ロッテ(★1対4☆)西武 =リーグ戦25回戦(2023.10.03)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
0200020004811
ロッテ
0000001001701
勝利投手:松本 航(6勝8敗0S)
(セーブ:豆田 泰志(0勝0敗1S))
敗戦投手:唐川 侑己(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山村 崇嘉(2号・6回表2ラン)
【ロッテ】岡 大海(7号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は2回表、古賀の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた6回には山村が2ランを放ち、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本が7回1失点10奪三振の粘投で今季6勝目。敗れたロッテは打線が毎回走者を出すも、11残塁とつながりを欠いた。

◆2日にプロ初安打とプロ初本塁打、初打点をマークした西武山村崇嘉内野手(21)がこの日も結果を残した。2日ロッテ戦(ZOZOマリン)は「7番三塁」でスタメン出場したが、打順を上げ6番、さらにプロ初の二塁でスタメン出場した。2回1死一塁でロッテ唐川に対し、フルカウントからの143キロカットボールを右中間に痛烈にはじき返す安打を放ち、1死一、三塁と好機を拡大した。続く鈴木の二ゴロの間に三塁走者が生還し、先制点を演出する安打となった。これで2日の第3打席から3打席連続安打となった。第2打席は2点リードの4回に2番手森から148キロ直球をバットの芯で捉えるも右翼正面を突いた。第3打席では2試合連続の特大弾を放った。2点リードの6回1死一塁、森の内角147キロ直球を強振。右翼岡は全く動かずスタンド中段まで届く1発となった。連夜の大活躍に左翼席に詰めかけた西武ファンから大きな拍手が送られた。山村は東海大相模から20年ドラフト3位で西武に入団。3年目の今季は初の1軍を開幕で迎えると、2試合連続でスタメン出場を果たした。しかし7打数無安打4三振で4月7日に出場選手登録を抹消。チームのCSが消滅した9月30日の翌10月1日に出場選手登録されていた。

◆ロッテ唐川侑己投手の約4年ぶりの1軍先発は、3回5安打2失点で降板となった。2回2死一、三塁から二ゴロの間に先制点を献上すると、続く西武古賀に中前適時打を許し、この回だけで被安打4。「球の状態は決して悪くなかったので、集中打での失点がもったいなかったかなと思います」と振り返った。上々の立ち上がりだった。1回は打たせて取って3者凡退。「中継ぎを経験して見えてきたものもありますし、やってきたことを先発でも生かせたら」と言って臨んだ。初回は中継ぎに転向してから多投するようになったカットボールを中心に攻め、3回はカーブで緩急を付けた。成田高から地元千葉のロッテに入団して16年目。勝ちが付けばルーキーイヤーから16年連続白星となるところだったが、2点ビハインドのまま、50球で役目を終えた。

◆西武平井克典投手(31)が3点リードの8回に登板し、無失点に抑えて100ホールドを達成した。先頭のロッテ山口に四球を与えるも、安田を一併殺に打ち取り、中村奨を左飛に。プロ7年目で通算100ホールドを達成した。ベンチでは松井監督らスタッフと握手を交わした。節目の登板を終え「本当に今まで使っていただいて、いろいろやらかした時もありましたし、それでも信じてくれた監督、コーチに感謝したいです」と感謝を口にした。今季取得した国内FA権については「終わったばかりなので、まだ何も考えていませんし。これから球団とゆっくり話し合っていきたいなとは思っています」と話すにとどめた。松井監督は「1年ケガなどの場面でもよく投げてくれましたからね。タフさぶりもそうですし、いろんな経験をしている中で若い投手も多いですから伝えていってくれる中で、どんどん積み重ねてきた100ホールドですからね。今年中に達成できてよかった」と笑顔だった。今季はこれでチームトップの54試合に登板。4勝3敗28ホールドで防御率2・55でシーズンを終えた。

◆西武が若獅子の活躍で、今季最終戦を白星で飾った。この日はスタメンに25歳以下の選手が6人並ぶオーダーとなった。2回に先頭の渡部健人内野手(24)と山村崇嘉内野手(21)の安打で1死一、三塁の好機をつくると、古賀悠斗捕手(24)の適時打などで2点を先制した。6回1死一塁では、前夜にプロ初安打と初本塁打を記録した山村が、ロッテ森の内角147キロ直球を右翼席中段まで運ぶ特大2ランでリードを広げた。このほかにも、西川愛也外野手(24)が自身初となる1試合2本の二塁打、長谷川信哉外野手(21)にも二塁打が飛び出すなど、試合を通じて若手選手の活躍が目立った。投げては先発の松本航投手(26)が7回を7安打4四死球と、毎回走者を出しながらもソロの1失点のみと粘投。毎回の10奪三振で6勝目を挙げた。8回は平井克典投手(31)がホールド、9回は豆田泰志投手(20)がプロ初セーブで試合を締めた。西武は3試合を残しCSが完全消滅した9月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)の翌10月1日、中村剛也内野手(40)や栗山巧外野手(40)ら7人の出場選手登録を抹消。長谷川や山村、高松渡内野手(24)ら若手中心に5人を出場選手登録していた。

◆西武豆田泰志投手(20)が3点リードの9回に登板し、プロ初セーブを記録した。先頭のロッテ佐藤都に四球、続く和田に死球を与え「やばいなっていうのしかなかったです」といきなり無死一、二塁のピンチを招く。ここで豊田投手コーチがマウンドへ。「しっかり軸足で体重を乗せて、あとはもう強い球で、自分の真っすぐっていうのをしっかり投げていこう」と助言を受け投球が一変した。岡を147キロ直球で詰まらせ右飛、藤岡に三塁線に痛烈なライナーを打たれるも、三塁佐藤龍がダイビングキャッチで2アウトに。2死一、二塁から角中を二ゴロに打ち取り試合を締めた。初セーブを経験し「初セーブの方が狙ってたのでうれしい」と今季最終戦で目標を達成した。今季は7月21日に育成から支配下登録。同26日に出場選手登録されてから、最後まで1軍のマウンドに立ち続けた。育成選手からはい上がり、最終戦でのセーブを手にし「埼玉西武ライオンズのシーズンを最後に締められたのは良かった」と激動の1年を振り返った。記念のウイニングボールを受け取り、両親にプレゼントするのか問われると「セーブなんで、自分でもっとこうかな、勝利とかだったら、あげようかなと思ったんですけど」と照れくさそうに話した。

◆ロッテの連勝が3で止まった。約4年ぶりの1軍先発だった唐川侑己投手(34)は3回5安打2失点で1敗目が付いた。2回2死一、三塁から二ゴロの間に先制点を献上すると、続く西武古賀に中前適時打を許し、この回だけで被安打4。「球の状態は決して悪くなかったので、集中打での失点がもったいなかったかなと思います」と振り返った。球数は50球だった。4回から2番手で登板した森は西武山村に2ランを被弾し、4回3安打2失点。吉井監督は「2人(唐川と森)で6イニングくらいいってくれたらと思ってたんで(継投は)プラン通りなんですけども、思ったより点取られちゃったですね」と話した。打線は7安打しながら、得点は岡のソロ1点のみに終わった。同監督は「今日はいつも打ってくれる角中のところで打てなかった。今日はやられましたけども、また明日から頑張ります」。順位は変わらず3位のままで、2位ソフトバンクと1・5ゲーム差、4位楽天と0・5ゲーム差。4日は京セラドーム大阪でオリックスと対戦する。

◆2日ロッテ戦でプロ初安打と初アーチを放った高卒3年目の西武山村崇嘉内野手が攻守で奮闘した。6回1死一塁では、ロッテ森から「手応えバッチリ」と2戦連発の特大2ランを右翼席中段に放った。守備では初めて二塁を守り、4回2死一、二塁のピンチでは、松本の一塁けん制悪送球でファウルグラウンドを転々とするボールを必死で追い、本塁への好送球で二塁走者をアウトにした。初のお立ち台では「バットをしっかり振った結果かなと思います」と照れくさそうに話した。

◆高卒3年目の西武・山村崇嘉内野手(21)が、前日2日のプロ初アーチに続く2試合連発となる2号2ランを放った。「昨夜の初ホームランは一旦忘れて、思い切って積極的にいこうと思って打席に入りました。打った瞬間、入ったなと思いました。手応えバッチリでした」2―0の六回1死一塁。ロッテ2番手・森の内角真っすぐを捉えた打球は右翼席中断に飛び込む文句なしの一発となった。第1打席にも右前打で出塁し、2試合連続スタメン起用に応えた。前日2日のロッテ戦(ZOZOマリン)では4月1日以来となるスタメンで起用されると、プロ初安打と初アーチをマークする2安打1打点の活躍を見せた。

◆高卒3年目の有望株が今季最終戦で躍動した。西武・山村崇嘉内野手(21)が前日2日のプロ初アーチに続く2試合連発となる2号2ランを放った。2―0の六回1死一塁。ロッテ2番手・森の内角真っすぐを捉えた打球は右翼席中段に飛び込む文句なしの一発となった。第1打席にも右前打で出塁し、2試合連続スタメン起用に応えた。神奈川・東海大相模高から2021年にドラフト3位で入団。今季は右手小指を骨折した源田に代わって、3月31日のオリックスとの開幕戦(ベルーナ)で自身初の開幕スタメン出場を果たしたが、結果が出ず4月7日に登録抹消された。その後は2軍での調整が長く続いたが10月1日に再昇格。前日2日のロッテ戦(ZOZOマリン)で4月1日以来となるスタメンで起用されると、プロ初安打と初アーチをマークする2安打1打点の活躍を見せた。「おもいっきり自分のプレーをしようと試合に臨んだ。とにかく練習して(1軍に)呼んでもらえるようにファームでやってました」と鼻息を荒くした。就任1年目の松井監督の下、チームは今季5位に終わったが、来季へ向けまたひとつ明るい材料が増えた。(石井孝尚)

◆4年ぶりに立った1軍の先発マウンドで、34歳は力強く右腕を振った。プロ16年目のロッテ・唐川侑己投手が、救援投手から短い回で継投する戦術「オープナー」として起用された2019年7月10日の日本ハム戦以来となる先発。3回5安打2失点で降板した。「球の状態は決して悪くなかったので、集中打での失点がもったいなかったかなと思います」。一回は三者凡退に抑えて好スタートを切ったが、二回につかまった。古賀に適時打を浴びるなど4安打を集められ、この回に2失点。三回は無失点で抑えており、二回の失点に悔いが残った。千葉・成田高から2008年に高校生ドラフト1位で入団。1年目から先発として活躍し、11年には24試合に投げ、12勝を挙げた。18年途中から中継ぎに転向したが、今季途中から2軍で先発として調整していた。9月9日のオリックス戦で1軍での先発プランがあったが、前日の同戦が雨天中止となった影響で、先発登板が〝延期〟となっていた。吉井監督は「せっかく準備してくれていたので、どこかでチャンスを、と思った」とクライマックスシリーズ(CS)進出争いが激化する中、経験豊富なベテランに4年ぶりの先発マウンドを託した。「大事な試合(での登板)になったんですけど、唐川らしさを出してくれたらいい。淡々とテンポよく投げてくれれば」と指揮官。34歳は右翼席から響く「唐川コール」に応えるように懸命に投げたが、序盤で追いかける展開を作ってしまった。打線も松本の前に沈黙...。六回まで毎回走者を出し、四~六回は得点圏に進めながらホームが遠い。七回に岡のソロで1点を返すのが精いっぱい。3点を追う九回無死一、二塁も点にならず。3連勝でストップ。激しいCS争いを繰り広げる中、4位楽天との直接対決に勝った2位ソフトバンクとの差は1・5ゲーム差に開いた。

◆ロッテの連勝が3で止まった。4年ぶりに先発した唐川は二回に崩れ、3回5安打2失点で黒星。打線は毎回走者を出しながら攻めきれず1点に終わった。西武は今季最終戦で連敗を4で止め、豆田がプロ初セーブを挙げた。

◆ロッテは投打で見せ場なく敗れ、連勝が3でストップ。2位ソフトバンクとのゲーム差が1・5に広がった。唐川侑己投手(34)が約4年ぶりに先発したが、3回2失点で黒星を喫した。打線は毎回走者を出しながら攻めきれず、岡大海外野手(32)のソロによる1点に終わった。吉井理人監督(58)の一問一答は以下の通り。――唐川が久しぶりに先発した。内容はどう感じたか「立ち上がりはよかったです。2イニング目から少しコントロールがばらけていた。そんな感じです」――四回からは森が登板(4回2失点)。そういうプランだった「そうですね。2人で6イニングくらい行ってくれたらと思っていたので、プラン通りなんですけども、思ったより点を取られちゃった」――打線は毎回走者を出しながら結果的に岡のソロによる1点のみ「こういう試合が結構、うちは多いので、なんとかしなくちゃいけないですけども。今日はいつも打ってくれる角中のところで打てなかった。でも、彼らはいつも打ってくれているので、今日はやられましたけど、また明日から頑張ります」――以前、シーズンの終盤戦はプレッシャーのかかる試合の重みを感じながら選手にはプレーしてほしいと話していた。重みを感じながら勝ち抜くために必要なことは「自分のできることに集中することですね。(試合の)重みを感じて自分のできないことをやり出すのが、一番駄目なので。やっちゃいけないことが頭に浮かぶとは思うんですけど、やっちゃいけないことをしないために、何をしなきゃいけないかをしっかり考えてプレーしてほしいなと思います」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
84514 0.622
(-)
優勝
(-)
4496
(-)
408
(-)
105
(-)
51
(-)
0.250
(-)
2.670
(-)
2
(-)
ソフトバンク
71682 0.511
(↑0.004)
15
(↑0.5)
2530
(+7)
498
(+3)
102
(-)
72
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.260
(-)
3
(-)
ロッテ
67675 0.500
(↓0.004)
16.5
(↓0.5)
4481
(+1)
516
(+4)
99
(+1)
70
(-)
0.238
(-)
3.450
(-)
4
(-)
楽天
69701 0.496
(↓0.004)
17
(↓0.5)
3503
(+3)
543
(+7)
102
(+1)
101
(-)
0.245
(-)
3.510
(↓0.03)
5
(-)
西武
65771 0.458
(↑0.004)
22.5
(↑0.5)
0435
(+4)
465
(+1)
90
(+1)
80
(-)
0.233
(-)
2.930
(↑0.02)
6
(-)
日本ハム
60811 0.426
(-)
27
(-)
1461
(-)
491
(-)
100
(-)
74
(-)
0.231
(-)
3.060
(-)