巨人(☆1対0★)ヤクルト =リーグ戦25回戦(2023.10.01)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:グリフィン(6勝5敗0S)
(セーブ:中川 皓太(1勝4敗14S))
敗戦投手:山野 太一(1勝3敗0S)

本塁打
【巨人】岸田 行倫(2号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は0-0で迎えた5回裏、岸田のソロが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・グリフィンが7回無失点8奪三振の力投で今季6勝目。敗れたヤクルトは、打線が散発の5安打と振るわなかった。なお、引退試合を迎えた巨人・松田は、6番・サードでスタメン出場し、ファンに最後の勇姿を見せた。

◆今季で現役を引退する巨人松田宣浩内野手(40)が引退選手特例と1軍昇格した。試合前練習では坂本と抱擁し、丸らとも談笑。ノックでは人一倍大きな声を響かせ、フリー打撃でも広角に打ち分けるなど現役最後の試合に備えた。試合後は引退セレモニーが実施される。前夜は2軍最後の打席で代打で適時二塁打を放ち、二塁ベース上で「熱男」ポーズを決めた。「球団の皆さん、原監督の思いで最後ヤクルトとの試合後、東京ドームで引退セレモニーをしていただける。18年のプロ野球生活、最後の日になりますから、目にしっかり焼き付けたいなと思います」と話していた。グラウンドでもベンチでも「熱男」の集大成を見せる。

◆今季限りで現役を引退する巨人松田宣浩内野手(40)が「6番三塁」でスタメン出場する。この日、引退選手特例で1軍昇格。試合後には引退セレモニーが予定されている。9月7日からポジションを遊撃から三塁に移し、18試合連続で三塁でスタメン出場していた坂本は21試合ぶりに遊撃で先発となった。13年、17年のWBCと15年、19年のプレミア12で日の丸を背負って三遊間を組んだ2人が、巨人のユニホーム姿で初の三遊間となる。

◆みんなで熱男ー! 今季限りで現役引退する巨人松田宣浩内野手(40)が、円陣の声出し役を務めた。引退選手特例で1軍昇格し、6番三塁で先発。ナインの輪の中心に出てくると「今日勝って、ファンのみなさんに勝利を届けましょう」と叫んだ。締めには「最後はせーのというので熱男でいきましょうか」と音頭を取り、ナイン全員でポーズもつけて「熱男」と叫んだ。熱い盛り上がりに球場も温かい拍手に包まれた。試合前には原監督やコーチ、ナインの前であいさつした。松田は「1年間という本当に短い期間だったんですけど、ジャイアンツで一緒にプレーさせていただき、本当にありがとうございました。ジャイアンツには憧れていたので、野球人としてこのユニホームを着て引退する、すごく幸せな人間だと思います」と感謝し、ナインからは拍手が送られた。

◆/スローイングの安定感\8度のゴールデングラブ賞受賞松田宣浩に大きな拍手?プロ野球(2023/10/1)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/nnTCbHSxx5

◆代わりに熱男ー! 巨人岸田行倫捕手(26)が、豪快な"代役熱男"を決めた。今季限りで現役引退する松田が2打席目で右飛に倒れた直後の5回1死、ヤクルト山野の初球フォークをフルスイングした。高く舞い上がった打球は左翼席ギリギリに飛び込む2号ソロ。ベンチに戻ると、松田らナインとハイタッチし、最後は右拳を握ってポーズを決めながら「熱男ー!」と叫び、場内を盛り上げた。岸田は「引退する松田さんの前でホームランを打てて良かったです。『熱男』が出来てサイコーです」とかみしめた。松田への拍手の余韻が覚めない間に放った1発に、"本家熱男"も大喜び。「ありがとう!」と声をかけながら岸田とハイタッチした。

◆/ファール後のお決まりも\松田宣浩の第2打席はライトフライ?プロ野球(2023/10/1)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/t7FWgvfAVL

◆/受け継がれる熱男\岸田行倫が先制ホームラン松田宣浩も笑顔で出迎え?プロ野球(2023/10/1)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/akVUbBWDEn

◆#ありがとう熱男-。 今季限りで現役引退する巨人松田宣浩内野手(40)が、万雷の拍手でベンチに退いた。引退選手特例で1軍昇格し、「6番三塁」で先発。2回の1打席目は一邪飛、5回の2打席目は右飛に倒れた。1度は6回の守備についたところで、原監督から交代がコールされた。原監督の粋な演出で、東京ドームからは万雷の拍手がそそがれた。松田は遊撃の坂本と抱き合うと、三塁側のヤクルトベンチにも感謝の一礼。右翼席の巨人ファンにも手を振って声援に応えると、軽やかな走りで一塁側ベンチに戻った。原監督と熱い抱擁を交わして現役生活をねぎらわれると、一列に並んだコーチや味方ナインとハイタッチ。18年間の現役生活に別れを告げた。試合後には引退セレモニーが予定されている。

◆/坂本勇人とのハグは泣ける\誰からも愛された男・松田宣浩18年間ありがとう?プロ野球(2023/10/1)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN#DAZNプロ野球#giants pic.twitter.com/zLBoz8vSG5

◆ゴジラシリーズ最新作「ゴジラ-1・0」の主演を務める俳優・神木隆之介(30)が、始球式で豪快なサイドスロー投球を披露した。公開日の11月3日にちなんで背番号「1103」のユニホームでマウンドへ。"メガゴジラ"こと身長2メートルで背番号55を背負う秋広に対し、ノーワインドアップからサイドスローで投げ込んだ。ボールはショートバウンドで秋広のミットに収まった。神木は驚いたような表情を浮かべながらも、場内からの拍手に笑顔で応えた。「点数で言うと95点! ど真ん中にはいかなかったですが、ブルペン練習から考えると、僕の中ではベストを尽くせたと思います。いつかもう1度投げる機会があるとしたら、その時もまた秋広選手に受け止めて欲しいです」とゴジラバッテリーの"復縁"を願った。

◆巨人が完封勝利で連敗を3でストップした。今季限りで現役引退する"熱男"こと松田宣浩内野手(40)の引退試合を白星で飾った。松田劇場だった。引退選手特例で1軍昇格し、「6番三塁」で先発。2回の1打席目は一邪飛、5回の2打席目は右飛に倒れた。1度は6回の守備についたところで原監督から交代がコールされた。指揮官の粋な演出で、東京ドームから万雷の拍手がそそがれる中、ベンチに退いた。決勝点は松田の最後の打席直後だった。5回1死、岸田が初球を捉えて左翼席まで運ぶ2号ソロ。ベンチに戻ると、右翼席の巨人ファンに向けて力強く拳を握って「熱男ー!」ポーズを披露。これには"本家熱男"の松田も「ありがとう」と感謝していた。投げてはグリフィンが7回4安打無失点8奪三振の好投で6勝目をゲット。8回はルーキー船迫、9回は中川が締めて完封リレーを完成させた。試合後には引退セレモニーが予定されている。

◆プロ2勝目を目指したヤクルト山野太一投手(24)が1球に泣いた。5回1死、初球の122キロフォークを巨人岸田に左翼席へ運ばれ決勝弾を許した。「簡単にストライクを取りにいってしまった」と悔いた。チームは中日に1ゲーム差で最下位のまま。ともに1試合を残し、中日が勝つか引き分けるとヤクルトの最下位が決まる。リーグ連覇翌年の最下位は81年近鉄だけ。もしヤクルトが最下位になればセ・リーグでは初となる。

◆さらば熱男! サンキュー・ベリー・マッチ!! 巨人松田宣浩内野手(40)が引退試合に「6番三塁」でスタメン出場し、東京ドームに熱気をほとばしらせた。2打席無安打もおなじみの"ケンケン"を披露し、守備では軽快に打球をさばいた。5回の最終打席の直後には、岸田が2号ソロを放ちベンチ前でチーム全員による"熱男ポーズ"を共演。試合後の引退セレモニーでも、涙のスピーチとともにスタンド一体となって熱男ポーズを2度展開した。胴上げではソフトバンク時代の背番号と同じ5度、宙を舞い、熱気覚めやらぬまま、ユニホームを脱いだ。以下、スピーチ全文まず始めに、私のためにこのようなセレモニーを用意していただいた、原監督さん、コーチのみなさん、本当にありがとうございます。球団関係者の皆さまには1年しかプレーしてない私に、このような素晴らしいセレモニーを用意して頂き感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。今日でプロ野球選手として最後の日となりました。今シーズン限りでユニホームを脱ぎます。原監督さんと球団関係者のみなさまとのご縁で、読売ジャイアンツの一員として今年1年プレーすることができました。結果は出なかったですが、これまでやってきたことを信じて、元気を出して一生懸命頑張ってきました。読売ジャイアンツ1年、福岡ソフトバンクホークス17年、この18年という期間は私のにとって夢のような時間でした。本当にありがとうございました。私はジャイアンツに入団して2つの思いをかなえさせていただきました。まずは40歳までプレーするということです。プロ野球に入ったころ、とにかく40歳までプレーする。その目標を立て、今回目標を達成することができました。もう1つはプロ野球選手ですから、誰もが野球少年で、必ず憧れであったり、応援してる選手がいたと思います。私の家族は家族全員がジャイアンツファンで(球場笑いと拍手)子供のころ、ご飯を済ませ、勉強を済ませ、野球を終わらせて、テレビの前でジャイアンツを応援していました。東京ドームでジャイアンツの選手としてプレーすることに小さい頃、本当に憧れていました。原監督さんの引退試合のホームランは今でも記憶に残っています。当時小学生でした。監督さん、本当にありがとうございました。(原監督笑顔)18年間という間、たくさんの方と出会い、たくさんの方に支えられてここまでプレーすることができました。この場をお借りして、感謝の気持ちを伝えたいなと思います。まずは両親です。父には野球というスポーツを最初に教えていただき、本当にうれしく思いました。母には40歳までプレーする丈夫な体に生んでいただき、育てていただきました。本当にありがとうございました。これからもですね、たくさんの孫たちがいるので、孫とゆっくりいっぱい遊んでください。そして家族です。妻とはプロ野球生活のスタートから最高のパートナーとしてスタートしました。今年は単身ということもあり、子供のことを全部任せきりになってしまいました。昨年までは、試合が終われば食事を済ませ、2人でバッティングのことを反省しました。ああでもない、こうでもないと2人で反省しながら次の日の試合に挑んできました。本当に妻の存在が私にもパワーになりました。これからもよろしく、本当にありがとうございました。2人の子供たちへ。とにかく毎日笑顔で接してくれて、本当にパワーをいただき、毎日会うことによって熱男の充電ができました。これからは1人の父親として、しっかりサポートされる側からサポートしていく側へ回りたいなと思います。これからもよろしく。本当にありがとう。もう1人は双子の兄です。小学校、中学校、高校と同じユニホームを着て、同じ目標に向かって野球していました。常に兄が1つ前の存在でした。兄のおかげで今日までプレーすることができました。双子の兄として、これからもよろしくお願いします。熱男という言葉にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。熱男という言葉に出会い、ジャイアンツでも熱男という言葉とともに頑張ってきました。今でも私の大好きな言葉です。これからもよろしく。ありがとう。(場内笑い)ジャイアンツファンの皆さんへも感謝の気持ちでいっぱいです。1年しかプレーしていない私に、東京ドームでもジャイアンツ球場でも常に大きな声援をいただきました。本当にうれしかったです。ありがとうございました。ファンの皆さんに2つお願いがあります。ジャイアンツには目をギラギラ輝かせて頑張っている選手がたくさんいます。私も若い頃、ファンの皆さんの声援で成長することができました。来シーズン以降、そういった選手たちの成長もファンの皆さんの声援で変わってくると思います。選手を温かく見守ってあげてください。長(長野)さん、(坂本)勇人、丸くん、(小林)誠司、菅野くん。侍ジャパンで同じユニホームを着て頑張ったメンバーと、またジャイアンツのユニホームでプレーできたこと、本当にうれしく思います。ありがとうございました。これからも自分らしく頑張っていってください。(場内笑い)もう1つあります。私はジャイアンツのユニホームを着て、この東京ドームでホームランを打って熱男をするという夢を持ちながら練習しました。この夢に関してはかなうこともできず、現役を終えますが、最後、皆さんで最高の熱男をやりたいなと思います。私がせーのって言うので、右手を高く上げてやっていただけたらうれしいと思います。よろしいですか? よろしくお願いします。最高の熱男をよろしくお願いします。いきます。せーの! 熱男(場内も「熱男!」)今日を持ちまして現役を引退します。ユニホームを脱ぎます。私の野球人生、皆さんのおかげで本当に熱く幸せな男、松田宣浩にしていただきました。本当に18年間ありがとうございました。(場内松田コールに熱男涙)

◆巨人松田宣浩内野手(40)が、心残りだった「熱男」を4万人と共有した。引退セレモニーで家族やチームに感謝を述べると、最後に「東京ドームでホームランを打って、熱男をするという夢を持ちながら練習していました。この夢はかなえることができず、現役を終えます。皆さんで最高の熱男をやりたいなと思います」。スタンドと一体となって「熱男」と叫んだ。松田コールを注がれこらえていた涙腺が崩壊。最後はナインから5回胴上げされ送り出された。現役最後の試合は「6番三塁」でスタメン出場し、2打席無安打もおなじみの"ケンケン"は健在。3回の守備では軽快に打球をさばいた。6回、1度守備に就いた直後、交代を告げられスタンドの景色を目に焼き付けながらグラウンドから退いた。「去年で辞めていたら、後悔があったはず。胸を張ってユニホームを脱げます」と完全燃焼した。○...松田の引退試合に勝利で花を添えた。左腕・グリフィンが7回無失点と好投。5回、松田の最終打席の直後、岸田が放った2号ソロの1点を守り切った。原監督は「岸田が、ナントカ(虎)の子の1点だよね。あんまり(その言葉を)使いたくないけど。もう少し打線が活発にならないといけませんね」と、2試合残し借金1として、シーズン勝ち越しに望みをつないだ。▽巨人岸田(5回に2号ソロで熱男ポーズ)「幸せっす。試合前に松田さん『最後勝って終わりたい』っていっていたんですけど、なんとか苦しい試合でこうやって勝ててよかった」▽巨人グリフィン(7回4安打無失点で6勝目を挙げ)「1年間しかチームメートでいられなかったですけど、松田選手の現役最終試合に花を添えることが出来て良かったと思います」

◆今季限りでの現役引退を表明している巨人・松田宣浩内野手(40)が「6番・三塁」で出場する。三塁での起用が増えている坂本勇人内野手(34)が9月3日以来の遊撃で先発。2017年のWBC日本代表の三遊間が再結成される。

◆巨人・岸田行倫捕手(26)が0-0の五回、左中間へ先制の2号ソロをほうり込んだ。ヤクルト・山野の高めに浮いたフォークを捉えた。この日の試合後に引退セレモニーを控える松田宣浩内野手(40)へ惜別のアーチとなった。ベンチのナインとのハイタッチを終えると、右翼席に向かって「アツオー!」と叫ぶ松田の代名詞のパフォーマンスを披露し、場内を沸かせた。なお、松田は「6番・三塁」で先発し、空振り三振、右飛と安打は出ていない。

◆今季限りでの現役引退を表明している巨人・松田宣浩内野手(40)が「6番・三塁」で先発出場。五回に〝イチロー式〟でベンチへ下がった。二回の第1打席は一邪飛、五回先頭の第2打席は、右飛だった。原監督の粋な演出は直後の五回。松田は一旦、慣れ親しんだ三塁の守備に就いたが、プレーが始まる前に原監督が球審に交代を宣告。松田は2017年のWBC日本代表として三遊間を組んだ戦友の坂本と抱擁した後、ダッシュでベンチへ。ヤクルトベンチ、原監督らに一礼し、ナインとグータッチを交わした後、グラブをつけた左手を右翼席に高々と上げた。球場内から大きな松田コールが送られ、出番を終えた。引退を表明している選手が一度、守備に就いてから交代するのは、2019年に日本で行われたMLB開幕カードが引退試合となったマリナーズ・イチロー氏と同じスタイル。2021年に亀井善行(現打撃コーチ)の引退試合でも行われた。この日の試合後には、松田の引退セレモニーが行われる。

◆先発したヤクルト・山野太一投手(24)は4回?を4安打1失点で降板し、今季2勝目とはいかなかった。「今までやってきたことの積み重ねを全部ぶつけてやっていきたい」と意気込んで臨んだマウンド。9月18日の巨人戦(東京ドーム)から中12日、試合でも投げ急がないようなフォームの修正に取り組んできた。この日は四回まで散発2安打に抑えていたが、0―0の五回1死で岸田に左越えソロを献上し、先制を許した。2死としてからグリフィンに左中間二塁打、長野に四球を与えて一、二塁のピンチをつくったところで、交代が告げられた。プロ3年目の今季は、育成契約から支配下選手に復帰し8月1日の巨人戦(東京ドーム)で7回4安打無失点としてプロ初勝利をマークするなど、1勝2敗、防御率4・64としていた。

◆巨人が無失点リレーで接戦を制した。グリフィンが7回を散発4安打に抑えて約2カ月ぶりの6勝目。船迫、中川とつなぎ、五回に岸田の一発で挙げた1点を守り抜いた。引退試合の松田は2打席無安打。ヤクルトは打線が精彩を欠いた。

◆試合後、グラウンドで巨人・松田宣浩内野手(40)の現役引退セレモニーが行われた。松田は約14分間の熱いスピーチの最後を場内全員での「熱男」ポーズで締め、スタンドマイクの前で号泣した。松田は巨人やソフトバンク、恩師や仲間、家族、双子の兄・教明さん、ファンへの感謝を述べ、さらに自身の代名詞でもある「熱男」の言葉にも「大好きな言葉。これからもよろしく、ありがとう」と感謝した。そして最後に「巨人のユニホームを着て東京ドームでホームランを打って熱男をする夢を持って練習してきました。かなうことができず現役を終えますが、最後、皆さんで最高の熱男で締めさせてほしいと思います」と宣言。松田が「せーの」と合図すると、場内全員が叫んで右拳を突き上げた。左翼席のヤクルトファンの多くも協力し、場内は温かな笑いと拍手に包まれた。松田はスピーチを終えてお辞儀をすると、スタンドマイクの前に立ったまま号泣。目元の涙をぬぐった。

◆ヤクルトが今季11度目の零封負けを喫した。何度も得点圏に走者を進めながらも、あと1本が出なかった。試合後の高津臣吾監督(54)の主な一問一答は以下の通り。――先発・山野は四回まではよかったが五回に岸田に先制の左越えソロを献上した「まさか初球打ってくるとは思っていなかったので。ホームラン1本で途中交代ですけども、抑えたので。まあ少し成長している印象は受けましたね」――球数的には多くなかったが、その後の四球を見て交代の判断をした「日程などなど、リリーフなどなどの調整も、調整というか間隔も含めて。これ以上点をやれないと思ってリリーフに託しました」――打線がなかなか得点できなかった「いやー、そうですね。打てなかったですね。たくさんボール球を振った、振らされたというのか。帰って、何個ボール振ったかちょっと数えてみたいと思います」――シーズンは残り1試合「点を取るゲームなので、点を取らなきゃいけないですね。じゃないと、勝てないので。点を取る作戦というか、方法というか、相手ピッチャーいいですけども考えたいと思います。その中でしっかり競ってね、競って一歩抜け出せるように頑張りたいと思います」――2軍で奥川が実戦復帰し1回無失点とした

◆万雷の「あつおー!!」が響き渡った。巨人・松田宣浩内野手(40)が引退セレモニーに臨んだ。G党だった幼少期に憧れていた東京ドームで4万1630人の観衆とともに、代名詞の〝熱男ポーズ〟で18年間の現役生活を締めくくった。「自分の思っている以上で感動した。〝熱男〟の偉大さ、ファンの皆さんと一つになる武器だったじゃないかな」今季ソフトバンクから加入し、本拠地での本塁打パフォーマンスを目標に掲げていた。理想の形ではなかったが、スピーチの最後にファンに呼びかけて夢をかなえ、温かい声援に涙がこらえきれなかった。「6番・三塁」で先発し、一邪飛、右飛で2打席を終えた後、六回に守備位置に一度向かってから交代。最後はゴールデングラブ賞を8度受賞した慣れ親しんだ定位置で、という原監督の粋な計らいだった。「選手として2度とこの光景や声援は味わえない」と松田。景色を目と耳に焼きつけ、日本代表で三遊間を組んだ坂本と抱擁し、元気よく出番を終えた。セレモニー後には、ナインから三塁付近で胴上げ。古巣での背番号と同じ5度、宙に舞った。通算301本塁打を放った豪快な打撃、華麗な守備とチームを何度も救った声。すべてファンの心に刻まれている。「(巨人に)最後こういうチャンスをいただいて、何も悔いを残すことなくできた」。もう涙はない。澄み切った表情で熱男が静かにユニホームを脱いだ。(樋口航)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
85525 0.620
(↑0.002)
優勝
(-)
1551
(+6)
419
(+5)
82
(+1)
79
(+1)
0.247
(-)
2.650
(↓0.02)
2
(1↑)
DeNA
74653 0.532
(↑0.003)
12
(-)
1520
(+4)
495
(-)
105
(-)
33
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.170
(↑0.02)
2
(-)
広島
74654 0.532
(↓0.004)
12
(↓1)
0493
(+5)
508
(+6)
96
(+1)
78
(-)
0.246
(-)
3.200
(-)
4
(-)
巨人
69702 0.496
(↑0.003)
17
(-)
2519
(+1)
506
(-)
164
(+1)
47
(-)
0.252
(-)
3.430
(↑0.03)
5
(-)
中日
56815 0.409
(↓0.003)
29
(↓1)
1389
(-)
495
(+4)
71
(-)
36
(-)
0.234
(↓0.001)
3.080
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
56833 0.403
(↓0.003)
30
(↓1)
1529
(-)
563
(+1)
122
(-)
62
(+1)
0.239
(-)
3.660
(↑0.02)