ヤクルト(★0対4☆)日本ハム =オープン戦1回戦(2024.03.19)・明治神宮野球場=
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日本ハム
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ヤクルト
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勝利投手:山﨑 福也(1勝0敗0S)
敗戦投手:小澤 怜史(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】松本 剛(1号・3回表2ラン),万波 中正(1号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは、青木がマルチ安打をマークする活躍。頼れるベテランが自慢のバットコントロールを披露した。一方の日本ハムは、万波がソロを含む2安打を記録。若きスラッガーに待望のオープン戦1号が飛び出した。

◆プロ19年目のヤクルト川端慎吾内野手(36)が、今季初めて1軍に合流した。試合前練習後に取材に応じ「ここまでケガなく来られているので順調かなと思います」と話した。春季キャンプから2軍で調整を進めてきた。16日のイースタン・リーグ開幕戦のオイシックス(戸田)は4打数2安打、17日の同戦では4打数1安打2打点と好調をアピールしていた。「今やっと十何打席立たせてもらって、まだちょっと自分の中で、もうちょっとこうしたいな、ああしたいなっていう課題というか、そういうのはちょっとまだある。こっちでしっかり練習して、その辺をしっかり修正していければいいなと思っています」追い込まれてからの対応、センター、逆方向へ打ち返すためのポイントの修正など、明確な課題をつぶしていく。24年も「代打の神様」として期待される。「例年通り、同じようなルーティンというか、同じような感じでやってきましたね。量もしっかり振れました。あとは実戦の感覚だけかな」。感覚を研ぎ澄ませていく。

◆日本ハムの万波中正外野手(23)がオープン戦1号を放った。3点リードの4回1死、ヤクルト先発小沢の高めに甘く入った初球ストレートをフルスイング。左翼サンタナも打った瞬間に見送ってしまうほどの強烈な打球が、左翼スタンド上段に突き刺さった。17日の巨人戦まで打率2割7厘、本塁打ゼロとあり「良いバッティングだったと思います。うれしいです!」と待望の1発を喜んだ。

◆日本ハム松本剛外野手(30)がオープン戦1号2ランを放った。水野の適時二塁打で1点を先取した3回、なおも2死二塁で、ヤクルトのサイドスロー右腕・小沢の内角球を捉えた。打球は左翼席最前部へ。帝京高3年夏の東東京大会決勝や、プロ入り後の交流戦でも本塁打しており「神宮と相性がいいです」とコメント。この打席でオープン戦打率は4割7分6厘に上昇した。

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◆日本ハム先発の山崎福也投手(31)が、反則球を取られても動じることなく、リズム良く"ポンポーン"と投げ込み、6回1安打無四球無失点の好投を披露した。2回1死、サンタナの打球が自身の右横を抜けたが、瞬時にグラブを出して捕球。左手でポンポーンと1回はね上げてから握り直し、落ち着いて一塁へ送球した。5回2死、浜田の打席への初球が「構える前に投げた」ということで反則球を取られボールに。浜田が構えた直後に山崎が投球モーションに入ったようにも見えたが、あまりにもテンポが良すぎたことも、影響したのかも知れない。反則を取られた後、3ボールまでいったが、最後はフルカウントから二ゴロを打たせ、この回も無失点に抑えた。6回はわずか5球で3アウト。3回以降4イニング連続パーフェクトなピッチングを披露し、7回からは杉浦に継投した。

◆ヤクルト守護神候補の田口麗斗投手(28)が、久しぶりの1軍マウンドに上がった。4点を追う7回から登板。先頭を1球で右飛に片付けてから、四球を与えたが、打たせて取る投球で1回無安打無失点に抑えた。キャンプ中に左ふくらはぎ痛を負い、2軍調整を続け、この日から1軍合流。「まだ呼んでもらったばっかりなので、結果を出してちゃんとポジションをつかめるように頑張ります」とアピールを続ける。リハビリ中は、高津監督から連絡もあった。「プロ野球選手である以上は1軍でやらないと全く意味がないですし、2軍でどんな成績を残してもお金にならないので、ちゃんと1軍で結果を残してやるしかないなと思っています」とうなずいた。「スタート地点に立ったというような感じではやりたくないですけど、しっかりとここで体を治して、戻って来られたというのは大きいことなので、ここからパフォーマンスを上げてやって、頑張りたいなと思います」。開幕まで残り約1週間の中で、守護神の座を取り戻す。

◆ヤクルトは、46イニング「タイムリー」が生まれていない。9日の阪神戦(甲子園)で、7回に育成の岩田が中前適時打をマークした場面が最後だ。この日を含め、ここまで5試合で「タイムリー」がない。高津臣吾監督(55)も「これだけ打てないとね。作戦もできないし、打順も動かせないし、何番行ってもあまり変化ないので、ちょっと今、いろいろ頭を悩ましていますね」と渋い表情だった。あらゆる可能性を考え、さまざまな打順の編成を試みているが「打順だけじゃないとは思うんですけどね。こちらで出来ることは、もうそのぐらいしかないので。あとはもうコーチがね、一生懸命練習付き合うとか、そういうぐらいしかできないので。うん。まあ、積極的にしっかりバットを振るっていうのが第一歩目かなとは思いますけど」と言い「もう、このままじゃね、大変なことになりますね」と、思わずぼやいた。

◆ヤクルト守護神候補の田口麗斗投手が、1軍に帰ってきた。4点を追う7回から登板。1四球を与えたが、打たせて取る投球で1回無安打無失点。オフから準備していた新球も1球投じたが「まだ言えないなぁ(笑い)」と明かさなかった。キャンプ中の左ふくらはぎ痛で、約1カ月の2軍調整。「プロ野球選手である以上は1軍でやらないと全く意味がないですし、2軍でどんな成績を残してもお金にならない」。高津監督は「まだもう少しかなっていう風に映りました。本当に一番いい時の田口から比べると」と微調整を求めた。

◆20日ヤクルト戦に先発する日本ハム根本悠楓(20)が、開幕ローテ入りをかけたラストアピールに臨む。残る5枠目を争うライバル北山、鈴木、バーヘイゲンは既に開幕前最後の投球を終え、根本次第で5人目が確定する。「大事な試合になると思うので、全力でやるだけ」。前回登板した13日広島戦は4回4安打3失点、2被弾も「ホームランは打たれましたけど、そこまで悪い感じではなかった。今の状態を保ってやってきた」と気持ちは切り替えている。

◆選手会長の日本ハム松本剛(30)が、オープン戦1号を放った。1点先制直後の3回2死二塁、カウント1ボールから、ヤクルト小沢のインコース高めストレートを、うまく腕をたたんで左翼スタンドに運んだ。神宮は、帝京高3年時の夏の東東京大会決勝や、プロ入り後も22年5月25、26日のヤクルトとの交流戦で2戦連発しており「相性がいいです」。新庄監督は「芝の色が合うね」と話していた。

◆日本ハム万波中正外野手(23)が"お目覚め"のオープン戦1号を放った。3点リードの4回1死、ヤクルト先発小沢の高めに甘く入った初球ストレートを、フルスイングし、左翼スタンド中段に突き刺した。打った瞬間、左翼のサンタナが見送るしかないほどの強烈な打球で「いいホームランじゃないですか? とりあえずホッとはしてますね」と安堵(あんど)した。オープン戦31打席目で、ようやく生まれた待望の1発。この日の第1打席で三ゴロに倒れると、打率は2割ジャストまで落ち込んでおり「早く出てほしいなとは思ってましたけど」。2打席目で1発たたき込みスイッチを入れると、3打席目には右中間フェンス直撃の二塁打。湿ったバットとおさらばし「久しぶりに、かなり良い打席を送れました」と手応えを口にした。新庄監督は、期待のロマン砲の1発を喜びつつ、さらなるパワーアップを期待した。「うまく打ちましたね。3打席目(二塁打)も完璧だったらしいけどね。飯を食わなアカン(笑い)。ちょっと(パワーが)足りなかったね」。万波も「(3打席目も)僕はもう完全に行ったなと思って。はい。ちょっと恥ずかしいです」と苦笑い。開幕まで残り10日。しっかり食べて、もうひと伸びさせる。【永野高輔】

◆テンポよすぎ? の快投でゼロを並べた。日本ハム山崎福也投手(31)が19日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に先発して6回を1安打無失点に封じた。5回には、投球に入るのが早すぎて人生初の反則投球をとられたが、動じることなく無四球でピシャリ。3回以降は1人の走者も許さず、4月2日の本拠地開幕戦に向けて順調な仕上がりを見せた。山崎福は思わず苦笑いを浮かべた。「ちょっとやりすぎましたね。気を付けます」。4点リードの5回2死、ヤクルト浜田に初球を投じたところで反則投球を宣告された。「打者がしっかり構える前に投げた」からで、1ボールから再開。その後カウント3ボールまでいったが、最後はフルカウントから二ゴロに打ち取った。緩急を付け、打者の間合いを外すのが投球術。「タイミングをずらす投手ではあるので、ああいう投球もたまに出てくる。いいテンポで投げながら今後もやっていきたいです」。今回はモーションに入るのが少し早かった。かといって臆することはない。ぎりぎりを攻めていく。見慣れた景色は心躍った。神宮のマウンドには日大三、明大時代のあせない思い出が刻まれている。「学生時代から投げているので、懐かしい気持ちもありますし、すごいワクワクした気持ちもありますね」。高揚感が球に伝わる。主力級が並ぶヤクルト打線に対し、許した走者は左前打の青木のみ。「怖さも迫力もありますけど、三振を取れたので自信になりました」と、4番村上はチェンジアップで空を切らせた。4回9安打3失点だった12日の広島戦から、きっちり修正した。新庄監督は「悪いところを探す方が難しい。シーズン中だったら完封、完投。必ず投げさせたいいいピッチング」と絶賛した。先発予定の4月2日、本拠開幕楽天戦まで調整登板1試合を残し、既に万全の仕上がり。不安や、やり残したことはないかと問われた左腕は「そうですね、ないです」と気持ちよく即答した。【鎌田良美】

◆ヤクルト先発の小沢怜史投手(26)は5回5安打4失点と開幕までに課題を残した。一、二回は三者凡退に抑えたが、三回に適時打と2ランで3失点。四回にも万波にソロを浴び「変化球の精度が定まらず、自分有利に進めていくことができなかった」。高津監督は開幕ローテーション入りを明言した上で「どうしたかったのかがよく分からないというか、自分のスタイル、形をまず知ることが大事」と厳しかった。

◆ヤクルトはまた打線がつながらなかった。散発4安打で無得点に終わり、適時打は9日の阪神戦(甲子園)の七回を最後に46イニング出ていない。開幕までに最適な打順を見定めている高津監督は「これだけ打てないとね。作戦もできないし、打順も動かせないし、いろいろ頭を悩ましています」と苦悩を漏らした。「積極的にバットを振るのが第一歩目。このままじゃね、大変なことになりますね」と危機感をあらわにした。

◆下半身のけがで2軍で調整していたヤクルトの田口が七回からオープン戦に初登板して1回無失点。昨季33セーブを挙げた左投手は「戻ってこられたというのは大きい」と実感を込めた。1死から四球を与えても持ち味のコーナーを突く投球で、スティーブンソンと江越を打たせて取り「ここからまたパフォーマンスを上げたい」と意欲的だった。

◆日本ハム・万波中正外野手(23)がオープン戦出場11試合、31打席目にして待望の一発を放った。「打った瞬間。早く出てほしいなと思っていたので、とりあえずはホッとしています」四回。小沢の初球の直球を弾丸ライナーで左翼席中段に運んだ。六回にも左中間フェンス直撃の二塁打。2打席連発の〝確信歩き〟だっただけに、「もう完全にいったな、と思って...。ちょっと恥ずかしいですね」と苦笑した。昨季にリーグトップと1本差の25本塁打を放ち、今季は40本を目標に掲げてのシーズン。昨秋の練習では自己最速となる打球速度185キロを計測。昨季の大谷翔平の最高打球速度190・9キロに迫る超メジャー級の数値だ。ひと昔前は軸足回転が定説だったが、打球速度が平均で15キロ減速するとのデータもあり、万波は「オフの間は前の足(左足)で積極的に回る練習を結構やった」。技術面と並行し、今春キャンプではパワーを落とさないように、「苦手だったプロテインも何とか飲めるようになった」と体重も100キロ台をキープ。「去年の自分を越える準備は間違いなくできた」と充実のキャンプとなった。開幕まで10日を切り、「あとは精度。どれだけ安定したクオリティのスイングができるか」。3・29へ、臨戦態勢は整いつつある。(東山貴実)

◆下半身のコンディション不良で離脱していたヤクルト・田口麗斗投手(28)が19日、日本ハムとのオープン戦(神宮)で1軍復帰した。七回に3番手で登板し、1回を無安打無失点、1四球に抑えた。昨季リーグ2位の33セーブを挙げた頼れる左腕が、29日の開幕戦(対中日、神宮)に間に合わせた。燕の守護神が神宮のマウンドに帰ってきた。七回、投手交代を告げるアナウンスで「田口」の名前がコールされると、スタンドから歓迎の拍手が湧き上がった。下半身のコンディション不良で離脱していた田口が、1軍で復帰登板に臨んだ。「やっとこういうところで投げられた。しっかりここで体を治して戻ってこられたことは大きい。ここからパフォーマンスを上げていきたい」この日に1軍に合流し、0-4の七回に3番手で登板。気温12度の本拠地に半袖姿で登場し、力強く左腕を振った。先頭の伏見は1球で右飛に。続く中島卓には四球を与え、二盗で1死二塁とされたが、打たせて取る投球で後続を断った。昨季守護神として50試合に登板し、リーグ2位の33セーブをマーク。リリーフの柱としてフル回転の活躍が期待される中、春季キャンプ中の先月13日に脚の故障で、1軍を離れた。2軍調整中には、高津監督からLINEで連絡をもらい、こまめに現状を報告していた。早期復帰を意識し、リハビリ期間中も並行してトレーニングを積んでおり「離脱前よりも体の状態はいい」ときっぱり。万全の状態で戻ってきた。「プロ野球選手である以上は1軍でやらないと全く意味がない。2軍で成績を残してもお金にならないので、ちゃんと1軍で結果を残してやるしかない」。強い覚悟を胸に29日の開幕戦が10日後に迫る中で復活。指揮官は「一番いいときの田口と比べると、復帰して初戦で力も入ったでしょうし、もう少しかな」としつつも、早期復帰を喜んだ。守護神争いは清水、エスパーダらとの戦い。「結果を出してちゃんとポジションをつかめるように」。残り少ない実戦の中で試合勘を戻し、その座を射止める。(武田千怜)

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
841 0.667
(↓0.06)
-
(-)
55
(+9)
41
(+10)
13
(+2)
12
(+1)
0.260
(↑0.013)
3.180
(↓0.57)
1
(3↑)
日本ハム
635 0.667
(↑0.042)
0
(↓1.5)
51
(+4)
49
(-)
4
(+2)
16
(+1)
0.243
(↓0.005)
3.310
(↑0.26)
3
(2↑)
西武
531 0.625
(↑0.054)
0.5
(↓1.5)
22
(+3)
26
(+1)
5
(+1)
4
(+1)
0.230
(-)
2.880
(↑0.25)
4
(2↓)
ORIX
641 0.600
(↓0.067)
0.5
(↓0.5)
33
(-)
36
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.265
(↓0.011)
3.190
(↑0.08)
5
(1↑)
中日
754 0.583
(↑0.038)
0.5
(↓1.5)
42
(+3)
38
(+2)
5
(-)
5
(-)
0.226
(↑0.005)
2.150
(↑0.15)
5
(2↓)
楽天
751 0.583
(↓0.053)
0.5
(↓0.5)
43
(+2)
33
(+3)
2
(-)
13
(+4)
0.267
(↓0.009)
2.350
(↓0.08)
7
(2↑)
巨人
660 0.500
(↑0.045)
1.5
(↑1.5)
43
(+3)
38
(+2)
3
(-)
6
(+2)
0.239
(↑0.005)
2.970
(↑0.09)
7
(1↓)
ヤクルト
661 0.500
(↓0.045)
1.5
(↑0.5)
35
(-)
45
(+4)
8
(-)
9
(+1)
0.213
(↓0.006)
3.330
(↓0.06)
9
(1↓)
広島
564 0.455
(↓0.045)
2
(↑0.5)
43
(+1)
45
(+3)
7
(+1)
8
(-)
0.213
(↓0.006)
2.440
(↓0.07)
10
(-)
DeNA
455 0.444
(↑0.069)
2
(↑1.5)
47
(+3)
33
(-)
10
(+1)
21
(+2)
0.268
(↑0.002)
2.250
(↑0.18)
11
(-)
ロッテ
262 0.250
(↓0.036)
3.5
(↑0.5)
28
(+2)
40
(+3)
4
(+1)
6
(-)
0.231
(↓0.008)
3.860
(↑0.08)
12
(-)
阪神
2111 0.154
(↑0.071)
6
(↑1.5)
44
(+10)
62
(+9)
4
(+2)
6
(+1)
0.229
(↑0.016)
3.550
(↓0.44)