中日(★1対3☆)巨人 =リーグ戦25回戦(2023.10.03)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
0000000101700
勝利投手:赤星 優志(5勝5敗0S)
(セーブ:菊地 大稀(4勝4敗1S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(7勝12敗0S)
  DAZN
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◆巨人は初回、大城卓の適時二塁打で2点を先制する。そのまま迎えた8回表には、吉川の適時打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・赤星が8回途中1失点8奪三振の力投で今季5勝目。一方の中日は、引退試合を迎えた福田、堂上、大野奨、谷元の4選手が出場。堂上が2安打を放つなど、それぞれ最後の雄姿を見せた。

◆/兄・剛裕さんが見守る前で...\堂上直倫が見事な初球打ち二塁上で見せた最高の笑顔??引退試合で輝き放つ??#プロ野球(2023/10/3)??中日×巨人??Live on DAZN #DAZNプロ野球 #dragons pic.twitter.com/5k6bGuRv4D

◆中日の21歳岡林勇希外野手が史上最年少でフルイニング出場を達成した。「1番中堅」で試合を完走し、自身初の143試合を完走。「そこをクリアしない限りは、周りからも認められない」と話していた目標を達成した。打席では4打数無安打に倒れて、DeNA牧、阪神中野に1安打及ばない通算163安打でシーズン終了。2年連続となる最多安打のタイトル獲得はならなかった。21歳の岡林が全イニング出場。21歳以下のシーズンに全イニング出場は、1リーグ時代に7人(8度)が記録しているが、2リーグ制後では54年森下(南海)88年田中幸雄(日本ハム)に次ぎ35年ぶり3人目。セ・リーグでは58年長嶋、62年王、96年松井、10年坂本(いずれも巨人)の4人が22歳シーズンに記録していたが、21歳はセ・リーグ最年少での達成となった。なお、今季全イニング出場を続けているのは他に中野(阪神)だけ。

◆巨人ドラフト1位浅野翔吾外野手が"熱男魂"でプロ初の二塁打&四球をマークした。約1カ月ぶりに1軍合流すると「1番中堅」でスタメン出場。1回、2回と2打席連続無安打で迎えた5回先頭、左翼へ二塁打を放った。9回には四球を選びいずれも1軍では初めて。今季限りで現役引退した松田から後継者として指名され「振り負けずに打てたのでよかった。声も出せたと思う」と気を吐いた。

◆巨人が快勝を収めて勝率5割に復帰した。負ければ球団史上初となる3年連続負け越しが確定する一戦で、初回2死一、二塁で大城卓三捕手が右翼へ2点適時二塁打を放ち先制した。ドラフト1位浅野翔吾外野手を「1番中堅」で起用され、5回にプロ初となる二塁打をマーク。先発の赤星優志投手は7回2/3、7安打1失点で5勝目を挙げた。チームは順位こそ4位確定も、借金を返済。4日の最終戦DeNA戦(東京ドーム)へ、勝ち越しに望みをつないだ。▽巨人赤星(今季最終登板で7回2/3を7安打1失点で5勝目)「来年につながるピッチングをしようと投げました。変化球を低めにうまく集められた」

◆今季限りでの現役引退を表明した中日谷元圭介投手(38)、大野奨太捕手(36)が現役最後の試合に臨んだ。2人は2点を追う6回2死走者なしの場面で、先発小笠原、木下のバッテリーと交代。巨人吉川をカウント2-2から146キロ直球で左飛に打ち取った。谷元はマウンドを降りると、帽子を取って場内全方向へあいさつ。大野奨は6回の打席に立ち中飛に終わり、出番を終えた。試合後の引退セレモニーでは中日移籍前の日本ハム時代の監督でもあり今年のWBCで侍ジャパンを優勝に導いた栗山英樹日本代表元監督(62)がサプライズ登場。2人に花束を渡した。三重県出身の谷元は「背の小さな少年少女のみなさん、夢を諦めないで、夢はかないます」と、あいさつ。岐阜県出身の大野奨は、「小さいころからあこがれのブルーのユニホームで引退できて幸せです」と、ともに目に涙をうかべた。谷元は三重・稲生高から中部大、社会人バイタルネットを経て08年にドラフト7位で日本ハムに入団。17年途中にトレードで中日に移籍した。昨季は節目の通算500試合登板、同150ホールドをマーク。現役15年で通算524試合、154ホールドの成績を残した。大野奨は東洋大から08年にドラフト1位で日本ハム入り。17年オフにフリーエージェント権を使って中日加入。15年目の今季は1軍出場はなかった。通算出場は908試合。日本ハム時代はキャプテンも務め、現在メジャーで活躍するパドレス・ダルビッシュやエンゼルス大谷ともバッテリーを組んだ。

◆今季限りで現役を引退する福田永将内野手(35)、堂上直倫内野手(35)、が最終戦にスタメン出場した。福田は「5番一塁」、堂上は「8番二塁」。福田は2回1死一塁での第1打席で遊飛に倒れ、その回でベンチに下がった。堂上は3回先頭の第1打席で左翼線二塁打を放ち、自慢の守備でも無難に処理。8回にマルチ安打となる左前打で出塁するとベンチに下がった。ともに中日一筋で17年間の思い出が詰まった本拠地で現役生活を終えた。試合後の引退セレモニーでは、昨季までのチームメートのDeNA京田、今季ットレードで移籍した日本ハム郡司、山本らも三塁ベンチから観戦。堂上は現役時代に中日でプレーし、現在は球団職員の兄剛裕さん(38)らから、福田は母校横浜高校の元野球部長、小倉清一郎さん、同高の先輩でもある涌井、柳から、それぞれ花束が贈られた。選手会長務めた福田は両親、家族への感謝のあと、「打席に立つのが怖いことがあったが、声援で背中を押してもらえました」と、ファンへの感謝のあいさつをつげ涙を流した。堂上は家族へのあいさつのあとに、花束を渡してくれた兄剛裕さんに「小さいころから背中を見続けて、いつも自分の目標だった。最後まで気にかけてくれてありがとう」と、直接感謝の言葉並べた。【伊東大介】

◆巨人が快勝で勝率5割に戻した。負ければ球団史上初の3年連続負け越しが確定する一戦で、初回2死一、二塁で大城卓が右翼へ先制の2点適時二塁打。先発赤星優志は8回途中1失点で5勝目をげ、原辰徳監督は「どのボールでもそこそこ勝負できるようになったのが大きい。勇気をもって投げられるようになった」。4日の最終戦DeNA戦(東京ドーム)へ、シーズン勝ち越しに望みをつないだ。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】中日ドラゴンズ今季最終戦。立浪和義監督のあいさつに現役引退する福田永将、谷元圭介、大野奨太、堂上直倫の4選手が試合に出場、ファンに最後の勇姿をみせました!

◆両軍のスターティングメンバーが発表。中日は小笠原慎之介投手(25)が8勝目をかけて先発マウンドに立つ。今季は24試合に登板し、7勝11敗、防御率3・60。また、今季限りで引退する福田永将内野手(35)が「5番・一塁」で6月21日の楽天戦(楽天モバイル)以来、今季3度目のスタメン出場。同じくユニホームを脱ぐ堂上直倫内野手(35)が「8番・二塁」でスターティングオーダーに名を連ねた。

◆巨人・坂本勇人内野手(34)が三回、右中間を破る二塁打を放ち、通算445二塁打でプロ野球歴代3位の山内一弘まであと3本に迫った。二塁に到達した坂本は、今季限りでの現役引退を表明し、この日が現役最終戦となった二塁手の堂上直倫内野手(35)に声をかけ、2人で笑顔を浮かべた。2006年のドラフト会議で堂上が中日、巨人、阪神による競合の末にドラフト1位で中日へ。くじを外した巨人が坂本を指名した経緯がある。同学年で右打ちの元遊撃手という共通点を持つ両者。その裏に堂上が左翼線二塁打を放ち、犠打で三塁へ進んだ場面でも、ここでも三塁手の坂本と笑顔で言葉を交わしていた。

◆巨人の未来を担う若手の名前がオーダーに並んだ。1、2番は浅野(高松商高)、門脇(創価大)の新人コンビ。先発を担った2年目の赤星優志投手(24)は「来年につながるようなピッチングができれば」と臨んだ。9月末に4位が確定し、迎えた142試合目。経験の浅い選手たちにとって、決して消化試合ではない。右肩の状態不良もあって前半戦で1勝もできなかった24歳の右腕は、今季の総決算のつもりで腕を振った。緩急自在の投球に進化の足跡がにじんだ。カウント球にも決め球にもカーブを使い、打者を手玉に取る。初めて得点圏に走者を背負った2-0の三回は一転。150キロの直球で押し、岡林から空振り三振を奪うなどしてピンチを脱した。「ゾーン内で勝負できるようになったのが(今季の)前半と後半の違い」。その自己分析通り、三回は厳しくコースを突くよりも大胆に球威で押す組み立てが奏功。プロ入り後から本格的に磨き始めたカーブを駆使した押し引きが生きた。8月下旬から1カ月間で4勝(5敗)を積み上げた。1年先輩で9勝を挙げている山崎伊が「(赤星が)『後半のMVPは俺やろう』なみたいな感じでいっていた」と冗談めかすほどの挽回ぶり。赤星は「来年につなげていけるかな」とさらなる飛躍を期す。7回2/3を108球、7安打1失点で8奪三振。5勝目の権利を持って降板した。

◆中日が3点を追った八回に1点を返し、1-3とした。先頭の鵜飼航丞外野手(24)が中前打で出塁。「8番・二塁」で現役ラストゲームを迎えた堂上直倫内野手(35)がこの日2安打目となる左前打を放って続くと、途中出場の石橋康太捕手(22)も遊撃内野安打を放ち、3連打で無死満塁。岡林勇希外野手(21)の遊ゴロ併殺の間に鵜飼が生還した。

◆巨人の赤星が好投で5勝目を挙げた。7回?を投げて7安打1失点、8三振を奪った。打線は一回に大城卓の適時二塁打で2点を先取し、八回に吉川の内野安打で1点を加えた。中日は八回につかんだ無死満塁から1点止まりだった。

◆中日は今季最終戦で巨人に敗れた。先発の小笠原慎之介投手(25)は一回に2点を先制され、六回途中2失点。今季12敗目(7勝)となった。打線は八回に鵜飼、堂上、石橋の3連打などで挙げた1点どまり。今季56勝82敗5分でシーズンを終了。最終順位の確定は4日のヤクルトー阪神の結果次第となった。ヤクルトが敗れるか引き分ければ中日の5位が確定。ヤクルトが勝てば中日は球団初の2年連続最下位が決まる。また岡林は4打数無安打で2年連続の最多安打のタイトルを逃した。

◆若手の奮闘が光った。巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が、「1番・中堅」で1軍昇格即スタメン出場し、五回の第3打席で三塁線を破るプロ初の二塁打をマーク。切り込み隊長として存在感を示した金の卵に原監督は「なかなか守備も躍動感があるし、いいですね」と評価した。先発した2年目の赤星優志投手(24)が八回途中1失点の好投で5勝目をマーク。九回は同期入団の菊地が1回無失点に締め、プロ初セーブを挙げた。指揮官は「1、2、3年目の若い人たちが投げたというのは大きいですね」と目を細めた。チームは2年連続のBクラス入りの屈辱を味わったが、ヤングGたちが来季に向けての爪痕を残した。

◆約1カ月ぶりに1軍に昇格したドラフト1位の浅野翔吾外野手(18)=高松商高=が「1番・中堅」で先発出場し、五回先頭で三塁線を破る二塁打を放った。左腕・小笠原の浮いた直球を捉えると、迷わず一塁ベースを蹴り、最後は頭から滑り込む積極的な走塁を見せた。「1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と(1軍に)上がる度によくなっている」とうなずいた。

◆巨人の未来を担う大器の名前が、オーダーの一番上に刻まれた。約1カ月ぶりに1軍に昇格し、「1番・中堅」で先発。ドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)=高松商高=は、プロ初二塁打となる左翼線二塁打で期待に応えた。「1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と(1軍に)上がる度によくなっている」勝利した一戦で成長を実感したのは五回の第3打席。それまで打ち取られていた小笠原の直球に振り負けず、鋭い球足で三塁線を破った。迷わず一塁ベースを蹴り、最後は頭から滑り込む積極的な走塁も光った。9月末に4位が確定し、迎えた142戦目。浅野にとって、決して消化試合ではない。「(残り)たった2試合と思う人もいるかもしれないけど、この2試合を大事にしていきたい」。猛然と前進して飛球をつかむなど守備でも躍動し、一球たりとも無駄にしなかった。今季限りで引退する松田から「熱男」の後継者に指名された。走攻守に声を加えた〝4拍子〟でファンを魅了した40歳は生きる教材だった。「明日も出ることがあれば、積極性をアピールできるように」。伸び盛りの18歳は熱くプレーする。(鈴木智紘)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
85525 0.620
(-)
優勝
(-)
1551
(-)
419
(-)
82
(-)
79
(-)
0.247
(-)
2.650
(-)
2
(-)
DeNA
74653 0.532
(-)
12
(-)
1520
(-)
495
(-)
105
(-)
33
(-)
0.248
(-)
3.170
(-)
2
(-)
広島
74654 0.532
(-)
12
(-)
0493
(-)
508
(-)
96
(-)
78
(-)
0.246
(-)
3.200
(-)
4
(-)
巨人
70702 0.500
(↑0.004)
16.5
(↑0.5)
1522
(+3)
507
(+1)
164
(-)
48
(+1)
0.252
(-)
3.420
(↑0.01)
5
(-)
中日
56825 0.406
(↓0.003)
29.5
(↓0.5)
0390
(+1)
498
(+3)
71
(-)
36
(-)
0.234
(-)
3.080
(-)
6
(-)
ヤクルト
56833 0.403
(-)
30
(-)
1529
(-)
563
(-)
122
(-)
62
(-)
0.239
(-)
3.660
(-)