ソフトバンク(2対2)広島 =オープン戦1回戦(2024.03.22)・福岡PayPayドーム=
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広島
0000000112302
ソフトバンク
0000002002402
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【広島】堂林 翔太(2号・8回表ソロ),久保 修(1号・9回表ソロ)
【ソフトバンク】栗原 陵矢(3号・7回裏ソロ),ウォーカー(4号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは、先発・有原が5回1安打無失点の好投。対する広島の先発・九里も、3回を無安打無失点に抑える投球を披露。開幕投手に指名されている両軍の右腕が、万全の仕上がりをアピールした。

◆両チームのスタメンが発表され、ソフトバンクは近藤健介外野手(30)がコンディション不良で欠場した。近藤は試合前練習に姿を見せたが、打撃練習は行わず、大事を取っての措置。

◆ソフトバンクの開幕投手に決定している有原航平投手(31)が、オープン戦最終登板で頼もしい「0封デモ」を見せた。5回59球を投げ、1安打5三振、無失点。「いろんなボールも使えましたし、真っすぐでファウルも取れていた。いい調整ができました」と納得顔で本番前最後の登板を終えた。前回登板の15日西武戦では、首脳陣に「体が重い」と訴えて途中降板。メドは90球だったが、予定の約半分の50球で降板していた。さらに3試合連続の複数失点(2軍戦含む)と不安要素が残っていたが「今日は全然問題なかったので大丈夫です。狙ったところで三振も取れましたし、思ったように球種も投げられた。今日みたいな投球をシーズンでもやっていけたら」と周囲を安心させた。3月29日の開幕戦はパ・リーグ3連覇中の敵地オリックス戦。有原が準備万端で移籍後初の大役へ向かう。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)とアダム・ウォーカー外野手(32)に2者連続アーチが飛び出した。0-0の7回、まずは5番栗原が広島矢崎の直球を弾丸ライナーで右翼に突き刺した。栗原は直近4試合で3本塁打目となった。球場が興奮に包まれる中、次打者の6番ウォーカーも左翼席中段に運ぶソロ。ウォーカーはオープン戦4号で、この時点で12球団トップに立った。柳田、近藤、FA加入した山川に続く強打者2人も開幕に向けて状態を上げてきた。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)が22日、コンディション不良で広島とのオープン戦(ペイペイドーム)を欠場した。試合前練習に姿を見せたが、打撃練習は行わなかった。ベンチ入りはしており、小久保裕紀監督(52)は「大丈夫です。何の問題もないです。休憩です」と説明した。

◆ソフトバンク有原航平投手(31)が、開幕万全をアピールした。ホームでの広島戦に先発し、5回59球で1安打無失点。5三振を奪う完璧な内容で、オープン戦ラスト登板を締めた。「しっかり5回を投げられたのでよかった。本当にいい調整ができたと思う」と満足そうに振り返った。日本ハム時代の20年以来、4年ぶり3度目となる開幕投手の大役。「1球1球、粘り強くチームのために投げたいと思います」と早くも気持ちを高ぶらせた。前回15日の西武戦(ペイペイドーム)は体調不良もあって4回50球で降板。3試合連続複数失点となったが、中6日でコンディションを整え、開幕前の最終登板でベンチを納得させた。 立ち上がりから配球にも変化をつけた。29日のオリックスとの開幕戦を想定。全球種を試しながらテンポ良く打者を抑えた。「(相手は)去年優勝していますし、抑えていけるように考えて投げていきたい」と引き締めていた。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手が2戦連発となる先制のオープン戦3号ソロを放った。0-0で迎えた7回の先頭打席。広島矢崎のカウント1-0からの2球目を右翼スタンドに運び去った。「甘い真っすぐを一振りで仕留めることができました。自分のスイングで、いいバッティングができたと思います」。17日の西武戦(ペイペイドーム)をはじめ、ここ4試合で3発の量産。小久保監督も「アイツの状態が上がってくると打線は厚くなる」とニンマリだ。

◆トレードでソフトバンクに新加入したアダム・ウォーカー外野手(32)が、オープン戦単独トップの4号ソロを放った。0-0の7回。5番栗原の先制ソロの直後だ。ペイペイドームが歓喜に沸く中、次打者の6番ウォーカーも続いた。広島矢崎の浮いたフォークを左翼席中段へ。栗原との連弾に「感触は良かったですし、その前にクリ(栗原)が打っていたので。2者連続っていうのは気持ちがいいですよね」とご機嫌だ。FA加入した山川とともに待望の右の大砲だ。昨季は助っ人外国人の合計本塁打はアストゥディーヨの1本だけ。巨人時代の2年間で29本塁打を記録したウォーカーへの期待は大きく、オープン戦から"キング"に君臨して応えている。「どんな時でも1番にいるっていうのはすごく気持ちがいいね。自分でもそのポテンシャルは持っていると思う」移籍1号が出た12日の古巣巨人戦(鹿児島・平和リース)から9戦4発。開幕に向けて調子は上向きで「ここからまたもう1つ上げて。最終コーナーを回ったところだと思うので、開幕戦に向けてしっかり状態を上げて、チームの勝ちに貢献できるようにやっていきたいね」と引き締めた。開幕戦でDHでの起用を明言している小久保裕紀監督(52)も「あのくらいやってくれれば十分です」と満足顔。打線の中心になる柳田、山川、近藤に次ぐパワーヒッターとして、非常に心強い存在だ。オープン戦は、ウォーカーの4発を筆頭に2位で山川と栗原が3発ずつで並ぶなど、鷹勢が上位を独占。16本塁打も12球団トップで、破壊力を増した攻撃布陣ができ上がってきた。「勝つために、優勝するためにホークスに来ています。開幕戦はそれに向けた最初の1歩、最初の1勝目の日。常にチームとして勝ちたいっていう気持ちでやっています」本塁打ランキングの一番上、ウォーカーの名前が何とも頼もしい。【只松憲】

◆途中出場の広島堂林翔太内野手が8回、藤井からオープン戦2号ソロを放った。初球の直球を拾い上げた。「イメージ通り。ウイニングショットがある投手なので、早めに前に飛ばしたかった。最高の結果が出ました」。昨季終盤は4番も務めたが、レギュラーの座を狙う立場にある。「途中から行くことがシーズンでもあるだろうし、体と心の準備はしっかり今後もやっていきたい」。チームのため、どんな役割もこなすつもりだ。

◆広島は開幕投手の九里が先発し、3回無安打1四球無失点と順調な仕上がりを披露した。打線は2点ビハインドの終盤、いずれも途中出場の堂林、久保がソロを放ち、同点に追いついた。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-九里投手について新井監督 まったく問題なしでしょう。ナイスピッチングだったと思いますよ。あとは開幕に向けて調整してほしい。ナイスピッチングです-DHを外した新井監督 投手もバッターボックスに立つ練習をしておかないとね。ケースによってはバントしないといけないケースもある。投手もバッターボックスに立たせときたいと思って、DHを使わなかった。-投球回3回は本人の希望か新井監督 全部、彼に任せている。当初から3イニングで決まっていた。ピッチングコーチと相談して、任せている。-久保選手が攻守にアピール新井監督 非常にいいものを見せてくれましたね。守備もすごいプレーがあったし、バッティングも力強い真っすぐを仕留めて、彼の成長をすごく感じました。-開幕1軍に近づいたのでは新井監督 それだけのものを見せてくれている。-中継ぎ陣は無失点投球が続いた中で、矢崎投手は2本の本塁打を浴びた新井監督 みんないいピッチングだったと思いますよ。矢崎は今まで失点ゼロだったでしょ。逆に良かったんじゃない。あまりオープン戦を無失点で開幕を迎えるというのは、ちょっと気持ち悪いものがあるかなと思うので、点を取られて逆に良かったんじゃないかな。-開幕まで1週間。気持ちの高ぶりは新井監督 特にありません。オープン戦はオープン戦。本番は本番。あくまでオープン戦は、投手野手含め主力は調整の場、若手にとってはアピールの場。勝ち負けは関係ない。ドウ(堂林)もナイスホームランだったし、若いシュウ(久保)もすごくいいものを見せてくれたので、いい日だったと思います。

◆ソフトバンクはオープン戦2度目の引き分け。開幕投手の有原航平投手(31)が5回1安打無失点の好投、打線では栗原とウォーカーに2者連続アーチが飛び出した。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-有原は安定していた小久保監督 全然問題ないです。-栗原は2戦連発のオープン戦3号ソロ小久保監督 (投手の)代わりばなで真っすぐを仕留められたので。あいつの状態が上がってくると打線は厚くなります。-川村を1番起用した小久保監督 今の状態ならないでしょうけどね。今、絶不調になってしまったんで。でもあいつら(育成から支配下に上がった3選手)の場合は、一応守備固めの1番手で必要。今日は周東を休ませるつもりだったので。-左翼スタメンの緒方は、客席に落ちるボールを好捕した小久保監督 そうでしたね。あと(7回の)センター(への当たり)も、ツーベースかと思ったら向こうのファインプレーで捕られましたけど。緒方は守備も安心して送り出せるくらいまで伸びました。-ウォーカーが4号小久保監督 あのくらいやってくれれば十分です。-明日の結果次第ではオープン戦の優勝もある小久保監督 関係ないやろ。オープン戦やで。勝つためにやってないんやから。関係ないです。-近藤がコンディション不良で欠場したが小久保監督 全然大丈夫。何の問題もないです。休憩です。

◆開幕投手の広島九里亜蓮投手が最後の調整登板を3回無安打1四球無失点で終えた。2者連続三振で滑り出し、3回まで毎回の4奪三振。多彩な球種を使って的を絞らせなかった。「チームが勝てる投球をするのが一番。チームの勝ちに向けて少しでも貢献できるように準備していきたい」。オープン戦3試合で14回1/3を投げ、7安打2失点(自責1)。好結果を残して初の大役に備える。

◆2年目の広島久保修外野手(23)が、攻守にわたる活躍で開幕1軍をグッと引き寄せた。途中出場からまずは守備で見せた。2点を先制された7回2死、ソフトバンク緒方の左中間へのライナー性の打球をダイビングキャッチ。抜ければ長打となるピンチを防ぐ超美守に「自分の長所というか、持ち味なので。外野に飛べば自分が取りに行くんだという気持ちで守っている」と胸を張った。1点を追う9回は打撃で結果を残した。ソフトバンク杉山の1ボールからの2球目。外角球を思い切り振り抜き、同点ソロを左翼ホームランテラスに運んだ。大阪観光大から初のプロ入りとなった昨季は1軍出場がなく、2軍でも本塁打ゼロだった。走力と守備力で首脳陣の評価を得て、課題の打撃でも成長を示した。「出たからには自分の持っているモノを全て出し切るつもりで、開幕まであと2試合全力でやりたいと思います」開幕1軍入りとなれば、初の1軍ともなる。新井監督は久保の開幕1軍に「それだけのモノを見せてくれている」と可能性を示唆した。

◆11年目で初の開幕投手を務める広島の九里は、大役へ向けて上々の仕上がりを示した。3回を無安打無失点。「順調に自分のやりたいことはできている。チームの勝ちに向けて少しでも貢献できるように準備していきたい」と表情には自信がみなぎっていた。一回に今宮から空振り三振を奪った1球を振り返り「前回よりもスライダーはしっかり投げられた」と手応えを口にした。八回途中まで96球を投じた12日の日本ハム戦から中9日での登板。「トレーニングで追い込んできたので、短いイニングでいい体の張りを残したまま開幕に向かっていければいいかな」と3回で終えた理由を説明した。

◆ソフトバンクは0―0の七回、2者連続本塁打が飛び出した。この回に代わったばかりの矢崎から、栗原が速球を右翼席へ運ぶ。ウォーカーは甘く入った変化球を、完璧に左越えへかっ飛ばした。ここ4試合で3本目のアーチを描いた栗原は「いいバッティングができた」とうなずいた。ウォーカーは「投手はどんどん攻めてくると思った。そこで失投を仕留めよう」と、冷静に相手の心理を読んだ。これでオープン戦単独トップの4号。「開幕へもう一つ状態を上げていきたい」と力強く言った。

◆広島は八回に堂林、九回に久保のソロで追いつき、引き分けた。残り2試合となったオープン戦は5勝7敗5分けで10位のまま。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は次の通り。──開幕投手の九里は3回無安打無失点、1四球4三振「まったく問題なしでしょう。ナイスピッチングだったと思います。あとは開幕に向けて調整してほしい」──DHなしで打席に立った「ケースによってはバントをしないといけない」──3イニングは本人の希望「彼に全部調整は任せている。ピッチングコーチと相談している」──途中出場の久保は中堅で好守、さらにオープン戦1号ソロ「非常にいいものを見せてくれましたね。守備もすごいプレーがあったし、バッティングも力強い真っすぐを仕留めて、彼の成長をすごく感じました」──中継ぎでは矢崎が2失点したが、大道、塹江、中崎、栗林、益田はそれぞれ1回を無失点に抑えた「みんな良いピッチングだったと思いますよ。矢崎は今まで失点0だったでしょ。オープン戦無失点で開幕を迎えるというのはちょっと気持ち悪いものがある。点を取られて逆によかったんじゃないかと思う」──シーズン開幕まで1週間。気持ちのたかぶりは「まったくありません。オープン戦はオープン戦。本番は本番。あくまでオープン戦は投手野手含め主力は調整の場、若手にとってはアピールの場。勝ち負けは関係ない。そういう意味ではドウ(堂林)はナイスホームランだったし、若い選手のシュウ(久保)もすごくいいものを見せてくれたのでいい日だったと思いますよ」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
942 0.692
(-)
-
(-)
61
(+2)
43
(+2)
16
(+2)
13
(-)
0.257
(↓0.008)
2.890
(↑0.06)
2
(1↑)
中日
954 0.643
(↑0.028)
0.5
(↓0.5)
47
(+4)
41
(+3)
6
(-)
7
(+1)
0.222
(↑0.001)
2.080
(↓0.05)
3
(1↑)
日本ハム
745 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
58
(+5)
60
(+3)
5
(+1)
17
(-)
0.245
(↑0.003)
3.420
(↑0.1)
4
(2↓)
西武
641 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓0.5)
30
(+2)
34
(+3)
5
(-)
5
(-)
0.234
(↓0.005)
3.000
(-)
5
(-)
ORIX
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(↑0.5)
38
(+3)
43
(-)
4
(+1)
6
(-)
0.252
(↓0.004)
3.270
(↑0.28)
6
(-)
ヤクルト
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
49
(+2)
9
(-)
9
(-)
0.226
(-)
3.140
(↑0.09)
6
(-)
楽天
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
35
(+1)
3
(+1)
16
(+1)
0.257
(↓0.004)
2.180
(↑0.09)
8
(2↓)
巨人
770 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓0.5)
50
(+1)
41
(+3)
4
(-)
7
(-)
0.229
(↓0.01)
2.750
(↓0.02)
9
(-)
DeNA
565 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
57
(+3)
40
(+5)
12
(+1)
21
(-)
0.272
(↓0.004)
2.430
(↓0.2)
10
(-)
広島
575 0.417
(-)
3.5
(-)
50
(+2)
53
(+2)
10
(+2)
8
(-)
0.211
(↓0.007)
2.580
(↑0.04)
11
(-)
ロッテ
282 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓0.5)
31
(+3)
50
(+4)
5
(+1)
7
(+1)
0.215
(-)
4.040
(↑0.06)
12
(-)
阪神
2131 0.133
(↓0.01)
8
(↓0.5)
44
(-)
69
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.228
(↑0.003)
3.600
(↑0.01)