日本ハム(★1対6☆)広島 =オープン戦3回戦(2024.03.13)・エスコンフィールド北海道=
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広島
0120002016912
日本ハム
0000000011120
勝利投手:大瀬良 大地(1勝0敗0S)
敗戦投手:根本 悠楓(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(1号・2回表ソロ),レイノルズ(1号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは、2番手・北浦が2回無安打無失点。開幕一軍入りを果たすべく、首脳陣へのアピールを見せた。一方の広島は、先発・大瀬良が3回無安打無失点。右肘手術後初の実戦登板で、順調な回復ぶりを示した。

◆広島大瀬良大地投手(32)が、オープン戦初登板を3回46球、無安打2四球無失点で終えた。昨年10月末の右肘クリーニング手術後初の対外試合登板で、復活を強く印象づけた。立ち上がりから真っすぐが最速151キロを計測するなど鋭かった。2者連続三振で滑り出すと、3番野村も遊ゴロに打ち取った。2回は2死から連続四球と制球を乱すも、進藤の中直で悪い流れを切った。「今日は出力を上げていきたいなと。バランスが崩れてしまって、あそこは制御できなかった。それも含めて出力を上げられたのはプラスだったと思う」3回は落ち着きを取り戻し、3者凡退で切った。直球だけでなく、得意球のカットボールなど変化球も織り交ぜた。「真っすぐ、カットに関しては良かった。ツーシームとフォークは良いときと悪いときの差が激しかったので、またブルペンとか練習でしっかりものにできるようにチャレンジしていきたい」。登板後に技術面の反省を口にすることが、右肘の状態の回復を物語っている。「体のことは一切気にせず終われましたし、技術的なところやイニングを伸ばしていくところを次回の登板で消化して、いい形でつないでいけるように準備していきたい」。すでに内定している開幕ローテへ大きな1歩を踏み出した。【前原淳】

◆高卒2年目の斉藤優汰投手(19)が、地元北海道で自己最速を更新する156キロをマークした。大瀬良に代わり、4回から登板。先頭野村を二ゴロに打ち取り、迎えたマルティネスの2球目だ。高め156キロで押し込みファウルとした。マルティネスは6球目152キロで見逃し三振に切った。「ガンは見ていなかったので、あとで聞いた。地元で出せたのは、シンプルに良かったと思う」気持ちは高ぶっていた。スタンドには家族や友人、恩師らが見守っていた。両軍の先発は日本ハムが苫小牧中央の先輩根本、広島は1月に自主トレをともにした大瀬良だった。「(根本は)高校の2個上の先輩でいろいろと相談に乗ってもらったので、同じ日に投げることができて良かった。(大瀬良)大地さんの試合を生で見るのは初めて。やっぱりすごいなと感じて、やる気がすごく出たというのはあった」。2イニング目となった5回は先頭レイエスにストレートの四球で歩かせるも、続く若林を149キロで空振り三振。捕手会沢がスタートを切った一塁走者を刺し、続く進藤も152キロで空を切らせた。変化球の制球に苦しみながらも、力強い真っすぐは日本ハムのレギュラークラスを押し込んだ。「真っすぐはゾーンの中でしっかり勝負していきたいと思ったので、できて良かった。変化球があまりゾーンを捉えていなかったので課題かなと思う」。新井監督の計らいで実現した凱旋(がいせん)登板は、2回無安打3三振無失点。家族や友人だけでなく、新井監督にも成長した姿を強く印象づけた。【前原淳】

◆開幕ローテ最後の1枠を争っている日本ハム根本悠楓投手は、堂林、レイノルズに1発を浴び、4回4安打3失点で降板した。2被弾はどちらも直球。「違う球種の選択肢もあった中での結果なんですけど、打たれてしまったので、いい反省になるかなと思う。球自体はいい球がいっていた」と前を向いた。初回から昨季終盤に使い始めたフォークを多めに配し、打者の体勢を崩した。だが3回に入ると、そのフォークがボール球となり苦しくなった。「追い込んでも振ってくれない場面があった。最初はもっと真っすぐで押していってもよかった」。6日の侍ジャパン強化試合への参加もあり、先発マウンドは2月10日の紅白戦以来。4イニングを投げたのも今季最長で、配球面での反省を口にした。自身降板後のマウンドには、苫小牧中央の後輩・広島斉藤が上がった。「(ベンチから)見ました。シーズンで(同じ試合で)投げたいですね」。その目標のためには、北山、上原、鈴木との争いを制し、先発ローテの座を勝ち取ることが必要。「修正して、次の試合にいい感じで投げられれば、開幕も残れると思う」と見据えた。【本間翼】

◆巨人からトレードで加入した日本ハム若林晃弘内野手が、移籍後初盗塁を決めた。8回の第3打席に四球で出塁すると、郡司の打席で二盗に成功。守備では1失策はあったが、前日の二塁に続き、この日は遊撃、三塁と幅広い役割をこなした。2試合連続でフル出場させた新庄監督は「けっこう疲れてると思う」と気遣いつつ、「盗塁のスタートはよかった」と評価していた。

◆日本ハム石川直也投手が8回に登板し、151キロの直球とフォーク、ナックルカーブで3者連続空振り三振。最速156キロだったが、20年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて以降は自慢の直球が鳴りをひそめ、140キロ台が続いていた。投球フォームのリズムなどを見直しながら角度ある剛球を取り戻した右腕に新庄監督も「もう1回、今日みたいな投球をしてくれたら安心感が出てくる」と評価した。

◆広島堂林翔太内野手(32)が、2回に今年初本塁打となる先制ソロ。「久々にいいスイングで、いい感触だった。結果が出ていなかったので、1本出たのは自分の中でも大きい」。

◆広島大瀬良大地投手がオープン戦初登板で3回無安打無失点と、復活を印象づけた。昨年10月末の右肘クリーニング手術後初の対外試合。立ち上がりから最速151キロを計測し、2者連続三振など3者凡退で滑り出した。2回は2死から連続四球と制球を乱すも、進藤の中直で悪い流れを切った。「今日は出力を上げていきたいなと。バランスが崩れてしまって、あそこは制御できなかった。それも含めて出力を上げられたのはプラスだったと思う」。3回は3者凡退で終えた。降板後は変化球の精度改善を課題に挙げたが、技術面の反省が全快を物語る。新井監督も開幕ローテ入りに「当然。彼の場合は肘の具合だけ。万全であれば当然でしょう」と明言した。大きな1歩を踏み出した右腕は「技術的なところやイニングを伸ばしていくところを次回の登板で消化して、いい形でつないでいけるように準備していきたい」と前を向いた。

◆広島新外国人マット・レイノルズ内野手(33=レッズ)に待望の1発が飛び出した。3戦連続4番起用された3回2死一塁。日本ハム根本の低め直球を拾い上げ、左翼フェンス奥にあるブルペンに放り込んだ。オープン戦19打席目での来日初本塁打に「タイミングが間違いなく打席ごとに良くなっていると思いますし、体の動かし方、バットの軌道なりが良くなっているんじゃないかと思います」と胸を張った。

◆広島ドラ3滝田一希投手は地元凱旋(がいせん)も、2イニング目に3連続四死球で降板。「楽しめた部分もあったんですけど、9回を3人で締めるような投手にならないといけない。一生忘れられないイニングになると思います」。

◆広島が堂林の先制ソロ、レイノルズの来日初本塁打となる2ランなど一発攻勢で序盤に3点を先制。終盤もつないで追加点を奪った。オープン戦初登板の先発大瀬良は最速151キロを計測するなど3回無安打無失点。昨年10月末の右肘クリーニング手術から復活を印象づけた。高卒2年目斉藤、ドラフト3位滝田が地元北海道で凱旋(がいせん)登板した。新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-大瀬良投手がオープン戦初登板で3回無安打無失点新井監督 ナイスピッチングでしたね。何も言うことはございません。ナイスピッチングです。-真っすぐの球速も出ていた新井監督 ここまで(昨年10月の)3回目の手術から段階を踏んできて、彼本来の球が行っているんじゃないですか? 彼も手応えがあると思うし、順調です。ナイスピッチングです。-段階としてはリハビリではなく、ほかの投手同様に通常にしていく段階か新井監督 そうだね。そこも慎重にね。今日投げ終わった段階ではまったく問題ないということなので、また明日の反応をトレーナーから聞いて。でも、問題ないと思う。-開幕ローテ入りは決まりか新井監督 当然。彼の場合は肘の具合だけ。体が万全であれば当然でしょう。-レイノルズ選手に来日1号新井監督 いいね、いいホームランだったね。ここ数試合いいものを見せてくれているので、いい反応を見せてくれている。初見のピッチャーにもアジャストしていくことができていると思います。-コンタクトできる上、長打もある。中軸を期待か新井監督 もちろん。今日も昨日も4番で、4番の候補でもあるし、今日(ホームランを)打った堂林ももちろんそこの候補でもある。すべての選手にいろんな可能性があると思って見ています。-斉藤投手が素晴らしい投球新井監督 ナイスボールだったね。力強い、彼らしい真っすぐ。前回登板が沖縄のジャイアンツ戦だったかな。(そのときよりも)はるかに良かった。腕の振りもね。彼はこれからのピッチャー。今日は本当にいいピッチングを見せてくれたので、次にステップアップするための自信にしてもらいたいですね。-滝田投手は初めて複数イニングを任せたが新井監督 緊張もあったと思う。彼にとっては、このエスコン(フィールド)というのは憧れの球場。大学時代に頑張ってバイトしながら学生生活を過ごしていたので、すごく緊張もあったと思う。彼も、斉藤と一緒でこれからのピッチャー。ブルペンで何十球投げるよりも、オープン戦とはいえ、この1軍のマウンドで投げるというのは彼にとってすごくいい経験だと思う。また頑張ってもらいたいなと思います。

◆剛腕が、ついによみがえった。日本ハム石川直也投手(27)が広島とのオープン戦(エスコンフィールド)の8回に4番手で登板し、3者連続で空振り三振を奪った。20年8月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて以降、なかなか球速が戻らずに苦しんでいた最速156キロ右腕だが、この日は久々に151キロをマーク。昨季の開幕守護神が堂々たる投球で、完全復活ののろしを上げた。打たれそうな気配がなかった。8回に登板した石川が圧巻の3者連続空振り三振を奪った。高いリリースポイントから投げ下ろすフォーク、ナックルカーブがウイニングショット。そして、同じ高さから角度抜群の真っすぐが、うなった。この日の最速は151キロ。20年8月のトミー・ジョン手術後に150キロ超えは「久々ですね。150キロは1回あったけど」と最速を更新した。故障明けは、なかなか球速が戻らなかった中で試行錯誤してきた投球フォームが、ついにバチッとハマった。「左足を上げるスピードだけ速めた感じですね」。4日にエスコンフィールドで行われた全体練習で、建山投手コーチと話したことが新フォームに取り組んだきっかけ。感覚が良かったため、7日の西武とのオープン戦(鎌ケ谷)から「ぶっつけ本番で」で試投。1回無安打無失点と少し手応えをつかんだ。9日の楽天とのオープン戦(静岡)は1回3安打2失点(自責1)と乱れていた。理由は「全部が早くなりすぎていて、バランスが良くなかった」。左足を上げるスピードだけでなく、体重移動も何もかもが速くなり威力のあるボールを投げられなかった。その反省を踏まえて修正したフォームでフォークも「130キロ後半(138キロ)が出ていた。ここ数年、130キロ中盤だったので」と相乗効果が見られた。新庄監督も「良かった...良かった。なかなかあのフォークは打てないですよ」と絶賛。「もう1回、今日みたいなピッチングをしてもらえたら、安心感がすごい出てくる」と継続を求めた。それは石川本人も分かっている。「あとは、これ(新フォーム)をつかむだけ」。開幕まで、あと約2週間。手応え十分のフォームを固め、信頼もつかみ取る。【木下大輔】

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
511 0.833
(↑0.033)
-
(↓0.5)
25
(+6)
18
(+1)
1
(+1)
6
(-)
0.292
(↑0.011)
2.570
(↑0.26)
2
(2↑)
西武
311 0.750
(↑0.083)
1
(↑0.5)
11
(+3)
13
(+2)
3
(-)
3
(+2)
0.226
(↑0.003)
2.660
(↑0.17)
3
(2↓)
ソフトバンク
521 0.714
(↓0.119)
0.5
(↑0.5)
29
(+2)
23
(+3)
7
(-)
5
(+1)
0.254
(↑0.001)
2.920
(↓0.02)
4
(2↓)
日本ハム
424 0.667
(↓0.133)
1
(↓0.5)
37
(+1)
39
(+6)
2
(-)
12
(+3)
0.248
(↓0.019)
3.840
(↓0.24)
5
(-)
ヤクルト
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓0.5)
28
(-)
37
(+13)
3
(-)
6
(+1)
0.213
(↓0.003)
3.530
(↓0.9)
6
(2↑)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
34
(+3)
25
(+2)
3
(+1)
4
(-)
0.232
(↑0.006)
2.740
(↑0.11)
6
(-)
楽天
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
30
(+1)
26
(+6)
1
(-)
4
(-)
0.286
(↓0.006)
2.590
(↓0.44)
6
(3↑)
DeNA
334 0.500
(↑0.1)
2
(↑0.5)
40
(+13)
25
(-)
9
(+3)
15
(-)
0.260
(↑0.014)
2.560
(↑0.29)
9
(2↓)
中日
453 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
31
(+2)
33
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.209
(↑0.004)
2.630
(↓0.06)
9
(1↑)
広島
452 0.444
(↑0.069)
2.5
(↑0.5)
33
(+6)
34
(+1)
4
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.003
2.310
(↑0.24)
11
(-)
ロッテ
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
14
(+1)
25
(+6)
1
(-)
4
(+1)
0.211
(↓0.009)
3.910
(↓0.02)
12
(-)
阪神
190 0.100
(↑0.1)
6
(↑0.5)
31
(+6)
45
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.215
(↑0.01)
3.280
(↑0.27)