阪神(★2対5☆)楽天 =オープン戦1回戦(2024.03.06)・阪神甲子園球場=
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楽天
01101010151401
阪神
0100001002330
勝利投手:田中 将大(2勝0敗0S)
(セーブ:松田 啄磨(0勝0敗1S))
敗戦投手:伊藤 将司(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】渡邊 佳明(1号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆阪神は、井上が適時打を含む2安打の活躍。開幕スタメンに向け、バットで結果を残した。一方の楽天は、5人がマルチヒットを記録するなど14安打をマーク。打撃陣が仕上がりの良さを披露した。

◆阪神シェルドン・ノイジー外野手(29)がオープン戦に初出場する。右肘痛でキャンプ途中から別メニュー調整を続けていたが、「3番DH」で出場する。実戦は2月11日、沖縄・宜野座での紅白戦以来となる。侍ジャパンに中野拓夢内野手(27)が招集されているため、二塁が不在。「7番二塁」には渡辺諒内野手(28)が入った。相手先発は田中将大投手(35)。今季初の甲子園での試合で、オープン戦6試合目での初勝利となるか。

◆阪神のスタメン紹介映像の24年バージョンが、お披露目された。この日が今季の甲子園初戦。試合開始前に阪神のスタメンがアナウンスされると、バックスクリーン上の大型ビジョンに映像が映し出された。選手が虎柄の背景でスイングやピッチングフォームを披露すると、最後はキメ顔で名前とともに紹介されるというムービー。虎党もくぎ付けのクールなつくりとなっていた。

◆今シーズンの甲子園初戦で、阪神佐藤輝明内野手(24)に失策が出た。「5番三塁」で先発出場し、2回表の守備。楽天阿部の打球は三塁前方へ高々と上がる飛球となった。真上を見上げた佐藤輝は落下地点に入るも、風の影響もあったのか目測を見誤ったようで、ボールを捕球できず落とし、失策となった。バックスクリーンの旗も激しくたなびいており、強い風の影響もあったようだ。

◆阪神前川右京外野手(20)の今季甲子園初安打から、同点に追いついた。1点を追う3回、大山が四球を選んで出塁し、佐藤輝の二ゴロで1死二塁。前川が「6番左翼」で先発した第1打席で、楽天田中将の低めスプリットを捉えて、右前打を放った。これがチームの甲子園での今季初安打。続く渡辺が初球で左犠飛を放ち、甲子園でのチーム初得点につながった。この日は、ともに右翼のポジションを争うノイジーが「3番DH」で、今季対外試合で初出場。まずは春季キャンプの野手MVPに輝いた前川が、しっかりアピールした。

◆阪神伊藤将司投手(27)が、制球に苦しみながらも4回2失点にまとめた。前回2月23日の巨人戦(那覇)で3回7失点と打ち込まれてから中11日。6安打を浴びながらも粘り、予定イニングを消化した。2回は味方の失策からピンチを作ると、8番石原に適時打を浴びた。3回には茂木に右前適時打を許した。制球自慢の男が3四死球と安定しなかったが、大きく崩れることはなかった。トレードマークの半袖姿はなく、アンダーシャツは七分袖だった。開幕ローテーション入りが有力な左腕が、気温10度前後の甲子園で調整を進めた。

◆今季実戦初登板となった阪神大竹耕太郎投手(28)が、2回3安打1失点と上々の投球を見せた。伊藤将、岩崎のあとを受けて6回からマウンドへ。先頭の楽天石原を126キロチェンジアップで一邪飛に仕留めると、続く黒川は134キロツーシームで二ゴロ。伊藤には中前打を許したが、入江を121キロチェンジアップで捕邪飛に打ち取った。7回は平良を捕邪飛、フランコを右飛と2アウトを奪った後、渡辺佳明に右翼へソロ本塁打を浴びたが失点はこの1点のみ。阿部にも左前打を許したが、最後は中島を136キロ直球で中飛に打ち取った。大竹は今年1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)をとった影響で、ここまで実戦登板はなかった。開幕ローテーション入りが有力視される左腕が、まずは一安心させた。

◆阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が、甲子園デビュー戦で上々の投球を披露した。8回から4番手で登板。2死から伊藤に右前打を浴びたものの、後続を断ち1回1安打、1奪三振無失点。最速は155キロをマークし、制球は抜群だった。勝ちパターンの一角として期待される右腕が、実力を証明した。

◆24年日本一チームの阪神がまさかのオープン戦開幕から6戦6敗を喫した。引き分けを挟まずのオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶりとなった。先発の伊藤将司投手(27)は4回を6安打3四死球で2失点とやや苦しんだ。2回は三塁手・佐藤輝明内野手(24)の落球失策から適時打で先制点を献上。3回にも適時打を浴びたが、4回1死満塁のピンチを無失点でしのいだ。救援陣は岩崎優投手(32)が5回に今春実戦初登板し、1イニングを2安打1失点。1死から代打フランコの左中間二塁打を浴びると、1死二塁から渡辺佳にも左前打を許し、左翼の前川右京外野手(20)がゴロをファンブルする間に失点した。一方、左肩のガングリオン除去処置で出遅れていた大竹耕太郎投手(28)も今春実戦初登板。2イニング目の7回に渡辺佳に右越えソロを浴びたが、2回1失点でまとめた。打線は1点を追う2回1死二塁、6番前川が右前打。左翼守備でミスはあったが、開幕左翼スタメンにまた1歩前進した。激しい外野争いの中では8番井上広大外野手(22)も7回に左越え適時二塁打を放つなど、2安打1打点とアピールした。ただ、侍ジャパンに選出された中野拓夢内野手(27)、森下翔太外野手(23)を欠いた打線はビハインドを追いつけなかった。

◆24年日本一チームの阪神がオープン戦開幕から6戦6敗を喫した。引き分けを挟まずのオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶりとなった。先発の伊藤将司投手(27)は4回を6安打3四死球で2失点。岡田彰布監督(66)は「そうやなあ。前もあれやけど、なんかストレートがあんまり走らんなあ」と思案。それでも昨季10勝を挙げた左腕に「いやいや、まだ心配なんか、そんなん」と変わらぬ信頼を口にした。伊藤とともに開幕ローテーション入りが有力視される大竹耕太郎投手(28)は、左肩のガングリオン除去処置の影響もあり、この日が今春実戦初登板。2イニング目の7回に渡辺佳に右越えソロを浴びたが、2回1失点でまとめた。指揮官は「大竹の方が速く感じたよな。伊藤より、まっすぐ。今日は投げただけやから、次はもうちょっと長いイニングを投げると思うけど、そのへんからやな」と話した。オープン戦6試合でいまだ勝ちなしも、岡田監督は泰然自若。「(勝敗は)そんなん全然関係ないよ。楽天勝ちにきとったな、左ばっか投げて。ピッチャー10人くらい入ってるから誰投げんねんと思ってたけど」。日本一チームらしく、どっしりと意に介さない様子だった。

◆24年日本一チームの阪神がまさかのオープン戦開幕から6戦6敗を喫した。阪神のオープン戦開幕6連敗は、19年に1分けを挟んで6連敗して以来。引き分けのない開幕6戦6敗は、18年に6戦全敗して以来。同年は7試合目に引き分け、8試合目に初勝利を挙げた。

◆ギアが上がってきた。楽天田中将大投手が阪神とのオープン戦(甲子園)で今季2度目の実戦に臨み、2回26球を投げた。直球は2月24日の中日戦と同じ最速141キロだったが、平均球速がアップ。カーブとツーシームで緩急を利かせた。「前回に比べたら、自分の中でピッチングに近づいてきた。打者と勝負していけるような形にちょっと上がってきたかなと思いました」と手応えを得た。昨年10月に右肘をクリーニング手術。焦りは禁物な中で、前回の11球から球数も増えた。試合勘は徐々に取り戻していく。「2回先頭の四球とか、得点してもらった後にああいうのは『おいおい』ってなると思いますし、それが失点につながってる。ゲームの流れで言えば反省点ですよ」。初回は3者凡退の立ち上がり。だが1点リードで迎えた2回は2安打1四球で1失点だった。収穫と反省をきっちり見いだした。次戦は3回、最大60球程度をめどに調整していく。「コントロール、スピード。目に見えて分かる部分で、もう少し次回登板は上げていくことができたらなと思います」。急ぎはしないが確実に。照準は開幕に合わせている。【鎌田良美】

◆阪神岡田彰布監督は、オープン戦開幕6連敗も気にするそぶりを見せなかった。「そんなん全然関係ないよ」ときっぱり。「向こう、勝ちにきとったな。左ばっか投げて。え、また左やでって。ピッチャー10人くらい(ベンチに)入ってるから、誰投げんねんと思ってたけど」と、3人の中継ぎサウスポーを投入してきた楽天今江新監督について言及した。日本一チームが今季甲子園初ゲームでも勝てず、勝ち星が遠い。引き分けを挟まずオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶりとなった。

◆阪神は今季初の甲子園で3失策が出た。2回表の守備で、三塁手の佐藤輝明内野手が三塁前方への飛球を落球。「思ったよりも風で流されました」と強風で目測を誤った様子。5回1死二塁では左翼手の前川右京外野手がファンブルし、9回2死二塁では楽天阿部の右前打から、中継に入った一塁手の小野寺暖外野手が本塁へ悪送球。この日は3失策すべてが失点につながった。

◆右肘痛でキャンプ途中から別メニュー調整だった阪神シェルドン・ノイジー外野手が、オープン戦に初出場した。2月12日紅白戦以来の実戦に「3番DH」で先発。1打数無安打で途中交代したが「ボールはよく見えているので、そこのタイミングのずれを調整していきます」と冷静に話した。試合前のシートノックも左翼に入り、早ければ今週中にも守備に就く見込み。岡田監督も「そんな悪ないんちゃうかな。投げるの見とってもなあ」とひと安心した様子で話した。

◆開幕左翼は譲りません! 阪神前川右京外野手(20)が今春13打席目でオープン戦初安打を放ち、外野両翼争いで踏みとどまった。甲子園楽天戦の2回1死二塁、1ストライク。日米通算197勝を誇る田中将のスプリットにやや体勢を崩された。それでも外角低めに沈むボールを丁寧にとらえ、痛烈なライナーで右前へ。「うまく(バットの)芯で打てたので良かった」と表情を崩さず納得した。この日、右肘痛で別メニュー調整を続けていたノイジーが実戦復帰した。左翼レギュラー有力候補の助っ人が調子を上げる前に、もう1段階アピールのレベルを上げておきたい。それだけに左翼での失策には猛省の言葉が並んだ。5回1死二塁で左前打にチャージするも、ファンブルする間に三塁で止まりかけた二塁走者の生還を許した。「しょうもないミスをしてしまった」と悔しさをにじませ「しっかり反省して次はないようにしたい」と誓った。打席では12打席無安打の最中も4四球を選んでおり、決して状態は悪くない。「結果ばかりに目を向けると、違うところをおろそかにしてしまう」。地に足をつけてレギュラー奪取をもくろむ。岡田監督は左翼守備での焦りを「そんなん経験やけどな」と受け流した上で「レフトに決まったわけじゃないから。またライトも守らすよ」と予告した。開幕左翼を狙いながら右翼森下も脅かす存在へ。指揮官はやはり、その打力は捨てがたいと踏んでいる。【佐井陽介】

◆阪神の新助っ人ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が甲子園デビュー戦で快投を見せた。8回から4番手で登板し2死から伊藤に右前打を浴びたが、1回1安打1奪三振無失点。「ファンの方もいたし、良い球場だし、このまましっかり仕事ができるように毎日練習していきたい」。この日最速は155キロをマークしたが「最終的にはもうちょっと出るんじゃないかな」と力強かった。岩崎とともに守護神候補に挙がる右腕に、岡田監督も「スライダーのコントロールがええよな。カウントを取る球とかな。ゲラに関しては順調にきてんちゃうかなあ」と話した。

◆昨季セ界セーブ王の阪神岩崎優投手が24年初実戦で順調に滑り出した。楽天戦の5回にマウンドへ。1死からフランコに左翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、続く渡辺佳の左前打を前川がファンブルする間に1失点(記録は失策)。それでも1回を自責点0で終え、登板後は「ちょっと今日は思ったような感じじゃなかったですけどね。何球か差し込めたら良かったですけど、まあまあ最初ですし」と余裕の表情だった。

◆楽天はオープン戦6試合で3度目の2ケタ安打で快勝。今江敏晃監督は「アピールしてもらいたい選手がいい形で打ってくれているので、そういうところは本当にいい収穫かと思います」。

◆楽天渡辺佳明内野手がオープン戦で今季チーム1号ソロを放った。2点リードの7回2死、阪神大竹の内角シュートを捉え、鋭い弾道で右翼席に運んだ。「1打席目で1本出たんで、思いきりいけました。自分の形で打ててますし、迷いはないんで、すごくいい形かなと思います」。3回の守備からの途中出場。5回1死二塁でも左前打を放ち、勢いそのままにアーチをかけた。横浜高を甲子園で5度優勝に導いた渡辺元智・元監督(79)を祖父に持ち、自身も同校で2度全国大会に出場しているが、甲子園での本塁打はプロ入り後を含めても初めて。チームとしても今季オープン戦6試合目で待望の1発だった。「自分的にホームランであろうとヒットであろうと、印象のある2打席だったのでよかった。結果を残して、開幕スタメンで出られるようにアピールしていきたいですね」と力を込めた。

◆阪神井上広大外野手(22)が、外野両翼争いに生き残った。6日、楽天とのオープン戦に「8番右翼」でスタメン出場。打線が3安打と冷え込む中で左翼越え二塁打を含むマルチ安打を決めた。岡田監督は10日巨人戦までの甲子園3試合で1軍起用を継続すると明言。この間に外野両翼候補の絞り込み作業を行う方針で、井上にとって最終アピールの舞台となる模様だ。チームは今季初の甲子園で、18年以来、6年ぶりのオープン戦開幕6戦全敗を喫した。若き大砲は、百戦錬磨の楽天田中将にひるまなかった。2回2死一塁。外角高めの140キロ直球を芯で捉え、ライナーで中前打とした。井上にとって、オープン戦8打席目での初安打だ。「本当にしっかり準備してゲームに入っていけました」。最初からフルスロットルだった。7回1死一塁では左腕ターリーの高めに浮いたチェンジアップを左翼越え適時二塁打。「浮いた変化球は振ると、決め事としてやっていた」と高い集中力で逃さなかった。森下が侍ジャパンに招集されている中、前日5日もスタメン予定だったが、雨で中止に。岡田監督からは「なんか(井上の)持っているものかなあ。そういう機会がなくなってしまうというのも、なんやろなあ」とツキのなさを指摘されていた。実質"ラストチャンス"のこの日、「8番右翼」で執念を見せつけた。指揮官は「この甲子園の間は(1軍に)置いとくよ」と10日の巨人戦(甲子園)までの1軍起用を明言。ひとまずアピールの機会は確保された。「あと3試合やな、日曜日までやな。それである程度(メンバーを)絞って遠征行かんとなあ」とも話し、キャンプからの外野両翼争いはメンバー絞り込みの最終段階に来たといえる。12日からの千葉→名古屋→博多の遠征3カード参戦へ、8日からの甲子園3試合が試験の場だ。2、3日は1軍の札幌遠征ではなく広島・由宇での2軍戦に出場。2試合で8打数3安打と打席数を確保し、甲子園に乗り込んだ。岡田監督は「もうちょっとなあ、速い真っすぐに対応してほしい、いうのはあるけどなあ」と9回に松田の145キロに押され右飛に倒れた場面を指摘。「真っすぐ撃ち」が、次の生き残りへの課題となる。井上も「そこをもう1度、練習でもやっていきたい」と自覚している。現状、右翼は森下に当確ランプがともっており、左翼もノイジー、前川、ミエセスらがひしめく。背番号32は「人より自分。自分がしっかり準備してできるように」と力強く言い切った。プロ5年目。虎党が覚醒を待ちわびるパワーヒッターは、覚悟を持って勝負の土俵に生き残る。【中野椋】

◆24年日本一チームの阪神がオープン戦開幕から6戦6敗を喫した。引き分けを挟まずのオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶり。先発の伊藤将司は4回6安打2失点(自責1)。6回からは大竹が初登板して2回1失点だった。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-先発の伊藤将は本来の投球ではなかったそうやなあ。前もあれやけど、なんかストレートがあんまり走らんなあ。140(キロ)出えへんもんな。そら、数字だけやけど。こないだも3回くらいにやっと140出たもんなあ。あの、巨人の時(2月23日)か。なあ。-少し心配いやいや、まだ心配なんか、そんなん。-ここから上げていってもらえたらまあ、寒いしな、おーん。で、伊藤は次千葉(ロッテ戦)やろ。また寒いところで、なあ。今度5イニングの予定やけど、ちょっとまだ、計算立たんよな。やっぱりなあ。千葉でどんな寒さか分からんけど。-伊藤に関しては次回以降、開幕ローテーションへの逆算に入ってくる逆算って、まだ逆算してないしてない、まだ。このあと3つなあ、甲子園で。3つはなんとかできそうやからな。それでまあ一応、みんな投げてからやな。-大竹は実戦初登板だったがおーん。大竹の方が速く感じたよな。伊藤より、真っすぐ。まあ、ちょっと出遅れとったからな、2イニングやけど、大竹の方がまだボールはいっているように見えたよな。-ひと安心か。今日は投げただけやから、次はもうちょっと長いイニングを投げると思うけど、そのへんからやな。次はドーム(中日戦)になるのかな。千葉で投げるピッチャーは心配というか。-ケガも怖いおーん、温かったらええけどな。-ゲラはいつもどおり安定感があるおーん、スライダーのコントロールがええよなカウントを取る球とかな。-いい時と悪い時の差が少なそうな投手か。うーん、まあそうやなあ。これで155(キロ)とか出るんやもんな。ストレートもな。後から出てきたのは真っすぐを1、2、3で振ってくるバッターばっかりやったからな。そういう相手やから。打たさんとこうと思ったらもっと違う配球があるかもわからんけどな。ゲラはな。まあゲラに関しては順調にきてんちゃうかなあ。うーん。-岩崎も予定通りまあ、まあ岩崎も(笑い)。初めてやし、あんなもんやろ、岩崎に関しては(笑い)。おーん。-今日のファームからの報告は知らん、分からん。今日は分からんわ、おーん。-結果は西勇も村上も良かったああ、そう。西と村上も、おーん。良かったいう、まあなあ、ファームやからなそらお前。そんなん評価の値せえへんやんか(笑い)。普通に投げてくれたらな。こんなとこでケガしたら、一番つまらんからなあ。

◆24年日本一チームの阪神がオープン戦開幕から6戦6敗を喫した。引き分けを挟まずのオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶり。それでも岡田彰布監督(66)は「(勝敗は)そんなん全然関係ないよ」と泰然自若だった。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-打つ方では井上がそやなあ、まあ井上もどうやろう、まあチャンスはチャンスやけど、なあ、うーん、やっぱり真っすぐやけどなあ。もうちょっとなあ、速い真っすぐに対応してほしいいうのはあるけどなあ。あれもちょっと抜けたなあ、あれ、チェンジアップかスプリットみたいな球やったけどなあ、あの(7回の)二塁打もなあ。-9回に右飛に倒れた最後の打席は対応してほしいそうやなあ。もうちょっといいあたりで捉えてくれとったらなあ、なんかなあ、良かったけど、お前。-今後も見ていく。そうやなあ、この甲子園の間は置いとくよ。だからな、両方ファームもあるからなあ、どっちに出る出ん、それはちょっと分からへんけど、まだなあ、おーん。もうちょっと呼びたい選手もおるしなあ、ファームからの推薦の選手もおるし、そのへんはちょうど両方で行けるからな、鳴尾と。今度の、あと3試合やな、日曜日までやな。それである程度しぼって遠征行かんとなあ、おーん。-ノイジーも今週中に守りまでおーん、シートノックな、今日から、本当は昨日から入る予定やったんやけど、まあそんな悪ないんちゃうかな、おーん。投げるの見とってもなあ。-レフトの前川は守備でバタバタうん。まあばたばたってちゃんと捕って投げたらいいだけの話、あんなん(笑い)。あれはバタバタ言えへんで、おーん。あの打球でなあ、二塁ランナーがホームに行くか行かんかで考えたら、行けへんわけやからなあ、あんなにチャージしとったら。そんなん経験やけどな、守りのな。-甲子園5試合で左翼守備に慣れていってほしい守備っていうか、まあそりゃ今レフトやらせてるけど、そらノイジーも守られへんし、なあ、おーん。ライト守ってもええし別に、それはそんなんもう、レフトに決まったわけじゃないから、そんなん。またライトも守らすよ、そら。-前川は打力を生かすために右翼も左翼ももともと左投げやからレフトはスローがちょっと。それは秋のキャンプからやんか。なかなかスローがというのがあったからな。ライトの方が順で投げられるからな。-打力を生かしたいまあそういうことやんか、結局はね。-勝敗は関係ない時期かそんなん全然関係ないよ。向こう勝ちにきとったな、左ばっか投げて。え、また左やでって。ピッチャー10人くらい入ってるから誰投げんねんと思ってたけど。-パワーピッチャーが多かったそうやなあ。中継ぎというか、パ・リーグはそういう感じよな。パワーピッチャーが多いよ、パ・リーグは。コントロールよりも力で抑えるみたいなな、パ・リーグは。そのへんはセ・リーグのピッチャーと違うよ。

◆阪神井上広大外野手(22)が、外野両翼争いに生き残った。6日、楽天とのオープン戦に「8番右翼」でスタメン出場。打線が3安打と冷え込む中で左翼越え二塁打を含むマルチ安打を決めた。岡田監督は10日巨人戦までの甲子園3試合で1軍起用を継続すると明言。この間に外野両翼候補の絞り込み作業を行う方針で、井上にとって最終アピールの舞台となる模様だ。阪神の両翼バトル 岡田監督は中堅近本を除く両翼は白紙として沖縄・宜野座キャンプでバトルをあおった。右翼は森下に当確ランプがともっており、左翼は右肘痛で別メニューのノイジーが6日楽天戦から実戦復帰。キャンプ野手MVPの前川が食らいついており、井上やミエセス、小野寺、野口らが逆転を狙っている現状。岡田監督は「3と6のとこやからな」と3番と6番の打順は両翼をつかんだ選手に任せる方針を明かしている。

◆先発の阪神伊藤将司投手は制球に苦しむも、4回2失点にまとめた。2回は味方の失策で招いたピンチから先制適時打を浴び、3回にも適時打を献上。「もうちょっと真っすぐの強さがあっていいかなと思いました」と振り返った。3回7失点だった2月23日の巨人戦(那覇)から中11日の登板で、3四死球と珍しく安定せず。岡田監督も「なんかストレートがあんまり走らんなあ」と思案したが「いやいや、まだ心配なんか、そんなん」と変わらぬ信頼を口にした。次戦は13日ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発見込みで、このままなら開幕2カード目の4月3日DeNA戦(京セラドーム大阪)先発が有力だ。

◆開幕ローテーション入りが有力な阪神大竹耕太郎投手が、今季実戦初登板で2回3安打1失点にまとめた。「初登板でしっかり真っすぐ投げられたので、段階としては、いい最初の1歩目になったかなと思います」。6回を無失点に抑え、7回はソロ本塁打を浴びたが最少失点に抑えた。今年1月に左肩のガングリオン(良性のしこり)をとった影響で出遅れていたが、この日は上々の投球。岡田監督も「大竹の方が速く感じたよな。伊藤(将)より。今日は投げただけやから、次はもうちょっと長いイニングを投げると思うけど、そのへんからやな」と話した。次戦は15日からの中日3連戦(バンテリンドーム)に先発見込みで、このままなら開幕2戦目の30日巨人戦(東京ドーム)先発が有力。昨季12勝を挙げた左腕は「自分なりに今日の登板を振り返って、しっかり詰めて開幕に合わせられるようにしたい」と頼もしく話した。

◆阪神岡田監督は、オープン戦開幕6連敗も気にするそぶりを見せなかった。「そんなん全然関係ないよ」ときっぱり。「向こう、勝ちにきとったな。左ばっか投げて。え、また左やでって」と、3人の中継ぎサウスポーを投入してきた楽天今江新監督について言及した。100周年を迎える今季甲子園初ゲームを飾れず。引き分けを挟まずオープン戦開幕6戦全敗は18年以来、6年ぶりとなった。

◆両チームのスタメンが発表され、阪神は伊藤将司投手(27)が今年で100周年を迎える甲子園球場での〝開幕投手〟を務める。前回登板した2月23日の巨人戦(那覇)では一回に7失点を喫するも、立ち直って二回、三回は無失点。2番手で登板する予定の大竹耕太郎投手(28)とともに、順調な調整ぶりを示せるか注目が集まる。

◆右肘痛で別メニュー調整を続けていたシェルドン・ノイジー外野手(29)が「3番・DH」で実戦復帰した。2月11日、12日に行われた1、2軍合同紅白戦(宜野座)以来となる実戦出場。第1打席は田中将の137キロツーシームに遊ゴロに倒れたが、開幕に向けて助っ人がグラウンドに戻ってきた。

◆0―0の二回、阪神・佐藤輝明内野手(24)がこのオープン戦で初めての失策を記録した。この回先頭の楽天・阿部が高々と打ち上げた打球が佐藤輝の頭上へ。一度は落下点に入ったかに見えたが、ボールは上空の風にあおられて大きく左翼方向へ押され、佐藤輝はグラブに打球を当てるも捕球できず。走者は二塁に進んだ。ピンチを背負った伊藤将は1死から石原に先制の中前適時打を許した。

◆「6番・左翼」で先発した阪神・前川右京外野手(20)が二回1死二塁の第1打席でオープン戦初安打となる右前打を放った。カウント0-1から田中将のスプリットに上手くバットを合わせた。痛烈な打球は右前へ。好機を拡大する右前打は2月20日の練習試合でホームランを放って以来、実戦14打席ぶりのヒットとなった。1死一、三塁とした阪神打線は、続く渡辺が左犠飛を放って同点。さらに、「8番・右翼」で先発した井上も今季の1軍での実戦初安打となる中前打を放った。ともに、中野、森下が侍ジャパンに選出されたことで巡ってきたチャンスを生かした。

◆阪神の先発・伊藤将司投手(27)は4回6安打2失点(自責1)だった。毎回走者を背負いながら粘った。一回は1死から村林に右翼線へ二塁打を許し、四球も重なって2死一、二塁とされるも茂木を中飛に打ち取って無失点。二回は阿部の飛球を佐藤輝が落球し、石原に中前適時打を浴びた。三回は2つの四死球で2死一、二塁とされ、茂木に右前へ適時打を許して2失点目。四回は1死から単打3本で満塁のピンチを招くも、入江を二ゴロ併殺に抑えて無失点だった。被安打6に3四死球で投げ切るのに70球を要したが、要所は締めてマウンドを降りた。

◆1―2の五回に阪神・岩崎優投手(32)が2番手で登板し、今春初の実戦登板となった。先頭の浅村を138キロの速球で左飛に打ち取ったものの、続く代打・フランコには左中間に運ばれてフェンス直撃の二塁打。渡辺佳にも左前打を浴び、さらに左翼の前川が捕球にもたつく間に二塁走者が生還して1点を失った。その後、阿部を左飛、中島を中飛に打ち取って後続を断った。

◆阪神・井上広大外野手(22)が1―4の七回、左越えの適時二塁打を放った。若き大砲が会心の一打を放った。この回先頭の前川が四球で出塁し、1死から井上がこの日3度目の打席へ。ターリーの4球目を捉えると打球は左翼への大飛球になった。左翼手が伸ばした手を越えてボールはフェンス直撃。前川が生還する適時打となり、貴重な出場機会でアピールに成功した。

◆阪神・大竹耕太郎投手(28)が1―3の六回から三番手で登板し、2回3安打1失点だった。左肩のガングリオン(良性腫瘍)除去の処置で出遅れ、これが今春初の実戦登板。「真っすぐをしっかり投げる。ブルペンで投げた感覚が打者に対してどういう感じかとか、その辺の確認をしたい」という登板前の言葉通り、直球を中心に投げ、七回は2死からクイックで投じた1球を渡辺佳に右翼スタンドへ運ばれ、ソロ本塁打を浴びた。完ぺきな投球とはいかなかったものの、昨季チームトップの12勝を挙げた左腕が順調な調整ぶりを示した。

◆阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手(28)=前レイズ=が八回に4番手で登板し、甲子園デビューを果たした。頼りになる新戦力が聖地でファンにお披露目となった。150キロを超える直球と140キロ前後のスライダーを組み合わせ、先頭の石原を遊飛に抑えると、続く黒川はこの日最速となる155キロの直球で空振り三振。伊藤には右前打を浴びたが、入江を1球で三ゴロに仕留めて1回1安打無失点でマウンドを降りた。

◆阪神は楽天に敗れ、オープン戦は初戦から6連敗となった。先発の伊藤将は4回6安打2失点(自責1)。2番手で登板した岩崎も味方の失策が絡んで失点した。3番手の大竹はこの試合が今季の実戦初登板。七回に渡辺佳にソロを浴びるなど2回3安打1失点だった。打線は二回に前川がチーム初安打を放つと、渡辺の犠飛で一時同点。七回には8番に入った井上が左越えの適時二塁打を放った。八回には新助っ人のゲラ(前レイズ3A)が甲子園デビューを飾り、1回無失点。最速は155キロをマークし、上々の内容を見せた。チームはこの日3失策。その全てが失点に絡むなど、本拠地で課題が露呈した。

◆阪神がシーズン最下位に終わった2018年以来のオープン戦開幕6戦6敗を喫した。14安打を浴びた投手陣は4回を投げた伊藤将司投手(28)が佐藤輝明内野手(24)の飛球落球もあり、2失点(自責1)、岩崎優投手(32)は前川右京外野手(20)の失策で1点を奪われ、3番手の大竹耕太郎投手(28)は2回を投げ、ソロ本塁打による1失点。ハビー・ゲラ投手(28)は1回ゼロ封で九回には加治屋蓮投手(32)が1点を失った。3安打の打線は井上広大外野手(22)が適時打を含む2安打。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り。ーー伊藤将は本来の投球ではなかった「前もアレやけど、ストレートがあんまり走らんな。こないだも三回くらいにやっと140出たもんなあ。巨人の時(2月23日)か」ーー少し心配「いやいや、まだ心配なんか、そんなん、お前」ーーここから上げていく「寒いしな、伊藤は次千葉(12日からのロッテ2連戦)やろ。また寒いところで。今度5イニングの予定やけど。計算立たんよな。やっぱりな。千葉でどんな寒さか分からんけど」ーー伊藤将に関しては次回以降、逆算に入ってくる「逆算ってお前、まだ逆算してない。このあと3つ甲子園で。3つは出来そうやからな。みんな投げてからやな」ーー大竹は初登板だったが「大竹の方が速く感じたよな。伊藤より、真っすぐ。出遅れとったからな。2イニングやけど、大竹の方がボールは行っているように見えた」ーーひと安心か「今日は投げただけやから、次は長いイニングを投げると思うけど。次はドーム(15日からバンテリンDでの中日3連戦)になるのかな。千葉で投げるピッチャーは心配というか」ーーゲラは安定感がある「スライダーのコントロールがええよな。カウントを取る球とかな」ーー岩崎も予定通り「あんなもんやろ、岩崎に関しては」ーー攻撃では井上が「井上もどうやろう、チャンスはチャンスやけど。もうちょっと速い真っすぐに対応してほしいな。ちょっと抜けたチェンジアップかスプリットみたいな球やったけどな、あの二塁打もなあ」ーー最後の打席は対応してほしい(九回2死で右飛)「そうやなあ。いい当たりで捉えてくれとったら良かったけど」ーー今後も見ていく「そうやなあ、この甲子園の間は置いとくよ。ファームもあるからな、どっちに出るかは、分からへんけど。呼びたい選手もおるしな。あと3試合、日曜日までやな。それで、ある程度絞って遠征行かんとな」ーーノイジーも今週中に守りまで「シートノックな、今日から。本当は昨日から入る予定やったんやけど、そんな悪ないんちゃうかな。投げるの見とってもな」ーー左翼・前川は守備もバタバタ(五回1死二塁での左前打を後逸)「ちゃんと捕って投げたらいいだけの話、あんなん。アレはバタバタ言えへんで。あの打球で、二塁ランナーがホームに行くか行かんかで考えたら、行けへんわけやからな。あんなにチャージしとったら。そんなん経験やけどな、守りのな」ーーファームの報告は「知らん、分からん。今日は分からんわ」ーー西勇も村上も良かった「ファームやからな、そんなん評価の値せえへんやんか。普通に投げてくれたらな。こんなとこで、けがしたら、一番つまらんからなあ」ーー勝敗は関係ない時期か「そんなん全然関係ないよ。向こう勝ちにきとったな、左ばっか投げて、また左やでって。ピッチャー10人くらい入ってるから誰投げんねんと思ってたけど」

◆楽天の田中将は2月24日の中日戦以来、2度目の実戦登板で2回、打者9人に26球を投げた。先頭打者を歩かせた二回に2安打を許し、犠飛で失点。それでも「前回に比べると、打者としっかり勝負できる形にちょっと上がってきた。ステップアップしたと思う」と自らを評価した。最速141キロは前回と変わらなかったが、球団のデータで平均球速は上がっているという。次回の登板に向けては「マックス(最速)の部分で目に見えて変わればいいかな」とポイントを挙げた。永井投手コーチは「次は登板間隔をちょっと詰める。3回、60球を最大値にしようと思っている」と話した。

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(70)が阪神・前川右京外野手(20)の守備と走塁に言及した。阪神は失点した3度の場面でエラーが出た。岡田監督が一番嫌がる点の取られ方だ。特に気になったのが前川の守備。五回1死二塁で二走は足が速くないフランコで、一気に生還する可能性は低く、焦る必要は全くなかった。捕球体勢に問題がある。ゴロを捕球した際、右手のグラブが右足の外側にくる形になっていた。これだと捕球できなかった時に、そのまま後逸してしまう。左足を前に出した捕球を意識した方がいい。右足の内側にグラブがあり、ボールを正面で見られるし、イレギュラーした場合などでも足や体に当てて後逸を防ぐことにつながる。同じ左投げの私も左足を前にすることで安定感が出た。走塁についても触れておきたい。二回の攻撃で1死一、三塁から渡辺が左犠飛を放った際、一走の前川は二塁に進まなかった。あそこは左翼が本塁に投げる場面。状況を把握していれば二塁に行けたし、次の井上のヒットで生還できた。開幕スタメンに向けてアピールしないといけないが、そういった隙を見せるとチャンスを逃してしまう。

◆阪神・大竹耕太郎投手(28)が楽天戦の六回から今季実戦初登板し、2回3安打1失点。先発した伊藤将司投手(27)は4回6安打2失点とピリッとしなかった。岡田彰布監督(66)は左腕2投手の次回登板日を示唆し、大竹が開幕2戦目となる30日の巨人戦(東京ドーム)、伊藤将が4月3日のDeNA戦(京セラ)を任される可能性が浮上した。甲子園に吹く寒風をものともせず、いつものように淡々とアウトを積み重ねる。大竹が〝仕事場〟に帰ってきた。「しっかり直球を投げる、をテーマにしていたので、寒くはありましたけど、自分らしい直球を投げることができた」1月に左肩のガングリオン(良性腫瘍)を除去した影響もあって、ようやく今季初登板を果たした。六回は直球主体に無失点。七回に渡辺佳に右越えの一発を浴びたが「順調にステップを踏めていると思います」と、まずは実戦登板できたことが収穫だった。

◆佐藤輝がオープン戦初失策を記録した。二回先頭の阿部が高々と打ち上げた打球が頭上へ。一度は落下点に入ったかに見えたが、ボールは風にあおられて大きく左翼方向へ押され、グラブに打球を当てるも捕球できず。失点につながった。打撃でも無安打だった主砲は初失策に「思ったより(打球が)流された感じでした」。馬場内野守備走塁コーチは「風が吹いていたからね」と振り返った。

◆2安打と気を吐いた井上が、次のチャンスをつかみ取った。豪快に打ち上げた白球は左翼手の頭上を越える適時二塁打。冷気に覆われた甲子園を熱く沸かせた。「本当にしっかり準備してゲームに入っていけた。3打席目は浮いた変化球は振るっていうのを決め事でやっていた」1―4の七回1死二塁でターリーのチェンジアップを捉えると、ワンバウンドで左翼フェンスに達する大飛球になった。前の打席で変化球に手が出ずカウントを悪くしたが、すぐに修正。第1打席の中前打と合わせてマルチ安打とし、貴重な出場機会でアピールに成功した。外野のレギュラー奪取を目指す高卒5年目。春季キャンプ中の対外試合で無安打と苦しんだが、本拠地初戦で快音を奏でた。8日から右翼レギュラー筆頭で侍ジャパン入りしている森下が再合流する見込みだが、岡田監督は「甲子園の間は(1軍に)置いとくよ」と、8―10日のオープン戦3試合に井上を帯同させると明言。何とか1軍サバイバルに踏みとどまった。その上で指揮官は「もうちょっとなあ、速い真っすぐに対応してほしい」と注文をつけ、井上も「真っすぐを仕留める。そこをもう一度練習から意識してやっていけたら」と力を込めた。限られた機会で結果を残し、1軍に必要な存在としてアピールを続ける。(邨田直人)

◆前川は1安打も守備のミスを反省した。二回1死二塁で右前打を放ち、オープン戦13打席目で初安打。渡辺の犠飛を呼び込んだ。左翼の守備では五回1死二塁で左前打にチャージしたが捕球し損ね、ボールが転々とする間に走者が生還。失点につながる失策に「しようもないミスをしてしまったので。まずはちゃんと捕球しないと投げる動作が始まらない。しっかり反省したい」と語った。

◆ノイジーが「3番・DH」で2打席に立ち、2月12日の紅白戦以来となる実戦出場。結果は遊ゴロと四球で「タイミングが少しずれているのでそこを修正できたら。練習試合はそのためにあると思うので。ボールはよく見えていた」と改善を誓った。右肘痛で別メニュー調整を続けていたが、試合前のシートノックで左翼に就くなど、守備も問題ない様子だった。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.270
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
0
(-)
12
(+2)
7
(-)
3
(-)
1
(-)
0.287
(↓0.051)
2.330
(↑1.17)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(-)
1
(↓0.5)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
16
(-)
14
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.226
(↓0.019)
2.390
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
111 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
7
(+1)
12
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.282
(↑0.009)
4.000
(↑1.5)
5
(2↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
17
(+5)
14
(+2)
1
(+1)
4
(+1)
0.268
(↑0.019
2.210
(↑0.04)
5
(4↑)
DeNA
222 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
20
(+5)
16
(-)
3
(+1)
10
(+3)
0.265
(↑0.015)
2.770
(↑0.58)
5
(-)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
21
(-)
20
(-)
2
(-)
2
(-)
0.232
(-)
2.750
(-)
9
(2↓)
中日
232 0.400
(-)
2
(↓0.5)
19
(+1)
26
(+1)
2
(+1)
0
(-)
0.216
(↓0.003)
3.710
(↑0.46)
10
(3↓)
ロッテ
011 0.000
(-)
2
(-)
2
(-)
7
(-)
0
(-)
1
(-)
0.212
(-)
3.710
(-)
10
(-)
阪神
060 0.000
(-)
4.5
(↓1)
14
(+2)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.166
(↓0.011)
4.220
(↑0.28)