ソフトバンク(☆2対0★)ヤクルト =オープン戦2回戦(2024.03.06)・福岡PayPayドーム=
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ヤクルト
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ソフトバンク
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勝利投手:東浜 巨(1勝0敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(0勝0敗1S))
敗戦投手:石山 泰稚(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは先発・東浜が4回無失点。毎回ヒットを許しながらも、粘りのピッチングを見せた。対するヤクルトの先発・小澤は、3回を1安打無失点に抑える好投。開幕ローテーション入りに向け、結果を残した。

◆ソフトバンク藤井皓哉投手(27)が奪三振ショーを演じた。ヤクルトとのオープン戦に5回から2番手で登板。先頭北村拓をカウント1-2からフォークで空振り三振に仕留め、続く浜田はこの日最速154キロ直球で空振り三振。最後は打撃好調の3番オスナを3球三振斬り。前回登板となった25日の韓国斗山・ベアーズ戦から6者連続三振をマークした。相手、韓国チームは藤井が投じたフォークの落差に「(ボールが)消えた」と証言していたという。昨季は先発スタートも、今季は中継ぎに専念。勝ちパターンの一角として期待されている。

◆ヤクルト先発小沢怜史投手が安定感のある投球でアピールした。テンポよく投げ込み、3回を37球、1安打2奪三振で無失点と好投。「今日はバランスよく投げることと、ストライク先行で投げることをテーマにしてマウンドに上がりました。緩い球も有効的に使うことが出来ました。これからイニングも長くなってくると思いますのでしっかり抑えるように練習していきたいです」とコメントした。

◆ソフトバンク守護神ロベルト・オスナ投手が7回1イニングを3人で抑えたが、調整段階を強調した。「結果としてはよかったが、自分の本来の投球はできなかった」と話した。実戦初マウンドとなった3日の韓国・斗山戦では2三振を奪い1回無失点投球。「今日は全球種を投げたが、65%くらい」と不満気味だった。「シーズンまでまだ時間がある。開幕には万全の状態で仕上げて行きたい」とさらに調整ギアを上げるつもりだ。

◆小久保ホークスが負けなしの対外試合8連勝を決めた。ソフトバンクは2点リードで迎えた5回から藤井-ヘルナンデス-オスナ-モイネロ-松本裕と1イニングずつの継投で1人の走者も許さない完全リレー。小久保裕紀監督は「5回から3者凡退でしょ。結果的にそうなりますよね。だってランナー出していないんで」と振り返った。藤井は2試合連続の3者連続三振を奪い「シーズンでも同じようにできるように」と気持ちを引き締めた。

◆再起を期すソフトバンク東浜巨投手(33)が、開幕ローテーション入りへ前進した。ヤクルトとのオープン戦に初登板初先発し、4回を投げ4安打無失点の好投。初回から毎回安打で走者を背負ったが、この日最速148キロ直球を武器に三塁すら踏ませなかった。昨季は6勝7敗と不本意なシーズンに終わり、巻き返しの今季へ、自然体で残り4枠の開幕ローテ入りを狙う。チームはヤクルトに連勝し、対外試合負けなしの8連勝となった。開幕ローテーション入りへ、東浜が真っすぐで押し込んだ。初回、ヤクルト先頭浜田に3球とも直球勝負を選択。2球で簡単に追い込むと、最後はこの日最速148キロ直球でバットの空を切った。「真っすぐはいい感覚で投げられた。ファウル、空振りも取れていて、そこはまず大前提として安心材料ではある」と胸を張った。立ち上がりから毎回安打で走者を背負うも、きっちり要所は締めた。予定の4回を投げ4安打無失点。今季3度目の実戦で最多61球を投じ、「これからまだまだいけるかなと思います」と振り返った。直球に手応えを示す一方で、今後への課題もあった。試合前、バッテリーを組んだ谷川原とは「曲がり球を多めに使っていこう」と打ち合わせ。持ち球でオフに改良したシンカー、スライダーなどを試投。ただ、許した4安打のうち3本が変化球を仕留められたものだった。「変化球の精度はこれからの課題。何球か真ん中にいくこともあった」と改善点に挙げた。プロ12年目。今季は再起を期す。17年に16勝でパ・リーグ最多勝に輝くも、昨季は6勝7敗、防御率4・52と不本意な1年となり、今シーズンの開幕ローテは白紙の状態。「アピールする立場には変わりない」と自らを位置づける。春季キャンプ中にはチーム一番乗りでブルペン入りするなど、24年にかける思いは強い。すでに決定している有原、和田を除いて開幕ローテは残り4枠も、東浜は自然体を貫く。「誰がどうとかそういったものはない。優勝の力になれるようにしっかり任されたところで仕事がしたい」と言う。次回登板は13日か14日の巨人とのオープン戦での先発が濃厚。球数も70~80球を目安にマウンドに上がる予定でいる。「細かい感覚を突き詰めてやっていきたい」とシーズン本番に向け、さらに仕上げていく。【佐藤究】▽ソフトバンク小久保監督(先発東浜について)「出力は出ていたと思いますよ。球数が増えても球威で押せるように段階を上げていけばいいと思います。今日の時点では全然いいと思います」

◆ヤクルト・西川遥輝外野手(31)が試合前の練習に参加した。前日5日の同戦に「1番・中堅」で先発し、五回先頭で右足首上部に死球を受けて途中交代。試合後、高津監督は「ちょっとどうなるか分からない。今は何とも言えない」と説明していた。

◆前日5日のソフトバンクとのオープン戦で五回に右足首上部に死球を受けて途中交代した西川遥輝外野手(31)=前楽天=が、試合前練習に参加してフルメニューをこなした。この日の同戦のスタメンからは外れたが、他の選手とともにキャッチボールや打撃練習を行い「(当たったのは)足首の上ぐらいです。大丈夫です」と説明。開幕に向けて問題はなさそうだ。

◆思い出のマウンドに帰ってきた。ヤクルト・小沢怜史投手(25)が、ソフトバンク戦に先発。古巣相手には、2022年のオープン戦で登板したことはあったが、ペイペイドームで投げるのは移籍後初だ。「知っている人もいるので、すごく楽しみではありますね。こうやってしっかりやっている姿を見せられるというのは、すごくいいと思うので、しっかり結果も出していければなと思います」登板前日の5日、小沢は胸の内を明かしていた。静岡・日大三島高から16年ドラフト2位でソフトバンクに入団。翌17年8月24日の西武戦でプロ初登板を果たしたのが、福岡(当時はヤフオクドーム)だった。20年限りで戦力外となり、育成選手としてヤクルトに加入。22年に支配下登録され、昨季は6勝を挙げるなど成長した姿で凱旋(がいせん)した。燕党を喜ばせ、鷹党をうならせる投球だった。一回先頭・周東を138キロの直球で空振り三振に抑えると、今宮を遊ゴロ、中村晃を左飛に仕留めて三者凡退。二回先頭の山川に左前打とされたものの、許した走者は一人だけ。100キロ台の変化球も使って緩急をつけ、3回1安打無失点で開幕ローテーション入りへアピールした。「緩い球も有効的に使うことができました。これからイニングも長くなってくると思うのでしっかり抑えるように練習していきたい」と小沢。ソフトバンクの関係者、福岡のファンへの恩返しともいえる好投だった。(赤尾裕希)

◆正捕手のヤクルト・中村悠平(33)が好調を維持している。二回に中前打を放ち、オープン戦で3試合連続安打とすると、四回は左前打。キャンプ中から徹底的に振り込んできており「結果を残してスタメンで出続けたい」と言葉に力を込めた。高津監督は「体の状態も、バッティングの状態もいいと思う。開幕の日にピークに持ってくれればそれで十分」と信頼を口にした。

◆ヤクルト・小沢怜史投手(25)が3回1安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りへ前進した。2020年限りでソフトバンクを戦力外となり、加入して4年目の横手投げ右腕は、今春のキャンプ中から取り組んできたカットボールを交えて翻弄。対外試合3試合で計8回無失点とアピールを続けており「順調すぎるというのはあるけど、自信を持ってやっていけたら」と語った。高津監督は先発枠に「ぜひ入ってほしい」と期待した。

◆ニュースタイルだ!!ヤクルト・清水昇投手(27)が6日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)の五回に3番手で登板。オフシーズンから取り組んでいるカットボールや緩いカーブを使って、1回を三者凡退に抑えた。「曲がり球に対してバッターの反応を見ていても、すごくいい。ここからは出力を上げること、押し引き(緩急)が大事だと思う」今までの清水ではない。変化し、進化していく。昨季まで投球の約9割を直球とフォークボールが占めていた。2020、21年と2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したが、昨季終盤は狙い撃ちされる場面が目立ち、1勝8敗と負け越し。自らの殻を破るためにも、投球に〝味変〟を加えている。先頭の井上に対し、直球で空振りを奪った後に110キロ台の緩いカーブを見せ、フォークで遊直に打ち取った。続く谷川原はカットボールでカウントを稼ぎ、フォークで二ゴロに。9番・三森はカーブで投ゴロに抑え、新たな姿で封じた。高津監督は、変化球の改善に取り組んできた右腕について「努力をしてきている。今年、変わった清水が見られたら」と期待。新選手会長にも就任した清水は「いろいろな引き出しがあるというのを、相手に思ってもらうのも大事。変わっていきたい」と誓った。(赤尾裕希)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.270
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
0
(-)
12
(+2)
7
(-)
3
(-)
1
(-)
0.287
(↓0.051)
2.330
(↑1.17)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(-)
1
(↓0.5)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
16
(-)
14
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.226
(↓0.019)
2.390
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
111 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
7
(+1)
12
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.282
(↑0.009)
4.000
(↑1.5)
5
(2↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
17
(+5)
14
(+2)
1
(+1)
4
(+1)
0.268
(↑0.019)
2.210
(↑0.04)
5
(4↑)
DeNA
222 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
20
(+5)
16
(-)
3
(+1)
10
(+3)
0.265
(↑0.015)
2.770
(↑0.58)
5
(-)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
21
(-)
20
(-)
2
(-)
2
(-)
0.232
(-)
2.750
(-)
9
(2↓)
中日
232 0.400
(-)
2
(↓0.5)
19
(+1)
26
(+1)
2
(+1)
0
(-)
0.216
(↓0.003)
3.710
(↑0.46)
10
(3↓)
ロッテ
011 0.000
(-)
2
(-)
2
(-)
7
(-)
0
(-)
1
(-)
0.212
(-)
3.710
(-)
10
(-)
阪神
060 0.000
(-)
4.5
(↓1)
14
(+2)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.166
(↓0.011)
4.220
(↑0.28)