楽天(☆3対1★)広島 =オープン戦2回戦(2024.03.02)・倉敷マスカットスタジアム=
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広島
0000001001520
楽天
00000003X3800
勝利投手:渡辺 翔太(1勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(0勝0敗1S))
敗戦投手:益田 武尚(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は、先発・荘司が5回2安打無失点のピッチングを披露。対する広島も、初の開幕投手に内定している九里が4回無失点5奪三振の好投。開幕ローテーションの軸として期待される両右腕が、そろって順調な仕上がりを見せた。

◆楽天のオープン戦広島戦のスタメンが発表された。2年目で先発の柱として期待される荘司康誠投手(23)が先発。2月29日に1軍に合流した入江大樹内野手(21)が「9番遊撃」でスタメンに名を連ねた。試合は午後1時開始。

◆11年目で初の開幕投手が決まっている広島九里亜蓮投手(32)がオープン戦初登板は4回1安打無失点に抑えた。直球を軸に新球種スプリットチェンジを多く試しながら多彩な球種を織り交ぜた。「狙っているところより外れてしまう球が目立ったので修正していかないといけない。真っすぐに関してはある程度コースに投げることができたのはプラスに捉えていいと思う」。上々の滑り出しにも反省を忘れなかった。1回は四球から盗塁と味方の失策で1死三塁としながらも、辰己、浅村を連続三振に切ってピンチを脱した。3回も味方の失策で先頭打者の出塁を許したが、小深田、田中和をいずれもフォークで連続三振。さらに一塁走者の盗塁を捕手石原が刺したことで3人で切り抜けた。初安打を許した4回も1死一塁から2つのゴロアウトで危なげなく、実戦初登板を終えた。すでに新井監督から告げられている開幕へ向けて「次の試合までの期間を1日1日無駄にせずしっかり準備して次の試合に臨みたい」と落ち着いた口調で語った。

◆先発の軸として期待される2年目の楽天荘司康誠投手(23)が、またしても無失点の好投を演じた。今季3度目の登板で初先発し、5回2安打無失点4奪三振。実戦計10イニングで無失点を継続しており「確実に去年よりも自分でできることが増えてきているなというのは投げてて感じる。今の感覚はすごいいい。徐々に徐々に内容も良くしていければ」と力を込めた。最速149キロの直球にスライダー、カーブなどを織り交ぜ、相手打線を翻弄(ほんろう)した。初回に2死三塁のピンチを招くも、4番シャイナーを三ゴロに封じて先制を阻んだ。以降も危なげない投球を続けた。5回1死一塁では、113キロカーブで三ゴロ併殺に切り抜け、無失点でリリーフ陣につないだ。今季の実戦は17日阪神戦が2回1安打無失点、24日中日戦が3回1安打無失点と好投を続け、3度目の登板でも結果を残した。次回登板に向けては「やっぱりインコースをもっと使っていこうかなっていうのは、今日投げててやっぱ思った。意識的に次の登板はインコース、特に真っすぐをちょっと練習できたらいい」と話した。

◆5回表終了後に降雪の影響で一時中断となるほど寒空の中、行われた。開幕投手が決まっている先発九里は、4回1安打2四球5三振無失点。上々の滑り出しとなった。0-0の7回は代打堂林が昨季までチームメートだったターリーから左越えの先制適時二塁打。1点リードの8回に3イニング目となった益田が1死から5連打を浴びて逆転を許した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-開幕投手九里投手が好投新井監督 順調に来ていると思います。-このまま登板を重ねて開幕に新井監督 そうだね。開幕に向けて、あとはしっかり調整していってもらうだけですね。-新球スプリットチェンジを試している新井監督 彼は本当に貪欲なので、現状で満足しない。とにかく常に向上心を持って取り組む選手なので、どんどん試してもらいたいと思います。-益田投手は3イニング目に失点新井監督 投げている球自体はいい球を投げていると思う。それは打たれるときもある。次のマウンドに向けて修正していってほしい。投げている球はすごくいい球を投げています。-滝田投手は中断後の難しい中で好投新井監督 登板を重ねるたびに慣れてきているんじゃないかなと思います。最初はすごく緊張しましたと言っていたけど、投げるたびに雰囲気に慣れてきているんじゃないかなと思います。-最後は森浦投手に火消し役を託したが、シーズン中も新井監督 そう。オープン戦なので、いろんなシチュエーションで投げてもらいたいというのがあったので、あそこは投手を代えました。森浦もあの1アウト満塁でしっかりと抑えて帰ってくるあたり、本当に期待しています。ナイススイングだったと思います。-試合終盤、矢野選手の中堅起用はオプションのひとつ新井監督 もちろん。彼の内野の守備はみんなも認めるところ。外野でも1歩目の打球判断、肩も素晴らしいし、打球への最短距離での入り方も素晴らしいと思います。(外野での起用も)十分、あり得ると思いますよ。

◆広島の新外国人マット・レイノルズ内野手(33=レッズ)がオープン戦初安打をマークした。「2番三塁」で出て、1回1死から楽天荘司のカットボールにうまくバットを合わせて右前打。3回の三塁守備では入江の強いゴロを捕球できず、初失策がついた。「アウトにしないといけない打球だった。その後にいいプレーが出たけれど、普通にアウトに取らないといけない」。自信を持っている守備でのミスを猛省した。

◆道産子新人が降雪による中断も力に変えた。広島ドラフト3位の滝田一希投手(22=星槎道都大)がマウンドで投球練習を始めた5回裏前、雪が強まり6分の中断を挟んだ。それでも先頭の内野安打から落ち着いて後続を断ち、1回を無失点。雪国出身左腕は「サプライズって感じですかね。久しぶりに雪を見られたのでうれしかったですけど、気持ち切れずに投げられたので良かったです」と笑顔だった。

◆広島堂林翔太内野手(32)が元チームメートから唯一の得点を奪った。7回1死一塁で代打出場し、昨季まで広島で2年プレーしたターリーと対戦。浮いたチェンジアップを捉え、左越えの先制適時二塁打。前日1日の球場到着時にハグで迎えられた戦友からの一打に「勝負ごとになったらそこは関係ない。こんなに早く対戦できると思っていなかったですし、こうやって結果がついてきて良かった」と笑った。

◆侍ジャパンに初選出された楽天渡辺翔太投手(23)が、代表合流前ラスト登板で逆転勝ちを呼び込んだ。1点を追う8回に登板。先頭を四球で歩かせたものの、後続を封じて無失点で切り抜けた。その裏に味方が3点を奪い、新守護神・則本をセーブシチュエーションで送り出した。「とにかく0でつなぐことを増やすのが僕の仕事。しっかりつなげて良かった」と力を込めた。

◆"ドクター0"だ。エース格の期待を背負う楽天の荘司康誠投手(23)が、実戦3試合連続となる計10イニング連続で無失点を継続中だ。この日は初球ストライクにこだわり、試合を支配した。先頭宇草を外角高め147キロ直球で中飛に封じると、対戦した打者16人中、13人で初球ストライクをマーク。昨季は制球が乱れ、ボール先行が目立ったが「僕有利で進めていけた。今までにないピッチングの感覚というか、すごく楽に打ち取れるのを感じられたんで、継続してやっていけたらなと思います」と、手応えは上々だった。3回1死から石原、宇草を連続三振に抑えるなど5回2安打無失点で4奪三振。「今の感覚はすごいいい」。今江監督から開幕投手の早川とともに「まずは2本柱で競争し合って」と期待される2年目右腕が、存在感を示し続けている。17日阪神戦、24日中日戦に続いての0行進。「確実に去年よりも自分でできることが増えてきているなというのは投げていて感じるので、今はなんか逆に、ちょっと怖い(笑い)」と荘司。オープン戦の勢いそのままに、シーズン開幕を迎える。【山田愛斗】

◆両軍のスターティングメンバーが発表された。楽天は2年目で開幕ローテ入りを狙う荘司康誠投手(23)、広島は自身初の開幕投手を務めることが決まっている九里亜蓮投手(32)が先発。

◆岡山理大付高出身の広島・九里亜蓮投手(32)が「岡山凱旋登板」。3・29の開幕に向けて順調な仕上がりを示した。「凱旋のように思えますけど、高校3年間で1回しか投げていない。どんなマウンドだったかも覚えていない。1年生大会以来なんで、なんとも言えないです」照れ笑いする右腕はプロでは初のマスカットスタジアムのマウンドに先発として上がり、4回1安打無失点に抑えた。2与四球や味方の失策などで毎回走者を背負ったが、長打を許さず本塁は踏ませなかった。直球は140キロ台ながら決め球のフォークをはじめ、90キロ台のカーブや練習中のスプリットチェンジアップなど緩急を使って5つの三振を奪った。「開幕投手の実感はまだわいていない。1日1日を無駄にしないようにしたい」2月の春季キャンプ中にプロ11年目で初の開幕投手の座を射止めた。昨季は両リーグトップの投球回174回1/3を投げ8勝8敗、防御率2・53をマーク。鯉の鉄腕が29日のDeNA戦(横浜)に向けてグルグルと腕を回している。

◆先発から抑えに転向した則本が3―1の九回の5番手で登板。先頭打者は内野安打で出したものの後続を抑えてセーブを記録した。「緊張感もあり、早い段階で経験できてよかった」と息をついた。最後の打者となった堂林は外角直球で見逃し三振に仕留め、思わずガッツポーズが飛び出した。前回登板で失点していただけに「早く投げたい気持ちもあり、それが出た。オープン戦なのに恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべた。

◆プロ11年目で初となる開幕投手の大役へ、順調な仕上がりを示した。ときおり雪が舞う倉敷マスカットスタジアム。鳥取出身で岡山理大付高、亜大を経て広島入りした広島・九里亜蓮投手(32)は「岡山凱旋(がいせん)登板」の話題を振られ照れ笑いした。「凱旋のように思えますけど、高校3年間で1回しか投げていない。どんなマウンドだったかも覚えていない。1年生大会以来なんで、なんとも言えないです」力のある140キロ台の直球とフォークで5三振を奪うなど4回1安打無失点。毎回走者を背負ったが本塁は踏ませなかった。今春初実戦となったオープン戦で、予定の4回を60球で投げ切った。新シーズンに向けて投球フォームの歩幅を「7足」から「5・5足」程度に改良した。この日は速く小さく落ちる新しい球種「スプリットチェンジ」を実戦で初解禁。進化を続ける右腕に新井監督は「本当に貪欲。どんどん試してもらいたい」と目を細めた。昨季は両リーグトップの投球回174回?を投げ8勝8敗、防御率2・53とフル回転した。今季は3年契約の最終年で、来季以降の米大リーグ挑戦を夢見る。NPB屈指の鉄腕が、29日のDeNAとの開幕戦(横浜)に向けて腕をグルグルと回している。(柏村翔)

◆広島・堂林翔太内野手(32)が昨季までチームメイトだったターリーから恩返しのタイムリーを放った。「2年間一緒にやった仲間。何で打ったんだよ、みたいなことを言われた」。四回の一塁守備から途中出場すると、0─0の七回1死二塁でチェンジアップを左前へ。1日の同戦の球場入りの際にはバスを降りるところで待機していた左腕からハグの歓迎を受けたといい「アメリカンスタイルで一人一人にしていた」と笑顔で振り返った。

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
300 1.000
(-)
-
(-)
9
(+6)
4
(+3)
0
(-)
3
(+2)
0.250
(↑0.004)
1.330
(↓0.83)
1
(-)
日本ハム
201 1.000
(-)
0
(-)
9
(+3)
7
(+2)
0
(-)
3
(+2)
0.283
(↓0.014)
2.330
(↑0.17)
1
(8↑)
ソフトバンク
100 1.000
(-)
0
(-)
5
(-)
3
(-)
1
(-)
1
(-)
0.343
(-)
3.000
(-)
4
(-)
巨人
210 0.667
(-)
0
(-)
20
(-)
7
(-)
0
(-)
4
(-)
0.255
(-)
1.670
(-)
5
(1↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
0.5
(↓0.5)
10
(+3)
9
(+1)
0
(-)
3
(+1)
0.263
(↓0.001)
2.310
(↑0.46)
5
(4↓)
DeNA
111 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
10
(+3)
10
(+5)
1
(-)
4
(-)
0.296
(↓0.001)
3.460
(↓0.96)
7
(2↓)
広島
230 0.400
(↓0.1)
1
(↓0.5)
18
(+1)
18
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.240
(↓0.015)
2.910
(↓0.11)
8
(2↓)
中日
130 0.250
(↓0.083)
1.5
(↓0.5)
7
(+3)
20
(+6)
1
(+1)
0
(-)
0.210
(↑0.003)
5.000
(↓0.33)
9
(1↓)
阪神
040 0.000
(-)
2.5
(↓0.5)
7
(+2)
17
(+3)
2
(-)
2
(-)
0.162
(↑0.018)
3.940
(↑0.56)