日本ハム(☆5対1★)巨人 =オープン戦1回戦(2024.03.16)・エスコンフィールド北海道=
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巨人
0100000001700
日本ハム
32000000X5910
勝利投手:加藤 貴之(2勝0敗0S)
敗戦投手:グリフィン(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは、マルティネスが2打席連続適時打を記録。中軸として期待されるスラッガーが、順調な仕上がりを見せた。一方の巨人は、オドーアが2安打をマーク。新加入の助っ人がバットで結果を残した。

◆日本ハムの新庄剛志監督(52)が試合前練習中、一塁側ファウルゾーンで調整している上原健太投手(29)に歩み寄り話しかけた。赤いパーカーを着てニコニコ話す指揮官。激励を受けていたのか、雑談だったのか不明だが、上原も笑顔でこたえていた。指揮官は、開幕3戦目の3月31日ロッテ戦先発(ZOZOマリン)に上原を抜てきしたばかり。当初、バーヘイゲンを登板させるイメージだったが、調子が上がらないため、好調な背番号20の9年目左腕に初の開幕ローテーション入りを告げていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が11日に若林晃弘内野手(30)との交換トレードで巨人へ移籍した郡拓也捕手(25)を笑顔で出迎えた。試合前にあいさつに訪れた郡と、しばし談笑。打撃の構えを見せて、何かアドバイスを送っている場面もあった。最後はハイタッチして巨人ベンチへ戻る郡を送り出した。新庄監督はトレード発表翌日の12日に「郡君に、ジャイアンツできっかけをつかんで(もらいたい)。守れるんで、できたらあのバッティング...彼はヒッチする(打つ直前にバットのグリップの位置が上下する)癖を治してほしい。去年も言ってたんですけど、なかなか治らないですよね。あれが治れば、素直にバットが出て活躍できると思う。期待してます」と話していた。

◆巨人からトレードで加入した日本ハム若林晃弘内野手(30)が、古巣相手に「1番・二塁」でスタメン出場も、途中交代となった。初回の第1打席で四球を選び出塁。続く松本剛の右前打で二塁に進んだが、3番レイエスの打席で、フルカウントになった直後、代走の石井と交代になった。状況は不明だが、何らかのトラブルがあって、大事を取って交代させたものとみられる。

◆巨人2年目左腕のフォスター・グリフィン投手(28)が、またしても立ち上がりの悪さを見せた。初回先頭の若林に四球を与え、2番松本剛に右前打を許して無死一、三塁のピンチをいきなり背負った。3番レイエスこそ見逃し三振も、マルティネスの右前適時打で先制され、続く野村には4連続ボールの四球。万波に左中間へ運ばれ、初回だけで3失点。2回にも2点を失い2回7安打3四死球5失点と安定感を欠いた。前回登板のオリックス戦(9日)も、2回までに6失点という序盤の投球内容。決定的となっている開幕2戦目の阪神戦(30日)先発に、不安を残す形となった。オープン戦での登板は残り1試合。グリフィンは「やらなきゃいけないのは全部。試合でもちょっと回数投げないといけないのもそうだし、球数投げるのもそうだし、ストライク投げるのもそうだし、全部やらないといけない」と2試合連続で出ばなをくじかれ、急ピッチでの調整を余儀なくされた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が試合後、11日にトレードで巨人から加入した若林晃弘内野手(30)が2軍落ちすることを明かした。「努力は一生、本番は1回、チャンスは一瞬。この一瞬のね、チャンスを、若林君はちょっとモノにできなかったですね」。そう切り出した指揮官は、1番二塁で古巣相手にスタメン出場した若林の初回2死無走者の場面でエラーをした守備に言及。「いい打球が飛んできて、あそこでいいプレーして(という気持ちから)硬さというか、気合が入りすぎて。そこもね、もう自分次第なんで。プロの世界は厳しい」。そして、1回の攻撃で四球で出塁後、二塁へ進塁した後に左太ももを負傷。患部を触って気にしていたところを確認した新庄監督は「ちょっと足を痛めてね。セカンドに行って、ちょっと(左太)ももを押さえていたから。で、確認したら、やっぱ痛めていて」と、すぐに代走を送った。若林は試合中に札幌市内の病院へ向かい、検査を受けた。明日17日はエスコンフィールドで治療に専念する見通しだが、その後は2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリすることになりそう。トレード直後の古巣相手の試合で、悔しい結果に終わった。

◆開幕2戦目は任せろ! 日本ハム加藤貴之投手は6回6安打1失点。3奪三振で無四球と好投し、先発指名されている3月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)へ、仕上がりの良さをアピールした。6回71球を投げボール球はわずか22球。ストライク率69%の内容に「(捕手の伏見)寅威さんの配球の通りに投げられた。いい緊張感の中で投げられたので良かった」と手応えを口にした。4回1死一、三塁のピンチでは、近くに転がった打球をあえてスルー。「捕っても良かったですけど、芝で打球も死ぬと思ったし、ショートもいると思ったので」と、遊併殺に仕留めた。本拠地の特性も踏まえたプレーで、巨人の主力をしっかり抑えた。新庄監督も安心だ。「言うことないでしょう。こういう勝ち方、最高っすね。初回、2回に点を取って守り勝つ。先発ピッチャーが6回。後ろがだいぶ厚くなっているんで、これで勝てる野球ができたら、すごく乗っていけそうな雰囲気がつくれていくと思います」と喜んだ。登板時の場内アナウンスで加藤貴が大型ビジョンに映し出されると、「2戦目は任せろ」と言わんばかりに、左手の人さし指と中指を挙げ、Vサイン風のポーズを披露した。昨季は新球場開幕戦先発を託されたが、今季は2戦目。気持ちに余裕があるか問われると「はい、そうっすね」。1年前、大きなプレッシャーを背負いマウンドに上がった左のエースに今、怖いものはない。【永野高輔】

◆12日広島戦の最終打席から9打席連続無安打だった日本ハム万波中正外野手が、初回1死満塁で、右中間へ2点適時二塁打を放った。練習でタイミングの取り方を微調整し「だいぶ遅れてたんで、ちょっと足上げたりして、早めにタイミングを取る意識付けをやっていました」。新庄監督は「満塁で1本出てくれたことにホッとしていますけど。ホームラン狙わなくていいんですよ。強い打球を心がけてセンターにバチン、と打てば」と助言を挟みつつ、復調を期待した。

◆日本ハム浅間大基外野手(27)が右手首の負傷で戦線離脱し、開幕1軍入りが厳しくなった。試合前練習から姿を見せていなかった浅間について、試合後に新庄剛志監督(52)は「あ、ケガしてます。ケガ。ちょっと(右)手首が調子よくなかったみたいで。2軍です」と明かした。患部を負傷したのは14日の広島とのオープン戦(エスコンフィールド)の打席中だった。昨季も左足首の故障に泣いた浅間は、春季キャンプで2軍スタートも打撃好調で3月から1軍へ昇格。オープン戦は打率3割8分1厘と開幕1軍へ向けて順調だっただけに、新庄監督は「(この日の試合で左太ももを負傷して途中交代した)若林君も浅間君も、この辺なんですよ。いい調子の時に...。(浅間は右手首の負傷で)投げる方にも負担がかかってくる。本人が一番悔しいんじゃないですか。『なんで俺は毎年、こうなんだろう』って」と心情をおもんぱかりながら、チーム全体には「もう他の選手は『よし、チャンスが回ってくる』って思わないとね」とメッセージを送っていた。

◆巨人育成のユーリー・ラモス投手(26)が2試合連続で、剛速球を連発し相手打線をねじ伏せた。5回から登板すると、先頭野村を全球直球勝負で詰まらせ遊飛に打ち取ると、万波にはチェンジアップも見せて遊ゴロ。最後はスティーブンソンをチェンジアップとの緩急で空振り三振に仕留め3者凡退に抑えた。直球9球の平均球速は154・4キロで最速156キロをマーク。前回登板ソフトバンク戦に続く無失点投球で、支配下昇格を猛アピールしたラモスは「自分が思っていることが今出来ているし、1軍で1試合投げて抑えることができているので自信になりました。どのような場面でもチームのために全力投球したいです。その先に支配下登録があると思っています」と結果で存在感を示していく。

◆巨人2年目左腕のフォスター・グリフィン投手がまたしても炎上した。初回だけで3四死球が絡み3失点。2回も修正できず2点失い、2回7安打5失点と安定感を欠いた。前回登板に続く内容の悪さにグリフィンは「やらなきゃいけないのは全部」と反省。内定している開幕2戦目の阪神戦(30日)まで、オープン戦残り1試合となり、阿部監督は「次ドームであまりにも良くなかったら、再編しようかなと思います」と追試を言い渡した。

◆トレード移籍した巨人郡拓也捕手が元本拠地でマルチに動き回った。4回守備から初マスクをかぶり途中出場。4回を松井、5回には直球の平均球速154・4キロだったラモスとバッテリーを組み「怖かったです、最初は」と言いつつ2回無失点で切り抜けた。三塁の守備にも就きユーティリティーぶりを発揮したが「難しさはない。あれが普通だと思っているので大丈夫」と当たり前のようにこなした。

◆巨人ルーグネッド・オドーア外野手(30=パドレス)が初のマルチ安打を放った。「7番右翼」で出場し、2回に左前、4回には右前へと左右に打ち分けた。オープン戦14打席連続無安打が続いていた中で北の大地で快音を鳴らし、阿部監督は「おいしいカニ食ったからじゃない」と感謝。オドーアも「阿部監督、矢野コーチが熱心にアドバイスや指導してくれて本当に助けられています」と徐々に手応えをつかんでいる。

◆先発から中継ぎへ転向した日本ハム金村尚真投手(23)が、開幕1軍入りをグッと引き寄せた。巨人とのオープン戦(エスコンフィールド)の8回に登板し、安定感抜群の内容で3者凡退。これでリリーフとして3試合連続無失点とした2年目右腕に、新庄監督の信頼も大幅アップ。将来的な先発志望の思いは一時封印し、与えられた役割でチャンスをつかんで開幕から勝利の方程式入りを目指す。中継ぎに転向した金村が8回に登板し、3試合連続無失点。安打すら許していない。昨季とは違う形で開幕1軍入りに前進した。金村 先発と違って難しいところはたくさんあるけど、臨機応変に対応しながら。リリーフの経験がたくさんある(武田)久さんや建山さんにも聞きながらやっているんで、うまくできているかなと思います。2年連続の開幕ローテ入りを目指していた中で、リリーフ転向を通達されたのは2月29日の全体練習の時。すぐに気持ちを切り替え、目標を勝利の方程式入りへ軌道修正した。金村 チームに求められたポジションで、しっかり優勝に貢献できたらと思う。1軍で出てナンボだと思うので、すぐに割り切るしかないと思いました。球団の歴史を彩った名リリーバーでもある建山、武田両投手コーチから、中継ぎ投手のイロハを教えてもらっている。特に言われているのは、肩をつくるまでの球数。「投げすぎないように毎回、言われている」。先発時の約25球から、この日は15球に減らして登板準備を終了した。金村 玉井さんは9球で肩をつくったりする。徐々に減らして、自分はこれぐらいだったら行けるっていうのを、つかめれば。新庄監督も"リリーバー金村"に手応えを感じている。「安定感ばっちり。例えば3対1で勝っていたとして7回、8回で投げて、その後どういう疲れが出るのかも確認していかないと」と勝利の方程式入りも見据えている。金村も、その期待に応えるつもりだ。金村 いずれは先発で勝負したいですが、大して去年も結果を残していない。自分のわがままが突き通るほど甘くない。まずは開幕1軍を目指して、勝ちパターンで投げられるように。見据える将来像への通過点として、与えられた役割を全うする。【木下大輔】

◆オープン戦打率・500(26打数13安打)で首位打者に立つ巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=が「1番・中堅」で先発する。

◆巨人の新外国人、ルーグネッド・オドーア内野手(30)=前パドレス=が15打席ぶりにHランプを灯した。14打席連続無安打で迎えたこの日は「7番・右翼」で先発出場。二回無死二塁で回ってきた第1打席で好機を拡大する左前打を放った。快音が聞こえてこなかった助っ人に阿部監督も「時差ぼけじゃない?」とぼやいていたが、米大リーグ通算178本塁打を誇る大砲が不安を払拭する一本を放った。

◆開幕ローテーションに内定している巨人のフォスター・グリフィン投手(28)が2回7安打5失点。制球が安定せず、甘くなった直球をとらえられ、「他の球種がよくなくて、真っすぐに絞られてヒットが増えた」と振り返った。前回9日のオリックス戦(京セラ)でも3回7安打6失点。2試合連続で打ち込まれた左腕に阿部慎之助監督(44)は「もう一回、最後(の登板が)あるので、何とか良くなってほしい」と復調を願った上で「次のドームであまりにも良くなかったら、(開幕ローテーションを)再編しようと思う」とローテ再編の可能性も示唆した。

◆日本ハムからトレードで加入した巨人・郡拓也捕手(25)が四回の守備から捕手として途中出場。「ラモスは捕ったことなかったのでだいぶ怖かったですね」と苦笑いを浮かべるも、松井、ラモスの2投手を無失点リレーに導く好リードを見せた。阿部監督は郡の捕手での守備について「あんなにできるんだなと思って、感心している」と目を細めた。内外野も守れる郡は、六回からは三塁の守備に就くなど、万能選手ぶりを発揮した。

◆巨人の新外国人オドーア(前パドレス)が目覚めのマルチ安打を放った。二回に15打席ぶりとなる左前打を放ち、四回には右前打。阿部監督からの「コンパクトに打てば力があるから(打球が)吹っ飛んでいく」との助言を体現し「熱心にアドバイスをくれて助けられている」と感謝した。復調の兆しを見せた米大リーグ通算178発の大砲に指揮官は「おいしいカニを食べたからじゃない?」とジョークを交えて笑みを浮かべた。(エスコン)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
621 0.750
(↓0.107)
-
(-)
32
(-)
27
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.285
(↓0.019)
2.930
(↓0.05)
2
(1↑)
日本ハム
525 0.714
(↑0.047)
0.5
(↓1)
46
(+5)
44
(+1)
2
(-)
15
(+1)
0.249
(↑0.004
3.620
(↑0.24)
3
(-)
ソフトバンク
731 0.700
(↑0.033)
0
(↓1)
37
(+2)
28
(+1)
10
(+1)
8
(+2)
0.237
(↓0.011)
2.570
(↑0.16)
4
(2↓)
西武
421 0.667
(↓0.133)
1
(-)
16
(+1)
16
(+2)
4
(-)
3
(-)
0.224
(↓0.005)
2.360
(↑0.02)
5
(-)
楽天
641 0.600
(↑0.044)
1
(↑1)
36
(+3)
27
(+1)
2
(-)
6
(+1)
0.277
(↓0.002)
2.200
(↑0.13)
6
(1↑)
中日
554 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
35
(+4)
36
(+3)
5
(+2)
5
(-)
0.213
(↑0.006)
2.470
(↓0.04)
6
(1↓)
ヤクルト
551 0.500
(↓0.056)
2
(-)
29
(+1)
40
(+3)
4
(+1)
7
(+1)
0.210
(↓0.003)
3.480
(↑0.05)
6
(1↑)
広島
553 0.500
(↑0.056)
2
(↑1)
40
(+3)
40
(+2)
6
(-)
8
(-)
0.218
(↑0.003)
2.340
(↑0.03)
9
(2↓)
巨人
460 0.400
(↓0.044)
3
(-)
35
(+1)
35
(+5)
3
(-)
4
(-)
0.226
(-)
3.280
(↓0.24)
10
(-)
DeNA
354 0.375
(↓0.054)
3
(-)
42
(+2)
31
(+3)
9
(-)
17
(+1)
0.263
(↑0.008)
2.400
(↑0.11)
11
(-)
ロッテ
242 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
23
(+3)
32
(-)
3
(-)
6
(+1)
0.231
(↑0.004)
3.800
(↑0.55)
12
(-)
阪神
1101 0.091
(↓0.009)
6.5
(-)
34
(+3)
49
(+4)
2
(-)
4
(-)
0.215
(↑0.007)
3.090
(↓0.12)