中日(★0対10☆)広島 =オープン戦1回戦(2024.02.23)・アグレスタジアム北谷=
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広島
202112200101401
中日
0000000000400
勝利投手:益田 武尚(1勝0敗0S)
敗戦投手:髙橋 宏斗(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】中村 健人(1号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は先発・益田と2番手・黒原が、それぞれ3回無失点の好投。開幕ローテーション候補の両投手が、首脳陣へのアピールに成功した。一方の中日は、小刻みに失点を重ねて計10失点。ピッチャー陣の調整に不安を残す結果となった。

◆中日に新加入した中田翔内野手(34=巨人)が23日、広島とのオープン戦(北谷)に「4番一塁」で対外試合に初出場した。初回2死一塁の第1打席は1ストライクから広島益田の高め直球に手を出し、捕飛。4回2死走者なしでの第2打席はカウント2-2から広島2番手黒原の7球目変化球で空振り三振を奪われた。5回守備からは宇佐見と交代。移籍後初実戦の出番を終えた。「思ってたより速かったからびっくりした。(見え方も)全然ダメ、良くなかった。最後の打席も追い込んでから、ファウルの練習もしたかったけど、それどころじゃなかった」。ファンヘのお披露目戦での2打数無安打に頭をかいた。この日はファウルチップを左足を当てたこともあり24日楽天戦(北谷)の出場は微妙。「(1試合)2打席でいくんやったら、やっぱり5、6試合たってから、やっとアジャストできるようになってくるかな」と、3月上旬に実戦仕様に仕上げる青写真を描いた。立浪監督も「これから打席を増やせばいい。いい調整をしてもらいたい」と、ベテランに信頼を寄せた。

◆中日高橋宏斗投手(21)がオープン戦に初先発した。初回にいきなり先頭田中、田村に連続長打を浴び2失点。2回を投げ、34球2安打1四球2失点で実戦初登板を終えた。最速154キロをマークした右腕は「真っすぐ以外のスプリット、カットボール、カーブを全部投げたが、カウントも取れ勝負にもなるっていう感覚は自分の中でもつかめた。真っすぐのタイミングが合ってくれば。まだまだ上に行けるかなという感じ」と振り返った。キャンプイン当初は自主トレに参加したドジャース山本由伸投手(25)を思わせるすり足気味のフォームで投げていたが、打撃投手、シート打撃で結果を残せず、従来型の足を上げるフォームに修正。新フォームでの対外実戦初登板には「ある程度はまとまりが出ていて、しっかりと自分のものにもなってるかなっていう感覚はある。引き続き感覚が良くなるようにやっていきたい」と話した。

◆広島の初陣を任された益田武尚投手が、3回無安打無失点と結果を残した。1回2死一塁は中日・中田を捕飛に打ち取り、2回は先頭への四球も併殺などで3人で切った。今年最長となる3回は8球で3者凡退。右腕を下げたフォームの完成度は増しているが、本人は「前回と同じ課題が出たので、次しっかりつぶせるように練習していきたい」と2四球を反省点とした。中継ぎだけでなく、先発としても開幕1軍候補に挙げられる。

◆広島の若き侍・田村俊介外野手(20)が、先輩侍切りだ。1回無死二塁。中日高橋宏に追い込まれながら高め真っすぐを強振。「ストレートに若干差し込まれている感じがしたので、真っすぐタイミングでいきました」。右中間を深く破る先制打となり、一気に三塁を陥れた。昨年WBC世界一の侍戦士・高橋宏からの一撃が、打線に火をつけた。新井監督も「フォークをケアしながらのバッティングだったと思う。いい投手からでもあるので、自信にしてもらいたい」とたたえた。愛工大名電時代は、抑えられた記憶しかない1学年上の右腕からの一打だけでなく、3回は土生から左前打でチャンスメーク。二盗も成功させた。7回2死二塁では梅野から右前適時打を放った。昨年のオープン戦は序盤につまずいたが、今年は初戦から3安打2得点2打点。実戦3試合続けて2番打者として起用され、14安打10得点の打線をけん引。開幕スタメンへ猛アピールした。

◆広島中村健人外野手がオープン戦チーム初本塁打。「2打席凡退していたので、絶対にこの真っすぐだけは逃さないと思った結果、いいスイングが出来たと思います」。

◆広島栗林良吏投手(27)がオープン戦初登板を1回無失点に抑えた。7回に登板し、安打と四球で1死一、二塁。中日尾田を二飛、石橋を空振り三振に切った。無失点投球も、最速145キロの直球の仕上がりに不満顔。「良くなかったと思います。真っすぐを良くしないと、他の球種も生きないのかなと思いました」。キャンプ期間中の実戦登板の予定はなく、キャッチボールなどで状態を上げていく。

◆両軍のスターティングメンバーを発表。中日は高橋宏斗投手(21)が、広島は益田武尚投手(25)が先発。

◆広島・田村俊介外野手(20)がオープン戦開幕戦の初打席で先制の三塁打を放った。「2番・右翼」で出場し、一回先頭の田中が二塁打で出て打席へ。中日の先発・高橋宏の5球目を振り抜き、打球が右中間を抜け、一気に三塁へ滑り込んだ。17日の対外試合初戦となるロッテとの練習試合(沖縄)でも初打席で先制2ラン。1軍出場わずか10試合で侍ジャパンに選出された実力はホンモノのようだ。

◆広島・益田武尚投手(25)がオープン戦開幕投手を務め、3回無失点で開幕ローテ入りへ前進した。「ボチボチ。(相手は)まだオープン戦の段階。応援がある中、いい緊張感で投げることができた」切れのある直球に変化球を織り交ぜて二塁すら踏ませなかった。一回2死と二回先頭で1つずつ四球を許したものの、後続を打ち取りピンチを回避。三回を三者凡退に仕留め無安打のままマウンドをおりた。東京ガスからドラフト2位で入団し、1年目の昨季は中継ぎとして8試合の登板にとどまった。昨秋キャンプで新井監督と黒田球団アドバイザーから助言を得て、少し腕を下げた新しいフォームに挑戦中。先発と中継ぎの両にらみでアピールを続ける。

◆広島の新鋭、田村が適時三塁打など3安打2打点と打撃で存在感を示した。先発候補の益田と黒原はいずれも3回を無失点と好投。主力の小園と坂倉はともに2安打を放った。中日の高橋宏は一回に制球を乱して2失点と課題を残した。

◆中日2年目の中継ぎ、松山が力強い投球を見せた。九回に出て2者連続三振を奪うなど三者凡退に。「3人でしっかり抑えることが大事。欲を言えば、3者連続三振だったら100点だった」と貪欲に話した。22日の投球練習で大塚投手コーチや立浪監督から助言を受け、課題だった体の開かない投げ方に取り組んだ。すぐに好結果で応え「修正できたので良かった」と表情を引き締めた。

◆中日の岡林が四回の守備から交代した。立浪監督は右肩に違和感があったためと説明し「様子を見ないと分からない」と話した。近く病院で検査する予定。

◆侍ジャパンに選出された広島・田村俊介外野手(20)が中日戦に「2番・右翼」で出場し、先制三塁打を含む3安打2打点だった。その名が広島から全国に広がりつつある。プロ3年目、1軍出場わずか10試合で侍ジャパン初選出となり注目を集める田村が高橋宏を攻略した。「自分の〝間〟、タイミングで打てている。(愛工大名電高)2年の春に(中京大中京高3年の高橋宏と)対戦したときは打てていなかったので、今日打てて良かった」一回無死二塁で直球を振り抜き、打球は右中間を抜け、三塁に滑り込んだ。17日のロッテとの対外試合初戦(沖縄)でも1打席目に先制2ランを放っており、またもやロケットスタート。三回は左前打と二盗、七回にはトドメの右前適時打を放って、この日のチームの10得点の猛攻を締めくくった。田村に負けじと小園が2安打3打点、坂倉が2安打2打点。同一リーグのライバルとの前哨戦で、侍ジャパントリオが躍動した。さらに矢野が2安打、中村健にも一発が飛び出し、新井監督は「全員がガツガツ、アピールしてくれている」と目を細めた。猛アピールの中心にいる田村は侍ジャパンの強化試合で、入団前から尊敬するスラッガーとの共演を心待ちにしている。〝令和の三冠王〟ことヤクルト・村上への弟子入りを希望し「同じ左(打者)なのでタイミングの取り方やバットの出し方を聞いてみたい」と探究心は尽きない。「毎試合ヒットが1本は最低限出るようにしたい」と田村。チームは対外試合に続き、オープン戦でも白星発進。外野の高レベルなレギュラー争いも激しさを増している。(柏村翔)2安打3打点だった遊撃のレギュラー候補の広島・小園 「良い感覚でできている。継続できるようにしたい」オープン戦チーム1号を放った広島・中村健 「うれしい。他の人より打って、他の人より打点を稼ぎたい」

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<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
巨人
100 1.000- 9400 0.3142.000
1
広島
100 1.0000 10011 0.3410.000
3
中日
010 0.0001 01000 0.13310.000
3
阪神
010 0.0001 4921 0.2379.000