西武(☆3対2★)中日 =オープン戦2回戦(2024.03.13)・ベルーナドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
中日
0000002002810
西武
01000002X3700
勝利投手:渡邉 勇太朗(1勝1敗0S)
(セーブ:宮澤 太成(0勝0敗1S))
敗戦投手:齋藤 綱記(1勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 中日戦チケット予約
◆西武は、先発・武内が力強いピッチングを見せ、4回1安打無失点の好投。一方の中日は、開幕スタメンの座を狙う辻本が2本の二塁打を放つ活躍。両軍の大卒ルーキーが、ともに首脳陣へのアピールに成功した。

◆西武炭谷銀仁朗捕手(36)が、中日とのオープン戦で先制の右前適時打を放った。0-0で迎えた2回2死二塁、カウント2-2から中日梅津のスライダーを右前にはじき返し、二塁から外崎が生還した。昨オフに楽天から戦力外通告を受け、今季は6年ぶりに西武に復帰。スタンドからは当時と同じ応援歌が流れる中、ファンの期待に結果で応えた。

◆西武ドラフト1位の武内夏暉投手(22=国学院大)が、オープン戦に初登板初先発し、4回を1安打無失点に抑えた。スタンドをどよめかせたのは、2回だった。先頭の細川に三塁打を浴びたが、石川、高橋周、鵜飼を3者連続三振。鵜飼には自己最速タイの154キロの速球で空を切らせた。1、3回には四球で走者を許しながら、巧みなけん制球で誘い出し、ピンチの芽をつんだ。登板後、武内は「ピンチでも冷静に投げることができて、バックのみなさんも守ってくれたんで、本当にいい投球になりました」と笑顔。「空振り(三振)が5個も取れたので、決め球の部分は良かったなと思います。前回の登板から真っすぐも変化球も低めに投げることを意識してきて、結果につながったんで良かったと思います」と手応えを示した。

◆西武甲斐野央投手(27)が、移籍後初の本拠地ベルーナドームで登板し、1回を無失点に抑えた。1点リードの5回に登板。最速155キロの速球を軸に押し込み、2死三塁では加藤匠をフォークで空振り三振に抑えた。勝ちパターンの一角で期待される剛腕の投球に、スタンドからは大きな拍手が送られた。▽西武甲斐野「すごい声援も大きかった。状態はいつもと比べて良くなかったですけど、それなりにまとめられた」

◆6年ぶりに復帰した西武炭谷銀仁朗捕手(36)が、攻守で存在感を示した。本拠地ベルーナドームでは移籍後初出場。スタンドからは当時と同じ応援歌が流れる中、先制の適時打を放ち、守備ではドラフト1位のルーキー武内夏暉投手(22=国学院大)を4回無失点と好リードした。松井監督は「走攻守ともにいいものを出してくれた。バッティングも見事だったし、その後の走塁も見事だったし、投手のいいところを引き出してくれた」と称賛した。

◆西武ドラフト5位の宮沢太成投手(24=四国IL・徳島)が、オープン戦初登板でセーブを挙げた。1点リードの9回に登板。無死満塁のピンチを背負ったが、後続を断った。走者を背負った投球を反省しながら「結果的にゼロだったのは良かった」とコメント。松井監督は「声も出ていましたし、向かって行く姿というのは宮沢らしいピッチングだった」と評価した。

◆西武ドラフト1位の武内夏暉投手(22=国学院大)が、開幕ローテーション入りへ大きく前進した。中日とのオープン戦(ベルーナドーム)に初登板初先発し、4回を1安打無失点5奪三振と好投。2回無死三塁では3者連続三振で度肝を抜き、巧みなけん制で2度走者を刺した。自己最速タイの154キロも計測。ベテラン炭谷のリードにも導かれながら、多彩な変化球も交え、スケールの大きさとともに完成度の高さも証明した。最大のピンチを自身のアピールの場に変えた。0-0の2回、武内は先頭の細川を2球で追い込みながら、内角を狙った152キロの速球が甘く入った。この日唯一の安打となる右中間を破る三塁打を浴びたが、むしろ「武内夏暉」の真骨頂を発揮するには最高の舞台だった。武内 2ストライクからの失投だったので、追い込んでからの失投をなくそうと思って、次のバッターに向かって投げた。切り替えの早さと修正能力の高さは、さすがのドラ1だった。石川昂を速球2球で追い込んだ後、誘い球で2球ボールを挟み、外角低めに沈むツーシームで空振り三振。高橋周はカウント2-2からチェンジアップ、鵜飼は2ストライクから自己最速タイの154キロの速球で空を切らせた。2月28日のソフトバンクとの練習試合以来の実戦マウンドで、オープン戦は初登板。ピンチを背負っても、焦るどころか、冷静に気持ちを整理し、豊田投手コーチの助言を思い返した。「ギアの上げ方は豊田さんにもずっと言われていたので、そこは上げられた」。出力を上げながら、制球ミスもなかった。フォームの微調整も結果に表れた。元々、股関節が硬いタイプだったが、プロ入り後に下半身のストレッチを30分×3セットを日課とし、柔軟性が向上。「今までは上半身中心で投げてるなというのがあって、下半身主体で投げることを意識して、いい感じに投げられた」と進化を示した。巧みな一塁けん制も2度披露して走者を刺し「うまかったね」と松井監督をうならせた。「大学の時から得意でした」と胸を張りながら「サインを出してくれた炭谷さんのおかげです」と感謝も忘れなかった。67球で降板後にはブルペンで17球×2セットの投球練習。「長い回を見据えて多く投げた」とシーズンを視野に入れ、準備を進めた。【久保賢吾】西武開幕ローテーション事情 開幕投手が有力視される今井を始め、平良、隅田、松本は当確。ルーキーの武内はこのまま順調に調整が進めば有力だ。昨年まで3年連続開幕投手を務めた高橋は右肩の張りで調整が遅れ、6枚目には先発転向のボー、与座が候補に挙がる。

◆右肘手術からの完全復活を期す中日梅津が先発し、4回を1失点だった。最速155キロと持ち味の球威を示した一方、毎回の4四球を与え、83球を要するなど制球面で課題を残し「悪いところばかり出てしまった」と渋い表情を浮かべた。先発候補として、大野、根尾らと残り少ない枠を争う立場にある。近づく開幕へ向けて「フォームを修正して、再現性を高めていきたい」と話した。

◆西武の甲斐野が加入後初めて本拠地で登板し、1回を無失点だった。五回に2番手で出て1死から二塁打を浴びたが、後続を落ち着いて仕留めた。「声援も大きかったので重圧だった」と冗談めかしながら振り返った。新しく取り組んでいるスライダーとカーブの中間変化球「スラーブ」でもストライクが取れたのが収穫。曲がりの軌道に関して「イメージはあれぐらい」と納得の表情だった。

◆中日で右肘手術からの完全復活を期す梅津が先発し4回を1失点だった。最速155キロと持ち味の球威を示した一方、毎回の4四球を与え、83球を要するなど制球面で課題を残し「悪いところばかり出てしまった」と渋い表情を浮かべた。先発候補として、大野、根尾らと残り少ない枠を争う立場にある。近づく開幕へ向けて「フォームを修正して、再現性を高めていきたい」と話した。

◆これが3球団競合の実力だ。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(22)=国学院大=がオープン戦初登板。4回を1安打無失点、5奪三振と圧巻の投球を披露した。「真っすぐも変化球も低めに投げ切れた。本当にいい投球ができた」開幕ローテーション入りを確実にした左腕は納得の表情を浮かべた。2月28日のソフトバンクとの練習試合で、西武からフリーエージェントで移籍した山川に高めに浮いたチェンジアップを被弾して以来の実戦登板。この間、最も意識したのが低めの制球だった。日課としたのが股関節のストレッチ。1回30分を1日3セット。その成果で上半身に頼らず下半身主導のフォームが固まった。5つの三振は全て空振り。二回無死三塁から石川昂、高橋周、鵜飼をツーシーム、チェンジアップ、自己最速タイ154キロの直球でそれぞれ仕留めた。全ての球種を決め球にできるのも武内の強みだ。さらに一、三回には1死一塁で走者を牽制(けんせい)でアウトに。「ピンチでも冷静に投げることができた。大学からの得意技」と胸を張った。67球で降板後は、ブルペンで打者を立たせて17球を2セット。1セット(=イニング)17球は開幕後の7回120球を見据えての設定だった。5月24-26日のオリックス戦(ベルーナ)は推しの選手を見つける「LIONS COLLECTION」と題して開催される中、球団は武内を〝イケメン7〟のセンターに抜擢(ばってき)。昨秋ドラフトでヤクルト、ソフトバンクと3球団が1位指名で競合した男は顔も投球もイケている。(東山貴実)■九回に登板し、無死満塁のピンチをしのいで無失点に抑えた西武D5位・宮沢(四国IL徳島) 「満塁になったときに『もうこれは割り切るしかないな』と思って、そこから良くなった」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
511 0.833
(↑0.033)
-
(↓0.5)
25
(+6)
18
(+1)
1
(+1)
6
(-)
0.292
(↑0.011)
2.570
(↑0.26)
2
(2↑)
西武
311 0.750
(↑0.083)
1
(↑0.5)
11
(+3)
13
(+2)
3
(-)
3
(+2)
0.226
(↑0.003
2.660
(↑0.17)
3
(2↓)
ソフトバンク
521 0.714
(↓0.119)
0.5
(↑0.5)
29
(+2)
23
(+3)
7
(-)
5
(+1)
0.254
(↑0.001)
2.920
(↓0.02)
4
(2↓)
日本ハム
424 0.667
(↓0.133)
1
(↓0.5)
37
(+1)
39
(+6)
2
(-)
12
(+3)
0.248
(↓0.019)
3.840
(↓0.24)
5
(-)
ヤクルト
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓0.5)
28
(-)
37
(+13)
3
(-)
6
(+1)
0.213
(↓0.003)
3.530
(↓0.9)
6
(2↑)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
34
(+3)
25
(+2)
3
(+1)
4
(-)
0.232
(↑0.006)
2.740
(↑0.11)
6
(-)
楽天
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
30
(+1)
26
(+6)
1
(-)
4
(-)
0.286
(↓0.006)
2.590
(↓0.44)
6
(3↑)
DeNA
334 0.500
(↑0.1)
2
(↑0.5)
40
(+13)
25
(-)
9
(+3)
15
(-)
0.260
(↑0.014)
2.560
(↑0.29)
9
(2↓)
中日
453 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
31
(+2)
33
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.209
(↑0.004
2.630
(↓0.06)
9
(1↑)
広島
452 0.444
(↑0.069)
2.5
(↑0.5)
33
(+6)
34
(+1)
4
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.003)
2.310
(↑0.24)
11
(-)
ロッテ
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
14
(+1)
25
(+6)
1
(-)
4
(+1)
0.211
(↓0.009)
3.910
(↓0.02)
12
(-)
阪神
190 0.100
(↑0.1)
6
(↑0.5)
31
(+6)
45
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.215
(↑0.01)
3.280
(↑0.27)