1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | X | 6 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:大関 友久(5勝7敗0S) 敗戦投手:田中 将大(7勝11敗0S) |
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◆ソフトバンクは初回、柳田と中村晃の適時打が飛び出し、幸先良く2点を先制する。3-0で迎えた6回裏には、甲斐の押し出し四球で1点を加えた。投げては、先発・大関が6回途中無失点と試合をつくり今季5勝目。敗れた楽天は、打線が4安打無得点と振るわなかった。
◆エンゼルス大谷翔平投手(29)が、日本選手として初のア・リーグ本塁打王に輝いた。歴史的快挙を受け、歴代最多868本塁打を放ったソフトバンクの王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(83)が楽天との試合前に、報道陣の囲み取材に応じ、祝福のメッセージを送った。「10年ぐらい前は、誰もそんなこと考えられなかったしね。やっぱり、ホームランでアメリカの中で取るってのは、首位打者を取るのも難しいんだけれど、要するに、ホームランバッターっていうのは一部の人にしかチャンスがないわけよ。(大谷は)アメリカの中でも、完全に一目を置かれるバッターになったよね。この3年間で結果も出して、アメリカの球史に残る立場になった。あと何年、やってくれるか楽しみだよね」と話した。
◆ソフトバンク大関友久投手(25)が6回途中で降板した。無失点投球を続けていたが、何らかのアクシデントがあったとみられる。3-0の6回無死だった。大関は先頭の楽天小深田に中前打を許したところでマウンドを譲った。5回0/3を4安打無失点、5奪三振で降板した。2番手又吉は後続を二ゴロ併殺、二ゴロと見事な火消しを演じた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)が球団記録を更新するシーズン104四球を記録した。6回、フルカウントから楽天鈴木翔の高め直球を見極めて出塁。68年野村克也氏の103四球を抜いてトップに浮上し、合わせて近藤自身も19年の103四球を超えるキャリアハイの数字となった。さらに7回も2つめの四球。パ・リーグでは90年の清原和博(西武)、13年ジョーンズ(楽天)に並ぶ歴代4位の105四球となった。生涯出塁率4割1分4厘を誇る男が、FA移籍1年目で球団史を塗り替えた。
◆ソフトバンク又吉克樹投手(32)が見事な火消しを演じた。3点リードの6回無死一塁から2番手で登板。楽天伊藤裕を二ゴロ併殺に仕留め、続く島内を二ゴロに打ち取った。わずか7球での無失点に、藤本監督は「今日の試合で一番評価が高い」と絶賛。又吉は「CSもかかっていたので、いい投球ができた。どういう場面でも死ぬ気で1アウトを取りにいきたい」と力を込めた。
◆ソフトバンク大関友久投手(25)が5回0/3を4安打無失点、5奪三振と好投した。6回に先頭の小深田に中前打されたところで緊急降板も、5月30日以来の5勝目をマークした。藤本監督は「左脇腹にちょっと違和感があるってことで、早めに代えさせてもらいました」と明かした。投球については「丁寧に投げてくれましたし、ゾーンで勝負できていた」と目を細めた。
◆楽天田中将大投手(34)が今季11敗目を喫し、チームも2位から4位に後退した。チームに流れを呼び込めなかった。1回先頭の周東にいきなり右前打を浴びると、犠打で送られ、1死二塁で柳田に左翼へ適時打を放たれ、先制を許した。2死三塁では、中村晃に中前適時打。2回1死三塁では、甲斐の遊ゴロ間に1点を失った。2回までに3失点。3回以降は無失点で切り抜けたが、5回5安打3失点で降板した。リリーフ陣も流れを止められず、6回に1点、7回に2点を失った。打線も沈黙し、0封負けで連勝が3で止まった。CS進出を争うソフトバンクに敗戦。3日も同じカードの対戦がある。石井監督は「今日の負けは明日取り返せばいい。みんなで集中して、明日を臨みたい」と前を向いた。
◆ソフトバンクがクライマックスシリーズ(CS)出場権を争う同率2位の楽天との直接対決の初戦を制した。初回に柳田悠岐外野手(34)と中村晃外野手(33)の適時打で2点先制。その後も効率よく追加点を重ねて6-0の快勝だ。試合前には藤本博史監督(59)が円陣に参加する異例の行動でチームを鼓舞。貯金は「2」となり再び単独2位へ浮上した。最終打者、浅村のバットが空を切った瞬間も藤本監督は表情を緩めなかった。小さくうなずき、首脳陣や選手、スタッフらとグータッチを交わした。2位タイで並んでいた楽天との直接対決。まずは初戦を白星で飾った。指揮官は「まず今日1つ勝ったのはすごく大きい」と冷静に振り返った。試合前に自ら円陣に加わるという異例の行動に出た。藤本監督は「残り4試合。一戦必勝で悔いのないようにやろう」とナインを鼓舞。楽天には8勝14敗と相性が悪かっただけに「初回からバントを入れていくよ、と。どうしても楽天さんには負け越しているし、6回までにリードをされているケースが多い。先に1点を取って、リードして終盤戦に入りたかった」。執念采配を予告していた。指揮官のゲキにナインが応えた。「軽度の左ハムストリングス肉離れ」から3試合ぶりにスタメン復帰した周東が1回先頭で右前打。2番川瀬が1球で犠打を決め、1死二塁でキャプテン柳田が決勝の左前適時打を放った。「とにかく大事な一戦で大事な先制点を取ることができて良かった」。なお2死三塁でも中村晃が中前適時打。「ツーアウトだったので思い切って」。2回は内野ゴロ間、6回は押し出し四球、7回は相手のミスに乗じて追加点を奪った。就任以来、理想としてきた「泥臭い1点」を重ねて快勝。「もともとこういう野球がしたかった。この大事な試合でできたのはすごく大きいんじゃないかなと思います」。3位に浮上したロッテとは0・5差で変わらないが、4位に転落した楽天とは1差。再び単独2位へ躍り出た。本拠地最終戦となる3日も楽天をたたけば、CS出場が近づく。藤本監督は「残り3試合、全部取るつもりでいきます」と語気を強めた。【只松憲】
◆クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた、同率2位同士の直接対決。まずはソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が一回に先制タイムリーを放った。1死二塁から楽天・田中将の速球をとらえ、左前にポトリと落とすと、広報を通じて「いいところに飛んでくれました。とにかく大事な一戦で大事な先制点を取ることができて良かったです」とコメントした。さらに2死三塁からは中村晃外野手(33)が中前適時打。「打ったのは真っすぐ。とにかく思い切ってスイングをすることだけを考えました。いい結果になって良かったです。勝ちに繋げられるように頑張ります」と力を込めた。
◆表情を曇らせて、ベンチ裏に消えた。先発した楽天・田中将大投手(34)は5回5安打3失点で降板し、2番手・鈴木翔がマウンドに上がった。〝鷹党〟で埋まった敵地・ペイペイドーム。一回は3安打などで2点を先制された。二回は先頭の柳町に左中間二塁打を許すと、三森の二ゴロが進塁打となり、甲斐の遊ゴロの間に3点目を失った。2位で並ぶソフトバンクとの直接対決。「チームが本当にいい戦いをして、いい流れできている。意識すればするほど緊張はすると思うが、自分の中で転換させていいパフォーマンスをしたい」と臨んでいた。試合前時点で7勝10敗と黒星が先行。右腕は「シーズンが進むにつれて、目に見えないところ、目に見える形でもいろいろ変えた。特に夏場からは手応えを感じている部分もあります」と明かしていた。クライマックスシリーズ(CS)進出に向けて負けられない戦いが続く。1日時点で、ともに2位で並ぶソフトバンク、楽天、4位ロッテの3チームが0・5ゲーム差以内でひしめく大混戦。最終戦まで〝混パ〟の様相を呈してきた。(広岡浩二)
◆ソフトバンクが単独2位に立った。大関は六回途中無失点で、5月30日以来の白星となる5勝目。一回に柳田が先制適時打を放ち、その後も効果的に加点した。楽天は連勝が3で止まり、4位に転落した。田中将は5回3失点で11敗目。
◆楽天が4位に後退。田中将大投手(34)が先発し、5回5安打1三振3失点で11敗目を喫した。試合後、報道陣の取材に応じた石井一久監督(50)の一問一答は以下の通り。--田中将は一回に2失点、二回の1失点が痛かった「一、二回、先頭打者を出してしまったのが、アドバンテージをあげてしまったのかなと思います」--攻撃面でも二回までの3失点は重かった「1点でも攻めていれば、また変わっていたと思いますけど、詰めることはできずに難しい展開になったと思います」--二回1死満塁のチャンスをものにできなかったのが痛かった「それは相手があることなので。もちろんヒットを打てたら大きいですけど、ヒットを打つことはすごく難しい。コンビニでおにぎりを買っておけばおなかが空かなかったというのとわけが違う。一生懸命粘って粘って、いいアプローチしてくれたと思います」--田中将の次回登板「(三回)足に打球があたったので、その状況をみて判断します」--いつも以上に切り替えが必要「今日の負けは明日、取り返せばいいので。皆で集中して、明日に臨みたいです」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ORIX |
84 | 51 | 4 | 0.622 (↑0.003) | 優勝 (-) |
4 | 496 (+3) | 408 (-) | 105 (-) | 51 (+3) |
0.250 (-) | 2.670 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
70 | 68 | 2 | 0.507 (↑0.003) | 15.5 (-) |
3 | 523 (+6) | 495 (-) | 102 (-) | 71 (-) |
0.247 (-) | 3.260 (↑0.02) |
3 (1↑) |
ロッテ |
67 | 66 | 5 | 0.504 (↑0.004) | 16 (-) |
5 | 480 (+7) | 512 (+3) | 98 (+2) | 70 (+1) |
0.238 (-) | 3.450 (-) |
4 (2↓) |
楽天 |
69 | 69 | 1 | 0.500 (↓0.004) | 16.5 (↓1) |
4 | 500 (-) | 536 (+6) | 101 (-) | 101 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.480 (↓0.01) |
5 (-) |
西武 |
64 | 77 | 1 | 0.454 (↓0.003) | 23 (↓1) |
1 | 431 (+3) | 464 (+7) | 89 (+2) | 80 (+1) |
0.233 (-) | 2.950 (↓0.03) |
6 (-) |
日本ハム |
60 | 81 | 1 | 0.426 (↓0.003) | 27 (↓1) |
1 | 461 (-) | 491 (+3) | 100 (-) | 74 (+1) |
0.231 (-) | 3.060 (-) |
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