ロッテ(☆3対0★)オリックス =オープン戦2回戦(2024.03.16)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
0000000000400
ロッテ
01000101X3810
勝利投手:種市 篤暉(1勝0敗0S)
(セーブ:横山 陸人(0勝0敗1S))
敗戦投手:カスティーヨ(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ロッテ戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆ロッテは、途中出場の柿沼が犠飛と適時打で2打点をマーク。正捕手争いへ向け、バットでアピールに成功した。一方のオリックスは、先発・カスティーヨが5回1失点の好投。ローテーションの1人として期待される助っ人が、順調な調整ぶりを示した。

◆オリックス紅林を2球で追い込むと、ロッテ種市篤暉投手(25)は田村のサインに首を振った。4回1死走者なし。自ら新球ナックルカーブで3球勝負を選んだ。外に制御して見逃し三振。「一番練習したかったボール。2ストライクからでも使えるように。オープン戦しか試せる機会はないので」と手応えが残った。追い込んでからもゾーン内へ。「全員3球勝負ぐらいのイメージ」で臨んだのは、昨季の反省もある。トミー・ジョン手術をへて7年目で初めて10勝したが、試合の入りに課題があった。初回は平均19・8球。いきなりボール先行では、長いイニングは難しくなる。完投は0だった。この日は違った。「今年はまだ2イニングまで。4イニングはちょっと怖かった」が、早め勝負で初回は13球。予定の4回を45球で終えた。新球だけじゃない。意識して直球で右打者の内角も突いた。開幕2戦目、30日の日本ハム戦(ZOZOマリン)先発を託した吉井監督は「順調です」。7日の欧州代表戦では、侍ジャパンの完全リレーを締めた。右腕は「あれ以上の場面はない。今日も落ち着いて上がれた」と、代表経験も生かしている。【古川真弥】

◆ロッテ・ドラフト1位の上田希由翔内野手(22=明大)が本拠地でファンの声援に応えた。2番一塁でフル出場。ZOZOマリンでは初のスタメンだった。初回の第1打席、オリックス・カスティーヨの初球147キロを中前に運んだ。「ホッとしてます。(声援は)ありがたいなと」と笑顔。吉井監督は「彼の持ち味で、ファーストスイングから強いスイングができる」と評価した。

◆ロッテ2番手の中森俊介投手(21)が3回1安打無失点と好投した。最速150キロの真っすぐに力があった。5回1死では、中川を148キロ内角真っすぐで見逃し三振。変化球でもストライクを取れていた。開幕ローテを争う立場。吉井理人監督(58)は「前回は立ち上がりが、ちょっとふわっとしていた。今日はもう3イニング、全力でいってみいということで。いい真っすぐ、投げてましたね」と喜んでいた。

◆オリックスの新外国人アンドレス・マチャド投手(30=ナショナルズ)が、苦しいブルペンの救世主となりそうな雰囲気だ。ロッテ戦は7回2死走者なしから登場。高部を155キロの内角直球で難なく空振り三振に仕留めた。これでオープン戦全3戦で無失点だ。「今日と明日、投げるという意味。この状況から投げるのが自分の仕事かなと思った」。イニングの途中からの登板の意図を、17日ヤクルト戦(神宮)での登板も含めた連投テストだと明かした。独特の風が吹くZOZOマリンでの予行演習も終了。「すごくいい感覚で投げられた」と満足そうだ。ブルペンでは2人のセットアッパーの先行きが不透明だ。宇田川は右肩痛で開幕1軍を断念。山崎もコンディション不良で10日の2軍戦で実戦復帰したばかり。抑えの平野佳につなぐ人材として、マチャドは心強い。厚沢投手コーチは「そこを投げられる投手はたくさんいた方がいい。マチャドもその1人」と話した。「チームの力になれるよう頑張るだけ。早く開幕を迎えたい」。ベネズエラ出身で、昨季までメジャーで3年連続40試合登板をクリアした右腕。5日の中日戦では球団外国人最速タイの159キロも計測している。10日ヤクルト戦では志願の回またぎも経験。本番を想定し、着々と備えている。【大池和幸】

◆両チームのスタメンが発表され、オリックスはルイス・カスティーヨ投手(29)が先発登板する。前回登板の9日の巨人戦(京セラ)では4回4安打2失点。昨季までロッテに在籍した右腕はZOZOマリンで通算6試合に登板し、防御率2・13と好成績。古巣を相手に好投し、開幕ローテ入りへ前進なるか注目だ。

◆ロッテのドラフト1位・上田希由翔内野手(22)=明大=が「2番・一塁」で先発し、一回に中前打を放った。これが本拠地初打席でいきなり初安打をみせた。期待の新人にファンからは大声援が送られた。本拠地デビューとなった前日15日のオリックス戦は八回から守備に就いたが打席には立っておらず。初めての打席でオリックス先発、カスティーヨの初球の内角直球をしっかりとはじき返した。2月は1軍帯同していたが、今月9日から2軍の試合で本職の三塁だけでなく二塁を守るなど経験を積んでいた。開幕まで2週間を切り、15日に再び1軍合流。「残り少なくなってきたのでしっかりと自分も結果を残す。(打撃で)結果は出ているので継続してやれることをしっかりとやっていきたい」と開幕に向けて意気込んでおり、大きなアピールとなる一打だった。

◆オリックスは4安打完封負けで連勝は5でストップした。先発のカスティーヨは昨年在籍した古巣ロッテを相手に5回6安打1失点と粘投。だが、打線に元気がなかった。ロッテ先発・種市に四回まで散発2安打に封じられると、その後も中森、中村稔、横山と救援陣からチャンスを作ることができずホームが遠かった。

◆ロッテ・種市篤暉投手(25)が先発し、4回45球を投げ2安打無失点に抑えた。順調な仕上がり具合に「投げる前は今年はまだ2イニングまでしか投げていなかったので、4イニング投げるのはちょっと怖かったですけど、球数少なく行けたのでよかった」とうなずいた。圧巻の投球だった。最速150キロを記録した直球を軸にストライク先行の投球でテンポよく投げた。フォークボールや新球のナックルカーブを決め球に3奪三振。実戦で初めて右打者の内角にも投げ込んだ。「オープン戦しか試せる機会はないので、よかった。(直球は)もうちょっと開幕までにアベレージを上げていければいいかなと思っているので、改善点としてやっていきたい」と収穫を口にした。7日には侍ジャパンの一員として欧州代表との強化試合に臨み八回から登板。初のトップチームでの登板で、2回無安打に抑えて6投手の継投による完全試合をしっかりと締めくくった。緊迫した場面を経験したことで「四球を出せない場面でゾーンにどんどんと攻めていけたのが今日の結果につながった。日本代表の時のピッチングが今日はいい方向に出た」と大きな糧にしている。今季は開幕2戦目となる30日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に先発することが内定している。「試したいことは全部試せていますし、ある程度、どの球種も扱えていたので順調に来ている」。登板日まで2週間を切り、抜かりなく調整を進めている。

◆ロッテ・中森俊介投手(21)が五回から2番手で登板し3回1安打無失点と好投をみせた。今季の先発ローテーション入りを目指す右腕が好アピールした。五回は先頭のT-岡田を遊ゴロに仕留め、中川には148キロの直球で見逃し三振、ゴンザレスにはフォークボールで空振り三振を奪った。前回9日のソフトバンク戦では決め球に苦労するなどして3回5安打4失点に終わったが、しっかりと修正してきた。吉井監督は「前回は立ち上がりがちょっとふわっとしていたので、今日は『3イニング全力で1回いってみ』と伝えた。いい真っすぐを投げていました」と目を細めた。2試合連続で2番手と中継ぎでの起用となっているが「中継ぎというよりロング。回の頭からいっているので、先発のつもりで投げてもらっている」と説明した。3年目の昨季は開幕戦で中継ぎとしてプロ初登板を果たし、主に救援として13試合に出場。経験を積み、今季は「先発をやりたい」と首脳陣に直訴した。昨年11月にはオーストラリアのウインターリーグに参加し、中5、6日の先発ローテーションで計6試合に登板。大きな目標として「規定投球回の達成」も掲げており、先発の枠を掴むべく結果を残した。

◆ロッテのドラフト1位・上田希由翔(きゅうと)内野手(22)=明大=が16日、オリックスとのオープン戦(ZOZOマリン)に「2番・一塁」で本拠地初スタメンを果たし、初打席で初安打を放った。「本当にホッとしています。まずは1本出たのでよかった」一回はカスティーヨの初球の内角直球を捉えて中前打。本拠地デビューとなった15日の同戦は八回から守備に就いたが打席には立っておらず、初めての舞台だったが、飲まれることなく積極的にスイングした。開幕1軍、そして開幕スタメンへ猛追する。オープン戦は4試合に出場し、打率・333(9打数3安打)。本職の三塁だけでなく、一塁や二塁にも挑戦している。ソト、中村奨、安田らとの定位置争いはし烈だが、東京六大学リーグで歴代4位の74打点を挙げた勝負強さもみせて食らいつく。「開幕からいいスタートを切れたらなと思う。強い欲は持たずに自分のやることをやっていきたい」と上田。期待のルーキーが平常心の気持ちでアピールを続ける。(森祥太郎)

◆5連勝でストップしたオリックスだが、新外国人のルイス・カスティーヨ投手(29)=前ロッテ=が5回6安打1失点で試合を作り、開幕ローテーション入りへ前進した。暖かな日差しと浜風が心地良い。ZOZOマリンのマウンドに帰ってきたカスティーヨが、古巣を相手に結果を出した。「危険な場合はあったけど、なんとか1失点で抑えることができた。しっかりと仕事ができたかな」二回に5番・中村奨から3連打を許し、先制点を献上。三回には2四球を与えるなど制球に苦しむ場面もあった。「最後まで、なかなかまとまりきれなかった」と持ち味は影を潜めたが、6安打を浴びながらも粘って5回1失点にまとめた。昨季までロッテに所属した右腕はゾゾマリンで6試合に登板し、防御率2・13と好成績。名物の強風も熟知しており「今日も(昨年と同様の感覚で)投げることができたのでよかった」とうなずいた。中嶋監督は「課題のところはあまり直っていない」と指摘しながらもゲームメーク能力については「ずっとそう」と高く評価した。走者を置いた状況では苦しんだが、春季キャンプ中を含めた対外試合5試合で防御率1・93(14回を自責3)と安定感のある投球を続けており、開幕ローテ入りに前進した。現状では宮城が開幕投手最有力で、昨季の新人王の山下は開幕2カードの西武戦(ベルーナ)での登板が濃厚。3番手以降には東、曽谷、山岡と続き、カスティーヨはソフトバンクとの開幕カード2戦目以降で先発することになりそうだ。「(今後も)普段通りに投げて、しっかりとストライクを取って仕事をしたい」チームは昨季16勝の山本由伸(現米大リーグ、ドジャース)、同11勝の山崎福也(現日本ハム)が抜けた先発陣の整備が求められる。救世主は来日2年目の助っ投だ。(織原祥平)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
621 0.750
(↓0.107)
-
(-)
32
(-)
27
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.285
(↓0.019)
2.930
(↓0.05)
2
(1↑)
日本ハム
525 0.714
(↑0.047)
0.5
(↓1)
46
(+5)
44
(+1)
2
(-)
15
(+1)
0.249
(↑0.004)
3.620
(↑0.24)
3
(-)
ソフトバンク
731 0.700
(↑0.033)
0
(↓1)
37
(+2)
28
(+1)
10
(+1)
8
(+2)
0.237
(↓0.011)
2.570
(↑0.16)
4
(2↓)
西武
421 0.667
(↓0.133)
1
(-)
16
(+1)
16
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.224
(↓0.005)
2.360
(↑0.02)
5
(-)
楽天
641 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
36
(+3)
27
(+1)
2
(-)
6
(+1)
0.277
(↓0.002)
2.200
(↑0.13)
6
(1↑)
中日
554 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
35
(+4)
36
(+3)
5
(+2)
5
(-)
0.213
(↑0.006)
2.470
(↓0.04)
6
(1↓)
ヤクルト
551 0.500
(↓0.056)
2
(-)
29
(+1)
40
(+3)
4
(+1)
7
(+1)
0.210
(↓0.003)
3.480
(↑0.05)
6
(1↑)
広島
553 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
40
(+3)
40
(+2)
6
(-)
8
(-)
0.218
(↑0.003)
2.340
(↑0.03)
9
(2↓)
巨人
460 0.400
(↓0.044)
3
(-)
35
(+1)
35
(+5)
3
(-)
4
(-)
0.226
(-)
3.280
(↓0.24)
10
(-)
DeNA
354 0.375
(↓0.054)
3
(-)
42
(+2)
31
(+3)
9
(-)
17
(+1)
0.263
(↑0.008)
2.400
(↑0.11)
11
(-)
ロッテ
242 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
23
(+3)
32
(-)
3
(-)
6
(+1)
0.231
(↑0.004
3.800
(↑0.55)
12
(-)
阪神
1101 0.091
(↓0.009)
6.5
(-)
34
(+3)
49
(+4)
2
(-)
4
(-)
0.215
(↑0.007)
3.090
(↓0.12)