1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 12 | 0 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1X | 3 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:ターリー(1勝0敗0S) 敗戦投手:ウェンデルケン(0勝1敗0S) 本塁打 |
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◆広島がサヨナラ勝ちでファイナルステージ進出に王手をかけた。広島は1点ビハインドの8回裏、菊池のスクイズで同点とする。そのまま迎えた延長11回には、2死一三塁の好機から秋山が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・床田が6回途中2失点。敗れたDeNAは、打線が12安打で2得点とつながりを欠いた。
◆DeNA三浦大輔監督(49)が、ナインに「楽しめ」指令を出した。広島とのCSファーストステージ初戦の試合前取材に応じ「ほどよい緊張感を持ちながら、選手たちも非常にいい感じでリラックスしています」と話した。試合直前の練習前には、ナインに「思いっきり、CSを楽しもう」と言葉を送った。さらに日本シリーズに向け懸命なリハビリ中の佐野にも触れ「佐野も何とか可能性にかけて、リハビリ中ですから」とキャプテンの思いも胸に、必勝を誓った。
◆阪神への挑戦権を争う、2位広島、3位DeNAのCSファーストステージ、大事な初戦は広島が床田寛樹投手(28)、DeNAが東克樹投手(28)の両左腕が先発。ともにチームの勝ち頭。最も信頼の置けるエースにチームの命運を託した。広島は4番に堂林翔太内野手(32)、DeNAは今季103打点で打点王のタイトルを獲得した牧秀悟内野手(25)が座る。打線のカギを握る2人にも注目が集まる。
◆DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、広島とのCSファーストステージの初戦を前に、投手陣にメッセージを送った。「緊張したり不安になったりするかもしれないけど、いざ、ここのマウンドに上がったら、そういうことは一切気にしなくていいから。どんどん俺たちが持ってる最高の球をストライクゾーンに投げ込んでいって、アウトを積み重ねていこう」バウアーが投手陣に力強い言葉を掛ける動画は、DeNAの球団公式X(旧ツイッター)に投稿された。
◆広島森下暢仁投手(26)が、15日の第2戦先発への意気込みを語った。マツダスタジアムでの練習後、DeNA打線の印象について「やっぱり1発のある打者も多いので、気をつけたいなと思います。1人ずつしっかりと抑えていきたい」と応じた。シーズン中の戦い方とは異なり、普段は先発ローテーションで投げる大瀬良が中継ぎで控える。早め早めの継投も考えられる中で「とにかくゼロでつなげられるように」と気合十分。「しっかりと先発の仕事をできたらいいなと思っています」と自身初のCS登板を見据えた。
◆ルーキーのビッグプレーが即トレンド入りした。「1番遊撃」でスタメン出場したDeNA林琢真内野手(23)が3回2死二、三塁の守備でチームを救った。広島野間が放ったゴロは三遊間の一番深いところへ飛んだが、林が好捕からの一塁好送球でアウトとし、広島の先制点を阻止した。母校東邦の先輩でもある左翼を守る関根もガッツポーズした好守にネット上も大絶賛。「よっしゃーーー!林ナイスプレー!!この無失点は大きい」「よく抑えた! 林ナイスプレー!!」「あああああああよっしゃあああああああ林ナイスプレー!!!!東よく踏ん張った!!!!!!」など先発の東も含めて称賛が相次いで「林ナイスプレー」がトレンド入りした。
◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)が投手戦の均衡を破った。5回まで両軍無得点で推移したが、グラウンド整備後の6回、試合は突然動いた。先頭の大田泰示外野手(33)が四球で出塁し、1死一塁で宮崎が広島床田寛樹投手(28)の141キロ直球を捉え、カープファンで真っ赤に染まる左中間席に先制2ラン。敵地のDeNAベンチは歓喜に包まれた。宮崎は「速い球を完璧に捉えることができました。東が頑張っているのでなんとか先に得点を挙げることができ良かったです!」と大粒の汗を流しながら話した。続くソト内野手(34)が中前打を放ち、広島先発の床田をマウンドから降ろした。
◆広島先発の床田寛樹投手(28)が、先制点を許した。5回まで6安打されながらDeNA打線を無失点に抑えてきた。だが6回、先頭大田を歩かせると、1死から5番宮崎に2球目のストレートを左中間スタンドへ運ばれた。痛恨の2ランを被弾し、DeNA東との投げ合いで先に失点。続くソトに中前打を浴びたところで、2番手大道と交代した。
◆DeNA宮崎敏郎内野手(34)の愛称「プーさん」がトレンド入りした。愛らしいルックスから「ハマのプーさん」と呼ばれる宮崎が6回、投手戦の均衡を破った。1死一塁で広島床田寛樹投手(28)の141キロ直球を捉え、カープファンで真っ赤に染まる左中間席に先制2ラン。X(旧ツイッター)では「プーさん、すごいよ~本塁打」「プーさんありがとう」などと、宮崎の先制弾をたたえた。一方、本家「くまのプーさん」の投稿も多数。偶然にもこの日、10月14日は「くまのプーさん」の原作が発売された日だという。本家の記念すべき日に「ハマのプーさん」が値千金の先制弾。両者が相まって投稿がにぎわった。
◆広島が、足で同点に追いついた。1-2の8回、先頭デビッドソンが四球で出塁すると、ベンチで出番を待ち構えていた羽月隆太郎内野手(23)が代走で出場。代打矢野が送り二塁へ進むと、菊池涼介内野手(33)の初球に、三盗を敢行。見事に成功させ1死三塁の同点機を作る。さらに菊池が3球目にスクイズを仕掛け、羽月が同点のホームに滑り込んだ。得意の足を生かした攻撃で、ノーヒットで同点に追いついた展開に、X(旧ツイッター)では「すげーよ羽月さん」「菊池羽月たまらん!」などと盛り上がった。
◆レギュラーシーズン2位の広島が延長11回サヨナラ勝ちでDeNAを下し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。2-2の同点でもつれ込んだ延長11回裏2死一、三塁、途中出場の秋山翔吾外野手(35)が中堅越えのサヨナラ打を放った。1-2の8回では代走羽月隆太郎内野手(23)が果敢に三盗を決め、菊池涼介内野手(33)のスクイズで同点に追いついていた。先発陣の1人、九里亜蓮投手(32)を延長戦でつぎ込むなど、投手7人の継投で勝利をもぎ取った。
◆DeNAは先発のリーグ最多勝投手、東克樹投手(27)が8回5安打2失点と好投した。1点リードの8回。ここまで犠飛の1失点のみだった東が1死三塁で広島菊池涼介内野手(33)に投前のスクイズを許し、同点に追いつかれた。東は次打席で代打を送られ交代した。「調子は悪くなく、低く丁寧に投げることを意識してマウンドに上がりました。1人ひとり、丁寧に投げることができましたが、先制点を取ってもらった直後に得点を与えてしまい、完全に流れを持ってくることができませんでした」と冷静に振り返った。16勝3敗でリーグ最多勝の東と、11勝7敗で同3位の広島床田寛樹投手(28)とのリーグを代表する左腕は5回まで無失点を続けた。床田は宮崎に被弾した6回に降板する中、東は8回101球と長いイニングでマウンドを守った。
◆レギュラーシーズン2位の広島が延長11回サヨナラ勝ちでDeNAを下し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。2-2の同点でもつれ込んだ延長11回裏2死一、三塁、途中出場の秋山翔吾外野手(35)が中堅越えのサヨナラ打を放った。二塁付近でナインにもみくちゃにされたヒーローは、お立ち台で「いや、もう、最高にうれしいです。もう絶対決めてやるっていう、それだけでした」と満面の笑みで振り返った。1-2の8回では代走羽月隆太郎内野手(23)が果敢に三盗を決め、菊池涼介内野手(33)のスクイズで同点に追いついていた。新井貴浩監督(46)は「そこはもう腹をくくってと言いますか。確かノーヒットだったんですかね。よくみんなでね、もぎ取った1点だったと思います」と選手たちをたたえた。先発陣の1人、九里亜蓮投手(32)を延長戦でつぎ込むなど、投手7人の継投で勝利をもぎ取った。
◆広島OBのカブス鈴木誠也外野手(29)が、元新体操日本代表でスポーツキャスターとしても活躍した妻畠山愛理さんら家族とともに観戦に訪れた。在籍時は主力打者として活躍。テレビ中継でもその姿が映し出され、ネット上では「もう帰国してたんだ」、「ボス感やばすぎ」、「ちょっと打席に立ってくれませんか?」、「今すぐユニフォーム着て4番に入ってくれ」などと盛り上がった。
◆DeNAはリーグ最多勝投手、首位打者と投打の役者がその冠どおりの活躍を見せたが、地元広島の気迫にサヨナラで逆転負けを喫した。延長11回2死一、三塁、DeNA4番手のウェンデルケン投手(30)が139キロのチェンジアップを広島秋山翔吾外野手(35)に捉えられ、中越えのサヨナラ打を許した。広島の驚異の粘りにやられた。1点リードの8回。ここまで1失点だった東克樹投手(27)が1死三塁で菊池涼介内野手(33)に投前のスクイズを許し、同点に追いつかれた。東は次打席で代打を送られ交代。8回5安打2失点と踏ん張ったが「1人ひとり、丁寧に投げることができましたが、先制点を取ってもらった直後に得点を与えてしまい、完全に流れを持ってくることができませんでした」と冷静に振り返った。先に主導権を握ったのはDeNAだった。打率3割2分6厘でリーグ首位打者となった宮崎敏郎内野手(34)が、5回まで両軍無得点という投手戦の均衡を破った。6回1死一塁で宮崎が広島先発の床田寛樹投手(28)の141キロ直球を捉え、カープファンで真っ赤に染まる左中間席に先制2ラン。「速い球を完璧に捉えることができました。東が頑張っているのでなんとか先に得点を挙げることができ良かったです」と大粒の汗を流しながら話した。初戦を落としたがDeNAにとって良いデータがある。過去4回、CSを経験しているが、3位で進出した2度ともファイナルステージに進出している。セ・リーグでは6年連続で3位チームがファーストステージを突破しており、DeNAにとっては吉兆データ。諦めるわけにはいかない。広島-DeNAは延長11回サヨナラ決着! ロッテ-ソフトバンク/CS速報
◆広島が秋山翔吾外野手(35)の適時打でサヨナラ勝ち。プレーオフ、CSのサヨナラ試合は14度目だが、広島では初めて。広島は日本シリーズでもサヨナラ勝ちがなく、ポストシーズンで球団初のサヨナラ勝ちとなった。また、ステージの初戦でサヨナラ勝ちは、21年1Sのロッテ以来6度目。過去の5チームはいずれもそのステージを突破しているが、今年の広島も続けるか。
◆DeNAはリーグ最多勝投手、首位打者と投打の役者がその冠どおりの活躍を見せたが、地元広島の気迫にサヨナラ負けを喫した。延長11回2死一、三塁、DeNA4番手のウェンデルケン投手(30)が139キロのチェンジアップを広島秋山翔吾外野手(35)に捉えられ、中越えのサヨナラ打を許した。まさに短期決戦という激戦を落とし、三浦大輔監督(49)は「選手たちは最後までずっとよくやってくれたと思います」と声を振り絞った。広島の驚異の粘りにやられた。1点リードの8回。ここまで1失点だった東克樹投手(27)が1死二塁の初球、羽月隆太郎内野手(23)に三盗を決められる。カウント1-1から菊池涼介内野手(33)に投前のスクイズを許し、同点に追いつかれた。東は「三盗とスクイズを決められた場面、警戒してなかったわけではないんですけど甘さが出たのかなと。僕と(山本)祐大の甘さが失点につながったのかなとは思います」と振り返った。指揮官もこの失点について「しっかりとケアさせられなかった自分の責任だと思います」と述べた。8回5安打2失点と踏ん張った東だが「1人ひとり、丁寧に投げることができましたが、先制点を取ってもらった直後に得点を与えてしまい、完全に流れを持って来ることができませんでした」と冷静に振り返った。先に主導権を握ったのはDeNAだった。打率3割2分6厘でリーグ首位打者となった宮崎敏郎内野手(34)が、5回まで両軍無得点という投手戦の均衡を破った。6回1死一塁で広島先発の床田寛樹投手(28)の141キロ直球を捉え、カープファンで真っ赤に染まる左中間席に先制2ラン。「速い球を完璧に捉えることができました。東が頑張っているのでなんとか先に得点を挙げることができ良かったです」と話した。初戦を落としたがDeNAにとって良いデータがある。過去4回、CSを経験しているが、3位で進出した2度ともファイナルステージに進出している。セ・リーグでは6年連続で3位チームがファーストステージを突破しており、DeNAにとっては吉兆データ。諦めるわけにはいかない。三浦監督は15日の試合に向けて「もうね1敗もできないのでね、勝つしかない。何とかもう1回選手たちに集中できるようにやっていきます」と前を向いた。
◆最多勝&最高勝率の2冠左腕・DeNA東克樹投手(27)は8回2失点と好投も、同点とされた場面を反省した。「(1点リードの)8回に三盗とスクイズを決められた場面。警戒してなかったわけではないけど、僕と(山本)祐大の甘さが失点につながったのかなと思います」。先頭打者への四球からピンチを広げ、バッテリーの一瞬の隙を突かれての失点を悔やんだ。▽DeNA山本(8回に広島羽月に三盗を許し)「警戒はしていましたし、ああいう作戦をしてくるチームだとは分かっていましたけど、その中で一発で決めた羽月選手がすごいです。ああいう場面で決められないようにするのが課題ですし、明日にもつなげていくべきところ」
◆広島先発床田寛樹投手が打線の援護に感謝した。両チーム無得点の6回1死一塁で宮崎に先制2ランを被弾。続くソトにも中前打を許し、大道にマウンドを譲った。だが、味方打線がその裏に1点をかえし、8回に菊池のスクイズで振りだしに。「先制点取られてしまったんですけど、みんなが助けてくれたので良かったです。(8回の同点は)めちゃくちゃホッとしました」と逆転勝ちに笑顔を見せた。
◆CS初出場のDeNAルーキー林琢真内野手が攻守で躍動した。「自分の中で整理して試合に入れた」と1番遊撃でスタメン出場し2安打。3回2死三塁の守備では野間の三遊間へのゴロを逆シングルで捕球。「一発で投げないと間に合わないと思って勝負をかけた」と先制点を阻止した。それでも延長11回2死三塁で空振り三振。「最後は打ちたかったですけど、切り替えたい」と前を向いた。佐々木朗希先発 ロッテ-ソフトバンク 広島延長11回サヨナラ勝利/CS速報
◆広島2番野間峻祥外野手がチームメートの菊池らと並ぶセCS1試合最多の4安打をマークした。6回の2安打目は西川の犠飛につながるなど、つなぎ役を全うした。「いつもとファンの反応が違ったりしたので多少は緊張しましたけど、1打席目にヒットを打てたので、そこからあまり緊張感とかもなくできたかな」。カブス鈴木の来場には「人づてで聞いたので、あいつ、寂しいやつだなと思います」と冗談交じりで歓迎した。
◆サブちゃん野球で王手!! 広島新井貴浩監督(46)が「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」で振ったタクトに、広島ナインがグラウンドで舞った。DeNA東に苦戦しながら犠飛で1点差とし、8回は足を絡めて無安打で同点。先発の柱の九里も投入する継投策を見せると、延長11回は先発から外れたベテラン秋山がサヨナラ打で勝負を決めた。球団5年ぶりのCSはお祭りムードの幕開け。ファーストステージ突破へ王手をかけた。背走した中堅手の先に白球が弾むと、広島ベンチは空っぽとなった。延長11回裏2死一、三塁から秋山がサヨナラ打。新井監督は選手に続きながら野球少年のように何度も跳びはね、喜びを爆発させた。ベンチに残る選手や首脳陣を殊勲者のもとへうながし、二塁ベース付近には大きな歓喜の輪ができあがった。「打てなかったらどうしよう、打たれたらどうしようとか、考えなくていい。北島三郎さんでいくよ。"まつりだ、まつりだよ~"」CS初出場の選手も多い初戦の試合前、指揮官はいつもと変わらぬ明るさで、グラウンドに向かう選手の背中を押した。試合終盤までリーグ最多勝の東に苦戦。3回1死二、三塁の好機で先制点を奪えず、両軍無得点の6回には先発床田が先制2ランを被弾した。それでも、その裏に連打から3番西川の犠飛で1点を返すと、8回には指揮官のタクトが踊った。先頭の四球から矢野の犠打で二塁に進んだ代走羽月が、1番菊池の初球に好スタートから三盗を成功させた。さらに3球目。スクイズのサインで菊池が高めの難しい球をきっちり転がし、無安打で同点に追いついた。戦前から予告していた足攻と積極采配に、途中出場の選手たちも躍動した。6回途中から継投でつなぎ、延長10回からは先発の柱の九里も投入した。最後は今季打線を引っ張りながら、東との相性から先発を外れた秋山が試合を決めた。大トリの一打に「いいところで回ってきて結果が出たので、喜びもありますけどホッとしたところもあります」と安堵(あんど)の表情だ。接戦に持ち込み、全員野球での逆転勝利。"これが広島の野球だよ~"と歌い出さんばかりのファミリー一丸で、ファーストステージ突破に王手をかけた。新井監督はしたり顔で「みんなが役割を分かった上で、各自やってくれた」とスタンディングオベーションを送った。【前原淳】
◆レギュラーシーズン2位の広島が延長11回サヨナラ勝ちでDeNAを下し、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。同点の延長11回裏2死一、三塁。途中出場の秋山が中堅越えのサヨナラ打を放った。1点差とした8回は代走羽月の三盗と菊池のスクイズで追いついていた。先発床田から九里を含む7投手をつないだ。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。-今日は先発床田投手と中継ぎ6投手がしっかりと抑えた新井監督 そうですね。トコ(床田)も初戦ということで、緊張したと思うんですけど、しっかりとゲームをつくってくれました。後からいった投手も各自、自分の役割をしっかりと果たしてくれたと思います。-DeNA東投手も素晴らしかった中で、8回はスクイズで同点に新井監督 あそこはもう腹をくくってと言いますか。まずは(代打)矢野がしっかりと一発で決めてくれましたし、(代走の)羽月があそこ(三盗を)一発で行ってくれたっていうのは、本当に彼の成長も感じます。またキク(菊池)もボール球だったんですけど、よく決めてくれたと思います。ノーヒットだったんですかね。よくみんなでもぎ取った1点だったと思います。-11回はスタメンに名前がなかった秋山選手は期するものあった新井監督 (途中からの起用は)彼にも伝えていたので。1戦目は後からいくけど、どんな展開になるか分からないから早めに準備しておいてねと。最高ですね。途中から出てフォアボールとサヨナラヒット。本当に頼りになりますね。技術と経験の詰まったサヨナラヒットだったと思います。-CS初出場の選手もいた新井監督 とにかくドンドン思い切って行くようにと。ミスしようが、失敗しようが、そんな関係ないから。とにかく思い切って攻めてくれと伝えていたんですけど、よくスタートを切ってくれたと思います。-新井監督自身はCS初采配新井監督 みんながしっかり意図したこと、役割を分かった上で、各自やってくれた。今の(説明した)攻撃もそうですけど、すごく成長を感じた試合だった。こういう舞台でみんなはすごく緊張したと思う。自分たちは戦いながら強くなっていくんだと言っているけど、本当にいい経験になってると思います。
◆DeNA宮崎敏郎内野手の先制2ランは空砲に終わった。6回1死一塁で、床田の141キロ直球を左中間スタンドへ運んだ。「速い球を完璧に捉えることができました」と会心の1発も試合は逆転負け。CSファイナルステージ進出へ後がなくなり、試合後はタオルを頭からかぶってチームバスに乗り込んだ。
◆DeNAが広島にサヨナラ負けを喫し、CSファーストステージ初戦に敗れた。同点の延長11回2死一、三塁、秋山に中越えのサヨナラ打を浴びた。先発東が8回2失点と好投。9回からは継投に入ったが、代役守護神のウェンデルケンが痛打を浴びた。三浦監督は「選手たちは必死に食らいついてくれたんですけど、自分の責任です」と敗戦の責任を背負った。新井監督が前日13日に報道陣に予告? した、足を絡めた攻撃に乱された。1点リードの8回1死二塁、菊池への初球に二塁走者の羽月が三盗。1球ボールを挟んだ後、カウント1-1からスクイズで同点に追いつかれた。三浦監督は「もっともっとしっかりとケアさせられなかった自分の責任です」と唇をかんだ。広島を上回る12安打を放ちながら、得点は宮崎の2ランのみの2点。牧が5打数無安打に封じられるなど、打線を寸断された。突破には連勝が唯一の条件で、崖っぷちに立たされた。三浦監督は「1敗もできないのでね。何とか全員で勝ちに行きます」と力を込め、牧は「勝つために点を取らないといけないので、明日打ちたいと思います」と雪辱を誓った。【久保賢吾】
◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】セ・リーグCSファーストは広島がサヨナラ勝ち。試合前の「北島三郎さんでいくよ。まつりだ、まつりだよ~」の宣言通りに勢いに乗せる先勝。菊池涼介らの足技で同点とした後は、11回の秋山翔吾の中越え打で歓喜が爆発。男・新井貴浩の大ジャンプの後は、熱烈抱擁です。
◆広島菊池涼介が劇的勝利につながる同点スクイズを決めた。1点を追う8回、代走の二塁走者・羽月が三盗を決め、1死三塁の絶好機。バントを投前に転がして成功させた。「羽月が代走で走った時点で(スクイズは)あるかなと思っていた。できることをやったまでです」。6回にも反撃につながる安打を放つなど、CS経験者らしい働きを見せた。広島羽月(8回1死で二塁から打者・菊池の初球に三盗を決め、同点のホーム踏む)「追い込まれたりしたら打者にも迷惑がかかる。キクさんもライナーを打って僕が走ったらゲッツーになって流れが切れる。(三盗を狙うなら)1球だけと思っていました」
◆DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が六回1死一塁から左中間席へ先制2ランを放った。広島先発・床田が投じた141キロ直球を捉えて0-0の均衡を破る一打。「速い球を完璧に捉えることができました。東が頑張っているのでなんとか先に得点を挙げることができ良かったです」と自身も納得のインパクトだった。六回のDeNAの攻撃は先頭の大田がこの日3度目の出塁となる四球を選ぶと、続く牧は一邪飛に倒れたが、5番に入った宮崎が一発。続くソトも中前打を放ち、床田を降板に追い込んだ。山本は見逃し三振。関根は左前打で一、二塁としたが、東が一ゴロに倒れた。
◆広島が菊池涼介内野手(33)のスクイズで同点に追いついた。「1番・二塁」で出場し、1─2の八回1死三塁でDeNA先発・東の3球目の変化球を投前へ転がしスクイズ成功。直前の1死二塁では代走・羽月が三盗を決めるなど伝統の機動力野球で好投手から2点目をもぎ取った。
◆広島・森下暢仁投手(26)が試合前練習に参加し、先発する15日の第2戦に向けキャッチボールなどで調整した。プロ4年目でポストシーズン初登板の右腕は「一発のある打者も多いので気を付けたい。一人ずつしっかりと抑えていきたい」と意気込んだ。今季は20試合に登板し、9勝6敗、防御率3・01、ベイ打線に対しては2試合に登板し1勝0敗、対戦防御率2・77と相性は悪くない。
◆先発したDeNA・東克樹投手(27)が8回101球を投げ5安打2失点の好投を見せた。立ち上がりから安定した制球と機敏なフィールディングで危なげない投球。2―0の六回は1死一、三塁から西川に左犠飛で失点。2―1の八回は1死二塁から二盗を許し、菊池涼にスクイズを許したが一度もリードを許すことなく、適時打も浴びなかった。
◆DeNAは六回に宮崎敏郎内野手(34)が先制2ランを放って先制。広島はその裏に西川龍馬外野手(28)の犠牲フライで1点差に迫ると八回には1死二塁の場面で代走の羽月隆太郎内野手(23)が三盗に成功。1死三塁として菊池涼介内野手(33)がスクイズを決めて同点に追いついた。
◆広島・新井貴浩監督(46)が試合前練習中、野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和新監督(48)からあいさつを受けた。打撃ケージ裏で井端監督から「若い選手、いい選手がいるので(代表を)お願いすると思う」と協力の依頼を受け、新井監督は「全面協力させてもらいます」と返答した。井端監督は11月の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で初采配を振る。
◆広島が延長十一回、2死一、三塁から途中出場の秋山翔吾外野手(35)が中越えにサヨナラ打を放ち先勝した。
◆広島が延長サヨナラ勝ち。1―2の八回に代走羽月の三盗で好機を広げ、菊池のスクイズで同点。延長十一回は2死一、三塁から秋山が中越えへサヨナラ打を放った。床田は六回途中2失点。救援6投手が無失点でつないで勝機を見いだした。DeNAは12安打を放ちながら11残塁の拙攻。得点は宮崎の2ランのみで、東の好投を生かせなかった。
◆広島が延長十一回、2死一、三塁から途中出場の秋山翔吾外野手(35)が中越えにサヨナラ打を放ち先勝した。ヒーローインタビューの一問一答は以下の通り。――大仕事でした、今の気持ちは「いやもう、最高にうれしいです」――カープに来てこれまでもたくさんヒーローがあったが、きょうのヒーローは格別では「そうですね、あの...控えから始まって、どこで行くんだという準備をしながら、最後に最高の場面で回ってきたので、良かったです」――大接戦でワンプレーワンプレーが重たいゲーム。序盤からどんなふうに試合を見てスタンバイしていたか「いやもう、相手の東くんも簡単に打てないって分かっていましたし。その中で本当にピッチャー陣が抑えていてくれたので、本当に頼もしくて、今年の1年間こういう戦いだったなというのを、はい、見ていました」――延長十一回、みんなで作ったチャンスが回ってきた。どんな心境で「いやもう、行くだけだと思って。もう絶対に決めてやるという、それだけでした」――そして、二塁キャンバスのところで手荒い祝福「そうですね、正面から来ると怖いんで。背中から受けるようにして。あとはシーズンが終わった後にかみしめたいなと思います」――大声援の中のホームゲームで1勝を取った「いやもう、シーズン終盤から本当に、順位争いのところから、皆さんの声援のおかげで勝っているところもありましたし、優勝というのに届かなかったので、ここでやれるということも含めて広島の皆さんに喜んでもらえたら良かったので。きょうまず1勝できたので、あしたも頑張ります」――最後にひと言お願いします「あしたもこの広島一丸となって頑張っていきたいと思いますので、より大きな声援で後押ししてもらえたらと思います」
◆広島が延長十一回、2死一、三塁から途中出場の秋山翔吾外野手(35)が中越えにサヨナラ打を放ち先勝した。新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。――最高の幕切れ「さすがアキ(秋山)ですね。本当によく決めてくれたと思います」――打席の前に言葉は「特にかけてないですよ。頼んだっていう感じだったので」――先発・床田から6人のリリーフ陣がつないだ「トコ(床田)も初戦ということで緊張したと思うんですけど、しっかりゲームを作ってくれた。後からいったピッチャーも自分の役割を果たしてくれたと思います」――八回のスクイズは「そこは腹をくくってと言いますか、矢野もしっかり一発で決めてくれましたし、羽月があそこ一発でいってくれたのは彼の成長を感じる。キク(菊池)もボール球だったんですけど、よく決めてくれた。確かノーヒットですかね。よくみんなでもぎ取った1点だと思います」――3万人を超えるファンが詰めかけた「最高でしたね。ファンの皆さんの熱気も伝わってきましたし、選手の背中を押してくれたと思います」――明日は森下「彼に本当に期待していますし、頑張ってもらいましょう」
◆DeNAのルーキー林が「1番・遊撃」で先発し、攻守に存在感を発揮した。サウスポーの床田から三回に速球を左前に流し打ち、五回は変化球を中前へ巧打。守備でも三回2死二、三塁のピンチで俊足野間の三遊間へのゴロを「想定はいろいろしていた」と逆シングルで捕球し、素早い一塁送球で間一髪アウトにした。初のCSで堂々とプレーしたが、延長十一回2死三塁の打席ではターリーの高めの速球に手が出て三振。悔しさをにじませ「1打席目に修正して入りたい」と、第2戦に目を向けた。
◆先発したDeNA・東克樹投手(27)は8回5安打2失点。第1戦の先発として役割を果たしたが「試合をつくることに関してはできた。八回に三盗とスクイズを決められた場面は甘さがあった」と悔しさをにじませた。2―1の八回1死二塁で二走・羽月に完全に投球モーションを盗まれ三盗を許した。続く菊池の投前スクイズには好反応を見せたが、羽月にまたも完璧なスタートを許した。
◆DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が六回1死一塁で左中間席に均衡を破る先制2ランを放った。床田が投じた内角低めの難しい直球に反応し、「速い球を完璧に捉えることができた。先に得点を挙げることができよかった」と振り返った。ソトが中前打で続いて床田は降板。早い段階で救援陣を引きずり出したが、この2ラン以外に得点を奪えなかった。
◆CS初出場となったDeNAのドラフト3位・林琢真内野手(23)=駒大=は6打数2安打と1番打者として存在感を示した。「やるべきことだけを考えていた。明日(第2戦)、得点につながればいい」。遊撃の守備では0―0の三回2死二、三塁で、野間の三遊間への打球を逆シングルで捕球して間髪入れず送球し、ピンチを救った。「想定はしていた。準備していたのがよかった。勝負を懸けた」と攻守でチームを支えた。
◆?レギュラーシーズン2位の広島が先勝。プレーオフ、CSファーストステージ(S)第1戦に勝利した球団はセ・パ合わせて過去33度。そのうち28度がファイナルSに進出し、突破率は84・8%。セでは15度のうち12度で進出、突破率は80%。?プレーオフ、CSファーストSで2位球団が第1戦に勝利したのは昨年のソフトバンク以来、通算17度目。過去16度のうち13度で進出、突破率は81・3%。セで2位球団が第1戦に勝利したのは2017年の阪神(ファーストSで敗退)以来6年ぶり7度目。過去6度中5度進出、突破率は83・3%。?プレーオフ、CSでのサヨナラ勝ちは、昨年ファイナルS第4戦のオリックス(○3-2ソフトバンク、九回に中川圭太の単打)以来、通算14度目。セでは19年ファーストS第2戦のDeNA(○6-4阪神、九回に乙坂智の本塁打)以来4年ぶり5度目で、広島は初めて。?35歳5カ月の秋山がサヨナラ安打。プレーオフ、CSで35歳以上の選手がサヨナラ安打を放ったのは、10年ファイナルS第4戦の中日・和田一浩(38歳4カ月、九回に単打)以来13年ぶり2人目(年長2番目)。
◆派手さはないが、投手を中心とした守りで接戦をモノにする。今季の広島の特長そのものだ。六回途中に先発・床田の後を受けた大道をはじめ、6投手がしっかり無失点でつないだ。リリーフ陣の充実ぶりが、同点そしてサヨナラを呼んだことは間違いない。DeNAの先発・東もよく投げた。三回の味方の攻撃で、無死一塁からバスター・エンド・ランを仕掛けた桑原が、左飛を打ち上げ走者を進められず。直後に一走・林も二盗失敗と、試合の流れを手放しかねない状況で、その裏の1死二、三塁のピンチをしのいだ。さすが最多勝、最高勝率投手という踏ん張りを、見せてくれた。いかんせん、現状のDeNAは、リリーフ勝負となると分が悪い。森原も、どういう状態で戻ってきたか不透明。それだけに、東が降板する時点で打線が、ある程度のリードを保っておく必要はあった。広島打線もタイムリーがなかなか出ず、苦しんだことは事実。仮に決着せずに終わっていたら、上位チームにとって引き分けは勝ちと同等とはいえ、嫌な空気を引きずったことだろう。その意味でも心強い結果になったはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)
◆先発したDeNA・今永昇太投手(30)は六回途中4安打3奪三振、2失点だった。一回は2死後に西川にフルカウントから直球を右翼スタンドに運ばれ先制ソロを許したが、二回以降はゼロ行進。六回は先頭の代打・末包にチェンジアップを左翼席に運ばれリードを広げられた。さらに続く菊池に左前打、野間に四球を許したところで降板。先発として試合をつくったが打線の援護がなく、苦しい投球を強いられた。
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