ロッテ(★5対8☆)ソフトバンク =オープン戦2回戦(2024.03.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:スチュワート・ジュニア(1勝0敗0S)
(セーブ:岩井 俊介(0勝0敗1S))
敗戦投手:坂本 光士郎(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】三森 大貴(1号・5回表ソロ),川村 友斗(1号・7回表3ラン)
【ロッテ】中村 奨吾(1号・6回裏3ラン)

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◆ロッテは、4投手の継投で計8失点。シーズン開幕に向け、不安を残す内容となった。一方のソフトバンクは、三森がソロを含む2安打をマーク。レギュラー定着を目指す内野手が、持ち前の打棒を発揮した。

◆ソフトバンク三森大貴内野手(25)が自打球後にオープン戦1号を放った。1点差の5回無死。先頭でロッテ中森の初球を打ちにいくも、左足に直撃する自打球を受けた。打席を離れ、しばらくは痛いそぶりを見せた。その後、カウント2-1となっての4球目。内角直球を振り抜き、打球は右翼席に飛び込んだ。やや足を引きずりながらダイヤモンドを周回。ベンチに戻るとチームメートから笑顔で出迎えられ、白い歯をのぞかせた。「真っすぐをしっかりとコンタクトすることができました。結果を出すことができて良かったです」自身の1発で同点に追いついた直後の5回裏も二塁の守備に就いた。

◆開幕投手を務めるソフトバンク有原航平投手(31)はオープン戦初登板で4回4安打2失点だった。強風吹き荒れるZOZOマリンで「投げている感覚は悪くなかったですし、ひと通り球種も投げれたのでいい登板にはなったと思います」と一定の手応え。4回2死では7番茶谷をフォークで空振り三振に仕留め「自分のイメージ通りにいったので、あれは今日の中でも一番いいボールだったかな」とうなずいた。失点シーンは3回。2死一、三塁で4番山口に中越え2点適時二塁打を浴びた。内角のツーシームを痛打され「あそこをしっかり投げられていたら、ああい結果にはなっていない。しっかり修正していきたいと思います」と反省も忘れなかった。

◆ロッテ中村奨吾内野手(31)がオープン戦チーム第1号の本塁打を放った。3点ビハインドの6回1死一、三塁。カウント1-1から強振した打球は左翼スタンドへ。同点に追いつく3ランとなった。内野コンバートにより本職の二塁から今季は三塁を守る選手会長が、バットでチームに勢いをつけた。

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◆ロッテ美馬学投手(37)がオープン戦で初先発し、3回1安打2四球1失点だった。初回、先頭打者に左翼線への二塁打を浴び、四球、二併殺打で2死三塁。カウント1-1から暴投で1点を献上した。2回からは立て直し2、3回をともに3者凡退で抑えた。「スライダーは結構うまく投げられてたんじゃないかなっていう感じですかね。他はまあなかなか難しかったかな」と振り返った。コンディション不良のためキャンプ序盤から別メニュー調整が続き、実戦登板は2日の教育リーグ西武戦に続き2度目。「体の状態が良くなかったので、1回離れてよくしてから合流してっていう感じで。実戦もだいぶ遅くなりましたけど、ここで投げられたっていうのはよかった」と話した。昨季は開幕ローテーション入りでスタートしたものの、18試合に登板し3勝9敗にとどまった。「去年全然ダメだった。1試合1試合大事にやっていきたい」と力を込めた。

◆幻の"トッポ弾"が飛び出した。ロッテの中村奨吾内野手(31)が3点ビハインドの6回1死一、三塁のチャンスで強振した打球はレフトポールに直撃し、3ランに。オープン戦チーム第1号の本塁打となった。「(前の打席では)打ちにいくのが弱かったというか、そこをもっと強くいかないといけないなという反省があったので、その反省を生かせた」と修正し、結果につなげた。トッポが山ほどもらえていた、かもしれない。ZOZOマリンは今季から左右の両翼ポールにロッテの棒状のチョコレート菓子「トッポ」の広告を掲出。それに伴い、直撃弾を決めた選手には、トッポ1年分が贈呈されることも決定している。だがシーズンに入っていないため、今回はお預け。「オープン戦だからもらえないのは知らなかった。もらえると思っていました」と残念がった。今年は昨季ゴールデングラブ賞獲得の本職二塁ではなく、三塁に挑戦中。「新しいポジションをやるということにおいて、守備の面でもそうですし、バッティングの面でもアピールしていかないといけない」と力を込めた。ここまでチームで唯一対外試合全試合でスタメン出場中。「シーズンも全試合出たいと思って自主トレ、キャンプから取り組んできている」。頼れる選手会長は、最後までチョコたっぷりのトッポのごとく、最後までシーズンを戦い抜く準備はすでに出来ている。【星夏穂】

◆ロッテ吉井理人監督(58)が中村奨吾内野手の本塁打にコメント。「トッポ(の広告)がついているので、今日は風でポールがこっち(左)に寄っていたので、もしかしたらファウルだったかもしれない。奨吾はヒットは出ていなかったけどいい感じだったので、これで気分も良くまた明日からいけるんじゃないかと思います」。

◆支配下昇格へのアピール弾だ! 育成3年目を迎えたソフトバンク川村友斗外野手(24)が、オープン戦1号の決勝3ランを放った。ロッテ戦に代走で出場。そのまま左翼に就き、5-5の7回1死一、二塁で迎えた打席。「チャンスで何とかしたかった。体の反応で打てた」。坂本の内角高め直球をコンパクトに振り抜き、右翼席に運んだ。ベンチ前で手荒い祝福を受け、笑みがこぼれた。今年は野球人生1つの分岐点となる。育成入団選手は3年在籍して、そのオフまでに支配下昇格を勝ち取らなければ11月末で自動的に自由契約選手となる。「3年で1度は自由契約になる」と危機感と常に隣り合わせ。昨年もオープン戦で1軍初アーチを含む打率3割5分7厘を残したが、支配下をつかめなかった。「今年こそつかんでやる気持ちは強い」と鼻息は荒い。1、2年目は「結果を出さないと」の重圧から空回り。ただ、今年は「もう育成3年目なので。腹くくって、だめだったらだめだと思って。結構、開き直ってます」と言う。フラットな状態を貫くことで打席で冷静さも保てる。「待っていない球、低めの球とか。落ち着いて見送れている」。心構えの変化は成績につながり、ここまで実戦12試合で23打数8安打、打率3割4分8厘、1本塁打、8打点。走攻守の3拍子でアピールを続けている。育成の野手は仲田、緒方を含めて3人。小久保監督は「育成3人はみんな(2軍に)落とす理由がないんで。ずっとここまで連れてきている。必死でやっている姿が伝わってきますね」と評し、支配下登録は現実味を帯びてきた。現在の支配下選手は62人で、規定の70人まで残り8枠。川村は「上がれるなら上がりたい」と青写真を描いた。【佐藤究】

◆ソフトバンク三森大貴内野手(25)とソフトバンク牧原大成内野手(31)の二塁レギュラー候補がそろって快音を響かせた。三森は「8番二塁」で先発し、5回先頭で中森から右越えにオープン戦1号ソロを放った。直前に左足に自打球を受け、手負いのままの会心の1発で「結構痛かったです。打ってから『走らなくて良かった』と思いました」と苦笑いで喜んだ。三森が打てば牧原大も黙っていない。6回1死一、三塁で代打で登場。同じく中森の直球を捉え、中越えの2点適時三塁打とした。「開幕まで結果を出し続けられるように頑張るだけ」。実戦で好守を連発している男が、バットで存在感を示した。小久保監督は「スタメンは交互で使ってますけど、与えられたところでしっかり結果を残していますよね」と激しい争いを歓迎。開幕スタメンを決める決め手を問われ、「トータルです」と走攻守で競わせる方針を示した。

◆ロッテ・山口航輝外野手(23)が「4番・DH」で出場し、0-1の三回2死一、二塁で逆転となる適時2点二塁打を放った。今季の開幕投手に内定しているソフトバンク先発の有原の内角低めツーシームを上手くはじき返した。三回は1死から岡が四球で出塁すると、ポランコが右前打でつなぎ山口がしっかりと4番の仕事を果たした。試合前時点でオープン戦打率・571と絶好調。この日も好投手からしっかりと結果を残した。昨季は自己最多の115試合に出場し、打率・235、14本塁打。今季の目標には「30本というのはこの世界で達成したい目標。打点も80から100打点と高い数字を目標にこだわってやっていきたい」と掲げる。現在は逆(右)方向への打撃を心がけて取り組む姿もある。成果を発揮し、今シーズン暴れまわる準備を整える。

◆ロッテ・美馬学投手(37)がオープン戦初先発し、3回1安打1失点に抑えた。開幕ローテーション入りを目指すプロ14年目のベテラン右腕が、好アピールをみせた。「名前をみたらすごい重い打線だなと思った。いい球もあってよかったかなと思います」山川や近藤、柳田が並ぶ強力打線に対してうまく対処した。一回先頭の周東の当たりを左翼手・ポランコが飛球をグラブに当てながら捕球できず二塁打となり、4番・山川の打席で暴投の間に1点は奪われたが、低めに集める丁寧な投球で三回は周東、栗原と2者連続で空振り三振に仕留めるなど順調な調整をみせた。昨季は開幕ローテーションをつかんだが、3勝9敗、防御率4・76に終わった。今キャンプではコンディション不良で一部別メニュー調整となった時期もあったが、しっかりと回復してきた。「去年、全然だめだったので今年しっかりとやらないと長くできない。そういうつもりで1試合1試合をやっていきたい。本当に競争なのでしっかりと投げて結果を出していきたい」と闘志を燃やした。

◆34歳のロッテ・井上が「5番・一塁」で出場し、二回に左前打、六回に右前打を放った。8日のソフトバンク戦から1軍に合流し、2試合で5打数3安打とアピール。吉井監督は「昨年、彼は全然駄目だったので、今年は何か思うところがあると思う。いい感じに打てているので続けてほしい」と目を細めた。昨季は32試合の出場で打率・179、1本塁打、8打点にとどまった。ベテランが生き残りへ、アピールを続ける。(ZOZOマリン)

◆ロッテの中村奨がオープン戦1号となる3ランを放った。六回1死一、三塁でスチュワートの変化球を引っ張ると、打球は左翼ポールに直撃。3試合ぶりの安打となる一発に「しっかり我慢して打てたかなと思う」とうなずいた。昨季は二塁手として3度目のゴールデングラブ賞を獲得したが、今季は三塁手へ転向し、定位置争いに挑んでいる。「少しずつ良くなってはきている。守備も打撃もアピールしていかないといけない」と闘志を燃やした。

◆ソフトバンクの開幕投手を務める有原は4回で2失点したが、充実のオープン戦初登板となった。カットボールやツーシームなど多彩な持ち球を一通り試し「投げている感覚は悪くなかった」とうなずいた。厳しく内角を突く場面もあり、打者の反応を確認した。四回には鋭く落ちるフォークボールで三つ目の三振を奪い「イメージ通りで一番いい球だった」と納得顔。制球が甘くなった痛打には「しっかり修正したい」と反省も忘れず、29日の開幕戦に向かっていく。

◆コツコツと積み重ねた努力の成果がパワーに表れた。ロッテ・中村奨吾内野手(31)は9日、ソフトバンクとのオープン戦(ZOZOマリン)に「6番・三塁」で出場し、オープン戦でチーム1号となる左越え3ランを放った。「(打撃で)うまくいっていない時期もありましたが、少しずつ良くなってきている。打撃面でアピールしていかないといけない」〝トッポ弾〟だ。本拠地では今季から外野ポールにロッテのチョコレート菓子「トッポ」の広告が掲出された。六回は左翼ポールを目掛けて打球が大きな弧を描き、中段部分に本拠地2試合目で初の直撃。打撃力向上を目的にオフは週4度のウエートトレーニングに励み、鍛え上げた肉体でアーチを放った。昨季は打率・220。プロ10年目の今季は吉井監督から「体の負担を減らして打撃に集中してほしい」と注文され、昨季ゴールデングラブ賞を獲得した二塁手から三塁手に転向。三塁を守るのは2017年以来で、安田やドラフト1位の上田(明大)と定位置を争う。「新しいことに挑戦している感じ。またこれから力を上げていけるようにしたい」と中村奨。若手に負けていられない。(森祥太郎)

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が先発し、3回57球を投げ4安打無失点、5奪三振に抑えた。最速は157キロだった。今季3度目の実戦マウンド。毎回走者を許す展開だったが、要所は抑えた。一回は先頭の柳田に初球156キロの直球を右中間へ二塁打され、2死三塁から山川には四球で歩かせたが、ウォーカーを142キロのフォークボールで空振り三振。二回も2死満塁となったが、最後は今宮を空振り三振に打ち取った。開幕3戦目となる31日の日本ハム戦(ZOZOマリン)での登板が内定している。「なるべく早く状態をあげて、しっかりと開幕でいいパフォーマンスをできるように頑張りたい」と意気込む右腕が照準を合わせて仕上げていく。

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