西武(☆2対1★)中日 =オープン戦1回戦(2024.03.12)・ベルーナドーム=
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中日
0100000001300
西武
00001010X2810
勝利投手:ボー・タカハシ(1勝0敗0S)
敗戦投手:フェリス(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は、元山がマルチヒットを記録。新天地で開幕スタメン入りを目指す若手内野手が、首脳陣へのアピールに成功した。一方の中日は、先発・小笠原が6回1失点の好投。シーズン開幕に向け、順調な調整ぶりを示した。

◆西武先発の平良海馬投手(24)が5回2安打1失点と力投した。「なかなか球速が出てこなかったので、球速を前回以上に上げていくことと、三振を取りたいと思ってマウンドに上がりました」との狙い通り、直球は初回から最速153キロを計測。4回の3者連続を含む7三振を奪った。4回2死では、縦に小さく沈む新球ジャイロスライダーで中日高橋周を空振り三振に。「今日はスプリットがダメだったんですけど、その分、新球種とかでカバーできたのでよかった」と手応えを得た。

◆今季から先発に挑戦する西武ボー・タカハシ投手が、4回を1安打無失点に抑えた。2番手で6回から登板。単打と味方の失策で2度走者を出したが、二塁を踏ませなかった。変化球も丁寧に制球し、対外試合は3試合、計8回を無失点で継続している。「今日みたいに体力的にも技術的にもいい投球をしていくこと。それを続けていきたい」と話した。

◆開幕スタメンまで突き進む。ヤクルトからトレード加入した西武元山飛優内野手(25)が、中日戦(ベルーナドーム)で2安打を放ち、打率4割5分5厘でオープン戦の首位打者争いに名乗りを上げた。堅守に定評があるが、打棒と好走塁で連日の猛アピール。一時は引退後のセカンドキャリアまで考えたというオフが明け、一転して正三塁手争いで存在感を放っている。与えられた2打席で応えた。元山は2回2死、中日小笠原のスライダーを右翼線二塁打とすると、先頭の5回は三塁への内野安打で出塁。続く外崎への2球目が暴投となった間に、守備のタッチをかいくぐり、一気に三塁を陥れた。「何でもやってみろって言われていたんで、積極的にいきました。セーフでよかった」。後続の適時打で同点のホームを踏んだ。松井監督は「左の先発投手にもいけるところを見たい」との意図で、左腕小笠原にぶつけた。ヤクルト時代は抑えられた印象があった。それが2打数2安打。元山は「(左も)苦にしないぞってところを見せられてよかったです」。オープン戦打率は11打数5安打の4割5分5厘。規定にはわずかに満たないものの、オープン戦首位打者を十分に狙える位置にいる。移籍で道が開けた。昨季は出場22試合で打率1割台。セカンドキャリアも考えた。「今年あかんかったら終わりやろうな。サラリーマン、できるんかなとか思ったり。地元や大学、高校の先輩に話を聞いたりしましたね」。そこに舞い込んだトレード。嶋打撃コーチの指導で打つポイントを前にし、昨季まで西武でプレーした呉念庭にも電話で助言をもらう機会に恵まれたことで、才能が開花した。本職は遊撃だが、名手源田がいる。この日も「6番三塁」で先発。佐藤龍や渡部らとサードの定位置を争う。「打っても、龍世さん(佐藤)もベッケン(渡部)も打つので、気が抜けない。アピールにアピールを重ねてっていう気持ちです」。試合に出られて、レギュラー争いができる。野球ができる喜びが元山を動かしている。【鎌田良美】元山飛優(もとやま・ひゆう)1998年(平10)12月4日、大阪府生まれ。佐久長聖では1年夏、3年夏に甲子園出場。東北福祉大を経て、20年ドラフト4位でヤクルト入団。背番号は宮本慎也が現役時代に背負った6番を着用。21年3月27日阪神戦で初出場し、同試合でプロ初本塁打。昨年12月に宮川とのトレードで西武移籍。今季推定年俸1100万円。180センチ、81キロ。右投げ左打ち。

◆中日小笠原慎之介が西武戦に先発し、6回1失点と好投した。オープン戦はここまで2試合とも1イニング目に失点するなど7回を投げ計5失点。この日は3者凡退で抑えた。「いつ開幕しても大丈夫」。肌寒い敵地でも、おなじみの半袖で登板。2年連続の開幕投手に指名されれば、神宮球場でのナイターになる。「その時は袖なしで行くしかない」と、冗談が飛び出すほど仕上がりへの自信がみなぎっていた。

◆侍ジャパンに選出された西武・平良海馬投手(24)が欧州代表との強化試合から中5日で先発。5回2安打1失点、7奪三振の好投をみせた。新球「ジャイロスライダー」で高橋周から空振り三振を奪う場面もあり、「回転数も回転軸も安定してきた。いい球だなと思う」と手応え。一方でスプリットの精度が良くなかったことで、降板後はブルペンで約30球。「もう少しスプリットが決まれば、楽にピッチングができる」と話した。

◆〝アギラ70%〟だ。ベルーナドームで立飛ホールディングス(本社=東京都立川市)が設置する「ここに当たれば¥100,000,000(1億円)」の看板広告が右翼から今季は左翼側に移設された。打席から看板までの推定飛距離は直線で約140メートル。昨季は直撃弾が生まれなかった中、新加入したメジャー通算114本塁打のアギラーは「打席から見た感じでは絶対に無理というふうには思わないね。自信は70%くらいかな」と不敵に笑った。この日の試合は「4番・一塁」でスタメン出場。2打数無安打で1四球だった。

◆1軍に合流した中日の高橋周が「6番・三塁」で出て2安打を放った。二回は平良の変化球を右前に、七回はボーの外角直球を中前にはじき返した。まだ立場がはっきりしないとあって「(シーズンは)始まっていない。やれることをやるだけ」と表情は引き締まったままだった。若手が台頭し、出場機会が減っている。2月のキャンプは2軍で危機感を持って取り組んだ。立浪監督は「下でしっかりやってくれていたんだな」と評価した。

◆ヤクルトから加入した西武の元山が好調だ。好投手の小笠原から二回は右翼線二塁打、五回は三塁手のグラブをはじく内野安打と快音を重ね、走者としても暴投で一塁から三塁を陥れる好走塁を見せた。「何とか開幕に向けてアピールしたかった」と喜んだ。オープン戦は4試合で1本塁打を含む11打数5安打と振れている。正三塁手の座を佐藤龍、渡部らと争う25歳の新戦力に、松井監督は「走攻守で本当にいいものを見せてくれている」とたたえた。

◆昨年12月にヤクルトから西武にトレード移籍した元山飛優内野手(25)が中日・小笠原との「左対左」対決で2打数2安打。規定に1打席足りないながら、打率・455(11打数5安打)でオープン戦〝隠れ首位打者〟に立った。「自分でもびっくりするぐらい、でき過ぎ。ライオンズでチャンスをもらえて、本当に野球が楽しく充実している」昨オフには戦力外通告も覚悟し、セカンドキャリアとしてサラリーマンの道も模索していた。新天地では嶋打撃コーチと昨季限りで西武を退団した呉念庭から助言をもらい、打撃開眼。ヤクルト時代の並木、山野らドラフト同期生からは「ノビノビやってんな」と連絡が来たという。走塁でも〝神の手〟を披露した。五回先頭で三塁内野安打で出塁。次打者・外崎の打席で小笠原が暴投すると、一気に三塁を陥れた。タイミングは完全にアウトだったが、三塁手・高橋周がヘッドスライディングした左手にタッチしようとすると、滑り込みながら左手を後ろに引いて、右手でベースにタッチ。「メジャーリーグ(の神走塁特集)とか見てイメージできていたので、『ここや』と」と胸を張った。今季初の本拠地試合。打席に入るときのテーマ曲には「ウルトラマンネクサス」の第1期オープニングテーマ曲である「英雄」を選んだ。「小さい頃に弟と一緒に見ていた思い出の歌」と元山。まだプロ4年目。英雄に上り詰める可能性は十分にある。(東山貴実)元山について西武・松井監督 「左の先発投手でも元山でいけるというところを見てみたかった中で、きっちりと結果を出してくれた。走攻守で本当にいいものを見せてくれている」

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
27
(+3)
20
(+2)
7
(+1)
4
(-)
0.253
(↓0.007)
2.900
(↑0.16)
2
(1↓)
ORIX
411 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
19
(-)
17
(-)
0
(-)
6
(-)
0.281
(-)
2.830
(-)
2
(1↓)
日本ハム
414 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
36
(+4)
33
(+4)
2
(-)
9
(-)
0.267
(↓0.003)
3.600
(↓0.05)
4
(3↑)
西武
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(-)
8
(+2)
11
(+1)
3
(-)
1
(-)
0.223
(↑0.015
2.830
(↑0.63)
5
(1↓)
ヤクルト
531 0.625
(-)
1
(↓0.5)
28
(-)
24
(-)
3
(-)
5
(-)
0.216
(-)
2.630
(-)
6
(1↓)
楽天
431 0.571
(-)
1.5
(↓0.5)
29
(-)
20
(-)
1
(-)
4
(-)
0.292
(-)
2.150
(-)
7
(2↓)
中日
443 0.500
(↓0.071)
2
(↓1)
29
(+1)
30
(+2)
3
(-)
4
(-)
0.205
(↓0.01)
2.570
(↑0.03)
8
(1↓)
巨人
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
31
(+2)
23
(+3)
2
(+1)
4
(-)
0.226
(↓0.009)
2.850
(↓0.08)
9
(-)
DeNA
234 0.400
(-)
2.5
(↓0.5)
27
(-)
25
(-)
6
(-)
15
(-)
0.246
(-)
2.850
(-)
10
(-)
広島
352 0.375
(-)
3
(↓0.5)
27
(+4)
33
(+4)
2
(-)
4
(+1)
0.210
(↑0.015)
2.550
(↑0.06)
11
(-)
ロッテ
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
13
(-)
19
(-)
1
(-)
3
(-)
0.220
(-)
3.890
(-)
12
(-)
阪神
090 0.000
(-)
6.5
(↓0.5)
25
(-)
44
(-)
2
(-)
3
(-)
0.205
(-)
3.550
(-)