DeNA(☆5対0★)ロッテ =オープン戦2回戦(2024.03.06)・横浜スタジアム=
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ロッテ
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DeNA
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勝利投手:小園 健太(1勝0敗1S)
敗戦投手:メルセデス(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】伊藤 光(1号・8回裏3ラン)

  DAZN
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◆DeNAは先発・小園と2番手・中川颯が、それぞれ4回無失点の好投。開幕ローテーション入りへ向け、順調な仕上がりを見せた。一方のロッテは、4番手・横山が3者連続三振をマーク。セットアッパーの座を狙う右腕が存在感を示した。

◆ロッテ横山陸人投手(22)が、力勝負で3者連続三振をマークした。2点ビハインドの6回から登板。先頭の勝又は155キロの速球、柴田を155キロの速球、梶原も154キロの速球で空を切らせた。この日は最速156キロを計測するなど、威力十分の真っすぐでスタンドを沸かせた。

◆DeNA先発の小園健太投手(20)は4回4安打無失点だった。2回、4回と先頭に安打を打たれたが、後続を断ち得点を与えなかった。1年ぶりの本拠地マウンドで好投。「初回の入りがいつも課題っていうところで、今日は本当にゾーンの中で自分の強い球を投げようという気持ちで投げて、基本ストレートで押していけたところは良かったかなと思います」と話した。ロッテ先頭の岡には、6球全て真っすぐを投げ右飛。2巡目の3回、4回は変化球を多めに投げ、ロッテ打線に連打を許さなかった。

◆DeNA東妻純平捕手(22)が、兄のロッテ東妻勇輔投手(27)と「兄弟対決」に臨み、二塁打をマークした。2点リードの7回1死一塁から代打で出場。初球ファウルの後、145キロを左中間にはじき返し、Hランプが点灯した。ともに智弁和歌山出身で、兄の勇輔は日体大を経て、18年ドラフト2位でロッテに入団。弟の純平は19年ドラフト4位でDeNAに入団した。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(30)が、左足裏の違和感でDeNAとのオープン戦(横浜)を欠場した。5日の同戦の1回の守備中に違和感を覚え、3回に代打を送られていた。この日は治療に専念した。

◆ロッテ・ドラフト1位の上田希由翔内野手(22=明大)が、オープン戦2試合連続安打でアピールした。4回に三塁の守備から途中出場。2点を追う7回1死、DeNA中川颯の初球の直球を中前にはじき返した。吉井監督は「彼のいいところは、どんな状況でもファーストストライクからしっかり振れるところ。マリーンズにはそういうタイプがいないんで、何とかメンバーに入れるように頑張ってほしい」と期待した。

◆雨上がりのハマスタは気温10度に満たなかった。冬に戻ったようでも、DeNA小園健太投手(20)の心は熱かった。「ゾーンの中で強い球を投げる」。誓いを貫いた。ロッテ先頭の岡に6球全てストレート勝負。4球で追い込んでから「力んで」引っかけ、フルカウント。だが、折れない。高め147キロで右飛に仕留めた。1年ぶりの本拠地マウンドを前に、頭は冷静だった。前回、前々回と1イニング目に乱れた。「初回の入りが課題」と自覚。捕手松尾の「思い切り腕を振れ」のジェスチャーに真っすぐを突っ込み続けた。2死から安打を許すも後続を断ち0発進。2回も続いた力みはカーブで取りのぞいた。松尾の判断もあり、3回から多投。「カーブが縦振りで投げられた」ことでフォーム修正。2回まで49球が3回、4回は6球ずつ。4回4安打無失点に抑えた。松尾のアシストは寒さものぞいてくれた。試合前に使い捨てカイロを渡され、イニング間に指先を温めた。「僕の意見も聞いた上で意見を言ってくれる。すごくやりやすい」とファームから組む相棒に感謝した。三浦監督は「気持ちがボールにこもっていた」と目を細め、「前進した」と言った。開幕ローテ争いは、開幕投手が決定的な東を筆頭に大貫、平良、ジャクソンは当確。残る2枠を石田健、浜口、中川颯、ケイらと争う激戦だ。甲子園を沸かせたドラ1右腕も3年目。待望の1軍デビューへ「その座を奪い取るというか、目標にやってます」と力強かった。【古川真弥】

◆先発した小園健太投手(20)は4回4安打無失点と好投したが、松尾汐恩捕手(19)の好アシストがあった。立ち上がりから直球が引っかけ気味とみるや、相手打線が2巡目となった3回からはカーブを多めに要求。縦振りの変化球をうまく投げさせたことで、フォーム修正に導いた。さらに、細やかな気遣いも。この日は午前中まで雨が降り、気温10度に満たなかった。冬のような寒さ。そこで、松尾は試合前に使い捨てカイロを小園に渡していた。「僕が2個、温めてました。(小園は)絶対持ってないと思って。温めてたら『熱っ!』となったんで渡しました(笑い)」冗談めかしたが、使い捨てカイロは温まるまで少し時間がかかる。試合開始にあわせ、あらかじめ封を切っていた。小園はそのカイロでイニング間に指先を温め、寒い中でも投げきることができた。

◆DeNA2番手の中川颯投手も開幕ローテ入りへ好アピールした。4回2安打無失点。下手投げから高低に投げ、タイミングも微妙に変えて打者の芯をずらした。「寒かったので力まず、打たせることをテーマにしました」と狙い通り。オリックスを戦力外となり、地元横浜の球団へ。祖父、両親、友人らの前で好投した。三浦監督も「ストライク先行。テンポもいい」と絶賛だった。

◆遊撃が本職の森敬斗内野手(22)が二塁を守った。「8番二塁」でフル出場。ファームでは藤田コーチらの指導の下、二塁守備にも取り組んできた。2回2死二、三塁ではロッテ池田の一、二塁間の当たりを好捕し、二ゴロに。失点を防いだ。三浦監督は「セカンドでも準備してもらう。打球、飛んでましたけど、しっかり守ったと思います」と評価した。

◆DeNA東妻純平捕手が兄弟対決を制した。7回1死一塁に代打で登場。兄であるロッテ東妻から二塁打を放った。中堅フェンス近くへの大飛球。「兄貴には『放り込めよ』と。ちょっと悔しい。親が喜んでくれてると思う」と母、姉らの前で、1軍では初の兄弟対決実現を喜んだ。三浦監督は「2人が乱闘になっても兄弟げんか。思い切ってスイングしましたね」と笑顔だった。

◆ロッテ横山が3者連続三振で圧倒し、進化を示した。2点ビハインドの6回に登板。勝又、柴田を155キロ、梶原は154キロの速球で空を切らせた。自己最速タイの156キロもマーク。改良を加えたスライダーも交え、緩急も有効だった。「しっかり緩急差もつけられて、より真っすぐが生きてきたと思います」と手応え。吉井監督は「ずっといい調子をキープしてくれている」と評価した。

◆ロッテのC.C.メルセデス投手(29)が先発し、3回5安打1失点に抑えた。今季3度目の実戦登板を終えて「感じもよかったですし、コントロールも納得のいくものだった。3イニング目に点を取られてしまったんですけど、課題をもって取り組んだ中で、その課題も達成できたのでいい投球だった」と振り返った。粘りの投球だった。毎回安打を許す展開。二回は1死一、三塁のピンチを招いたが松尾を高めの直球で三ゴロ併殺打に仕留めた。三回に2死三塁からオースティンに左前適時打を浴びたが、スライダーやカーブを織り交ぜ、テンポよく打たせて取る投球で1失点に抑えた。「全体的にみたらそんなに悪くなかった」と調整具合を明かした。巨人から移籍1年目の昨季は22試合に登板して4勝8敗1セーブ、防御率3・33。このオフはスタミナ強化を図り「できれば10勝以上をしたい。その中で自分の仕事に集中する。失点を出来るだけ抑えて長いイニングを投げてというところを意識してやりたい」。まずは開幕ローテーション入りを目指して、状態を上げていく。

◆ロッテ・藤岡裕大内野手(30)が左足裏の違和感のため、試合を欠場した。試合前は屋外での練習に姿はなく、試合後に吉井監督は「足の裏の調子が悪い」と説明した。5日のDeNA戦には「2番・二塁」で出場したが、一回の先頭・度会の二塁への内野安打の打球を処理した際に違和感を覚えたといい、三回の第2打席で代打を送られて交代していた。

◆ロッテの横山が六回に登板して3者連続三振を奪った。柴田との対戦時には自己最速156キロをマークし「寒い中でしっかり投げられたのは自信になる」と話した。22歳の力投派で、今季は抑え候補にも挙がる。「リリーフは外野フライすら打たれてはいけない場面がある。三振が取れる投手はすごくいい。この調子を維持したい」と手応えを感じた様子。吉井監督は「まだ若いので、これで満足せず実力を上げてほしい」と期待を口にした。

◆DeNAは高卒3年目の小園健太投手(20)が先発し、4回4安打無失点と力投した。これまでの実戦3試合では、いずれも1イニング目に失点。先発枠入りを目指す右腕は立ち上がりを課題に挙げて登板に臨み、最速148キロを計測した直球を軸に一回からアクセルを踏み込んだ。打者2巡目はカーブを織り交ぜて緩急を生かし「持っている力を出せた。思い通りできた」と手応えを示した。

◆鴎の守護神へ、アピールだ。ロッテ・横山陸人投手(22)が六回から登板し、1回を3者連続で空振り三振に仕留めた。気温9度の中で自己最速タイの156キロも計測し、手応えをにじませた。「こういう気温が寒い中でもしっかり自分の球が投げられたのは少し自信になる。しっかりこの調子をキープできれば」横手投げ右腕は先頭の勝又を3球で仕留めると、柴田、梶原とテンポよくバットを空に切らせた。このオフは投球の幅を広げようと、これまで130キロ台で横軌道だったスライダーを120キロ後半で縦に大きく変化するよう変更。新たな武器で空振りも奪い「緩急をつけられて、より真っすぐが生きてきた」と実感を込めた。4年目の昨季は自己最多の38試合に登板し2勝3敗1セーブ、8ホールド。昨年11月には初めて日本代表も経験した。さらなる飛躍へ「最終目標はチームのクローザー」と意欲を燃やす。今季の抑えは通算218セーブを誇る益田を中心に、試合展開に合わせて柔軟に起用する予定。横山の抑え起用について吉井監督は「可能性はある」と明かした。成長著しい若武者が、その座に立つべく準備を進める。(森祥太郎)

◆ロッテのドラフト1位・上田希由翔内野手(22)=明大=が四回から三塁の守備で出場すると、七回に中前打を放ち結果を残した。これで対外試合は打率・325(40打数13安打)と好成績。吉井監督は「どんな状況でもファーストストライクからしっかり振れる。そういうタイプがチームにはいないので(1軍)メンバーに入れるように頑張ってほしい」と期待した。

◆DeNAの高卒5年目捕手・東妻純平(22)が、ロッテで投手としてプレーする兄の勇輔(27)と兄弟対決に臨んだ。家族が故郷の和歌山県から応援に駆け付けた中、七回に代打で登場し、1軍で初対戦。速球で押してきた兄にフルスイングで応じ、左中間深くへの飛球を中堅手がグラブに当ててこぼした。記録は二塁打となり「僕の勝ちですね。一番は親が喜んでくれてうれしかった」と笑みを浮かべた。?兄弟対決で二塁打を浴びた5学年上の兄であるロッテ・東妻勇輔 「球が走っていたので、真っすぐで行きたかった」

◆オリックスから戦力外通告を受けてDeNAに加入した中川颯(はやて)投手(25)が6日、ロッテとのオープン戦(横浜)で4回2安打無失点と好投した。先発として期待される下手投げ右腕は五回から2番手で本拠地での移籍後初登板に臨み、巧みな投球術で打者を翻弄。実戦4試合で計13回無失点となり、開幕ローテーション入りへ前進した。横浜市出身の中川颯は、感慨に浸っていた。本拠地となった横浜スタジアムは、青春の記憶が詰まった地。2年ぶりにマウンドに立ち、4回無失点と好投した。「ホームで投げるのは全然違う感じがして、すごく楽しかった」五回から2番手で登板すると、巧みな投球術で打たせて取った。直球の球速は130キロ台。それでも、投球の間合いを変え、打者を押し込んだ。真冬を思わせる冷え込みとなった中、わずか48球で役目を果たし、注文通りの内野ゴロは7個を数えた。

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.270
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
0
(-)
12
(+2)
7
(-)
3
(-)
1
(-)
0.287
(↓0.051)
2.330
(↑1.17)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(-)
1
(↓0.5)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
16
(-)
14
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.226
(↓0.019)
2.390
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
111 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
7
(+1)
12
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.282
(↑0.009)
4.000
(↑1.5)
5
(2↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
17
(+5)
14
(+2)
1
(+1)
4
(+1)
0.268
(↑0.019)
2.210
(↑0.04)
5
(4↑)
DeNA
222 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
20
(+5)
16
(-)
3
(+1)
10
(+3)
0.265
(↑0.015
2.770
(↑0.58)
5
(-)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
21
(-)
20
(-)
2
(-)
2
(-)
0.232
(-)
2.750
(-)
9
(2↓)
中日
232 0.400
(-)
2
(↓0.5)
19
(+1)
26
(+1)
2
(+1)
0
(-)
0.216
(↓0.003)
3.710
(↑0.46)
10
(3↓)
ロッテ
011 0.000
(-)
2
(-)
2
(-)
7
(-)
0
(-)
1
(-)
0.212
(-)
3.710
(-)
10
(-)
阪神
060 0.000
(-)
4.5
(↓1)
14
(+2)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.166
(↓0.011)
4.220
(↑0.28)