中日(★0対3☆)楽天 =オープン戦1回戦(2024.02.24)・アグレスタジアム北谷=
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楽天
10002000031000
中日
0000000000600
勝利投手:田中 将大(1勝0敗0S)
(セーブ:西垣 雅矢(0勝0敗1S))
敗戦投手:根尾 昂(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天は、小深田と太田がそれぞれマルチ安打をマーク。開幕スタメン獲得に向け、バットで結果を残した。対する中日は先発・根尾が4回1失点。走者を背負いながらも、粘り強いピッチングで首脳陣にアピールした。

◆楽天のオープン戦初戦となる中日戦のスタメンが発表された。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた田中将大投手(35)が、今季初実戦で先発し、1イニングを投げる予定だ。ここまでの対外試合7戦は6敗1分けで、引き分けを挟み6連敗中。今江監督体制で初勝利をつかめるか注目だ。試合は午後1時開始。

◆昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた楽天田中将大投手(35)が、復帰登板に臨んだ。今季初実戦となる中日戦で先発。打者4人に11球を投げ、1回を2安打1奪三振無失点。走者を背負った場面以外は、回帰したワインドアップで投げ込んだ。1番三好は中前打、2番辻本は左越え二塁打、3番細川は空振り三振、4番中田は二ゴロだった。昨年10月2日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、145日ぶりの実戦登板。今月1日から18日までの沖縄・金武キャンプでは、打撃投手やシート打撃で打者との対戦は1度もなく、ぶっつけ本番での復帰マウンドとなった。

◆楽天が今江敏晃監督(40)体制8戦目で初勝利をつかんだ。今季対外試合は6敗1分けと苦しんできたが、長いトンネルから脱出した。1回2死三塁で4番浅村の実戦初安打となる中前打で先制すると、5回1死一、三塁ではベテラン岡島が左中間へ2点適時二塁打を決め、リードを広げた。投手陣は田中将が1回、荘司が3回、新外国人のニック・ターリー投手(34=広島)が1回、ドラフト5位の松田啄磨投手(21=大産大)が3回、西垣が1回と5人で無失点リレー。14失点大敗した前日23日の練習試合ロッテ戦の悪夢を振り払った。打線が10安打を放ち、投手陣が無失点を守り抜いて勝利。今江監督は「負けるより勝つ方がいいなっていうのはあらためて思いました。本当に内容がいいところが多かったですね」と振り返った。

◆中日根尾昂投手(23)が、開幕ローテ入りへ1歩前進した。投手転向3年目右腕は、楽天戦でオープン戦初登板。失点は初回、浅村に許したタイムリーだけで、4回5安打1失点の粘投を見せた。雄たけびをあげながら、腕を振った。初回先頭小深田に右前打を許し、2死三塁で迎えたのは大阪桐蔭の先輩浅村。直球勝負の2球目をセンターにはじき返され失点した。その後も毎回得点圏に走者を背負いながらも要所で粘った。最速145キロをマークし、4回67球でマウンドを降りた。「(浅村は)いい打者で、胸を借りるぐらいの気持ちで、思い切り投げた。リズムだったり、走者が出た時にテンポが遅くなったりもした。次の1点は防げたのでそこが良かった。次投げる時に先に点をやらないように投げたい」。昨春キャンプは制球を乱しキャンプでの実戦登板を逃していた。負け投手にはなったものの、投手転向後初のオープン戦登板で結果を残した。17日のDeNAとの練習試合では3回パーフェクト。これでキャンプ対外試合は7回1失点。立浪監督も「両サイドに球が動くのが1つ特徴。踏ん張れたのは、根尾にとっても大きな収穫。次は5、6回を投げて、チャンスをつかんでほしい」と戦国模様の開幕ローテ入りへ及第点を与えた。【伊東大介】

◆開幕投手候補の楽天荘司康誠投手(23)が、主軸を堂々封じた。3回1安打無四球4奪三振と好投。4回には2者連続で空振り三振に斬った。4番中田を切れ味鋭い外角スライダーで仕留めると、続くディカーソンも内角フォークで封じた。「特に3イニング目は結構イメージしたような三振を取れたので、すごくいい組み立てもできたなと思います」と納得の表情を浮かべた。

◆まだまだ、これから-。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた楽天田中将大投手(35)が、復帰登板を果たした。オープン戦初戦の中日戦(北谷)で先発。「まず無事に終わって良かったです」。打者4人に11球を投げ、1回を2安打無四球1奪三振で無失点。昨年10月2日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来、145日ぶりの実戦に胸をなで下ろした。打席に旧知の4番中田を迎えると、思わず笑みを浮かべた。1点リードの1回2死二塁で対戦し「(中田が)出るかどうかも知らなかったですし、(笑顔は)気のせいじゃないですか。本当に今日、自分のことだけだったんで。『あーっ』とは思いましたけど」。初球は球団計測でこの日最速の141キロ直球でボール。捕手太田のサインに首を振ってから投じた2球目、131キロのスプリットで詰まらせ二ゴロに封じた。駒大苫小牧(北海道)時代に出場した05年夏の甲子園準決勝でも対戦経験がある、1学年下の中田を封じると、お役御免となった。沖縄・金武キャンプでは打撃投手やシート打撃で1度も登板せず、この日の実戦を迎えた。「本当にシートの延長みたいな感じ」と表現しつつ「打者に向かって投げられたことが一番大きな収穫」とうなずいた。投球フォームは国内で15年ぶりのワインドアップに回帰。好調時のように150キロ台は出ていないが、直近ブルペンの138キロから3キロ速い最速をマークし、順調な回復ぶりを示した。次回登板は未定で、体の状態を慎重に見極めながら日程を決めていくという。今江監督は「もちろん、開幕に向けて準備をしてもらいたい」と話すが、田中将は「まだまだやらないといけないことはたくさんある」と冷静に受け止める。試合後は約5分30秒の取材時間で「まだまだ」を8度連呼。日米通算200勝に3勝と迫るレジェンド右腕が、141キロから再出発した。【山田愛斗】

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(34)は今季初実戦で2打数2安打とアピールした。「6番一塁」で出場。2回は荘司の低め直球を捉え、右中間へ二塁打。「1試合目で自分のしたかったスイングができた。すごくうれしい」とニヤリ。新加入の中田と一塁手を争うが、「そこを意識することはない。やるべきことをやってチームに貢献したい」と来日9年目のベテラン助っ人は動じなかった。

◆中日は根尾昂投手(23)、楽天は田中将大投手(35)が先発。今季先発ローテーション入りを狙う根尾は17日のDeNA戦との練習試合(北谷)で3回をパーフェクトに抑える好投。首脳陣にさらなるアピールをかけるべくオープン戦初先発に臨む。

◆中日は打線が振るわず、零封負け。オープン戦は23日の広島(北谷)から2連敗となった。先発の根尾昂投手(23)は一回2死三塁から浅村に中前適時打を打たれ先制を許した。二回以降も毎回安打を許して走者を背負ったがしのいで4回5安打1失点。五回から2番手で登板した小笠原慎之介投手(26)は一死後、平良、浅村、岡島に3連打を浴び2点を失った。打線は田中将、荘司、ターリーら楽天投手陣を打ちあぐねて得点できず、0ー10で敗れた前日の広島戦(北谷)に続き、零封されての連敗となった。

◆楽天の田中将が、昨年10月下旬に受けた右肘のクリーニング手術後で初となる実戦マウンドに臨んだ。先発で1回を2安打無失点。「結果どうこうより、しっかり打者に投げるだけだった。投げられたことが大きなステップ」と話した。投じた11球のうち球団のスピードガンで最速は141キロ。本来の力とはほど遠く「まだまだここから」と繰り返した。日米通算200勝まで残り3勝として臨むシーズン。今後に向け「球速や制球もそうだし、イニングも投げていかないと」と冷静に課題を並べた。

◆中日の4番を務めた中田は2試合連続で無安打に終わった。一回は走者を二塁に置いた場面で二ゴロ、四回は空振り三振を喫し、次の打席で代打を送られた。「目が慣れていない。構えがしっくりきていない」と首をひねった。ベンチに下がった後は室内練習場で打撃フォームを確認。「フォームを一から見直そうかなとも思っている。がらっと変える可能性もある」と迷いがある様子。チームは2試合連続で無得点だった。(アグレ北谷)

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
200 1.000
(-)
-
(-)
19
(+10)
5
(+1)
0
(-)
3
(+3)
0.311
(↓0.003)
1.500
(↑0.5)
1
(5↑)
ヤクルト
100 1.000
(-)
0
(-)
1
(-)
0
(-)
0
(-)
1
(-)
0.241
(-)
0.000
(-)
1
(8↑)
楽天
100 1.000
(-)
0
(-)
3
(-)
0
(-)
0
(-)
2
(-)
0.294
(-)
0.000
(-)
4
(3↓)
広島
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
11
(+1)
10
(+10)
1
(-)
1
(-)
0.268
(↓0.073)
3.000
(↓3)
5
(2↓)
中日
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
0
(-)
13
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.167
(↑0.034
6.500
(↑3.5)
5
(2↓)
阪神
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
4
(-)
10
(+1)
2
(-)
2
(+1)
0.152
(↓0.085)
5.060
(↑3.94)