オリックス(1対1)中日 =オープン戦2回戦(2024.03.06)・京セラドーム大阪=
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中日
0001000001611
ORIX
10000000011100
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【中日】中田 翔(1号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは、先発・東が3回2安打無失点。安定感のあるピッチングで、開幕ローテーション入りへ前進した。一方の中日は、新加入の中田が本塁打をマーク。中軸として期待されるスラッガーが、持ち前の打棒を見せつけた。

◆開幕ローテーション入りが有力のオリックス東晃平投手(24)が、3回2安打無失点と好投した。初回からエンジン全開だった。1番大島への初球でいきなり自己最速にあと1キロに迫る155キロを計測し、ディカーソンの5球目、中田の初球と155キロを3球も投じた。2死一塁から中田を低めの変化球で空振り三振に斬るなど上々の立ち上がりをみせた。2回は先頭細川に内野安打を許したが、ビシエド、村松、宇佐見をフライアウトに打ち取り無失点。3回はロドリゲスをカットボールで詰まらせ左飛、大島を外角低めのツーシームで空振り三振、最後はカリステを153キロ直球で右飛に仕留めた。1軍戦では無傷の7連勝中と「負けない男」が、開幕へ状態を上げていく。

◆/新天地で目覚めし大砲\初球を捉えてファンのもとへ中田翔の移籍後初ホームラン??#プロ野球 (2024/3/6)??オリックス×中日??Live on DAZN#DAZNプロ野球"野球一本" 新プラン登場「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)でプロ野球だけを、このプライスで。 pic.twitter.com/O3PvqkeXGJ

◆中日中田翔内野手(34)が移籍後初本塁打を放った。4回、オリックス2番手の育成左腕・佐藤の初球144キロストレートを左翼席に運んだ。オープン戦13打席目で出た待望の初アーチ&初打点。だが、4番を期待される大砲に会心の笑顔はなかった。「先っぽですね。あんまり納得いってる感じではない。ホント、オープン戦に入って自分のスイングができてない状態なので」。第1打席は先発右腕の東に空振り三振。6回の第3打席は佐藤のストレートに押され捕邪飛に倒れた。オープン戦は通算14打数2安打。今は結果ではなく、自分のスイングとのギャップを埋めるために試行錯誤を続けている。初アーチにも表情は緩まなかった。立浪監督の表情もまた緩むことはない。「この時期に結果が出て悪いことはない。雰囲気もよくなってきた。これから調子を上げてもらえれば。ある程度、4番中田というのは考えているので」。開幕4番の本命であることを示唆した上でこの本塁打をきっかけに打撃状態が上がっていくことを期待した。2年連続最下位の中日に加入し、救世主との期待は高まる一方だ。それでも中田は自分を見失うことはない。「フォーム固めしたいという考えはまったくない。とにかく自分のスイングがしたい」。長いシーズンで結果を出すためのスイングを今はひたすら追い求める。

◆中日柳裕也投手(29)がオープン戦2度目の登板で4回6安打も1失点と粘りの投球を見せた。開幕投手候補は、本番に向けて階段をひとつ上がった。「きょうはスコアボードに(自身が投げた)ストライクとボールの数が出ていたのでなんとか2対1くらいの割合でいけたらいいなと思っていた。次は本番さながらの自分の持てる技術を全部出していきたい」。投球数は4回78球となったが、手にした収穫は十分だった。初回1死から宗に三塁線を破る二塁打を許し、3番森に右前に先制打を浴びた。さらに二塁手村松のエラーで1死一、三塁のピンチを迎えたがトーマスを一ゴロ併殺に仕留めた。2回以降も毎回安打を許し、走者を背負うが追加点は与えなかった。

◆オリックス森友哉捕手(28)が貫禄のオープン戦初タイムリーを放った。中日戦に「3番捕手」で出場。初回1死二塁のチャンスでファウルで粘ってからの7球目、柳の低め変化球を引っ張り、チームに先制点をもたらした。状態の良さをうかがわせた森の仕上がりに中嶋監督は「そこら辺は聞かないでいいでしょ」と全幅の信頼を寄せている。

◆オリックス育成5年目の佐藤一磨投手が3回3安打1失点と力投した。中日戦の4回から登板。「めちゃくちゃ緊張しましたけど、後半の方は落ち着いて投げられた」。1死から中田に左越えの1発を浴びたが、その後追加点を許さなかった。他にも井口、才木が1回無失点と好投。育成ドラフト5位の河野聡太内野手(23=四国IL・愛媛)は途中出場でマルチ安打を記録し、育成組が奮闘した。中嶋監督は「みんな戦力。安心感を持っている選手がいたら抜かれるということだと思います」と話した。

◆開幕ローテ入りが有力のオリックス東が、3回2安打無失点と快投を演じた。中日とのオープン戦に先発。初回に自己最速にあと1キロに迫る155キロを3度計測するなど立ち上がりからエンジン全開。最後まで二塁を踏ませなかった。3回2死からのカリステへのラスト1球でも153キロを計測し、「3イニングしっかり球速落ちずに投げ切れたのが一番自信につながった」と手応えを示した。危なげない投球をみせたが、中嶋監督は「高めの真っすぐ。抜けてる球がちょっと多かった」と指摘。昨季は先発として無傷の6連勝を挙げ「負けない男」としてブレーク。宮城、山下、田嶋とともに先発の柱の1人と位置づけていた指揮官は「(柱の1人は)撤回」と冗談交じりに宣言し「去年途中から(先発枠で)投げたばかりですし、軸というだけのものは出していないんで」と高い水準を求めた。

◆両チームのスタメンが発表され、オリックスは東晃平投手(24)が先発登板する。直近では春季キャンプ中の2月25日の台湾楽天との練習試合に2番手で登板し、1回3安打1失点。開幕ローテ入りが有力視される右腕の投球が注目される。

◆中日・中田翔内野手(34)がオープン戦初本塁打を放った。第1打席空振り三振の後、四回1死で立った第2打席。この回から2番手で登板した育成左腕・佐藤の初球、外角直球を振り抜き、角度良く上がった打球が左翼席へ飛び込んだ。「少しバットの先でしたが、ホームランになってくれてよかった」2月の春季キャンプを通して打撃の感覚をつかむのに苦労し、オープン戦に入って上体をリラックスして立つ2020年当時の構えに戻すなどして試行錯誤。前日5日までは11打数1安打、打率・091と苦戦し「試合でとらえきれていない。まずは1本」と話していた。結果を求めていた中でスラッガーの面目躍如となるアーチを放ち、開幕に向け一気に状態を上げていきたい。

◆オリックス・東晃平投手(24)が3回2安打無失点と好投した。「しっかり抑えられたのは良かった。3イニングしっかり球速が落ちずに投げ切れたというのが一番、自信につながった」。一、二回とも安打を許して走者を出したが、ゼロで乗り切った。縦に落ちるツーシームで一回には中田から、三回には大島から空振り三振を奪い、「自分が思った想像通りの球がいった」と手応え。開幕ローテ有力の右腕が順調な仕上がりを見せ、首脳陣にアピールした。

◆中日の開幕投手候補・柳裕也投手(29)がオープン戦2度目の先発に臨み、4回6安打1失点だった。立ち上がりの一回、1死から宗を二塁打で出すと森に右前適時打を打たれて先制を許した。しかし二回以降は安打を許しながらも要所を締め「自分なりにテーマをもってやれた。どんどんストライクを先行させていきたい、ストライクとボールを2対1の割合で投げられたらと思っていたが、ある程度できた。フォークボールが良かった」と振り返った。昨季から持ち球に加えたフォークボールの精度アップを目指して春季キャンプから取り組んできた。開幕までは3週間あまり。「自分の持てる技術を全部出していきたい」と力を込めた。

◆中日・中田翔内野手(34)が移籍後初本塁打を放った。「4番・DH」で先発出場し、0-1の四回に左越えソロ。立浪和義監督(54)が「開幕4番」を示唆する竜の主砲筆頭候補がオープン戦6試合、13打席目で待望の初アーチを披露した。手探りの状態が続く中でも、長距離砲の意地を示した。今季から中日に加わった中田が移籍1号となる本塁打。2月のキャンプから豪快な打撃は鳴りを潜めていたが、本領発揮はこれからだ。「少しバットの先だったが、ホームランになってくれてよかった」四回に飛距離十分のアーチを左翼席へ。表情を変えずダイヤモンドをゆっくり回ると、ベンチの前では思わず白い歯がこぼれ、ベンチのナインとタッチを交わした。「あんまり納得のいっている感じではない。オープン戦に入って自分のスイングがまだ1スイングもできていない状態」と冷静に話したが、立浪監督は「好結果がこの時期に出て悪いことはない。これから調子を上げていくのかな」とほっとした表情を浮かべた。前日までの5試合で、快音は2日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で放ったオープン戦初安打の1本のみで、11打数1安打、打率・091と鳴りを潜めていた。練習中にも和田打撃コーチとも話し合い、バットを出す角度や軌道を確認。「一番大事なのは自分の感覚。そこを照らし合わせながら」と焦らずじっくり打撃の試行錯誤を繰り返している。打席ごとにバッターボックス内での構えをさまざまに変え、バットを寝かせてみたり立ててみたりしながら、しっくりとくるスイングを探っている途中だ。自ら請うて中田をチームに呼び入れた立浪監督も、開幕オーダーの構想として「ある程度『4番中田』というのは当然、考えてはいる」と信頼を口にする。この日先発した柳も、自身の失点をカバーする中田のアーチに「さすがだなと思った」と脱帽した。貧打にあえぎ2年連続最下位からの上昇を目指す竜にとって、中田の「一発」はこれ以上ない武器となる。(上阪正人)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.270
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
300 1.000
(-)
0
(-)
12
(+2)
7
(-)
3
(-)
1
(-)
0.287
(↓0.051)
2.330
(↑1.17)
3
(1↑)
巨人
210 0.667
(-)
1
(↓0.5)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
4
(1↓)
ヤクルト
321 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
16
(-)
14
(+2)
2
(-)
3
(-)
0.226
(↓0.019)
2.390
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
111 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
7
(+1)
12
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.282
(↑0.009
4.000
(↑1.5)
5
(2↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
1.5
(-)
17
(+5)
14
(+2)
1
(+1)
4
(+1)
0.268
(↑0.019)
2.210
(↑0.04)
5
(4↑)
DeNA
222 0.500
(↑0.167)
1.5
(-)
20
(+5)
16
(-)
3
(+1)
10
(+3)
0.265
(↑0.015)
2.770
(↑0.58)
5
(-)
広島
330 0.500
(-)
1.5
(↓0.5)
21
(-)
20
(-)
2
(-)
2
(-)
0.232
(-)
2.750
(-)
9
(2↓)
中日
232 0.400
(-)
2
(↓0.5)
19
(+1)
26
(+1)
2
(+1)
0
(-)
0.216
(↓0.003)
3.710
(↑0.46)
10
(3↓)
ロッテ
011 0.000
(-)
2
(-)
2
(-)
7
(-)
0
(-)
1
(-)
0.212
(-)
3.710
(-)
10
(-)
阪神
060 0.000
(-)
4.5
(↓1)
14
(+2)
28
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.166
(↓0.011)
4.220
(↑0.28)