中日(☆4対0★)阪神 =オープン戦4回戦(2024.03.17)・バンテリンドーム=
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阪神
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中日
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勝利投手:メヒア(1勝0敗0S)
敗戦投手:才木 浩人(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆中日は石川昂が先制打を放つなど、4人がマルチ安打を記録する活躍。開幕に向けて、状態の良さを首脳陣にアピールした。対する阪神は、佐藤輝が今季のオープン戦で初めて3安打をマークするも、チームは無得点と振るわなかった。

◆前日16日に初めてオープン戦を欠場した阪神佐藤輝明内野手(25)が、ラインアップに復帰した。打率1割2分8厘と調子が上がらず、15日の試合後には岡田彰布監督(66)も打撃内容に言及していた。前日16日、9回に中日守護神ライデル・マルティネス(27)から右前適時打を放った前川右京外野手(20)は2試合続けて3番に入った。先発は才木浩人投手(25)。前回登板が体調不良のため飛んでおり、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、中13日になる。

◆前日16日に初めてオープン戦を欠場した阪神佐藤輝明内野手(25)が、久しぶりに快音を響かせた。2回1死、右腕メヒアの低め150キロをジャストミート。低い弾道で中堅の頭を越える二塁打にした。内角高めの直球を連続して投げ込まれ、対応に苦慮していたが追い込まれてから成功した。オープン戦の打率が1割2分8厘(15日現在)と調子が上がらず、15日の試合後には岡田彰布監督(66)も打撃内容に厳しく言及していた。

◆阪神岡田彰布監督(66)が今季初リクエストに失敗も、思わず白い歯を見せた。2点を追う5回、四球で出塁した高寺望夢内野手(21)が、次打者小野寺の2球目に二盗を試みるもアウト。ここで岡田監督がリクエストでリプレー検証を要求した。きわどいタイミングに見えたが、リプレー検証後も判定はくつがえらず、リクエストは失敗。ベンチの岡田監督は白い歯を見せながら苦笑い。判定についてベンチ内で会話している様子だった。

◆阪神才木浩人投手(25)が今春5度目の実戦登板に臨み、5回8安打3失点でマウンドを降りた。2回、四球と安打で無死二、三塁を招き、7番石川昂の右前適時打で先制点を献上。その後に村松の右犠飛で追加点。5回無死一、三塁には、辻本の三ゴロの間に3点目を与えた。発熱のため先発予定だった9日ヤクルト戦の出場を回避。3日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、2週間ぶりとなる登板だった。今春最多78球を投げきった所で、降板となった。

◆中日ウンベルト・メヒア投手(27)がオープン戦初登板で5回3安打無失点と好投し、開幕OKを印象づけた。2回、3回、4回と得点圏に走者を背負っても慌てず、スコアボードに0を並べた。「きょうはストレートがよかった。ストライクが先行したことも収穫です」と笑みを浮かべた。キャンプ終盤に体調を崩した。「経験したことがない」という高熱に見舞われた。7日に2軍教育リーグで初の実戦登板。調整遅れが心配されたが、開幕に向けて仕上がりは順調だ。昨季は途中加入で8試合登板3勝1敗。阪神戦は3戦2勝、防御率1・76の虎キラーが、今季は開幕からフル回転してくれそうだ。

◆中日ウンベルト・メヒア投手(27)がオープン戦初登板で5回3安打無失点と好投し、開幕OKを印象づけた。2回、3回、4回と得点圏に走者を背負っても慌てず、スコアボードに0を並べた。「きょうはストレートがよかった。ストライクが先行したことも収穫です」と笑みを浮かべた。キャンプ終盤に体調を崩した。「経験したことがない」という高熱に見舞われた。7日に2軍教育リーグで初の実戦登板。調整遅れが心配されたが、開幕に向けて仕上がりは順調だ。昨季は途中加入で8試合登板3勝1敗。阪神戦は3戦2勝、防御率1・76の虎キラーが、今季は開幕からフル回転してくれそうだ。

◆前日16日に今年初めてオープン戦を欠場した阪神佐藤輝明内野手(25)が、スタメン復帰して3安打を放った。2回1死、右腕メヒアの低め150キロをジャストミート。低い弾道で中堅の頭を越える二塁打にした。6回は強烈な中前打。この2本はともに追い込まれてから完璧に対応した。8回は初球を流し打って、三遊間を鋭く抜いた。内容もともなった固め打ちとなった。15日までオープン戦の打率が1割2分8厘。15日の試合後には岡田彰布監督(66)も打撃内容に厳しく言及していた。

◆阪神ハビー・ゲラ投手(28)に一瞬ひやりとするアクシデントが起きた。6回から登板し2死二、三塁で、中島の打球はボテボテの当たり。マウンドからゲラが駆けよりボールをつかむも送球できず。この際少しバランスを崩し、しゃがみこんだ。安藤投手コーチやトレーナー陣が駆け寄ったが、再びマウンドに戻ったゲラは2球ほど試し投げをして、問題ない様子でそのまま試合再開。最後は後藤を153キロ直球で遊飛に打ち取った。

◆阪神ドラフト5位石黒佑弥投手(22=JR西日本)が、プロ初となる連投で安定した投球を見せた。4点ビハインドの8回に登板。先頭石川昂を捕邪飛に打ち取り、続く加藤匠を見逃し三振。2死から村松に右安打を許したものの、1番三好を空振り三振に仕留めた。2三振を奪い、1回無失点。オープン戦2戦目の登板となった前日16日の中日戦では2安打2四球を与えるなど、1回1失点。連投での登板となった中、即結果を出した。

◆阪神は完封負けを喫し、連敗となった。それでも前日16日にオープン戦初の欠場となった佐藤輝明内野手(25)が、猛打賞で意地を見せた。先発マウンドに上がったのは、2週間ぶりの登板となった阪神才木浩人投手(25)。発熱のため、先発予定だった9日ヤクルト戦の登板を回避していた。この日は5回8安打3失点、78球を投げてマウンドを降りた。2回に四球と安打で無死二、三塁から、7番石川昂の右前適時打で先制点を献上。その後に村松の右犠飛で追加点。5回無死一、三塁には、辻本の三ゴロの間に3点目を与えた。打線は好機をつくるもあと1本が出ず。その中で、スタメン復帰した佐藤輝が3安打をマークした。2回1死、右腕メヒアの低め150キロをジャストミート。低い弾道で中堅の頭を越える二塁打にすると、6回は強烈な中前打。この2本はともに追い込まれてから完璧に対応し、8回には初球を流し打って、三遊間を鋭く抜いた。15日まで佐藤輝のオープン戦打率は1割2分8厘。15日の試合後には岡田監督が打撃内容に厳しく言及していたが、発奮する形となった。13日のロッテ戦(ZOZOマリン)でオープン戦10試合目で初勝利を挙げた阪神は、ここまで成績は1勝11敗1引き分けとなった。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)が打撃修正の成果を見せた。中日戦(バンテリンドーム)で会心の中越え二塁打にはじまり、中前打、左前打と内容の濃いヒット3本を打ち分けた。オープン戦打率1割台と当たりが止まり、前日16日は初めて欠場。だが、この短時間でオフから固めてきた新フォームに微調整を加え、結果につなげた。まだオープン戦の1試合とはいえ、佐藤輝の気構えは明らかにこれまでと違っていた。「しっかりバッティングフォームを見直して臨みました」と落ち着いた様子で振り返った。2回1死の第1打席。球威ある中日右腕メヒアに、厳しく内角高めばかりを攻められた。5球目、仕留めに来たスライダーを見極めると、続く低めの150キロを払うようにスイング。芯を食った弾丸ライナーは中堅手の頭上をあっという間に越えていった。6回の第3打席は田島から痛烈な投手返しの中前打。厳しい変化球2球で追い込まれたが、直球を軽打するように、とらえた。8回には左腕斎藤の初球、甘い直球を流し打ち、鋭く三遊間を抜いた。3安打の内容を聞かれると「まあ、良かったんじゃないですか」と首を縦に振った。15日の段階で打率1割2分8厘。その試合の9回無死一、三塁で、マルティネスから打球を前に飛ばせず空振り三振に倒れた。岡田監督は「どんな当たりでもバットに当てて、前に飛んだら何かが起きるけど、三振は何も起きない」と指摘。調子の良しあしとは別に、主軸打者として、厳しい視線を送られていた。16日はオープン戦を初めて欠場した。この時間を無駄にはしなかった。同日の試合中にはノイジーと10分以上、ベンチ内でバットの出し方などについて話し合う姿があった。オフからグリップ位置を浅めに、少し下げて構えていたが、この日はやや深めにしていた。「(どう固めるか)まだ分からないですけどね。絶対、フォームは崩れていくので。毎日同じ感じでは打てないので、どうやったら同じ感じで打てるかと」。変更点については明言を控えたが、現状の自分の状態、スイング軌道と向き合って、試合に臨んでいた。開幕まで準備に使えるのは5試合。「しっかりバッティングフォームを確認しながら、いい当たりを打てるように頑張ります」。この日の3安打が意味する答えは、公式戦に入ってから出るはずだ。【柏原誠】

◆2週間ぶりの登板となった阪神先発才木浩人投手は5回8安打3失点でマウンドを降りた。今春最多78球を投げ「フォークとかで空振り取れたりしましたし。スライダーとか結構良かった。まっすぐの感じだけしっかり上げていければ」と振り返った。発熱のため先発予定だった前回9日ヤクルト戦の出場を回避。間隔が空いたが「今日投げて次も投げて、多分全然問題ないと思う」と力強く話した。24日オリックス戦(京セラドーム大阪)先発から、開幕3戦目の31日巨人戦(東京ドーム)に向かう見込みだ。

◆近本光司(29)がオープン戦初盗塁を決めた。3回、メヒアから鮮やかな中前打を放つと、盗塁のサインを受けて次打者の初球にスタートを切った。3回に7試合連続安打となる中前打を放ちオープン戦打率は3割4分2厘。「自分がやりたいことをやれるかどうか。やれているかは別として、ですけど。まだ公式戦じゃないので(内容を)公式戦に近くする必要はないと思う。オープン戦はオープン戦」と強調した。

◆阪神リリーフの石井大智投手が2戦連続の無失点に抑えた。7回に3番手でマウンドへ。先頭の石垣を149キロ直球で空振り三振に打ち取ると鵜飼、高橋周も危なげなく打ち取り、3者凡退で終わらせた。15日の中日戦でも無安打無失点。「内容的にはもっと詰めなきゃいけないところもある。でも、結果ゼロは別に悪いことじゃない。開幕に残れるように頑張りたい」と力を込めた。

◆打球角度ヨシ! 6番右翼で出場した阪神森下翔太外野手(23)が出場4試合連続となる二塁打を放った。4回、先発メヒアの内角寄り148キロ直球を強振。「真っすぐ、スライダー中心の投手なので。どちらかに張ってやりました」と狙って打席に入った。カウント1-1から振り抜いたバットは、背中に付きそうな勢いのフルスイング。左翼線にライナーで運び、悠々二塁へ到達した。「あそこ(内角)をしっかりさばけるように練習をしてきたので。もっともっと打ち返せるようにしていきたい」12球団トップを走る、オープン戦5本目の二塁打。今春キャンプから口にしていた課題が「打球の角度」だった。左飛に倒れた2回の第1打席も鋭い打球の凡退。15日中日戦では、広いバンテリンドームの中堅フェンスを直撃する二塁打も放った。高弾道の打球が増加。本人も「試合になると自然と(打球が)上がっています」と手応えを口にした。「長打力が持ち味でもあるので、長打を打てたらチームにとってもプラスだと思うので、これからどんどん打っていきたい」開幕戦の舞台は狭い東京ドーム。勝利を決定付ける1発にも期待が膨らむ。前日16日の同戦は欠場。スタメン復帰してすぐに結果を出し、出場6試合連続となる安打だ。それでも好機で回った6、8回はともに凡退。8回には自打球を左足首に当てる場面もあったが、問題はなさそう。「毎試合毎試合、課題が出ている。オープン戦のうちに課題が出ているのはプラスに考えたい」と反省も忘れずに進む。開幕まで、残すは5試合。理想の打撃に近づいているかと問われると「まだですね。まだ練習して、頑張ります」と慢心はない。ギリギリまで形を模索し、ベストな状態で3・29に向かう。【波部俊之介】

◆阪神の守護神候補ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)がオープン戦初失点した。8日ぶりの登板は6回から。先頭に安打され、失策と不運な投前安打で失点した(自責なし)。三塁線への打球をさばいた際に左足を少し痛め、心配させたが2球の試投をへて続投した。「打たれるべくして打たれたヒットもあった。シーズン前にピンチを背負いながらの投球ができたのはいい経験」と振り返った。

◆阪神ドラフト5位石黒佑弥投手(22=JR西日本)がプロ初連投で結果を出した。8回に4番手で登板。星城高時代も対戦した石川昂を先頭から2球で捕邪飛。その後、1安打を浴びながらも2三振を含む1回無失点で危なげなく抑えた。16日には2安打2四球を与えて1回1失点。「昨日は厳しい所を突いてフォアボールという形になった。今日はゾーンで攻めていく方針でやりました」と修正点を即生かした。観戦した母和恵さんは「すごく緊張して見られなかった。でも打ち取ってくれたから、よしよしと思って。みんなに応援されて幸せ者です」と喜んだ。

◆両チームのスタメンが発表され、阪神は才木浩人投手(25)が先発する。前回登板は3日の日本ハム戦(札幌ドーム)で4回無失点。体調不良もあって1週飛ばしてのマウンドとなる。16日の同戦で出場機会のなかった佐藤輝明内野手(25)は「5番・三塁」でスタメン復帰。オープン戦はここまで打率・128と低調な大砲が上昇のきっかけをつかむか。また、二塁には中野に代わって高卒4年目の高寺望夢内野手(21)が入り、「8番・二塁」で先発に名を連ねた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が二回1死の第1打席で中越えの二塁打を放った。150キロ超の直球を連発し、力で押してくる中日の先発・メヒアに対してフルカウントから6球目、150キロ直球を捉えた。鋭い打球は中堅手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスへ。虎の大砲は悠々と二塁へ到達した。佐藤輝は16日の同戦で今季の実戦で初めて出場機会なしに終わった。試合前の時点でオープン戦の打率・128と低調。「しっかりと結果が出るように頑張ります」と話していた男がさっそく快音を響かせた。

◆リードオフマンのバットが止まらない。阪神・近本光司外野手(29)が三回2死の第2打席で中前打を放った。メヒアの150キロを捉え、中前へ。これでオープン戦7試合連続安打と開幕が待ち遠しい。さらに続く木浪の打席。けん制球の後、初球でスタートを切った。昨季28盗塁でセ・リーグ盗塁王に輝いた韋駄天は悠々と二塁へセーフ。今季初盗塁をマークし、その勢いを加速させた。

◆バンテリンドームの虎党が大きなどよめきとため息に包まれた。0-2で迎えた五回。先頭の高寺が四球で出塁すると、小野寺の打席で2球目にスタートを切った。きわどいタイミングも判定はアウト。岡田監督はリプレー検証を要求する。場内ビジョンに流れるスロー映像。虎党が陣取る三塁側内野スタンドや左翼席から歓声が何度も沸き起こった。しかし、判定は覆らずアウト。どよめきとため息がこだました。これには三塁ベンチで判定を見つめた岡田監督も苦笑いだった。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が六回無死一、二塁の好機で中前打を放ち、オープン戦では初、実戦約1カ月ぶりの複数安打をマークした。田島の141キロ直球をはじき返した。二回の第1打席はメヒアから中越えの二塁打。今季の実戦で複数安打をマークするのは2月12日の紅白戦(宜野座)以来、約1カ月ぶり。低調だった打棒に復調の兆しが見えた。前川の二塁打、大山の四球、そして佐藤輝の中前打で無死満塁の好機を作った阪神打線だったが、続く森下が一飛、さらに坂本が三ゴロ併殺に倒れ、絶好機を無得点で終えた。

◆先発した阪神・才木浩人投手(25)は5回8安打3失点でマウンドを降りた。一回2死から細川に二塁打を浴びたが中田を左飛に抑えて無失点の立ち上がり。しかし、二回に突如乱れる。先頭のディカーソンを四球。高橋周に右翼線へと打球を運ばれ、無死二、三塁のピンチを招く。石川昂に右前打を浴びて簡単に先制点を献上。村松の犠飛でさらに1点を失った。三回も1死から細川に四球、四回は先頭の高橋周に右前に運ばれるなど、追加点こそ許さないがピリッとしない。五回は村松、三好の連打で無死一、三塁とされ、辻本の三ゴロの間に1点を失った。何とか試合をまとめた右腕だが、開幕へ向け課題の残る内容となった。

◆阪神の新助っ人、ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が六回に2番手で登板した。先頭の石川昂にスライダーを左前に運ばれると、続く宇佐見は完璧に打ち取った投ゴロ。二塁へ送球したが、これを遊撃・木浪が落球してしまい、無死一、二塁のピンチを背負った(記録は遊撃の失策)。村松は一犠打で1死二、三塁。ギアを上げた助っ人は三好に158キロの直球を投げ込むなどし、三邪飛に仕留める。迎えるは中島。3球目、これも完全に打ち取った打球だったが、ボテボテのあたりは三塁線を転々。素早く処理に向かったゲラも間に合わず、結果的に適時内野安打となってしまった。この打球処理で足を気にするそぶりを見せた助っ人だが、投球練習後、後藤を遊飛に打ち取り1回1失点(自責0)。不運も重なった来日初失点となった。

◆阪神は中日に完敗。先発した才木は5回8安打3失点と課題の残る投球だった。2番手でマウンドに上がったゲラは味方の失策に不運が重なり、来日初失点を喫した。打線は再三の好機を生かせず。六回は無死満塁としながら、あと一本が出ずホームが遠かった。それでも、16日の同戦で出場機会なしに終わった佐藤輝がオープン戦初の複数安打(3安打)をマークするなど、うっぷんを晴らし、意地を見せた。

◆八回2死一、二塁で二飛に倒れた阪神・森下翔太=バンテリンドームナゴヤ(撮影・松永渉平)

◆阪神が昨季最下位中日との3連戦で2敗1分に終わり、OP戦11敗目(1勝1分)を喫した。欠場から一夜明け、スタメン出場でOP戦初の1試合3安打を放った佐藤輝明内野手(25)の主な一問一答は以下の通り。ーータイプの違う3投手からヒット「まあまあ、結果が出たのでよかったと思います」ーー意識の変化などは「意識は変えていないです。しっかりバッティングフォームを見直して臨みました」ーーここが...という箇所は見つかったか「まだ分かんないですけどね」ーー3月に入って見直すところがあった「見直さないといけないというか、絶対崩れていくのでバッティングというのは。毎日同じ感じでは打てない。そこをどうやったら同じ形というか、同じ感覚で打てるのか。まだ今からだと思うんですけど」ーー帰るべき場所は明確にはなっている「何個かは、ここじゃないかなというのはあります」ーー開幕までにやるべきこともそこ「そうですね」ーーセンター方向に2本「よかったんじゃないですか」ーー第3打席は追い込まれてから意識を変えた「2球空振りしたのでセンター中心になりました」ーー結果が出るとオープン戦とはいえ、ホッとする「うーん。まあまあ、そうっすね。結果を出すためにやっているので」ーー残り5試合。最後に確認したいところは「しっかりバッティングフォームを確認しながら、いい当たりを打てるように頑張ります」

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(76)が3安打を放った阪神・佐藤輝明内野手(25)に言及した。佐藤輝には欠場した16日の〝休養〟が効いたのではないか。最近はバットを振り回していたが、コンパクトに打とうとしたことで結果が出た。何より左前に打った最後の打席も含めて、センター方向に打ち返す意識があった。これからも、その意識で打席に入ることができれば長打も出てくるだろうし、開幕までの1、2週間で状態も上がってくるだろう。。春季キャンプで見たときもスイングスピードは速かった。もともとバックスクリーンにほうり込むだけのパワーがあるから、色気が出てしまうところはあるが、センター中心という意識があれば大丈夫だ。今年の佐藤輝には打率を昨季の・263から上げてほしいと思っている。そのためには高めのボールに対しての見極めがカギとなる。もともとはローボールヒッター。高めの無駄なボールを我慢することができれば、勝負は優位に展開できる。打率が上がれば30本塁打にも届くだろうし、打点も去年以上に増やすことは大いに期待できる。

◆八回に登板した阪神D5位・石黒佑弥投手(22)=JR西日本=が1回無失点と好投。観戦した母・和恵さんの前で、開幕1軍入りをアピールした。16日は1回2安打2四球1失点と悔しい結果だったが、連投のチャンスを与えられ、「体も元気な状態で投げられた」。1安打を許したが、2三振を奪った。「いい結果を出して評価してもらうことが大事。ルーキーらしく思い切って、しっかりとやっていきたい」。ゲラ、石井、岡留らと競う右の救援陣入りを目指す。

◆阪神・中野拓夢内野手(27)は出番なく終わった。試合前練習ではフリー打撃やノックなどをこなし、「自分の状態がよくないのでこうなっているだけ」と現状を受け止める。現在は5試合&20打席連続で無安打。ただ「最近打っている感覚としては別に悪くはないかなとは思っています。今そんなに焦ることはなく徐々に(状態を)上げていければいい」と冷静だった。

◆阪神・近本光司外野手(29)が三回2死の第2打席で中前打を放ち、オープン戦7試合連続安打とした。直後に今季実戦初盗塁となる二盗を決めた。「サインが出ていたので初球から走ってアウトになってもいいと思った」とサラリ。オープン戦打率・342と好調にも「今は自分がやりたいことをできるかどうかだと思っているので」とマイペースかつ順調に開幕へと進む。

◆「3番・左翼」で2試合連続のスタメン出場となった阪神・前川右京外野手(20)が六回先頭の第3打席で田島のシンカーを捉え、右翼線へ二塁打を放った。「最初の2打席はまったくダメでしたけど、昨日(16日)と同様、後から打ててよかった」。16日は九回にマルティネスから右前適時打を放つなど試合中の修正能力が光る。外野の開幕スタメンへ、2日連続のアピールとなった。

◆阪神・石井大智投手(26)は七回に登板し、三者凡退でピシャリ。石垣を149キロ直球で空振り三振、鵜飼はスライダーで遊ゴロ、高橋周は150キロ直球で三飛に打ち取った。「監督も『勝ちに行っている』とずっと言っている。オープン戦だとしても、しっかり結果を出して開幕に残れるようにやっています」。昨季44試合登板で防御率1・35と飛躍を遂げた右腕は、開幕に向けて気合を入れ直した。

◆「6番・右翼」で2試合ぶりに出場した阪神・森下翔太外野手(23)は四回にメヒアの149キロ直球を引っ張り、右翼線に運ぶ二塁打を放った。オープン戦12球団トップの5本目の二塁打に「長打力が持ち味。長打が打てたらチームにとってもプラスだと思う」と胸を張る。六回無死満塁、八回2死一、二塁の好機では凡退したが、「オープン戦のうちに課題が出ていることはプラスに捉えていいかな」と前向きだった。

◆六回に登板した阪神ハビー・ゲラ投手(28)が来日最速の158キロをマークした。1死二、三塁で三好に投じた初球だ。「いい感じでボールが手から離れてくれたからね」と内角低めへストライク。続く中島のボテボテの打球を処理する際にバランスを崩して左足を気にするしぐさをみせたが、大事には至らず。これが内野安打になり、来日4試合目で初失点(自責0)となったが「シーズン前にピンチを背負いながら投げるのはいい経験になったよ」と余裕を見せた。

◆2週間ぶりの復帰登板となった阪神・才木浩人投手(25)が5回8安打3失点。満足のいく内容ではなかったが、先発予定の開幕3戦目、31日の巨人戦(東京ドーム)に向けて手応えを強調した。「きょうはカウントを悪くして、(ストライクを)取りに行ったボールを打たれたが、しっかり整えられれば全然、問題ない」前回3日の日本ハム戦(札幌ドーム)では4回無失点と順調な調整ぶりをみせた。だが、9日のヤクルト戦(甲子園)を発熱の影響で回避したことで「中13日」でのマウンドとなった。才木は「真っすぐはあまりよくなかった」と振り返ったが、それでも持ち味の直球は常時150キロ前後は出ていた。一回、三好、辻本を連続空振り三振と最高のスタートだったが...。二回、先頭のディカーソンにストレートの四球を与えてペースを崩した。続く高橋周に高めの直球を右翼線にはじき返されると、石川昂にも高めの151キロを右前に運ばれて先制を許す。五回にも4安打を浴びて失点したが、変化球には手応えも得た。「フォークで空振りは取れたし、スライダーとかけっこう良かったんで。他の球種でもある程度は投げれるかなっていう感じはしている」昨季8勝から、さらなる飛躍へ。オフは直球にさらに磨きをかけることをテーマに掲げてブルペンで投げ込んだ。岡田監督も「今年15勝ぐらいするん違うかな」とキャンプ中、周囲に漏らすほど期待を寄せる。才木のオープン戦ラスト登板は24日のオリックス戦(京セラ)が有力。「(本番までに)もう一回投げるので。真っすぐ(の力)をしっかり上げていければ、問題はないかなと」。次々と頼もしい言葉を並べた。これも今季にかける思いと自信の表れだ。(三木建次)

◆復調の猛打賞! 阪神は中日とのオープン戦(バンテリンドーム)に0-4で敗れたが、「5番・三塁」で2試合ぶりに先発出場した佐藤輝明内野手(25)が4打数3安打の固め打ち。オフから築き上げてきた新打撃フォームを改めて見直し、結果につなげた。オープン戦もあと5試合。29日の開幕戦(対巨人、東京ドーム)に向け、新打法の完全習得を目指す。3度奏でた快音で虎の大砲は輝きを取り戻した。見つめ直した本来の型。そこから繰り出す鋭いスイングで、白球をかっ飛ばす。いつもの定位置に、頼もしい佐藤輝が帰ってきた。「結果が出たのでよかったと思います。しっかりバッティングフォームを見直して臨みました」二回1死の第1打席はメヒアの150キロ直球を捉えた。中堅手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスを直撃する二塁打。好感触を得ると六回無死一、二塁の好機で迎えた第3打席はサイドスロー右腕・田島の直球を中前へ。八回は左腕・斎藤の144キロをはじき返し左前打。今季オープン戦で初の複数安打となる3安打〝猛打賞〟に「結果を出すためにやっているので」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。16日は今季の実戦で初めて欠場し、ベンチから戦況を見つめた。グラウンドに視線を向けながら振り返ったのは、己の〝原点〟。今オフに築き上げてきた新打撃フォームだ。「バッティングというのは絶対崩れていく。毎日同じ感じでは打てない。そこをどうやったら同じ形というか、同じ感覚で打てるか」昨年12月に渡米し、シアトルの最先端トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で動作解析を行った。そこから導き出した新たな型。「股関節を使えるように、下(下半身)から回るところを意識しています」。重心低くお尻を突き出し、バットを構える手の位置も少し下げた。新打撃フォームで臨んだ2月は、実戦8試合で打率・500(18打数9安打)、4打点、2本塁打と抜群の結果。とくに紅白戦、練習試合の序盤4試合途中までは6打数6安打2四球で打率10割の好スタートだった。ただ、3月に入るとフォームが次第に崩れる。打率・167(36打数6安打)、2打点、0本塁打の数字が物語るように苦しんできた。この差、違いは何か-。徹底して見つめ直した。「何個かは『ここじゃないかな』というのはあります」。立ち返る原点があるからこそ違いが分かる。スイングの再現性を高め、プロ入り後から課題としていた調子の波を少なくするために着手したフォーム改造。開幕を前に、いい状態と悪い状態の両方を確認できたことはプラスだ。オープン戦も残すところあと5試合。この日の3安打をきっかけに調子を上げることができれば、〝ここじゃないか〟というポイントはより明確になる。「しっかりバッティングフォームを確認しながら、いい当たりを打てるように頑張ります」帰ってきた「5番・三塁」の大砲。3・29の開幕へ。シン・サトテル打法を完成形へと仕上げていく。(原田遼太郎)

◆「ひゃっ、150円!? どういうことや...」虎番のビヤ樽こと三木建次が、バンテリンドームナゴヤの記者席裏で100円玉を握りしめて絶句していた。関係者通路にあった自動販売機のコーヒーやお茶がドドンと50円も値上がりして、ワンコインでは買えなくなっていた。ビヤ樽は2017、18年は中日担当として過ごし、このあたりのことなら何でも知っているつもりだった。取材を終えて微糖コーヒーをゴクリと飲むのが至福のときだったのに、時代は変わったのだ。「どこも値上げ、値上げでイヤになってしまうわ。出張に来てもホテルの宿泊代も高いし...。なんとかならんもんかな」。嘆きが止まらない。次第に語気が熱を帯びて、こんなことまで言ってきた。「僕は人のいびきが気になると眠れない人間やし、自分も大きないびきをかいてしまう。周りにも迷惑やから、どれだけ普通のホテルの宿泊費が高くなってもカプセルホテルには泊まれないと分かっておいてくれ!」虎ソナに言われても困るのだが、それはまぁ大変だ。ホテル側からしてみたらビヤ樽の宿泊はゴジラ襲来のようなもの。会社の評判的にも〝マイナス〟になりかねない。この件は運動部長の堀啓介にしっかり伝えて「ビヤ樽-1・0」はしっかりとした部屋に閉じ込めておいてもらおう。しかし、春眠暁を覚えず(春は眠り心地がいいから朝が来たことに気づかず寝過ごしてしまう)なんて言うけれど、阪神の春の眠りも相当深い。中日との3連戦でも一つも勝てず、ついに1勝11敗1分けで勝率・083になってしまった。野球の話題は連日大いに盛り上がっているのに、昨季の日本一チームらしい存在感が感じられない気がしてしまう...。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
46
(+9)
31
(+3)
11
(+1)
11
(+3)
0.247
(↑0.01)
2.610
(↓0.04)
2
(1↓)
ORIX
631 0.667
(↓0.083)
1
(↓1)
33
(+1)
33
(+6)
3
(-)
6
(-)
0.276
(↓0.009)
3.270
(↓0.34)
3
(2↑)
楽天
741 0.636
(↑0.036)
1
(-)
41
(+5)
30
(+3)
2
(-)
9
(+3)
0.276
(↓0.001)
2.270
(↓0.07)
4
(2↓)
日本ハム
535 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
47
(+1)
49
(+5)
2
(-)
15
(-)
0.248
(↓0.001)
3.570
(↑0.05)
5
(1↓)
西武
431 0.571
(↓0.096)
2
(↓1)
19
(+3)
25
(+9)
4
(-)
3
(-)
0.230
(↑0.006)
3.130
(↓0.77)
6
(-)
中日
654 0.545
(↑0.045)
2
(-)
39
(+4)
36
(-)
5
(-)
5
(-)
0.221
(↑0.008
2.300
(↑0.17)
6
(-)
ヤクルト
651 0.545
(↑0.045)
2
(-)
35
(+6)
41
(+1)
8
(+4)
8
(+1)
0.219
(↑0.009)
3.270
(↑0.21)
8
(2↓)
広島
554 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
42
(+2)
42
(+2)
6
(-)
8
(-)
0.219
(↑0.001)
2.370
(↓0.03)
9
(-)
巨人
560 0.455
(↑0.055)
3
(-)
40
(+5)
36
(+1)
3
(-)
4
(-)
0.234
(↑0.008)
3.060
(↑0.22)
10
(-)
DeNA
355 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
44
(+2)
33
(+2)
9
(-)
19
(+2)
0.266
(↑0.003)
2.430
(↓0.03)
11
(-)
ロッテ
252 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
26
(+3)
37
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.239
(↑0.008)
3.940
(↓0.14)
12
(-)
阪神
1111 0.083
(↓0.008)
7.5
(↓1)
34
(-)
53
(+4)
2
(-)
5
(+1)
0.213
(↓0.002)
3.110
(↓0.02)