ソフトバンク(☆9対3★)西武 =オープン戦3回戦(2024.03.17)・福岡PayPayドーム=
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西武
1000020003910
ソフトバンク
20104002X91201
勝利投手:モイネロ(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 航(1勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは栗原、山川、近藤のクリーンアップがいずれも打点を記録するなど、12安打9得点の攻勢。チームの中心打者が、開幕に向けて順調な調整ぶりを示した。対する西武は、栗山と炭谷がそれぞれ適時打を放つ活躍。ベテランがバットで存在感を発揮した。

◆ソフトバンクのドラフト5位、沢柳亮太郎投手(23=ロキテクノ富山)が1軍に合流した。春季キャンプを通じて初合流。西武戦前に先輩やチーム関係者らにあいさつを交わし「テレビで見ていた選手なのでびっくりして。皆さんに『お願いします』ってあいさつをしてたら興奮して鼻血が出ました」と初々しいエピソードを明かした。左側の鼻にティッシュを詰める姿には小久保監督も笑っていた。1月に左膝の違和感を覚えて出遅れていたが、シーズン開幕には間に合った。前日16日は2軍中日戦に登板し、2回1安打無失点の好投。最速151キロの直球とフォーク、カットボールなどを操る本格派右腕は「とにかく毎回試合の準備をするだけです」と意気込んだ。

◆西武からFAで加入したソフトバンク山川穂高内野手(32)が古巣から勝ち越し打を放った。「4番DH」でスタメン出場。1回、同点に追いつき、なお1死三塁で松本のカットボールを左前に運んだ。山川は前日16日の同戦にも出場。初回の第1打席で「4番山川」が場内コールされると、左翼スタンドの西武ファンから「ブー」とブーイングが起こっていた。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(27)に今春の実戦1号が飛び出した。「3番三塁」でスタメン出場し、3回の第2打席だ。松本の初球フォークを仕留め、高い弾道で右翼席に着弾させた。「しっかりと自分のスイングができました。いい打席を続けられるようにしていきたいです」と振り返った。栗原にとってはオープン戦26打席目、春季キャンプからの対外試合を含めると37打席目で待望の初アーチとなった。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が、育成野手3人を本番モードとなる19日の本拠地阪神戦まで1軍に同行させると明言した。西武戦後、川村友斗外野手(24)、仲田慶介内野手(24)、緒方理貢外野手(25)について「彼ら3人は阪神戦までいます。戦力なんで。育成選手ですけど、支配下に劣らない。後から行く選手としては十分評価しています」と話した。支配下昇格の可能性については「十分可能性があります」と明言こそ避けたが、本番モードの試合まで帯同させることは"当確ランプ"を意味する。指揮官は「彼らはチームに対していい影響を与えてくれていたのは事実です。やっぱり心打つものがありました。いい姿で野球をしている。純粋に四球1つ、スチール1つ、ワンプレーが直結するという。ずっと支配下だったら忘れているものというか、そういう部分では彼らはやってくれたと思う」と称賛は止まらなかった。

◆開幕ローテーション入りが確実な西武松本航投手が、課題を残した。ソフトバンクとのオープン戦に先発し、5回10安打7失点(自責6)。初回に2点を失い、3回には栗原へ右越え本塁打を許した。5回には4失点と強力打線を抑えきれなかった。「コントロールもそうですし、悪かったところを1つずつ直していくしかない。次投げるまでに1つでも多く(修正点を)見つけて」と前を向いた。

◆西武の40歳ベテラン栗山巧外野手が存在感を示した。「3番DH」で先発。1回1死一塁から、先発左腕モイネロの151キロ直球を左翼線へはじき返す技ありの適時二塁打で先制点をもたらした。「コースに逆らわずに打てたのも、ファウルに切れなかったというのも良かった」。通算400二塁打の記録に残り1本と迫っており「シーズンも打てるように頑張ります」と気持ちを高めた。

◆西武松井稼頭央監督(48)はオープン戦残り5試合を見て、開幕メンバーの選考を進めていく。この日、ソフトバンクとの試合は6点差で敗れた。攻撃は9安打3得点。オープン戦はここまで8試合を戦い、4勝3敗1分けの成績としている。チームは18日の休養日をはさみ、19日からは本拠地ベルーナドームで広島との2連戦、22日からヤクルトとの3連戦を控えている。同監督は「シーズンに向けた戦いになってくるでしょうし、メンバーもいい競争をしてくれている。そこまで大きくメンバーは削らず、うまいこと下(2軍)の試合を使いながらやっていきたい」と今後を見据えていた。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手が遅ればせながらオープン戦1号アーチを放った。3回1死走者なし。松本の初球フォークを右翼ポール際スタンドに運んだ。オープン戦11試合目。キャンプ中の対外試合を含めると37打席目にして、ようやく1発が飛び出した。「しっかりと自分のスイングができました。(ホームランが)出たのは良かった」。実戦での本塁打は昨年8月22日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来。昨シーズンは夏場に右手の故障で戦線離脱。三塁レギュラー再奪取へ、大きなアピール弾となった。オープン戦は27打数5安打、打率1割8分5厘と苦しんでいるが、打撃上昇への手応えはつかみつつある。1打席目には無死二、三塁の場面でカウント2-2と追い込まれたが、一ゴロを放ち、しっかり打点を挙げた。「ホームランも良かったけど、(初回)一塁にゴロを打って、また1死三塁としたのは評価」と小久保監督もうなずいた。本人は「とにかく1年を通して試合に出られるように頑張るだけ」と冷静。米国自主トレを共にした井上との定位置争いを制し、開幕から「ホットコーナー」を死守するつもりだ。

◆ソフトバンクは西武からFA加入した山川穂高が古巣相手に適時打2本を放った。「4番DH」で出場し、1回1死三塁で左前に決勝打。「甘いボールを仕留めることができました」。5回1死三塁では低めのカットボールに体勢を崩されながら中前へ。西武ファンからブーイングを受けながら2安打2打点の活躍だった。

◆先発転向のソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)がオープン戦3度目のマウンドで100球超を投げた。初回は3安打を許して35球を要したが、予定の90球を超えた後も続投を志願。5回1/3で104球を投げ、5安打2失点と粘った。「100球以上を投げられたのでポジティブに捉えている。直球のスピードも落ちなかったし、個人的には満足している」。オリックスとの開幕カード3戦目に先発予定。助っ人サウスポーのギアもグッと上がってきた。

◆西武の松本は制球に苦しみ、5回を被安打10で7失点と崩れた。先頭の柳田に四球を与えた一回に2点を取られると、三回は栗原に対し、捕手の構えた外のコースと逆にいった変化球をソロ本塁打とされた。五回も5長短打を浴びて4点を失い「コントロールもそうだし、悪かったところを一つずつ直していくしかない」と反省した。開幕ローテーション入りは見込まれている。松井監督は厳しく評さず「次の登板に向けて、どう修正していくかだと思う」と話した。

◆ソフトバンクの栗原に待望のオープン戦1号ソロが飛び出した。昨季、開幕戦で4番を務めた左打者は「いい打ち方ができた。いい打席を続けたい」と安堵の表情を浮かべた。三回に松本の初球を右翼ポール際へ放り込んだ。一回無死二、三塁ではファウルで粘り、一ゴロで打点を挙げた点にも触れ「そっちの方が内容が良かった」と手応えを得た。春季キャンプから調子が上がらなかったが「打撃練習で徐々に合ってきた」と上向きの様子だ。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
46
(+9)
31
(+3)
11
(+1)
11
(+3)
0.247
(↑0.01
2.610
(↓0.04)
2
(1↓)
ORIX
631 0.667
(↓0.083)
1
(↓1)
33
(+1)
33
(+6)
3
(-)
6
(-)
0.276
(↓0.009)
3.270
(↓0.34)
3
(2↑)
楽天
741 0.636
(↑0.036)
1
(-)
41
(+5)
30
(+3)
2
(-)
9
(+3)
0.276
(↓0.001)
2.270
(↓0.07)
4
(2↓)
日本ハム
535 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
47
(+1)
49
(+5)
2
(-)
15
(-)
0.248
(↓0.001)
3.570
(↑0.05)
5
(1↓)
西武
431 0.571
(↓0.096)
2
(↓1)
19
(+3)
25
(+9)
4
(-)
3
(-)
0.230
(↑0.006
3.130
(↓0.77)
6
(-)
中日
654 0.545
(↑0.045)
2
(-)
39
(+4)
36
(-)
5
(-)
5
(-)
0.221
(↑0.008)
2.300
(↑0.17)
6
(-)
ヤクルト
651 0.545
(↑0.045)
2
(-)
35
(+6)
41
(+1)
8
(+4)
8
(+1)
0.219
(↑0.009)
3.270
(↑0.21)
8
(2↓)
広島
554 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
42
(+2)
42
(+2)
6
(-)
8
(-)
0.219
(↑0.001)
2.370
(↓0.03)
9
(-)
巨人
560 0.455
(↑0.055)
3
(-)
40
(+5)
36
(+1)
3
(-)
4
(-)
0.234
(↑0.008)
3.060
(↑0.22)
10
(-)
DeNA
355 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
44
(+2)
33
(+2)
9
(-)
19
(+2)
0.266
(↑0.003)
2.430
(↓0.03)
11
(-)
ロッテ
252 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
26
(+3)
37
(+5)
3
(-)
6
(-)
0.239
(↑0.008)
3.940
(↓0.14)
12
(-)
阪神
1111 0.083
(↓0.008)
7.5
(↓1)
34
(-)
53
(+4)
2
(-)
5
(+1)
0.213
(↓0.002)
3.110
(↓0.02)