広島(★0対4☆)中日 =オープン戦2回戦(2024.03.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:涌井 秀章(1勝0敗0S)
敗戦投手:髙木 翔斗(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日は、先発・涌井が4回1安打無失点の好投。プロ20年目を迎えたベテランが、順調な調整ぶりを示した。対する広島は、ドラフト2位ルーキーの高が2番手で登板。2回4安打3失点と、課題の残るマウンドとなった。

◆広島床田寛樹投手(29)が、今年オープン戦初登板で2回完全投球で滑り出した。右打者に対してチェンジアップを積極的に投じた。1回からカリステ、中島に投じると、いずれも最後は真っすぐで三振を奪った。2回も細川からチェンジアップで空振りを奪い、中田らを3者凡退に切った。「スピードはそれなりに出ていたので良かったけど、もう少し低めに集められればもう少し変化球も生きてくると思う。チェンジアップはもう少し改良の余地がある」。上々の試運転も、さらに精度を挙げられる手応えを感じた。昨季チーム最多11勝を挙げ、今季も開幕の柱と期待される。春季キャンプではある程度調整を任され、初の実戦で順調な仕上がりを見せた。新井監督も「良かったね。(右へのチェンジアップも)完璧に使えるというか、これでさらに幅が広がるのかな。しっかり操れていると思う」と満足した様子だった。

◆中日涌井秀章投手(37)が開幕投手候補に浮上した。オープン戦2度目の先発マウンドに上がり、4回1安打無失点。柳、小笠原らも控える大役レースに20年目右腕も加わった。直球、スライダー、シンカー、カーブで、ストライクゾーンをあまねく使い、緩急も自在に操った。敵地で広島打線を翻弄(ほんろう)。3回2死から宇草に内野安打に許しても野間を外角直球で遊ゴロで切り抜けた。4回1死から秋山に四球を与えても、シャイナーをスライダーで三ゴロ併殺。53球の安定感を見せつけた。「結果的にゼロで終わったことは一番いい。投げられていることに関しては順調なんじゃないかな。あと2回ぐらい登板がある。いろいろやっていく」。20年目右腕は、開幕ローテ入りへの青写真を冷静に見据えた。今季の開幕投手には柳、小笠原、高橋宏、メヒアの名前が挙がっていた。立浪監督は「涌井は先発では一番安定している。安定してる投手を最初に行きたいと思ってる。十分考えられる」と3・29神宮の大役候補に追加。涌井はパ・リーグ時代に神宮球場で3戦2勝0敗、防御率1・59と好相性を誇り、西武、ロッテ、楽天で10度の開幕投手経験を持つ。20年目ベテラン右腕が、史上最多4球団目での大役を担う可能性はゼロではない。【伊東大介】

◆今年初めて本拠地マツダスタジアムでオープン戦を行い、中日にゼロ封負けを喫した。今年オープン戦初登板の先発床田が2回完全投球を見せると、大道、矢崎ら勝ちパターン入りが期待される中継ぎも好投。新人の高は地元初登板で3失点とほろ苦いデビューとなった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-床田投手について新井監督 いいんじゃない。ナイスピッチング。順調です。-改良しているチェンジアップについて新井監督 良かったね。完璧に使えるというか、これでさらに幅が広がるのかな。本人もしっかり操れていると思うし、手応えを感じているのかな。-先発ローテの柱を担う新井監督 もちろん。彼に対する期待も大きいですよ。-高投手は本拠地デビューだったが新井監督 彼の場合は勉強なので。いつも言っているように。主力の野手がだんだんとラインアップに出てくるから。そういった中で今日投げて、点を取られたけど、本人が感じたことをまた次につなげて欲しい。抑えても、打たれても勉強なので。-野間選手、上本選手、会沢選手がオープン戦初出場新井監督 問題なく動けていたので、良かったんじゃないですか。何も問題ない。あとは開幕に向けて上げていってもらえれば、何も問題ないと思います。-4番起用のシャイナー選手の状態は新井監督 20打席ぐらい(15打席)でしょう。本人にとっては気持ちのいいものじゃないと思うよ。いくらオープン戦といえども、新しく加入して「よしやってやろう」と。こちらとしては、だからどうというのは現時点ではない。ちゃんと慣れて、日本の投手、バッテリーの配球に慣れていってもらいたい。-侍組は今日は不在新井監督 そうだね、明日から(合流する)。

◆2年目の中日田中幹也内野手(23)が守備でアピールした。1軍合流即「2番二塁」で先発出場。バットでは3打数無安打に終わったが4、5回には2度の三ゴロ併殺を完成させ、投手陣を援護した。「2個目のゲッツーは球を取ってから早く投げられたので良かった」とニンマリ。未定の二遊間は同期入団の村松、福永らと競う。「彼ら以上にいいところを見せないと生き残れない」と、開幕スタメン取りへの意気込みを見せた。

◆打撃好調の中日三好大倫外野手が4回1死満塁で中前へ2点適時打を放った。これでオープン戦8試合で打率3割4分8厘、3打点。「(状態は)あんまり良くないけど、ヒットが出ているので自信にしたい」と振り返った。中堅本命の岡林は右肩違和感で2軍調整中。立浪監督は「オープン戦で成長を感じる選手の1人。左翼もディカーソンを使っているが、外野手で打てるところで十分チャンスも出てくる」と、開幕左翼抜てきの可能性もある。

◆広島・床田寛樹投手(29)がチームのオープン戦本拠地初戦で初実戦登板に臨み、上々の仕上がりを示した。「スピードもそれなりに出ていた。初めての対外試合で、いい緊張感を持って入ることができた」。140キロ台後半の直球で2三振を奪うなど2イニングを完璧に抑えた。一回は先頭カリステ、2死後には中島を空振り三振に仕留め三者凡退。練習中の緩いスライダーやチェンアップを織り交ぜながら予定イニングを27球で投げ切った。「(3イニング目を追加するか)迷ったけどまあいいかなと。今のところ順調にきている。いい準備をしてシーズンを迎えたい」。降板後には新井監督から「右打者内へのチェンジアップは使えそうか?」と尋ねられ「使えそうです」と返答したという。開幕ローテは九里、森下とともに確実な状況。昨季11勝を挙げた左のエースが新球をモノにして万全の状態で開幕へ向かう。

◆中日の4年目、売り出し中の三好が勝負強さを見せた。1―0の四回1死満塁。追い込まれながらも4球目の変化球をしぶとく中前へ。2点適時打となり「何とか結果を出してアピールできるようにという気持ちだった」と納得顔だった。この日は2安打2打点。持ち味の俊足や堅実な守備に加え、課題の打撃を磨いて定位置獲得を狙う26歳の外野手。立浪監督は「オープン戦で成長を感じる選手の一人」と評価した。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
402 1.000
(-)
-
(-)
26
(+4)
17
(+4)
2
(+2)
6
(+2)
0.277
(↓0.001)
2.830
(↓0.23)
2
(1↓)
ソフトバンク
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓1)
15
(+3)
12
(+5)
4
(+1)
1
(-)
0.279
(↓0.008)
3.090
(↓0.76)
3
(1↑)
ヤクルト
421 0.667
(↑0.067)
1
(-)
22
(+6)
19
(+5)
2
(-)
4
(+1)
0.222
(↓0.004)
2.630
(↓0.24)
3
(2↑)
ORIX
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(-)
10
(+3)
12
(-)
0
(-)
5
(+2)
0.289
(↑0.007)
3.000
(↑1)
5
(2↓)
巨人
220 0.500
(↓0.167)
2
(↓1)
20
(-)
10
(+3)
0
(-)
4
(-)
0.220
(↓0.035)
2.060
(↓0.39)
5
(4↑)
中日
332 0.500
(↑0.1)
2
(-)
23
(+4)
26
(-)
2
(-)
0
(-)
0.213
(↓0.003)
3.250
(↑0.46)
5
(5↑)
ロッテ
111 0.500
(↑0.5)
2
(-)
7
(+5)
10
(+3)
0
(-)
2
(+1)
0.227
(↑0.015)
3.460
(↑0.25)
5
(-)
楽天
330 0.500
(-)
2
(↓0.5)
17
(-)
14
(-)
1
(-)
4
(-)
0.268
(-)
2.210
(-)
5
(-)
DeNA
223 0.500
(-)
2
(↓0.5)
24
(+4)
20
(+4)
4
(+1)
13
(+3)
0.258
(↓0.007)
2.950
(↓0.18)
10
(5↓)
広島
340 0.429
(↓0.071)
2.5
(↓1)
21
(-)
24
(+4)
2
(-)
2
(-)
0.216
(↓0.016)
2.790
(↓0.04)
11
(1↓)
西武
010 0.000
(-)
2.5
(↓0.5)
1
(-)
7
(-)
1
(-)
0
(-)
0.188
(-)
7.880
(-)
11
(1↓)
阪神
070 0.000
(-)
5.5
(↓1)
19
(+5)
34
(+6)
2
(-)
3
(-)
0.194
(↑0.028)
3.570
(↑0.65)