DeNA(☆13対0★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2024.03.13)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
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DeNA
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勝利投手:石田 健大(1勝0敗0S)
敗戦投手:サイスニード(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(1号・1回裏3ラン),宮﨑 敏郎(2号・3回裏ソロ),オースティン(2号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは、宮崎が2本塁打を放つなど、14安打13得点を記録。投手陣も5人の継投で完封リレーを展開した。一方のヤクルトは、先発・サイスニードが4回6失点。開幕ローテーション候補の右腕が、不安を残す結果となった。

◆昨季首位打者のDeNA宮崎敏郎内野手(35)が、貫禄の2打席連続本塁打を放った。1回2死一、二塁、ヤクルト先発のサイスニードの146キロ直球をすくい上げた。強いスイングで捉えた打球は左中間席ギリギリに運ぶ先制の1号3ラン。「自分のスイングで力強く捉えることができました。先制することができうれしいです」と真剣な表情で振り返った。実戦でのアーチは沖縄キャンプ中の練習試合、2月23日ヤクルト戦(浦添)以来だった。さらに5点リードした4回2死、サイスニードの137キロカットボールに引きつけてライト方向にはじき返した。右翼ポール際へ運ぶ2打席連発の2号ソロ。「カットボールを逆らわずに打ち返すことができました。貴重な追加点を奪うことができ、うれしいです」とコメント。オープン戦の打率は3割3分3厘とし、4回の守備からベンチに退いた。

◆DeNAドラフト1位度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、継続中の連続試合安打を11試合に伸ばした。ヤクルトとのオープン戦に「1番右翼」で先発。3回先頭、ヤクルト先発サイスニードの高め147キロ直球を逆らわずに流した。ゴロで三遊間を破る左前打。先頭打者でチャンスメークすると、オースティンの右翼越え二塁打で三塁に進み、佐野の三ゴロでホームに生還した。これで練習試合を含む対外試合で11試合連続安打を達成。第2打席終了時点でオープン戦の打率4割3分5厘と好調をキープし、開幕1番をたぐり寄せた。

◆DeNAは投打がかみ合い13得点の大勝を収めた。1回2死一、二塁、ヤクルト先発サイスニードから宮崎の3ランで先制に成功すると、3回にはドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)の11試合連続安打となる左前打を皮切りに、佐野の三ゴロで追加点。同4位の石上泰輝内野手(22=東洋大)も中犠飛で続き、宮崎の2打席連続アーチで3点を追加した。6回にもヤクルトのルーキー松本健吾投手(24=トヨタ)に集中打を浴びせた。梶原、代打楠本、伊藤が3連打と敵失で3点を挙げると、無死一、二塁からオースティンが左翼席へ確信の2号3ラン。さらにドラフト6位の井上絢登内野手(24=四国IL・徳島)の二塁打と梶原のこの回2安打目となる中前適時打で一挙7点のビッグイニングとした。新キャプテンの牧を投げては開幕ローテーション入りを争う先発の石田健が3回無安打無失点2奪三振と好投。同じく開幕ローテ候補で雨天中止となった前日12日からスライド登板した大貫も3回1安打無失点と盤石の安定感を見せた。佐々木とウェンデルケン、ウィックも1回無失点の投球を見せ、完封リレーを完成させた。

◆ヤクルトが大敗した。DeNA相手に13失点。開幕ローテ候補の先発サイスニードが4回6安打6失点。3番手のドラフト2位ルーキー松本健吾投手(24=トヨタ自動車)も1回6安打7失点(自責5)。打線も6安打無得点に封じられた。高津臣吾監督(55)は「でも、相手打線はやっぱりいいなと思いましたね。いい新人取っているなとか、新加入の選手もいいなと思いましたね。外国人も含めて。(失点数は)数字は確かにいいに超したことはないですけど、シーズンまでにもう少し時間あるので、調整するところは考え直すことも含めてたくさんあるのかなと思ったゲームでしたね」と厳しい表情だった。

◆「シン・左殺し」が、セ界をじゅうりんする。前ソフトバンクのヤクルト嘉弥真新也投手(34)が、13点を追う8回1死一塁、DeNAルーキー・左打者の石上の場面で登板。初球から2球連続で、ソフトバンク時代は多投しなかったシュートを選択。一転して、4球連続のスライダーで二併殺に打ち取った。「シュートがあるとスライダーも効いてくる」と新たなコンビネーションで結果を出した。オープン戦はここまで4試合で3回2/3を無失点。被安打はソフトバンク中村晃に許した1本のみ。阪神近本、木浪ら同リーグの左を封じている。効果を示すのが「去年は左にほぼ投げていない」フォーク。昨季までの投球はスライダーが7、8割。そこに加えるシュート、フォークがシン・嘉弥真。「評価なんかすぐ下がる。アピールしかない」。ヤクルトにいなかったタイプの左のリリーフに、高津監督も「切り札的存在として、そういう場面に使っていきたい」と信頼を寄せている。

◆開幕ローテ候補のヤクルト・サイスニード投手が打ち込まれた。4回6安打6失点。開幕投手の筆頭候補・小川泰弘投手が上半身のコンディション不良で復帰時期が未定の中で「チームとして苦しいですけど、自分のことに集中して調整したい」。高津監督は「変化球の高さは気になりました」と課題を指摘。また1回6安打7失点と打ち込まれたドラフト2位松本健吾投手(24=トヨタ自動車)について「これがプロの世界」と奮起を求めた。

◆DeNAの開幕ローテ入りを争う石田健大投手(31)と大貫晋一(30)投手が好投でアピールした。石田健は許した走者が四球1つのみの3回無安打投球。雨天中止になった12日からスライド登板の大貫も気迫を見せながら3回1安打無失点で、完封リレーに貢献した。三浦監督は「石田もテンポ良くストライク先行でカウント作れたと思いますし、大貫は珍しくほえながらね。良かったですね」と満足げな表情を浮かべた。

◆若手&主力&助っ人が融合したDeNAの「24年打線」が大暴れした。3回、打順の狙いが詰まったような攻撃を披露した。口火を切ったのはオープン戦不動の1番・ドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)。打席内での慌ただしいような所作も好調の表れかもしれない。自主トレをともにした師匠イチロー氏のように右手でバットを立て、左手はヘルメットを触って"見えを切る"ような独特のルーティンで体を整える。高め直球を流し、11試合連続安打となる左前打とした。度会が「動」なら「静」の男が続く。出場5試合連続2番のオースティンが力感を感じさせないコンパクトなスイングで右翼越えの二塁打。二、三塁とつなぎ、佐野の三ゴロで追加点を奪った。三浦監督は「1、2番がハマってくれれば、いい攻撃ができる。(度会は)日に日に打席での動きが激しくなってきた。歌舞伎役者かなと思うしぐさもありますしね」と1、2番コンビにご満悦だった。1死三塁からは体調不良の牧の代役4番・ドラフト4位の石上泰輝内野手(22=東洋大)が中犠飛で役割を果たし、続く宮崎が初回の3ランに続き、右翼へ2打席連続アーチを決めた。打線ががっちりかみ合い、13得点の快勝。宮崎は「頼もしいなと。ルーキーからこんなに打ったりできなかったのを自分は思い出す」と回想した。6回にもオースティンが左翼席へ確信の2号3ランを放つなど、集中打を浴びせて一挙7得点。開幕センター候補の梶原も2安打、途中出場の林は8回に粘って14球目で内野安打と若手も存在感を示した。オープン戦で12球団トップの15盗塁と課題の走塁面でも改善傾向で、4番の牧が不在でも攻撃力はリーグ屈指。「(打順は)決まってない」としながらも「ハマりつつある」と指揮官。開幕まで約2週間。超強力打線の輪郭と破壊力があらわになってきた。【小早川宗一郎】<DeNA予想スタメン>1(右)度会2(一)オースティン3(左)佐野4(二)牧5(三)宮崎6(中)梶原or関根7(捕)山本8(遊)石上or林

◆DeNA・宮崎敏郎内野手(35)が「5番・三塁」で出場。2打席連続本塁打を放ち、2打数2安打4打点をマークした。一回2死一、二塁での第1打席はサイスニードに対して1ストライクからの2球目、高めの直球を左中間に先制3ラン運び「自分のスイングで力強く捉えることができた」とうなずいた。さらに三回2死無走者で迎えた第2打席、今度は逆方向となる右翼ポール際へとソロを運び「カットボールを逆らわずに打ち返すことができた」と振り返った。昨季自身2度目の首位打者に輝いた主軸が、開幕へ向けて早くも元気な姿を見せた。

◆DeNA・石田健大投手(31)が先発し、3回を無安打無失点、2奪三振1四球に抑える好投を見せた。一回先頭の塩見を147キロ直球で空振り三振発進。西川には四球を与えたが、オスナを右飛、村上は緩いカーブを2球続けて二ゴロに仕留めた。二回以降は完全投球で、3回51球でマウンドを降りた。

◆DeNA・山本祐大捕手(25)が体調不良のため欠場した。三浦監督は試合後に「明日以降は状態を見ながら決めていきます」と説明した。

◆ヤクルトの開幕投手候補・サイスニード投手(31)は4回6安打6失点とピリッとしなかった。それでも、直球は最速150キロをマークするなど力強く「今の時期はそこまで結果は求めていない。球数と球速は上がっているので満足している」。エース小川がコンディション不良で離脱する中、先発陣の軸として期待がかかるが「チームとして苦しいけど、チームの勝利に貢献できるような投球に集中して調整したい」と意気込んだ。

◆〝左キラー〟として実力を発揮した。八回1死一塁で登板した新加入のヤクルト・嘉弥真新也投手(34)=前ソフトバンク=が、石上を二ゴロ併殺打。今春のキャンプから磨き直してきた武器のスライダーで左打者を抑えた。通算463試合登板の左腕について、高津監督は「切り札的存在として、そういう場面で使っていきたい。左打者は打ちづらそうにしている。本来のピッチングに近づいているのかな」と評価した。

◆11日に都内の病院で右大腿(だいたい)骨滑車部骨挫傷と診断された荘司の次回登板が回避されることになった。16日のヤクルトとのオープン戦(神宮)で先発予定だったが、永井投手コーチは「1年を通して投げてもらいたいから、大事をとって」と説明。2年目右腕はこの日、ゴムチューブを使ったトレーニングやダッシュを行い、患部は気にせず「いつも通りの力でできた」と振り返った。(静岡)

◆DeNAが13点大勝。1回、3点本塁打を放つDeNA・宮崎敏郎=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ)

◆DeNAに大敗したヤクルト。1回裏、DeNAの宮崎敏郎が3点本塁打。打たれたヤクルトの先発のサイスニード =横浜スタジアム(撮影・今野顕)

◆緊急登板でアピール!! 育成契約のヤクルト・沼田翔平投手(23)が、七回から4番手で登板。1回?を1安打無失点に抑える好投を披露した。「前回登板よりはゾーンで勝負して、強く投げられた。投げる機会もそんなにはないので、ゲームを進められたのは良かった」登板予定はなかったが、3番手のD2位・松本健(トヨタ自動車)が1回7失点で降板。急きょ回ってきた機会を生かした。昨季まで「149キロが壁」と言っていた直球は最速150キロをマーク。「ストライクじゃないので参考記録」と謙虚に振り返ったが、110キロ台のカーブを有効活用し、DeNA打線を封じた。支配下登録は66人。残り4枠を争う中で課題も出た。高津監督は「真っすぐは非常にいいボール」と高く評価した上で「あとは決め球ですね」と指摘。林に14球投げるなど計32球を要しただけに、フォークボールなどをさらに磨く。「1軍選手に投げさせてもらえるのは、誰でも与えられるところではない。大事にしたい」と沼田。課題である投手陣に新風を吹き込む存在として期待がかかる。(赤尾裕希)

◆貫禄の2発だ! DeNA・宮崎敏郎内野手(35)が13日、ヤクルトとのオープン戦(横浜)に「5番・三塁」で出場し、左へ、右へ、2打席連続本塁打を放ち、4打点をマークした。昨季のセ・リーグ首位打者が、今季も健在ぶりをアピール。試合は13―0で快勝した。また、試合後には川崎市に場所を移し、出陣式が行われた。これが球界最高峰の打撃技術だ。ハマスタの右翼ポール横の一塁側席。球団企画で招待された横浜市の小学生約1500人の目の前を、驚がくのアーチが通過した。衝撃の2打席連発も、宮崎は「いやもう、2打席ともたまたまです」といつも通りに振り返った。偶然打てる打球ではない。三回2死走者なしの第2打席。サイスニードが2球続けたカットボールを、逆方向となる右翼ポール際へと運んだ。昨季の交流戦でも佐々木(ロッテ)から同じ方向へ一発を放った高等技術を「あれは本当に振り遅れ。ああ、ちょっと入れすぎたなって感じだったので、最悪ファウルになっても仕方ないかなという感じ。切れなくて良かった」と振り返った。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ORIX
511 0.833
(↑0.033)
-
(↓0.5)
25
(+6)
18
(+1)
1
(+1)
6
(-)
0.292
(↑0.011)
2.570
(↑0.26)
2
(2↑)
西武
311 0.750
(↑0.083)
1
(↑0.5)
11
(+3)
13
(+2)
3
(-)
3
(+2)
0.226
(↑0.003)
2.660
(↑0.17)
3
(2↓)
ソフトバンク
521 0.714
(↓0.119)
0.5
(↑0.5)
29
(+2)
23
(+3)
7
(-)
5
(+1)
0.254
(↑0.001)
2.920
(↓0.02)
4
(2↓)
日本ハム
424 0.667
(↓0.133)
1
(↓0.5)
37
(+1)
39
(+6)
2
(-)
12
(+3)
0.248
(↓0.019)
3.840
(↓0.24)
5
(-)
ヤクルト
541 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓0.5)
28
(-)
37
(+13)
3
(-)
6
(+1)
0.213
(↓0.003)
3.530
(↓0.9)
6
(2↑)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
34
(+3)
25
(+2)
3
(+1)
4
(-)
0.232
(↑0.006)
2.740
(↑0.11)
6
(-)
楽天
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
30
(+1)
26
(+6)
1
(-)
4
(-)
0.286
(↓0.006)
2.590
(↓0.44)
6
(3↑)
DeNA
334 0.500
(↑0.1)
2
(↑0.5)
40
(+13)
25
(-)
9
(+3)
15
(-)
0.260
(↑0.014
2.560
(↑0.29)
9
(2↓)
中日
453 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
31
(+2)
33
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.209
(↑0.004)
2.630
(↓0.06)
9
(1↑)
広島
452 0.444
(↑0.069)
2.5
(↑0.5)
33
(+6)
34
(+1)
4
(+2)
5
(+1)
0.213
(↑0.003)
2.310
(↑0.24)
11
(-)
ロッテ
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
14
(+1)
25
(+6)
1
(-)
4
(+1)
0.211
(↓0.009)
3.910
(↓0.02)
12
(-)
阪神
190 0.100
(↑0.1)
6
(↑0.5)
31
(+6)
45
(+1)
2
(-)
3
(-)
0.215
(↑0.01)
3.280
(↑0.27)