1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 1 | 1 |
ロッテ | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | X | 8 | 9 | 0 | 2 |
勝利投手:中村 稔弥(1勝0敗0S) 敗戦投手:スチュワート・ジュニア(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテがファイナルステージ進出に王手をかけた。ロッテは初回、荻野とポランコのソロで2点を先制する。4-2となって迎えた6回裏には、安田と藤原の適時打で3点を奪い、追加点を挙げた。投げては、先発・佐々木朗が3回無失点。以降は5投手の継投でリードを守った。敗れたソフトバンクは、投打に精彩を欠いた。
◆/かっこよすぎる37歳\レフトスタンドへ高い弾道荻野貴司が先頭打者アーチ?プロ野球(2023/10/14)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/BTdwXNeI5S
◆/見てくれ、このパワー??\これがホームラン王の実力ポランコが誰も追わない完璧弾?プロ野球(2023/10/14)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/P6NcGDy9eR
◆ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手(32)がCS初戦で特大の1発を放った。1回、荻野の先頭打者弾の余韻が冷めやらぬ中、2ボールからソフトバンク先発スチュワートの真ん中低め、151キロ直球を完璧に捉えた。打球は中堅周東も追うのを諦め、右中間スタンド中段まで届く推定飛距離125メートルの特大アーチとなった。球場は花火が上がり、大歓声に包まれた。「今日はしっかり準備してたし、練習から良い感じだった。ストレートを待ってて、そのボールをしっかり打ち返すことができた。パワー!」とコメントした。ポランコはレギュラーシーズン、スチュワートに対して、6打席で3打数3安打3四球と得意にしており、大舞台でも変わらず力を発揮した。
◆ロッテが荻野貴司外野手(37)の先頭打者アーチで先制した。初回、1ボールからの2球目、ソフトバンク・スチュワートの中に入った150キロに反応。体をくるりと回転させると、打球は左翼席中段まで飛んだ。「頑張りました! とにかく先制点を取りたいと思っていたので良かったです! でも、まだまだこれからです。どんどん援護できるように次も頑張ります!」と声を弾ませた。ロッテの選手がプレーオフ、CSで先頭打者アーチを放つのは、16年のCSファーストステージのソフトバンク戦で清田が2試合連続で放って以来、2人目となった。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が先発し、いきなり初回先頭の周東に対し、161キロの直球で発進した。2年前のCS開幕戦の楽天戦では159キロ止まりだったため、自身CS初の160キロ超え。初回は161キロが3球。最後は3番柳田を146キロのフォークで空振り三振に抑え、3者凡退に封じた
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が先発し、3回完全で降板した。体調不良による「特例2023」で抹消され、CS初戦で27日ぶりの復帰登板。ぶっつけ本番での復帰マウンドだったことも考慮され、3回4奪三振で試合をつくり、お役御免となった。「試合前からファンの皆さんがすごい良い雰囲気をつくってくれて、すごく気持ちが高ぶりました。ファンの皆さんの応援が力になりました」。いきなり初回先頭の周東に対し、161キロの直球で発進した。2年前の21年11月6日、CS開幕戦の楽天戦(ZOZOマリン)では159キロ止まりだったため、自身CS初の160キロ超えだ。初回は161キロが3球。2回には三森相手に162キロ。3回には甲斐にも162キロ。甲斐を中飛に抑え、ベンチに下がると、吉井監督から握手に加え、尻をポン、ポンッ、ポンッと3度たたかれ、感謝された。佐々木朗はWBCで世界一に貢献後の今季、自己最速を165キロに更新した。5月に右手中指のマメで登板間隔を空けた時期があったにもかかわらず、前半戦だけで7勝をマークした。だが、オールスターから中4日で迎えた7月24日の西武戦で左脇腹を痛め、翌25日に左脇腹肉離れで登録を抹消された。9月10日オリックス戦(ZOZOマリン)で復帰登板を果たすも、復帰3戦目予定だった同24日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)を発熱で登板回避。同30日から1軍に再合流し、今月9日には楽天モバイルパークでブルペン入りしたが、レギュラーシーズン中の復帰はならなかった。同9日の時点ではCS復帰登板について慎重な姿勢を貫いていた吉井理人監督(58)も、先発投手離脱で「チームで一番良い投手なので。CSの初戦を任せる状態にあると思って選びました。クライマックスに出られるのが決まって、初めての練習の時には顔がキュッと締まっていたので、スイッチが入ったち思います」と決断。しっかり役目を果たした。
◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(23)が2回1/3を2安打4失点で降板した。わずか2球で出ばなをくじかれた。0-0の初回。1ボールからロッテ先頭の荻野に先制ソロを献上。2死走者なしでは4番ポランコに151キロ直球を捉えられ、右中間へ特大ソロを浴びた。3回は3四球を与え、1死満塁としたところでマウンドを後にした。今季レギュラーシーズンでロッテ戦は2戦2敗、防御率7・20と苦にしていた。初登板となったポストシーズンも苦手意識を払拭できなかった。1死満塁で2番手で登板したヘルナンデスは、ポランコを遊ゴロに打ち取ったが、併殺を狙った三森の悪送球で2点を失った。
◆/この一発が空気を変える。\確信しないほうがおかしい柳田悠岐の特大アーチ?プロ野球(2023/10/14)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/CrZwOdGz5K
◆ヤス、ごめーん! ロッテ吉井理人監督(58)が思わず選手に謝る一打だった。4-2で迎えた6回無死一、二塁、5番に入った安田尚憲内野手(24)にバントのサインが出た。プロ6年目のここまで犠打0の安田は、初球、2球目と送れず、すぐに追い込まれた。バントのサインが解かれると、3球目で右中間へ適時二塁打を放った。送れなかった直後だけに、二塁ベース上で苦笑い。ベンチでは吉井監督と金子戦略コーチが並んで笑いをこらえた表情を浮かべた。吉井監督は安田に向かって両手を合わせた。安田は「バントを失敗して頭が真っ白になってしまいましたが、結果良いところに飛んでくれて良かったです。無心で打ちました!」とコメントした。前日もバント練習を行ったが、3球続けて失敗。見守った吉井監督から「ヤス! もうスリーバント、失敗やぞー」と突っ込まれていた。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)がCS通算9号2ランを放った。0-4で迎えた1死一塁。ロッテ坂本の内角カットボールを右翼スタンド上段に運んだ。「いいスイングで完璧に捉えることができました。まず2点をかえすことができてよかったです」と振り返った。この1発でCS通算9本塁打とし、歴代2位タイに浮上。同トップ10本塁打の内川に1本差と迫った。30打点は単独2位でトップ内川の31打点に1差とした。
◆/まさかの謝罪!?\バントできずも打って決めた安田尚憲がタイムリー2ベース吉井理人監督もごめんなさい???プロ野球(2023/10/14)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/nvGcjbKrYC
◆2位ロッテがCSファイナルステージ進出に王手をかけた。投打が、がっちりかみ合った。先発の佐々木朗希投手(21)が3回を打者9人、完璧に抑え降板。4回から継投でつないだ。打線は初回、荻野貴司外野手(37)がソフトバンク・スチュワートから左翼へ先制の先頭打者アーチを放った。さらに、グレゴリー・ポランコ外野手(32)もソロを放ち、初回に2得点。3回に2点、5回には3点と着実に得点を積み重ねていった。球場は満員御礼。白いホームのレプリカユニホームを着たファンでびっしり埋まった。佐々木朗は「試合前からファンの皆さんがすごい良い雰囲気をつくってくれて、すごく気持ちが高ぶりました。ファンの皆さんの応援が力になりました」と感謝した。レギュラーシーズン最終戦の楽天戦に快勝し、CS出場、しかも本拠地での開催を手にした。9月後半には7連敗もあったが、それを乗り越え、チームは勢いづいている。
◆発熱による体調不良で離脱していたロッテ佐々木朗希投手(21)が3回完全投球で復帰戦を飾り、チームに勢いをつけた。CSファーストステージ初戦のソフトバンク戦に先発。27日ぶりの実戦でイニング限定だったが、160キロ超の直球とフォークを中心に打者9人から4奪三振で、2年ぶりの"開幕投手"の重責を果たした。打線も荻野貴司外野手(37)の先頭打者弾など9安打8得点で援護。2万9126人の大歓声にも背中を押され、オリックスとのCSファイナルステージ進出に王手をかけた。「うおおおぉ~~~」。佐々木朗が、初球から大観衆をどよめかせた。体調不良明け、ぶっつけ本番、27日ぶりの復帰登板。しかもCS初戦の大一番。吉井監督から託されたのは、3回まで。現状で出来ることを-。「2日前のブルペンでの感覚が本当に良くなかったのですが、それでも監督が『行ってくれ』と。結果は監督のせいにして、自分のベストを尽くすだけかと思って投げました」。信じてはいるが、固唾(かたず)をのんでマウンドを凝視するファンを、初回の1球で安心させた。先頭のソフトバンク周東に161キロ直球。セーフティーバントの投手ライナーを反射神経良く、難なくキャッチした。パ・リーグ史上最年少20歳0カ月でCS開幕投手を務めた21年11月6日の楽天戦ではなかったCS初の160キロ超えだ。花火などの球場演出。声出し解禁の中での初CSも力に。「1カ月くらい間が空いたので、もちろん不安もありましたけれど、ファンの勝つぞという雰囲気がすごかったので、それに引っ張られる形で気持ちも入った」。初回からイニングをまたいで柳田、近藤を連続空振り三振。3回にも今宮、柳町を連続空振り三振。この日最速162キロの直球だけでなく、フォークも低めに。「どうにか0点で後ろにつなぐことが出来て良かった」。4月6日以来の"完全試合バッテリー"となった松川とグータッチ。ベンチでは吉井監督から尻をポン、ポンッ、ポンッと3度たたいて感謝された。WBCでの世界一後、チーム合流初日に「マリーンズでもシャンパンファイトやりましょう」と円陣の中心で仲間に誓った今シーズン。オールスター後は左脇腹肉離れの離脱もあって0勝に終わった悔しさは、ポストシーズンで晴らす。「僕が毎日出るわけではないので、勝ってくれると信じて、自分の出番が来たら良いピッチングを出来るように頑張ります」。日本一に向けて、「令和の怪物」が次の標的を定めた。【鎌田直秀】
◆/投打に隙なし\CSファーストステージ第1戦ロッテが快勝?プロ野球(2023/10/14)??ロッテ×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#chibalotte pic.twitter.com/o3wplqunyS
◆発熱による体調不良で離脱していたロッテ佐々木朗希投手(21)が3回完全投球で復帰戦を飾り、チームに勢いをつけた。CSファーストステージ初戦のソフトバンク戦に先発。27日ぶりの実戦でイニング限定だったが、160キロ超の直球とフォークを中心に打者9人から4奪三振で、2年ぶりの"開幕投手"の重責を果たした。打線も荻野貴司外野手(37)の先頭打者弾など9安打8得点で援護。2万9126人の大歓声にも背中を押され、オリックスとのCSファイナルステージ進出に王手をかけた。佐々木朗が3回を完全に抑えて交代。日本シリーズでは07年<5>戦山井(中日)が8回、20年<3>戦ムーア(ソフトバンク)が7回、99年<3>戦永井(ダイエー)が6回を無安打で降板した例があるが、プレーオフ、CSで無安打で降板の先発投手は佐々木朗が初めて。
◆ソフトバンク先発のカーター・スチュワート投手(23)が2回1/3を2安打4失点でKOされた。初回に1番荻野、4番ポランコにソロを許し、3回は3四球を与え、1死満塁として降板。今季ロッテ戦は2戦2敗、防御率7・20と苦しみ、初のポストシーズン登板でも黒星がつき「ベストパフォーマンスを出すことができなかった」と肩を落とした。
◆3位ソフトバンクが2位ロッテに敗れ、初戦を落とした。残り2試合で2連勝しなければ今季終戦になる。藤本博史監督(59)は「負けは負け。明日負けたら終わりというのはみんなが分かっている。切り替えていくしかない」と必死に前を向いた。ポストシーズン初登板のカーター・スチュワート投手(23)が誤算だった。2回1/3を2安打4失点で先発の役目を果たせず。初回に荻野、ポランコにソロ本塁打を献上。3回は3四球で制球を乱し、1死満塁とピンチを背負ったところで降板した。一方の打線は相手先発の佐々木朗に3回完全投球を許すなど、5回まで1安打と沈黙した。藤本監督は「ヒットを1本も打てなかった。いいピッチャーです」と完全にお手上げ。4点を追う6回に柳田悠岐外野手(34)が坂本から2ランを放ち、一時は2点差に迫ったが、直後の6回に3失点とリードを5点に広げられた。CSファイナルステージ進出に向け、ホークスは後がない状況となった。
◆ロッテ本拠地のアナウンス担当を33年間務め、今季限りで卒業する谷保恵美さん(57)の"アンコール"にZOZOマリンが盛り上がった。両チームのスターティングメンバー発表を前に、「本日はご来場頂まして誠にありがとうございます」とアナウンスすると、場内からは大きな拍手が送られた。ロッテ先発の佐々木朗希投手(21)のアナウンスでは「ロ~~キ~」と約3秒間、勝利時は「試合終了でございます」と、朗らかに美声を発揮した。13日には「いつも通り元気にファンの皆さんと一緒にファイナルステージ進出を後押しできればと思ってるので。最後まで頑張ります。きっとファンの皆さんがいつも以上の力が出るように声をくださると思うので、勝ち上がって大阪に乗り込んでほしいですね。負けずにアナウンスしたいと思います」と心境を話していた。
◆ロッテ荻野貴司外野手(37)が躍動した。初回、1ボールからの2球目、スチュワートの150キロを引っ張り左翼へ先制の先頭打者アーチ。「ストライクが来たら全部いこうと。(佐々木朗を)早く援護したかった」と一振りで打線に勢いを付け、9安打8得点につなげた。右翼守備でも好守。吉井監督から「ハッスルしてくれ」と送り出されたベテランは「監督の言葉どおりできたかと思います」と控えめに胸を張った。佐々木朗希先発! ロッテ-ソフトバンク 広島延長11回サヨナラ勝利/CS速報
◆発熱による体調不良で離脱していたロッテ佐々木朗希投手(21)が3回完全投球で復帰戦を飾り、チームに勢いをつけた。CSファーストステージ初戦のソフトバンク戦に先発。27日ぶりの実戦でイニング限定だったが、160キロ超の直球とフォークを中心に打者9人から4奪三振で、2年ぶりの"開幕投手"の重責を果たした。打線も荻野貴司外野手(37)の先頭打者弾など9安打8得点で援護。2万9126人の大歓声にも背中を押され、オリックスとのCSファイナルステージ進出に王手をかけた。荻野が先頭打者本塁打。プレーオフ、CSの先頭打者本塁打は17年ファイナルS<1>戦茂木(楽天)以来11人、13本目。荻野の37歳11カ月は、08年2S<1>戦李炳圭(中日)の33歳11カ月を抜いて最年長。日本シリーズを含めても99年<2>戦秋山(ダイエー)の37歳6カ月を上回り、ポストシーズン最年長の先頭打者本塁打となった。また、先頭打者本塁打がV打は、80年<1>戦平野(近鉄)09年1S<1>戦高須(楽天)17年1S<2>戦、ファイナルS<1>戦茂木に次いで4人、5度目。
◆CSでは捕手最年少となるスタメン出場を飾ったロッテの19歳、松川虎生捕手が、好リードで勝利に貢献した。先発佐々木朗と4月6日の日本ハム戦(ZOZOマリン)以来約6カ月ぶりにコンビを組み、3回完全投球をアシスト。「一番良いボールだけを選択した。勝てて良かった」と笑顔を見せた。CSはプロ2年目で初出場で「めちゃくちゃ緊張しましたけど、堂々とやることが大切」と振り返った。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が反攻アーチをかけた。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの第1戦でロッテ佐々木朗に3回完全投球を許すなど完敗。主将は6回に一時2点差に迫る2ランで気を吐いた。07年以降のCSで黒星発進からファーストステージを突破したのはわずか2チームと、データ上は狭き門。ギータの一撃を逆王手につなげる。ソフトバンクが終戦の危機に追い込まれた。CSファーストステージで初戦黒星。残り2試合を2連勝でしかファイナルステージへの切符はつかめない。3位からの下克上を目指すチームにとって厳しい船出。ロッテ佐々木朗には手も足も出ずに3回パーフェクト投球を許した。藤本監督は「病み上がりといっても160キロは出ているし、こっちはヒットを1本も打てなかった。いいピッチャーです」と認め、お手上げだった。主砲の一打が希望の光だ。0-4の6回1死一塁で柳田が反撃の2ラン。坂本のカットボールを右翼スタンド中段まで運んだ。試合後は「負けたので意味はない」と受け流したが、CS通算9本塁打で歴代2位タイに浮上。同トップ10本塁打の内川に1本差と迫った。30打点は単独2位でトップ内川の31打点に1差。「CS男」は健在で、第2戦以降の戦いにも期待がかかる。日本シリーズを含めてポストシーズンで本塁打を打てば11戦11勝という不敗神話は途絶えた。それでも「また明日頑張ります」と短い言葉で雪辱を誓った。07年に採用されたCS。ファーストステージの初戦で黒星を喫して突破したのは、15チーム中2チームだけで、確率は13・3%と低い。さらに対象を3位チームに限定すると17年の楽天しか前例がない。藤本監督は「負けは負け。明日負けたら終わりなので、切り替えていくしかないです」と必死に前を向いた。背水の陣で臨む15日は今季10勝、ロッテに3戦3勝の有原が中5日で先発。何度もチームを救ってきた新加入右腕で、逆王手を狙う。タクトを握る指揮官の手にも力が入る。「全員でいきます。(有原も)悪いと思ったらすぐに代えます。勝つしかないわけだから、選手はそういう気持ちでやってくれれば」。次は意地を見せる。【只松憲】▽ソフトバンク森ヘッドコーチ ロッテに理想的な野球をやられてしまった。もうやるかやられるか。負けたら終わりなので高校野球のトーナメントのつもりで戦うしかない。
◆ロッテが初戦を快勝し、ファイナルステージ進出に王手をかけた。試合後の吉井理人監督(58)の一問一答は次の通り。-ゲームを振り返って朗希がショートスターターでしっかりゲームを立ち上げてくれたので、あとは荻野の1発ですね。いい感じで打ったと思います。-初回は荻野、ポランコに1発勢いのつくホームランだったと思います。-佐々木朗の投球はまだ本調子ではないと思うんですけど、今の状態で一番最高のボールを投げてくれたと思います。-攻撃の内容は良かったです、本当に安田もスーパー安田になってくれてよかったです。-6回は、安田に謝罪していたバントのサインを出したんですけど、いらないなと。いい安打を打ってくれました。-継投でつないだ朗希が投げても3回と決めていたので。ブルペンデーのような感じでいきました。-最終戦を取ってここにそうですね。みんなハッスルプレーをしてくれて良かったと思います。-佐々木朗の次回登板はまずあしたの状態を見てからですね。できればほんとに投げてもらいたいです。-佐々木朗は3回が限度そうですね。投げられないことはないと思うんですけど、(発)熱明けだったので。投手はいろいろデリケートなところだと思うので、良いところで終わりました。-本来の力に見えたブルペンのこれまでの調整が本当に大丈夫かなという調整だったので。今日はマウンドだったので。いつもと違うアドレナリンや、力が作用してボールが出たと思うんですけど。逆にその反動が怖いので、今日はこれくらいでよかったと思います。-3回の後は左の継投そうですね。ゲーム前からプランを立てて、選手たちには伝えていました。前回のブルペンデーも坂本がやられたのかな。でも、みんなよく頑張ったのかなと思います。-松川のリードは始めはフォークボールを結構、後ろにそらしていたので、大丈夫かなと思ったんですけど。だんだん良くなりました。-佐々木朗は気合が入っているように見えたそうですね。試合前、昨日までは間が空いているし、熱明けというのも彼、多分、初体験だったと思うので。心配そうだったんですけど、ゲームに入っていく顔を見たらしっかりスイッチが入って、ゲームの顔になっていました。-登板がない中でアジャストできる本調子じゃなくても自分の出来ることを、やってくれるというところですかね。四球がなかったですし、本当に良かったと思います。-安田のバントは短期決戦ならではそうですね。練習をしていたので、どんなもんかと思って出したんですけど。やっぱり下手くそで、普段やらないことやっちゃ駄目ですね。-安田の5番は期待の表れいや、期待の表れ...まあそうか。でも、調子いいの知っていたので、あとマッチアップ見て打順は上げました。-CS初勝利どうですかね。それどころではないです。ブルペンデーはいつやっても心配なので。やりたくないといつも言っているんですけど。チーム事情でやっちゃうので。そっちの方に頭がいっぱいで、CSの勝利どうのこうのは。あとで喜ぼうと思います。-佐々木朗の今後。球数の制限はあるもちろんそうです。明日だけではなくて、何日間か見てですね。もし(ファイナルステージに)いけばですけど。
◆ソフトバンクがCS初戦でロッテに完敗した。致命的なプレーだったかもしれない。0-2の3回1死満塁。2番手で登板したヘルナンデスが先頭のロッテ・ポランコに遊撃へのゴロを打たせ、注文通りの併殺コースを演出した。遊撃手の今宮は難なく捕球し、二塁手の三森大貴内野手にトス。ただ三森が一塁へ悪送球し、ボールが転々とする間に二塁走者まで生還した。試合序盤で4点差。劣勢に立たされた。試合後、三森は「僕の責任なんで。しっかり守らないといけないと思います」と肩を落とした。「短期決戦ですごく大事な...。ゲッツーを取るしかないですし、取れるところで取れなかった。しっかりやらないといけなかったなと思います」と責任を受け止めた。敵地ZOZOマリンは、満員御礼でロッテファンで埋め尽くされていた。CSの開幕投手が「令和の怪物」佐々木朗で大きな盛り上がりをみせた。レギュラーシーズンと雰囲気の違いを聞かれ、「違わないですけど、相手の応援もすごかったし、そういう中で声の連係も難しい」と振り返った。ただ「そこは言い訳にはできない。しっかりやらないといけない」と自覚を口にした。ファイナルステージ進出に望みをつなぐため、ソフトバンクは第2戦で引き分けも許されない崖っぷち。残り2試合を2連勝するしかなくなった。三森は「まだ、チャンスはなくはないので、何とか頑張りたいなと思います」と前を向き、気持ちを奮い立たせた。
◆ロッテのグレゴリー・ポランコ外野手が対戦打率10割のお得意様からチームを勢いづける特大ソロを放った。1回2死、今季6打席の対戦で3打数3安打3四球と好相性だったスチュワートから、右中間席へ飛距離125メートルの一撃。チームも9安打8得点を挙げて快勝した。お立ち台では「あのホームランはファンの皆さんのために打ちました」と笑顔で話し、大声援を受けた。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が先発し、3回完全で勝利に貢献した。体調不良による「特例2023」で9月24日に抹消され、CS初戦で同17日の西武戦以来、27日ぶりの復帰登板。ぶっつけ本番だったことも考慮され、3回4奪三振で試合をつくり、お役御免となった。チームは9安打8得点を挙げ、6投手の継投でソフトバンク打線を2点に抑えた。試合後の、佐々木朗の一問一答は以下の通り。-1カ月ぶりの登板となったそうですね、どうにかいい形で後ろにつなぐことができてよかったです。-託されたときの気持ち日程的に1カ月くらい間があいたので、もちろん不安もありましたけど、今日球場でいい雰囲気の中でできたと思います。-3回までの登板となった。テーマは長い回を投げられるようにとか、いつも意識してるんですけど、そこは考えずにしっかり自分のできることを初回からやって、しっかり0点で後ろにつなげるようにやりました。-声援をうけてすごくいいスタートが切れましたし、キャッチボールの時からすごい歓声だったので、背中を押してもらえたかなと思ってます。-松川と久しぶりのバッテリーいいピッチングできましたし、いいリードしてもらえたかなと思います。-7回タイムリーで喜んでいた毎回喜んでます。-まだ登板の可能性がある、意気込みを勝ってくれると信じて自分の出番が来たらいいピッチングができるように頑張ります。-終盤で再び離脱、思いは残り試合も少なかったので、なかなか体調が思うようによくなかったので、その中でCS行ったら投げるかもしれないなと思いながら。無理に調整することなく自分のペースで調整できたかなと思います。-気合が入っていたいつも通り準備してたんですけど、ファンの雰囲気が勝つぞという雰囲気がすごかったので、それに引っ張られる形で気持ちも入ったと思います。-不安を消してくれたマウンドに上がったらそこらへんは考えずに自分のピッチングをやろうと思って投げました。-発熱からの復帰、アジャストがうまくいった要因感覚が本当によくなかったので、ブルペンの時、2日前のブルペンもよくなかったので、それでも監督が行ってくれと、結果は監督のせいにして、そこはもう自分のベストを尽くすだけかなと思って投げました。-2021年以来のCSそんなに緊張しなかったですし、その時とはまた球場の雰囲気も応援ある、ないで違ったので、また別の、同じCSでもマウンドだったかなと思います。-内容はまとめてゼロに抑えられたことがまずよかったですし、その中で投げているボールも比較的よかったと思います。-こういう経験はなかったそうですね。プロに入って体調悪くしたことなかったので、難しい調整だったのは自分の責任でもあるので、そこはできることだけやって、そのなかで自分のペースで調整できたと思います。-うまくいかなかった後半戦、責任をどう果たしていきたい別にそこは日々の練習でしっかりやりたいなと思って投げてます。-みんながつないでくれたCS毎日でるわけではないので、投げるタイミングでしっかり自分のプレーをすればいいと思います。
◆ロッテ佐々木朗希投手(21)が3回4奪三振の完全投球で第1戦勝利後、自身のインスタグラムを更新した。プレー時や、3回終了後に松川虎生捕手(19)とグータッチした写真などに加え、「応援ありがとうございました!」のコメントを添えて投稿した。ファンらからは「パーフェクトピッチング流石でした○」「ろーたんカッコよか」「ラストサムライ」「打倒オリックス、日本シリーズまで行っちゃいましょう」「鷹ファンですが圧巻でした、、 あ、佐々木君推しです」などのコメントが寄せられた。
◆ロッテ安田尚憲内野手が苦笑いの一打を放った。2点差に迫られた直後の6回無死一、二塁。プロ6年で犠打0の5番打者は2球続けて送れず、サインは解消。3球目を右中間への適時二塁打とした。「CSでバントはあると言われてたので練習はしてたんですが」と反省を交え振り返った。ベンチの吉井監督は笑いをこらえつつ、塁上の安田に両手を合わせ"謝罪"。「スーパー安田になってくれて良かった」とニンマリだった。
◆15日に先発予定のソフトバンク・有原航平投手(31)は、ダッシュなどで汗を流してスタンバイ。日本ハム時代の2016年以来となる短期決戦のマウンドに向け「しっかり準備して、初球から全力でいけるようにしたいと思います」と気合を入れた。敵地での登板で「流れを相手に渡さないようにしないといけない。一人一人に集中して、最初から飛ばしていく」と全力投球を誓った。
◆ロッテが一回から27日ぶり復帰登板の佐々木朗希投手(21)を援護した。先頭・荻野貴司外野手(37)が1ボールからの2球目、150キロの直球を左翼ポール際に運ぶ先頭打者弾。2位でのCS進出を決めたレギュラーシーズン最終戦の10日の楽天戦でも打点を挙げた37歳は「頑張りました! とにかく先制点を取りたいと思っていたので良かったです。どんどん援護できるように頑張ります」とコメントした。2死後にはシーズン26本塁打で初のキングを獲得したグレゴリー・ポランコ外野手(32)がカウント2-0から151キロの直球を右中間スタンド上段に運んだ。「今日はしっかり準備しとったし、練習からめっちゃええ感じやったわ。ストレートを待っとって、そのボールをしっかり打ち返すことができたわ! 次もいくで! パワー!」と関西弁で振り返った。
◆ソフトバンクの先発・スチュワートは制球が安定せず、3回もたずKOとなった。一回、先頭の荻野とポランコにソロを被弾し、いきなり2点を献上。二回は三者凡退に抑えたが、三回に制球を大きく乱した。先頭の中村をストレートの四球で出すと、犠打で1死二塁とされる。ここから藤岡と角中に連続四球を与えて1死満塁にピンチが広がったところで2番手のヘルナンデスへの交代を告げられた。さらに続くポランコの放った打球は遊撃へのゴロとなったが、併殺を狙った二塁・三森が一塁悪送球を犯し、2点追加を許して0-4とリードを広げられた。スチュワートは2回3分の1、49球を投げて2安打3四球4失点。初めて踏んだ短期決戦の舞台で期待を裏切る結果となった。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)が先発。3回無安打無失点と好投し、「試合前からファンの皆さんがすごく良い雰囲気をつくってくれて、すごく気持ちがあがりました。ファンの皆さんの応援が力になりました」とコメントした。市和歌山高から入団2年目の松川虎生(こう)捕手と、昨年4月10日のオリックス戦で史上最年少コンビでのパーフェクトを達成した〝完全試合バッテリー〟を組んで臨んだCSファーストステージ第1戦。9月24日に発熱のため出場選手登録を外れた影響で、同17日の西武戦(ベルーナ)以来27日ぶりの復帰登板となったが、ブランクを感じさせなかった。一回は3番・柳田を146キロのフォークボールで空振り三振に斬り、二回には先頭の4番・近藤から160キロの直球で空振り三振を奪取。最速は162キロを計測し、計4三振を奪った。佐々木朗は今季のレギュラーシーズンでソフトバンクを相手に4試合に登板。2勝0敗、防御率1・13を誇る。本拠地ZOZOマリンでは8試合に投げ、5勝1敗、防御率0・73と圧倒的な数字を残す。2021年に続いて〝CS開幕投手〟を託された右腕が「チーム全員でこの位置をつかんで迎えるポストシーズン最初の試合。チームにさらによい流れをつくっていくためにも、とても大事だと思っています。僕自身としては、久しぶりの登板とはなりますが、持っている自分の力を出し切り、マウンドで自分のピッチングを示したいと思います」と臨んだ一戦。好相性を味方に怪物ぶりを発揮した。
◆ソフトバンクが4点を追う六回、柳田悠岐外野手(35)の2ランで2-4と2点差に追い上げた。「3番・DH」で出場し、0─4の六回1死一塁でロッテ3番手・坂本の2球目のカットボールを強振。打った瞬間それと分かる弾道の打球が右翼席上段に到達した。「確信歩き」で打球を見届け、悠然とダイヤモンドを一周した柳田は「いいスイングで完璧にとらえることができました。まず2点を返すことができてよかったです。何とか逆転できるように頑張っていくだけです」と息をはずませた。試合前の時点でソフトバンクは日本シリーズを含めたポストシーズンで柳田に本塁打が出れば11連勝中。そのなか飛び出した一発で、追い上げムードをつくった。
◆ロッテ・佐々木朗希投手(21)は三回2死、甲斐を中飛に打ち取ると、バッテリーを組む2歳下の松川とグラブでタッチを交わして表情を緩めた。3回無安打無失点の完全投球。先手必勝の超短期決戦で、一人の走者も許さない怪物ぶりを発揮し、2021年に続く〝CS開幕投手〟を全うした。「試合前からファンの皆さんがすごく良い雰囲気をつくってくれて、気持ちが高ぶりました。ファンの皆さんの応援が力になりました」発熱のため、9月24日に特例2023対象選手として出場選手登録を抹消。9月17日の西武戦(ベルーナ)以来27日ぶりの復帰登板となったが、ブランクを感じさせなかった。気迫みなぎる投球で先陣を切った。一回、先頭の周東への初球で161キロを計測。投飛とすると、2死から対戦した柳田は全球フォークボールで空振り三振を奪取。闘志をたぎらせほえた。二回先頭の近藤は160キロの直球で空振り三振を奪った。直球は7月下旬に左脇腹の肉離れで離脱して以降では最速となる162キロを計測。計4三振だった。日本が世界一となった3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。準決勝のメキシコ戦に先発した佐々木朗は、0-0の四回に先制3ランを被弾し、降板後にはベンチ裏で悔し涙を流した。世界最高峰の舞台で1球の重みを痛感。「良いも悪いも経験できて次につながる」と雪辱を誓っていた。1球のミスも許されない短期決戦の初戦で、悔しさを晴らす快投。打線は佐々木朗に応えるように、一回に荻野、ポランコの2人がソロアーチをかけた。三回は内野ゴロと敵失で2点。六回には安田の適時二塁打、藤原の2点適時打で3点を追加した。救援陣は2失点でリレーした。ロッテがレギュラーシーズンの同一カードで5連敗フィニッシュしたソフトバンクに第1戦は快勝。第2戦は引き分けでもOK。CSファーストステージ突破に王手をかけた。
◆ロッテが8得点して快勝した。一回に荻野とポランコのソロで主導権を握り、4―2の六回には安田の適時二塁打、藤原の2点打で突き放した。先発の佐々木朗は3回で一人の走者も許さず、4奪三振。救援5投手でつないだ。ソフトバンクはスチュワートが三回途中4失点と崩れた。打線は柳田の2ランのみで計4安打に終わった。
◆ロッテ・荻野貴司外野手(37)が初回先頭打者本塁打。プレーオフ、CSでの初回先頭打者弾は2017年ファイナルシリーズ(S)第1戦の楽天・茂木栄五郎以来6年ぶり11人目(13本目)。ロッテの選手では16年ファーストS第1、2戦の清田育宏以来7年ぶり2人目(3本目)。日本シリーズを含めたポストシーズンで37歳11カ月での初回先頭打者弾は、1999年日本シリーズ第2戦のダイエー・秋山幸二の37歳6カ月を上回る最年長記録。
◆レギュラーシーズン2位のロッテが第1戦に勝利。パのプレーオフ、CSファーストステージ(S)で第1戦に勝って王手をかけた球団は過去18度のうち、ファイナルSに15度進出しており、突破率は83・3%。ロッテは先勝した過去6度(2005、07、10、13、15、21年)全てファイナルSに進出。
◆ソフトバンクは守備のミスが大きく響いた。0―2の三回1死満塁で、遊ゴロから併殺を狙った二塁手三森の一塁送球が乱れて痛恨となる2点を失った。「僕の責任。しっかり守らないといけなかった」と声を落とした。中継ぎ陣も精彩を欠いた。柳田の2ランで2―4とした六回は、4番手の嘉弥真が3連打を浴びて降板。後を受けた津森は1死二、三塁から、藤原に中前へ2点適時打を許した。この回に計3失点し勝機が遠のいた。
◆37歳11カ月。今月21日に38歳の誕生日を迎えるプロ14年目の大ベテラン、ロッテ・荻野貴司外野手が勝利への道を切り開いた。「頑張りました! 大事な試合だったので、チームを勢いづけようと思って打席に入った。試合前に(吉井)監督から『ハッスルで行ってくれ』と言われたので、実行できてよかった」一回。1ボールからの2球目、150キロの直球を左翼ポール際に運んだ。日本シリーズを含めたポストシーズンで史上最年長の先頭打者弾。レギュラーシーズンではわずか1本塁打だった男は「出来すぎです」と照れた。CS前には村田修一打撃コーチが自らの苦い体験談を交えながら、野手陣に短期決戦での心構えを説いた。現役時代に横浜(現DeNA)で2007年に初の本塁打王を獲得して臨んだ翌08年の北京五輪は23打数2安打に終わった。「大事にいこうとボールを見過ぎた。短期決戦は腹をくくって初球から打ちにいく準備ができるかどうかだけ。振らない限りはヒットが出る可能性はゼロ」。その中、荻野が一回にファーストストライクをファーストスイングで仕留めた。荻野は「朗希が不安を感じさせることなく自信を持って投げていたので、早く援護したかった」と振り返った。佐々木朗が先発した試合で荻野は21年は打率・340、昨季も・383と、とにかくよく打つ。そして最後に、2万9126人の超満員のスタンドに向けて「明日(15日)勝って決めたい」と高らかに宣言した。(東山貴実)
◆ロッテは2番手の中村稔弥投手(27)が2回1安打無失点と好投。勝利投手になった。3回完全の佐々木朗からバトンを受けた。四回は1死から安打を許したが、柳田と近藤を連続空振り三振に。五回は2死からの2四球で一、二塁のピンチを招いたが、甲斐を空振り三振に仕留めた。「先発の朗希が無失点でつないでくれたので、僕も絶対に抑えようとの強い気持ちを持ってマウンドに上がった」長崎・清峰高から亜大を経て、2019年にドラフト5位で入団した5年目左腕。今季はすべて救援ながら自己最多の17試合に登板し、やはり自己最多の3勝(1敗)をマークした。プロ入り後に先発経験があることで、中継ぎでも1回ではなく2回を任されることが多く、この日もしっかりと仕事を全うした。ファーストS先勝の隠れたヒーローといってもよさそうだ。
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