ロッテ(☆12対1★)オリックス =リーグ戦24回戦(2023.10.06)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:中村 稔弥(3勝1敗0S)
敗戦投手:竹安 大知(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆ロッテは初回、山口の適時打で1点を先制する。その後は、7回裏に打者一巡の猛攻を見せるなど、終わってみれば21安打で12得点を挙げた。投げては、8投手の継投で9イニングを1失点に抑え、3番手・中村稔が今季3勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆ここまで26本塁打で、本塁打王を狙うロッテのポランコに注目。ポランコのカード別本塁打は楽天10本、ソフトバンク6本、西武4本、日本ハム3本、オリックス1本、交流戦2本。オリックス戦はリーグ内で最も本塁打が少なく、対戦成績も64打数9安打の打率1割4分1厘。8月27日の対戦で本塁打を打ったのを最後に、現在17打席連続ノーヒットとオリックス投手陣には苦戦が続いている。

◆/スプリットが冴えわたる\ブルペンデー1番手は澤村拓一見事無失点で切り抜ける??宗佑磨には6球連続スプリット???#プロ野球(2023/10/6)??ロッテ×オリックス??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #chibalotte pic.twitter.com/n2BI3ReWcf

◆ロッテ沢村拓一投手(35)がブルペンデーの先発を託され、初回を3者凡退に抑え次の投手につないだ。「予告先発が出てから、いろいろな人から『先発するんだね』と連絡をくれて、普段何も言ってこないチームの仲間も『頑張って下さい!』と言ってくるので変な緊張感の中で今日を迎え、緊張しまくって球がまったく走りませんでした」。先頭の福田に左前打を許すと、宗を中飛。中川圭は2-2から146キロスプリットで空振り三振を奪った。最後は森を145キロスプリットで二ゴロ。「でも次につなげることが出来て良かったです」。1回1安打無失点。表情を変えぬまま、2番手の横山陸人投手(22)にリレーした。先発登板は同じくブルペンデーだった巨人時代の20年7月25日ヤクルト戦(神宮)以来約3年ぶり。先発予定だったサンチェスが練習中に右肩違和感を訴えた先発回避による緊急登板だった。チームは1回2死一、二塁から、山口航輝外野手(23)の右前適時打で先制した。

◆「マリーンズのピッチャー、サワムラ~」。ロッテ沢村拓一投手の先発を告げる場内アナウンスに満員のスタンドが沸いた。普段は右翼席脇のゲートから約90メートル走ってマウンドに上がるが、ベンチからの約30メートルのみ。準備を含めて、勝手は違う。整備されたきれいなマウンドに6足分測って線を引いた。ここからはいつもと一緒。第1球は151キロ直球だった。先発登板は同じくブルペンデーだった巨人時代の20年7月25日ヤクルト戦(神宮)以来約3年ぶりだ。「予告先発が出てから、いろいろな人から『先発するんだね』と連絡をくれて、普段何も言ってこないチームの仲間も『頑張って下さい!』と言ってくるので変な緊張感の中で今日を迎え、緊張しまくって球がまったく走りませんでした」。先頭の福田に左前打で出塁を許したが、粘られながらも中川圭をスプリットで空振り三振。最後も森を二ゴロ。「でも、次につなげることが出来て良かったです」。1回1安打無失点。表情を変えぬまま、2番手の横山にリレーした、CS争いの中での役割を果たした。今年1月末、レッドソックスから3年ぶりにロッテに復帰。「勝つためにきた。チームを鼓舞するような戦う姿勢、気持ちを持ってファンのために頑張りたい」と吉井監督らとの共闘を誓って発進した。石垣島のキャンプから早朝トレーニングを行うなど自身の姿勢を背中で示してきた。8月に「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」で約1カ月の離脱。復帰後の先月24日には発熱により抹消。この日が復帰戦。山あり谷ありの1年だったが、投手陣の精神的支えとしてもチームを支えた。沢村の投球に応えるように、打線が奮起した。初回に2死一、二塁から山口の右前適時打で先制。3回にも2死から連打で一、三塁とし、再び山口が左前適時打を放って加点した。

◆オリックスはともに今季ワースト被安打21、12失点で大敗を喫した。投手陣が打ち込まれ、打線は5安打。細かい守備のほころびもあった。中嶋監督は「こういうゲームになってしまったのはすべてこっちの責任。みっともない試合になりましたけど」と言葉少な。リーグ戦も残り2試合。「誰がどうのこうのじゃない。チームの中のゆるんでいる部分を立て直すことができてないのは僕らの仕事」。ポストシーズンへ向けて引き締めを誓った。▽オリックス竹安(5月20日以来の先発も4回途中11安打4失点)「結果が全てなので。2ストライクに追い込んでから甘く入って打たれてしまったところを反省しなければいけない」

◆オリックスがともに今季ワースト被安打21、12失点を喫した。2ケタ失点は0-10で敗れた6月7日巨人戦(京セラドーム大阪)以来。打線もブルペンデーだったロッテ投手陣相手に5安打に抑え込まれ、細かい守備のほころびもあった。中嶋聡監督(54)は「こういうゲームになってしまったのはすべてこっちの責任。みっともない試合になりましたけど、すべてちゃんとやらなきゃいけないですし、やらせていかなきゃいけない」と厳しく話した。約4カ月ぶりの先発となった竹安大知投手(29)は4回途中11安打4失点。初回に先制を許すと3回は3連打を浴び失点。続く4回も3連打を浴びたところで降板となった。5月20日の日本ハム戦で緊急降板し、右肘を痛めてから復帰マウンドだったが、苦しい投球となった。2番手漆原大晟投手(27)も2四死球を出し2回途中2安打2失点。3番手横山楓投手(25)は得点圏に走者を背負いながらも無失点に抑えたが、4番手黒木優太投手(29)が1回5安打5失点(自責4)と打者一巡の攻撃を許した。8回に5番手で登板した村西良太投手(26)も先頭に四球を与え、1回2安打1失点を喫した。リーグ戦も7日ロッテ戦(ZOZOマリン)と9日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)の残り2試合。「誰がどうのこうのじゃないっす。チームの中のゆるんでる部分であるとか、そこを立て直すことができてないというのは僕らの仕事。明日しっかり切り替えて出てきてくれるもんだと思ってやっていきます」。指揮官のもとで引き締め直し、いい形でポストシーズンへと向かいたい。

◆ロッテ打線は、いずれも今季チーム最多21安打12得点で援護した。「5番一塁」山口航輝外野手が昨年9月22日のオリックス戦以来となる4安打で3打点。「ここのところチームに貢献出来ていなかったので、ヒーローになれて良かったですし、ファンの皆さんの温かい声援を受けられて良かったです」。3本の適時打に胸を張った。初回は2死一、二塁からオリックス先発竹安のフォークを右前適時打で先制点。「とにかくなんとかしたい気持ちで打席に向かいました」。3回には「必死に」と左前適時打で加点。5回には先頭で右前打を放ち、生還した。「負けたらあと2試合で終わっちゃう。自分の数字(打率など)はしょぼいので、チャンスがまわってきた時に打つことがチームのためになるという気持ちで」。7回にも2死一、三塁から左翼線適時二塁打と存在感を示し「大量得点デー」を導いた。藤原、佐藤都、中村奨を含み、猛打賞が4人。吉井監督は「あいつ(山口)は良かったけれど、すぐに(打撃を)忘れちゃうので、ものにしてほしい」と期待。序盤は効率良い得点ではなかっただけに「(4回に)藤原がこのゲーム初の長打で流れが変わった」と切り込み隊長もたたえた。【鎌田直秀】▽ロッテ佐藤都(打っては3安打、守っては8投手をリード)「バッティングは良いところに飛んだなあって感じです。沢村さんから始まって千隼さん(佐々木)まで1失点でも少なくと思っていたんですけれど、坂本さんが失点してしまったのでケツをたたいておこうと思います」▽ロッテ藤原(4回1死一、二塁で右翼線に適時二塁打)「久しぶりの1番で久しぶりに自分らしい良い打球が打てたのが良かった。明日、必ず勝ちます」

◆2位ソフトバンクに続き、3位ロッテもクライマックスシリーズ(CS)進出に王手をかけた。オリックス戦では「ブルペンデー」の先陣を切って、沢村拓一投手(35)が同じくブルペンデーだった巨人時代の20年7月25日ヤクルト戦(神宮)以来約3年ぶりの先発登板。1回無失点で流れをつくり、救援陣8人で1失点でつないで快勝した。残りは2試合。7日の同戦の結果次第では、3位以内が確定する。「マリーンズのピッチャー、サワムラ~」。ロッテ沢村の先発を告げる場内アナウンスに満員のスタンドが沸いた。普段は右翼席脇のゲートから約90メートル走ってマウンドに上がるが、ベンチからの約30メートルのみ。準備を含めて、勝手は違うはず。整備されたきれいなマウンドに6足分測って線を引いた。ここからはいつもと一緒。第1球は151キロ直球だった。1168日ぶりの先発登板だったが「何も変えることはなかった」と言いきった。リリーフ時と同じ"時間割"で、肩をつくる時間や投球数も同じにして午後6時開始に合わせた。それでも「予告先発が出てから、いろいろな人から『先発するんだね』と連絡をくれて、普段何も言ってこないチームの仲間も『頑張って下さい!』と言ってくるので変な緊張感の中で今日を迎え、緊張しまくって球がまったく走りませんでした」と苦笑い。先頭の福田に左前打で出塁を許したが、1死後に中川圭をスプリットで空振り三振。最後も森に粘られながらも二ゴロ。1回1安打無失点。表情を変えぬまま、2番手の横山にリレー。CS争いの中での役割を果たした。今年1月末、レッドソックスから3年ぶりにロッテに復帰。「勝つためにきた。チームを鼓舞するような戦う姿勢、気持ちを持ってファンのために頑張りたい」と吉井監督らとの共闘を誓って発進した。石垣島のキャンプから早朝トレーニングを行うなど自身の姿勢を背中で示してきた。8月に「可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群」で約1カ月の離脱。復帰後の先月24日には発熱により抹消。この日が復帰戦。山あり谷ありの1年だったが、投手陣の精神的支えとしてもチームを支えてきた。「チームが勝たないと次には進めない。次につなぐことだけでした」。その思いは仲間にも伝わり、CS進出へ王手をかける大きな1勝。ZOZOマリンでCS開催が出来る2位の可能性もつないだ、気迫の22球だった。【鎌田直秀】▽ロッテ吉井監督(ブルペンデーの快勝に)「沢村で最初のスタートが決まったので、後からいくピッチャーがオレもオレもってなってくれたと思います。でも、やりたくない作戦です」▽ロッテ中村稔(8投手の中で唯一の2イニングを3番手で投げ、1安打無失点で勝ち投手に)「しっかり無失点でつないでくださったので、そのバトンを自分もチーム一丸でつないでいこうと、テンポ良く投げられて良かった」▽ロッテ佐藤都(打っては3安打、守っては8投手をリード)「バッティングは良いところに飛んだなあって感じです。沢村さんから始まって千隼さん(佐々木)まで1失点でも少なくと思っていたんですけれど、坂本さんが失点してしまったのでケツをたたいておこうと思います」パ・リーグのCS争い ソフトバンクは7日の楽天戦に○か△でCS進出が決定。ロッテは7日のオリックス戦に○、△の時はソフトバンクが○か△ならば進出が決まる。ソフトバンクが●で、ロッテが△か●のケースは、リーグ閉幕日の9日に3チームで残り2枠を争う。

◆大混戦のパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)争いも、ようやくフィナーレが見えてきた。3位ロッテはオリックス戦にブルペンデーで臨み、12-1で快勝。ソフトバンクに続いてCS進出に王手をかけた。試合のなかった2位ソフトバンクとは0・5ゲーム差に接近し、4位楽天とは1ゲーム差をつけた。残り試合数は3チームとも「2」。7日はロッテがオリックスと対戦。楽天は本拠地にソフトバンクを迎える。ソフトバンクとロッテは勝てばそれぞれ3位以内が確定し、CS進出が決まる。2位以下のゲーム差<2>ソフトバンク←0・5ゲーム差→<3>ロッテ←1ゲーム差→<4>楽天3チームの残り試合日程★7日ロッテ-オリックス(ZOZOマリン)楽天-ソフトバンク(楽天モバイル)★9日楽天-ロッテ(楽天モバイル)オリックス-ソフトバンク(京セラドーム大阪)

◆ロッテは救援投手が小刻みに継投する「ブルペンデー」を実施。今季中継ぎで33試合に登板していた沢村拓一投手(35)が、巨人に在籍した2020年7月25日のヤクルト戦(神宮)以来約3年ぶりに先発し、1回1安打1奪三振で無失点に抑え、2番手の横山にマウンドを託した。9月24日に発熱により特例2023対象選手として出場選手登録を外れた。体調不良からの復帰戦が、久々の先発となる中、丁寧な投球で先陣を切り、球団を通じて、「予告先発が出てからいろんな人が『先発するんだね』と連絡をくれて、普段何も言ってこないチームの仲間も『頑張ってください!』と言ってくるので、変な緊張感の中できょうを迎え、緊張しまくって球が全く走りませんでした。でも次につなげることができてよかったです」とコメントした。

◆今季の〝本拠地開幕投手〟を務めたロッテ・西野勇士投手(32)が、ホーム最終戦となる7日のオリックス戦に先発する。チームがCS進出を目指す中、右肘の手術から復活を遂げた右腕は、今季初めて中6日でマウンドに上がる。キャッチボールなどで調整し「いつも通り自分のピッチングをしたい。全力を尽くして頑張ります」と気合十分。2013年に記録した自己最多に並ぶ9勝目を狙う。

◆ロッテがともに今季最多の21安打12得点。一回に山口の適時打で先制し、三回も山口が適時打。四、五回に2点ずつ加点し、七回は打者11人の猛攻で一挙5点を奪った。8投手のリレーで1失点。オリックスは投手陣が崩れた。

◆久々に立ったまっさらなマウンドで、役割を全うした。ロッテ・沢村拓一投手(35)が巨人に在籍した2020年7月25日のヤクルト戦以来約3年ぶりに先発し、1回無失点。救援投手が小刻みに継投する「ブルペンデー」の先陣を切り、8投手で1失点に抑える必勝リレーを演出した。「次(の投手)にしっかりつなげることができてよかったです」クライマックスシリーズ(CS)進出争いが佳境を迎える中、佐々木朗が発熱の影響で調整が遅れ、チーム最多10勝を挙げている種市が肘の炎症で離脱。総力戦が求められる状況で「初回のビッグイニングだけは避けたい。いい投手を」と吉井監督に先発を託された。5日に予告先発が発表されると「いろんな人が『先発するんだね』と連絡をくれた。チームの仲間も『頑張ってください』と言ってきた」。周囲がざわつく様子を感じ「緊張しまくって球が全く走りませんでした」と苦笑いしたが、丁寧に低めに制球するベテランらしい投球で、チームに勢いをもたらした。この日、会見に臨んだ巨人の阿部新監督は中大の先輩。12年10月28日の日本ハムとの日本シリーズでは、サインミスをした沢村に捕手だった阿部が頭をポカリとたたくシーン=写真右上=が話題となった。巨人時代にバッテリーを組んだ先輩の晴れの日に久々の先発マウンドに立ち力を示した。チームは2連勝で2位のソフトバンクに0・5ゲーム差まで迫り、CS進出に王手をかけた。残り2試合。7日のオリックス戦に勝てば確定し、引き分けても楽天がソフトバンクに敗れるか引き分けで決まる。「やるべきことは変わらない」。チーム一丸となり、最短で決める。(武田千怜)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
84534 0.613
(↓0.005)
優勝
(-)
2500
(+1)
426
(+12)
106
(-)
51
(-)
0.249
(↓0.001)
2.750
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
71682 0.511
(-)
14
(↑0.5)
2530
(-)
498
(-)
102
(-)
72
(-)
0.248
(-)
3.260
(-)
3
(-)
ロッテ
69675 0.507
(↑0.003)
14.5
(↑1)
2499
(+12)
520
(+1)
99
(-)
71
(+1)
0.240
(↑0.003
3.430
(↑0.02)
4
(-)
楽天
70701 0.500
(-)
15.5
(↑0.5)
2508
(-)
546
(-)
103
(-)
102
(-)
0.245
(-)
3.510
(-)
5
(-)
西武
65771 0.458
(-)
21.5
(↑0.5)
0435
(-)
465
(-)
90
(-)
80
(-)
0.233
(-)
2.930
(-)
6
(-)
日本ハム
60821 0.423
(-)
26.5
(↑0.5)
0464
(-)
496
(-)
100
(-)
75
(-)
0.231
(-)
3.080
(-)