オリックス(☆6対4★)巨人 =オープン戦2回戦(2024.03.09)・京セラドーム大阪=
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巨人
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ORIX
15000000X61110
勝利投手:カスティーヨ(1勝0敗0S)
(セーブ:才木 海翔(0勝0敗1S))
敗戦投手:グリフィン(0勝1敗0S)

本塁打
【巨人】大城 卓三(1号・2回表2ラン)

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◆オリックスは、杉本が3打席連続でヒットを放つ活躍。シーズン開幕に向け、状態の良さを示した。一方の巨人は、先発・グリフィンが3回7安打6失点。先発ローテーション候補の左腕が、課題を残す結果となった。

◆元オリックス投手のアレッサンドロ・マエストリさん(38)が特別始球式を行った。6、7日に行われた侍ジャパン対欧州代表戦では、欧州代表の投手コーチとして来日。その流れで今回の始球式を務めることになった。マエストリさんは12~15年までオリックス在籍。NPB史上初のイタリア生まれ、イタリア育ちの選手として、4シーズンで96試合に登板して14勝を挙げた。始球式では捕手役に平野佳寿投手(40)、打席にT-岡田外野手(36)、球審は安達了一内野手(36)と現役時代をともしたメンバーが務めた。マエストリさんは力強く平野のミットに投げ込んだ。「日本でプレーしているときよりも緊張しました。(日本には)本当にいい思い出があって、自分が野球をプレーした中でトップのリーグ。京セラドーム大阪は一番好きな球場でした。平野選手、比嘉選手には『コーチをやっているの?』と冗談を言いながら、今でもプレーできているのはすごいなと思います」と笑顔で語った。

◆巨人大城卓三捕手(31)がオープン戦1号の一時逆転となる2ランを放った。1点を追う2回2死一塁からオリックス・カスティーヨの146キロ直球をうまく芯に乗せた。打球を右翼ポール際の上段まで運んだ。対外試合ではオコエが2本塁打を放っているが、オープン戦に限れば、今季チーム1号のアーチとなった。

◆/上段まで持っていく力\"打てる捕手" が下位打線にいる怖さ大城卓三の逆転2ランHR???プロ野球 (2024/3/9)??オリックス×巨人??Live on DAZN#DAZNプロ野球"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)でプロ野球だけを、このプライスで。 pic.twitter.com/wSHN6HjlIa

◆巨人フォスター・グリフィン投手(28)が先発し、3回7安打6失点だった。立ち上がりから3連打を浴びた。1回無死満塁からオリックス森の遊ゴロ併殺打の間に1点を先制された。2点の援護をもらい、逆転してもらった2回も立ち直れなかった。連打と四球で無死満塁のピンチから粘り切れず。若月に右翼線への2点適時打を浴びると、西川には押し出し四球を与えた。紅林の右犠飛、森の一ゴロも含め5失点とオリックス打線につかまった。3回を65球、3四球でマウンドを降りた。開幕に向けて課題を残した。

◆近藤大亮投手(32)が慣れ親しんだ京セラドーム大阪で1回1安打無失点に抑えた。5回から3番手で登板した。オフにオリックスから金銭トレードで移籍後、初の京セラドーム大阪でのマウンド。名前をコールされると、球場のオリックスファンからも拍手で出迎えられた。先頭の代打渡部を左飛、ゴンザレスを遊飛に抑えた。2死から杉本に左前打を浴びたが、続く宗を空振り三振に仕留めた。最速149キロの直球で古巣を押し込んだ。

◆巨人ドラフト1位の西舘勇陽投手(21=中大)が完璧リリーフを見せた。6回から4番手で登板し、1回をパーフェクトピッチング。若月を127キロカーブで、セデーニョも142キロカットボールで、2者連続で空振り三振。続く佐野も124キロカーブで投ゴロと、危なげなく3人で抑えた。直球はプロ入り後、最速の153キロを計測。145キロの高速フォークも披露するなど、1イニング限定登板でリミッターを解除した。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(32)が、1日に死去した漫画家・鳥山明さんにささげる3安打を放った。この日の3打席すべての登場曲に、鳥山さんの代表作であるアニメ「ドラゴンボール」と「ドラゴンボールZ」のテーマ曲を使用。「ドラゴンボール、小さいときからめっちゃ見てて大好きだったんで。今日限定で。やっぱり全部いい曲ばかりで、いい感じで打席に入れました」2回はグリフィンから左前打、3回には右前打を追加し、5回は昨年までチームメートで仲の良かった近藤から左前打を放った。北斗の拳の大ファンで「ラオウ」の愛称が定着している杉本だが、この日ばかりは鳥山さんへの思いを胸に打席に立ち、激しいチームの外野手争いの中で存在をアピールした。

◆フォスター・グリフィン投手(28)が先発し、3回7安打3四球6失点だった。「違和感を持たれるかもしれないけど、自分としては悪くなかった。しっかり打たれたのは2、3本。悲観的にならないようにしている」と話した。

◆巨人近藤大亮投手(32)が古巣オリックス戦で"ラオウ"との一騎打ちに挑んだ。5回に登板し2死から15年ドラフト同期の同い年で盟友の杉本と対峙(たいじ)。外角低めと内角直球を出し入れするも、最後は左前に運ばれた。後続を打ち取り無失点で切り抜けた近藤は「インコース真っすぐで勝負したいなと。レフト持っていかれましたけど次回はリベンジしたい」と交流戦での再戦を待ち望んだ。

◆巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)が、外野手争いにバットでアピールした。「9番右翼」でスタメン出場。第2打席の5回2死から二塁内野安打で切り込むと、萩尾の適時打で生還した。7回にも右前打を放ち、2安打でオープン戦打率4割3分8厘と好調を維持。佐々木は「シーズン中、使える選手だなと評価していただければと思うので、本当に自分のやるべきことを1日1日しっかりとやっていきたい」と激しいポジション争いに気持ちを引き締めた。

◆巨人萩尾匡也外野手(23)は5回2死満塁で代打出場し中前へ2点適時打。「レギュラー白紙と言われている中、どうやって結果出すかしか考えていない。自分の少ないチャンスをどう生かすということにフォーカスしているつもりです」

◆巨人丸佳浩外野手(34)が1軍復帰後、初安打を放った。「3番左翼」でスタメン出場し、2打数1安打。1回2死からオリックス・カスティーヨの134キロスライダーを捉え、右前打とした。「状態はいい。1本出たから安心とかはないですけど」と振り返った。那覇キャンプ中に右わき腹の違和感が出て、台湾遠征には同行せず別メニュー調整をしていた。8日オリックス戦から1軍に合流。復帰2試合目だった。実績十分の丸も、左翼レギュラー争いを求められる立場。「自分のいいものが出せるように頑張ればいいと思う。持っているものを出せるように。監督にいいと思われた選手が使われるだけなので。僕もしっかりやれることをやりたい」とアピールを続けていく。

◆オリックス・ドラフト7位の権田琉成投手(24=TDK)はオープン戦初登板で1回無失点の内容。「ストライク先行で投げられたことが一番の収穫」と語った。

◆巨人大城卓三捕手がオープン戦チーム1号2ランを放った。1点を追う2回2死一塁の場面で、146キロ直球を強振。右翼上段席まで運び一時逆転した。守備では最後までマスクをかぶり、新戦力の西舘やケラー、近藤らとコミュニケーションを図った。大城卓は「打席での間合い、タイミングが自分でもできている。(シーズン1号も)打ちたいっすね」と攻守で貢献していく。

◆オリックスのルイス・カスティーヨ投手(29=ロッテ)がオープン戦2度目の登板で4回2失点だった。先発枠を争う右腕は、2回に大城卓に特大の2ランを浴びたが、それ以外は走者を出しても粘った。「うまくまとめることができた。ホームランを打たれたのはコントロールミス。それ以外はしっかり制球できた」と振り返った。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(32)が、1日に死去した漫画家・鳥山明さんにささげる3安打を放った。全打席の登場曲に鳥山さんの代表作である「ドラゴンボール」のアニメのテーマ曲を使用。「小さいときからアニメめっちゃ見てて大好きだった。今日限定で使いました。全部いい曲ばかり。いい気分で打席に入れました」と振り返った。1打席目は初代アニメのオープニングである「摩訶(まか)不思議アドベンチャー」で打席へ。「つかもうぜ、ドラゴンボール」の歌詞が流れてほどなく、巨人の左腕グリフィンの初球を左前打。3回の2打席目はアニメ「ドラゴンボールZ」のオープニング曲「WE GOTTA POWER」を使用。21年本塁打王のパワーで、内角球に詰まりながらも右前に落とした。5回の3打席目は「-Z」のエンディング曲である「僕達は天使だった」。昨季までのチームメートで、同学年同期入団で仲のいい近藤から左前打を加えた。好きなキャラはトランクス。「髪が長い時。スーパーサイヤ人になった時。見た目、カッコよくないですか?」。北斗の拳の大ファンで「ラオウ」の愛称が定着しているが、この日ばかりは鳥山さんへの思いを胸に打席に立った。「3本打てたのは自信になる。みんな野球うまいんで、負けないように」。西川の加入で外野争いは激化。定位置が保証されていない中、アニメ好きの選手会長が存在を示した。【大池和幸】

◆代表帰りのオリックス紅林弘太郎内野手が、チーム復帰初戦で2安打1打点をマークした。侍ジャパンとして欧州代表戦に出場していた。「チャンスで打てたし、(2回の)犠牲フライも最低限の仕事ですけど内容は良かった」。遊撃守備でも1、2回に計3度の好守でもり立てた。中嶋監督も「打つのはあれですけど、守備の方は非常に(良かった)」と評価を与えた。

◆巨人ドラフト1位・西舘勇陽投手(21=中大)が、高速フォークを初披露した。6回先頭、オリックス若月をカウント0-2で追い込んだ3球目。低めにスピードに乗りながら、ベースの手前でストンと落とした。145キロを見極められてボール判定も、未完成の中でインパクトを残した新たな手札に「改善するところいっぱいあるので、次に向けてやっていければ」と、精度を磨き上げていく。阿部監督の助言で生まれた産物だった。台湾から帰国後、練習中に「ちょっと(握りを)浅くしてみたら。徐々に広げていく中で自分の広さを探して」。キャッチボールから試行錯誤し、前回登板2月25日ヤクルト戦では136キロだったフォークが、浅い握りで9キロアップ。実際に最高の見せ球となって、5球目の127キロカーブで空振り三振に仕留めた。そのまま3者凡退で切り抜け、対応力を証明した。開幕ローテーションを争う中、次は先発テストが待ち受ける。1イニング限定登板では、リミッターを解除し直球もプロ入り後最速の153キロもマーク。「指のかかりとかもすごい良かったので、練習してきたことが出せた」。週明けにも2軍戦で先発予定。つかんだ手応えとともに、真っさらなマウンドに上がる。【上田悠太】

◆巨人はルーキーコンビが先発する。ドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=が「9番・左翼」で、同4位・泉口友汰内野手(24)=NTT西日本=が「2番・遊撃」で名を連ねた。右脇腹痛から1軍復帰し、8日にDHで出場した丸佳浩外野手(34)が左翼、新外国人のルーグネッド・オドーア内野手(30)=前パドレス=がDHに入った。

◆新外国人のルーグネッド・オドーア内野手(30)=前パドレス=が「6番・DH」で先発し、第1打席で右前打を放ってオープン戦初安打を記録した。二回2死、カウント3-1からオリックス・カスティーヨが投じた低めの直球を右前へ運んだ。続く大城卓の右越え2ランで本塁に生還した。2月27日の日本ハムとの練習試合で今季初安打を放っており、対外試合では2安打目となった。

◆巨人・大城卓三捕手(31)が豪快な〝今季1号〟を放った。「7番・捕手」で先発した大城卓は0-1で迎えた二回2死一塁で、右腕・カスティーヨの低めへの146キロの直球を右翼席へ放り込んだ。チームにとっての今季オープン戦1号は新選手会長のバットから生まれた。大城卓はオフに菅野とともにハワイで自主トレを行うなどして強化。昨季は打率.281、16本塁打、55打点でキャリアハイをマークしたが、7日の関西燦燦会で「すべてにおいて去年の数字を超えられるように。あと得点圏打率を上げたい」と意気込みを語っていた。

◆D1位・西舘勇陽投手(21)=中大=が4-6の六回にマウンドへ上がり、直球で150キロ台を連発して三者凡退の好投を披露した。先頭の若月はカウント1-2から切れのあるカーブで空振り三振。続くセデーニョへの3球目でこの日最速の153キロを記録すると、フルカウントからカットボールで2者連続の空振り三振。2死から佐野を投ゴロに打ち取って三者凡退に抑えた。

◆開幕ローテ入りが濃厚な来日2年目左腕の巨人・グリフィンは、先発して3回7安打3四球で6失点と散々の結果にも「違和感を持たれるかもしれないが、自分的には悪くなかった。しっかり打たれた球はそんなになかった」と楽観的だった。阿部監督は「シーズンが始まってなくてよかった。本人が一番何かを感じているだろうし、ピリッとしてくれると思う」と語った。(京セラ)

◆フル出場した巨人の大城卓が二回にカスティーヨからチームの今季オープン戦1号となる右越え2ランを放った。「久しぶりに感触がよかった」と手応え十分の一発。キャリアハイの昨季の16本塁打からの進化を目指す新選手会長は「いい感じに打席でタイミングが取れている」と順調な仕上がりを明かした。(京セラ)

◆悟空になった! オリックス・杉本裕太郎外野手(32)が9日、巨人戦(京セラ)に人気アニメ『ドラゴンボール』のメドレーで登場した。1日に68歳で亡くなった漫画家の鳥山明さんに哀悼の意をささげ、3安打。「気持ちよく打てました」と感謝した。誰もが聞き覚えのある〝あの曲〟が京セラに響き渡る。2打席目は別の〝あの曲〟。3打席目はあのエンディングの曲...。『ドラゴンボール』のメロディーリレーに乗って、杉本のバットが3打数3安打の大爆発だ。「ニュースで(鳥山明さんの訃報を)知って、子供の頃からずっと読んだり見たりしてきたので、1試合だけ、(登場曲に)してみようかなと思ったんです。やっぱりいい曲ばかりなので、全打席、気持ちよく打てました」高橋洋樹「摩訶不思議アドベンチャー!」に始まり、影山ヒロノブ「WE GOTTA POWER」、そして最後は同「僕達は天使だった」-。自身は「わが生涯に一片の悔いなし」を座右の銘とし、ラオウをこよなく愛するが『北斗の拳』も『ドラゴンボール』も同じ少年ジャンプの連載。愛読した者として、感謝の思いが生まれても不思議ではない。「個人的には、トランクスの髪が長い時、スーパーサイヤ人になった瞬間が好きなんです」マニアックなお気に入りキャラまで明かして、追悼の大暴れだった。3年前の本塁打王も、昨年は故障と不振に苦しみ、特にシーズン終盤の足の故障で、肝心な日本シリーズは満足に働けなかった。「最後にけがをしたので、今年はけがなく。一度も規定打席に達したこともないので、そのためにも安定した活躍がしたいです」ただし、広島からFAで西川が加入し、助っ人もレベルが高く、外野も競争もし烈。「みんな、野球がうまいんで、負けないようにしたい」十分に野球がうまいと思われる杉本が本気になれば...。ラオウとスーパーサイヤ人が〝合体〟すれば...。オリックスの大砲が2024年、最強になるかもしれない。(上田雅昭)■元同期同僚から一撃 杉本は五回に放った3安打目は昨年までのチームメート・近藤からだった。巨人へトレード移籍した近藤は、2016年の同期入団で同い年。「きのう、グラウンドで会って、話しました。対戦で来たらいいなあと思っていたんです。真っすぐしか投げてこないと思っていたら、変化球を投げてきて。成長してますね」とジョークを交えて、楽しかった初対決を振り返っていた。

◆先発したオリックス・ルイス・カスティーヨ投手(前ロッテ、28歳)は4回2失点。二回には大城卓に2ランを浴びたが、三、四回は安定した投球だった。「本塁打は打たれたのはコントロールミスだったけれど、それ以外はしっかりまとめられた。チームのいい状態に乗っていきたい」。中嶋監督は「イニングが伸びてからでしょう」と評価は避けた。開幕ローテ争いはますます激しくなってきた。

◆若手に負けん! 開幕スタメン確保を目指す巨人・丸佳浩外野手(34)が9日、右脇腹痛からの復帰2戦目となったオリックスとのオープン戦(京セラ)で2打数1安打。DHで出た8日の同カードは無安打だったが、この日は「3番・左翼」で万全を証明した。「監督にいいと思われた選手が使われるだけなので、それぞれ頑張っていいものが出せれば。僕も持っているものを出せればいい」右翼手候補の新助っ人、オドーア(前パドレス)がオープン戦初安打をマークし、1番で先発した松原、D3位・佐々木(日立製作所)はともに2安打。丸に代わって左翼を守った萩尾は代打で2点打を放つなど外野手が打ちまくった。阿部監督にとっても「すごいね。(外野手が)みんないいアピールをしているから継続してほしい」と、うれしい悩み。無安打に終わったオコエも含め、激しい競争が続く。(谷川直之)

◆変幻自在の緩急を見せた。最速155キロを誇る巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(21)=中大=が9日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に六回から救援登板。1イニングを投げ、2奪三振を含む三者凡退に封じた。直球はプロ入り後最速の153キロ、阿部慎之助監督(44)からの助言で完成した〝新フォークボール〟は145キロを計測。決め球のカーブも光り、バージョンアップした姿で先発ローテーションをアピールした。切れのある変化球を駆使し、相手打者を寄せ付けなかった。自己最速に2キロに迫り、プロでは最速の153キロを計測した西舘は、決め球のカーブと速いフォークボールという新たな一面を披露した。「今回はリリーフの1イニングだけだったのもあるが、(出力は)前より上がっている。カーブをちょっと多めに使って低めにも投げられた」先頭の若月に対し、縦に大きく変化するカーブを外角低めに投じて空振り三振を奪った。これまでカーブは主にカウントを取るために使用。「決め球で使えれば、ただの曲がり球じゃなくて緩急として幅が広がる」と、この日は追い込んでから投じた。2死走者なしで迎えた佐野は同じコースへのカーブで投ゴロに打ち取り、「完全に崩せた」とうなずいた。阿部監督との会話から〝新球〟が生まれた。台湾遠征(2、3日)から帰国後、キャッチボール中にフォークボールの握りについて「(指の幅を)浅くしてみて」と助言を受けた。落ちる球についてはキャンプ中に戸郷から学ぶなど、試行錯誤を続ける。この日は直球に近い球速帯の145キロを計測し、「使えそうな感じはある」と阿部監督。代名詞のクイック投法では左足を上げるフォームを織り交ぜ、変化球とともに緩急を生み出している。次回登板は2軍の試合で先発登板する予定。開幕ローテーション入りを狙う右投手は「変化球をしっかり制球すれば、ある程度は抑えられる」と自信を深めた。(原田優介)

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