日本ハム(☆5対3★)DeNA =オープン戦3回戦(2024.03.22)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0100011003701
日本ハム
100000103X5911
勝利投手:福島 蓮(1勝0敗0S)
敗戦投手:森原 康平(0勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(1号・6回表ソロ)
【日本ハム】マルティネス(1号・9回裏3ラン)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆DeNAは、先発・東が6回3安打1失点の好投。開幕投手に指名されている左腕が、万全の仕上がりをアピールした。対する日本ハムも、先発・伊藤が6回途中2失点。7個の三振を奪うなど、状態の良さを示した。

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)がスタメン15試合連続安打を放った。1回先頭、日本ハム伊藤の内角143キロカットボールを詰まりながらも、しぶとく左前に落とした。人生初のエスコンフィールドで1打席目から安打を放ち、チームを勢いづけた。度会は2月18日のロッテとの練習試合(宜野湾)から対外試合15試合連続安打を放っていたが、20日のオリックスとのオープン戦(横浜)で代打で1打席凡退し、連続試合安打が15でストップ。それでも2月21日の広島との練習試合(コザ)から、スタメンでは15試合連続安打を継続した。

◆試合中にシャトルランダイエット? DeNA牧秀悟内野手(25)が走って走って走りまくった。2回先頭、日本ハム伊藤から中前打で出塁すると、無死一塁の一塁走者で宮崎の打席でのことだった。5球でフルカウントとなり、6球目から牧はスタートを切り続けるも、宮崎は持ち前のバットコントロールでファウルで粘り続ける。2球、3球、4球とファウルが増えるごとに牧も二塁ベースまで全力疾走してジョグで帰塁、の繰り返し。顔中に汗が噴き出るほどヘトヘトになって苦笑いしながらも、全力疾走は怠らず。ファウルが10球続き、11球目で二ゴロとなり、二塁へようやく進塁。単純計算でも500メートル以上のシャトルランとなった。SNS上では「牧が痩せちゃう!」「牧が死ぬとこだった」「牧シャトルランやらされてるじゃん」「ひとまず牧お疲れさまww」などの投稿が見られた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、普段は自身が座る"ボス席"に座る松本剛選手会長(30)に歩み寄り、何やらアドバイスをおくった。5回表の守備の後、ベンチに戻ってきた松本剛がボス席で汗をぬぐっていた。そこへ新庄監督が、守備位置の中堅方向を指さしながら、話しかけ、松本剛もうなずきながら、熱心に聞き入っていた。ベンチの前列両脇にある「監督席」は、新庄監督が試合を見やすいように、大きな背もたれがついている。試合中は空いていれば、選手が座っても問題はなく、タイミング良く新庄監督が立って指揮を執っていたため、チームリーダー松本剛が、一時的に腰を下ろしていた。

◆開幕投手が決定しているDeNA東克樹投手(28)が、6回3安打1失点6奪三振で最終調整を終えた。初のエスコンフィールドのマウンド。立ち上がりの1回はペースをつかめなかった。2死から日本ハム万波に二塁打を浴びると、マルティネスに中堅への適時二塁打を打たれて先制を許した。さらに郡司の中前打で3連打とされたが、中堅手梶原の好返球で本塁タッチアウトとし、最少失点で切り抜けた。しかし2回以降は完全投球を披露。直球とスライダー、チェンジアップを精度良くちりばめ、降板する6回まで1人の走者も許さなかった。29日の広島との開幕戦(横浜)まで中6日で最後の調整マウンドに「初回以降、自分の中で感覚良く修正することができよかったです。しかし、立ち上がりに失点してしまったので、開幕戦では初回から自分らしい投球ができるようしっかり調整したいと思います」と課題を口にしつつ、2年ぶり2度目の開幕戦を見据えた。

◆コケないよう、足元に用心します。開幕投手に指名されている日本ハム伊藤大海投手が、5回1/3を4安打2失点(自責1)と上々の投球で本番前ラスト最終登板を終えた。開幕まで1週間と迫り「ケガなくここまで来られた。まだ(北海道は)雪があるので、転ばないように、地に足着けて過ごしたい」と気を引き締めた。2回無死一塁では宮崎に10球連続ファウルで粘られるもフォークで二ゴロに抑えるなど、落ち着いた投球を披露した。ストレート、スライダー、スプリット、カーブ、フォークの5球種用い、11球連続ストライク。手元の感覚チェックも済ませ「理想はゲッツーでしたけど、あそこまでストライクを投げられたので、良かったかなと思います」と前向きに捉えた。日本時間の昨年3月22日はWBC決勝米国戦だった。6回に4番手で登板し1回をシャットアウト。「やっている最中は長いなと思ってましたけど、シーズン終わっていざ準備して開幕と思うと、あっという間」。リリーフの1人として日本の優勝に貢献してから1年。今季は開幕投手と役割は変わるが「持ち場の責任を果たすという意味では一緒。しっかり自分のやるべきことをやっていけたら」。世界一に立ったとき同様、程よい緊張感を保ち、本番に備える。【永野高輔】

◆DeNAの開幕投手を務める東克樹投手が、6回3安打1失点6奪三振で最終調整を終えた。初のエスコンフィールドのマウンド。1回はやや制球が乱れてペースをつかめず、2死から日本ハム万波、マルティネスの連打で先制点を献上。「思ったようにコントロールできてなかった」と反省した。2回以降はアバウトに投げていたものを明確に、意図を持った投球にギアチェンジし立ち直った。直球、スライダー、チェンジアップを精度良くちりばめ、降板する6回まで1人の走者も許さなかった。15日楽天戦(横浜)で右手首付近に打球が直撃して途中降板した影響を感じさせず「痛みも全くないです」と万全を強調した。次回登板は29日の広島との開幕戦(横浜)。昨季の最多勝左腕は「状態がいいので、しっかり来週の開幕に合わせることができたら」と照準を合わせた。

◆日本ハム新庄剛志監督が開幕の陣容の一部を明かした。サヨナラ3ランを放ったマルティネスは「ずっと4番で使っているじゃないですか」と開幕4番を明言。開幕投手の伊藤とバッテリーを組んだ田宮裕涼捕手の開幕マスクは「それは聞かないで」と否定しなかった。救援陣では昨季のセットアッパー池田が「右肘があまり良くない」と明かした上で、この日2回無失点の福島蓮投手や「最終的には先発でめちゃくちゃ期待しているけど、金村君に中(リリーフ)に行ってくれ、と」と先発から配置転換した金村尚真投手に期待する方針を明かした。

◆DeNA佐野恵太外野手がオープン戦1号アーチを決めた。同点の6回1死、日本ハム伊藤の110キロカーブをすくい上げて右中間へのソロ本塁打。チーム初のエスコンフィールドでの試合で、北海道まで駆けつけたDeNAファンとデスターシャポーズを披露し「開幕前に1本出てよかったです。引っ張った打球でゴロにならずに角度ついたのは良かったなと思います」とうなずいた。

◆14日に支配下登録された日本ハム福島蓮投手が初の開幕1軍へ前進した。8回から登板し2回無安打無失点、3奪三振の完全投球。伊藤から本塁打を放っていたDeNA佐野には、自己最速タイ153キロの直球で差し込み左飛に打ち取った。続く牧、宮崎と中軸を抑え「いいバッターを抑えられたのは自信になる」。逆転サヨナラ勝利となり"初勝利"もゲットした。開幕1軍に近づいたか問われた新庄監督は「ですね、はい」と前向きに話した。

◆日本ハムはアリエル・マルティネス捕手の開幕4番が確定した。「4番・一塁」でスタメン出場し1点ビハインドの9回無死一、二塁で逆転サヨナラ3ラン。オープン戦9試合に4番で出場し3割8厘と好調で新庄監督は「キャンプ初日からずーっとスイングが違った。仕上げて来てくれているな、って。本当にうれしかったので。最終的には4番で行こうって、キャンプの初めの方から思っていましたね」。マルティネスは「非常に誇りに思いますし、うれしい気持ちでいっぱい」と喜んだ。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(23)が6年目で初の開幕1軍&開幕マスクに当確ランプをともした。DeNAとのオープン戦(エスコンフィールド)で開幕投手を務める伊藤とバッテリーを組み、しっかりとゲームメークした。新庄監督は明言を避けたが、これで1週間後の29日開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)へ向けた予行演習は完了。地元の千葉で、新エース右腕の女房役として飛躍のシーズンをスタートさせる。プロ6年目の田宮が、ついにサクラ咲くシーズン開幕を迎えることになった。開幕1週間前のDeNA戦にスタメンマスクで起用された。開幕投手の伊藤にとってはオープン戦で最後の調整登板となる試合。そこでバッテリーを組んだ意味は大きい。6回途中までリードして2失点。お互いにコンビネーションの深まりの手応えを感じられた試合になった。田宮 打たれた時もあったんですけど、しっかり粘って失点を少なくいけたかなと思います。(配球は)ほぼほぼ任せるよ、みたいな感じでした。球種ごとに構える位置は言ってもらっていて、あとはヒロミさんに(配球が違えば)首を振ってもらって投げたいボールをお願いします、と言っていました。伊藤 去年から何回か組むようになって、なんとなく、こういう時にはこういうボールが欲しいとか、そういう意思疎通も出てきているのかなと思った。もっともっとしっかりそこを話して詰めていけたらいいなと思います。しっかりと試合をつくった田宮の開幕マスクについて、新庄監督は「それは聞かないで」とニヤリ。明言こそ避けたが、笑みを浮かべながら否定することはなかった。昨季も開幕投手を務めた加藤貴のオープン戦最終登板でバッテリーを組んだ宇佐見(現中日)が、そのまま開幕マスクを務めただけに、今季は田宮が初の大役を任されることになりそうだ。これまで田宮は開幕1軍に残ったこともなかった。昨季終盤に攻守で輝きを放ち、その勢いのままに大ブレークを目指すスタートラインは、目標にしてきた地元千葉での開幕戦。「本当に気を抜かず(オープン戦の)最後まで頑張りたいと思います」。代名詞の"ゆあビーム"のような力強い言葉で気を引き締めた。【木下大輔】

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)がオープン戦1号まであとわずかというフェンス直撃の先制適時打を放った。両軍無得点の6回1死二塁、日本ハムの2番手・福田俊の初球内寄りの134キロスライダーに腕をたたんで振り抜いた。打球はライナー性で右翼ポール際のフェンスに直撃。先制の適時二塁打とした。6回裏の守備につく際には、DeNAファンからの度会コールに、止まって丁寧なお辞儀をして応え「スライダーをイメージ通りに捉えられ、自分のスイングができたことはよかったです。先制することができてうれしいです」とコメントした。この一打で、練習試合を含めスタメン出場した試合では16試合連続安打。4打席目にも右前打を放って同打席終了時点で打率4割1分7厘で規定打席まで残り2打席とした。試合前時点でのオープン戦首位打者は中日細川の打率3割1分5厘のため、規定打席に到達すれば、首位打者に躍り出ることになりそうだ。

◆DeNA平良拳太郎投手(28)が、打たせて取る投球で本領を発揮した。6回無失点の17日のイースタン・リーグ・ロッテ戦(浦和)から中5日で先発。テンポの良さとコーナーを投げ分ける丁寧な投球で凡打の山を築いた。2回2死から日本ハム・レイエスに右前への初安打を浴びるも、バットの先っぽに当たった不運な当たりで、5回2死から代打石井に中前打を許すまでクリーンヒットがなく、持ち味の打たせて取る投球を披露した。6回3安打無失点で84球を投げて降板。「ストライク先行のイメージを持ってゾーン内で勝負できたかなと思います」と振り返った。開幕2戦目の30日広島戦(横浜)での先発が濃厚な右腕は「最後に良いピッチングができた。その前のファームの時からいい状態が続いているので、このまま入っていければ」と1週間後の開幕を見据えた。

◆あとはよく食べ、よく寝るだけです。開幕2戦目の30日ロッテ戦(ZOZOマリン)先発に内定している日本ハム加藤貴之投手(31)が、5回1安打無失点と、快投した。57球と球数も少なく、9回100球未満で完封する"マダックス"ペース。シーズン最少四球記録保持者として、オープン戦3戦無四球で、開幕前最後の登板を締めた。最速139キロのストレートに対し、最も遅かったのは85キロのスローカーブ。球速差54キロと緩急をつけDeNA打線を翻弄(ほんろう)した。最後の5回はわずか7球で料理。「テンポっていうのは監督も言っていること。自分のペースで投げられた」。2回には好フィールディングで併殺も記録。投球も送球も受け答えもテンポ良く、開幕までにやることは「しっかり寝て、しっかりご飯食べて。体調整えて頑張ります」。快食快眠でエネルギーを充電し、元気に、故郷千葉のマウンドに立つ。

◆途中出場の日本ハム石井一成内野手(29)が、マルチ安打で開幕スタメン入りをアピールした。5回2死から代打で登場し中前打を放つと二盗に成功。7回2死でも左前打と続けて結果を出した。開幕まで1週間。前日から2試合連続で二遊間は水野と細川がスタメンも「悔しい思いはありますし、自分は最後までアピールする立場」。22日には母校作新学院がセンバツで初戦敗退したが「いい試合。追い上げたりしてたんで。毎回元気もらえます」と励みにしていた。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)が開幕へ向けて調子を上げてきた。「6番DH」でスタメン出場したDeNA戦(エスコンフィールド)で4打数2安打。打撃で苦しんできたオープン戦では初の複数安打をマークした。1週間前から左足を上げてタイミングを取る、通算108本塁打を放ったメジャー時代の打撃フォームに修正。期待の新助っ人大砲が真の姿を取り戻してシーズンに突入する。レイエスは確かな手応えを持っていた。「本来の自分に戻ってきたなっていう感覚だよ」。2回は変則右腕の平良にタイミングを外されながらも右前へポトリと落とす安打。9回は山崎の変化球を左前打。ともに捉えたのは初球。打席内での迷いが消えてきた。オープン戦の打率は1割9分5厘だが、1週間前の16日巨人戦以降の6試合は20打数5安打で2割5分。この日の2安打で3試合連続安打と上昇気配。その手応えの要因は、八木打撃コーチとの取り組みにある。レイエス この1週間、八木コーチと一緒にかなり力を入れて練習している。アメリカにいた時の映像を見ながら、その時の打撃を取り戻すために何をしたらいいかというところも含めて取り組んでいるんだ。レイエスが苦戦していたのは日本の投手が多用している2段モーション。タイミングをずらされ、本来のスイングができなくなっていた。レイエス そこで八木コーチからアドバイスを受けて、左足を上げてタイミングを合わせるように集中して取り組んだ。もともと、アメリカでやっていたフォームで、去年だけ足を上げないスタイルだったんだ。来日前に参加したドミニカ共和国のウインターリーグでは、左足を上げないフォームで本塁打王。結果を残したが、レイエス自身は「なんか自分のスタイルではない」と感じていたという。八木コーチからの助言が後押しとなり、メジャーでアーチを量産した左足を上げるフォームに修正。2段モーションなど、いろいろな形でタイミングをずらそうとしてくる投手にも、しっかり対応し始めた。レイエス 八木コーチとの取り組みは結果が出始めているし、開幕に向けたモチベーションも高いし、いい入りができるなと思っているよ。期待に応えられるように頑張りたい。チーム期待の大砲が上り調子でシーズン開幕を迎えられそうだ。【木下大輔】

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、決勝打で勝利に導いた。日本ハム戦の6回1死二塁に右翼ポール際のフェンスに直撃する先制の適時二塁打で、この試合唯一の得点をもぎ取った。練習試合を含めスタメン出場した試合では16試合連続安打とし、4打席目にも右前打でオープン戦は打率4割1分7厘。24日の最終戦を残し、規定打席まで残り5打席。ドラフト制後、新人では14年井上(ロッテ)以来2人目となるオープン戦首位打者を視界に捉えた。度会の体が染み付いた野球センスで反応した。両軍無得点の6回1死二塁。日本ハムの2番手左腕・福田俊の初球だった。内寄りの134キロスライダーにクルッと回転。ライナー性で"プロ初アーチ"まであとわずかとなる、右翼フェンス直撃の決勝の適時二塁打で勝利の立役者になった。「詰まり気味の中でもフェンス直撃まで持っていけてるのはパワーもついてきてるかなと。スイングのキレも上がってきてるので変わらずにやっていきたい」と右肩上がりの状態が続く。元ヤクルトの父博文さん(52)から抜群のセンスを受け継ぐ。8回2死でも左腕の北浦から詰まりながらの右前打。オープン戦の対左投手は打率4割(対右は打率4割2分4厘)と左右関係なくヒットを量産する。オープン戦終盤で主戦投手が来ても、初対戦でも、関係ない。巨人佐々木ら他の打者次第ではあるが、24日の日本ハムとのオープン戦最終戦で5打席立てば、14年井上(ロッテ)以来の新人でのオープン戦首位打者に浮上する。「いつも通りやるべきことをやって、結果的に取れたらうれしい」と地に足をつけた。北海道では移動日にチームメートの京田と松尾とすしを食べてエネルギーチャージ。積もった雪を目の前にして桑田佳祐の「白い恋人達」を熱唱し「今年、雪を生で見たのは初めてだったのでテンション上がりました。京田さんにおいしいおすしをおごってもらったのでおかげで打てました」と幸せそうな笑みを浮かべた。開幕1番が濃厚なドラ1ルーキーの勢いが止まらない。【小早川宗一郎】

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、決勝打で勝利に導いた。日本ハム戦の6回1死二塁に右翼ポール際のフェンスに直撃する先制の適時二塁打で、この試合唯一の得点をもぎ取った。練習試合を含めスタメン出場した試合では16試合連続安打とし、4打席目にも右前打でオープン戦は打率4割1分7厘。24日の最終戦を残し、規定打席まで残り5打席。ドラフト制後、新人では14年井上(ロッテ)以来2人目となるオープン戦首位打者を視界に捉えた。オープン戦の新人首位打者 ドラフト制後(66年以降)は14年井上(ロッテ)しかいない。井上は46打数20安打、打率4割3分5厘で、2位の本多(ソフトバンク)に9厘差をつけた。現在、度会(DeNA)と佐々木(巨人)は規定打席に到達しておらず、両チームの最終規定打席数はDeNAが56、巨人は50で、2人とも今日の最終戦で5打席が必要になる。ちなみに、公式戦では規定打席に不足分を打数に加えて打率1位の場合は首位打者になるが、オープン戦は規定打席に到達した選手で打率順位を決めている。〇...巨人ドラフト3位佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が楽天戦で唯一の得点をもたらした。5回1死一、三塁で右翼へ浅いフライを打ち上げた。三走・萩尾の俊足と、送球がずれたこともあって生還。チーム唯一の得点となった。オープン戦打率4割1分5厘で、24日の最後の試合で5打席立てば規定打席に到達し、新人では史上2人目の首位打者の可能性も残っている。ただ、開幕を見据え1番起用されたここ2試合は7打席で無安打とあって、佐々木は「1番バッターとして簡単に終わり過ぎている。初回の打席が一番大事な中で何もできていない。しっかり考えないと」と課題に向き合っていく。

◆DeNAの開幕投手を務める東克樹投手(28)が先発し、6回75球を投げて3安打1失点と好投した。一回に先制点を許したものの、二回以降は一人の走者も出さない完全投球。修正力を発揮した左腕は「初回以降、感覚良く修正することができてよかった」と振り返り「立ち上がりに失点してしまったので、開幕戦では初回から自分らしい投球ができるよう調整したい」と表情を引き締めた。

◆DeNAの開幕投手に決まっている東克樹投手(28)が先発。6回75球を投げ、3安打1失点と好投した。1週間後の初陣に向けた試金石だった。開幕投手を務める東は「公式戦のつもりで投げる」と、初めてエスコンフィールド北海道のマウンドに立った。前回15日の登板では右手首に打球を受け、五回途中での降板を強いられた。幸い打撲と大事に至らず、予定通り開幕前最後の実戦を迎えた。オープン戦4度目の先発にして初のナイター。「夜に合わせないと」と体内時計の調整も進めてきた。一回は2死から万波に左越え二塁打を許し、続くマルティネスに左中間への適時二塁打を浴びて先制点を献上した。打たれたのは、ともに捕手の構えより高めに浮いた変化球だった。制球力が生命線の左腕は、次第に本来の姿を取り戻す。二回から付け入る隙を与えず、伊藤と投手戦を展開。四回の万波との対戦では決め球のスライダーを膝元に曲げ、ハーフスイングを誘って空振り三振に斬った。チームはシーズンを想定して指名打者を使わず、投手の東も打席に立った。開幕投手を務めるのは2年ぶり2度目。前回は今季の開幕カードと同じ広島相手に六回途中4失点で黒星を喫した。「前回は浮足立っている部分があった。心を落ち着かせて自分のことに集中する」。雪辱を期す大黒柱は修正力を示し、本番さながらの試運転を終えた。(鈴木智紘)

◆日本ハムの開幕投手を務める伊藤は5回1/3を4安打2失点(自責点1)にまとめ、7三振を奪った。スライダーには切れがあり、課題だったフォークボールには落差が見られ「全体的に変化球が良かった」と落ち着いた口調で話した。無死一、二塁を招いた五回は山本を速球で厳しく内角を突いて投ゴロ、東、度会は空振り三振に仕留めた。六回に佐野から浴びたソロは「気を引き締めるというふうに捉えて」と反省しつつ、開幕戦へは「しっかり地に足を着けてやっていく」と気合を入れた。

◆DeNAの開幕投手を務める東克樹投手(28)が22日、日本ハムとのオープン戦(エスコン)に先発し、6回75球を投げて3安打1失点と好投した。一回に先制点を許したものの、二回以降は一人の走者も出さない完全投球で6三振を奪った。修正力を示し、29日の広島との開幕戦(横浜)へ弾みをつけた。ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は伊藤大海投手(26)からの左前打を含む2安打を放った。1番打者としての開幕スタメンを確実にしている度会が、日本ハムの開幕投手を務める伊藤から一回先頭で左前打を放った。0-1からの2球目、内角高めのカットボールを巧みに流し打ちした。昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた右腕から快音を響かせた左打者は「反応で打ちにいけました。侍ジャパンに入っている方から打てたのはすごくいい経験」と胸を張った。七回には下手投げ右腕、鈴木のシンカーを捉えて再び左前へ。オープン戦は打率・409(44打数18安打)と好調をキープしており「広角に打てていて状態はいい。もっともっと、いい状態をつくれるようにやっていきたい」と1週間後に迫る開幕戦を見据えた。

◆DeNAの開幕投手を務める東克樹投手(28)が22日、日本ハムとのオープン戦(エスコン)に先発し、6回75球を投げて3安打1失点と好投した。一回に先制点を許したものの、二回以降は一人の走者も出さない完全投球で6三振を奪った。修正力を示し、29日の広島との開幕戦(横浜)へ弾みをつけた。ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は伊藤大海投手(26)からの左前打を含む2安打を放った。準備は整った。開幕投手の東は6回を75球で投げ終えると、涼しい表情でマウンドを降りた。日本ハム打線を1週間後に戦う広島の面々に見立て、初登板のエスコンフィールド北海道で仕上がりの良さを示した。「どう追い込んで、どう打ち取るか。いいイメージができたので良かった」変化球が浮いた一回は2連続二塁打を浴びて先制点を許したが、制球力を生命線とする左腕に心配はいらなかった。次第に本来の姿を取り戻し、二回から一人の走者も許さない完全投球。三浦監督は「しっかり投げられていた。問題ない」と太鼓判を押した。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
942 0.692
(-)
-
(-)
61
(+2)
43
(+2)
16
(+2)
13
(-)
0.257
(↓0.008)
2.890
(↑0.06)
2
(1↑)
中日
954 0.643
(↑0.028)
0.5
(↓0.5)
47
(+4)
41
(+3)
6
(-)
7
(+1)
0.222
(↑0.001)
2.080
(↓0.05)
3
(1↑)
日本ハム
745 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
58
(+5)
60
(+3)
5
(+1)
17
(-)
0.245
(↑0.003
3.420
(↑0.1)
4
(2↓)
西武
641 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓0.5)
30
(+2)
34
(+3)
5
(-)
5
(-)
0.234
(↓0.005)
3.000
(-)
5
(-)
ORIX
751 0.583
(↑0.038)
1.5
(↑0.5)
38
(+3)
43
(-)
4
(+1)
6
(-)
0.252
(↓0.004)
3.270
(↑0.28)
6
(-)
ヤクルト
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
49
(+2)
9
(-)
9
(-)
0.226
(-)
3.140
(↑0.09)
6
(-)
楽天
861 0.571
(↑0.033)
1.5
(↑0.5)
46
(+3)
35
(+1)
3
(+1)
16
(+1)
0.257
(↓0.004)
2.180
(↑0.09)
8
(2↓)
巨人
770 0.500
(↓0.038)
2.5
(↓0.5)
50
(+1)
41
(+3)
4
(-)
7
(-)
0.229
(↓0.01)
2.750
(↓0.02)
9
(-)
DeNA
565 0.455
(↓0.045)
3
(↓0.5)
57
(+3)
40
(+5)
12
(+1)
21
(-)
0.272
(↓0.004)
2.430
(↓0.2)
10
(-)
広島
575 0.417
(-)
3.5
(-)
50
(+2)
53
(+2)
10
(+2)
8
(-)
0.211
(↓0.007)
2.580
(↑0.04)
11
(-)
ロッテ
282 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓0.5)
31
(+3)
50
(+4)
5
(+1)
7
(+1)
0.215
(-)
4.040
(↑0.06)
12
(-)
阪神
2131 0.133
(↓0.01)
8
(↓0.5)
44
(-)
69
(+3)
4
(-)
6
(-)
0.228
(↑0.003)
3.600
(↑0.01)