巨人(★1対3☆)楽天 =オープン戦1回戦(2024.03.22)・東京ドーム=
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楽天
0020100003601
巨人
0001000001200
勝利投手:早川 隆久(2勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(0勝0敗4S))
敗戦投手:戸郷 翔征(1勝3敗0S)

本塁打
【楽天】太田 光(1号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆巨人は門脇がチーム唯一の得点となる適時二塁打をマーク。レギュラーを確約されている2年目内野手が、バットで結果を残した。一方の楽天は先発・早川が5回途中1失点9奪三振のピッチングを披露。オープン戦最後となる登板で、状態の良さを示した。

◆自身初の開幕投手を務める楽天早川隆久投手(25)は4回2/3、2安打1失点でオープン戦ラスト登板を終えた。3回まで1人の走者も許さず。4回先頭の四球から1点を失ったが「自分の投げたいボールは投げましたし、悪いところも出た。そこは良かった」と収穫のある内容だった。降板後は今江監督と話し合った。「監督も右バッター。右バッターのアプローチの仕方を聞きました」と確認を怠らなかった。

◆開幕投手の巨人戸郷翔征投手が反省を口にした。3回無死三塁で、先制2ランを浴びた楽天太田への初球。「あの勝負どころの1球というのが、甘かった。オープン戦だからいいやっていうのはない。そこの意識を変えていかないことには、勝利も減っていくと思うので変えていきたい」。先頭に右中間三塁打を浴びた直後、甘く入った143キロの直球を被弾。バッテリー間の意思疎通にギャップがあった。ボールでもいい内角を要求した大城卓に対し、きわどいコースにストライクを取りにいった戸郷。結果的に甘く入った。「シーズン中ならもっとできていると思いますし、確認をもう1回できたら」。この試合最速147キロと球威は取り戻しつつある。結果は3回2失点で3試合連続失点も、収穫も見いだしているから表情に悲愴(ひそう)感はない。「やりたいことはだいたいできた。ただあのホームランがなければもっとよかった」。その心残りは、開幕のマウンドで拭い去る。

◆巨人が準開幕オーダーで臨み一定の手応えをつかんだ。2点を追う4回、1番のドラフト3位佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が四球を選ぶと、2番門脇誠内野手が右越え適時二塁打で1点を返した。クリーンアップは丸佳浩外野手、岡本和真内野手、坂本勇人内野手で固め、6番以降は大城卓三捕手、ルーグネッド・オドーア外野手(30=パドレス)、吉川尚輝内野手の並びに、阿部慎之助監督は「開幕に一番近いんじゃないかなと思うけどね。みんなで投げさせたってことが大きかったんじゃないですかね」と1得点も打線全体の内容を評価した。

◆4年目で初の開幕投手となる楽天早川隆久投手がパドレス松井裕樹投手から学んだのは、心構えだけではなかった。オープン戦ラスト登板の巨人戦は、5回2死まで投げ2安打1失点。14アウト中、9個を三振で奪った。「投げたいボールを投げられた。悪いところも出たんで、良かった」と収穫は多かった。前日の練習後、松井のメジャーデビュー戦から「緊張OK」を学んだことを語った。そして、この日。初回に丸をフォークで空振り三振。今年から取り組む新球について、渡米前の松井と語り合っていた。「裕樹さんが最初の登板でフォークで空振り三振とったのを見て、イメージが湧きやすかった。大谷さんの初球もフォークでタイミングをずらせた」。松井は20日にドジャース・ヘルナンデスを空振り三振。21日には大谷を右飛。その投球からフォークの使い方を確認できた。新たな武器を手に、大役を全うする準備はできた。

◆楽天太田光捕手が攻守で引っ張った。3回に先制2ラン。5回無死二塁では1球で犠打を決め、追加点につなげた。「久しぶりに芯に当たりました。バントは絶対決めないといけない立場」と表情を引き締めた。リードでは1失点リレーを演出。早川のフォークには「打者は真っすぐに見えているような反応。すごくいいボール」と太鼓判を押した。

◆就任1年目の楽天今江敏晃監督(40)が、オープン戦の勝率5割以上を確定させた。先発の早川から6投手による1失点リレー。打線は太田の2ラン、茂木の犠飛で3点を奪い、巨人に快勝した。これで、オープン戦の成績を8勝6敗1分けとした。残りは2試合のため、勝率5割以上が確定した。今江監督は「オープン戦といえども5割を行けたっていうのは、やっぱ負けるより勝った方がいいですし、練習試合で散々負けすぎて、本当に勝てるのかなっていうところあったんで、そういう意味で、まあまあ勝ちながら、でも、いろいろ課題も見えながらっていうところ。非常にいい形できてるんじゃないかなと思います」と、言葉に手応えをにじませた。

◆巨人のドラフト1位西舘勇陽投手(22)が、7回に登板し2三振含む3者凡退に抑えた。この試合2本の長打を放っている楽天辰己をカーブで遊ゴロに打ち取ると、先制2ランの太田はフォークで空振り三振。最後は村林もフォークで見逃し三振に仕留め3者凡退で締めた。7回の男として勝ちパターンでのマウンドを託される右腕。前回登板の19日ロッテ戦では、先頭に本塁打を打たれた。「緊張しっぱなしですし、でも言い訳はできない。チームを背負ってマウンドに立たせてもらっているので」と奮い立たせた。これまで、初手から100%に上げていたギアを「逆にちょっとずつ上げていく中で、緩く正確に少しずつ上げていった」と、内海投手コーチから助言を受け新たな出力の出し方も覚えた。「目の前のバッター1人ずつに向かいたい」と立ち向かっていく。

◆故障の影響で2軍で調整を続けてた巨人・大勢投手が1軍合流を果たした。宮崎キャンプ中に右ふくらはぎ痛で離脱し、故障班に合流。順調に回復し、3月に入りシート打撃に登板。2軍戦のマウンドにも複数回上がり、万全の状態で1軍に復帰した。久々の東京ドームの舞台に「やっと帰ってこられた。コンディション的にはもう大丈夫です。自分のベストを尽くしたい」と語った。

◆巨人は2年目の浅野翔吾外野手(19)が「9番・DH」で、2試合連続でスタメンに名を連ねた。D3位・佐々木俊輔外野手(24)が1番、新外国人のオドーア外野手(30)(前パドレス)は7番に入った。29日の阪神戦で開幕投手を務める戸郷翔征投手(23)が先発する。

◆楽天の太田が0―0の三回にオープン戦初本塁打の2ラン。無死三塁で、戸郷の甘く来た初球の速球を完璧に捉えて左翼席に放り込んだ。五回の打席では無死二塁から一発で犠打を決め、追加点をお膳立てした。捕手陣はベテランの炭谷が西武に移籍。キャンプから今江新監督に競争をあおられてきた中、昨季104試合に出場して「ことしは143試合全部でマスクをかぶりたい。そこに向けて準備、アピールをやっていきたい」と息巻く太田が開幕を前に完全に抜け出した。

◆楽天の開幕投手を務める早川は4回?を2安打1失点。厳しくコースを突く直球や多彩な変化球で、5者連続を含む9三振を奪い「自分の投げたい球を投げられた」と充実感をにじませた。キャンプから試行錯誤を重ねてきたフォークボールで打者のタイミングをずらしたり、空振りを取ったりと自分のものにした様子。初の大役に向けた調整への手応えを問われ、「来週になったら結果として分かると思う」と風格を漂わせた。

◆開幕前最後の登板だったが、手痛い一発を浴びた。29日の阪神戦(東京ドーム)で自身初の開幕投手に内定している巨人・戸郷翔征投手(23)が先発し、3回2失点。オープン戦では3試合連続で複数失点を記録し、予定通りの三回でマウンドを降りた。「ここ数試合同じことを繰り返していると感じている。調整をしっかりやらないと1軍の舞台では活躍できない」一回は上々の立ち上がり。先頭の楽天・茂木を2球で追い込むと、カウント1―2から縦に大きく曲がるスライダーで空振り三振。後続も打ち取って三者凡退に抑えた。三回、無死三塁から8番・太田に初球の真っすぐを左翼席へ運ばれて先制点を献上し、「勝負どころの一球が甘かった」と悔やんだ。反省とともに収穫もあった。「やりたいことはできた。真っすぐの強さが戻ってきて、フォークでもスライダーでも三振を取れた」。直球は最速147キロを計測し、この日2球投じたというツーシームについても「曲がりが良かった」とうなずいた。自身初の大役は、阿部監督の初陣でもある。「残り1週間しかないですけど、やれることをやっていい形で開幕を迎えられたら」と戸郷。昨季王者の阪神を本拠地で迎え撃つべく、最後の仕上げに入る。(原田優介)

◆楽天・太田光捕手(27)が22日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)の三回に、オープン戦1号となる先制2ランを放った。「久しぶりに芯に当たった。最悪、犠牲フライでいいという楽な気持ちで打席に入れたので、思い切って振りに行けた」三回無死三塁。戸郷の初球、143キロの直球を仕留めて左翼席に運んだ。五回無死二塁の打席では、投前犠打を決めて得点につなげた。マスクをかぶっては、計6投手の持ち味を引き出し、3-1の勝利に貢献。今江監督は「投手を本当に好リードした。打つ能力もあるし、バントも決められる」と手放しでたたえた。通算13本塁打ながら、昨季は104試合に出場し、パ・リーグトップの28犠打を記録。「打撃はその日の振り返りと、次にどう対策していくかの繰り返し」という太田に、正捕手としての期待がかかる。(広岡浩二)

◆阿部巨人の若手1、2番コンビが躍動した。巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=と2年目の門脇誠内野手(23)が22日、楽天とのオープン戦(東京ドーム)で持ち前の機動力を見せつけた。「(佐々木は)足が速い。(自分と)似たようなタイプで、1番(打者)にいてくれるとバントもやりやすい」2番・門脇が50メートル6・0秒の俊足ルーキーに感謝したのは0―2の四回だ。佐々木が四球で出塁し、続く門脇がスライダ―に泳がされながらも右翼線へ二塁打。一走の佐々木が一塁から一気に本塁へ。この日唯一の得点を生み出した。好走塁にも佐々木は「あれは一発で帰らないといけないと思っていた」と満足しなかった。門脇も足で魅せた。3番・丸の遊ゴロで、隙を見て三進。「キャンプからずっとああいうのをやっていたので、体が勝手に反応した」と胸を張った。快足コンビが、阿部監督が理想とする積極的な走塁を体現した。開幕前最後の3連戦に突入し、指揮官はこの日のオーダーが「開幕に一番近い」と上位打線の並びを示唆した。「1番か2番かは分からないですけど、準備をするだけ」と佐々木。29日の阪神との開幕戦(東京ドーム)でも若手2人が打線の先陣を切る。(原田優介)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
942 0.692
(-)
-
(-)
61
(+2)
43
(+2)
16
(+2)
13
(-)
0.257
(↓0.008)
2.890
(↑0.06)
2
(1↑)
中日
954 0.643
(↑0.028)
0.5
(↓0.5)
47
(+4)
41
(+3)
6
(-)
7
(+1)
0.222
(↑0.001)
2.080
(↓0.05)
3
(1↑)
日本ハム
745 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
58
(+5)
60
(+3)
5
(+1)
17
(-)
0.245
(↑0.003)
3.420
(↑0.1)
4
(2↓)
西武
641 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓0.5)
30
(+2)
34
(+3)
5
(-)
5
(-)
0.234
(↓0.005)
3.000
(-)
5
(-)
ORIX
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(↑0.5)
38
(+3)
43
(-)
4
(+1)
6
(-)
0.252
(↓0.004)
3.270
(↑0.28)
6
(-)
ヤクルト
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
49
(+2)
9
(-)
9
(-)
0.226
(-)
3.140
(↑0.09)
6
(-)
楽天
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
35
(+1)
3
(+1)
16
(+1)
0.257
(↓0.004)
2.180
(↑0.09)
8
(2↓)
巨人
770 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓0.5)
50
(+1)
41
(+3)
4
(-)
7
(-)
0.229
(↓0.01)
2.750
(↓0.02)
9
(-)
DeNA
565 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
57
(+3)
40
(+5)
12
(+1)
21
(-)
0.272
(↓0.004)
2.430
(↓0.2)
10
(-)
広島
575 0.417
(-)
3.5
(-)
50
(+2)
53
(+2)
10
(+2)
8
(-)
0.211
(↓0.007)
2.580
(↑0.04)
11
(-)
ロッテ
282 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓0.5)
31
(+3)
50
(+4)
5
(+1)
7
(+1)
0.215
(-)
4.040
(↑0.06)
12
(-)
阪神
2131 0.133
(↓0.01)
8
(↓0.5)
44
(-)
69
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.228
(↑0.003)
3.600
(↑0.01)