りを決めた。オープン戦では失点が続き、首脳陣からはローテ再編を示唆された中での〝最終テスト〟で3回を投げて一人の走者を許さず。4奪三振と最高の結果で応えた左腕は「腕が上がってこない課題を直せた。結果が出て安心した」とひと安心。阿部監督は「このまま行きます」と開幕2戦目、30日の阪神戦(東京ドーム)の先発を託す。

◆V奪還のキーマンが開幕に間に合った。右ふくらはぎ痛で出遅れていた巨人・大勢投手(24)が九回にオープン戦初登板。1失点で同点を許したが、目標の開幕前に1軍に戻ってきた。「真っすぐ、スライダーはよかったけど、フォークボールの精度を直していきたい」ファーム調整中に変更したノーワインドアップ投法で先頭の小郷、伊藤裕を155キロ超の直球で連続三振。2死から安打と四球でピンチを背負い、島内に右前適時打を浴びたが、最速157キロを計測した剛球連発で圧倒した。故障に苦しんだ昨季の雪辱を期して臨んだ3年目の宮崎キャンプ序盤に右ふくらはぎ痛を発症し、離脱。ファーム再調整中に、投球時の悪癖だった前傾姿勢を矯正するため、代名詞となっていたヒールアップ投法をやめた。〝進化〟した姿で戻ってきた。25球のうち14球で155キロ超を計測。失点を反省した上で「やろうとしていることをできている」と納得の表情を浮かべた。阿部監督は「内容はどうでもいい。今日投げられたことが一番良かった」と安堵(あんど)。24日のオープン戦最終戦となる楽天戦で連投させ、守護神起用を最終判断する方針だ。杉内投手チーフコーチは「今日くらいのボールを投げておけば、問題ない。僕は(守護神を)任せたい」と全幅の信頼を寄せた。「しっかり結果を出して、自分のポジションをしっかりつかめるように。明日、いいアピールができたら」と大勢。出遅れていた背番号15の〝開幕守護神〟が見えてきた。(樋口航)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1042 0.714
(↑0.022)
-
(-)
66
(+5)
44
(+1)
18
(+2)
14
(+1)
0.253
(↓0.004)
2.770
(↑0.12)
2
(-)
中日
955 0.643
(-)
1
(↓0.5)
48
(+1)
42
(+1)
6
(-)
7
(-)
0.215
(↓0.007)
2.020
(↑0.06)
3
(3↑)
ヤクルト
961 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
49
(+3)
49
(-)
9
(-)
9
(-)
0.223
(↓0.003)
2.940
(↑0.2)
4
(1↓)
日本ハム
755 0.583
(↓0.053)
2
(↓1)
58
(-)
61
(+1)
5
(-)
18
(+1)
0.241
(↓0.004)
3.280
(↑0.14)
5
(1↑)
楽天
862 0.571
(-)
2
(↓0.5)
47
(+1)
36
(+1)
3
(-)
16
(-)
0.249
(↓0.008)
2.110
(↑0.07)
6
(2↓)
西武
651 0.545
(↓0.055)
2.5
(↓1)
30
(-)
37
(+3)
5
(-)
5
(-)
0.227
(↓0.007)
2.910
(↑0.09)
7
(2↓)
ORIX
761 0.538
(↓0.045)
2.5
(↓1)
40
(+2)
47
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.249
(↓0.003)
3.350
(↓0.08)
8
(-)
巨人
771 0.500
(-)
3
(↓0.5)
51
(+1)
42
(+1)
4
(-)
7
(-)
0.225
(↓0.004)
2.630
(↑0.12)
8
(1↑)
DeNA
665 0.500
(↑0.045)
3
(-)
58
(+1)
40
(-)
12
(-)
23
(+2)
0.264
(↓0.008)
2.280
(↑0.15)
10
(-)
広島
585 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
51
(+1)
58
(+5)
10
(-)
8
(-)
0.209
(↓0.002)
2.740
(↓0.16)
11
(-)
ロッテ
283 0.200
(-)
6
(↓0.5)
32
(+1)
51
(+1)
5
(-)
7
(-)
0.217
(↑0.002)
3.720
(↑0.32)
12
(-)
阪神
3131 0.188
(↑0.055)
8
(-)
48
(+4)
71
(+2)
5
(+1)
6
(-)
0.226
(↓0.002)
3.500
(↑0.1)