オリックス(☆4対3★)DeNA =オープン戦1回戦(2024.03.03)・京セラドーム大阪=
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DeNA
0000002103811
ORIX
01010020X41110
勝利投手:平野 佳寿(1勝0敗0S)
(セーブ:富山 凌雅(0勝0敗1S))
敗戦投手:三嶋 一輝(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】石上 泰輝(1号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは、カスティーヨとエスピノーザがともに3回無失点の好投。新加入の両助っ人が、それぞれ首脳陣へのアピールに成功した。対するDeNAは、ルーキーの石上が2ランを含む2安打の活躍。開幕スタメン入りへ向けて、バットで存在感を示した。

◆DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が、師匠のイチロー氏(50=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)ばりのレーザービームを披露した。「1番右翼」でスタメン出場すると、3回1死、追い込まれながらもオリックス・カスティーヨの直球を右前に運んだ。実戦では出場6試合連続安打で、オープン戦は3試合連続安打。持ち前の打撃センスを見せつけた。存在感を放ったのは5回の守備だった。無死一、二塁からセデーニョが詰まりながらも右前への安打を放った。度会は素早くチャージして捕球し、本塁へ低くワンバウンド送球。二塁走者の大城をタッチアウトとして失点を防いだ。これには投手の浜口も拍手で好返球をたたえた。度会は「強さもよく、捕手の(山本)祐大さんもカバーしてくれた」と感謝した。

◆開幕ローテーション入りを狙うDeNA石田健大投手(30)が、3回3安打1失点と粘投した。2月は鹿児島・奄美のB班でキャンプを過ごしたため、1軍で初実戦登板。1回はいずれも直球でオリックスの太田、西川、紅林を内野ゴロに打ち取った。上々の立ち上がりも2回に捕まった。森、頓宮、中川に3連打を浴びて1失点。それでも無死二、三塁からトーマスを空振り三振、杉本を二飛、太田を右飛に仕留めて最少失点で切り抜けた。「思ったより力んじゃった部分はありますけど、2イニング目、ヒットが出てから慎重になってしまう部分が自分の良くないときかなと」と振り返った。昨季は開幕投手を務め、オフにはFA権を行使するも残留を決断した左腕は「ファンの方が見ている目は去年の僕とは多少違う目で見られている意識はある。どれだけ結果を残していけるかかなと思います」と引き締めた。

◆珍プレーでDeNAがチャンスを拡大した。2点を追う8回無死一塁、代打勝又がショートへボテボテのゴロを放つ。遊撃手宜保が捕球しようとダッシュで前進するも、ダイヤモンド内でゴロを避けようとした二塁塁審の白井一行氏と激突。2人ともグラウンド上にうずくまった。ボールが転々としている間に一塁走者の度会が三塁へ進塁。一塁もセーフで無死一、三塁とチャンスを拡大した。白井塁審と宜保は表情をゆがめて痛がりながらも、プレーは続行した。

◆"石神様"の勢いが止まらない。DeNAドラフト4位の石上泰輝内野手(22=東洋大)が"プロ1号"アーチをかけた。「8番三塁」で先発。2点を追う7回2死二塁、オリックス平野の内角低め145キロ直球をすくい上げた。右翼フェンスを軽々と越える同点2ラン。笑みを浮かべながらダイヤモンドを1周した。ベンチに戻るとナインに祝福され「ストレートを狙っていました。チャンスだったので流れを切らないよう、つなげる意識で打席に立ちました!」と振り返った。石上は5回1死にも右前打を放っており、この時点で3打数2安打でオープン戦は打率7割。前日2日のソフトバンク戦(北九州)では4打数4安打と固め打ちしており、2日続けてバットで圧倒的な存在感を示した。

◆リーグ4連覇を目指すオリックスがオープン戦初戦に臨み、接戦を制した。2回に4番・森友哉捕手(28)、頓宮裕真捕手(27)の連打で無死一、二塁とし、中川圭太外野手(27)の適時打で1点を先制。4回にも中川の三塁打から好機をつくって、2点目を挙げた。7回に登板した平野佳寿投手(39)がDeNAのルーキー石上泰輝内野手(22=東洋大)に同点2ランを浴びたが、その裏にDeNA三嶋一輝投手(33)の暴投で1点を勝ち越し。レアンドロ・セデーニョ内野手(25)にも適時打が出てオリックスがリードを広げ、そのまま逃げ切った。新戦力のルイス・カスティーヨ投手(28=ロッテ)とアンダーソン・エスピノーザ投手(25=パドレス3A)はともに3回を投げて無失点。好投でアピールした。

◆DeNAの開幕ローテーション入りを狙う左腕コンビが粘投した。石田健大投手(30)は2回に3連打を浴びて先制されるも、3回3安打1失点にとどめた。浜口遥大投手(28)は最速149キロをマークして球威で押すも内野ゴロの間に失点し、3回5安打1失点だった。ともにキャンプは鹿児島・奄美のB班で調整しており、今季1軍初登板。浜口は「1試合1試合、死に物狂いでやらないと」と危機感をにじませた。

◆"石神様"が心地よいバットの感触をかみしめた。DeNAドラフト4位の石上泰輝内野手(22=東洋大)がオープン戦で12球団新人最速アーチの"プロ1号"を放った。7回2死二塁、オリックス平野佳の内角低め145キロ直球を狙い打ち。右翼への同点2ランに「感触は良かったのでいくかなと思ったんですけど、京セラが初めてで全然分からなかった。とりあえず打ったら走ろうと」と初々しくダイヤモンドを1周。徳島から駆けつけた両親に成長した姿を届けた。前日2日のソフトバンク戦(北九州)では4打数4安打で、この日も2ラン含む2安打。オープン戦は打率6割3分6厘と躍動する。5回には二盗も決めて俊足の武器を最大活用。守備では課題を残すものの、プロ入り前にほとんど経験のない三塁守備での経験を重ねた。三浦監督は「経験を積ませたいと思わせてくれる」とチーム唯一、2試合続けて4打席を与えた。将来的にはチームを背負う存在を夢見る。試合前、徳島商の先輩でもあるラオウことオリックス杉本に緊張しながらあいさつに行った。「初めてちゃんとあいさつできました。目標というか、それくらいチームの看板選手になれたら」。まずは開幕1軍、開幕スタメンに照準を合わせて結果を出し続ける。【小早川宗一郎】

◆広島からFA移籍したオリックス西川龍馬外野手(29)が出身の大阪で本拠地デビューを飾った。チーム初のオープン戦に2番左翼で出場。2打数無安打ながら、3回の第2打席は見逃せばボールの球を捉えて三塁手を強襲し(記録は失策)、2死三塁の得点機をつくった。V4を目指す打線に加わり「昨年もつないでつないでの攻撃だったし、今日もそういう攻撃だった。これがシーズンでも続いていけば」と語った。

◆オリックスにメッセンジャーが復活した!? 新外国人、アンダーソン・エスピノーザ投手(25=パドレス3A)が、DeNA打線を相手に3回1安打無失点の快投を演じた。2月24日のDeNA2軍との練習試合では3者連続三振と好投し、この日は156キロの速球で伊藤を三飛に打ち取るなど力で押し切る投球も披露。トミー・ジョン手術前の剛球復活の理由を「絶対にラーメンだと思います!」と阪神で通算98勝を挙げたメッセンジャーばりのラーメン愛を吐露した。「(ラーメンは)毎日食べているよ。みそとしょうゆが好きですね」と即答。登板前日にラーメンを食べるメッセンジャーの習慣を伝えられると「このままいいピッチングができていたら、ラーメンを食べ続けたいと思います」と言いきった。10代のころは160キロ超の球速を誇った。2度の右肘手術を経て、オリックスに入団し「トレーナーさんや監督、コーチとかいろんな方から指導を受けながら、今日みたいなボールを投げられているのですごくうれしい」と球団挙げてのケア、さらにラーメンという援軍に感謝する。4回の登板後、審判から白のヘアバンドを取り換えるように伝えられ、すぐにブルー系に。「たくさん持っているからね」と臨機応変に対応した新戦力の加入で、開幕ローテーション争いが面白くなってきた。【堀まどか】

◆DeNAとのオープン戦に先発し、3回2安打3奪三振無失点と好投したルイス・カスティーヨ投手(28)は「前回の時より真っすぐはすごく自分の中でも速く投げられたと思う。いい投手もたくさんいるので、ローテーションを勝ち取れるようにしっかりと成績を残したい」と語った。

◆両チームのスタメンが発表され、オリックスはルイス・カスティーヨ投手(28)=前ロッテ=が、DeNAは石田健太投手(31)が先発登板する。広島からFA移籍したオリックス・西川龍馬外野手(29)は「2番・左翼」で出場。DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=は「1番・右翼」で出場する。

◆「6番・中堅」で出場したオリックス・中川圭太内野手(27)が勝負強さを発揮した。二回、森と頓宮の連打で無死一、二塁。ここで打席に立つと、外角の直球を左翼にはじき返し、適時打二塁打とした。昨季は打率・269ながら得点圏では同・322とチャンスにめっぽう強かった男がオープン戦初戦でいきなり結果を残した。先発のルイス・カスティーヨ投手(28)は3回2安打無失点で開幕ローテ入りへアピールした。

◆オリックス・平野佳寿投手(39)が今年初の実戦登板で手痛い一発を食らった。七回にマウンドに上がると、代打・戸柱に二塁打を許すなどして2死二塁。D4位・石上(東洋大)には2球目の膝元の直球を右翼席に運ばれ、一時同点となる2ランを被弾した。1回2失点で初実戦を終えた。3月に40歳を迎えるベテランは2月の宮崎での春季キャンプ終盤にライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、順調な仕上がりを見せていた。昨季29セーブを挙げ、今季の守護神候補の平野佳はここから実戦を重ね、状態を上げていく。

◆DeNAのドラフト4位・石上泰輝内野手(22)=東洋大=が「8番・三塁」で先発出場し、2点を追う七回2死二塁で同点の右越え2ランを放った。「ストレートを狙っていた。チャンスだったので流れを切らないよう、つなげる意識で打席に立った」と振り返った。通算242セーブを誇る平野との対戦。1ボールから内寄りの145キロの直球を振り抜き、鮮やかな放物線を描いた。2日のソフトバンク戦では4安打の固め打ち。この日は五回に右前打で出塁してから二盗を決めるなど、持ち味の打力と走力をアピールしている。

◆DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が「1番・右翼」で先発出場し、オープン戦初となる複数安打をマークした。三回の右前打で対外試合の連続安打を6試合に伸ばすと、八回には中前打を放った。後がない3―4の九回2死一塁では、2ストライクと追い込まれながら9球粘って四球を選んでつなぐ場面もあった。右翼守備では、2点を追う五回1死一、二塁で右前への当たりを捕球すると、ワンバウンドで捕手に返球し、二塁走者の生還を阻止。攻守で存在感を放った。

◆オリックスは今年初のオープン戦を勝利で飾った。「6番・中堅」で出場した中川圭太内野手(27)が先制打。先発したルイス・カスティーヨ投手(28)、アンダーソン・エスピノーザ投手(25)=前パドレス3A=がそれぞれ3回無失点の好投で開幕ローテ入りへアピール。しかし、七回に今年初実戦登板した平野佳寿投手(39)は一時同点となる2ランを浴びるなど1回2失点だった。七回に相手バッテリーの暴投とセデーニョのタイムリーで勝ち越しに成功し、そのまま逃げ切った。

◆広島からFAで加入したオリックス・西川龍馬外野手(29)は「2番・左翼」で先発出場。三回には三失で出塁したが、2打数無安打に終わった。「あまり意識せず、すんなり試合に入れたかな」。京セラドームの近くの大阪市港区出身。「(オリックス打線は)つなぐイメージ。シーズンもそれが続いていけば、いい試合ができると思う」と語った。

◆オリックス・中川圭太内野手(27)が「6番・中堅」で出場。2打数2安打1打点と好調をキープした。「打てるボールは積極的にいこうと思って、それがいい結果につながって良かった」二回無死一、二塁で石田健の初球を左翼に運び、先制の二塁打。四回にも右中間を破る三塁打で好機を演出した。2月から5打席連続安打とし、ここまで4試合で打率・750、3打点。昨季の得点圏打率・322。1番から9番まで全打順で先発出場した勝負強さは今季も光る。「一日、一日、最高のパフォーマンスができるようにやった積み重ねが、シーズンが終わった時の成績になってくる」リーグ4連覇へ、勝利につながる一打を放つ。(織原祥平)

◆DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が「1番・右翼」で先発出場し、オープン戦初の複数安打となる2安打を放った。三回の右前打で対外試合の連続安打を6試合に伸ばすと、八回には中前打。五回の右翼守備では右前で高く弾んだ当たりを跳びはねて捕球し、冷静なワンバウンド送球で二塁走者を本塁補殺。「2本とも最高なヒット。(守備でも)いいプレーができた」とうなずいた。

◆八回のDeNAの攻撃で、ハプニングが起きた。無死一塁で代打・勝又のボテボテのゴロに対し、オリックスの遊撃手・宜保翔生内野手(23)が前進。打球を避けようとした二塁塁審の白井一行審判員(46)と接触した。ともに肩付近で衝突したとみられ、白球が転がる間に一走・度会が三塁まで到達。宜保も白井審判員もしばらく倒れ込み、場内は騒然となった。帽子も吹っ飛んだ白井審判員はやや痛がるそぶりを見せていたが、華麗な動きで一回転し、受け身をとったとみられる。

◆勢いはとどまるところを知らない。DeNAのドラフト4位・石上(いしかみ)泰輝内野手(22)=東洋大=が右越え2ランを放った。オープン戦では12球団の新人第1号。日米通算250セーブを誇る平野佳の直球を捉えたが「これからもいい投手と対戦する。これで満足せず、そこで打っていけたら」と喜びは控えめだった。2点を追う七回2死二塁。1ボールから狙い球を逃さなかった。力強いスイングが持ち味の左打者は、内角の145キロに振り負けない。故郷の徳島県から駆け付けた両親の前で打力を発揮し、ベンチで笑みをたたえながら記念球を受け取った。五回に右前打を放つと、すかさず二盗を決め、持ち前の機動力もアピールした。オープン戦は打率・636(11打数7安打)。定位置争いが激しい本職の遊撃で開幕戦の先発を飾れば、2015年の倉本寿彦以来となる。守備に向上の余地があるが、三浦監督は「期待値が日に日に増してきている」と目を細めた。二塁で先発出場した2日のソフトバンク戦は4安打。いずれも中堅から左方向への一打だった前日から一転、三塁で起用されたこの日は右方向に2安打を放った。石井チーフ打撃兼走塁兼一塁コーチは「対応力がある。非凡なものを見せている」と評価した一方、「まだ手放しではほめられない。本人も分かっている」と指摘した。「オープン戦はまだまだ続く。今に満足せず、打ち続けたい」と石上。冷静に足元を見つめ、貪欲に結果を追い求める。(鈴木智紘)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
301 1.000
(-)
-
(-)
15
(+6)
12
(+5)
0
(-)
3
(-)
0.270
(↓0.013)
3.000
(↓0.67)
1
(-)
ヤクルト
301 1.000
(-)
0
(-)
12
(+3)
7
(+3)
2
(+2)
3
(-)
0.230
(↓0.02)
1.750
(↓0.42)
1
(-)
ORIX
100 1.000
(-)
0
(-)
4
(-)
3
(-)
0
(-)
1
(-)
0.314
(-)
3.000
(-)
1
(-)
ソフトバンク
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
3
(-)
1
(-)
1
(-)
0.343
(-)
3.000
(-)
5
(1↓)
巨人
210 0.667
(-)
0
(-)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
6
(1↑)
広島
330 0.500
(↑0.1)
0.5
(↓0.5)
21
(+3)
20
(+2)
2
(-)
2
(-)
0.232
(↓0.008)
2.750
(↑0.16)
7
(2↓)
楽天
230 0.400
(↓0.1)
1
(↓0.5)
12
(+2)
12
(+3)
0
(-)
3
(-)
0.249
(↓0.014)
2.250
(↑0.06)
8
(3↓)
DeNA
121 0.333
(↓0.167)
1
(↓0.5)
13
(+3)
14
(+4)
2
(+1)
5
(+1)
0.276
(↓0.02)
3.710
(↓0.25)
9
(1↓)
中日
131 0.250
(-)
1.5
(-)
10
(+3)
23
(+3)
1
(-)
0
(-)
0.200
(↓0.01)
4.600
(↑0.4)
10
(1↓)
阪神
050 0.000
(-)
3
(↓0.5)
12
(+5)
23
(+6)
2
(-)
3
(+1)
0.177
(↑0.015)
4.500
(↓0.56)