日本ハム(☆3対2★)阪神 =オープン戦1回戦(2024.03.02)・札幌ドーム=
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阪神
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(1勝0敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝0敗1S))
敗戦投手:石井 大智(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは、4番手・加藤貴が3回無失点の好投。ローテーションの柱として期待される左腕が、順調な仕上がりをアピールした。対する阪神は、先発・門別が4回1失点4奪三振の投球を披露。地元・北海道のマウンドで、堂々のピッチングを見せた。

◆日本ハムが1年ぶりに札幌ドームで行うオープン戦のスタメンが発表された。4番には対外試合初の4番スタメンとなる水谷瞬外野手(22)、古巣・阪神との対戦となる江越大賀外野手(30)は「6番DH」に入った。阪神の先発投手は2年目の門別啓人投手(19)で、「2番左翼」の今川優馬外野手(27)とは、東海大札幌の先輩後輩対決となる。試合は午後3時開始。

◆阪神は北海道出身の門別啓人投手(19)が先発する。同じく北海道出身の茨木秀俊投手(19)も2イニング登板予定で、高卒2年目の道産子コンビが凱旋(がいせん)登板を果たす。日本ハムはバーヘイゲン投手(33)が先発。試合開始は午後3時開始予定。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が阪神岡田彰布監督(66)と"爆笑メンバー表交換"を果たした。試合前、ホームベース付近に集まった新庄監督は、サングラスを取ってユニホームの胸部分に掛けて岡田監督とあいさつ。何やら身ぶり手ぶりをしながら話しかけ、審判団を巻き込みながら爆笑。やや長めのメンバー表交換は、和やかムードで終わった。

◆阪神岡田彰布監督(66)と日本ハム新庄剛志監督(52)が、試合前のメンバー表交換の際にがっちりと握手をかわした。2人は阪神のベテラン、若手選手として90年から4年間チームメートだった。新庄監督がブレークした92年、「どうして僕はボール球を振るんでしょう?」と岡田先輩にアドバイスを求めたこともあった。そんな師弟関係の2人が、北の大地でマッチアップする。

◆札幌ドームに「きつねダンス」が帰ってきた。4回表終了時に、おなじみのノルウェーのコメディーデュオ「Ylvis(イルヴィス)」が歌って踊って世界中で大ヒットした「The Fox」が流れ、きつねの耳としっぽを付けたファイターズガールが登場した。札幌ドームが本拠地だった22年から登場した、もはや定番となった「きつねダンス」パフォーマンスに、日本ハムファンだけでなく阪神ファンも踊って楽しんでいた。

◆阪神門別啓人投手(19)が地元北海道での凱旋(がいせん)登板で、いきなりの先輩斬りを見せた。1番細川を見逃し三振。1死から東海大札幌(当時は東海大四)の先輩にあたる今川と対戦し、142キロ速球で一飛に仕留めた。続く3番阪口も空振り三振に仕留め、3者凡退。観客席からは横断幕も掲げられるなど、地元の大応援を受けながらの登板。完璧な立ち上がりで、初回から沸かせた。その後は2回に四球、盗塁で2死二塁のピンチを招き、田宮の左前適時打で1失点。4回には今川から「お返し」の中越え二塁打を浴びたが、無失点で切り抜けた。最速146キロを計測し、4回2安打1失点。4三振を奪う、堂々たる投球を見せた。門別は投球を振り返り、「真っすぐもそうですし、変化球の精度だったり、スライダーも全然ストライクが入らなかった。全部決めにいく球になってしまったので、そこらへんが全然ダメでした」と反省しきり。それでも「失点につながった1本はもったいないと思いましたけど、そこは次の試合にしっかり投げきれるように練習していきたい」と前を向いた。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)に隙はない。6回の第3打席、左腕の加藤貴から中堅フェンス直撃の二塁打を放ち出塁。続く森下の一塁後方ファウルフライで三塁タッチアップを試み、進塁に成功した。長打力だけなく積極果敢な走塁も披露。打って走って存在感を示した。

◆札幌市出身の高卒2年目、阪神茨木秀俊投手(19)が、凱旋(がいせん)登板で好投した。6回から3番手で登板しオープン戦デビュー。先頭の今川を空振り三振にとりスタートを切ると、この回は2奪三振で3者凡退に仕留めた。7回は先頭浅間に安打を許し江越には四球を与えたものの、後続を断ち無失点。2回1安打無失点で役目を終えた。最速は150キロをマーク。同期入団の門別が先発し4回1失点の好投を見せていた中、右腕も負けじとアピールした。

◆昨年の日本一チームがアレレ...。阪神は日本ハムに敗れ、オープン戦4連敗となった。4連敗は19年に1分けをはさんで6連敗して以来だ。1点を先制された直後の3回2死一、二塁。2番中野拓夢内野手(27)がフルカウントからバーヘイゲンの6球目を右翼線へ運ぶ2点適時二塁打。OP戦10打席目で初安打となった。北海道出身の先発・門別啓人投手(19)は4回2安打1失点、4奪三振の力投。最速150キロの直球に変化球を織り交ぜ、1失点に抑えた。幼少期から訪れていた思い出の地で両親らが見守る中、先発ローテーション入りへ猛アピールした。だが、5回に2番手で登板した漆原大晟投手(27)が日本ハムの1番細川に右翼へ同点打を浴びた。3番手は門別と同じ高卒2年目の茨木秀俊投手(19)。2-2の6回から登板し、2回1安打無失点。6回には最速150キロを計測し、3人でピシャリ。7回は2死満塁のピンチを迎えるも、細川を右飛に抑え、勝ち越しは許さなかった。門別と茨木の道産子コンビが、凱旋(がいせん)登板で地元ファンへ堂々の投球を披露した。7回、4番手の石井大智投手(26)が2死一塁から浅間に左前に運ばれ、前進した左翼ミエセスのエラーで勝ち越された。

◆阪神ヨハン・ミエセス外野手(28)が適時失策を犯した。6回に代打から左翼の守備につき、3イニング目の8回。2死一塁から浅間の左翼前方への小飛球に、懸命に突っ込んだが惜しくも届かず。ハーフバウンドでグラブをはじいた打球がファウルグラウンドを転々。一塁走者の生還を許してしまった。積極的なチャージではあったが、同点の8回、走者一塁だけに、外野手としては慎重さを求められる場面だった。

◆阪神が19年以来、5年ぶりとなるオープン戦開幕4連敗を喫した。先発の門別啓人投手(19)が4回1失点。8回には失策も絡み決勝点を献上した。岡田彰布監督(66)の試合後の一問一答は以下の通り。--門別は判定も辛い中で「なあ。ボールなん? あれ、審判。なんかお前、高いのとったり、お前、ベンチから見とったら分からへんけどな。入ってるやろ、なあ。構えたところ投げてるのに」--そんな中でもきっちりまとめた「今日はあんまり。スピードガン見ても、あんまり出てなかったもんな。そんな、なあ、(球が)走ってないようには見えへんかったけどな。きっちり投げとったように見えたけど、なんか出てなかったな、数字も。それで、構えたところいっても、ボールボールいうから、ええって思って見とったけど」--監督から見れば投球は上々「まあ普通やろ。悪い方やったくらいちゃうか。フォアボールも2つも出しとったしな。インコースはボールなんか。全然俺らはわからへんから。まあだから、ストライクっていう審判もおるからなあ。初めて顔を見た審判やったけど、交代言うてもわからへんかった」--戦力として使える「いやいや、戦力として使えるって言うたやんか。だから感覚の問題で投げさせるんやから」--今後は1軍で帯同か「いやいや、だから今後って、次パ・リーグって言うたやん。甲子園ではないって昨日かおととい言うたやん、なんでそんなん繰り返すんよ」--そのまましばらくファームの方で「違う、こっち(1軍)やんが、なんでファームで。いやだって、今日投げたらお前、5日、6日投げへんやんか。そういうことを言うてんねん」--門別のような投手がいると昨年のローテ投手にプレッシャーにもなる。「保険」という言い方は適切ではないかもしれないが「いやいや、だから保険というか、だから1年間の戦力って言うてるやんか。だからそれやったら8人、9人いるわけやから先発は。だから誰が6人先発、開幕から6人誰になるか分からへんけど、去年でもそうやんか、おーん、伊藤が外れた時にそこに入れてな、おーん、そういう形になったわけやから。別におまえ、開幕からのどこで投げるいう問題やなしに、今年1年の先発としての1軍戦力になるって何回も言ってるやんか。開幕の6人に入る入らんは、こっちが決めることであって、言う必要はないからな」--昨年は村上は中継ぎからだった「村上に関しては中もできそうな感じだったからな、門別は若いし、先発で育てなあかんのちゃう。先発やろ」--カットプレーは練習の成果「うまく出たというか、ホーム投げてもセーフやろ。それだけのことやんか。セーフやったらバッターランナーをアウトにするってことやなあ」--佐藤輝のタッチアップ「いや別に、そらファウルフライはタッチアップやろ。それだけのことやん」--茨木は「キャッチャー代わったら、あれだけ変わるということやんか。見てたら分かるやんか、配球。なあ。何回言うてもあかんよな。ピッチャーが壊れてしまうもんな」--変化球でカウントを悪くして「それでまっすぐヒットばっかりやろ」--投球自体はよかった「うん、今日よかったよ。こないだのブルペン、甲子園では全然やったからなあ。きょうはいきなり146とか147とか出たから、アレっと思ったよ」--6回は右打者の内角を攻めて「おお、6回良かったよ。キャッチャーが代わってどうかなと思って見とってん」--3番前川、6番森下の並びは「ちゃうちゃう、きょうはフル出場だから6番。あした3番にするよ。ただそれだけや。打順なんて今で決めてないって。あしたは中野と森下は早く帰るから2打席で代えるよ」

◆阪神門別啓人投手(19)の次回登板が12日と13日に行われるロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)であることが2日、濃厚となった。北海道凱旋(がいせん)登板となったこの日は先発で4回2安打1失点、4奪三振の力投。最速150キロの直球に変化球を織り交ぜ1失点も、岡田彰布監督(66)はすでに1軍戦力として考えており、「まあ普通やろ。悪い方やったくらいちゃうか。フォアボールも2つも出しとったしな」と話した。また、次回登板について「次パ・リーグって言うたやん。甲子園ではない」と説明した。

◆日本ハム杉浦稔大投手(32)が、"幻の"自己最速に並ぶ159キロをマークした。1点リードの9回にマウンドに上がり、2人目の阪神木浪聖也内野手(29)への8球目に、スコアボードが159キロを表示した。3者凡退に抑えた試合後、報道陣に囲まれると「(159キロは自身の球速の)マックスですね。抑えをやってたときに1回出たことあるんですけど...」と記憶をたどりつつ、「幻かもしれないです。京セラかな...札幌ドームか忘れましたけど。京セラかな...」と自信がなさそう。最後は「今日(の表示も)もまだ信じてないです」と不安げに振り返った。とはいえ、この日投じたストレートはすべて155キロ超と、調整は順調な様子。「勝ちパターンで計算してもらえるように。そこはブルペンで投げるからにはつかみにいかなきゃいけないところかなとは思っています」と、記憶の曖昧さとは対照的に、パフォーマンスに関しては自信をみなぎらせた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が「9番遊撃」でスタメン出場した中島卓也内野手(33)のスーパープレーを絶賛した。3回無死一塁の守備。阪神木浪が放った三遊間深めのゴロを好捕すると、クルッと左へ回転して二塁へ、ジャンピングスロー。一塁走者を二塁で封殺した。新庄監督は「あれ、めちゃくちゃうまかったね。あれ、難しいですよ。いっぱいいっぱいで捕っての切り返しの"だいたい"スロー。あれは正確に投げようとしたら無理。もう感覚でいって。あれがそれたとしても、いいプレーです。素晴らしかった」と熟練の技が詰まった一連の流れをたたえた。さらに5回に中島が放った中前打についても「センター前も良かったし」とプロ16年目のアピールをしっかり受け取っていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が岡田阪神に飛び出した1つのプレーを反面教師にすることを誓った。試合後に「最後の浅間君の打球で無理をして捕るな、と」と切り出したのは、同点で迎えた8回2死一塁の攻撃での出来事だ。浅間が放った左翼前方への打球を阪神ミエセスが追いつけず、打球は足に当たってファウルゾーンへ転がる間に一塁走者が決勝のホームを踏んだ。新庄監督は「ミエセス(のプレー)。あれは一、三塁か二、三塁で止めておかないといけない」と説明。「ああいう向こうのミスをしっかり学んで、ウチはしないように」と肝に銘じた。

◆阪神佐藤輝明内野手(24)がまた進化の跡を示した。6回1死。相手は左腕エース加藤貴。カウント1-1からの直球をとらえると、打球はまっすぐセンター後方に伸びていった。もう少しでバックスクリーン弾になる、中堅フェンス直撃の二塁打だった。「少し詰まっていた。イメージ通りではないけど、そういう日もあるかな」と背番号8は落ち着いた口ぶりだった。厳しく難しい内角低めに、バットを内側から出して、詰まりながらも広い札幌ドームの最深部まで飛ばしてみせた。打球方向については「悪くはないですね」と納得した表情。強引に引っ張りにいっていたら右翼ファウルゾーンに切れていたかもしれない。このオフは米国の施設で動作解析に臨んだ。体の使い方、バットの軌道を徹底して見直した。投球の軌道に対してバットを入れる角度がよくなり、安定して打球が上がるようになったのは間違いない。"アーチスト"本格開花の期待がますます膨らむ一打となった。その直後には、森下の一邪飛で、迷わず三塁にスタートを切る好走塁も見せた。一塁手が捕球後すぐに振り向いて好返球したがセーフだった。「(一塁手の)体勢が悪かったのでいけるかなと。1つ先の塁を狙うのはずっとやっていることなので、これからも狙っていきたい」と当然と言わんばかり。成長一途の5番打者が今年も攻撃の核になりそうだ。【柏原誠】

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が新旧本拠地の"ハシゴ視察"で、開幕へ向け収穫をいっぱい得た。午後3時開始の阪神とのオープン戦で1点差勝利を挙げた試合後に「エスコンの方にも行っていました」とサラッと告白。北海道・北広島にある本拠地エスコンフィールドでは教育リーグ、オイシックス戦が午前11時から行われていた。分刻みスケジュールだった。「11時5分に(1軍首脳陣の)ミーティングがあったんで、その後に急いで(北広島へ)行った」。到着したのは、一番見たかったという先発山崎が降板した直後の4回終了前後。その後に、マルティネスや万波の今季実戦初アーチを見届けた。「山崎福也君だけ見られなかったけど、みんな全て良い動きをしていた」と手応えを持って札幌ドームへ戻った。旧本拠地では投手陣が素晴らしかった。9回に登板した杉浦は球場表示で159キロをマークしたが、それよりも「クイックとかでタイミングを外す。2年間、言い続けていたけど、やっとしてくれたね」と評価。開幕ローテ入りを明言しているバーヘイゲンや加藤貴も順調で「ピッチャー、いいっすね」。弾丸視察を終えた新庄監督が、開幕への手応えを深めた1日だった。【木下大輔】

◆阪神門別啓人投手(19)が「岡田構想」に待ったをかけた。2日に日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)で先発。ピンチを招きながらも、4回2安打1失点。岡田監督は1年間の戦力と考えながらも、開幕ローテーションには入れない方針。その中でも「目指したいと思っているので」と諦めない姿勢を貫いた。チームは敗れ、オープン戦開幕から4連敗で白星から遠ざかっている。門別が秘めた負けん気をあらわにした。地元・北海道での凱旋(がいせん)登板。普段通りひょうひょうと厳しいコースに投げ込んだが、2四球と制球に苦しむ場面も見られた。それでも要所は締めて4回2安打1失点。4三振も奪い、十分な内容にまとめた。今季のブレークが期待される左腕だが、岡田監督は開幕ローテーションには入れないことを明言。質問を受けると、自ら切り出して語った。「開幕ローテはないと言われている中ですけど、それでも目指したいと思っているので。どうなるか分からないですけど、どんどん投げ続けてローテーションに入っていけたらいいなと思っています」村上や青柳ら6人の先発陣に故障などアクシデントが発生する可能性がある。岡田監督は「今年1年の先発としての1軍戦力になるって何回も言ってるやんか。開幕の6人に入る入らんは、こっちが決めることであって、言う必要はないからな」と開幕ローテ外しの考えを変えなかった。それでも門別は非常時に備え、アピールを続ける決意だ。2月17日の楽天との練習試合以来の実戦。両親や高校時代の恩師も来場し、名前入りのタオルを掲げる観客も散見された。ビジターながら大応援を受けながらの投球。少年時代、ファイターズジュニアとして登板経験もある札幌ドームのマウンドに「うれしかったです」と笑みを浮かべた。それでも制球などの面では「全然です」と辛口の自己評価。「次の登板を見てもらいたいなと思います」と修正を誓った。次回は12日か13日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)での登板が濃厚。修正を積み重ね、逆転の開幕ローテ入りを狙う。【波部俊之介】○...門別の登板を、日高町(2006年に旧門別町と合併)の「大応援団」が見届けた。車で約1時間半かけて来場した母実保さん(42)は「本当に、近所の人たち、みんないます。知り合いしかいないです」と地元総出の応援だったことを明かした。母校である東海大札幌の大脇英徳監督(48)も観戦。高校3年時以来に、教え子の投球を生で見届けた。「セットに入ってからのリズムもかなり成長している」と目を細めた。門別から中越二塁打を放った日本ハム今川も教え子。「まあ今川が打ったから。よしよし」と喜んだ。またバックネット裏の席では名前入りの巨大横断幕も出現し、左腕を後押しした。

◆札幌市出身の高卒2年目阪神茨木秀俊投手(19)が、凱旋(がいせん)登板で好投した。6回から3番手でオープン戦デビュー。2奪三振で3者凡退に仕留めると、7回には四球などで満塁のピンチをつくったが、2回1安打無失点で役目を終えた。自己最速150キロもマークし「地元でいい雰囲気で投げられたのがよかったです」とうなずいた。岡田監督は「今日よかったよ。こないだのブルペン、甲子園では全然やったからなあ。きょうはいきなり147(キロ)とか出たから、アレっと思ったよ」とたたえた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(24)が試合前練習で打撃練習を行った。両翼100メートルと広いうえにフェンスが高い札幌ドームももろともせず、6本の柵越えを披露。最後の25スイング目を弾丸ライナーで右翼スタンドに突き刺し、柵越えで収めた。この日は最高気温0度で朝から冷たい雪が降り続き、ドームの外は銀世界。北の大地でも虎の大砲はパワフルな打撃練習を見せつけた。

◆2月27日に沖縄での春季キャンプを打ち上げた阪神の初めてのオープン戦は、敵地札幌Dでの日本ハム戦。阪神は期待の高卒2年目左腕・門別啓人投手(20)が凱旋登板する。ドーム内は試合前から歓迎ムード満載。門別のタオルを掲げるファンも多く、バックネット左には「門別啓人投手 頑張れ!!」と書かれた横断幕も掲げられた。1日には「情けない姿は見せたくないので、できれば抑えられるように頑張ります」と意気込んだ門別。たくさんの応援を力に変え、"ホームグラウンド"で腕を振る。

◆両チームのスタメンが発表され、阪神は門別啓人投手(19)が先発登板する。北海道出身の2年目左腕が北の大地で凱旋登板を果たし、開幕ローテ入りを目指す。野手では昨季の主力が並ぶ中、「3番・左翼」に前川右京外野手(20)が入った。

◆阪神の先発・門別啓人投手(19)が一回に2つの三振を奪い、三者凡退に抑える圧巻の立ち上がりをみせた。期待の2年目左腕が、地元・北海道での凱旋登板で早速ファンを沸かせた。先頭の細川を140キロ直球で見逃し三振とすると、東海大札幌高の先輩にあたる今川を142キロの直球で一飛に抑えた。3番・阪口に対しては3球勝負。123キロのスライダーで空振り三振に打ち取ると、スタンドから大きな拍手が起こった。

◆阪神先発の門別啓人投手(20)が先制を許した。一回は三者凡退に抑えたが、二回の先頭・水谷に四球を与えて出塁を許す。その後2死二塁となって田宮に直球を左前に運ばれ、二塁走者の水谷が一気に生還。二塁を狙った打者走者をアウトにしてこの回はチェンジとなったが、日本ハムに先制点を奪われた。

◆阪神・中野拓夢内野手(27)が0―1の二回、逆転の2点適時二塁打を放った。糸原の右前打、坂本の四球などで2死一、二塁と得点圏にランナーを置き、フルカウントから日本ハムの先発・バーヘイゲンの133キロスライダーを捉えた。打球は右翼手の前に落ちる二塁打で、スタートを切っていた走者2人が生還した。10打席目にして自身のオープン戦初安打が貴重な適時打となった。続く3番・前川が四球を選んでなお2死一、二塁のチャンスを作ったが、大山が見逃し三振に倒れ追加点はならなかった。

◆生まれ故郷の北海道に凱旋(がいせん)し、先発のマウンドに上がった阪神・門別啓人投手(20)が4回1失点で降板した。立ち上がりから2つの三振を奪って走り出す。二回こそ2死から適時打を浴びて1点を失ったものの、味方が逆転に成功した直後の三回はわずか9球で三者凡退に抑えて流れを渡さず。四回は先頭の今川に二塁打を浴びるも、続く坂口を落ち着いてスライダーで三振に。その後四球を与えて1死一、二塁となったが後続を続けて左飛に抑え、この回も無失点でマウンドを降りた。59球で予定通りの4回を投げ終え、許した安打は2本。4つの三振を奪い、地元のファンに堂々の投球を披露した。

◆阪神・茨木秀俊投手(19)が2―2の六回から登板し、2回を1安打無失点。2つの三振を奪うピッチングを披露した。北海道・札幌市出身の2年目右腕が堂々たる凱旋ピッチを披露した。マウンドに上がった六回は先頭の今川を128キロのスライダーで空振り三振に抑えると、代打・野村には直球を続け、最後は150キロの直球で二ゴロ。水谷も150キロの直球を外角いっぱいに決め、見逃し三振を奪った。七回は安打と四死球で2死満塁のピンチを招いたが、最後は1番・細川を右飛に打ち取って無失点。ゆっくりと汗をぬぐってマウンドを降りた。

◆阪神は日本ハムに競り負けて、オープン戦は勝ちなしの4連敗となった。そんな中で収穫は、生まれ故郷の北海道に凱旋(がいせん)し、先発した門別啓人投手(20)だった。4回を投げて2安打1失点、4三振を奪い、スタンドから大きな拍手を受けた。試合は2-2の八回2死一塁から日本ハム・浅間の放った左前の飛球に、ミエセスは猛チャージしたが捕球できず(記録は安打と失策)。この間に一塁走者が生還。岡田虎のオープン戦初勝利は、またしてもお預けとなった。

◆阪神が1分挟む6連敗を喫した2019年以来のオープン戦開幕4連敗。先発・門別啓人投手(19)は4回2安打4三振2四球で1失点。3番手で2回1失点の茨木秀俊投手(19)は2四球1死球だった。八回、代打から左翼に入ったヨハン・ミエセス外野手(28)の失策で決勝点を献上した。前川右京外野手(20)は「3番・左翼」で2打数無安打1四球。三回に2点二塁打の中野拓夢内野手(27)はオープン戦10打席目で初安打。ノーヒットの大山悠輔内野手(29)は4試合で11打数無安打。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り。ーー門別は厳しい判定の中で「なあ。ボールなん? アレ、審判。高いの取ったり、ベンチから見とったら分からへんけどな。入ってるやろ、構えたところ投げてるのに」ーーそんな中でも、まとめた「スピードガン見ても出てなかったもんな。走ってないようには見えへんかったけどな。きっちり投げとったように見えたけど、出てなかったな。構えたところいっても、ボールボールいうから、ええって思って見とったけど」ーー投球は上々「まあ普通やろ。悪い方やったくらいちゃうか。フォアボールも2つも出しとったしな。インコースはボールなんか。全然俺らはわからへんから。ストライクって言う審判もおるからな。初めて顔を見た審判やったけど、交代言うてもわからへんかった」ーー戦力として使える「いやいや、戦力として使えるって言うたやんか。だから間隔の問題で投げさせるんやから」ーー今後は1軍で帯同「いやいや、だから今後って、次パ・リーグって言うたやん。甲子園ではないって、昨日か一昨日言うたやん、なんでそんなん繰り返すんよ」ーーしばらくは2軍で「違う、こっちやんか、なんでファームで。いやだって、今日投げたらお前、5日、6日投げへんやんか。そういうことを言うてんねん」ーー門別がいると、昨年のローテ投手にプレッシャーにもなる。「保険」という言い方は適切ではないかもしれないが「だから保険というか、だから1年間の戦力って言うてるやんか。だから、8人9人いるわけやから先発は。だから開幕から6人誰になるか分からへんけど、去年でもそうやんか。伊藤が外れた時にそこに入れてな、おーん、そういう形になったわけやから。開幕からどこで投げるいう問題やなしに、今年1年の先発としての1軍戦力になるって何回も言ってるやんか。開幕の6人に入る入らんは、こっちが決めることであって、言う必要はないからな」ーー昨年の村上は中継ぎからだった「村上に関しては中もできそうな感じだったからな、門別は若いし、先発で育てなアカンのちゃう? 先発やろ」ーー茨木は「キャッチャー代わったら(七回に坂本から栄枝)、あれだけ変わるということやんか。見てたら分かるやんか、配球。なあ。何回言うてもアカンよな。ピッチャーが壊れてしまうもんな」ーー変化球でカウントを悪くして「それで真っすぐヒットばっかりやろ」ーー投球自体はよかった「今日はよかったよ。こないだのブルペン、甲子園では全然やったからなあ。いきなり、146とか147とか出たから、アレっと思ったよ」ーー六回は右打者の内角を攻めて「六回良かったよ。キャッチャーが代わってどうかなと思って見とってん」ーー3番・前川、6番・森下の並びは「ちゃうちゃう、今日はフル出場だから6番。明日は3番にするよ。ただそれだけや。打順なんて決めてないって。明日は中野と森下は早く帰るから2打席で代えるよ」

◆粘りが自慢の北海道米「ゆめぴりか」のように-。阪神新選手会長の中野拓夢内野手(27)が持ち前のしぶとさでオープン戦初安打を放った。「最悪、フォアボールでもいいかなって感じの考えではいたんですけど。甘く浮いてきたので、反応して打てた」1点を先制された直後の三回2死一、二塁。フルカウントからバーヘイゲンが6球目に投じたスライダーをバットの芯でとらえた。右翼にはじき返し、スタートを切っていた木浪&坂本が踊るようにかえってくる。オープン戦10打席目での初安打は、一時逆転となる2点適時二塁打となった。2月の春季キャンプ中は紅白戦を含めた実戦計7試合に出場するも、安打は18日の広島との練習試合(コザしんきん)で放った3安打のみ。キャンプの打ち上げでは「思うような結果が出ていない」と話していた一方で「実戦で追い込まれた後の打撃とか、やりたいことはできた」と手応えもにじませていた。自分のストライクゾーンをしっかりと把握しながら、ひと振りで結果を残した。最高気温0度の屋外とはうって変わって気温20度前後の札幌ドームに「この暖かさで野球がやれると、体への負担も全然違う」と顔をほころばせた。札幌遠征を終えると、6日から侍ジャパンの一員として欧州代表との強化試合に臨むためチームを離れる。首位打者という大きな目標に向けて青写真を描いている。「まだまだ自分が思っている打席を送れていない。もう少し状態を上げていければ」29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで1カ月を切り、〝雪〟は溶けた。自らのバットで春の訪れを告げていく。(邨田直人)

◆日本ハムの浅間が安打を続けた。ともに甘くなった速球を逃さず、七回は中前、八回は左前へはじき返した。「第1打席は感覚が良くなかったけど、そこから修正することができた」という、納得の4打数2安打だった。外野の定位置奪回を狙う27歳。「ずっと感覚がすごくいい。このまま続けていきたい」と好調を維持している。

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(76)が、守備に言及した。この試合で一番評価したいのは外野守備だ。二回2死二塁、田宮に左前適時打を浴びた際に、左翼・前川は中継の木浪に正確に返球し、木浪は間に合わない本塁には投げず、二塁を狙った田宮を挟殺プレーで殺した。五回2死二塁では細川の右前打で右翼・森下が中継の大山にキッチリ返球。大山は本塁へ投げずに二塁を狙った細川を刺した。2つのプレーに共通しているのはカットマンへの正確な返球。そして無駄な本塁送球をしない。これは阪神がキャンプ中、徹底して練習してきたプレーだ。この日は走者を殺して3アウト目を奪ったことで、投手は走者を背負っての続投をせずに済んでいる。崩れかかった投手を救ったという意味でも大きい。岡田監督が目指す野球がナインに浸透していることが実戦の中で示された。阪神の強さを感じた2つのプレーだった。苦言を呈したいのは捕手だ。門別、茨木ら若い力の成長を見せてもらおうと思っていたが、彼らの投球を引き出すはずの捕手のほうに目が行ってしまった。特に残念に感じたのは、2番手捕手として登場した栄枝。八回、2イニング目に入った茨木に対して、変化球に偏ったリードをしてしまった。どういう話し合いで、あのリードになったかは定かではない。でも、若い、勢いのある投手に対して、やはり真っすぐで持ち味を引き出してあげるべきではないのか。それが、経験を積んできている先輩捕手の役割でもある。茨木が、真っすぐで勝負するタイプではないのなら話は別だが、前のイニングでの3アウト目(水谷)は、150キロの真っすぐで見逃し三振を奪っている。その直前の球はチェンジアップで空振り。緩急の見事さもだが、力のある真っすぐに思わず唸った。このリードをしていたのは坂本。七回は真っすぐを軸にリードしていた。栄枝も、前の回にどういうリードをしていたのかは、参考にしてもらいたかった。茨木はもう少し経験が必要だろうが、先発した門別は文句がない。投げている球はもちろんだが、安定感があり、いつでも先発を託すことができる。四回に球が浮いて痛打された点が課題になるだろう。スタミナを付けて、長いイニングを投げられるようになれば、ローテーションの谷間や、アクシデントがあった際の先発など、十分に可能だ。先発の層がドンドン厚くなっている。(本紙専属評論家)

◆4回1失点と好投した阪神・門別啓人投手(19)の父・竜也さん(40)と母・実保さん(42)が札幌ドームのスタンドで凱旋登板を見守った。愛息の雄姿を緊張の面持ちで見守り、堂々としたたたずまいに成長を感じ取った。タテジマに袖を通し、札幌ドームのマウンドに戻ってきた息子に緊張が収まらなかった。投球を見守った実保さんは「手の震えが止まらない」と明かし、竜也さんは「お酒を飲まないと見ていられなかった」と笑った。昨季のプロ初登板では北海道から試合が行われる広島まで駆けつけるなど、雄姿を間近で見守ってきた。今回は小学6年時のファイターズジュニア時代以来となる札幌ドームでの投球となった。登板前に連絡を送った実保さんは「『頑張って』と送って『はーい』としか返ってきていない」と普段と変わらない様子に苦笑い。それでもマウンドで堂々と打者を手玉に取る姿に成長を感じ取った。「あそこで飄々と投げているのがすごい。落ち着いていました。(高校時代と)全然変わった」投げるたびに高い評価を受け、目まぐるしく立場は変わっていく。そんな中で実保さんは「ほめられすぎて不安になる。すごくありがたいんですけど、とにかくけがなくやってほしいだけです」とエールを送った。

◆捕手がおらん!? そだねーって言ってる場合か!? 2019年以来となるオープン戦開幕4連敗を喫した阪神・岡田彰布監督(66)は途中出場した栄枝裕貴捕手(25)のリードに口をとがらせた。梅野隆太郎捕手(32)が右肩の肉離れで離脱中。深刻な捕手不足に陥っている。北の大地に降りしきる雪がその身に突き刺さる。でっかく成長してほしい若虎は縮こまり、岡田政権ワーストとなるオープン戦開幕4連敗。虎将は途中出場の栄枝に、氷点下5度の寒さより厳しい言葉を投げかけた。「キャッチャー代わったら、あれだけ変わるということやんか。見てたら分かるやんか、配球。なあ。何回言うてもあかんよな。ピッチャーが壊れてしまうもんな」六回、3番手で高卒2年目の茨木がマウンドに上がった。坂本のリードに導かれ、先頭の今川を空振り三振。代打・野村を二ゴロに抑えると4番の水谷は外角低め150キロ直球でズバッと見逃し三振に仕留めたが...。七回に急変。栄枝にマスクが変わると、若虎バッテリーは精彩を欠いた。安打と四球で無死一、二塁。相手のバスター失敗などもあり、2死三塁までこぎつけるも、代打・郡司には3球続けてチェンジアップから死球。結局2死満塁とし、何とか無失点で切り抜けたが、指揮官は変化球でカウントを悪くする栄枝のリードに「それで、真っすぐをヒットばっかりやろ」とボヤキが止まらなかった。今季の虎は扇の要に苦しんでいる。昨年チーム捕手陣で2番目に多い72試合に出場した梅野は右肩の肉離れで離脱中。3番手捕手として1軍に帯同していた長坂は2月の春季キャンプ中に右肘を故障し、帰阪後、2軍全体練習に復帰したばかりだ。若手有望株の中川は右下肢の故障で別メニュー調整中。栄枝にとって坂本に続く第2の捕手の座をつかむ絶好の機会だからこそ、内容と結果が伴うプレーを見せてほしかった。今年が大卒4年目で勝負の一年に栄枝は「手を尽くして満塁まで持っていった。ゼロで抑えられたのでよく粘った」と必死に前を向いた。最終的には八回、失策も絡んで決勝点を許し、オープン戦は勝ちなしの4連敗。垂れ込める雪雲と捕手難、そして指揮官の評価は、これから少しずつ晴らしていくしかない。(原田遼太郎)■審判にもブツブツ 岡田監督は試合後、青木昴球審(30)のストライク判定にも憤った。先発した門別のきわどい球がことごとくボールとされ「ボールなん? 高いのとったり、ベンチから見とったら分からへんけどな。入ってるやろ、なあ。構えたところに投げてるのに」とムスッ。投手交代のときに球審の顔をのぞきこんだそうで「(誰か)分からへんかった」と首をひねっていた。■19年以来の開幕4連敗?...阪神のオープン(OP)戦開幕4連敗は2019年の6連敗(●●●●●△●○)以来。岡田政権では07年の開幕3連敗が最長だった?...OP戦球団最低勝率は2018年の・143(2勝12敗2分け)。シーズンは最下位だった

◆左翼の定位置を目指す阪神・ヨハン・ミエセス外野手(28)が痛恨の適失を犯した。七回に代打で中飛に倒れ、そのまま守備についたが...。2-2の八回2死一塁で浅間の浅い飛球に猛チャージも届かずファンブル。ファウルゾーンを転々とする間に一走がかえり、勝ち越しを許した。「レフトは(試合で)久しぶりだったが、練習ではやっている。(気持ちを)切り替えてやる」と前を向いた。ミエセスの失策について阪神・筒井外野守備走塁コーチ「ああいう結果が出てしまったという意味では判断ミスというか、もう少し視野を広く。ヒットは割り切るというか。守り方の部分で」

◆5番で出場した阪神・佐藤輝明内野手(24)が六回の第3打席に、左腕・加藤貴の直球を捉え、中堅フェンス直撃の二塁打を放った。「ちょっと詰まった。イメージ通りではないけど悪くはない」。直後の森下の一邪飛では迷わず三塁へタッチアップ。積極的な走塁に「できるだけ一つ先の塁を狙うのは、ずっとやっていること」とうなずいた。

◆阪神・1番の近本光司外野手(29)がオープン戦で初めて複数安打をマークした。五回に中前打を放つと、七回には昨季7勝の左腕、加藤貴から左前にクリーンヒット。「(1、2打席と)2三振した後、(反省して)それをどう生かしたか。結果についてはそれです」と納得の表情だった。沖縄ではマイペース調整が認められ実戦よりも打ち込みを重視。開幕に照準を合わせていく。

◆札幌市営地下鉄「福住駅」から徒歩約10分で札幌ドームへ。2年前までは北海道でプロ野球開催の日に、ファンが、マスコミ関係者が、みんながたどった道のりを、トラ番サブキャップ・原田遼太郎が久々に歩いた。ただ、爽やかな交流戦の時期にしか日本ハム戦を経験したことがなかった原田にとって、3月上旬の、大雪の北の大地は衝撃的だった。「雪はずっと降っているし、足元は雪が積もっていて、歩道と車道の見極めがつきません。ようやくドームが見えてきたら、屋根の上にも雪が積もっていますし」エスコンフィールドではなく、かつての本拠地・札幌ドーム開催になった今回のオープン戦。ドーム内も変化があったらしい。「広告の数が減ったような気がします。何も書かれていないフェンスの部分が目立って、寂しくなってますね」長年いた〝主〟が突然、いなくなると...ということなのだろう。実は阪神は真弓監督時代の2010年、11年に計4試合、オープン戦の時期の札幌ドームを体験している。10年も今回と同様、キャンプを打ち上げて、すぐに北海道にやってきた。日本ハムが梨田監督の時代。真弓監督と同い年の仲良しの縁で、阪神が〝ススキノ〟に呼んでもらえた、な~んてささやかれた。連れていってもらえた当時のトラ番たちは「ラッキー!」とはしゃいだものだ。あの時もドームの屋根の上には大量の雪が積もっていて、北国の雪のすごさを知らなかったトラ番は大はしゃぎした。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
300 1.000
(-)
-
(-)
9
(+6)
4
(+3)
0
(-)
3
(+2)
0.250
(↑0.004)
1.330
(↓0.83)
1
(-)
日本ハム
201 1.000
(-)
0
(-)
9
(+3)
7
(+2)
0
(-)
3
(+2)
0.283
(↓0.014)
2.330
(↑0.17)
1
(8↑)
ソフトバンク
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
3
(-)
1
(-)
1
(-)
0.343
(-)
3.000
(-)
4
(-)
巨人
210 0.667
(-)
0
(-)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
5
(1↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
10
(+3)
9
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.263
(↓0.001)
2.310
(↑0.46)
5
(4↓)
DeNA
111 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
10
(+3)
10
(+5)
1
(-)
4
(-)
0.296
(↓0.001)
3.460
(↓0.96)
7
(2↓)
広島
230 0.400
(↓0.1)
1
(↓0.5)
18
(+1)
18
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.240
(↓0.015)
2.910
(↓0.11)
8
(2↓)
中日
130 0.250
(↓0.083)
1.5
(↓0.5)
7
(+3)
20
(+6)
1
(+1)
0
(-)
0.210
(↑0.003)
5.000
(↓0.33)
9
(1↓)
阪神
040 0.000
(-)
2.5
(↓0.5)
7
(+2)
17
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.162
(↑0.018
3.940
(↑0.56)