西武(☆6対5★)広島 =オープン戦2回戦(2024.03.20)・ベルーナドーム=
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広島
01101020051011
西武
00301020X61110
勝利投手:ボー・タカハシ(2勝0敗0S)
敗戦投手:大道 温貴(0勝2敗0S)

本塁打
【広島】田村 俊介(3号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は、4番のアギラーが2本の適時打を放つ活躍。新助っ人が勝負強い打撃を披露した。一方の広島は、田村が7回に一時逆転となる2ランを記録。ブレーク候補の3年目外野手が、持ち前の打力を見せつけた。

◆広島大瀬良大地投手(32)が4回途中まで76球を投げ降板した。春季キャンプから課題として取り組む得意球カットボール以外の球種を多く使って組み立てを変えた。1回から28球と球数がかさみ、3回は不運な当たりから招いた1死満塁から2者連続長短打で3点を失った。4回、先頭源田に四球を与えたところで降板となった。4回途中4安打3失点の結果に「試していく中で抑えられたら一番良かった」と反省も、ツーシームやフォークで打ち取る場面も多かった。「試したかった球種でアウトが取れてるところは良かった」と一定の手応えはあった。すでに開幕ローテ入りは決まっているものの「安泰な立場だと思っていない。しっかりと内容も結果もいい状態でマウンドを降りることを数多く重ねて、また信頼してもらえるようにやっていきたい」。シーズン初登板まであと1試合、調整登板を予定する。

◆広島岡田明丈投手(30)が20年3月13日ソフトバンク戦以来、4年ぶりに1軍マウンドに上がった。右翼席の広島ファンから「頑張れ、頑張れ、岡田!」の大合唱を背に5回、3番手として登板。初球から148キロを計測した直球は、最速の151キロを計測した。先頭外崎に中前打を許すと、捕逸で得点圏に進め、アギラに中前適時打を浴びて失点した。それでも1死一、二塁のピンチは無失点に切り抜け、1回3安打1失点(自責0)で久しぶりの1軍登板を終えた。「アドレナリンみたいなものは出ましたが、地に足が付かないといったようなことはなかった。先頭打者を出してしまったけれど、最少失点で抑えることができた。そこが昨年との違い。こうした投球を続けていきたい」岡田は17年に12勝を挙げ、リーグ連覇に貢献した。だが、19年は3試合の登板に終わり、20年は1軍登板なし。21年秋にトミージョン手術を行い、昨オフに育成選手として契約。背番号は17から123に変わった。開幕直前に1軍に呼んだ新井監督は「彼にとって育成選手となって初めてのシーズン。2軍から推薦もあったし、こちらも見てみたかった。見てるよという(メッセージ)もある」と説明した。直球は140キロ後半をコンスタントにたたき出し、立ち上がりに定まらなかった変化球も徐々に決まった。1点は許したが、久しぶりの1軍マウンドで岡田らしさを出した。「(古傷を気にせず)腕が振れるのが大きい。失点したし、3安打を打たれたけれど、それも含めて収穫です」。そう振り返った右腕の投球に、新井監督も「、自分が想像しているより、はるかにいい球を投げてくれていたので、本当に楽しみがまた増えました」と喜んだ。【前原淳】

◆広島田村俊介外野手(20)がオープン戦3号2ランをマークした。途中出場の田村は、この日初打席となった7回無死一塁。西武ボーの初球、内角高めボール気味の直球を強振した。高く上がった打球は、ファウルになることなく右翼ポール際に吸い込まれた。「前の矢野さんの時にストレートが高めに浮いていたので、浮いたちょっと高いやつを狙っていこうと思って行った結果がホームランになったので、良かったなと思います」。一時逆転2ランとなるオープン戦3号で、山川、ウォーカー(ともにソフトバンク)、細川(中日)といった長距離砲に並んだ。初の開幕スタメンを目指し、攻めの姿勢を崩さない。昨季1軍デビューしたばかりで通算10試合の出場経験のない20歳にとって、オープン戦で対戦する投手は初見が多い。「自分から攻めにいくことは変えずにやっています。受け身にねると、どうしても昨日みたいに当てにいってしまいますし。結果を恐れずに初球から思い切っていこうと」。オープン戦3本塁打はすべて3球以内。この日は初球を完璧に捉えた。新井監督も「逆球のインハイのボール球でしょう。あれをファーストスイングで仕留めるというのは、彼の対応力の高さが見える。あのコース、あの高さの球を詰まりながら、(ファウルに)切らさずにホームランにできる。これは高い対応力、技術。いいホームランだった」と20歳のポテンシャルを認めた。【前原淳】

◆西武のドラフト1位左腕武内夏暉投手(22=国学院大)は、5回6安打3失点(自責2)だった。オープン戦2度目の先発で1回は3者凡退に抑える立ち上がりをみせた。しかし2回2死二塁から、7番上本に外角低めに変化球を右前に運ばれ先制点を与えた。3回1死二塁では、2番レイノルズに右前適時打を打たれさらに1点を失った。その裏味方の3点の援護があり逆転したが、なかなか安定しなかった。5回に先頭の野間、代打松山に連打されると、1死一、三塁から4番シャイナーの遊ゴロ併殺崩れの間に1点を許した。降板後「先頭打者を出してしまって点につながったのでそこは反省点です。まだ修正が必要かなと思う。打者によって、そこ(対応)も変わってくると思うので、そこはしっかり対策を今後練っていきたい」と今後を見据えた。

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◆西武育成のブランドン内野手が決勝打を放ち、支配下登録復活へアピールした。1点を追う7回1死二、三塁の絶好機で中堅手の頭を越す逆転の2点適時二塁打。5番三塁で先発し、5回には左前打とバットで結果を出した。「積極的に打ちにいこうと思って打席に入っていい打撃ができた。オープン戦も残り3試合。しっかりアピールしたい」と22日からのヤクルト3連戦へ気持ちを高めた。

◆広島は7回に大道が2本の長打を含む3安打を浴びて西武に競り負けた。先発大瀬良は予定の球数に達したため、4回途中で降板。今季から育成選手契約となった岡田が4年ぶりの1軍登板を果たした。打線は途中出場の田村がオープン戦3号となる2ランを放ち、アピールした。新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-大瀬良投手について新井監督 3回は打ち取った当たりがヒットになったり不運もあったけど、まったく問題ないと思います。順調だと思うので、あとは(調整登板が)もう1回かな。開幕に向けてしっかりと調整してもらえれば。-4回、先頭打者への四球で降板は球数か新井監督 そう、球数でね。-田村がオープン戦3号新井監督 タム(田村)ね。しかも、あんなに難しい球をね。逆球のインハイのボール球でしょう。あれをファーストスイングで仕留めるというのは、彼の対応力の高さが見えるよね。また、あの球を(ファウルに)切れずに、詰まりながらスタンドに入れるというのは、やっぱり高い技術がないとできないよね。あのコース、あの高さの球を詰まりながら、切らさずにホームランにできる。これは高い対応力、技術。いいホームランだったね。-今日は中堅を守った新井監督 そこはいろいろ練習しておきましょうと。あまりセンターにはめることなかったでしょ? 練習でセンターを守ろう、守らせておこうと。-岡田投手が久しぶりの1軍マウンド新井監督 いや、良かった良かった、本当に。もちろんファームのスタッフからも、岡田いいですよというのを聞いてました。失点したけど、自分が想像しているより、はるかにいい球を投げてくれていたので、本当に楽しみがまた増えました。彼も去年ほとんど野球やれてない状況だったので。久しぶりだったと思う。この1軍のマウンドで、しかも祝日でこんなにお客さんが入った中で。無四球ですよね。投げている球も、自分が想像していた以上に良かった。本当に良かったなと思います。

◆西武の育成選手、タイシンガー・ブランドン大河内野手(25)が「5番・三塁」で先発起用され、4-5の七回1死二、三塁で逆転の中越え二塁打を放つなど2安打2打点と活躍した。「5番に入っているというのは、やっぱり期待されていると思うので、何とか1点でもという気持ちだった」ブランドンは2021年ドラフト6位で東農大北海道オホーツクから入団。ルーキーイヤーに開幕1軍入りを果たし、同年3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初安打を本塁打でマークした。出場32試合で打率・247、3本塁打の成績を残したが、22、23年は股関節痛など故障が重なって1軍出場はなかった。昨オフに戦力外通告を受け、「頭の中が真っ白になった」というブランドン。それでも、育成再契約という形でプロ4年目のチャンスを与えられた。今オープン戦では打率・353(17打数6安打)、3打点。その要因の一つが、ソフトバンクにFA移籍した山川穂高からのアドバイス。昨季は3軍で行動を共にすることも多く、「いい選手の打撃フォームをまねするのではなく、中村剛也さんや栗山巧さんのようないい選手の練習のやり方や練習中の意識をしっかり見ていた方がいいよ」と助言され、現在はそれを実践している。現在の背番号は133。松井稼頭央監督は「もともと持っている能力は非常に高い選手。それにブランドンの場合は一塁でも三塁でもいける」と評し、開幕前の支配下登録が濃厚な状況だ。「(ドラフト同期生の)渡部や他の選手が活躍はうれしいけど、やっぱり一番は自分がグラウンドに立って、ファンから大歓声を浴びて、その中でヒットやホームランを打つこと。自分が活躍できたら、一番野球が楽しいなと思う」。再起のシーズンは始まったばかりだ。(東山貴実)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
941 0.692
(↑0.025)
-
(-)
59
(+4)
41
(-)
14
(+1)
13
(+1)
0.265
(↑0.005)
2.950
(↑0.23)
2
(1↑)
西武
631 0.667
(↑0.042)
1
(↓0.5)
28
(+6)
31
(+5)
5
(-)
5
(+1)
0.239
(↑0.009
3.000
(↓0.12)
3
(2↑)
中日
854 0.615
(↑0.032)
1
(↓0.5)
43
(+1)
38
(-)
6
(+1)
6
(+1)
0.221
(↓0.005)
2.030
(↑0.12)
4
(3↓)
日本ハム
645 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓1.5)
53
(+2)
57
(+8)
4
(-)
17
(+1)
0.242
(↓0.001)
3.520
(↓0.21)
5
(1↓)
ORIX
651 0.545
(↓0.055)
2
(↓1.5)
35
(+2)
43
(+7)
3
(-)
6
(-)
0.256
(↓0.009)
3.550
(↓0.36)
6
(1↑)
巨人
760 0.538
(↑0.038)
2
(↓0.5)
49
(+6)
38
(-)
4
(+1)
7
(+1)
0.239
(-)
2.730
(↑0.24)
6
(1↑)
ヤクルト
761 0.538
(↑0.038)
2
(↓0.5)
43
(+8)
47
(+2)
9
(+1)
9
(-)
0.226
(↑0.013)
3.230
(↑0.1)
6
(1↓)
楽天
761 0.538
(↓0.045)
2
(↓1.5)
43
(-)
34
(+1)
2
(-)
15
(+2)
0.261
(↓0.006)
2.270
(↑0.08)
9
(1↑)
DeNA
555 0.500
(↑0.056)
2.5
(↓0.5)
54
(+7)
35
(+2)
11
(+1)
21
(-)
0.276
(↑0.008)
2.230
(↑0.02)
10
(1↓)
広島
574 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1.5)
48
(+5)
51
(+6)
8
(+1)
8
(-)
0.218
(↑0.005
2.620
(↓0.18)
11
(-)
ロッテ
272 0.222
(↓0.028)
5
(↓1.5)
28
(-)
46
(+6)
4
(-)
6
(-)
0.215
(↓0.016)
4.100
(↓0.24)
12
(-)
阪神
2121 0.143
(↓0.011)
7.5
(↓1.5)
44
(-)
66
(+4)
4
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.004)
3.610
(↓0.06)