◆日本ハムは、先発・加藤貴が安定感抜群の投球で5回1安打無失点。シーズン開幕に向け、仕上がりの良さを示した。一方のDeNAは、先発・平良が6回無失点の好投。その後は3人の継投で完封リレーを展開した。

◆ＤｅＮＡのドラフト１位・度会隆輝外野手（２１）＝ＥＮＥＯＳ＝が「１番・右翼」で先発出場し、六回１死二塁で右翼フェンスに直撃する先制の適時二塁打を放った。左腕の福田俊が投じた初球のスライダーを引っ張った。好調の新人は「イメージ通り捉えられ、自分のスイングができたことはよかった」と振り返った。

◆ＤｅＮＡ先発の平良拳太郎（２８）が６回３安打無失点と好投し、３０日の広島との開幕２戦目（横浜）に照準を定めた。変化球で巧みにバットの芯を外した一方、要所では直球で押した。前回１７日はファームで登板し、入来２軍チーフ投手コーチから「最初から逃げるようなピッチングをしないように」と助言を受けた。右腕は「（投球）スタイルが変わったんじゃないかな」と手応えを示した。

◆ＤｅＮＡのドラフト１位・度会隆輝外野手（２１）＝ＥＮＥＯＳ＝が２３日、日本ハムとのオープン戦（エスコン）に「１番・右翼」で先発出場し、決勝の右越え適時二塁打を含む２安打１打点と躍動した。規定打席には達していないものの、オープン戦の打率は・４１７（４８打数２０安打）。最終戦となる２４日の結果次第で首位打者となる。エスコンフィールド北海道に響き渡る「隆輝コール」に深々と頭を下げた。決勝打を放った直後。守備位置の右翼へ向かう度会の背に喝采が降り注いだ。「詰まった中でもフェンス直撃まで持っていけた。パワーがついてきているのかな」納得顔で振り返ったのは、０－０で迎えた六回の第３打席。先頭の林が四球を選び、続く平良が犠打を決めて１死二塁の好機が巡ってきた。甘く入った初球のスライダーにバットが反応する。右翼フェンスに当たる適時二塁打。昨季２９試合の登板で１失点も許さなかった左腕の福田俊からの一打だった。八回の第４打席では、またしても左腕の北浦から右前打。投手の左右を問わず快音を響かせる左打者は、オープン戦の打率を・４１７とした。２４日の日本ハム戦で５打席に立つと規定打席に到達し、１９６５年のドラフト制導入以降の新人では２０１４年のロッテ・井上以来、１０年ぶり２人目の首位打者となる可能性がある。