ソフトバンク(☆5対4★)ヤクルト =オープン戦1回戦(2024.03.05)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
11101000041000
ソフトバンク
001101002X51102
勝利投手:長谷川 威展(1勝0敗1S)
敗戦投手:宮川 哲(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(2号・3回裏ソロ),山川 穂高(1号・4回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆ソフトバンクは、山川がオープン戦1号ソロを記録。新加入のスラッガーが、持ち前の長打力を発揮した。一方のヤクルトは、先発・サイスニードが3回1失点。シーズン開幕に向け、順調な調整ぶりを示した。

◆ソフトバンクのスタメンが発表された。4月2日ロッテとの本拠地開幕投手に内定している和田毅投手(43)が、3イニング予定でオープン戦初登板する。実戦初登板した前回2月28日の西武との練習試合では1回を3安打1失点、3奪三振だった。西武からFAで加入した山川穂高内野手(32)は「4番一塁」で先発し、巨人からトレード加入したアダム・ウォーカー外野手(32)は「6番DH」で本拠地デビューを飾る。チームは対外試合負けなしの6連勝としている。試合は午後6時開始。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が3試合連続弾を放った。ヤクルトとのオープン戦に「8番捕手」で先発出場。0-3の3回先頭だった。1ボールからヤクルト、サイスニードの140キロ直球を仕留め、左翼ホームランテラス席に運んだ。甲斐は2日のDeNA戦でオープン戦1号を放ち、3日の韓国・斗山ベアーズとの練習試合では逆方向へ1発をかっ飛ばしていた。この時点で宮崎春季キャンプから実戦で13打数7安打7打点とした。谷川原、海野との正捕手争いを繰り広げる中、甲斐がバットで存在感を示している。

◆西武からFAで加入したソフトバンク山川穂高内野手(32)が本拠地初アーチを放った。ヤクルトとのオープン戦に「4番一塁」で先発出場。1-3の4回1死、ヤクルト松本が投じた外角高め149キロ直球を仕留め、バックスクリーン右へ突き刺した。オープン戦1号をペイペイドームで飾り、ベンチ前ではおなじみの本塁打パフォーマンス「どすこいポーズ」を披露した。これで実戦は3発目。過去3度の本塁打王を誇る新4番候補が、持ち前のアーチストぶりを発揮している。

◆ソフトバンク和田毅投手(43)がヤクルト戦に先発でオープン戦初登板し、2回1/3を5安打3失点と課題を残した。マウンドで首をかしげるシーンが目立ち、「全然良くない。いい感じで投げられていないので、原因を探さないといけない」と厳しい表情だった。初回は先頭西川を三塁打で出し、続くオスナの中犠飛で先制点を与えた。2回も先頭青木に三塁打を浴び、続く中村にタイムリーを献上。同じような失点だった。3回は1死から連打で二、三塁のピンチを招いたところで降板。55球を費やし、予定の3回を投げ切れなかった。最速も実戦初登板だった2月28日西武戦と同じ141キロにとどまった。足元の確認作業も兼ねていた。今季から本拠地のマウンドは従来の北海道の「名寄の土」から米国の「ブラックスティック」と呼ばれるものに変更。粘土質で、昨季より硬いMLB仕様だった。ただ「今年は今年のマウンド。言ったところで変わることはない。しっかりアジャストしていくだけ」と言い訳にしなかった。本拠地開幕の「4・2ロッテ戦」の先発が内定する中、不安を残したが、プロ22年目は「本番までには修正していきたい」と前を向いた。【佐藤究】

◆ヤクルト・サイスニード投手(31)は先発し3回3安打1失点。「全体的にバランス良く投げることが出来て満足のいく投球だった。これから開幕に向けて微調整をしてやっていきたい」

◆ヤクルト打線がソフトバンク和田毅投手(43)から5安打で3点を奪い、3回途中降板させた。1回は1番西川遥輝外野手(31=楽天)の三塁打と犠飛で先制。2回無死三塁からは中村悠平捕手(33)が右前適時打を放った。「打ったのはスライダー。謙虚にコンパクトに打ちました」と言った。和田の降板直後には山田哲人内野手(31)が中前適時打を放ち、追加点。1-2からの一打に「追い込まれていたので三振しないようにコンパクトに前に飛ばすことを心掛けて打ちました」と話した。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が対外試合3戦連続アーチを放った。3回先頭でサイスニードの140キロの直球を「しっかりと捉えることができました」と左中間ホームランテラス席へ。2日のDeNA戦(北九州)で左翼上段へ3ラン、3日の韓国・斗山戦(ペイペイドーム)でも8回に右翼テラス席に1発。「とにかくいい打席を続けられるように、やるべきことを継続して取り組んでいきたいと思います」と笑顔だった。

◆途中出場のソフトバンク谷川原健太捕手がサヨナラ打を放った。9回に牧原大の適時打で同点とし、なお2死二、三塁で宮川の6球目のフォークボールをしぶとく右前に運んだ。「おいしい場面だったので気合が入った。必死で走りました」。3戦連発を記録した甲斐へのライバル心は衰えていない。マスクをかぶった終盤2回を無失点とし「走れる捕手。今までにないキャッチャー像なので」と攻守でアピールを続けていく。

◆ソフトバンクを戦力外になりヤクルトに加入した嘉弥真新也が8回から登板して2三振を奪い、1回無失点に封じた。温かい声援を送られる中、古巣相手に好投。先頭の代打中村晃に安打を許したが、すぐに代走をけん制で誘い出しアウトに。その後は周東を見逃し三振、代打正木を空振り三振に仕留めた。「これを続けていかないといけない。(声援は)うれしかった」と表情を崩した。高津監督は「数少ない左のリリーフの1人。うまく使っていきたい」と話した。

◆「6番・捕手」で先発したヤクルト・中村悠平捕手(33)が、1点リードの二回無死三塁から右前適時打を放った。相手先発・和田が投じた125キロのスライダーを逆らわずにはじき返し「謙虚にコンパクトに打ちました」。試合前には、昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表として、ともに世界一に貢献した山川と談笑。今年はチームを頂点に導く。

◆〝先輩撃ち〟だ!! 球界野手最年長のヤクルト・青木宣親外野手(42)が「5番・右翼」で先発出場。二回先頭の第1打席に、早大の1学年先輩・和田から中堅フェンス直撃の三塁打を放った。1ストライクからの2球目だった。139キロの直球をはじき返し、全力疾走で三塁に到達。塁上で手を挙げて笑顔を見せ、続く中村の右前適時打で生還した。1月に42歳を迎えた日米通算21年目のベテランが、健在ぶりをアピールした。プロで活躍する土台を作ったのが、早大時代だった。宮崎・日向高時代は決して名が知れた選手ではなく、指定校推薦で進学。「大学4年間は野球漬けだった。プロに行きたかったですし、4年後に笑える自分でいるためにはやっぱり練習をするしかなかった」とがむしゃらに白球を追い、黙々とバットを振った。「周りにプロに入るようなすごい選手が多かったのも大きかった」と青木。同学年には鳥谷敬(元阪神など)、比嘉寿光(元広島)、由田慎太郎(元オリックス)、1学年下には田中浩康(元ヤクルトなど)、2学年下には武内晋一(元ヤクルト)らプロの道に進んだ選手が数多くいた。和田もその一人。ともに汗を流した先輩から放った一打は、また特別な一本になったに違いない。外野のレギュラー争いは激しいが、若手に負けるつもりはない。次に和田と相対する可能性があるのは交流戦。再戦を果たし、勝利に導く殊勲打を放つためにも元気な姿を見せ続ける。(赤尾裕希)

◆「4番・二塁」で先発したヤクルト・山田哲人内野手(31)が、2点リードの三回1死二、三塁で中前適時打を放った。2番手の横手投げ右腕・又吉が投じた147キロの直球を捉え「(カウント1―2と)追い込まれていたので、三振しないようにコンパクトに前に飛ばすことを心掛けて打ちました」。復活を期す主将が、オープン戦3試合連続安打と開幕に向けて状態を上げている。

◆ヤクルト・サイスニード投手(31)が先発し、3回3安打1失点と力投した。来日4年目の右腕は「全体的にバランス良く投げることができて満足のいく投球だった。これから開幕に向けて微調整をしてやっていきたい」とコメントした。三回に甲斐に左中間へのソロを被弾したが、最速146キロの直球と110キロ台のナックルカーブなどで緩急を使ってソフトバンク打線を封じ、開幕に向けて上々の仕上がり。オフシーズンを極寒の米アラスカ州で過ごす助っ人右腕は、日本の寒さにも負けず、今季も半袖スタイルを継続してチームのために腕を振る。

◆ヤクルト・西川遥輝外野手(31)が、五回先頭の第3打席で右足首上部に死球を受けて途中交代した。その場で倒れ、大松打撃チーフコーチとトレーナーとともに歩いてベンチに下がり、増田が代走に送られた。この日は「1番・中堅」で先発出場。一回には右翼線への三塁打を放ち、続くオスナの中犠飛で先制のホームを踏むなど足で魅せていた。

◆ヤクルト・増田珠内野手(24)が五回、死球を受けた西川の代走で途中出場した。横浜高から2018年にドラフト3位でソフトバンクに入団。昨季限りで戦力外を受けてヤクルトに加入した。古巣との対戦に向け「味方だった人たちと試合をするのはすごく違和感があるんですけど、絶対勝ちたいので貢献できるように頑張りたい」と意気込んでいた。増田が三塁ベンチから駆け出すと、場内からは拍手が起こった。

◆ヤクルトのドラフト2位・松本健吾投手(24)=トヨタ自動車=が、四回から2番手で登板。3回3安打2失点でマウンドを降りた。山川に中越えソロを被弾したが、元侍戦士2人を抑えるなど見せ場を作った。初めて訪れたペイペイドームで、まず対戦したのが柳田だった。変化球で追い込み、最後は139キロのスプリットで空振り三振。山川に一発を浴びた後、栗原を147キロの直球で空振り三振に仕留めた。五回は先頭・甲斐を四球で歩かせたが、続く柳町を遊ゴロ併殺打。要所では打たせて取る投球を見せた。登板前日には「しっかり結果を出していかないといけない。本当にこのチームの力になるためにどん欲にやっていきたい」と意気込んでいた松本健。開幕1軍入りへ向け、アピールを続ける。

◆ヤクルトの西川が五回に武田の投球を右脚付近に受け、代走を送られて交代した。試合後は「大丈夫だと思う」と話した。(ペイペイドーム)

◆ソフトバンクを戦力外になり加入したヤクルトの嘉弥真が八回から登板して2三振を奪い、1回無失点に封じた。温かい声援を送られる中、マウンドに上がり古巣相手に好投。「これを続けていかないといけない。(声援は)うれしかった」と表情を崩した。先頭の代打中村晃に安打を許したが、すぐに代走をけん制で誘い出しアウトに。その後は周東を見逃し三振、代打正木を空振り三振に仕留めた。高津監督は「数少ない左のリリーフの1人。うまく使っていきたい」と話した。

◆ヤクルト・西川遥輝外野手(31)=前楽天=が「1番・中堅」で先発し、五回先頭で右足首上部に死球を受けて途中交代した。その場で倒れ込み、大松打撃チーフコーチとトレーナーとともに歩いてベンチに下がった。試合後、高津監督は「ちょっとどうなるか分からない。今は何とも言えない」と説明。西川は歩いてバスに乗り込み「大丈夫だと思う。シーズン中だったらいける(ぐらいの痛み)」と話した。

◆まだまだ元気!! ヤクルトは5日、ソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)に4-5でサヨナラ負けを喫した。「5番・右翼」で先発した球界野手最年長、青木宣親外野手(42)が早大の1学年先輩、和田毅投手(43)から中越え三塁打を放ち、健在ぶりをアピール。投げては昨季限りでソフトバンクを戦力外となった嘉弥真新也投手(34)が八回に4番手で登板し、1回1安打無失点に抑えた。全力でグラウンドを駆け回り、笑顔で拳を上げた。球界野手最年長の42歳、青木が健在ぶりをアピールした。二回先頭で中堅フェンス直撃の三塁打。早大の1学年先輩、和田の直球を捉え、うなずいた。「本当にいい当たりだった。大学時代に後ろを守っていたので特別、思い入れのある先輩です。去年だってスピードが上がっていると(記事で)見ましたし、しっかり打ち返せるようにという気持ちでいきました」その背中を追いかけ、プロの世界に飛び込んだ。宮崎・日向高時代は決して名が知れた選手ではなく、指定校推薦で進学。入学当初は故障ばかりだったというが「プロに行きたかったですし、4年後に笑える自分でいるためにはやっぱり練習をするしかなかった。大学4年間は野球漬けだった」と体を鍛え、がむしゃらに白球を追い、黙々とバットを振った。「周りにプロに入るようなすごい選手が多かったのも大きかった」。同学年に鳥谷敬(元阪神など)、比嘉寿光(元広島)、由田慎太郎(元オリックス)、1学年下に田中浩康(元ヤクルトなど)、2学年下には武内晋一(元ヤクルト)らプロの道に進んだ選手が数多くいた。絶対的エースだった和田もその一人。今もなお向上心の尽きない先輩の姿には刺激をもらっている。「和田さんがこうやってまだ一線でやってますし、うちの石川さんもそう。そういった方の姿に感じることはあります」日米通算21年目。西川(前楽天)の加入もあり、外野のレギュラー争いは激しさを増すが、負けるつもりはない。オフシーズンから下半身からの連動を意識して振り込んできており、開幕に向けて上々の仕上がりだ。高津監督は「試合途中で退いても、ベンチでずっと声を出している。彼がいいお手本を示していくれている」とチームへの影響力を高く評価した。先輩の背中を追い、必死にプロへの門をこじ開けた男は、21年がたち、厳しい世界で戦う後輩たちに背中で見せている。(赤尾裕希)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.270
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
0
(-)
10
(+5)
7
(+4)
3
(+2)
1
(-)
0.338
(↓0.005)
3.500
(↓0.5)
3
(2↓)
ヤクルト
311 0.750
(↓0.25)
0
(-)
16
(+4)
12
(+5)
2
(-)
3
(-)
0.245
(↑0.015
2.420
(↓0.67)
4
(1↑)
巨人
210 0.667
(-)
0.5
(↑0.5)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
5
(4↓)
ORIX
110 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
6
(+2)
11
(+8)
0
(-)
2
(+1)
0.273
(↓0.041)
5.500
(↓2.5)
5
(1↑)
広島
330 0.500
(-)
1
(↓0.5)
21
(-)
20
(-)
2
(-)
2
(-)
0.232
(-)
2.750
(-)
7
(2↑)
中日
231 0.400
(↑0.15)
1.5
(-)
18
(+8)
25
(+2)
1
(-)
0
(-)
0.219
(↑0.019)
4.170
(↑0.43)
7
(-)
楽天
230 0.400
(-)
1.5
(↓0.5)
12
(-)
12
(-)
0
(-)
3
(-)
0.249
(-)
2.250
(-)
9
(1↓)
DeNA
122 0.333
(-)
1.5
(↓0.5)
15
(+2)
16
(+2)
2
(-)
7
(+2)
0.250
(↓0.026)
3.350
(↑0.36)
10
(-)
阪神
050 0.000
(-)
3.5
(↓0.5)
12
(-)
23
(-)
2
(-)
3
(-)
0.177
(-)
4.500
(-)