1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | X | 7 | 11 | 0 | 0 |
勝利投手:伊藤 大海(1勝0敗0S) 敗戦投手:渡邉 勇太朗(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆日本ハムはスティーブンソン、レイエス、マルティネスがそれぞれ適時打をマーク。打線の中心として期待される助っ人トリオが、バットで存在感を見せた。一方の西武は、先発・渡邉が4回5失点と振るわず。シーズン開幕へ向け、課題の残る結果に終わった。
◆日本ハムは午後1時から西武とオープン戦を行う。先発は開幕投手に指名されている伊藤大海投手(26)で、ドラフト2位ルーキーの進藤勇也捕手(21=上武大)が受ける。中軸はテリーマン似の3番アンドリュー・スティーブンソン外野手(29)、4番はヤキニク大好き"ナインティナイン"フランミル・レイエス外野手(28)、5番は"ムーチョナイスガイ"アリエル・マルティネス捕手(27)が務める。
◆日本ハム新庄剛志監督(52)が試合直前のメンバー表交換の際に西武松井稼頭央監督(48)とハイタッチした。ホームベース付近に審判団とともに両監督が歩み寄ってメンバー表を交換する毎試合の恒例儀式は、ハイタッチから始まって新庄監督が松井監督にたくさん話しかけるなど、終始和やかムードだった。新庄監督がメンバー表交換時に相手監督にハイタッチするのは2月24日のDeNAとのオープン戦(名護)で三浦監督として以来、今季2度目。この日は2軍本拠地の鎌ケ谷スタジアムでの試合。楽しそうなハイッタッチ・メンバー表交換は寒空の中で集まったファンを喜ばせた。
◆開幕投手に指名されている日本ハム伊藤大海投手(26)が、今季初めて屋外球場で登板し、3回3安打無失点、3奪三振1四球と上々のピッチングを披露した。2回1死一塁では、駒大苫小牧の1学年後輩、西武若林楽人外野手(25)に左前打を許し1死一、二塁のピンチを招くも、後続を縦って無失点で切り抜けた。今季はこれが2度目の実戦登板。エスコンフィールドでの1日の2軍戦は2回完全と快投しており、この日も気温9度と冷え込む屋外マウンドで、3月29日の開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)を見据え、状態の良さをアピールした。
◆日本ハムの新外国人アンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が"秘打"を披露した。1回2死から、左前に詰まりながらヒットを放つと、3回無死一塁での第2打席では、カウント2-1から、西武渡辺勇の低めスライダーをフルスイング。だが、打球はまったく飛ばず、三塁側にコロコロと転がった。意表を突かれた捕手の炭谷が慌てて追いかけ捕球。急いで送球したが間に合わず、俊足スティーブンソンが先に一塁を駆け抜けた。この一打で無死一、二塁にすると、続く4番レイエスが四球を選び無死満塁とチャンスを広げ、マルティネスの左越え先制適時二塁打につながった。
◆日本ハムの外国人トリオ"テリヤキムーチョ"が打ちまくった。テリーマン似のアンドリュー・スティーブンソン外野手(29=ツインズ)は、初回の左前打に続き、3回無死一塁からボテボテの捕手前へのゴロが内野安打となり出塁。無死一、二塁にすると、続くヤキニク好き4番フランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)が四球を選び、無死満塁とチャンスを広げた。さらに"ムーチョ(スペイン後で「とても」)ナイスガイ"アリエル・マルティネス捕手(27)の左越え適時二塁打で、2点を先制した。マルティネスは「初めての鎌ケ谷スタジアムで打ててよかった。アリエル・マルティネスです。鎌ケ谷の皆さん応援よろしくお願いします!」と喜んだ。4回1死二塁からは、スティーブンソンの投ゴロで2死三塁として、レイエス、マルティネスの連続左前適時で、さらに2点を追加した。レイエスは「シンプルにランナーを返すことだけを考えていました。チームに貢献することができて、うれしい」と落ち着いたコメントを残した。5回までに助っ人3選手だけで5安打3打点と荒稼ぎしている。
◆日本ハムの2軍本拠地、鎌ケ谷スタジアムにも「きつねダンス」がやってきた。4回表終了時に1軍本拠地の北海道・北広島から出張してきたファイターズガールが、きつねの耳としっぽを付けて登場。いつもと違ったのは、上半身に防寒とみられるジャンパー衣装を着用。エスコンフィールドでは見られないレアな格好は気温10度以下という寒空に対応する"屋外仕様"とみられ、寒さに負けず、元気に「きつねダンス」を踊ったファイターズガールが場内の空気を温めた。
◆日本ハム伊藤大海投手(26)が歩む開幕ロードは順調だ。今季2度目の実戦登板となる西武とのオープン戦(鎌ケ谷)に先発し、3回3安打無失点。毎回走者を背負いながらも、バッテリーを組んだルーキー進藤を引っ張って、きっちりと要所を締めた。3月29日の開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)まで残す調整登板は2度。あとは球数、イニングを伸ばし、自身初の大役へ向けて微調整していく。充実感が漂う、プロ4年目での"鎌ケ谷デビュー戦"だった。伊藤は余裕たっぷりに言った。「なかなか投げる機会もなかったので、1回ここで投げられたことは、すごくうれしく思っています」。これまで2軍本拠地での試合に投げたことがなかった。1年目から1軍で戦い続けてきたからこそ、巡り合わなかった舞台。その実績から託された大役へ向けて、手応えを深めた1日となった。3回を投げて3奪三振。ルーキー進藤とは試合前の打ち合わせで「追い込むまでは基本的に(進藤に)任せて。最後の(ウイニング)ショットに関しては、僕が投げたいボールを投げると言ってあった」。1回のコルデロはスライダー、2回の炭谷は新球のスイーパー、3回のコルデロはスプリットで空振り三振。新人捕手の組み立てを生かしながら決め球は自ら配球して、無失点に抑えてみせた。昨季は被打率3割4厘と苦手とした左打者への攻め方にも収穫があった。西武のスタメンに左打ちは3人だけだったが、安打を打たれたのは初回先頭の西川だけ。「西川選手に最初、カーブをヒットされましたけど、その後はインコースのカットボールやスライダー、最後の(コルデロを空振り三振に打ち取った)スプリットの使い方など幅はしっかり出ていた」と課題克服への自信も深めた。春季キャンプから開幕戦と同じ金曜を軸にブルペン、実戦を重ねて調整していく"金曜ローテショー"もいよいよ佳境だ。15日の金曜は試合がないため、今回は中5日での登板。次回は中6日で14日広島戦(エスコンフィールド)、そして中7日で金曜に戻って22日DeNA戦(同)で開幕投手へ向けた調整を完了させる。「すごく予定通りに来ている。変に欲を出さないように、しっかり決めたことを守って開幕を迎えたい」。チーム5年ぶりの開幕白星でシーズンを封切りさせる準備を淡々と進める。▽日本ハム新庄監督(先発で3回40球、3安打無失点の伊藤に)「伊藤君も、いろいろ試したいボールもあっただろうし、自分の思うように投げている感じに見えたので良かったんじゃないですか」
◆西武甲斐野央投手がオープン戦初登板で快投した。日本ハム戦の6回。野村を右飛に打ち取ると江越をフォークで、スティーブンソンをこの日最速の151キロのツーシームで、連続空振り三振に切った。初めての鎌ケ谷のマウンドで「今日は3人できっちりと、初球の入りがテーマだった」と話し、初球はすべてストライクから入った。「初めての球場でいろいろ考えて、結果もよかった。1つ成長したところかな」と笑った。
◆今季も守護神最右翼の日本ハム田中正義投手が、5回に3番手で登板し、無安打無失点2奪三振と、貫禄の投球を披露した。わずか8球で3者凡退に抑える内容を、指揮官も絶賛。「2回行けんじゃない? 8、9回と16球でね。むちゃくちゃいいです今。バランスがいい、テンポがいい。雰囲気がいい。今バリバリいいボール。彼のボール、去年より全然、俺は好きですね」と進化を感じ取っていた。
◆日本ハム松本剛外野手が、3回の右前適時打など、右方向に2安打。「(適時打は)二、三塁だったので反対方向を意識して打席に入りました。いいところに飛んでくれて、よかったです」。
◆日本ハムが11安打7得点で西武を圧倒し、オープン戦無傷の4連勝、対外試合10勝目となった。新庄剛志監督(52)は外国人選手のアンドリュー・スティーブンソン外野手(29=ツインズ)、フランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)、アリエル・マルティネス捕手(27)を中軸に並べ、3人で6安打4打点と荒稼ぎ。指揮官は「言うことなしおちゃん」と喜んだ。圧巻は漫画「キン肉マン」の人気超人テリーマン似のスティーブンソンだ。8回2死一塁では右中間への三塁打を放ち豪快なヘッドスライディングを披露するなど3安打1打点。「とにかく必死だったよ」。レイエスは4回2死三塁で、得意の右打ちではなく「シンプルに走者を返すことだけ考えた」と引っ張って左前適時打と、新戦力が着実に日本野球に順応している。先制2点適時二塁打含む2安打2打点のマルティネスは昨季に比べ「全体的に精神面の成長を感じる。勝ちが続くと全員に勝てるという自覚が出る」と進化を強調。新庄体制勝負の3年目に掲げるスローガンは「大航海」だ。"テリーマン"スティーブンソン、"ヤキニク好き"レイエスにマルティネスを加えたハムの"テリヤキ丸"がパ・リーグの荒波を砕き、優勝への航路を切り開く。4回2死一塁ではマルティネスの左前打で一塁走者レイエスが三塁まで激走。投手も7人で1失点とあり、指揮官は「守りも走塁もピッチャーも打つ方もいい。言うことが思いつかないかなあ。何もしていないんで、僕は。強いて言うなら髪切って寒かったかな」。監督の襟足以外はベリーホットな日本ハムが、開幕に向け、さらに勢いを増していく。【永野高輔】
◆日本ハムは外国人選手でクリーンアップを組み、3人そろって打点をマークした。三回に5番マルティネスが先制の2点二塁打を放つと、新戦力の2人も負けじと光った。四回は4番レイエスが左前に適時打。八回は3番スティーブンソンが適時三塁打で駄目を押し「いいチームができている」と胸を張った。補強の成果としてオープン戦は5戦負けなし(4勝1分け)と好調だ。就任3年目の新庄監督は「1、2年目と意識が全然違う。どういうふうにして勝つかしか考えていない」と手応えを口にした。
◆西武の元山が、ソロ本塁打でチーム唯一の得点をもたらした。四回に生田目の2球目の速球を鋭く捉えて右越えへ運んだ。「真っすぐに張っていけたので、打った瞬間にいったと感じた」という会心の一発だった。ヤクルトからトレードで加入し、キャンプから打撃で存在感を発揮して開幕1軍が見えてきた。憧れの存在だったという日本ハムの新庄監督の目の前で本塁打を放ち、「覚えてもらえる選手になりたい」と1軍定着へ意気込んだ。(鎌ケ谷)
◆昨年12月にヤクルトから西武にトレード移籍したプロ4年目、元山飛優内野手(25)がオープン戦初戦で〝移籍1号〟を放った。「しっかり真っすぐに張っていけた。打った瞬間、いったかなと。今は自分の気持ち良いポイントで打つことだけ意識しています」四回1死からの第2打席。149キロの直球を右翼席に運んだ。子供の頃から憧れだった日本ハム・新庄監督の前での一発。「(新庄監督は)見ていて楽しい選手でした。僕も新庄監督に覚えてもらえるような選手にはなりたいですね」と声を弾ませた。春季キャンプ中から好調を持続する新戦力。主戦場は遊撃、二塁だが、そこには源田、外崎のゴールデングラブ賞コンビがいる。このため松井監督は一塁で起用するプランも温めており、6日には阿部内野守備走塁コーチのファーストミットを借りて初練習。アマ時代から通じて一塁は初体験となる中、元山は「監督から『例えばアギラーに代走を出した後に、パッと一塁でいくかもしれない』といわれています」と意欲十分だ。ヤクルトでの新入団会見では趣味を問われ、新庄監督ばりに「目立つことです」と即答した元山。新天地では目立つチャンスは存分にありそうだ。(東山貴実)
◆日本ハムが快勝した。これでオープン戦は無傷の4連勝(1分け)とし、ソフトバンクと同率でオープン戦首位をキープ。盤石の試合運びに新庄剛志監督(52)は笑みをこぼした。「言うことなしおちゃん(笑)。守りもいいし、走塁もいいし、投手もいいし、打つ方もいい。強いて言うなら髪を切って寒かったかな」大量得点にも隙を見せず、指揮官が求める守備を中心とした「守り切る野球」をナインが体現した。昨季25セーブを挙げた田中正はわずか8球で1回無安打無失点、2奪三振。新庄監督も「むちゃくちゃいいですね、今。バランスがいい、テンポがいい。雰囲気がいい」と絶賛した。新戦力がチームを活性化させている。シーズンオフの積極補強で外国人は球団史上最多の8人体制に。この試合では「並べてみようと思って」と3番にスティーブンソン(前ツインズ)、4番にメジャー通算108本塁打のレイエス(前ナショナルズ3A)、5番にマルティネスを置いた。采配は的中し、外国人トリオで計6安打4打点をマーク。猛打賞(1試合3安打以上)のスティーブンソンが「才能のある若い日本人選手と僕たちみたいな経験のある外国人選手が、一緒になって優勝に向けて頑張っていけたら」と代弁した。昨季、オープン戦は11勝6敗1分けで両リーグ2位だったが、リーグ戦では2年連続最下位に沈んだ。新庄監督は「(手応えが)全く違いますね。相手どうこうではない。こっちがどういうふうにして勝つしか考えていない」とキッパリ。今年の新庄日本ハムはひと味もふた味も違う。(加藤次郎)
◆西武に加入した甲斐野が六回にオープン戦初登板し、1回を三者凡退と好救援した。先頭の野村を右飛に打ち取った後、連続で空振り三振を奪った。各打者の初球でファウルも含めてストライクを取り、テンポ良く10球で終わらせ「初球の入りがテーマだったので良かった」と満足げだ。150キロ台のツーシームの切れも良く、2死から左打ちのスティーブンソンに内角高めを振らせて三振を奪った。ソフトバンク時代に続いて救援の一角として期待は大きく、松井監督は「最後、あそこで三振が取れるのはすごい」と感心した。(鎌ケ谷)
◆日本ハムの開幕投手に内定している伊藤大海投手(26)が、今季オープン戦初登板で3回3安打無失点と好投した。毎回走者を背負ったが、要所を締める投球でホームを踏ませず「ゼロで抑えることはオープン戦も開幕してからも変わらずやっていきたいことなので、そこは良かった」とうなずいた。プロ4年目で、自身初となる2軍本拠地登板を終え「ここで投げられたことはすごくうれしく思っています」と笑みを広げた。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
4 | 0 | 1 | 1.000 (-) | - (-) |
22 (+7) | 13 (+1) | 0 (-) | 4 (+1) |
0.278 (↑0.008) | 2.600 (↑0.4) |
1 (-) |
ソフトバンク |
3 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
12 (-) | 7 (-) | 3 (-) | 1 (-) |
0.287 (-) | 2.330 (-) |
3 (-) |
巨人 |
2 | 1 | 0 | 0.667 (-) | 1 (-) |
20 (-) | 7 (-) | 0 (-) | 4 (-) |
0.255 (-) | 1.670 (-) |
4 (-) |
ヤクルト |
3 | 2 | 1 | 0.600 (-) | 1 (-) |
16 (-) | 14 (-) | 2 (-) | 3 (-) |
0.226 (-) | 2.390 (-) |
5 (-) |
ORIX |
1 | 1 | 1 | 0.500 (-) | 1.5 (-) |
7 (-) | 12 (-) | 0 (-) | 3 (-) |
0.282 (-) | 4.000 (-) |
5 (-) |
楽天 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (-) | 1.5 (-) |
17 (-) | 14 (-) | 1 (-) | 4 (-) |
0.268 (-) | 2.210 (-) |
5 (-) |
DeNA |
2 | 2 | 2 | 0.500 (-) | 1.5 (-) |
20 (-) | 16 (-) | 3 (-) | 10 (-) |
0.265 (-) | 2.770 (-) |
5 (-) |
広島 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (-) | 1.5 (-) |
21 (-) | 20 (-) | 2 (-) | 2 (-) |
0.232 (-) | 2.750 (-) |
9 (-) |
中日 |
2 | 3 | 2 | 0.400 (-) | 2 (-) |
19 (-) | 26 (-) | 2 (-) | 0 (-) |
0.216 (-) | 3.710 (-) |
10 (6↓) |
西武 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 2 (-) |
1 (-) | 7 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.188 (-) | 7.880 (-) |
10 (-) |
ロッテ |
0 | 1 | 1 | 0.000 (-) | 2 (-) |
2 (-) | 7 (-) | 0 (-) | 1 (-) |
0.212 (-) | 3.710 (-) |
10 (-) |
阪神 |
0 | 6 | 0 | 0.000 (-) | 4.5 (-) |
14 (-) | 28 (-) | 2 (-) | 3 (-) |
0.166 (-) | 4.220 (-) |
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